JP2844599B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JP2844599B2 JP63045583A JP4558388A JP2844599B2 JP 2844599 B2 JP2844599 B2 JP 2844599B2 JP 63045583 A JP63045583 A JP 63045583A JP 4558388 A JP4558388 A JP 4558388A JP 2844599 B2 JP2844599 B2 JP 2844599B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はゴム弾性を有し、かつ水系現象可能な感光性
樹脂組成物に関し、特にフレキソ印刷版に応用される感
光性樹脂組成物に関する。
(従来の技術) 従来のフレキソ印刷用感光性樹脂版としては有機溶剤
で現象するものが知られているが、これらの印刷版は毒
性、引火性など人体および環境への安全性に問題があっ
た。
そのためこれに代わるものとして、水系現象可能な感
光性樹脂組成物が提案されている。
たとえば、共役ジエン系炭化水素とα,β−エチレン
性不飽和カルボン酸またはその塩を必須成分とし、これ
にモノオレフィン系不飽和化合物とを含む共重合体と光
重合性不飽和単量体、光増感剤を含有する感光性樹脂組
成物を用いる方法(特開昭52−134655号公報、特開昭53
−10648号公報、特開昭61−22339号公報)や、共役ジエ
ン系炭化水素重合体又は共役ジエン系炭化水素とモノオ
レフィン系不飽和化合物との共重合体と親水性高分子化
合物、非気体状エチレン性不飽和化合物および光重合開
始剤を必須成分として含有してなる感光性エラストマー
組成物(特開昭60−211451号公報)等がある。
(発明が解決しようとする課題) 前記組成物は水系現象液、例えばアルカリ水溶液又は
アルカリ水−有機溶剤系による現象が可能であるが、pH
5.0〜9.0のいわゆる生活用水による現象が困難でありか
つレリーフ部の耐インキ性が十分でない。また中性現象
が可能であってもレリーフ部の耐インキ性が十分でない
等問題点を多く含んでいる。
またベースが共役ジエン系炭化水素であるため、フレ
キソ印刷版として必要な耐オゾン性、耐候性、耐酸化性
が不十分であるという問題点を有している。
また感光性樹脂組成物として、その光学特性、即ち光
透過性が基本であり、構成原材料間の相溶性が良好であ
ることが要求される。従って組成物に含まれる親水性ポ
リマーは、本来その極性の高いものが多いので、混合す
る他の原料も極性が高い方が好ましい。ところが共役ジ
エン系炭化水素の重合体は一般に極性が低いために、相
溶性の良い親水性ポリマーの種類や混合する比率が限定
されるという欠点がある。
(課題を解決するための手段) そこで本発明者らは鋭意検討の結果、ベースポリマー
に共役ジエン系炭化水素を含まない特定のポリマーと特
定の親水性ポリマーを用いることにより前記問題点を解
決するとともに、耐水系インク性をも向上させるとがで
きた。すなわち本発明は(A)塩素含有量が10〜50重量
%で、かつガラス転移温度が5℃以下のポリマー、
(B)−COOM(Mは周期表第I、II、III族元素、アミ
ン、アンモニウムを示す)を50〜50,000当量/106g有す
る親水性ポリマー、(C)エチレン性不飽和化合物、お
よび(D)光重合開始剤を含有することを特徴とする感
光性樹脂組成物である。
本発明における(A)成分である塩素含有率が50〜10
重量%で、かつガラス転移温度(以下Tgという)が5℃
以下のポリマーとしては、塩素原子を含有する単量体の
重合、又は塩素原子を含有する単量体と共重合しうる他
の単量体との共重合から得られる。又塩素又は塩素を含
む活性物質と塩素物質を含有しない重合体を反応するこ
とからも得られる。具体的には下記のものを挙げること
ができる。エピクロルヒドリン重合体、エピクロヒドリ
ン−エチエンオキシド共重合体、エピクロルヒドリン−
プロピレンオキシド共重合体および、又はこれらとアリ
ルグリシジルエーテルの共重合体であるエピクロルヒド
リンゴム〔大阪曹達工業(株)製エピクロマー,Goodvic
h(株)製 HYDRIN,日本ゼオン(株)製 GECHRON、ゼ
オスパン、Hevcules(株)製 HERCLOR〕、塩素化ポリ
エチレン〔昭和電工(株)製 エラスレン、大阪曹達工
業(株)製 ダイソラック、Hoechst(株)製 HORTALI
TZ、Dow Chemical(株)製 DOW CPE〕、塩化ビニル共
