JPH1164131A - 車両用着座モニタ装置 - Google Patents

車両用着座モニタ装置

Info

Publication number
JPH1164131A
JPH1164131A JP23024197A JP23024197A JPH1164131A JP H1164131 A JPH1164131 A JP H1164131A JP 23024197 A JP23024197 A JP 23024197A JP 23024197 A JP23024197 A JP 23024197A JP H1164131 A JPH1164131 A JP H1164131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
human body
information
reaction force
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23024197A
Other languages
English (en)
Inventor
Ken Oizumi
大泉  謙
Toshiaki Takahashi
利彰 高橋
Norimasa Kishi
則政 岸
Haruhiko Sato
晴彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP23024197A priority Critical patent/JPH1164131A/ja
Publication of JPH1164131A publication Critical patent/JPH1164131A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者に正しい着座姿勢を決定するための情
報を提供する。 【解決手段】 人体情報取得装置20は人体各部の長さ
及び重さ等の人体情報を出力し、シート情報取得装置3
0は、シートポジションとシート形状のシート情報を出
力する。着座姿勢推定部6は着座姿勢を推定する。シー
ト反力算出部7は、例えばシートに配設した圧力センサ
の圧力を基に、シート情報と、人体情報と、着座姿勢か
らシート反力を算出する。人体負荷算出部8は人体情報
と、シート情報とシート反力から人体各部にかかる負荷
を算出する。表示装置12は着座姿勢をとった人体及び
当該シートポジションにあるシートとシート反力を表す
シート反力マーク及び人体負荷を表す人体負荷マークを
その大きさに応じて変化させて表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートに着
座した際の乗員の身体各部の負荷をモニタする車両用着
座モニタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用着座モニタ装置に類似した
装置として、例えば、特開平3−244411号公報に
開示されたものがある。この装置は、シート背面および
シート座面に圧力センサを設置し、乗員、例えば運転者
が着座したときのセンサ出力の情報をもとに、シート座
面およびシート背面の角度を自動調整するようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来装置では、着座時の人体負荷の度合いを運転者に表示
することはなく、また、疲労度合いを検出して報知する
ことも行っていないので、調整されたシートの状態が最
適なものであるかどうかの判断はできない。このため、
従来、運転者が着座姿勢を決める際の判断基準の多く
は、運転者自身の感覚にまかされ、また、運転者が運転
を続けた際の疲労についても、運転者自身の感覚が唯一
の判断基準とならざるを得なかった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、運転者が着座姿勢を決定する
ための客観的な判断材料を提供し、また、運転者の疲労
度合いを検出することができる簡単に把握することがで
きる車両用着座モニタ装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、人体情報を求める人体情報取得手段と、シートポ
ジション等のシート情報を求めるシート情報取得手段
と、人体情報およびシート情報から着座姿勢を推定する
着座姿勢推定部と、人体情報、シート情報および着座姿
勢をもとにシート反力を算出するシート反力算出部と、
人体情報、シート情報およびシート反力をもとに人体の
負荷を算出する人体負荷算出部と、算出された人体の負
荷状態を表示する表示手段とを有するものとした。
【0006】上記表示手段は、人体の負荷状態を着座姿
勢とともに、さらには、シート反力をシートポジション
とともにそれぞれ図形として表示するのが好ましい。そ
の際、人体の負荷としては、腰椎部、胸椎部、頸椎部、
肩部のうち少なくとも1つにかかるものとし、また、シ
ート反力としては、少なくともシートと臀部の接触点、
シートと腰の接触点またはシートと肩の接触点のいずれ
