JPH1165115A - 感光性樹脂組成物および印刷版材 - Google Patents
感光性樹脂組成物および印刷版材Info
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- JPH1165115A JPH1165115A JP9229866A JP22986697A JPH1165115A JP H1165115 A JPH1165115 A JP H1165115A JP 9229866 A JP9229866 A JP 9229866A JP 22986697 A JP22986697 A JP 22986697A JP H1165115 A JPH1165115 A JP H1165115A
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- JP
- Japan
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- photosensitive resin
- polyvinyl acetate
- partially saponified
- meth
- saponified polyvinyl
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Abstract
液中に発生する沈降物が抑止される印刷版を提供する感
光性樹脂組成物の提供。 【解決手段】反応性基を有する部分鹸化ポリ酢酸ビニ
ル、塩基性窒素を有するポリアミド、反応性基を有する
化合物、光重合開始剤を含有する感光性樹脂組成物。
Description
よびそれを用いた印刷版材に関するものであり、特に耐
刷力が向上し印刷品質の向上した感光性樹脂凸版材を提
供する印刷版用感光性樹脂組成物に関するものである。
用することは一般的に行われ、凸版、平版、凹版印刷の
各分野において主流となっている。
ティブの原画フィルムを感光性樹脂層に密着させ、活性
光線を原画フィルムを通して照射することにより、感光
性樹脂層中に溶剤に溶解する部分と溶解しない部分を形
成することでレリーフ像を形成し、印刷版材として使用
するものである。
材は、一般にポリマ、ラジカル重合性モノマ、光重合開
始剤から構成されている。現在主に使用されている感光
性樹脂凸版材は、水現像できるものがほとんどであり、
そのことからポリマに水溶解性または水膨潤性ポリマが
用いられている。
のが部分鹸化ポリ酢酸ビニル重合体であり、例えば特公
昭52−27561号公報、特公昭53−37213号
公報、特開昭50−27602号公報などが挙げられ
る。
して溶解性を持つが為に水現像時にレリーフが欠けたり
する問題や、このような重合体の結晶化度が高いために
印刷中の衝撃力に対して脆く印刷中にレリーフが欠ける
などの問題が発生している。
58号公報や特開平4−283749号公報にあるよう
に部分鹸化ポリ酢酸ビニルに感光性基を導入することで
上記問題を解決することが提案されている。しかしなが
ら、この方法においても印刷中の衝撃に対するレリーフ
欠けに対しては、例えば、印刷枚数が非常に多い場合や
印刷圧力が高い場合には、満足できるレベルにはなく、
さらに改良されることが望まれている。また、このよう
な変性した完全鹸化または部分鹸化ポリ酢酸ビニルを含
有する組成物を水現像した場合、変性しているが為にポ
リマの水への溶解性が低下し現像液中にポリマの沈降物
が堆積する。これによって、堆積物がレリーフを形成し
た版の表面に付着し、印刷時に印刷物の欠点となる問題
が発生している。
鑑みて、反応性基が付与された部分鹸化ポリ酢酸ビニル
が配合された印刷版材の現像時および印刷時のレリーフ
強靱性を高め、さらに現像廃液中の堆積物が少なく、画
像再現性に優れた感光性樹脂組成物および樹脂凸版を提
案することを課題をする。
ニル (B)塩基性窒素を有するポリアミド (C)反応性基を有する化合物 (D)光重合開始剤 を含有することを特徴とする感光性樹脂組成物、および
それからなる感光層を基材上に塗設してなる印刷版材を
提供するものである。
する。
ある反応性基を側鎖に有する変性部分鹸化ポリ酢酸ビニ
ルにおける反応性基とは、ラジカル反応により架橋する
ことができる官能基のことである。一般に、このような
官能基としては、通常は非芳香族の不飽和炭素−炭素結
合、すなわち炭素−炭素二重結合または炭素−炭素三重
結合が通常使用され、ビニル基、(メタ)アクリロイル
基が挙げられる。
ニルの側鎖に導入する方法として、特開平3−2745
58号公報や特開平4−283749号公報にある方法
により得ることができる。
水物とを反応させ、部分鹸化ポリ酢酸ビニルの水酸基を
起点としてカルボキシル基をポリマ側鎖に導入し、その
カルボキシル基に不飽和エポキシ化合物を反応させるこ
とにより反応性基を導入したり、酢酸ビニルと不飽和カ
ルボン酸を共重合させ得られたポリマを部分鹸化し、こ
のポリマの持つカルボキシル基と不飽和エポキシ化合物
を反応させることにより反応基を導入する方法がある。
なかでも前者の方法で得られた部分鹸化ポリ酢酸ビニル
が本発明の効果が顕著に現れることから好ましく使用さ