重合体、塩化ビニリデン、塩素化ポリプロピレン、塩素
化エチレン−ポリピレンゴムなどが挙げられ、これらの
ポリマーは単独でも、二種以上組合せて用いてもよい。
本発明において(A)ポリマーの塩素含有率は、10〜
50重量%であり、この範囲をはずれると、その柔軟性が
損なわれたり、熱安定性が悪くなって、感光性樹脂組成
物が硬すぎたり、着色が生じ易くなるので好ましくな
い。なお塩素原子を含む共役ジエン系炭化水素重合体又
はその共重合体は主鎖中に炭素不飽和結合を含有するの
で、耐候性などの化学安定性が飽和結合のみの場合より
劣る欠点がある。また光照射後の感光性樹脂組成物の物
性は本発明における(A)成分の性質に大きく依存する
ので、(A)成分が本質的にゴム弾性体であることが好
ましい。そのため、そのTgは5℃以下が必要であり、特
に10℃以下が好ましい。
なお本発明では、前記(A)成分であるポリマーのみ
ならずこれと相溶性の良好かつ耐オゾン性のあるエラス
トマー、たとえばアクリルゴム、ポリウレタン系エラス
トマーなどをブレンドしてもよい。
本発明における(A)成分の全組成物中の含有率は、
印刷版としての物性および形状保持性を考慮して20重量
%以上、特に30重量%以上が好ましく、また光重合性の
点からみて、80重量%以下、特に70重量%以下が好まし
い。
本発明の(B)成分である親水性ポリマーとは水、ま
たは水を主成分として、アルカリ性水溶液、酸性水溶
液、有機溶剤、又は界面活性剤等を含む現象液に可溶あ
るいは膨潤(分散)するポリマーを意味し、−COOM(M
は周期表第I、II、III族元素、アミン、アンモニウム
を示す)を50〜50,000当量/106g有するポリマーであ
り、前記周期表第I、II、III族元素としては、ナトリ
ウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属、カルシ
ウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、ホウ素、
アルミニウムなどが挙げられる。なお本発明において−
COOM基が50当量/106g未満では水に対する親和性が劣り
中性水で現像することが難しく、一方50,000当量/106g
を超えると、耐水系インキ性が劣るので好ましくない。
親水性ポリマーとして具体的には−COOM基含有ポリウ
レタン、−COOM基含有ポリウレアウレタン、−COOM基含
有ポリエステル、−COOM基含有エポキシ化合物、−COOM
基含有ポリアミド酸、−COOM基含有アクリロニトリル−
ブタジエンコポリマー、−COOM基含有スチレン・ブタジ
エン・コポリマー、−COOM基含有ポリブタジエン、ポリ
アクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、等が使用
できるが、これらに限定されるものではない。
なお前記親水性ポリマーに含有されるカルボキシル基
の少くとも一部を中和するために使用される化合物とし
ては、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム等アルカリ金属の水酸化物、炭酸リチウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム等の炭酸アルカリ金属塩、カリ
ウムt−ブトキサイド、ナトリウムメトキサイド等のア
ルカリ金属のアルコキサイド、水酸化カルシウム、水酸
化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の多価金属の水
酸化物、アルミニウムイソプロポキサイドを始めとする
多価金属アルコキサイド、トリエチルアミン、トリn−
プロピルアミン等の第3級アミン、ジエチルアミン、ジ
−n−プロピルアミン等第2級アミンエチルアミン、n
−プロピルアミン等第1級アミン、モルホリン等の環状
アミン、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト等アミノ基含有(メタ)アクリレート、炭酸アンモニ
ウム等、アンモニウム塩、等を挙げることが出来る。こ
れらは、単独あるいは複数種組み合せて使用してよい。
なお前記親水性ポリマーは−COOM基以外に親水部とし
てポリオキシアルキレン鎖を有していてもよく、また架
橋剤として作用できるようにエチレン性不飽和基を含有
していてもよい。
また本発明において(B)成分として前記親水性ポリ
マー以外に例えば、水酸基、アミノ基、スルホン酸基等
の親水性基および/あるいはポリオキシアルキレン鎖を
有するポリマーなどを併用してもよい。