かにおけるものを表示するのがよい。そして、人体の負
荷またはシート反力は、その大きさに応じて、大きさ、
形状、長さ、色のいずれか1つもしくは複数を変化させ
て表示することができる。
【0007】また、請求項7の発明は、人体情報取得手
段と、シート情報取得手段と、着座姿勢推定部と、シー
ト反力算出部と、人体負荷算出部に加え、人体各部の負
荷およびシート反力をもとに疲労度を算出する疲労度算
出部と、疲労度が所定の閾値に達したとき警報を発する
警報発生手段とを有するものとした。
【0008】警報発生手段は、運転時間を計測する運転
時間取得部と、運転時間の関数として前記閾値を設定す
る警報発生閾値算出部を備えることができる。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、シート反力算出部が人体
情報、シート情報および着座姿勢をもとにシート反力を
算出し、人体負荷算出部が人体情報、シート情報および
シート反力をもとに人体の負荷を算出する。そして、算
出された人体の負荷状態が表示手段に表示されるから、
乗員は不自然な人体負荷等を検知できるので、良い着座
姿勢をとることができる。
【0010】さらに表示については、人体の負荷状態を
着座姿勢とともに図形表示することにより、視覚的に容
易に負荷状態を把握することができる。さらには、シー
ト反力もシートポジションとともにそれぞれ図形表示す
ることにより、全体的な負荷状態がわかるので、シート
ポジションや着座姿勢の修正方向がわかりやすい。表示
図形の大きさ、形状、長さ、色のいずれか1つもしくは
複数を負荷や反力の大きさに応じて変化させることによ
り、直感的な把握が容易となる。
【0011】請求項7の発明では、シート各部の反力お
よび人体各部の負荷から疲労度合いを算出して警報する
ので、不自然な姿勢を正すことができ、必要に応じて休
息をとることができる。また、とくに運転時間の関数と
して警報発生の閾値を設定することにより、疲労度の深
厚に対応して適切なタイミングで警報が発せられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により説明する。図1は、本発明の第1の実施例の構
成を示すブロック図である。本実施例では、運転者が正
しい着座姿勢を決定するための情報の提供例を示す。ま
ず、人体情報取得装置20とシート情報取得装置30が
設けられ、これらが着座姿勢推定部6に接続されてい
る。
【0013】人体情報取得装置20は、図示しない外部
記憶装置もしくは、外部入力装置より運転者の身長情報
および体重情報を取得する身長・体重情報取得部1と、
同じく図示しない外部記憶装置もしくは外部入力装置よ
り運転者の体型情報を取得する体型情報取得部2と、身
長・体重情報取得部1で取得した運転者の身長・体重情
報と体型情報取得部2で取得した体型情報から、統計デ
ータをもとに人体各部の長さおよび重量を算出する人体
情報算出部3とから構成される。上記の体型情報として
は、代表的ないくつかの体型のうちから一つを選択する
方法が望ましい。この人体情報取得装置20の算出値を
以下、人体情報と呼ぶ。
【0014】シート情報取得装置30は、ペダルやステ
アリングからの距離などで示される現在のシートの車両
内での位置、シートクッション高さ、シートバックの傾
き、ランバーサポートの位置など、シートにおいて調整
可能な全てのデータをシートポジション情報として取得
するシートポジション取得部と、シートの形状に関する
情報を保持しているシート形状情報保持部5を含む。上
記シートポジション情報とシートの形状に関する情報を
合わせて、以下、シート情報と称する。
【0015】着座姿勢推定部6には、シート反力算出部
7、シート反力マーク表示箇所決定部9、シート反力マ
ーク作成部10およびシート反力マーク表示位置決定部
11が順次に接続されている。また同じく着座姿勢推定
部6には、これらと並列にさらに人体負荷算出部8、人
体負荷マーク表示箇所決定部13、人体負荷マーク作成
部14および人体負荷マーク表示位置決定部15が順次
に接続され、シート反力マーク表示位置決定部11と人
体負荷マーク表示位置決定部15とはそれぞれ表示装置
12に接続されている。また、上述の着座姿勢推定部6
と表示装置12の間には、着座姿勢可視化装置17が設
けられ、シート情報取得装置30と表示装置12の間に
は、シートポジション可視化装置16が設けられてい
る。
【0016】着座姿勢推定部6は、人体情報取得装置2
0の算出した人体情報と、シート情報取得装置30の算
出したシート情報を入力として、運転者の着座姿勢を推
定する。なお、このとき、運転者はシートに対して正常
に着座しているものとする。
【0017】シート反力算出部7は、着座姿勢推定部6
の推定した着座姿勢に加えて、着座姿勢推定部6に入力
された人体情報取得装置20からの人体情報およびシー
ト情報取得装置30からのシート情報を入力として、シ
ート各部の反力を算出する。すなわち、図2に示すよう
に、シート71には圧力センサ72が内蔵されていると
