JPS61264339A - 印刷版材用感光性樹脂組成物 - Google Patents

印刷版材用感光性樹脂組成物

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JPS61264339A
JPS61264339A JP10590085A JP10590085A JPS61264339A JP S61264339 A JPS61264339 A JP S61264339A JP 10590085 A JP10590085 A JP 10590085A JP 10590085 A JP10590085 A JP 10590085A JP S61264339 A JPS61264339 A JP S61264339A
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photosensitive resin
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Junichi Fujikawa
藤川 淳一
Shigetora Kashio
樫尾 重虎
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/027Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、高度の画像再現性および印刷適性と良好な水
現像性を有する完全ケン化または部分ケン化ポリ酢酸ビ
ニル系感光性樹脂印刷版材に使用される感光性樹脂組成
物に関するものである。
〔従来の技術〕
金属またはプラスチックの基材上に光重合性の感光性樹
脂層を設けた構造をもつ凸版、平版および凹版印刷用の
感光性樹脂版材が最近実用化されている。これらの版材
は透明部分に対応する感光性樹脂層に光重合を起こし、
ついで未重合部分を適当な溶剤に溶出することによって
基材上にレリーフ像を形成するものである。
このように光重合反応を利用した感光性樹脂組成物は印
刷版をはじめとして各種の用途に用いられている。なか
でも、感光性樹脂組成物のうち、中性水で未重合部分を
溶出させて現像できるものとして完全ケン化または部分
ケン化ポリ酢酸ビニルを基体樹脂とし、これに光重合性
モノマを配合する系が提案されている。このような公知
例としては、特公昭46−39401号公報、特公昭5
0−3041号公報、特公昭52−27561号公報、
特開昭48−87903号公報、特開昭50−2760
2号公報および特開昭57−124730号公報が挙げ
られる。
これらの既知例において、良好な水現像性を得るために
は、ケン化度75〜95モル%で平均重合度600以下
の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを使用する必要がある。す
なわち、ケン化度が95モル%を越えるとポリマの結晶
性が高くなるために水溶性は急激に低下する。しかし、
結晶性の高いポリマは強靭なレリーフ像を与える。また
、重合度が600を越えるポリマは、画像再現性やレリ
ーフの強靭性に優れるが、水現像性は顕著に低下する。
また、ケン化度50〜75モル%の部分ケン化ポリ酢酸
ビニルを基体ポリマとして使用すると柔軟でインキ着肉
性の優れたレリーフ像が得られるが、水現像性は非常に
劣るものである。以上の理由で、通常は比較的狭い範囲
のケン化度および重合度の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを
使用しなければならないのが実情であった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来技術では、水現像性の問題から限定された範囲の部
分ケン化ポリ酢酸ビニルしか使用できないために、強靭
性が非常に優れたレリーフ像や柔軟性に富むレリーフ像
を得ることが困難であった。
本発明者は、広範囲の完全ケン化および部分ケン化ポリ
酢酸ビニルを使用しうるために水現像性の改良について
鋭意検討した結果、本発明に到達した。
本発明は、従来の部分ケン化ポリ酢酸ビニル系版材のも
つ欠点を解決した感光性樹脂組成物を提供するものであ
る。特に本発明は、柔軟性、耐溶剤性、耐久性に優れた
印刷版材の感光層に有用な水現像性の良好な感光性樹脂
組成物に関するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、次のA、BおよびC成分から成る
ことを特徴とする感光性樹脂組成物に関するものである
A、ケン化度50〜100モル%の完全ケン化または部
分ケン化ポリ酢酸ビニル 100重量部 B0分子中にエチレン性不飽和結合を有する光重合性モ
ノマ      20〜200重量部C、分子量200
0以下で、分子中に下記の一般式で表わされるアンモニ
ウム塩基を有する化合物         0.5〜5
0重量部/R1 −N+−R2・X− \R3 ただし、R1、R2、R3はHまたは炭素数1〜20の
アルキル基またはアリール基、X−は対アニオン。
次に、本発明の各成分についてさらに詳細に説明する。
