JP2705214B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JP2705214B2 JP12567389A JP12567389A JP2705214B2 JP 2705214 B2 JP2705214 B2 JP 2705214B2 JP 12567389 A JP12567389 A JP 12567389A JP 12567389 A JP12567389 A JP 12567389A JP 2705214 B2 JP2705214 B2 JP 2705214B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はゴム弾性を有し、かつ水系現像可能な感光性
樹脂組成物に関し、特にフレキソ印刷版に応用される感
光性樹脂組成物に関する。
(従来の技術) 従来のフレキソ印刷用感光性樹脂版としては有機溶剤
で現像するものが知られているが、これらの印刷版は毒
性、引火性など人体および環境への安全性に問題があっ
た。
そのためこれに代わるものとして、水系現像可能な感
光性樹脂組成物が提案されている。
たとえば、共役ジエン系炭化水素とα,β−エチレン
性不飽和カルボン酸またはその塩を必須成分とし、これ
にモノオレフィン系不飽和化合物とを含む共重合体と光
重合性不飽和単量体、光増感剤を含有する感光性樹脂組
成物を用いる方法(特開昭52−134655号公報、特開昭53
−10648号公報、特開昭61−22339号公報)や、共役ジエ
ン系炭化水素重合体又は共役ジエン系炭化水素とモノオ
レフィン系不飽和化合物との共重合体と親水性高分子化
合物、非気体状エチレン性不飽和化合物および光重合開
始剤を必須成分として含有してなる感光性エラストマー
組成物(特開昭60−211451号公報)等がある。
(発明が解決しようとする課題) 前記組成物は水系現像液、例えばアルカリ水溶液又は
アルカリ水−有機溶剤系による現像が可能であるが、pH
5.0〜9.0のいわゆる生活用水による現像が困難であり、
かつレリーフ部の耐インキ性が十分でない。また中性現
像が可能であってもレリーフ部の耐インキ性が十分でな
い等問題点を多く含んでいる。
また感光性樹脂組成物として、その光学特性、即ち光
透過性が基本であり、構成原材料間の相溶性が良好であ
ることが要求される。従って組成物に含まれる親水性ポ
リマーは、本来その極性の高いものが多いので、混合す
る他の原料も極性が高い方が好ましい。ところが共役ジ
エン系炭化水素の重合体は一般に極性が低いために、相
溶性の良い親水性ポリマーの種類や混合する比率が限定
されるという欠点がある。
(課題を解決するための手段) そこで本発明者らは鋭意検討の結果、疎水性ポリマー
に対する溶解度は小さいが、親水性ポリマーに対する溶
解度の大きい溶剤を配合することにより前記問題点を解
決するとともに、耐水系インク性をも向上させることが
できた。
すなわち本発明は、(A)ガラス転移温度が5℃以下
の疎水性ポリマー、(B)親水性ポリマー、(C)エチ
レン性不飽和化合物、(D)前記成分(B)の溶解度が
成分(A)の溶解度より大である溶剤及び(E)光重合
開始剤を含有することを特徴とする感光性樹脂組成物で
ある。
本発明における(A)成分であるガラス転移温度が5
℃以下のポリマーとしては、汎用エラストマーとして用
いられているものが含まれる。例えば共役ジエン系炭化
水素を重合させて得られる重合体または共役ジエン系炭
化水素とモノオレフィン系不飽和化合物を重合させて得
られる共重合体、共役ジエン系炭化水素を含まない重合
体等が挙げられる。
共役ジエン系炭化水素としては、1,3−ブタジエン、
イソプレン、クロロプレン等が使用される。共役ジエン
系炭化水素は単独で用いてもよいし、2種類以上混合使
用してもよい。
モノオレフィン系不飽和化合物としては、スチレン、
α−メチルスチレン、O−メチルスチレン、m−メチル
スチレン、P−メチルスチレン、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アク
リルアシド、メタクリルアシド酢酸ビニル、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステル等が使用される。
共役ジエン系炭化水素を重合させて得られる重合体、
又は、共役ジエン系炭化水素とモノオレフィン系不飽和