ともに、シート反力算出部7は、図3に示すように、圧
力取得部62と反力算出部63で構成されている。そし
て、圧力取得部62は圧力センサ72からの出力に基づ
いてシート71に掛かる圧力を取得する。反力算出部6
3は、上記のシート情報、人体情報および着座姿勢か
ら、圧力センサ72の位置と人体との位置関係を算出
し、シートに掛かる各部圧力に適当な係数をかけ、その
結果を各部の反力とする。以下、この算出結果をシート
反力と呼ぶ。
【0018】人体負荷算出部8は、同様に、人体情報、
シート情報およびシート反力から、人体の各部に掛かる
力を求め、人体各部の負荷を算出する。つぎに、シート
反力マーク表示箇所決定部9は、算出された各部位のシ
ート反力のうち、どのシート部分についての反力を表示
するかを決定する。この際、表示対象箇所としては、運
転者の疲労に大きく関係するといわれるシートと臀部と
接触点、シートと腰の接触点およびシートと肩の接触点
のうちから、いずれか一つあるいは複数を選択するのが
よい。本実施例では、シートと臀部の接触点およびシー
トと腰の接触点を表示箇所として選択する場合について
説明する。
【0019】シート反力マーク作成部10は、シート反
力マーク表示箇所決定部9の決定したシート反力マーク
表示箇所およびシート反力算出部7の算出したシート反
力に基づいて、それぞれの表示箇所についてマークの作
成を行う。シート反力マークは、その一部または全部の
大きさ、形状、長さ、色のいずれか一つまたは複数を、
反力の大きさに応じて連続的あるいは段階的に変化させ
たものとして作成される。また、マークの向きは、反力
が加わっている向きあるいはシートポジションに応じて
変化させる。図4に反力の大きさが変化した際のシート
反力マークの変化の一例を示す。反力の大きさに応じて
マークの長さが反力方向に連続的に変化し、マークの色
が断続してハッチングの形状(密度)で示すように変化
している。なお、図では、マークは全て上を向いた状態
として示している。
【0020】シート反力マーク表示位置決定部11は、
シート反力マーク作成部10で作成されたシート反力マ
ークの、表示装置12上での表示位置をシートポジショ
ンと着座姿勢に応じて決定する。
【0021】一方、人体負荷マーク表示箇所決定部13
は、人体の各部に掛かる負荷のうち、どの部分について
表示を行うかを決定する。この際、表示を行う箇所とし
ては、運転者の疲労に大きく関係しているといわれてい
る腰椎部、胸椎部、頸椎部、肩部の中から、いずれか一
つもしくは複数を選択することが効果的である。本実施
例では、標準の表示箇所として腰椎部および頸椎部の2
箇所を選択するものとする。
【0022】人体負荷マーク作成部14は、人体負荷マ
ーク表示箇所決定部13の決定した人体負荷マーク表示
箇所と人体負荷算出部8の算出した人体負荷を入力とし
て、それぞれの表示箇所について人体負荷マークの作成
を行う。人体負荷マークまたはその一部は、人体負荷の
大きさに応じて、大きさ、形状、長さ、色のいずれか一
つまたは複数が連続的もしくは段階的に変化する。ま
た、マークの向きは、シートポジションに応じて変化す
る。
【0023】図5に人体負荷の大きさが変化した際の人
体負荷マークの変化の一例を示す。人体負荷の大きさに
応じてマークの形状と色とが断続的に変化している。こ
こでも、色の変化はハッチングの形状(密度)で示して
いる。また、図では人体負荷マークは全て左を向いた状
態として示している。人体負荷マーク表示位置決定部1
5は、人体負荷マークの表示装置12上での表示位置
を、着座姿勢に応じて決定する。
【0024】シートポジション可視化装置16は、シー
ト情報をもとに、表示装置12上にシートを描画する。
シート情報は、一部もしくは全部が描画に反映される
が、本実施例では、シート形状とその姿勢がシルエット
で描画されている。また、着座姿勢可視化装置17は、
人体情報、着座姿勢およびシート情報をもとに、着座姿
勢をとった人体を表示装置12上に描画する。人体情報
は一部もしくは全部が描画に反映される。本実施例で
は、人体がシルエットで描画される一方、見易くするた
め腕は描画していない。
【0025】こうして、表示装置12には、図6に示す
ように、シート反力マーク51、52、人体負荷マーク
53、54、シート55、人体56が表示される。ここ
では、シート反力マークとして図4に例示したマーク
を、人体負荷マークとして図5に例示したマークが用い
られている。本実施例では、人体情報取得装置20が発
明の人体情報取得手段を、シート情報取得装置30がシ
ート情報取得手段を構成する。また、人体負荷マーク表
示箇所決定部13、人体負荷マーク作成部14、人体負
荷マーク表示位置決定部15、シート反力マーク表示箇
所決定部9、シート反力マーク作成部10、シート反力
マーク表示位置決定部11、着座姿勢可視化装置17、
シートポジション可視化装置16、シートポジション可
視化装置16、そして表示装置12が、発明の表示手段
を構成している。