れる。
0.08〜0.72モル/kgが好ましく、さらに好ま
しくは0.12〜0.36モル/kgである。0.72
モル/kgより大きいと、水溶解性が悪くなり、水現像
性が満足するレベルを得られないことが多い。0.08
モル/kgより小さいと、反応性基が反応することで改
善される現像時のレリーフ欠けなどの効果が発現しなく
なることが多い。
部分鹸化ポリ酢酸ビニル(A)は、少なくとも次の
(I)、(II)、(III )の構造単位を有する。
(A)に水現像性が必要なことから、構造(I)の単位
が60〜99モル%が好ましく、さらに好ましくは70
〜95モル%である。(I)の構造単位が60モル%未
満であると水溶解性が低下し十分な水現像性を得ること
ができず、99モル%より大きいと常温水に対する溶解
性が低下して十分な水現像性を得ることができない。
度は300〜2000の範囲が好ましく、500〜10
00がより好ましい。平均重合度が300未満であると
ポリマの耐水性が低下し、十分な耐水性を得ることがで
きない。平均重合度が2000を越えるとポリマの水溶
解性が著しく低下し、十分な水現像性が得られない。
液中での溶解性や分散性を高め、現像液中に堆積物を発
生させない働きを持つものである。さらに(A)成分の
配合によって生じることの多かった現像時のレリーフ欠
けや印刷時のレリーフ欠けの問題を改良できるものであ
る。
るポリアミドが使用される。ポリアミド中にある塩基性
窒素が、(A)成分にある水酸基やカルボキシル基と安
定なコンプレックスを形成することで、現像液中に
(A)成分が安定に存在することができると考えられ
る。
たは側鎖の一部分に塩基性窒素を含有する重合体であ
る。塩基性窒素とは、アミド基でないアミノ基を構成す
る窒素原子である。そのようなポリアミドとしては、3
級アミノ基を主鎖中に有するポリアミドを挙げることが
できる。
窒素を有する単量体を単独もしくは他の単量体とを用い
て縮重合、重付加反応などを行いポリアミドを得ること
ができる。
−ジアルキルアミノ基が好ましく、より好ましくはピペ
ラジンである。
めの塩基性窒素を有する単量体とは具体的に挙げると
N,N’−ビス(アミノメチル)−ピペラジン、N,
N’−ビス(β−アミノエチル)−ピペラジン、N,
N’−ビス(γ−アミノベンジル)−ピペラジン、N−
(β−アミノエチル)ピペラジン、N−(β−アミノプ
ロピル)ピペラジン、N−(ω−アミノヘキシル)ピペ
ラジン、N−(β−アミノエチル)−2,5−ジメチル
ピペラジン、N,N−ビス(β−アミノエチル)−ベン
ジルアミン、N,N−ビス(γ−アミノプロピル)−ア
ミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ビス(γ−アミ
ノプロピル)−エチレンジアミン、N,N’−ジメチル
−N,N’−ビス(γ−アミノプロピル)−テトラメチ
レンジアミンなどのジアミン類、N,N’−ビス(カル
ボキシメチル)−ピペラジン、N,N’−ビス(カルボ
キシメチル)−メチルピペラジン、N,N’−ビス(カ
ルボキシメチル)−2,6−ジメチルピペラジン、N,
N’−ビス(β−カルボキシエチル)−ピペラジン、
N,N−ビス(カルボキシメチル)−メチルアミン、
N,N−ビス(β−カルボキシエチル)−エチルアミ
ン、N,N−ビス(β−カルボキシエチル)−メチルア
ミン、N,N−ジ(β−カルボキシエチル)−イソプロ
ピルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ビス−
(カルボキシメチル)−エチレンジアミン、N,N’−
ジメチル−N,N’−ビス−(β−カルボキシエチル)
−エチレンジアミンなどのジカルボン酸類あるいはこれ
らの低級アルキルエステル、酸ハロゲン化物、N−(ア
ミノメチル)−N’−(カルボキシメチル)−ピペラジ
ン、N−(アミノメチル)−N’−(β−カルボキシエ
チル)−ピペラジン、N−(β−アミノエチル)−N’
−(β−カルボキシエチル)−ピペラジン、N−カルボ
キシメチルピペラジン、N−(β−カルボキシエチル)
ピペラジン、N−(γ−カルボキシヘキシル)ピペラジ
ン、N−(ω−カルボキシヘキシル)ピペラジン、N−
(アミノメチル)−N−(カルボキシメチル)−メチル
アミン、N−(β−アミノエチル)−N−(β−カルボ
キシエチル)−メチルアミン、N−(アミノメチル)−
N−(β−カルボキシエチル)−イソプロピルアミン、
N,N’−ジメチル−N−(アミノメチル)−N’−
(カルボキシメチル)−エチレンジアミンなどのω−ア
ミノ酸などがある。またこれらの単量体のほかにジアミ
ン、ジカルボン酸、ω−アミノ酸、ラクタムなどと併用
して重合することによって本発明のポリアミドができ
る。
全ポリアミド構成成分、すなわちアミノカルボン酸単位
(原料としてラクタムの場合を含む)、ジカルボン酸単
位およびジアミン構造単位の和に対して、10〜100
モル%、さらに10〜80モル%であることが好まし
い。10モル%未満であると水溶性が低く(A)成分と
の相溶性が低下することが多い。
る化合物は、(A)成分、(B)成分との相溶性が良好
なものであれば特に限定されるものではない。
により重合可能な化合物である。
