JP3337183B2 - 止め弁の構造 - Google Patents

止め弁の構造

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JP3337183B2 JP11902695A JP11902695A JP3337183B2 JP 3337183 B2 JP3337183 B2 JP 3337183B2 JP 11902695 A JP11902695 A JP 11902695A JP 11902695 A JP11902695 A JP 11902695A JP 3337183 B2 JP3337183 B2 JP 3337183B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用内燃機関の燃料
タンクのブリージング系統に設けられる止め弁に関し、
更に詳しくはフロート形式の前記止め弁の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用内燃機関の燃料タンクには大気
側と連通するブリージング系統が設けられている。そし
て、蒸発ガスがそのまま大気中に放出されることがない
ように該ブリージング系統にはキャニスターを設けてい
る。ところで、ブリージング系統が常時大気に開放して
いると、自動車(燃料タンク)が大きく傾斜したり、あ
るいは自動車(燃料タンク)が転倒した場合に、燃料が
外部へ漏れ出すおそれがある。そこで、燃料タンクのブ
リージング系統には自動車が傾斜したり、あるいは転倒
したりした時に、該ブリージング系統を閉塞する止め弁
が設けられている。前記止め弁は、燃料に浮いて該燃料
の液面の高さによってブリージング系統を閉塞するよう
にしたフロート形式の弁が一般的である。
【0003】以下、図6及び図7によって従来公知(特
開平2ー112658号公報参照)の止め弁の一例を説
明する。図6は従来公知の止め弁を示す断面図であり、
図7は図6に示すフロートの分解斜視図である。
【0004】弁ケーシング1の内部にはフロート2が設
けられている。フロート2は隔壁3との間に設けられた
スプリング4によって弁口5側に付勢されている。弁ケ
ーシング1にはブリージングポート6が形成されてお
り、該ブリージングポート6の入り口部が弁口5となっ
ている。弁口5を閉塞する弁体7は取り付け部材8に取
り付けられ、該取り付け部材8はフロート2に取り付け
られている。弁体7の中心には連通孔9が設けられてお
り、該連通孔9をフロート2の凹所で閉塞するようにな
っている。
【0005】上記従来公知の止め弁は以下のように作用
する。ブリージングポート6は図示しないキャニスタを
介して大気中に連通されている。このため、ブリージン
グによる燃料ガスの流出時には燃料ガス自体は図示しな
いキャニスタに吸着され、大気に放出されることがな
い。今、燃料タンクが大きく傾斜すると、フロート2が
浮いて、弁体7が弁口5を閉塞すると同時にフロート2
が連通孔9を閉塞する。このため、燃料タンク1内の燃
料がブリージング系統を介して外側へ漏れ出すことがな
い。次に、燃料タンク1の傾斜がなくなると、フロート
2の自重により該フロート2が下方へ移動する。仮に、
燃料タンク1内の圧力が高くなっていたとしても、フロ
ート2と連通孔9部分との接合面積が小さいので、フロ
ート2による連通孔9の閉塞は簡単に解除され、その結
果弁体7に作用する圧力がバランスして弁体7による弁
口5の閉塞も解除される。
【0006】近年、ブリージング能力アップが要求され
るようになり、弁口5の径が大きくなってきている。こ
のように弁口5の面積が大きくなると、弁体7の径も大
きくなり、該弁口5に作用する閉塞方向の力も大きくな
ってしまう。燃料タンクの内圧が大きくなった時に、該
弁体7に作用する閉塞方向の力によってフロート2の落
下が阻害され、弁体7が弁口5に張り付いたままの状態
になるおそれが生じてしまう。
【0007】このような事態を防止するため、図6及び
図7に示す構造の止め弁では、弁体7の中心に連通孔9
を設け、該連通孔9をフロート2で閉塞すると同時に弁
体7の周縁で閉塞する、所謂2個所閉塞構造としてい
る。即ち、前述のように、燃料タンクの内圧が高い場合
でも、フロート2による連通孔9の閉塞は簡単に解除さ
れるので、該連通孔9を介してブリージング側へ蒸発ガ
スが漏れ、その結果弁体7も簡単に弁口5から離れるも
のとなる。
【0008】一方、ブリージング系統のシール性を向上
させる必要から、弁体7をゴム等の弾性変形可能な材料
から構成しているのが通例である。その反面、弁体7を