【0026】以上のように本実施例によれば、人体情報
およびシート情報を用いて表示装置12に運転者の着座
姿勢、シートポジション、シート各部の反力および人体
各部の負荷が可視化して表示されるから、運転者が正し
い着座姿勢を決定するための情報を受けることができ、
容易に正しい着座姿勢をとることができるという効果を
有する。この際、マークの大きさ、方向、形状、長さあ
るいは色を組み合わせたシート反力マークおよび人体負
荷マークを用い、シート反力および人体負荷に従ってマ
ークの大きさ、方向、形状、長さあるいは色を変化させ
て表示するので、負荷状況が直感的に理解できる。
【0027】また、シート反力取得にシートバック内蔵
の圧力センサを用いているので、圧力センサからの出力
信号が圧力ゼロを示すなど通常ありえない入力があった
場合には、運転者が異常な姿勢をとっているものと判断
でき、その時間が長く連続した場合には警報を発するこ
ともできる。
【0028】なお、上記実施例では、シート71に設け
た圧力センサ72からの出力信号を用いてシート反力を
取得するものとしているが、そのほか、推定手法を用い
て各部の反力を推測するようにすることもできる。推定
手法においては、各部のシート反力と人体情報およびシ
ート情報とを、統計手法を用いて関連つけたマップデー
タとして予め準備しておき、人体情報およびシート情報
をパラメータとしてマップからシート反力を読み出す。
これによれば、圧力センサが不要となるので、コストが
安価に抑えられるというメリットがある。
【0029】さらにその他のシート反力算出法として
は、人体情報、シート情報および着座姿勢をもとに、人
体を簡略化した物理モデルから算出することができる。
この場合、まず人体情報および着座姿勢をもとに、人体
を簡略化した物理モデルを設定する。人体の物理モデル
は、図7に示すように、人体を複数のリンク81とジョ
イント82とで構成し、とくに腰椎、胸椎、頸椎をそれ
ぞれ一つのリンクとする。各リンクの長さ、重量、重心
位置には、統計手法を用いて運転者の身体的特徴を反映
させる。リンク間の角度は着座姿勢により決定される。
【0030】次に物理モデルと人体情報とシート情報と
から、シート、床およびステアリングと、物理モデルと
の間の代表的な接触点83を適宜数設定する。図7のモ
デルでは、シートと接触するリンク一つに対して、一つ
の接触点を設定している。人体の物理モデルは、上記の
各接触点により支持され静止していると考えて、物理
学、逆運動学の手法をもちいて各接触点に掛かる力を算
出し、これを反力とする。これによっても、シートに圧
力センサを設ける必要なしに反力を取得でき、コストが
軽減される。
【0031】図8は、運転者の疲労度合いを算出して、
警報を出すようにした第2の実施例を示す。人体情報取
得装置20、シート情報取得装置30、着座姿勢推定部
6、シート反力算出部7ならびに人体負荷算出部8まで
の構成は、第1の実施例と同じである。人体負荷算出部
8は、人体情報取得装置20からの人体情報、シート情
報取得装置30からのシート情報およびシート反力算出
部7で得たシート各部の反力から、人体の各部に掛かる
負荷を算出する。
【0032】運転時間取得部109が設けられ、連続運
転時間を取得する。ここでは、運転操作時間のモニタ、
エンジンの動作時間のモニタ、あるいは簡単な負荷セン
サを取り付けたシートに荷重が掛かっている時間のモニ
タなど、適宜の手段で連続運転時間を求めることができ
る。なお、途中で運転を休止している場合には、休止時
間に応じて決定される0以上1以下の係数を累計時間に
かけることにより、運転中にとった休息を運転時間に反
映することができる。
【0033】運転時間取得部109は疲労度算出部11
0に接続されている。疲労度算出部110は、人体負荷
算出部8からの人体各部の負荷、シート反力算出部7か
らのシート各部の反力ならびに運転時間取得部109か
らの連続運転時間を入力として、運転者の疲労度を算出
する。
【0034】運転時間取得部109にはさらに警報発生
閾値算出部111が接続され、警報を発生する閾値を算
出する。閾値は連続運転時間の関数として求められ、例
えば運転時間が長くなると低レベルに設定される。警報
発生閾値算出部111と疲労度算出部110の出力は、
警報発生判断部112に入力される。警報発生判断部1
12は、運転者の疲労度と警報発生の閾値とを比較し、
疲労度が閾値を超えている場合には、警報発生装置11
3に対して警報を発生するように要求を出す。
【0035】警報発生装置113が発する警報の種類と
しては、音、光、振動、車室内のモニタなどの表示装置
に表示する等のいずれか、あるいはこれらの組み合わせ
から適宜選択することができる。この実施例では、運転
時間取得部109、警報発生閾値算出部111、警報発
生判断部112および警報発生装置113が、発明の警
報発生手段を構成している。
【0036】本実施例は以上のように構成され、疲労に
関係の深いシート各部の反力、人体各部の負荷および連
続運転時間をもとに疲労度合いを求め、警報を発するの