物としては、従来公知の化合物が全て含まれる。具体例
としては、次のようなものが挙げられるが、これに限定
されるものではない。
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−クロロ
−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、β−
ヒドロキシ−β’−(メタ)アクリロイルオキシエチル
フタレートなどの水酸基を有する(メタ)アクリレー
ト、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、プロピル(メタ)アクリレート、、ブチル
(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート等のアルキル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート等のシクロアルキル(メタ)ア
クリレート、クロロエチル(メタ)アクリレート、クロ
ロプロピル(メタ)アクリレート等のハロゲン化アルキ
ル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アク
リレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ブト
キシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキ
ル(メタ)アクリレート、フェノキシエチルアクリレー
ト、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレートなど
のフェノキシアルキル(メタ)アクリレート、エトキシ
ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシ
トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキ
シジプロピレングレコール(メタ)アクリレートなどの
アルコキシアルキレングリコール(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アク
リルアミド、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリル
アミドのような(メタ)アクリルアミド類、2、2−ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2,2−ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、2ーヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、3ークロロー2ーヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、などのエチレ
ン性不飽和結合を1個だけ有する化合物、ジエチレング
リコールジ(メタ)アクリレートのようなポリエチレン
グリコールのジ(メタ)アクリレート、ジプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレートのようなポリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメリロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メ
タ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテルに不飽和カルボン酸や不飽和アルコールなどのエ
チレン性不飽和結合と活性水素を持つ化合物を付加反応
させて得られる多価(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレートなどの不飽和エポキシ化合物とカ
ルボン酸やアミンのような活性水素を有する化合物を付
加反応させて得られる多価(メタ)アクリレート、メチ
レンビス(メタ)アクリルアミドなどの多価(メタ)ア
クリルアミド、ジビニルベンゼンなどの多価ビニル化合
物、などの2つ以上のエチレン性不飽和結合を有する化
合物、などが挙げられる。
00重量部に対して10〜200重量部であることが好
ましい。10重量部より少ないと画像再現性が不足する
ことが多い。200重量部より多いとできたレリーフが
脆いものになりやすい。
ある光重合開始剤を加えるのが一般的である。光重合開
始剤としては、光によって重合性の炭素−炭素不飽和基
を重合させることができるものであれば全て使用でき
る。なかでも、光吸収によって、自己分解や水素引き抜
きによってラジカルを生成する機能を有するものが好ま
しく用いられる。例えば、ベンゾインアルキルエーテル
類、ベンゾフェノン類、アントラキノン類、ベンジル
類、アセトフェノン類、ジアセチル類などある。光重合
開始剤の配合量としては、(A)成分100重量部に対
して0.1〜20重量部の範囲が好ましい。
性を高めるための相溶助剤としてエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ンなどの多価アルコール類を添加することも可能であ
