JPH10205634A - 液体遮断弁装置 - Google Patents

液体遮断弁装置

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JPH10205634A
JPH10205634A JP9017714A JP1771497A JPH10205634A JP H10205634 A JPH10205634 A JP H10205634A JP 9017714 A JP9017714 A JP 9017714A JP 1771497 A JP1771497 A JP 1771497A JP H10205634 A JPH10205634 A JP H10205634A
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JP
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valve
liquid
fuel
working chamber
pressure
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JP9017714A
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Shinichi Hasegawa
真一 長谷川
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Nok Corp
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Nok Corp
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  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体遮断弁装置に備えられた圧力応答手段の
作動室に液体が流入しても開弁圧力の変化を発生させ
ず、また、流入した燃料を速やかに排出して作動安定性
を向上する。 【解決手段】 作動室R1内に流入した液体を弁体部
8a(圧力応答部)に滞留させないように傾斜したダイ
アフラム弁8(圧力応答手段)と、作動室R1の下部
に、作動室R1内の液体を排出する通常は閉弁状態であ
り揺動した場合に開弁するボールバルブ10(揺動弁)
と、ボールバルブ10を介して作動室R1と密封容器と
を接続する連通路と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等の燃
料タンク等に備えられる液体遮断弁装置に関し、、該装
置に接続している排出経路から燃料蒸気等の気体は排出
するが、燃料等の液体は排出経路へと漏出させないよう
に機能する液体遮断弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の液体遮断弁装置として
は、例えば図4に示すように車両の燃料タンク101に
取りつけられるものがある。
【0003】すなわちこの液体遮断弁装置102は、燃
料タンク101の上部に備えられ、給油時には燃料タン
ク101の内部の空気や燃料蒸気G101を排出ライン
103を介して燃料蒸気G101中の燃料成分を吸収す
るキャニスタ104等に流入させ、燃料蒸気G101が
給油口から逆流して直接大気中に放出されてしまうこと
を防止している。
【0004】また、この液体遮断弁装置102は、例え
ば給油時や車両の揺れにより燃料L101の液面水位が
上昇したり、車両が傾斜、転倒した場合に、燃料L10
1が排出ライン103から漏れ出すことを防止する液体
遮断機能を備えている。
【0005】図5は液体遮断弁装置102の構成とその
作用を説明する断面構成説明図である。図5(a)は液
体遮断機能を発揮せず、燃料蒸気G101を排出可能と
している通常時の状態、図5(b)は燃料L101の水
位が上昇し、液体遮断弁装置102が閉弁している状態
の図で、液体遮断機能が働いている。
【0006】両図において、110はケース部材であ
り、その内部はフロート111を収容するフロート室1
10aとなっている。フロート111はケース部材11
0の下端部に取り付けられているキャップ112の連通
孔112aからフロート室110a内部に流入する燃料
