JPH1162753A - 液体遮断弁装置 - Google Patents

液体遮断弁装置

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JPH1162753A
JPH1162753A JP22893097A JP22893097A JPH1162753A JP H1162753 A JPH1162753 A JP H1162753A JP 22893097 A JP22893097 A JP 22893097A JP 22893097 A JP22893097 A JP 22893097A JP H1162753 A JPH1162753 A JP H1162753A
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JP
Japan
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float
liquid
valve device
fuel
air reservoir
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JP22893097A
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English (en)
Inventor
Shoji Mizumachi
昭二 水町
Masayuki Futakuchi
雅行 二口
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Float Valves (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料の液面の暴れの発生に対してフロートを
安定して作動させることを可能とする液体遮断弁装置を
提供する。 【解決手段】 フロート室2cの下端部の連通孔4a
を、フロート3のエアー溜り室3b,3cの開口部3d
との対向位置からずらすと共に、開口部3dを囲む前記
フロートの外周壁3fの端部3gと対向させて備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等の燃
料タンク等に備えられる液体遮断弁装置に関し、燃料の
液面の暴れの発生に対してフロートを安定して作動させ
ることを可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の液体遮断弁装置(フュ−
エルカットオフバルブ)としては、例えば図6に示すよ
うな車両の燃料タンク101に取りつけられるものがあ
る。
【0003】すなわちこの液体遮断弁装置102は燃料
タンク101の上部に備えられ、燃料タンク101の内
部で発生する燃料蒸気G101を排気経路103へと排
気させる。
【0004】排気経路103は、排気された燃料蒸気G
101を一時的に吸収・貯蔵するキャニスタ104等を
備えると共に不図示エンジンの吸気側へ接続し、排気さ
れた燃料蒸気G101をエンジンにより燃焼させて、燃
料蒸気G101が直接大気中に放出されることを防止し
ている。
【0005】また、この液体遮断弁装置102は例えば
車両の揺れにより燃料L101の液面(L101a)が
上昇したり、車両が傾斜、転倒した場合に、燃料L10
1が排気経路103から漏れ出すことを防止する液体遮
断機能も備えている。105は、液体遮断弁装置102
の上部に備えられたダイアフラム弁に給油時に燃料管1
06の給油口部106aから大気圧または負圧に相当す
る圧力を導入するためのシグナルラインである。
【0006】図7は液体遮断弁装置102の構成とその
作用を説明する断面構成説明図である。図7(a)は燃
料L101の液面L101aが低い場合において液体遮
断機能を発揮せず、燃料蒸気G101を排出可能として
いる状態、図7(b)は燃料L101の液面L101a
が上昇した場合であって液体遮断弁装置102が閉弁状
態となり液体遮断機能が働いている状態である。
【0007】図7において、110はケース部であり、
内部がフロート111を収容するフロート室110aと
なっている。フロート111はロアーキャップ112の
連通孔112aからフロート室110a内部に流入する
燃料L101により浮力を発生してこの図の状態では上
方へと移動する。また113はフロート111の浮力を
調整する為の付勢手段として機能するスプリングであ