ゴム等の弾性変形可能な材料で構成すると、弁体7が変
形して連通孔9の位置が不確定となってしまう。このた
め、連通孔9での閉塞が不十分になるおそれがあった。
【0009】このため、前記従来公知の止め弁では、弁
体7を取り付け部材8に一旦取り付け、該取り付け部材
8をフロート2に取り付けることにより、弁体7に形成
されている連通孔9の位置があまり変化しないようにサ
ポートしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来公
知のブリージング系統に設けられた止め弁には以下のよ
うな問題点があった。まず、給油時に燃料の液位の上昇
に伴ってフロート2が上昇すると、ブリージングポート
6と連通孔9とが同時に閉塞されてしまうので、該給油
時に燃料タンク内の蒸発ガスがフィラーパイプから吹き
出してしまう場合がある。
【0011】次に、弁体7が取り付け部材8に取り付け
られているとしても、未だ十分に弁体7の変形が防止さ
れるものではなく、そのため弁体7の中央部分の変形が
生じて連通孔9でのシール性の低下が避けられない。
【0012】そこで、本発明の目的は、前記従来公知の
止め弁の欠点を改善し、弁体の張り付きがなく、フィラ
ーパイプからの蒸発ガスの吹き出しがなく、連通孔のシ
ール性を向上させた止め弁の構造を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、ケースと、該ケース内に上下動可能に設けられた
内部に空間を有する第1のフロートと、該第1のフロー
トの上面に設けられた第1の弁体と、前記ケースの上面
に開口形成された第1の弁口と、該第1の弁口の周囲に
形成された第1の弁座と、前記第1の弁口の下流に設け
られたブリージング通路と、前記第1の弁口のの内側に
設けられた第2の弁口と、該第2の弁口を区画形成する
筒状体と、該筒状体の開口端に設けられた第2の弁座及
び第3の弁座と、前記第1の弁体に設けられた貫通口
と、前記第1の弁体の貫通口端に設けられ、該第1の弁
体の上下動によって前記第3の弁座を開閉する第3の弁
部と、前記第1のフロートの内部に設けられた第2のフ
ロートと、該第2のフロートの上面に設けられ、前記貫
通口を上下動することにより前記筒状体の第2の弁座を
開閉する第2の弁体と、該筒状体の内側と前記ブリージ
ング通路とを連通させる開口と、からなり、燃料タンク
に設けられる止め弁であって、前記燃料タンクの液面が
高くなったときに、前記第1のフロート及び第2のフロ
ートが上昇して前記第1の弁体及び第3の弁部が前記第
1の弁座及び第3の弁座を閉塞し、前記第2のフロート
の前記第2の弁体が前記第2の弁座を閉塞してなるとこ
ろ、あるいは前記燃料タンクの第1の液面位置において
前記第1のフロートが上昇して前記第1の弁体及び第3
の弁部が前記第1の弁座及び第3の弁座を閉塞し、前記
燃料タンクの前記第1の液面位置よりも高い第2の液面
位置で前記第2のフロートの前記第2の弁体が前記第2
の弁座を閉塞してなるところにある。
【0014】又、本発明の他の特徴とするところは、前
記筒状体の端部の外周縁が前記第3の弁座となってお
り、前記筒状体の端部の内周縁が前記第2の弁座となっ
ているところにあり、更には前記筒状体の端部が円錐状
の凹みからなっているところにある。
【0015】更に、本発明の他の特徴とするところは、
前記筒状体が前記ケースの上面から垂下して設けられて
なるところにある。
【0016】
【作用】本発明によると、第1のフロートと第2のフロ
ートによって順次2段階にブリージング通路を閉塞する
ので、ブリージング通路の急な閉塞がなくなり、フィラ
ーパイプからの燃料蒸発ガスの吹き出しがなくなる。
【0017】また、第1のフロートとは別に第2のフロ
ートを設け、該第2のフロートの第2の弁体によって第
2の弁座を閉塞するので、第2の弁座の閉塞不良が生じ
ないものとなる。
【0018】更に、第2の弁体と第2の弁座との閉塞が
簡単に解除されるので、第1の弁体が弁口に張り付いて
しまうような事態が防止される。
【0019】
【実施例】以下、図によって本発明の一実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例になる止め弁の全体構造を
示す断面図であり、図2はそのAーA方向矢視正面図、
図3は図1のBーB断面図である。
【0020】本発明の止め弁11は、ケース12と、該
ケース12内に上下動可能に設けられた第1のフロート
13と、該第1のフロート13の上面に設けられた第1
の弁体14と、ケース12の上面に設けられたブリージ
ング通路15と、第1のフロートの内部に区画形成され