で、運転者は運転姿勢を正すことができ、また、要すれ
ば休息することができるので、安全性が向上する。そし
てとくに、連続運転時間に応じて閾値を変化させるの
で、長時間の運転により急激に疲労度が増すような場合
には疲労度が増す早期の段階で警報を出すことが可能に
なる。なお、この実施例では主として警報発生部分の構
成について説明したが、第1の実施例における人体負荷
の状態およびシート反力の表示と組み合わせることによ
り、乗員に対して一層密で有効な情報提供が行われる。
【0037】
【発明の効果】以上のとおり、請求項1の発明は、人体
情報、シート情報およびこれらから求めた着座姿勢をも
とにシート反力算出部でシート反力を算出し、人体負荷
算出部が人体情報、シート情報およびシート反力をもと
に人体の負荷を算出して、この人体負荷状態を表示手段
に表示するものとしたので、乗員は不自然な人体負荷等
を認識することができ、良い着座姿勢をとることができ
る。
【0038】とくに人体の負荷状態を着座姿勢とともに
図形表示することにより、視覚的に容易に負荷状態を把
握することができ、またシート反力もシートポジション
とともに図形表示することにより、全体的な負荷状態が
わかるので、シートポジションや着座姿勢の修正方向が
わかりやすいという効果が得られる。そして、表示図形
の大きさ、形状、長さ、色のいずれか1つもしくは複数
を負荷や反力の大きさに応じて変化させることにより、
直感的な把握が容易となる。
【0039】請求項7の発明では、シート各部の反力お
よび人体各部の負荷から疲労度合いを算出して警報する
ので、不自然な姿勢を正すことができ、必要に応じて休
息をとることができる。また、とくに運転時間の関数と
して警報発生の閾値を設定することにより、疲労度の深
厚に対応して適切なタイミングで警報が発せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】シートにおける圧力センサの配置を示す図であ
る。
【図3】シート反力算出部の構成を示す図である。
【図4】シート反力マークの説明図である。
【図5】人体負荷マークの説明図である。
【図6】表示装置上の表示例を示す図である。
【図7】シート反力算出の他の例に用いる人体の物理モ
デルを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 身長・体重情報取得部 2 体型情報取得部 3 人体情報算出部 4 シートポジション取得部 5 シート形状情報保持部 6 着座姿勢推定部 7 シート反力算出部 8 人体負荷算出部 9 シート反力マーク表示箇所決定部 10 シート反力マーク作成部 11 シート反力マーク表示位置決定部 12 表示装置 13 人体負荷マーク表示箇所決定部 14 人体負荷マーク作成部 15 人体負荷マーク表示位置決定部 16 シートポジション可視化装置 17 着座姿勢可視化装置 20 人体情報取得装置(人体情報取得手段) 30 シート情報取得装置(シート情報取得手段) 51、52 シート反力マーク 53、54 人体負荷マーク 55 シート 56 人体 62 圧力取得部 63 反力算出部 71 シート 72 圧色センサ 81 リンク 82 ジョイント 83 接触点 109 運転時間取得部 110 疲労度算出部 111 警報発生閾値算出部 112 警報発生判断部 113 警報発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 晴彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体情報を求める人体情報取得手段と、
    シートポジション等のシート情報を求めるシート情報取
    得手段と、人体情報およびシート情報から着座姿勢を推
    定する着座姿勢推定部と、人体情報、シート情報および
    着座姿勢をもとにシート反力を算出するシート反力算出
    部と、人体情報、シート情報およびシート反力をもとに
    人体の負荷を算出する人体負荷算出部と、算出された人
    体の負荷状態を表示する表示手段とを有することを特徴
    とする車両用着座モニタ装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記人体の負荷状態を
    着座姿勢とともに図形として表示するものであることを
    特徴とする請求項1記載の車両用着座モニタ装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段は、さらに前記シート反力
    をシートポジションとともに図形として表示するもので
    あることを特徴とする請求項1または2記載の車両用着
    座モニタ装置。
  4. 【請求項4】 前記人体の負荷は、腰椎部、胸椎部、頸
    椎部、肩部のうち少なくとも1つにかかる負荷を表示す
    るものであることを特徴とする請求項1、2または3記
    載の車両用着座モニタ装置。
  5. 【請求項5】 前記シート反力は、少なくともシートと