化合物を重合させて得られる共重合体としては、ブタジ
エン重合体、イソプレン重合体、クロロプレン重合体、
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン
共重合体、スチレン−クロロプレン共重合体、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−イ
ソプレン共重合体、アクリロニトリル−クロロプレン共
重合体、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合体、メ
タクリル酸メチル−イソプレン共重合体、メタクリル酸
メチル−クロロプレン共重合体、アクリル酸メチル−ブ
タジエン共重合体、アクリル酸メチル−イソプレン共重
合体、アクリル酸メチル−クロロプレン共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリ
ロニトリル−イソプレン−スチレン共重合体、アクリロ
ニトリル−クロロプレン−スチレン共重合体等があげら
れる。
共役ジエン系炭化水素を含まない重合体として塩素を
特定量含有するエラストマー及び非共役ジエン系炭化水
素を挙げることが出来る。
ゴム弾性を示すものは、塩素含有率が50〜10重量%
で、かつガラス転移温度(以下Tgという)が5℃以下の
ポリマーであり、例えば塩素原子を含有する単量体の重
合、又は塩素原子を含有する単量体と共重合しうる他の
単量体との共重合から得られる。又、塩素又は塩素を含
む活性物質と塩素原子を含有しない重合体を反応するこ
とからも得られる。具体的には下記のものを挙げること
ができる。エピクロルヒドリン重合体、エピクロルヒド
リン−エチレンオキシド共重合体、エピクロルヒドリン
−プロピレンオキシド共重合体および、又はこれらとア
リルグリシジルエーテルの共重合体であるエピクロルヒ
ドリンゴム〔大阪曹達工業(株)製エピクロマー、Good
vich(株)製HYDRIN、日本ゼオン(株)製GECHRON、ゼ
オスパン、Hevcules(株)製HERCLOR〕、塩素化ポリエ
チレン〔昭和電工(株)製、エラスレン、大阪曹達工業
(株)製ダイソラック、Hoechst(株)製HORTALITZ、Do
w Chemical(株)製DOWCPE〕、塩化ビニル共重合体、塩
化ビニリデン、塩化化ポリプロピレン、塩素化エチレン
−プロピレンゴムなどが挙げられ、これらのポリマーは
単独でも、二種以上組合せて用いてもよい。ポリマーの
塩素含有率は、10〜50重量%、好ましくは15〜40重量%
であり、この範囲をはずれると、その柔軟性が損なわれ
たり、熱安定性が悪くなって、感光性樹脂組成物が硬す
ぎたり、着色が生じ易くなるので好ましくない。なお塩
素原子を含む共役ジエン系炭化水素重合体又はその共重
合体は主鎖中に炭素不飽和結合を含有するので、耐候性
などの化学安定性が飽和結合のみの場合より劣る欠点が
ある。また光照射後の感光性樹脂組成物の物性は本発明
における(A)成分の性質に大きく依存するので、
(A)成分が本質的にゴム弾性体であることが好まし
い。そのため、そのTgは5℃以下が必要であり、特に−
10℃以下が好ましい。
なお本発明では、前記(A)成分である疎水性ポリマ
ーのみならずこれと相容性の良好かつ耐オゾン性のある
エラストマー、たとえばアクリルゴム、ポリウレタン系
エラストマーなどをブレンドしてもよい。
本発明における(A)成分の全組成物中の含有率は、
印刷版としての物性および形状保持性を考慮して20重量
%以上、特に30重量%以上が好ましく、また光重合性の
点からみて、80重量%以下、特に70重量%以下が好まし
い。
本発明の(B)成分である親水性ポリマーとは水、ま
たは水を主成分として、アルカリ性水溶液、酸性水溶
液、有機溶剤、又は界面活性剤等を含む現像液に可溶あ
るいは膨潤(分散)するポリマーを意味し、−CO2M基、
−SO3M基、(Mは水素原子、周期表第I、II、III族元
素、アミン、アンモニウムを示す)、−NH2、−OHなど
の親水基を有し、かつ鎖状で架橋の無いポリマーであ
る。このような親水性ポリマーの例として、ポリビニル
アルコール(PVA)カルボキシメチルセルロースなどの
汎用樹脂の他に(メタ)アクリル酸とジエン化合物を共
重合させたエジン系ゴム、無水マレイン酸で変性した液