た空間に設けられた第2のフロート21とからなってい
る。
【0021】ケース12は筒状となっており、その内壁
にはフロート13のガイド用リブ12Aが複数設けられ
ている。また、ケース12の内部へ燃料や蒸発ガスを流
入させるため、該ケース12の周面には複数個の貫通孔
12Bが貫通して形成されている。更に、ケース12の
下端には底板16が装着されている。底板16にも貫通
孔(図示しない)が形成され、第1のフロート13及び
第2のフロート21の下側に燃料が流入できるようにな
っている。底板16の中央部にはバネ収容突壁16Aが
円周状に形成されており、また、底板16の周囲には複
数の係合脚16Bが形成されている。係合脚16Bはそ
の先端が鍵状となっており、該係合脚16Bの鍵状の先
端がケース12に形成された係合孔12Cに嵌まり込む
ことにより、底板16がケース12に装着されるものと
なっている。
【0022】第1のフロート13は逆カップ状となって
おり、内部に空間が設けられている。第1のフロート1
3の上面には第1の弁体14が装着されている。第1の
弁体14はゴム等の弾性変形可能な材料からなってお
り、その略中心付近には上下に貫通する貫通口14Aが
設けられている。この実施例では、第1のフロート13
の中心に形成されている取付け部13Bに第1の弁体1
4が取り付けられており、該取付け部13Bの中心に貫
通口14Aが形成される構造となっているが、その他
に、弁体自体に貫通口を形成し、該弁体を第1のフロー
ト13の上面に取り付ける構造とすることもできる。第
1のフロート13の上面の外周縁には上方の伸びる円弧
壁状の燃料飛沫流通防止壁13Aが形成されている。
【0023】第1のフロート13の上面の内側には下方
へ向かって垂下する区画垂下体17が設けられ、該区画
垂下体17によって区画された空間と底板16に形成さ
れているバネ収容突壁16Aとの間にスプリング18を
収容している。スプリング18は第1の弁体14が後述
する第1の弁口19を閉塞する方向に第1のフロート1
3を付勢し、燃料によって第1のフロート13が浮上す
るのを助けるものであるから、その付勢力は第1のフロ
ート13と第1の弁体14の合計自重よりも小さいもの
となっている。第1の弁体14の中心付近には後述する
第3の弁座20Cを閉塞する第3の弁部14Bが設けら
れている。
【0024】第1の弁口19はケース12の上面中央に
開口形成され、該第1の弁口19の周囲には第1の弁座
19Aが形成されている。そして、第1の弁口19の下
流にはブリージング通路15が設けられている。第1の
弁口19の中心には第2の弁口20Bが設けられてい
る。第2の弁口20Bはケース12の上壁から下方に向
けて垂下する筒状体20の開口下端によって区画形成さ
れている。筒状体20の下端面には円錐状の凹み20A
が形成され、該凹みの外周縁が第3の弁座20Cとなっ
ており、該凹みの内周縁が第2の弁座20Dとなってい
る。筒状体20には内外を連通させる通口20Eが設け
られている。第1の弁座19Aはケース12に設けられ
ている第1の弁口19の周縁が僅かに突出することによ
って形成されており、これによって全周に渡って確実に
第1の弁体14が着座し、シールを確実とするようにな
っている。
【0025】筒状の第2のフロート21は第1フロート
13の内部の空間に配設されており、該第2のフロート
21の上面には第2の弁体21Aが設けられている。第
2の弁体21Aは第1の弁体14に設けられている貫通
口14Aに挿入され、該第2のフロート21が上下動す
ることにより前記第2の弁口20Bを開閉するものであ
る。第2のフロート21の上動作を補助するため、スプ
リング22が設けられている。
【0026】ブリージング通路15内部の下半には、燃
料飛沫流出防止板23が設けられている。燃料の飛沫は
主としてブリージング通路15の下半を流通するので、
燃料飛沫流出防止板23の形状は半月状や三日月状であ
れば十分に燃料飛沫の流出防止効果を奏するものであ
る。上記のように構成された止め弁11は燃料タンク2
4に装着されている。
【0027】以上のように構成された本発明の止め弁の
作用を図4及び図5をも参照して説明する。まず定常状
態では、図1で示すように、第1のフロート13及び第
2のフロート21は下方に位置しており、第1の弁体1
4は第1の弁口19を開放している。このため、燃料タ
ンク24内は第1の弁口19、ブリージング通路15、
キャニスタ(図示しない)を介して外気へ連通してい
る。
【0028】燃料タンク24が傾斜したりあるいは自動
車が転倒して燃料の液面が高くなると、図4及び図5の