る。
【0008】フロート111は概略円筒状を呈してお
り、その上部は断面略台形状の弁体111aにより閉塞
されている。また下部は開口しており、内部のエア溜り
室111b,111cに空気を滞留させて浮力を発生さ
せる構成としている。
【0009】フロート室110aの上部には弁体111
aに対応するバルブシート部110bが設けられ、両者
によりフロート弁VFが構成されている。尚、フロート
弁VFの開弁面積は、給油速度を高めるために給油時に
おいて大量の燃料蒸気を排出可能とするように大きくな
っている。
【0010】そして、バルブシート部110bから上方
に向かう通気経路110cが設けられ、通気経路110
cの端部にダイアフラム弁VDが設けられている。
【0011】ダイアフラム弁VDは、燃料タンク101
内部の圧力(加圧状態)とシグナルライン105により
導入される圧力差により作動して開弁するものであり、
フロート弁VFと同様に、給油時における大量の燃料蒸
気を排出可能とするように大口径とされている。
【0012】給油により燃料L101の液面L101a
が上昇すると、フロート111に浮力が働き、フロート
弁VFが閉弁して燃料タンク101内部の圧力が上昇
し、燃料管106からの燃料の流入が制限されることに
なり、燃料管106内部の液面が上昇して給油ガンのオ
ートストップを働かせる。
【0013】また、給油時以外において、給油口部10
6aが給油ロアーキャップにより閉じられている状態
(通常状態)では、燃料タンク101内部の圧力が上昇
しても同時にシグナルライン105の圧力も上昇するの
で、この通常状態においてダイアフラム弁VDが開弁す
ることはない。
【0014】尚、通常状態における燃料タンク101内
部の圧力上昇に対しては、口径の小さな通気経路を備え
た図示されない他の圧力リリーフバルブやフロート弁等
により、燃料蒸気G101を序々に排気経路103へと
排出して圧力上昇を防止することが行なわれている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の液体遮断弁装置102においては、図7
(b)のように、燃料L101の液面L101aがフロ
ート111を閉弁させる位置(燃料L101の満タン状
態)にある状態で車両が旋回したり大きな振動を受ける
と、図8(a)のように液面L101aが傾斜して(あ
るいは上下に揺れる)液面L101bの状態となり、矢
印A101の動きによって燃料L101cが連通孔11
2aを通過してエア溜り室111b,111cに進入し
てしまう。
【0016】そして、図8(a)の状態から車両の旋回
や振動が収まると、液面L101aも図8(b)の状態
となるが、エア溜り室111b,111cに進入した燃
料(L101d,L101e)が抜けずにフロート11
1の浮力を低下させ、フロート弁VFを開弁させ、一時
的に液体遮断弁としての機能を停止させてしまう場合が
あり、この時に車両の不意な振動等によりダイアフラム
弁VDが開弁してしまうと、キャニスタ104側へ燃料
や燃料蒸気を微量ではあるが流出させてしまうことが考
えられる。
【0017】このような車両の旋回や振動による液面の
暴れを考慮して、ケース部110の下部に備えられたロ
アーキャップ112の連通孔112aを塞いでしまい、
ケース部110の側面に連通孔を備えることも考えられ
る。
【0018】しかし、フロート111とロアーキャップ
112の間の隙間に入った燃料の表面張力によるフロー
ト111とロアーキャップ112の張り付き現象が発生
してそれ以上の燃料がフロート室110aになかなか入
り込まず、フロート111の浮力発生タイミング(閉弁
タイミング)を遅らせたり、逆に燃料の排出がなされず
フロート111の落下タイミング(開弁タイミング)を
遅らせてしまうことにより、給油時のオートストップの
作動特性や燃料タンク101の圧力調整に対して影響を
与えてしまうという問題もあり、この方法は実施してい
ない。
【0019】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、燃料の
液面の暴れの発生に対してフロートを安定して作動させ
ることを可能とする液体遮断弁装置を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、液体を収容する密封容器の上部に
配置される、排気経路と、下側に向かって開口するエア