本発明のA成分として使用される完全ケン化または部分
ケン化ポリ酢酸ビニルとしては、ケン化度50〜100
モル%のものが使用される。ケン化度が50モル%未満
であると、水溶性が著しく劣るので、水溶性の良好なC
成分を添加しても実用可能な水現像性を得ることができ
ない。ケン化度100モル%の完全ケン化ポリ酢酸ビニ
ルも常温水に対する溶解性が乏しいことが知られている
が、C成分を併用することによって実用的な水現像性を
付与することができる。したがって、ケン化度の上限は
100モル%である。
以上の理由から、ケン化度は50〜100モル%の範囲
にあることが必要であり、水現像速度の面からは60〜
98モル%のものがより好ましい。
また、分子量としては任意のものが使用可能であるが、
水溶解性の面からは低分子量のものが良好であり、画像
再現性とレリーフの強靭性の面からは、分子量の高いも
のが好ましい。このように、水現像性と画像再現性およ
び耐刷力はA成分のケン化度に関しては相反する選択条
件であり、通常は水現像性を重視して平均重合度600
以下のものを使用することが多いが、本発明ではC成分
の併用によって平均重合度600以上のものを使用する
ことが可能である。勿論、平均重合度600以下のもの
に対してはC成分の併用で水現像性をさらに改良するこ
とができる。しかし、平均重合度が4000を越えると
、C成分を併用しても実用的な水現像性を得られにくい
。以上から、好ましく使用されるA成分の完全ケン化ま
たは部分ケン化ポリ酢酸ビニルの平均重合度は、400
〜3000が好ましい。A成分として、ケン化度または
重合度の異なる2種類以上のものを併用することも可能
である。
A成分の完全ケン化または部分ケン化ポリ酢酸ビニルの
末端のカルボキシル基にグリシジルメタクリレートなど
の不飽和エポキシ化合物を反応させて、末端に2重結合
を導入した完全ケン化または部分ケン化ポリ酢酸ビニル
や、アリルスルホン酸などの他のモノマを1〜10モル
%の範囲で少量共重合した完全ケン化または部分ケン化
ポリ酢酸ビニル、および水酸基にエチレンオキサイドを
反応させて変性した部分ケン化ポリ酢酸ビニルなども残
存する水酸基から計算されるケン化度が5O〜100モ
ル%の範囲を満足すれば使用可能である。
また、A成分としてメチルセルロースなどのセルロース
誘導体、α−(N−ジメチルアミノ)−ε−カプロラク
タムの開環重合体またはε−カプロラクタムとの共重合
体、ジメチルアミンエチルメタクリレートなどのジアル
キルアミノアルキル基を有する不飽和ビニルモノマの単
独重合体または2−ヒドロキシエチルメタクリレートな
どの水酸基を有する不飽和ビニルモノマとの共重合体な
どのポリマを完全ケン化または部分ケン化ポリ酢酸ビニ
ルに1〜40重量%以下の少量範囲で混合して使用する
ことも可能である。
本発明のB成分として使用される光重合性モノマとして
は、A成分と一定程度以上の相溶性のあるものは全て使
用可能である。具体的には、次のようなものが挙げられ
る。2−とドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、2−ヒドロキシプロビルメタクリレート、3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレートなどの
水酸基を有するモノアクリレートおよびモノメタクリレ
ート、エチレングリコールなどの多価アルコールとアク
リル酸またはメタクリル酸などの不飽和カルボン酸の反
応によって得られる多価アクリレートおよび多価メタク
リレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルな
どの多価グリシジルエーテルとアクリル酸やメタクリル
酸などの不飽和カルボン酸の反応によって合成されると
ころの水酸基を有する多価アクリレートおよび多価メタ
クリレート、グリシジルメタクリレートなどの不飽和エ
ポキシ化合物とアクリル酸またはメタクリル酸などの不
飽和カルボン酸の反応によって合成されるところの水酸
基を有する多価アクリレートおよび多価メタクリレート
、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロール
アクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、ダ
イアセトンアクリルアミド、メチレンビスアクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミドまたはN−メチロー
ルメタクリルアミドと多価アルコールの縮合反応によっ
て得られる多価アクリルアミドおよび多価メタクリルア
ミドなどアクリルアミド系の光重合性モノマなとであり
、好ましくはOH基を有するアクリルまたはメタクリル
酸エステル類およびアクリルまたはメタクリルアミド類
である。
日成分の使用量がA成分の完全ケン化または部分ケン化
ポリ酢酸ビニル100重量部に対して20重量部未満で
あると、光重合によって生成する架橋構造の密度が不足