順序で、第1のフロート13及び第2のフロート21が
浮いて、それぞれのフロート13に設けられている第1
の弁体14が第1の弁口19を閉塞し、第2の弁体21
Aが第2の弁口20Bを閉塞する。即ち、燃料の液面が
H1で示すレベルとなると、第1のフロート13が上昇
して第1の弁体14が第1の弁口19を閉塞する。この
場合、第2のフロート21は十分に浮上しないので、第
2の弁体21Aは未だ第2の弁口20Bを閉塞しない。
そして、更に燃料の液面が高くなってH2で示すレベル
になると、第2のフロート21も十分に高く浮上するの
で第2の弁体21Aが第2の弁口20Bを閉塞する。
【0029】上記図4及び図5で示す変化において、燃
料の液面の高さの変化が急激であると、第1の弁口19
と第2の弁口20Bとがほとんど同時に閉塞されるが、
給油時のように燃料の液面の増加が緩やかな場合には、
第1の弁体14が最初に第1の弁口19を閉塞し(図4
の状態)、次いで第2の弁体21Bが第2の弁口20B
を閉塞する(図5の状態)。このため、給油時に燃料タ
ンク内の圧力が急上昇することが避けられ、フィラーパ
イプからの燃料の吹き出しが防止されるものとなる。
【0030】今、図5に示す状態で燃料タンク内の圧力
が高くなり、かつ燃料タンクの傾斜等による燃料液面の
増加が解除されて燃料の液面が低くなったとする。する
と、第1の弁体14は第1のフロート13の自重によっ
て第1の弁口19を開放する方向に付勢されるが、第1
の弁体14の下面には燃料タンク24の内圧が作用して
いるので、第1の弁体14は第1の弁口19に張り付い
た状態となる。ところが、第2の弁体21Aに作用する
燃料タンク24の内圧による作用力は小さいので、第2
の弁体21Aは第2のフロート21の自重によって簡単
に第2の弁座20Dから離れ、第2の弁口20Bを開放
する。すると、燃料タンク24内の蒸発ガスが貫通口1
4A、第2の弁口20B、通口20Eを介してブリージ
ング通路15へ送り込まれ、第1の弁体14に作用する
圧力がバランスされる。従って、第1の弁体14が第1
の弁口19を開放する。このため、第1の弁体14が第
1の弁口19に張り付くことがない。
【0031】又、図1及び図2に戻って、給油時のよう
に燃料の飛沫が弁口19を介してブリージング通路15
へ飛散してもいこうとしても、燃料飛沫流出防止壁13
A及び燃料飛沫流出防止板23に燃料飛沫が当たって、
それ以上外側に燃料飛沫が流出することが低減される。
【0032】本発明は上記図示された実施例の構造に限
定されるものではなく、本発明の趣旨に違背することの
ない構造の全てを含むものである。例えば、第1のフロ
ート13及び第2のフロート21の動作は上記実施例に
限定されるものではなく、例えば、燃料タンク24の液
面が高くなったときに第1のフロート13及び第2のフ
ロート21が上昇し、前記第1の弁体14及び第3の弁
部14Bが前記第1の弁座19A及び第3の弁座20C
を閉塞するのと同時あるいはそれに先立って、前記第2
のフロート21の前記第2の弁体21Aが前記第2の弁
座20Dを閉塞するものも含むものである。また、筒状
体20は図示の実施例のようにケース12の上壁から垂
下する構造に限定されるものではなく、ケース12の側
壁から伸びる保持枠によって固定される構造とすること
もできる。
【0033】
【発明の効果】以上のように構成され、作用する本発明
によると、以下に述べるような効果を奏する。第2の弁
体によって簡単にブリージング通路が開放されるので、
燃料タンクの内圧による第1の弁体の張り付きがなくな
る。止め弁によるブリージング通路の急激な閉塞がなく
なるので、給油時に、燃料タンク内の圧力が急上昇して
フィラーパイプから燃料ガスが吹き出すことがなくな
る。第2のフロートによって第2の弁体が上下動される
ので、第2の弁体による第2の弁口のシール性の低下が
なくなる。
【0034】更に、給油の時等に燃料の飛沫が該弁口か
らブリージング通路を介してキャニスタ側へ直接到達す
るおそれがなくなり、ブリージング系統の長さを短く設
計することが可能となり、燃料タンクのレイアウトが簡
単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示す止め弁の断面
図である。
【図2】図2は、図1のAーA方向矢視正面図である。
【図3】図3は、図1のBーB断面図である。
【図4】図4は、本発明の止め弁の作用を説明する断面
図であり、第1の弁体が第1の弁口を閉塞している状態
を示す図である。
【図5】図5は、本発明の止め弁の作用を説明する断面
図であり、第2の弁体が第2の弁口を閉塞した状態を示
す図である。