ー溜り室を備えたフロートと、このフロートの姿勢を維
持しながら収容すると共に下端部に連通孔を有するフロ
ート室とを備え、密封容器の液体の液面位置に応じて浮
動する前記フロートを可動弁とし、前記排気経路を開閉
する液体遮断弁装置において、前記フロート室の下端部
の連通孔を、前記フロートのエアー溜り室の開口部との
対向位置からずらすと共に、該開口部を囲む前記フロー
トの側壁の端部と対向させて備えることを特徴とする。
【0021】この構成によると、密封容器内の液体が暴
れて液面が上下動した場合において、連通孔から直接フ
ロートのエアー溜り室に液体が流入してしまうことが防
止され、フロートの浮力変化を抑えることができる。
【0022】液面が一時的に下降したり傾斜した場合に
フロートの浮力が低下してフロートは下方に移動する
が、この時フロートの開口部を囲む側壁の端部が連通孔
に接近または当接して塞ぐことにより、連通孔からフロ
ートのエアー溜り室に液体が流入してしまうことが防止
される。
【0023】また、前記フロート室の下端部に、前記フ
ロートのエアー溜り室の開口部に遊嵌する嵌合部を備
え、前記フロートの側壁の内周側に、前記嵌合部の肩部
を覆う環状壁を備えることも好適である。
【0024】これによると、フロートの開口部を囲む側
壁と嵌合部との間の隙間が連通孔とエアー溜り室とを疎
通させる流路となり、この流路を通過した液体は環状壁
にぶつかりエアー溜り室への流入が抑制されることにな
る。
【0025】液体を収容する密封容器の上部に配置され
る、排気経路と、下側に向かって開口するエアー溜り室
を備えたフロートと、このフロートの姿勢を維持しなが
ら収容すると共に下端部に連通孔を有するフロート室と
を備え、密封容器の液体の液面位置に応じて浮動する前
記フロートを可動弁とし、前記排気経路を開閉する液体
遮断弁装置において、前記フロート室の下端部に対し、
液体の移動に伴い発生する付勢力により移動して覆う遮
蔽板を備えることを特徴とする。
【0026】この構成によると、密封容器内の液体が暴
れても、液体の上方に移動する付勢力成分により遮蔽板
が上方に移動し、フロート室の下端部に当接して連通孔
を塞ぎ、フロートのエアー溜り室に液体が流入してしま
うことが防止され、フロートの浮力変化を抑えることが
できる。
【0027】また、前記遮蔽板は、上方に移動した際に
前記フロートに当接して該フロートを上方に付勢する当
接部を備えることも好適である。
【0028】これにより、液体の上方移動成分により移
動した遮蔽板と共にフロートも上方に移動するので、よ
りフロートのエアー溜り室に液体が流入することが抑制
される。
【0029】また、前記遮蔽板の当接部は、前記フロー
トのエアー溜り室の開口部を塞ぐことも好適である。こ
れにより、フロートのエアー溜り室に液体が流入するこ
とが抑制される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0031】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態に関わる液体遮断弁装置1は図1に示されるように、
従来技術の項において図6を使用して説明したものと同
様に、密封容器として例えば自動車等に備えられる燃料
タンク101の上部に取りつけられ、給油時には液体遮
断弁装置1に接続している排気経路103から燃料タン
ク101内部に滞留している気体としての燃料蒸気や空
気等は排出するが、給油終了時(満タン状態)や車両が
傾斜、転倒した場合には液体としての燃料を排気経路1
03へと漏出させないように機能するものである。
【0032】図1は本発明を適用した液体遮断弁装置1
の特徴的な構成を説明する為の断面構成説明図である。
この図により液体遮断弁装置1の主要構成から説明す
る。
【0033】液体遮断弁装置1は、概略円筒形状のボデ
ィ2を備え、ボディ2の軸方向中央部に外側に向かって
形成されたフランジ部2aにより、不図示のガスケット
を介してボディ2の下側部分を燃料タンク101の上部
壁面に設けられた取り付け孔に埋没させるような形で取
り付けられる。
【0034】ボディ2の内側は、隔壁部2bにより軸方
向中央部において2分割されており、下側部分はフロー
ト室2cとなって内部にフロート3を収容している。ボ
ディ2の下端部はフロート室2cの下部端面を形成する
ロアーキャップ4が取り付けられている。
【0035】5はフロート3の浮力を調整すると共に閉