状ポリブタジエン、又特に効果的な骨格としては−COOM
(Mは水素原子、周期表第I、II、III族元素、アミ
ン、アンモニウムを示す)を50〜50,000当量/106g有す
るポリマーであり、前記周期表第I、II、III族元素と
しては、ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカ
リ金属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類
金属、ホウ素、アルミニウムなどが挙げられる。なお本
発明において−COOM基が50当量/106g未満では水に対す
る親和性が劣り中性水で現像することが難しく、一方5
0,000当量/106gを超えると、耐水系インキ性が劣るの
で好ましくない。
親水性ポリマーとして具体的には−COOM基含有ポリウ
レタン、−COOM基含有ポリウレアウレタン、−COOM基含
有ポリエステル、−COOM基含有エポキシ化合物、−COOM
基含有ポリアミド酸、−COOM基含有アクリロニトリル−
ブタジエンコポリマー、−COOM基含有スチレン・ブタジ
エン・コポリマー、−COOM基含有ポリブタジエン、ポリ
アクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニ
ルアルコール(PVA)カルボキシメチルセルロース(CM
C)ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、メチルセルロ
ース(MC)、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンイ
ミン、及び該化合物誘導体等が使用できるが、これらに
限定されるものではない。
なお前記親水性ポリマーに含有されるカルボキシル基
の少くとも一部を中和するために使用される化合物とし
ては、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム等アルカリ金属の水酸化物、炭酸リチウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム等の炭酸アルカリ金属塩、カリ
ウムt−ブトキシサイド、ナトリウムメトキサイド等の
アルカリ金属のアルコキサイド、水酸化カルシウム、水
酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の多価金属の
水酸化物、アルミニウムイソプロポキサイドを始めとす
る多価金属アルコキサイド、トリエチルアミン、トリn
−プロピルアミン等の第3級アミン、ジエチルアミン、
ジ−n−プロピルアミン等第2級アミンエチルアミン、
n−プロピルアミン等第1級アミン、モルホリン等の環
状アミン、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート等アミノ基含有(メタ)アクリレート、炭酸アンモ
ニウム等、アンモニウム塩、等を挙げることが出来る。
これらは、単独あるいは複数種組み合せて使用してよ
い。
なお前記親水性ポリマーは−COOM基以外に親水部とし
てポリオキシアルキレン鎖を有していてもよく、また架
橋剤として作用できるようにエラレン性不飽和基を含有
していてもよい。
また本発明において(B)成分として前記親水性ポリ
マー以外に例えば、水酸基、アミノ基、スルホン酸基等
の親水性基および/あるいはポリオキシアルキレン鎖を
有するポリマーなどを併用してもよい。
なお(B)成分の全組成物中の含有率は、水系現像性
や耐水系インク性を考慮して、5〜50重量%、特に7〜
40重量%が好ましい。
本発明における(C)成分のエチレン性不飽和化合物
は少なくとも1個の末端エチレン性基を含有するもので
あり、この化合物は遊離ラジカル開始された連鎖生長付
加重合により高分子重合体を形成し得るものである。適
当なエチレン性不飽和化合物はポリオール類の不飽和エ
ステル、特にα−メチレンカルボン酸とのかかるエステ
ル類であり、例えばエチレングコールジ(メタ)アクリ
レート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、グリセロールジアクリレート、1,3−プロパンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,2,4−プタントリオールトリ