なお(B)成分の全組成物中の含有率は、水系現像性
や耐水系インク性を考慮して、5〜50重量%、特に7〜
40重量%が好ましい。
本発明における(C)成分のエチレン性不飽和化合物
は少なくとも1個の末端エチレン性基を含有するもので
あり、この化合物は遊離ラジカル開始された連鎖生長付
加重合により高分子重合体を形成し得るものである。適
当なエチレン性不飽和化合物はポリオール類の不飽和エ
ステル、特にα−メチレンカルボン酸とのかかるエステ
ル類であり、例えばエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、グリセロールジアクリレート、1,3−プロパンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタジオールジ
(メタ)アクリレート、1,2,4−プタントリオールトリ
(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレートジアリルフタレート、フマル酸ジ
エチルエステル、マイレン酸ジブチルエステルなどが挙
げられ、またN−メチルマレイミド、N−エチルマレイ
ミド、N−ラウリルマレイミドなどのN置換マレイミド
化合物、オリゴニトリル・ブタジエンジ(メタ)アクリ
レート、オリゴニトリル・ウレタン(メタ)アクリレー
ト、オリゴウレタンジ(メタ)アクリレート、オリゴブ
タジエンジ(メタ)アクリレート、オリゴブタジエン・
ウレタンジ(メタ)アクリレートなどのオリゴ(メタ)
アクリレートが挙げられ、これらは単独でも組合せて用
いてもよい。
(C)の成分の組成物中の含有率は1〜50重量%が好
ましく、1重量%より少ないと光重合性に支障が出るた
め、現像後に画像が残らなくなる。逆に50重量%より多
いと形状保持性に支障が出る。また光照射後の版が硬
く、脆くなるため、フレキソ印刷版材としては不向きに
なるので好ましくない。さらに望ましくは5〜40重量%
である。
本発明における(D)成分光重合開始剤としては、例
えばベンゾフェノン類、ベンゾイン類、アセトフェノン
類、ベンジル類、ベンゾイン・アルキル・エーテル類、
ベンジルアルキルケタール類、アントラキノン類、シオ
キサントン類等が挙げられる。具体的には、ベンゾフェ
ノン、クロル・ベンゾフェノン、ベンゾイン、アセトフ
ェノン、ベンジル、ベンゾイン、メチル・エーテル、ベ
ンゾイン・エチル・エーテル、ベンゾイン・イソプロピ
ル・エーテル、ベンゾイン・イソブチルエーテル、ベン
ジル・ジメチルケタール、ベンジル・ジエチル・ケター
ル、ベンジル・ジ・イソプロピル・ケタール、アントラ
キノン、2−クロルアントラキノン、チオキサントン、
2−クロル・チオキサントン等がある。これらは組成物
中、0.01〜5重量%含有されるのが好ましい。0.01%よ
り少ないと光重合開始能に支障が出、5%より多いと自
ら庶光により硬化深度が得られなくなり、現像により画
像が欠け易くなるので好ましくない。さらに望ましくは
0.1〜3重量%である。
本発明において、光架橋反応を抑制することなく、単
に熱重合のみを防止するために、前記要件(A)〜
(D)以外に、(E)熱重合禁止剤を0.001〜5重量%
含有させてもよい。有用な熱重合禁止剤としては例え
ば、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノエチルエーテ
ル、カテコール、p−t−ブチルカテコール、2,6−ジ
−t−フチル−p−クレゾールなどが挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物には他に可塑剤として、液
状ポリブタジエンゴム、液状ポリアクリロニトリルブタ
ジエンゴム、液状ポリスチレンブタジエンゴム、液状イ
ソプレンゴム等の、液状ゴムや、ポリビニルクロライ
ド、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、等の
比較的低分子量のエラストマー、シリカ、珪藻土等の微
粉体等を含有することができる。
本発明の感光性樹脂版組成物を用いてフレキソ印刷原
版を作成する方法としては、前記各組成分を任意の順序
により適当な溶剤、例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、クロロ
ホルム等に溶解し溶剤を除去して後適当な支持体、例え
ばポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
フイルムに加熱、圧着することにより作成することが出