る。これらの多価アルコールは、感光性樹脂組成物全体
に対して、30重量%以下であることか好ましい。
げる為に、従来公知の重合禁止剤を添加することができ
る。好ましい重合禁止剤としては、フェノール類、ハイ
ドロキノン類、カテコール類などが挙げられる。これら
の配合量は、全感光性樹脂組成物に対して、0.001
〜5重量%の範囲で使用することが一般的である。
活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤、香料などを添加するこ
とができる。
としては、(A)成分の反応性基を持つ部分鹸化ポリ酢
酸ビニルと(B)成分であるポリアミドを水/アルコー
ルの混合溶媒に加熱溶解した後に、(C)成分である反
応性基を有する化合物、(D)成分である光重合開始剤
やその他の成分を添加し、十分攪拌することで感光性樹
脂組成物溶液を得ることができる。この溶液から溶剤を
蒸留除去した後、接着剤を塗布した基板上に、溶融押し
出しし、粘着防止層を塗布したカバーフィルムを感光層
上に密着させることで印刷版用感光性樹脂版を得ること
ができる。また、乾式製膜により感光性樹脂シートを作
成し、基板とカバーフィルムを感光性樹脂シートに挟み
込み印刷版用感光性樹脂版を得ることができる。基板と
してはスチール、ステンレス、アルミニウムなどの金属
やポリエステルなどのプラスチックシート、スチレン−
ブタジエンゴムなどの合成ゴムシートが使用される。感
光層の厚みは0.01〜10mmの厚さに形成することが
好ましい。
刷用のレリーフ像を形成するためには、まず、カバーフ
ィルムを剥離した感光層上にネガティブまたはポジティ
ブの原画フィルムを密着させ通常300〜400nmの
波長を照射できる高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハ
ライドランプ、キセノン灯、カーボンアーク灯、ケミカ
ル灯により紫外線照射し、光重合によって光硬化を行わ
せる。
式現像装置やブラシ式洗い出し機により溶出させること
により基板上にレリーフ像を形成することができる。こ
れを必要であれば、乾燥後大気中、ないし真空中で活性
光線処理して印刷版材を得ることができる。
に用いることが最も適しているが、平版印刷用、凹版印
刷用、孔版印刷用、フォトレジストとして使用すること
も可能である。
を次のようにして合成した。
ル%の部分鹸化ポリ酢酸ビニルをN,N−ジメチルホル
ムアミド(以下DMFと略)中に膨潤させ無水コハク酸
1モル%を添加し反応させカルボキシル基を付加させ
た。このポリマを精製し未反応の無水コハク酸を除去
し、酸価を測定したところ酸価は7であった。このポリ
マ100重量部をエタノール/水=30/70(重量
比)の混合溶媒200重量部に80℃で溶解した。ここ
にグリシジルメタクリレートを6重量部添加して部分鹸
化ポリ酢酸ビニル中に反応性基を導入した。電位差滴定
法による分析結果からポリマ中のカルボキシル基がグリ
シジルメタクリレートのエポキシ基と反応しポリマ側鎖
中にメタクロイル基が導入されたこを確認した。
部分鹸化ポリ酢酸ビニルの酸価の値から0.13モル/
kgであることがわかった。
ル%の部分鹸化ポリ酢酸ビニルをDMF中に膨潤させ無
水フタル酸1.5モル%を添加し反応させカルボキシル
基を付加させた。このポリマを精製し未反応の無水フタ
ル酸を除去し、酸価を測定したところ酸価は12であっ
た。このポリマ100重量部をエタノール/水=30/
70(重量比)の混合溶媒200重量部に80℃で溶解
した。ここにグリシジルメタクリレートを6重量部添加
して部分鹸化ポリ酢酸ビニル中に反応性基を導入した。
電位差滴定法による分析結果からポリマ中のカルボキシ
ル基がグリシジルメタクリレートのエポキシ基と反応し
ポリマ側鎖中にメタクロイル基が導入されたこを確認し
た。
部分鹸化ポリ酢酸ビニルの酸価の値から0.21モル/
kgであることがわかった。
モル%の部分鹸化ポリ酢酸ビニルをアセトン中に膨潤さ
せ無水マレイン酸1.5モル%を添加し反応させカルボ
キシル基を付加させた。このポリマを精製し未反応の無
水マレイン酸を除去し、酸価を測定したところ酸価は1
1であった。このポリマ100重量部をエタノール/水
=30/70(重量比)の混合溶媒200重量部に80
℃で溶解した。ここにグリシジルメタクリレートを6重
量部添加して部分鹸化ポリ酢酸ビニル中に反応性基を導
入した。電位差滴定法による分析結果からポリマ中のカ
ルボキシル基がグリシジルメタクリレートのエポキシ基
と反応しポリマ側鎖中にメタクロイル基が導入されたこ
を確認した。
部分鹸化ポリ酢酸ビニルの酸価の値から0.20モル/
kgであることがわかった。
/70(重量比)の混合溶媒200重量部に80℃で溶
解した。この溶液中に表1のポリアミド1を10部添加
し溶解した。その後、反応性基を有する化合物としてプ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル1モルとアク
リル酸2モルの付加反応によって得られた不飽和エポキ
シエステル化合物20部、グリシジルメタクリレート1