L101により浮力を発生し、この図の状態では上方へ
と移動する。
【0007】フロート111の上部には密封性を発揮す
る環状シール状の弁体111aがあり、またフロート室
110aの上部にはこの弁体111aに対応するバルブ
シート部110bが設けられている。尚、弁体111a
とルブシート部110bによる弁をフロート弁105と
する。
【0008】また113はフロート111の浮力を調整
する為の付勢手段として機能するスプリングである。こ
のスプリング113は、フロート111の自重よりも小
さい荷重でフロート111を常時付勢しているが、正立
時には浮力が働かない限りフロート111を押し上げ
て、フロート弁105を閉弁することはない。
【0009】バルブシート部110bは、筒状のベント
部110cの一方の端部である。またベント部110c
は、他方の端部をバルブシート部110dとしてこれに
当接するダイアフラム弁120を介して排出ライン10
3へと接続されている。
【0010】ダイアフラム弁120は、燃料タンク10
1の内部の圧力により開弁する為、作動室R101には
大気圧に相当する圧力(もしくは負圧状態)を導入する
ために、作動室R101にフィラーポート106を設
け、フィラーチューブ107(燃料供給部)にフィラー
ライン108により接続している(図4参照)。
【0011】そして燃料タンク101の内部と作動室R
101との圧力差が小さい状態では、スプリング121
により閉弁方向に付勢されていることからバルブシート
部110bを閉鎖し、給油時等で所定の圧力差以上とな
った時に開弁して燃料蒸気G101を排出ライン103
へと流出させる。
【0012】さらに、ダイアフラム弁120には、燃料
タンク101の内部と作動室R101との間を疎通させ
るオリフィス122を備え、作動室R101に流入した
燃料L101を燃料タンク101側に微量づつ排出可能
としている。
【0013】作動室R101とフィラーチューブ107
とを接続する理由は、オリフィス122及びダイアフラ
ム弁120の圧力膜を透過(圧力膜がゴム状弾性体より
なる薄い膜で構成される場合等に、燃料蒸気G101が
圧力膜を透過してしまう場合がある。)した燃料蒸気G
101が直接大気中に放出されないようにするためであ
る。尚、フィラーチューブ107の開口端である給油口
は、通常はキャップにより閉じられており、給油時には
給油される燃料L101のベンチュリ効果により給油口
から外へは放出されない。
【0014】従って、図5(a)の状態はフロート11
1は燃料L101の浮力を受けずに下方に位置し、給油
時等で燃料タンク101の内部圧力が上昇した時には燃
料蒸気G101は開弁状態にある弁体111aとバルブ
シート部110bからベント部110cに流入し、圧力
差によりダイアフラム弁120を開弁して排出ライン1
03へと流出可能とする状態である。
【0015】図5(b)の状態は給油等により液面水位
L101aが上昇してフロート室110aに燃料L10
1が流入し、フロート111が上方に移動してフロート
弁105を閉弁して排出ライン103を遮断している状
態である。
【0016】そして、フロート室110aの燃料L10
1の液面水位L101aが下がると共にフロート111
も下方へと移動して排出ライン103が燃料タンク10
1と疎通した通常の状態へと復帰させフロート弁105
を開弁する(図5(a)の状態)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このような液体遮断弁
装置102において、車両の旋回や揺れにより燃料L1
01がフィラーチューブ107の上部まで到達し、その
際にフィラーライン108から作動室R101へと流入
する恐れがある。特にダイアフラム弁120は微圧差で
作動するので、ダイアフラム弁120のダイアフラム自
体(圧力膜部を含む)に燃料L101の自重が加わると
開弁圧力に影響を及ぼし、排出ライン103からの燃料
蒸気G101の排出量を減少させて給油速度を低下させ
たり、最悪の場合では燃料蒸気G101の排出がなされ
ず、給油不可能となる問題につながる可能性がある。
【0018】尚、ダイアフラム弁120には、前記のよ
うにオリフィス122がその中央部に存在するが、燃料
L101の排出量は少なく、また車両が傾斜した状態で
はオリフィス122より下方に位置する燃料L101の