    臀部の接触点、シートと腰の接触点またはシートと肩の
    接触点のいずれかにおける反力を表示するものであるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3または4記載の車両用
    着座モニタ装置。
  6. 【請求項6】 前記人体の負荷またはシート反力は、負
    荷または反力の大きさに応じて、大きさ、形状、長さ、
    色のいずれか1つもしくは複数を変化させて表示される
    ことを特徴とする請求項2、3、4または5記載の車両
    用着座モニタ装置。
  7. 【請求項7】 人体情報を求める人体情報取得手段と、
    シートポジション等のシート情報を求めるシート情報取
    得手段と、人体情報およびシート情報から着座姿勢を推
    定する着座姿勢推定部と、人体情報、シート情報および
    着座姿勢をもとにシート各部の反力を算出するシート反
    力算出部と、人体情報、シート情報およびシート反力を
    もとに人体各部の負荷を算出する人体負荷算出部と、人
    体各部の負荷およびシート反力をもとに疲労度を算出す
    る疲労度算出部と、疲労度が所定の閾値に達したとき警
    報を発する警報発生手段とを有することを特徴とする車
    両用着座モニタ装置。
  8. 【請求項8】 前記警報発生手段は、運転時間を計測す
    る運転時間取得部と、運転時間の関数として前記閾値を
    設定する警報発生閾値算出部と、疲労度と閾値を比較す
    る警報発生判断部を備えることを特徴とする請求項7記
    載の車両用着座モニタ装置。
  9. 【請求項9】 前記人体情報取得手段は、乗員の身長・
    体重情報取得部と、乗員の体型情報取得部と、身長・体
    重情報および体型情報から統計データをもとに人体各部
    の長さおよび重量を算出する人体情報算出部とから構成
    され、前記シート情報取得手段は、シートの調整可能部
    分のデータをシートポジション情報として取得するシー
    トポジション取得部と、シートの形状に関する情報を保
    持しているシート形状情報保持部とから構成されている
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7ま
    たは8記載の車両用着座モニタ装置。
JP23024197A 1997-08-12 1997-08-12 車両用着座モニタ装置 Withdrawn JPH1164131A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23024197A JPH1164131A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 車両用着座モニタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23024197A JPH1164131A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 車両用着座モニタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1164131A true JPH1164131A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16904744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23024197A Withdrawn JPH1164131A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 車両用着座モニタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1164131A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000314667A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Agency Of Ind Science & Technol 座位姿勢適合性評価方法、座位姿勢適合性評価装置
WO2004020963A1 (ja) * 2002-08-28 2004-03-11 Daihatsu Motor Co., Ltd. 車両の乗員疲労度評価方法、車両のシート評価方法及び車両のシート評価装置
JP2005131024A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Daikin Ind Ltd 休憩ガイダンスシステム、休憩ガイダンス方法及び休憩ガイダンスプログラム
WO2008126659A1 (ja) * 2007-04-10 2008-10-23 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 風力発電装置及びその制御方法