モルとアクリル酸の付加反応物30部を添加し、さらに
グリセリン25部を添加し、光重合開始剤としてジメチ
ルベンジルケタール3.0部、熱重合禁止剤としてハイ
ドロキノンモノメチルエーテル0.05部を加え十分攪
拌した。感光性樹脂溶液の状況を目視で観察したところ
透明な原液となっていることを確認した。
あらかじめポリエステル系接着剤を塗布してある厚さ2
00μmのポリエステルフィルム上に乾燥後の膜厚が9
50μmとなるように流延し、60℃の熱風オーブンに
5時間入れて溶剤を除去した。
の感光層上に、水/エタノール=50/50の溶液を薄
く塗布し、マット化された100μmのポリエステルフ
ィルム上にポリビニルアルコール系ポリマの粘着防止層
を持つカバーフィルムを圧着してカバーフィルムを付け
た。
に保管した後、カバーフィルムを剥離し、感度測定用グ
レースケールネガフィルムおよび画像再現性評価用ネガ
フィルム(133線の3%網点、200μmの独立点を
持つ)を真空密着させ、ケミカル灯露光機で2分間露光
した。次いで30℃の中性水を入れたブラシ式現像装置
を使用して現像したところ4分間で未露光部分が水中に
溶出し、レリーフ像を得ることができた。現像装置中に
ある現像液を目視で観察した結果、現像液中に浮遊物や
沈澱物のないことを確認した。得られたレリーフ像を評
価した結果、グレースケールは17ステップであり、画
線部の3%網点、200μm独立点が再現していること
がわかった。
ストをしたところ画線の太りがなくシャープな仕上がり
の印刷物が得られた。また、50万枚の印刷を行ったが
レリーフ剥がれや欠けの問題など発生しなかった。
組成物溶液、印刷版用感光性樹脂版および印刷版材を得
た。感光性樹脂組成物溶液(原液)の状態、グレースケ
ール17ステップ時の画像再現性、現像液の沈澱物の状
況、50万枚印刷テスト結果を表4にまとめる。
ミドを、反応性基を側鎖に有する部分ケン化ポリ酢酸ビ
ニルを含有する組成物中に配合することで、現像廃液中
の沈澱物が減少し、耐刷力の向上した印刷版材となるこ
とがわかる。
に反応性基を含有する部分鹸化ポリ酢酸ビニルと塩基性
窒素を有するポリアミドとを組み合わせた感光性樹脂組
成物とすることで、それから得られる印刷版は画像再現
性に優れ、また耐刷力が向上し、現像液中に発生する沈
降物を押さえることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】(A)反応性基を側鎖に有する変性部分鹸
化ポリ酢酸ビニル (B)塩基性窒素を有するポリアミド (C)反応性基を有する化合物 (D)光重合開始剤 を含有することを特徴とする感光性樹脂組成物 - 【請求項2】(B)成分である塩基性窒素を有するポリ
アミドがピペラジン環を持つことを特徴とする請求項1
記載の感光性樹脂組成物。 - 【請求項3】(A)成分が部分鹸化ポリ酢酸ビニルと酸
無水物とを反応させ、部分鹸化ポリ酢酸ビニルの水酸基
を起点としてカルボキシル基をポリマ側鎖に導入し、そ
のカルボキシル基に不飽和エポキシ化合物を反応させる
ことにより反応性基を導入した変性部分鹸化ポリ酢酸ビ
ニルである請求項1又は2記載の感光性樹脂組成物。 - 【請求項4】(A)成分100重量部に対して、(B)
成分が0.5〜100重量部、(C)成分が10〜20
0重量部、(D)成分が0.1〜20重量部である請求
項1〜3いずれかに記載の感光性樹脂組成物。 - 【請求項5】支持体上に、請求項1〜4いずれかの感光
性樹脂組成物からなる感光層を塗設して構成される印刷
版材。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22986697A JP3796914B2 (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 感光性樹脂組成物および印刷版材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22986697A JP3796914B2 (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 感光性樹脂組成物および印刷版材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1165115A true JPH1165115A (ja) | 1999-03-05 |
JP3796914B2 JP3796914B2 (ja) | 2006-07-12 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22986697A Expired - Lifetime JP3796914B2 (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 感光性樹脂組成物および印刷版材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3796914B2 (ja) |
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