【図6】図6は、従来公知の止め弁を示す断面図であ
る。
【図7】図7は、図6に示す止め弁のフロート部分の分
解斜視図である。
【符号の説明】
11 止め弁 12 ケース 12A ガイド用リブ 12B 貫通孔 12C 係合孔 13 第1のフロート 13A 燃料飛沫流出防止壁 13B 取付け部 14 第1の弁体 14A 貫通口 14B 第3の弁部 15 ブリージング通路 16 底板 16A バネ収容突壁 16B 係合脚 17 区画垂下体 18 スプリング 19 第1の弁口 19A 第1の弁座 20 筒状体 20A 凹み 20B 第2の弁口 20C 第3の弁座 20D 第2の弁座 20E 通口 21 第2のフロート 21A 第2の弁体 22 スプリング 23 燃料飛沫流出防止板 24 燃料タンク

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースと、該ケース内に上下動可能に設け
    られた内部に空間を有する第1のフロートと、該第1の
    フロートの上面に設けられた第1の弁体と、前記ケース
    の上面に開口形成された第1の弁口と、該第1の弁口の
    周囲に形成された第1の弁座と、前記第1の弁口の下流
    に設けられたブリージング通路と、前記第1の弁口の内
    側に設けられた第2の弁口と、該第2の弁口を区画形成
    する筒状体と、該筒状体の開口端に設けられた第2の弁
    座及び第3の弁座と、前記第1の弁体に設けられた貫通
    口と、前記第1の弁体の貫通口端に設けられ、該第1の
    弁体の上下動によって前記第3の弁座を開閉する第3の
    弁部と、前記第1のフロートの内部に設けられた第2の
    フロートと、該第2のフロートの上面に設けられ、前記
    貫通口を上下動することにより前記筒状体の第2の弁座
    を開閉する第2の弁体と、前記筒状体の内側と前記ブリ
    ージング通路とを連通させる開口と、からなり、燃料タ
    ンクに設けられる止め弁であって、 前記燃料タンクの液面が高くなったときに、前記第1の
    フロート及び第2のフロートが上昇して前記第1の弁体
    及び第3の弁部が前記第1の弁座及び第3の弁座を閉塞
    し、前記第2のフロートの前記第2の弁体が前記第2の
    弁座を閉塞してなることを特徴とする止め弁の構造。
  2. 【請求項2】ケースと、該ケース内に上下動可能に設け
    られた内部に空間を有する第1のフロートと、該第1の
    フロートの上面に設けられた第1の弁体と、前記ケース
    の上面に開口形成された第1の弁口と、該第1の弁口の
    周囲に形成された第1の弁座と、前記第1の弁口の下流
    に設けられたブリージング通路と、前記第1の弁口の内
    側に設けられた第2の弁口と、該第2の弁口を区画形成
    する筒状体と、該筒状体の開口端に設けられた第2の弁
    座及び第3の弁座と、前記第1の弁体に設けられた貫通
    口と、前記第1の弁体の貫通口端に設けられ、該第1の
    弁体の上下動によって前記第3の弁座を開閉する第3の
    弁部と、前記第1のフロートの内部に設けられた第2の
    フロートと、該第2のフロートの上面に設けられ、前記
    貫通口を上下動することにより前記筒状体の第2の弁座
    を開閉する第2の弁体と、前記筒状体の内側と前記ブリ
    ージング通路とを連通させる開口と、からなり、燃料タ
    ンクに設けられる止め弁であって、 前記燃料タンクの第1の液面位置において前記第1のフ
    ロートが上昇して前記第1の弁体及び第3の弁部が前記
    第1の弁座及び第3の弁座を閉塞し、前記燃料タンクの
    前記第1の液面位置よりも高い第2の液面位置で前記第
    2のフロートの前記第2の弁体が前記第2の弁座を閉塞
    してなることを特徴とする止め弁の構造。
  3. 【請求項3】前記筒状体の端部の外周縁が前記第3の弁
    座となっており、前記筒状体の内周縁が前記第2の弁座
    となっていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の止め弁の構造。
  4. 【請求項4】前記筒状体の端部が円錐状の凹みからなる
    ことを特徴とする請求項3記載の止め弁の構造。
  5. 【請求項5】前記筒状体が前記ケースの上面から垂下し
    て設けられてなることを特徴とする請求項1ないし請求
    項4記載の止め弁の構造。
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