JP2008307998A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Nippon Soken Inc 車両用ドライビングポジション制御装置
WO2016103598A1 (ja) * 2014-12-24 2016-06-30 株式会社デンソー 冷暖房装置システム
US20190118673A1 (en) * 2017-10-23 2019-04-25 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Seat and seat control system
WO2019172063A1 (ja) 2018-03-05 2019-09-12 テイ・エス テック株式会社 シート
WO2019235462A1 (ja) 2018-06-07 2019-12-12 テイ・エス テック株式会社 シート体験システム
JP2020195734A (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 トヨタ紡織株式会社 姿勢特定装置、姿勢特定システム、および姿勢特定方法
KR20210144902A (ko) 2019-04-19 2021-11-30 티에스 테크 가부시키가이샤 시트 시스템
US11504626B2 (en) 2018-11-29 2022-11-22 Ts Tech Co., Ltd. Seat system and seat experience device
US11541780B2 (en) 2017-10-20 2023-01-03 Ts Tech Co., Ltd. Physical state sharable seat
US11958385B2 (en) 2018-04-09 2024-04-16 Ts Tech Co., Ltd. Seat

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000314667A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Agency Of Ind Science & Technol 座位姿勢適合性評価方法、座位姿勢適合性評価装置
WO2004020963A1 (ja) * 2002-08-28 2004-03-11 Daihatsu Motor Co., Ltd. 車両の乗員疲労度評価方法、車両のシート評価方法及び車両のシート評価装置
CN100352401C (zh) * 2002-08-28 2007-12-05 大发工业株式会社 车辆乘员疲劳度评价方法、车辆座椅评价方法及车辆座椅评价装置
JP2005131024A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Daikin Ind Ltd 休憩ガイダンスシステム、休憩ガイダンス方法及び休憩ガイダンスプログラム
US8043055B2 (en) 2007-04-10 2011-10-25 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Wind turbine generator system
WO2008126659A1 (ja) * 2007-04-10 2008-10-23 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 風力発電装置及びその制御方法
JP2008307998A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Nippon Soken Inc 車両用ドライビングポジション制御装置
WO2016103598A1 (ja) * 2014-12-24 2016-06-30 株式会社デンソー 冷暖房装置システム
JP2016120777A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 株式会社デンソー 冷暖房装置システム
DE112015005822B4 (de) 2014-12-24 2022-05-19 Denso Corporation Heiz-/Kühlsystem
US11970085B2 (en) 2017-10-20 2024-04-30 Ts Tech Co., Ltd. Physical state sharable seat
US11541780B2 (en) 2017-10-20 2023-01-03 Ts Tech Co., Ltd. Physical state sharable seat
EP4272999A1 (en) 2017-10-20 2023-11-08 TS Tech Co., Ltd. Physical state sharing seat
JP2019076299A (ja) * 2017-10-23 2019-05-23 トヨタ紡織株式会社 シート及びシート制御システム