するために十分な画像再現性が得られない。逆にB成分
の使用量が200重量部を越えると光重合によって生成
する架橋構造の密度が過剰となるために、得られるレリ
ーフは非常に脆くなる。そのため、印刷中にレリーフに
クラックが入るなどの問題が発生する。以上の理由から
、B成分の光重合性モノマの使用量はA成分の完全ケン
化または部分ケン化ポリ酢酸ビニル100重量部に対し
て20〜200重量部の範囲にあることが必要であり、
好ましくは50〜150重量部である。
C成分は、下記の一般式で表されるアンモニウム塩基を
分子中に有する化合物である。
\R3 ここで、R1、R2、R3はHまたはメチル、エチルプ
ロピル、ブチル、ヘプチル、ヘキシル、ベンジルなどの
炭素数1〜20、好ましくは1〜10のアルキル基また
はアリール基であり、R1、R2、R3は全て同一の場
合および異なる場合とも可能である。X−は、アンモニ
ウム塩を形成する対アニオンであり、塩素、臭素、ヨウ
素などのハロゲン原子、またはHS Oa、CHツCo
oSCHsO3O3、CR3CR2S Osなどが挙げ
られる。
C成分の化合物の分子量は2000以下であることが必
要である。C成分はアンモニウム塩基の効果で良好な水
溶性をもち、A成分の完全ケン化または部分ケン化ポリ
酢酸ビニルとも良好な相溶性を有している。しかしなが
ら、分子量が2000を越えると、A成分との相溶性が
急激に低下し、版材の表面にC成分がしみ出すような現
象が見られるようになる。したがって、C成分の分子量
は2000以下が必要であり、好ましくは1000以下
である。
C成分の具体例としては、ブチルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、ブチルトリエチルアンモニウムクロライ
ド、オクチルトリメチルアンモニウムクロライド、オク
チルトリエチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリ
メチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリエチルア
ンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、ヘキサデシルトリエチルアンモニウ
ムクロライド、オクタデシルトリメチルアンモニウムク
ロライド、オクタデシルトリエチルアンモニウムクロラ
イド、テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムク
ロライドなどが挙げられる。しかし、上述の条件を満足
していれば、これらの化合物に限定されるものではない
C成分の使用量は、A成分100重量部に対して0.5
〜50重最部の範囲にあることが必要である。添加量が
、0.5重量部未満であるとC成分添加による水現像性
改良効果が見られない。50重量部を越えると、レリー
フの耐水性が低下するために画像再現性が不足する傾向
が見られる。
これから、C成分の添加量は、0.5〜50重量部であ
り、より好ましくは1〜20重伍部である。
C成分として2種類以上のものを併用することも可能で
ある。
本発明の感光性樹脂組成物に、A成分の完全ケン化また
は部分ケン化ポリ酢酸ビニルとB成分の光重合性モノマ
の相溶助剤としてエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、グリセリン、ジグリ
セリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ンなどの多価アルコール類を添加することも可能である
。これらの多価アルコール類は光重合部分の柔軟性を高
めて、レリーフクラックの発生を防止する効果も認めら
れる。このような多価アルコールは、感光性樹脂組成物
に対して30重量%以下の範囲で使用できる。
本発明の組成物の光重合反応をすみやかに行わせるため
の光増感剤としては、従来公知の化合物を全て使用する
ことができる。例えば、ベンゾインアルキルエーテル類
、ベンゾフェノン類、アントラキノン類、ベンジル類、
アセトフェノン類、ジアセチル類などが挙げられる。こ
れらの光増感剤は、全組成物に対して0.01〜10重
量%の範囲で使用できる。
本発明の感光性組成物の熱安定性を増すために従来公知
の重合禁止剤は全て使用することができる。好ましい熱
重合禁止剤としては、フェノール類、ハイドロキノン類
、カテコール類などが挙げられる。これらの熱安定剤は
組成物全量に対して0.001〜5重量%の範囲で使用
することができる。また、染料、顔料、界面活性剤、消
泡剤、紫外線吸収剤などを添加することもできる。
本発明の組成物を製造する方法としては、A成分の完全
ケン化または部分ケン化ポリ酢酸ビニルを水または水/
アルコールの混合溶媒に溶解した後に、B成分の光重合
性モノマ、C成分のアンモニウム塩基を有する化合物お
よび光増感剤、熱安定剤等を添加して十分に混合するこ
とが一般的である。
このようにして、感光性樹脂溶液が得られる。
上記の混合溶液から感光層を形成せしめるには、たとえ
ば溶剤の大部分を留去した後に、加熱して溶融状態にし