排出は不可能となるため、作動室R101からの燃料L
101の排出は一定の制約条件(排出時間や車両の姿
勢)の下で行われることになり、また、オリフィス12
2が存在することにより作動室R101へ燃料タンク1
01の内部圧力が多少ではあるが伝わり、ダイアフラム
弁120を作動させる為の差圧を小さくするので、液体
遮断弁装置102の作動安定性を低下させてしまう。
【0019】本発明は上記した従来技術の問題を解決す
る為に成されたもので、その目的とするところは、ダイ
アフラム弁の作動室に燃料が流入しても開弁圧力の変化
を発生させず、また、流入した燃料を速やかに排出する
ことを可能とする液体遮断弁装置を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、液体を収容する密封容器の上部に
設けられ、前記密封容器内の気体を排出する排出経路
と、前記密封容器内の液体による浮力により移動し、前
記排出経路を開閉するフロート弁と、前記密封容器と該
密封容器の外側の圧力が導入される作動室との圧力差に
応答し、前記排出経路を開閉する圧力応答手段と、前記
作動室と前記密封容器の液体供給部とを接続する連通路
と、を備えた液体遮断弁装置において、前記圧力応答手
段は、前記作動室内の液体を圧力応答部に滞留させない
ように傾斜して備えられ、前記作動室の下部に、該作動
室内の液体を排出する通常は閉弁状態であり揺動した場
合に開弁する揺動弁と、前記揺動弁を介して前記作動室
と密封容器とを接続する連通路と、を備えたことを特徴
とする。
【0021】これによると、作動室内に進入した液体
は、圧力応答手段の圧力応答部には滞留せず作動室の下
部に流れ、密封容器の揺動により開弁する揺動弁から連
通路により密封容器内部へと戻される。
【0022】液体供給部から液体を供給する状態では、
揺動弁は閉弁しており圧力応答手段は密封容器と作動室
との圧力差に応じて応答可能となり、排出経路を開いて
気体を排出可能とする。この時、圧力応答手段の圧力応
答部に滞留する液体は少ないので圧力応答特性の変化は
少なく、安定した開弁特性が得られる。
【0023】尚、密封容器内部の液体の液面水位が上昇
すると、フロート弁は液体による浮力が加わって浮動上
昇して閉弁し、液体が排出経路へと漏出することを防止
する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0025】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態に関わる液体遮断弁装置1は、従来技術で説明したも
のと同様に、密封容器としての例えば自動車等の燃料タ
ンク101の上部に取りつけられ、液体遮断弁装置1に
接続している排出ライン103から気体としての燃料蒸
気G等は排出するが、例えば液体としての燃料Lの給油
時や車両が揺れて燃料Lの液面水位が上昇したり、車両
が傾斜、転倒した場合には燃料Lを排出ライン103へ
漏出させないように機能するものである。
【0026】図1は本発明を適用した液体遮断弁装置1
の特徴的構成を説明する為の図であり、図1(a)は断
面構成説明図であり、図1(b)は図1(a)のS1断
面図である。この図1により、液体遮断弁装置1の主要
構成から説明する。
【0027】2は内部をフロート室2aとしている筒状
の下ハウジングであり、フランジ部2bがガスケットシ
ール3を介して燃料タンク101の上部の壁面101a
に取り付けられている。
【0028】下ハウジング2の上部はフロート室2aの
上部を形成する封止面2cで封止され、また下ハウジン
グ2の下端部はフロート室2aの下部端面を形成するキ
ャップ4が取り付けられている。そして、封止面2cの
上方には排出経路を構成する上ハウジング5が接続さ
れ、上ハウジング5の側部には排出ライン103に接続
する排出ポート5aが形成されている。
【0029】封止面2cの略中央部には、燃料タンク1
01の内側と燃料タンク101の外側の排出ライン10
3とを連通させるための筒状のベント部6が備えられ、
このベント部6の燃料タンク101の内側に向かう端部
をバルブシート6aとしている。また、ベント部6は途
中で水平方向に折れ曲がり、他方の端部を略垂直に開口
するバルブシート6bとしている。
【0030】そして、バルブシート6aには、ハウジン