US10793024B2 (en) * 2017-10-23 2020-10-06 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Seat and seat control system
US20190118673A1 (en) * 2017-10-23 2019-04-25 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Seat and seat control system
US11932147B2 (en) 2018-03-05 2024-03-19 Ts Tech Co., Ltd. Seat
WO2019172063A1 (ja) 2018-03-05 2019-09-12 テイ・エス テック株式会社 シート
US11904749B2 (en) 2018-03-05 2024-02-20 Ts Tech Co., Ltd. Seat
US11958385B2 (en) 2018-04-09 2024-04-16 Ts Tech Co., Ltd. Seat
WO2019235462A1 (ja) 2018-06-07 2019-12-12 テイ・エス テック株式会社 シート体験システム
CN112262059A (zh) * 2018-06-07 2021-01-22 提爱思科技股份有限公司 座椅体验系统
US11504626B2 (en) 2018-11-29 2022-11-22 Ts Tech Co., Ltd. Seat system and seat experience device
KR20210144902A (ko) 2019-04-19 2021-11-30 티에스 테크 가부시키가이샤 시트 시스템
US11737685B2 (en) 2019-06-05 2023-08-29 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Posture identifying device, posture identifying system, and posture identifying method
JP2020195734A (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 トヨタ紡織株式会社 姿勢特定装置、姿勢特定システム、および姿勢特定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11945343B2 (en) Vehicle seat
JPH1164131A (ja) 車両用着座モニタ装置
CN108349386B (zh) 用于控制机动车中的显示设备的装置和方法
US10569668B2 (en) Occupant and fidget detection of a seat assembly
JP4300818B2 (ja) 車載表示装置および携帯表示装置
CN106956619A (zh) 用于车辆座椅监控的系统和方法
JP4274269B2 (ja) 加速度制御装置
JP4846499B2 (ja) ドライビングポジション調整システム
JP4779484B2 (ja) 表示器の角度制御装置
JP6965520B2 (ja) 車載用表示方法及び車載用表示装置
US10882478B2 (en) Movement-based comfort adjustment
US7248996B2 (en) Vehicle-occupant fatigue-level assessment method, vehicle seat assessment method, and vehicle seat assessment device
JP5434116B2 (ja) 車載表示装置
JP2006142897A (ja) 車両用表示装置、および車両用表示装置の制御方法
JP4482666B2 (ja) 動揺病低減情報提示装置及び提示方法
JP2006213150A (ja) 運転位置設定装置
JP2014073712A (ja) 運動量測定装置および運動量測定方法
JP2019089400A (ja) アームレストの調整方法及びアームレスト装置
JP3773645B2 (ja) ポジション制御装置
JP4175167B2 (ja) 車載情報提供装置
JP2014230588A (ja) 乗物用シート付き生体情報検出装置
JP4972959B2 (ja) 画像情報提供装置、画像情報提供方法および画像情報提供装置付き車両
JP4076336B2 (ja) 車両用シートの着座姿勢測定装置
WO2018230202A1 (ja) 椅子及び姿勢判定方法
US20230311652A1 (en) Guided driver positioning systems and methods

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041102