来る。また支持体と異なる面に同に様なフイルムあるい
は水系現像液に可溶なポリビニルアルコール、ポリアク
リルアミド、ビドロキシプロピルセルロース等の薄層を
コーティング又はラミネートしたフイルムを設けてもよ
い。
本発明組成物を用いた感光性樹脂版を硬化させる際に
使用される紫外線は150〜500mμの波長、特に、300〜40
0mμの波長領域のものが有効であり、使用される光源と
しては低圧水銀灯、高圧水銀灯、カーボンアーク灯、紫
外線けい光灯、ケミカルランプキセノンランプ、ジルコ
ニウムランプ等が望ましい。本発明組成物よりなる感光
性樹脂版は上記光源を用いて透過画像を有するネガフィ
ルムを当てて紫外線を照射し画像露光させた後、露光さ
れない非画像部を現像液を用いて除去し、レリーフ画像
が得られる。
前記現像液としては、生活用水一般を含むpH5.0〜9.0
の水が最適であり、該水を主成分として、水酸化ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ性化合物、界面活性
剤、水溶性有機溶剤等を含有してもよい。なお上記界面
活性剤としては、アルキルナフタレンスルホン酸ソー
ダ、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ等が最適であ
り、他に、アンオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性
剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤が使用でき
る。
なお現像液は25℃〜45℃で用いられるのが好ましい。
本発明組成物によって得られた感光性樹脂版はゴム弾
性を有し、フレキソ印刷版として有用である。また耐イ
ンク性、インクの転移性耐刷性にも優れている。なお、
本発明の感光性樹脂組成物は、主にフレキソ印刷版とし
て有用であるが、フォトレジスト用、サンドプラスト用
にも適用でき、他に紫外線によって硬化するエラストマ
ーとしての用途例えば接着剤、フィルム、塗料、その他
にも使用することが出来る。
(実施例) 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお実施例中、部とあるのは重量部を意味する。
また本発明組成物より得られるフレキソ印刷版の硬
度、反発弾性、および耐オゾン性は以下の方法で測定し
た。
硬 度:JIS−K6301に準ずるスプリング式硬さ試験
(A形)法により20℃で測定した。
反発弾性率:φ10m/m(重さ4.16g)の鋼鉄製ボールを20
cm地の高さより落下させ、跳ね戻る高さ(a)を読みと
り、(a/20)×100%表示とした。
実施例1 ヘキサメチレンジイソシアネート21.8部、ジメチロー
ルプロピオン酸15.4部、ポリテトラメチレングリコール
(PG−100 日本ポリウレタン工業(株)製)7.6部、お
よびジラウリン酸ジ−n−ブチルスズ1.0部をテトラヒ
ドロララン300部に溶解した溶液を撹拌機の付いた11フ
ラスコに入れ、撹拌を続けながらフラスコを65℃に加熱
し3時間反応を続けた。別の容器で、末端アミノ基含有
アクリロニトリル・ブタジエンオリゴマー(Hycar ATBN
X 1300×16宇部興産(株)製)55.3部をメチルエチルケ
トン100部に溶解して調整した溶液を上記の1フラス
コ内に室温下で撹拌しながら添加した。得られたポリマ
ー溶液を減圧乾燥してテトラヒドロフラン、メチルエチ
ルケトンを除去し、数平均分子量が21,000のポリマーを
得た。次に該ポリマー100部をメチルエチルケトン100部
に溶解した溶液に、水酸化リチウム4.8部をメチルアル
コール100部に溶解した溶液を室温下で撹拌しながら添
加し、さらに30分間撹拌することによって親水性ポリマ
ー[I]を得た。なおポリマー〔I〕におけるカルボン
酸リチウムは2,296当量/106gであった。
上記親水性ポリマー[I]10部、塩素含有ポリマーと
してポリエピクロルヒドリン(エピクロマーH大阪曹達
(株)製)40部、スチレン・ブタジエンゴム(SBR1507
日本合成ゴム(株)製)10部、ブタジエンオリゴアクリ
レート(A−3025、出光石油化学(株)製)28.5部、ベ
ンジルジメチルケタール(イルガキュア651、チバガイ
ギー(株)製)1部およりハイドロキノンモノメチルエ
ーテル0.5部を加熱ニーダーを用いて105℃で混練し脱泡
後、得られた感光性樹脂組成物をヒートプレス機で105
℃、100kg/cm3の圧力で、125μm厚みのポリエステルフ