グ2のフロート室2aに収容されキャップ4の連通孔4
a等からフロート室2a内部に流入する燃料Lにより浮
力を発生し、この図の状態では上方へと移動するフロー
ト弁としてのフロート7の弁体部7aが当接する。7b
はフロート7の浮力調節及び車両が転倒した場合にフロ
ート7を閉弁方向に付勢するスプリングである。
【0031】また、バルブシート6bには、ベント部6
を通して伝達される燃料タンク101内部の圧力と、フ
ィラーライン108を介して開口状態のフィラーチュー
ブ107から作動室R1に導入される大気側との圧力差
に応答して開閉する圧力応答手段としてのダイアフラム
弁8の弁体部8aが当接する(図4参照)。
【0032】ダイアフラム弁8は、バルブシート6bの
周囲に位置する上ハウジング5の環状フランジ5bと、
作動室R1を形成するキャップ部材9の環状フランジ9
aとの間に弁体部8aを移動させるゴム状弾性材の膜8
bが挟持固定されている。また、弁体部8aの作動室R
1側にはガイド筒8cが突出しており、ガイド筒8cの
外周はキャップ部材9側の環状ガイド9cの内周に摺動
自在に嵌合し、弁体部8aの移動をガイドしている。9
dは、弁体部8aを閉弁方向に付勢するスプリングであ
る。
【0033】従って、燃料タンク101の内部と作動室
R1との圧力差が微差圧状態では、スプリング9dによ
り閉弁方向に付勢されていることからバルブシート6b
を閉鎖して燃料蒸気Gの排出を防止し、給油時等で所定
の圧力差以上となった時に開弁して燃料蒸気Gを矢印A
1〜A6に示されるように排出する。
【0034】キャップ部材9には、フィラーポート9b
が備えられ、作動室R1と液体供給部としてのフィラー
チューブ107とをフィラーライン108により接続し
ている(図4参照)。また、キャップ部材9の下部に、
ロート状の傾斜面10aと傾斜面10aに位置するボー
ル12と、傾斜面10aの最下部から燃料タンク101
に接続する連通路としての戻しライン11を備え、車両
の揺動によりボール12が矢印A7のように移動して戻
しライン11を開く揺動弁としてのボールバルブ10が
備えられている。尚、燃料タンク101には、戻しポー
ト101bが備えられている。
【0035】次に、上記のような構成を備えた液体遮断
弁装置1の作用を説明する。液体遮断弁装置1はフロー
ト室2a内部に燃料Lが流入していない通常時(この通
常時とは、車両を安全に使用可能とする状態のことをい
い、車両の多少の傾きを含む意味で使用している。)に
は、燃料タンク101内部の燃料蒸気Gをフロート室2
aから開弁状態のフロート7及び燃料蒸気Gの圧力に応
答して開弁するダイアフラム弁8により排出ポート5a
を介して排出ライン103へと排出する(矢印A1〜A
6)。
【0036】また、車両の旋回や振動により燃料Lがフ
ィラーライン108等から作動室R1に流入した場合に
は、流入後の車両の旋回や振動(この時には、燃料Lが
フィラーライン108等から作動室R1に流入しない程
度のものとする)によるボール12の矢印A7方向の揺
動により開弁し、戻しライン11を通って燃料タンク1
01へと戻される。
【0037】燃料供給時には、車両は停止状態にあり、
ボール12は傾斜面10aの底部に位置してボールバル
ブ10は閉弁状態となっている。この状態で、燃料供給
が行われると、作動室R1はフィラーチューブ107の
圧力(ほぼ大気圧または負圧状態)であり、ベント部6
には液面上昇に伴う燃料蒸気Gの圧力がかかり、それら
の圧力差によってダイアフラム弁8は開弁する。尚、ボ
ール12は燃料蒸気Gの圧力では移動せず、戻しライン
11を閉じている。
【0038】この時、作動室R1に多少の燃料Lが存在
していたとしても、弁体部8a,膜8bは略垂直となっ
ているので、この部分に滞留する燃料Lは少なく、ダイ
アフラム弁8の圧力応答特性の変化は少なく、安定した
開弁特性が得られる。
【0039】尚、作動室R1と燃料タンク101との間
を直接接続して、作動室R1へ流入した燃料を排出する
構成では、給油時に作動室R1の圧力が燃料タンク10
1内部の圧力と動圧となり、ダイアフラム弁8が機能し
なくなる。
【0040】従って、車両が停車して給油を行う場合に
はこの接続を解消する必要があり、本発明においてはボ
ールバルブ10により、車両が動いている時にはボール
バルブ10が開弁して作動室R1に流入した燃料Lを燃