弁方向に付勢し、フロート3の姿勢が傾斜した状態や反
転した状態においてフロート3を閉弁させる方向に付勢
する付勢手段としてのスプリングである。
【0036】フロート3は概略円筒状を呈しており、そ
の上部は断面略台形状の弁体3aにより閉塞されてい
る。また下部は内部のエア溜り室3b,3cの開口部3
dとして開口しており、エア溜り室3b,3cに滞留す
る気体によりロアーキャップ4の連通孔4a等からフロ
ート室2c内部に流入する燃料により浮力を発生し、こ
の図の状態では上方へと移動する。
【0037】この実施の形態においては、エア溜り室3
b,3cが内筒部3eにより分割されている。これは、
内筒部3eがスプリング5の軸方向のスムーズな動作を
ガイドするために設けられていることによるものである
が、内筒部3eを備えず一つのエア溜り室を備える構成
のものと浮力発生に関する実質的な差異は少ない。
【0038】ロアーキャップ4は、中央部にフロート3
の開口部3dに向かって突出し若干の隙間を保ちながら
遊嵌する嵌合部4bを備えている。この嵌合部4bは、
エア溜り室3cの内周径に対応する大径円座部とその上
に位置する小径円座部とを有し、大径円座部の上端面の
縁を肩部4cとしている。
【0039】また、連通孔4aは嵌合部4bには配置さ
れておらず、嵌合部4bの周囲に複数個数設けられてい
る。従って連通孔4aの位置は、フロート3の外周壁3
fの下端部3gと対向する位置に備えられている。
【0040】フロート3の外周壁3fの下端部内周側に
は、嵌合部4bの肩部4cを覆うように内径方向に突出
する環状部材6が備えられている。この環状部材6は軸
方向部6aと軸方向部6aの一端(図において上端)か
ら内側に拡がる環状壁としての内向きフランジ6bを備
えた断面L字状であり、特に内向きフランジ6bが環状
壁として機能する。フロート3と環状部材6との結合
は、接着や溶着等により行なうことができる。
【0041】一方、フロート室2cの上部の隔壁部2b
には、弁体3aに対応するバルブシート部2dが設けら
れ、両者によりフロート弁VFが構成されている。尚、
フロート弁VFの開弁面積は、給油速度を高めるために
給油時において大量の燃料蒸気を排出可能とするように
大きくなっている。
【0042】そして、バルブシート部2cから上方に向
かう通気経路2eが設けられ、通気経路2eの端部に図
7の構成と同じダイアフラム弁VDが設けられている。
【0043】ダイアフラム弁VDは、燃料タンク101
内部の圧力(加圧状態)とシグナルライン105により
導入される圧力差により作動して開弁するものであり、
フロート弁VFと同様に、給油時における大量の燃料蒸
気を排出可能とするように大口径とされている(図6参
照)。また、その作用は図7のものと同様である。
【0044】尚、給油時以外の通常状態における燃料タ
ンク101内部の圧力上昇に対しては、口径の小さな通
気経路を備えた図示されない他の圧力リリーフバルブや
フロート弁等により、燃料蒸気を序々に排気経路103
へと排出して圧力上昇を防止することも適宜行なうこと
が可能である。
【0045】図2は、本願発明の特徴的な構成をより詳
しく説明するための図であり、図2(a),(b)は図
1のD1部の拡大図であって、フロート3が下方に位置
している状態(図2(a))と、フロート3が浮動して
いる状態(図2(b))の図、図2(c)は図1のS1
−S1矢視図、図2(d)は環状部材6の斜視図であ
る。
【0046】図2(a)において、フロート3が下方に
位置している状態では、フロート3の外周壁3fの下端
部3gと対向する位置に配置された連通孔4aと下端部
3gが接近し、連通孔4aが塞がれることにより(完全
に塞ぐことを必要とするものではない)連通孔4aから
エア溜り室3b,3cに流入しようとする燃料の流れ
(矢印A1)を抑制する。
【0047】そして、連通孔4aを通過してフロート3
の外周壁3fの内周側と嵌合部4bの外周側面の隙間を
通り、エア溜り室3b,3cに流入しようとする燃料の
流れ(矢印A2)は、環状壁6により抑制される。
【0048】従って、車両の旋回や振動により燃料タン
ク101内の燃料が暴れて液面が上下した場合におい
て、フロート3が下方に位置している状態でのエア溜り
室3b,3cへの燃料の流入が防止され、エア溜り室3
b,3cの気体がかき出されることによるフロート3の
浮力変化を抑えることが可能となる。
【0049】図2(b)は、フロート3が浮力により浮