て支持体上に押し出して成形することができる。また、
乾式製膜法で感光性シートを作り、このシートを支持体
上に接着して感光層を形成することも可能である。さら
に、支持体上に直接に乾式製膜して感光層を得ることも
できる。
支持体としては、スチール、ステンレス、アルミニウム
、銅などの金属板、ポリエステルフィルムなどのプラス
チックシート、スチレン−ブタジェン共重合体などの合
成ゴムシートが用いられる。
感光層は、0.1〜10画の厚さに形成することが好ま
しい。
本発明の感光性樹脂組成物を用いて印刷用レリーフ像を
形成するには、上記のようにして作製した感光層上にネ
ガティブまたはポジティブの原図フィルムを密着し、通
常300〜400 mμの波長を中心とする高圧水銀灯
、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノン灯、
カーボアーク灯、ケミカル灯からの紫外線を照射し、光
重合による不溶化を行わせる。次いで、未重合部分を中
性水使用のスプレ式現像装置またはブラシ式現像装置で
水中に溶出させることによりレリーフが支持体上に形成
される。
本発明の感光性樹脂組成物は、凸版材として使用すると
きに、最もその効果を発揮するが、凹版材、平版材、孔
版材およびレジストとして使用することも可能である。
〔実施例〕
以下の実施例で本発明をより具体的に説明する。
A成分として、ケン化度70モル%、平均重合度700
の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを選び、このボリア100
重量部をエタノール/水=60/40(重量比)の混合
溶媒150重量部中に80℃で溶解した。次いで、日成
分の光重合性モノマとしてプロピレングリコールジグリ
シジルエーテル1モルとアクリル酸2モルの付加反応物
64重量部を添加し、C成分としてヘキサデシルトリメ
チルアンモニウムクロライドを4重量部添加した。
さらに、グリセリンを30重量部、光増感剤としてジメ
チルベンジルケタール2重量部、熱安定剤としてN−ニ
トロソフェニルヒドロキシルアミンのアンモニウム塩を
0.02重量部添加して十分に攪拌混合した。
得られた感光性樹脂溶液を、あらかじめエポキシ系接着
剤の塗布しである厚さ200μのポリエステルフィルム
基板上に、乾燥後の基板を含む厚さが950μになるよ
うに流延し、60℃のオークンに5時間入れて溶媒を除
去した。
得られた版材の版面にテスト用ネガフィルム(133線
3%、5%および10%網点、直径200μおよび30
0μの独立点、線幅50μおよび75μの細線部あり)
を真空蒸着し、ケミカル灯で4分間露光した。露光済み
版材を、水道水の入ったスプレ式洗い出し機(水130
℃、圧力4kLi/cnf )で現像したところ、4分
間で未露光部分が完全に除去され、基板上にレリーフ像
が得られた。このレリーフ像を調べた結果、3%網点、
直径200μ独立点、線幅50μの細線等の微細な部分
まで問題なく再現していることがわかった。
レリーフの硬度はショアD35で非常に柔軟であり、印
刷テストの結果、良好なインキ転移性をもつことが確認
された。
比較例1 実施例1で、C成分のヘキサデシルトリメチルアンモニ
ウムクロライドを添加せず、その他は全く同一処方で版
材を作製した。
得られた版材を実施例1と同じ条件で露光、現像した。
その結果、未露光部分を完全に除去するためには、10
分間必要であることがわかった。
この現像時間は実施例1の2.5倍であった。得られた
レリーフは、現像時間が長いために50μの細線に著し
いゆがみが発生していることがわかった。
実施例2 A成分として、ケン化度が98モル%、平均重合率50
0の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを選んだ。
このボリア100重量部を水200重量部に溶解した。
次いで、B成分として2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート80重量部とエチレングリコールジメタクリレート
5重量部を添加し、C成分としてドデシルトリメチルア
ンモニウムクロライド15重量部を添加した。さらに、
光増感剤としてベンゾインイソプロピルエーテル4重量
部および耐熱安定剤としてハイドロキノン0.01重量
部を添加して十分に攪拌混合した。
得られた感光性樹脂水溶液をポリウレタン系接着剤をあ
らかじめ塗布、キュアした厚さ180μのクロムメッキ
銅板基板上に、乾燥後の厚さく基板を含む)が580μ
になるように流延した。次いで、90℃のオークンに3
0分入れることによって溶媒の水を除去した。
得られた版材に、実施例1と同じテスト用ネガフィルム
を密着し、超高圧水銀灯で30秒間露光し、次いで水道
水を満たしたブラシ式洗い出し機(水140℃)で現像
を行なった。2分間現像で未露光部が完全に除去される
ことを確認した。得られたレリーフ像を調べた結果、微
細な部分まで十分に再現されていることがわかった。
比較例2 実施例2において、C成分のドデシルトリメチルアンモ