(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジオール
ジ(メタ)アクリレート、1,6−メキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレートジアリルフタレート、フマル酸ジ
エチルエステル、マレイン酸ジブチルエステルなどが挙
げられ、またN−メチルマレイミド、N−エチルマレイ
ミド、N−ラウリルマレイミドなどのN置換マレイミド
化合物、オリゴニトリル・ブダジエンジ(メタ)アクリ
レート、オリゴニトリル・ウレタン(メタ)アクリレー
ト、オリゴウレタンジ(メタ)アクリレート、オリゴブ
タジエンジ(メタ)アクリレート、オリゴブタジエン・
ウレタンジ(メタ)アクリレートなどのオリゴ(メタ)
アクリレートが挙げられ、これらは単独で組合せて用い
てもよい。
(C)成分の組成物中の含有率は1〜50重量%が好ま
しく、1重量%より少ないと光重合性に支障が出るた
め、現像後に画像が残らなくなる。逆に50重量%より多
いと形状保持性に支障が出る。また光照射後の版が硬
く、脆くなるため、フレキソ印刷用版材としては不向き
になるので好ましくない。さらに望ましくは5〜40重量
%である。
本発明の(D)成分である成分(B)の溶解度が成分
(A)の溶解度より大である溶剤としては、極性の高い
溶剤が挙げられる。即ち親水性ポリマー(B)成分を膨
潤、分散、溶解するが、疎水性ポリマーに対する膨潤度
が小さい溶剤である。このような溶剤として具体的に
は、水、炭素数が1〜5であるアルコール等を挙げるこ
とが出来、前記水にはアルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダ、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ、アルキルス
ルホン酸ソーダ、アルキルエーテルスルホン酸ソーダな
どの界面活性剤や脂肪酸、水酸化リチウム、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナト
リウム、酢酸ナトリウム、酢酸マグネシウムあるいはそ
れらの塩を含有していても良い。またアルコールとして
はメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、
イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、ペンチ
ルアルコール、ネオペンチルアルコールなどが挙げられ
る。更には本発明(D)の要件を満たすものであれば、
エステル系、ケトン系、アミド系溶剤等を挙げることが
出来る。具体的には酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソ
ブチル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、ホルム
アミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
などが挙げられる。これらの溶剤は単独あるいは組み合
せて混合溶剤として使用することが出来る。
本発明の(D)成分は、フレキソ印刷版の性能発現上
全組成物中に含有される量が限定され、その範囲は、全
組成物に対して0.001重量%〜5重量%であり好ましく
は、0.001重量%〜2.0重量%である。(D)成分の含有
量が全組成物に対して5重量%を越えると、光重合前の
原版が軟くなりコールドフロー、塑性変形等が発生する
ことになり、また光重合、製版後のレリーフとして、凸
部の変形(いわゆるロースポット)を生じ、鮮明な画像
を得ることが出来ない。
本発明における(E)成分光重合開始剤としては、例
えばベンゾフェノン類、ベンゾイン類、アセトフェノン
類、ベンジル類、ベンゾイン・アルキル・エーテル類、
ベンジルアルキルケタール類、アントラキノン類、チオ
キサントン類等が挙げられる。具体的には、ベンゾフェ
ノン、クロル・ベンゾフェノン、ベンゾイン、アセトフ
ェノン、ベンジル、ベンゾイン、メチル・エーテル、ベ
ンゾイン・エチル・エーテル、ベンゾイン・イソプロピ
ル・エーテル、ベンゾイン・イソブチルエーテル、ベン
ジル・ジメチルケタール、ベンジル・ジエチル・エター
ル、ベンジル・ジ・イソプロピル・ケタール、アントラ