動している状態である。この状態では、燃料の液面位置
はロアーキャップ4よりも上側に位置しているので、液
面の上下動によるエア溜り室3b,3cへの燃料の流入
及び気体のかき出し作用もないので、連通孔4aが塞が
れていなくても良い。
【0050】図2(c)は、ロアーキャップ4を下側か
ら見た図であり、連通孔4aとフロート3の外周壁3f
の下端部3gが対向する位置にあることが分かる。
【0051】図2(d)は、フロート3に嵌め込む前の
環状部材6の斜視図である。環状部材6はこの実施の形
態では厚さ0.2mmのステンレス材料をプレス加工に
より形成したものである。具体的な寸法としては、外径
が27mm、高さ7mm、内向きフランジ6bの幅は3
mmである。但し、材質としては、燃料により変質しな
いその他の金属や樹脂材料を採用することも可能であ
る。
【0052】(実施の形態2)図3は本発明の第2の実
施の形態を説明するための液体遮断弁装置21の断面構
成説明図である。液体遮断弁装置21において、第1の
実施の形態の液体遮断弁装置1と同様の構成部分に関し
ては同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0053】この実施の形態の特徴的な構成としては、
ロアーキャップ4に遮蔽部材22を備えている。遮蔽部
材22は、ロアーキャップ4の下方に位置する遮蔽板と
しての第1遮蔽板22aとロアーキャップ4の嵌合部4
bよりも上方に位置する当接部としての第2遮蔽板22
b、及び両遮蔽板を接続して一体化させる結合軸22c
から構成されている。
【0054】ロアーキャップ4には、嵌合部4bの周囲
の連通孔4aに加え、従来技術と同様嵌合部4bにも連
通孔4dを備えている。この連通孔4dの形状は、図3
のS2−S2断面である図4(a)に示されるように、
嵌合部4bの側壁部から中央に向かって延出される4本
の支持腕4eにより扇形に分割されている。
【0055】この支持腕4eは、結合軸22cの軸受部
を兼ねており、遮蔽部材22を軸方向(図3において上
下方向)に移動可能としている。
【0056】図4(b)は、遮蔽部材22のみを取り出
した状態の斜視図である。
【0057】図5により、液体遮断弁装置21の作動を
説明する。給油により燃料の液面L101aが上昇して
フロート3に浮力が発生すると(満タン時)、図5
(a)に示されるようにフロート3は浮動してフロート
弁VFを閉弁する。この状態では、遮蔽部材22は下方
に位置している。
【0058】この状態で車両の旋回や上下動により液面
が傾斜したり(L102a)大きく波打ったり(L10
3a)すると、図5(b)に示されるようにフロート3
の浮力が減少して下方に位置し、フロート弁VFは開弁
状態となる。尚、遮蔽部材22も下方に位置している。
【0059】そして、図5(b)の状態から液面がフロ
ート室2cの下端部に対して接近する方向に移動する
と、遮蔽部材22の第1遮蔽板22aを矢印A3のよう
に付勢し、ロアーキャップ4に当接すると共にその全体
を覆うように移動させる。
【0060】従って、この図5(b)の状態では、連通
孔4a,4dよりフロート3の開口部3dを通りエア溜
り室3b,3cに燃料が流入することが防止される。
【0061】また、この実施の形態では、遮蔽部材22
が上方へ移動すると、第2遮蔽板22bがフロート3の
内筒部3eの端部に当接する。これにより、フロート3
が上方に付勢されてフロート弁VFは閉弁し、またエア
溜り室3bに燃料が流入しにくくなるので、エア溜り室
3b,3cの気体がかき出されることによるフロート3
の浮力変化を抑えることが可能となる。
【0062】尚、第2遮蔽板22bの大きさをフロート
3の内筒部3eの内径よりも小さく設定することによ
り、フロート3を付勢することなく遮蔽部材22を上方
へ移動することが可能となり、遮蔽部材22の応答性を
高めることも可能である。
【0063】図5(a)の液面L101aの位置から燃
料が消費され、液面が低下した際には、連通孔4a,4
dよりフロート室2c内部の燃料が排出される。
【0064】
【発明の効果】上記のように説明された本発明にあって
は、密封容器内の液体が暴れて液面が上下動した場合に
おいて、連通孔から直接フロートのエアー溜り室に液体
が流入してしまうことが防止され、フロートの浮力変化
が抑られ安定した作動を行なうことが可能となる。従っ
て、液体が排出経路へ流出することが防止される。