ニウムクロライドを添加せず、それ以外は同一処方で版
材を作製した。
得られた版材を、実施例2と同じ条件で露光・現像した
、その結果、6分間現像しても未露光部分が完全には除
去できず、50μの細線にはゆがみが発生することがわ
かった。
実施例3 A成分として、ケン化度80モル%、平均重合度200
0の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを選んだ。
このボリア100重量部をエタノール/水−50150
(重量比)の混合溶媒250重量部に溶解した。次いで
、B成分としてグリセロールジメタクリレート70重量
部、C成分としてオクタデシルジメチルベンジルアンモ
ニウムクロライド8重量部を添加した。ざらに、ジエチ
レングリコール20重量部、光増感剤ベンゾフェノン5
重量部および耐熱安定剤としてトリフェニルフォスフイ
ン2重量部を添加して十分に攪拌混合した。
得られた感光性樹脂溶液を、あらかじめポリエステル系
接着剤を塗布しである厚さ700μのアルミニウム基板
上に乾燥後の厚さく基板を含む)が1500μとなるよ
うに流延した。次いで、60℃のオークンに5時間入れ
て溶媒を除去した。
得られた版材を実施例1と同一の条件で露光・現像した
。5分間現像で未露光部分が完全に除去され、基板上に
レリーフ像が得られた。得られたレリーフ像を調べた結
果、3%網点や200μ独立点、50μ細線等の非常に
微細な部分を完全に再現していることがわかった。U■
キュアタイプのインキを使用して印刷テストを行なった
ところ、50万回刷了までレリーフ表面へアークラック
発生などのトラブルもなく、良好な印刷物を得ることが
できた。
比較例3 実施例3でC成分のオクタデシルジメチルベンジルアン
モニウムクロライド8重量部を添加せず、その代りにジ
エチレングリコールを20重量部から28重量部に増伍
して感光性樹脂溶液を作製した。この溶液を使用して、
実施例3と同一処方で版材を作製した。
得られた版材を実施例3と同じ条件で露光・現像した。
未露光部分を完全に除去するためには、15分間必要で
あり、これは実施例3の約3倍であった。
〔発明の効果〕
本発明の感光性樹脂組成物は、水現像性が良好で画像再
現性、インキ転移性、耐溶剤性等の性能の優れた完全ケ
ン化または部分ケン化ポリ酢酸ビニル系版材を与える。
これは、C成分のアンモニウム塩基をもつ化合物の添加
に由来する。すなわち、実用可能な水現像性を得るには
、従来技術では比較的低重合度でかつ限定された範囲の
ケン化度の部分ケン化ポリ酢酸ビニルを使用する必要が
あった。このため、画像再現性、インキ転移性および耐
溶剤性、耐刷力などの印刷版材に要求される諸性能に若
干の問題が残っていた。しかし、本発明のC成分を添加
することによって、水現像性が大幅に改善されるために
従来は使用が困難であった高重合度の部分ケン化ポリ酢
酸ビニルをA成分として使用できるようになったので、
画像再現性や耐溶剤性の優れたレリーフを得ることが可
能になった。また、結晶性の高い完全ケン化ポリ酢酸ビ
ニルをA成分として使用しても、C成分を併用すること
により実用可能な水現像性が得られる。
この版材は、非常に良好な耐刷性を有している。
また、ケン化度が75モル%以下の低ケン化ポリ酢酸ビ
ニルもC成分の添加で使用可能になった。
この低ケン化ポリ酢酸ビニルは、インキ転移性の優れた
柔軟な版材を与え得る。このように、C成分の併用は、
A成分の完全ケン化または部分ケン化ポリ酢酸ビニルの
選択範囲を飛躍的に広げることを可能にした。この結果
、版材の性能を多様なものにすることが可能になり、適
用分野を拡大するのに極めて有効である。
また、従来から使用されている部分ケン化ポリ酢酸ビニ
ル系感光性樹脂にC成分を併用すれば、他の性能を低下
させることなく、水現像速度を向上させることが可能で
ある。
以上のように、本発明は、従来の部分ケン化ポリ酢酸ビ
ニル系版材にくらべて著しく優れた性能の版材を与える

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 次のA、BおよびC成分から成ることを特徴とする感光
    性樹脂組成物。 A、ケン化度50〜100モル%の完全ケン化または部
    分ケン化ポリ酢酸ビニル 100重量部 B、分子中にエチレン性不飽和結合を有する光重合性モ
    ノマ 20〜200重量部 C、分子量2000以下で、分子中に下記の一般式で表
    わされるアンモニウム塩基を有する化合物 0.5〜5
    0重量部 ▲数式、化学式、表等があります▼ ただし、R_1、R_2、R_3はHまたは炭素数1〜
    20のアルキル基またはアリール基、X^−は対アニオ
    ン。
JP60105900A 1985-05-20 1985-05-20 印刷版材用感光性樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH081518B2 (ja)

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