キノン、2−クロルアントラキノン、チオキサントン、
2−クロル・チオキサントン等がある。これらは組成物
中、0.01〜5重量%含有されるのが好ましい。0.01%よ
り少ないと光重合開始能に支障が出、5%より多いと、
自ら庶光により硬化深度が得られなくなり、現像により
画像が欠け易くなるので好ましくない。さらに望ましく
は0.1〜3重量%である。
本発明において、光架橋反応を抑制することなく、単
に熱重合のみを防止するために,前記要件(A)〜
(E)以外に、(F)熱重合禁止剤を0.001〜5重量%
含有させてもよい。有用な熱重合禁止剤としては例え
ば、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノエチルエーテ
ル、カテコール、p−t−ブチルカテコール、2,6−ジ
−t−フチル−p−クレゾールなどが挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物には他に可塑剤として、液
状ポリブタジエンゴム、液状ポリアクリロニトルブタジ
エンゴム、液状ポリスチレンブタジエンゴム、液状イソ
プレンゴム等の、液状ゴムやポリビニルクロライド、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、等の比較的
低分子量のエラストマー、シリカ、硅藻土等の微粉体等
を含有することができる。
本発明の感光性樹脂版組成物を用いてフレキソ印刷原
版を作成する方法としては、前記各組成分を任意の順序
により適当な溶剤、例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン、メチルエチルケトン、トルエンシクロヘキサノ
ン、クロロホルム等及び水、アルコールを始めとする親
水性ポリマーを膨潤、分散、溶解させる溶剤に溶解混合
し、溶剤を除去して後適当な支持体、例えばポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのフイルムに加
熱、圧着することにより作成することが出来る。また支
持体と異なる面に同じ様なフイルムあるいは水系現像液
に可溶なポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、
ヒドロキシプロピルセルロース等を薄層をコーティング
又はラミネートしたフイルムを設けてもよい。
本発明組成物を用いた感光性樹脂版を硬化させる際に
使用される紫外線は150〜500mμの波長、特に300〜400m
μの波長領域のものが有効であり、使用される光源とし
ては低圧水銀灯、高圧水銀灯、カーボンアーク灯、紫外
線けい光灯、ケミカルランプキセノンランプ、ジルコニ
ウムランプが望ましい。本発明組成物よりなる感光性樹
脂版は上記光源を用いて透明画像を有するネガフイルム
を当てて紫外線を照射し画像露光させた後、露光されな
い非画像部を現像液を用いて除去し、レリーフ画像が得
られる。
前記現像液としては、生活用水一般を含むpH5.0〜9.0
の水が最適であり、該水を主成分として、水酸化ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ性化合物、界面活性
剤、水溶性有機溶剤等を含有してもよい。なお上記界面
活性剤としては、アルキルナフタレンスルホン酸ソー
ダ、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ等が最適であ
り、他に、アンオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性
剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤が使用でき
る。
なお現像液は、25℃〜45℃で用いられるのが好まし
い。
本発明組成物によって得られた感光性樹脂版はゴム弾
性を有し、フレキソ印刷版として有用である。また耐イ
ンク性、インクの転移性耐刷性にも優れている。なお、
本発明の感光性樹脂組成物は、主にフレキソ印刷版とし
て有用であるが、フォトレジスト用、サンドプラスト用
にも適用でき、他に紫外線によって硬化するエラストマ
ーとしての用途例えば接着剤、フイルム、塗料、その他
にも使用することが出来る。
(作用) 本発明の特長の一として、親水性ポリマーを膨潤、分
散、溶解させるが、ガラス転移温度が5℃以下の疎水性