イルムと、同じポリエステルフイルム上に2μmのポリ
ビニールアルコールを片面にコートしたポリエステルフ
イルム間で、ポリビニルアルコールコート層が感光性樹
脂と接するよう1分間加熱加圧して厚さ2.8mmのシート
を作成した。
最上層のポリエステルフイルムを剥離して感光性樹脂
層上にポリビニルアルコール膜を残し、画像を有するネ
ガフイルムをその上に密着して水銀灯(大日本スクリー
ン社製)で、照度25W/m2根、5分間露光を行った。ネガ
フイルムを除いた後、アルキルナフタレンスルホン酸ソ
ーダ2重量%を含有する中性水で40℃15分間、ブラシに
よる現像を行ったところ、レリーフの深度1.2mmの画像
パターンが得られた。この画像パターンは使用したネガ
フイルムの画像を忠実に再現していた。また得られたレ
リーフは、インキの受理転移性もよく、鮮明な画像を示
していた。
実施例2 実施例において水酸化リチウム4.8部のかわりに水酸
化ナトリウム4.56部用いた(なおポリマー〔I〕におけ
るカルボン酸ナトリウムは2,296当量/106gであった。)
以外は全て実施例1と同様にしてレリーフパターンを得
たところ、ネガフイルムの画像を忠実に再現し、インキ
の受理転移性の優れたレリーフが得られた。
実施例3 実施例において水酸化リチウム4.8部のかわりに、N,N
ジメチルエチルメタアクリレート17.9部用いた(なおポ
リマー〔I〕におけるカルボン酸アンモニウムは2,296
当量/106gであった。)以外は全て実施例1と同様にし
てレリーフパターンを得たところネガフイルムの画像を
忠実に再現しインキの受理転移性の優れたレリーフが得
られた。
実施例5 実施例1の親水性ポリマー[I]7.5部、エピクロル
ヒドリンゴム(エピクロマーH大阪曹達(株)製)52.5
部、エピクロルヒドリンオリゴマー(L−1 大阪曹達
(株)製)15部、ブタジエンオリゴアクリレート(A−
3025 出光石油化学(株)製)23.5部、ジメチルベンジ
ルケタール1部およびハイドロキノンモノメチルエーテ
ル0.5部を実施例1と同様にしてレリーフパターンを得
たところ、ネガフイルムの画像を忠実に再現しレリーフ
深度0.9mmの、インキ受理転移性の優れたレリーフパタ
ーンを得た。
実施例6 実施例1において、エピクロルヒドリンゴムとして、
エピクロルヒドリン共重合体(エピクロルヒドリン92モ
ル%、アリルグリシジルエーテル8モル%共重合体、エ
ピクロマーHG大阪曹達(株)製)を用いた以外は全て実
施例2と同様にしてレリーフパターンを得たところ、ネ
ガフイルムの画像を忠実に再現し、インキ受理転移性の
優れたレリーフが得られた。
実施例7 ナトリウム塩化カルボキシル基含有ポリイソプレン
(カルボン酸ナトリウム400当量/106g含有、クラプレン
LIR−840 クラレ(株))を実施例1における親水性ポ
リマー[I]のかわりに用いた以外全て実施例1と同様
にしてレリーフパターンを得たところネガフイルムの画
像を忠実に再現し、インキ受理転移性の優れたレリーフ
が得られた。
参考例 前記実施例1〜7で得られたレリーフの現像深度、硬
度及び反発弾性率を表−1に示す。
(発明の効果) 本発明の感光性樹脂組成物は、ベースポリマーとして
ガラス転移温度5℃以下の塩素含有ポリマーとカルボキ
シレート化親水性ポリマーを用いているため従来にない
中性水系現像性とレリーフ部の耐水系インク性及び耐ア
ルコール系インク性を有している。また本発明の感光性
樹脂組成物は、従来の共役ジエン系ゴムをベースポリマ
ーとしたものに比べて耐オゾン性、耐酸化性に非常に優
れている等の効果を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−147315(JP,A) 特開 昭52−102023(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/032 G03F 7/028

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)塩素含有量が10〜50重量%で、かつ
    ガラス転移温度が5℃以下のポリマー、(B)−COOM
    (Mは周期表第I、II、III族元素、アミン、アンモニ
    ウムを示す)を50〜50,000当量/106g有する親水性ポリ
    マー、(C)エチレン性不飽和化合物、および(D)光
    重合開始剤を含有することを特徴とする感光性樹脂組成
    物。
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