【0065】フロートの側壁の内周側に、前記嵌合部の
肩部を覆う環状壁を備えることにより、フロートの開口
部を囲む側壁と嵌合部との間の隙間が連通孔とエアー溜
り室とを疎通させる流路となり、この流路を通過した液
体は環状壁にぶつかりエアー溜り室への流入が抑制され
る。
【0066】フロート室の下端部を覆う遮蔽板を備え、
この遮蔽板にフロートを上方に付勢する当接部を備える
ことで、移動した遮蔽板と共にフロートも上方に移動す
るので、フロートのエアー溜り室に液体が流入すること
が抑制される。
【0067】遮蔽板の当接部が、フロートのエアー溜り
室の開口部を塞ぐことにより、フロートのエアー溜り室
に液体が流入することが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態の液体遮断弁装置の断
面構成説明図。
【図2】図2は第1の実施の形態の液体遮断弁装置の要
部説明図。
【図3】図3は第2の実施の形態の液体遮断弁装置の断
面構成説明図。
【図4】図4は第2の実施の形態の液体遮断弁装置の要
部説明図。
【図5】図5は第2の実施の形態の液体遮断弁装置の作
動を説明する図。
【図6】図6は液体遮断弁装置の利用形態を示す図。
【図7】図7は従来の液体遮断弁装置の断面構成説明
図。
【図8】図8は従来の液体遮断弁装置の問題を説明する
図。
【符号の説明】
1,21 液体遮断弁装置 2 ボディ 2a フランジ部 2b 隔壁部 2c フロート室 2d バルブシート部 2e 通気経路 3 フロート 3a 弁体 3b,3c エア溜り室 3d 開口部 3e 内筒部 3f 外周壁 3g 下端部 4 ロアーキャップ 4a,4d 連通孔 4b 嵌合部 4c 肩部 4e 支持腕 5 スプリング 6 環状部材 6a 軸方向部 6b 内向きフランジ(環状壁) 22 遮蔽部材 22a 第1遮蔽板(遮蔽板) 22b 第2遮蔽板(当接部) 22c 結合軸 101 燃料タンク(密封容器) L101a,L102a,L103a 液面 VF フロート弁 VD ダイアフラム弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容する密封容器の上部に配置さ
    れる、排気経路と、下側に向かって開口するエアー溜り
    室を備えたフロートと、このフロートの姿勢を維持しな
    がら収容すると共に下端部に連通孔を有するフロート室
    とを備え、 密封容器の液体の液面位置に応じて浮動する前記フロー
    トを可動弁とし、前記排気経路を開閉する液体遮断弁装
    置において、 前記フロート室の下端部の連通孔を、前記フロートのエ
    アー溜り室の開口部との対向位置からずらすと共に、該
    開口部を囲む前記フロートの側壁の端部と対向させて備
    えることを特徴とする液体遮断弁装置。
  2. 【請求項2】 前記フロート室の下端部に、前記フロー
    トのエアー溜り室の開口部に遊嵌する嵌合部を備え、 前記フロートの側壁の内周側に、前記嵌合部の肩部を覆
    う環状壁を備えることを特徴とする請求項1に記載の液
    体遮断弁装置。
  3. 【請求項3】 液体を収容する密封容器の上部に配置さ
    れる、排気経路と、下側に向かって開口するエアー溜り
    室を備えたフロートと、このフロートの姿勢を維持しな
    がら収容すると共に下端部に連通孔を有するフロート室
    とを備え、 密封容器の液体の液面位置に応じて浮動する前記フロー
    トを可動弁とし、前記排気経路を開閉する液体遮断弁装
    置において、 前記フロート室の下端部に対し、液体の移動に伴い発生
    する付勢力により移動して覆う遮蔽板を備えることを特
    徴とする液体遮断弁装置。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽板は、上方に移動した際に前記
    フロートに当接して該フロートを上方に付勢する当接部
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の液体遮断弁
    装置。
  5. 【請求項5】 前記遮蔽板の当接部は、前記フロートの
    エアー溜り室の開口部を塞ぐことを特徴とする請求項3
    または4に記載の液体遮断弁装置。
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