ポリマーの膨潤、溶解性が小さい溶剤の使用が挙げられ
る。この溶剤を使用することにより、本発明の組成物
は、水現像が可能な相構造を形成する。これにより親水
性ポリマーの配合比をおさえることが可能となるため耐
水系インク性が向上される。
(実施例) 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお実施例中、部とあるのは重量部を意味する。
また本発明組成物より得られるフレキソ印刷版の硬
度、反発弾性、および耐オゾン性は以下の方法で測定し
た。
硬 化:JIS−K6301に準ずるスプリング式硬さ試験
(A形)法により20℃で測定した。
反発弾性率:φ10m/m(重さ4.16g)の鋼鉄製ボールを20
cm地の高さより落下させ、跳ね戻る高さ(a)を読みと
り、(a/20)×100%表示とした。
実施例1 ヘキサメチレンジイソシアネート21.8部、ジメチロー
ルプロピオン酸15.4部、ポリテトラメチレングリコール
(PG−100日本ポリウレタン工業(株)製)7.6部、およ
びジラウリン酸ジ−n−ブチルスズ1.0部をテトラヒド
ロララン300部に溶解した溶液を攪拌機の付いた11フラ
スコに入れ、攪拌を続けながらフラスコを65℃に加熱し
3時間反応を続けた。別の容器で、末端アミノ基含有ア
クリロニトリル・ブタジエンオリゴマー(Hycar ATBNX
1300×16宇部興産(株)製)55.3部をメチルエチルケト
ン100部に溶解して調整した溶液を上記の1フラスコ
内に室温下で攪拌しながら添加した。得られたポリマー
溶液を減圧乾燥してテラトヒドロフラン、メチルエチル
ケトンを除去い、数平均分子量が21,000のポリマーを得
た。次に該ポリマー100部をメチルエチルケトン100部に
溶解した溶液に、水酸化リチウム4.8部をメチルアルコ
ール100部に溶解した溶液を室温下で攪拌しながら添加
し、さらに30分間攪拌することによって親水性ポリマー
〔1〕を得た。
上記親水性ポリマー〔1〕10部、ガラス転移温度が5
℃以下のポリマーとして塩素化ポリエチレン(H−153
大阪曹達(株)製)45部、スチレン・ブタジエンゴム
(SBR1507日本合成ゴム(株)製)15部、ブタジエンオ
リゴアクリレート(PB−A共栄社油脂(株))28.5部、
ベンジルジメチルケタール(インガキュア651、チバガ
イギー(株)製)1部およびハイドロキノンモノメイル
エーテル0.5部をトルエン40部、水10部に溶解、分散さ
せ、加熱ニーダーを用いて105℃で混練し脱泡後、得ら
れた感光性樹脂組成物をヒートプレス機で105℃、100kg
/cm3の圧力で、125μm厚みのポリエステルフイルム
と、同じポリエステルフイルム上に2μmのポリビニー
ルアルコールを片面にコートしたポリエステルフイルム
間で、ポリビニルアルコールコート層が感光性樹脂と接
するよう1分間加熱加圧して厚さ2.8mmのシートを作成
した。
最上層のポリエステルフイルムを剥離して感光性樹脂
層上にポリビニルアルコール膜を残し、画像を有するネ
ガフイルムをその上に密着して水銀灯(大日本スクリー
ン社製)で、照度25W/m2根、5分間露光を行った。ネガ
フイルムを除いた後、アルキルナフタレンスルホン酸ソ
ーダ2重量%を含有する中性水で40℃15分間、ブラシに
よる現像を行ったところ、レリーフの深度1.2mmの画像
パターンが得られた。この画像パターンは使用したネガ
フイルムの画像を忠実に再現していた。また得られたレ
リーフは、インキの受理転移性もよく、鮮明な画像を示
していた。
実施例2 実施例において水酸化リチウム4.8部のかわりに水酸
化ナトリウム4.56部用いた以外は全て実施例1と同様に
してレリーフパターンを得たところ、ネガフイルムの画
像を忠実に再現し、インキの受理転移性の優れたレリー
フが得られた。
実施例3 実施例1において水酸化リチウム4.8部のかわりにN,N
−ジメチルエチルメタアクリレート17.9部用いた以外は
全て実施例1と同様にしてレリーフパターンを得たとこ
ろネガフイルムの画像を忠実に再現しインキの受理転移
性に優れたレリーフが得られた。
実施例4 実施例1において水酸化リチウム4.8部のかわりに、
水酸化リチウム2.4部、酢酸マグネシウム6.1部を用いた
以外は全て実施例1と同様にしてレリーフパターンを得
たところ、ネガフイルムの画像を忠実に再現し、インキ
受理転移性の優れたレリーフが得られた。
実施例5 実施例1において親水性ポリマー〔1〕のかわりにナ
トリウム塩化カルボキシル基含有ポリイソプレン(クラ
プレンLIR−840クラレ(株))を用いた以外全て実施例
1と同様にしてレリーフパターンを得たところネガフイ
ルムの画像を忠実に再現し、インキの受理転移性の優れ
たレリーフが得られた。
実施例6 実施例1において親水性ポリマー〔1〕のかわりにナ
トリウム塩化カルボキシル基含有ニトリルブタジエンゴ
ム(ナトリウムNIPOL 1072日本ゼオン(株))を用いた
以外全て実施例1と同様にしてレリーフパターンを得た
ところネガフイルムの画像を忠実に再現し、インキの受
理転移性の優れたレリーフが得られた。
実施例7 実施例1において親水性ポリマー〔1〕のかわりにナ
トリウム塩化カルボキシル基含有スチレブタジエン(SN
−307住友ノーガタック(株))を用いた以外全て実施
例1と同様にしてレリーフパターンを得たところネガフ
イルムの画像を忠実に再現し、インキの受理転移性の優
れたレリーフが得られた。
実施例8 実施例1において塩素化ポリエチレンのかわりにエピ
クロヒドリンゴム(エピクロマーH大阪曹達(株)製)
を用いた以外全て実施例と同様にしてレリーフパターン
を得たところネガフイルムの画像を忠実に再現し、イン
キの受理転移性の優れたレリーフが得られた。
実施例9 実施例1において塩素化ポリエチレンのかわりにスチ
レン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(シエル
石油化学社製クラトン1101(商品名)を用いた以外全て
実施例1と同様にしてレリーフパターンを得たところネ
ガフイルムの画像を忠実に再現し、インキの受理転移性
の優れたレリーフが得られた。
実施例10 実施例1において親水性ポリマー〔1〕7.5部、塩素
化ポリエチレン(H−135大阪曹達(株)製)47.5部、
スチレン・ブタジエンゴム(SBR1507日本合成ゴム
(株)製)15部、ブタジエンオリゴアクリレート(PB−
A共栄社油脂(株))28.5部、ベンジルジメチルケター
ル(イルガキュア651、チバガイギー(株))1部及び
ハイドロキノンモノメチル−エーテル0.5部を用い、後
は全て実施例1と同様にしてレリーフパターンを得たと
ころネガフイルムの画像を忠実に再現し、インキの受理
転移性の優れたレリーフが得られた。
実施例11 実施例1において水のかわりにメチルアルコールを用
いた以外全て実施例1と同様にしてレリーフパターンを
得たところネガフイルムの画像を忠実に再現し、インキ
の受理転移性の優れたレリーフが得られた。
実施例12 実施例4において水のかわりにメチルアルコールを用
いた以外全て実施例4と同様にしてレリーフパターンを
得たところネガフイルムの画像を忠実に再現し、インキ
の受理転移性の優れたレリーフが得られた。
比較例1〜3 実施例1〜3において水を加えない以外は全てそれぞ
れ実施例1〜3と同様にして感光性樹脂版を得、現像を
試みたが鮮明なレリーフパターンを得ることが出来なか
った。
比較例4〜5 実施例11〜12においてメチルアルコールを加えない以
外は全てそれぞれ実施例11〜12と同様にして感光性樹脂
版を得、現像を試みたが鮮明なレリーフパターンを得る
ことが出来なかった。
参考例 前記実施例1〜12および比較例1〜5で得られたレリ
ーフの現像速度、硬度及び反発弾性率を表−1に示す。
(発明の効果) 本発明の感光性樹脂組成物はベースポリマーとしてガ
ラス転移温度が5℃以下の疎水性ポリマーと親水性ポリ
マーを用い、かつ特定の溶剤を存在させることによっ
て、従来にない中性水系現像性とレリーフ部の耐水系イ
ンク性及び耐アルコール系インク性を有しているため、
特にフレキソ印刷版として非常に好適に用いることがで
き、産業界に寄与すること大である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ガラス転移温度が5℃以下の疎水性
    ポリマー、(B)親水性ポリマー、(C)エチレン性不
    飽和化合物、(D)前記成分(B)の溶解度が成分
    (A)の溶解度より大である溶剤及び(E)光重合開始
    剤を含有することを特徴とする感光性樹脂組成物。
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