料タンク101に排出可能とし、停車している時にはボ
ールバルブ10が閉弁してダイアフラム弁8を機能させ
る。
【0041】燃料供給が進み、燃料タンク101内部の
燃料Lの液面が上昇すると、フロート7は自らの浮力と
スプリング7bの付勢力により浮動して弁体部7aがバ
ルブシート6aに当接して閉弁する。この状態では燃料
Lが排出ライン103へと漏出しないことはもちろんで
あるが、燃料タンク101の上部空間に存在する空気や
燃料蒸気G等の気体も遮蔽することになり、給油時にお
いては、不図示の給油ガンのオートストップ機能を働か
せて燃料タンク101にそれ以上の燃料Lが給油される
ことを防止する。
【0042】この実施の形態では、ダイアフラム弁8を
略垂直に備えた構成を一例として説明したが、少なくと
も弁体部8a,膜8bの上に作動室R1内の燃料が滞留
しないように傾斜している構成であれば良い。
【0043】また、フィラーポート9bは、図のように
ボールバルブ10近傍のキャップ部材9の下部に位置す
ることに限定されるものではなくキャップ部材9の上部
に備えることも良く、作動室R1内に流入した燃料がフ
ィラーポート9bからフィラーライン108へと逆流し
フィラーライン108を閉塞状態とすることが防止され
る。
【0044】また、揺動弁としてこの実施の形態ではボ
ールバルブ10を採用したが、例えば弁体が略円柱状で
バルブシートに対してスプリング等により付勢され、加
速度が加わった時に倒れて開弁する方式の弁を採用する
ことも可能である。すなわち、揺動弁としては、車両が
停車している状態で閉弁状態となり、車両が移動してい
る場合に開弁する機能を備えるものであれば良い。
【0045】(実施の形態2)図2は第2の実施の形態
の特徴的な構成部分を説明する図であり、図1のD1部
に相当する部分を拡大した図である。この図により第2
の実施の形態を説明する。
【0046】ここでは作動室R1は、直接燃料タンク1
01に接続されるのではなく、フロート室2aに接続し
ている。すなわち、ガスケットシール3と一体的に形成
された戻しライン21により下ハウジング2に設けられ
た戻しポート20とボールバルブ10とが接続されてい
る。
【0047】従って、第1の実施の形態では、燃料タン
ク101に戻しポート101bを設け、この戻しポート
101bとボールバルブ10とを戻しライン11により
接続していたが、この実施の形態では、燃料タンク10
1の上ハウジング2を挿入する孔に長円状の切り込み1
01cを形成し、戻しポート20と戻しライン21がこ
の切り込み101cを通過して固定されるように構成さ
れている。
【0048】また、図3は、燃料タンク101の上ハウ
ジング2を挿入する孔以外に、ポートや切り込み等を備
えることを不要とする構成である。この構成では、上ハ
ウジング5の側壁部5cと封止面2cに孔を設けてL字
状のパイプ31を差し込み、戻しライン11’をパイプ
31に接続して作動室R1とフロート室2aとを接続し
ている。
【0049】その他の構成は第1の実施の形態と同一で
あるので同じ符号を付し、またその他の作用も第1の実
施の形態と同じであるので説明を省略する。
【0050】
【発明の効果】上記のように説明された本発明にあって
は、圧力応答手段の作動室に液体が流入しても開弁圧力
の変化を発生させず、また、流入した燃料は速やかに排
出されるので液体遮断弁装置の作動安定性を向上させ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態の液体遮断弁
装置の断面構成説明図。
【図2】図2は第2の実施の形態を構成を説明する図。
【図3】図3は第2の実施の形態を構成を説明する図。
【図4】図4は従来の液体遮断弁装置の使用される状態
を説明する図。
【図5】図5は従来の液体遮断弁装置の図。
【符号の説明】
1 液体遮断弁装置 2 下ハウジング 2a フロート室 2b フランジ部 2c 封止面 3 ガスケットシール 4 キャップ 4a 連通孔 5 上ハウジング(排出経路) 5a 排出ポート 5b 環状フランジ 6 ベント部 6a,6b バルブシート 7 フロート(フロート弁) 7a 弁体部 7b スプリング 8 ダイアフラム弁(圧力応答手段) 8a 弁体部 8b 膜 8c ガイド筒 9 キャップ部材 9a 環状フランジ 9b フィラーポート 9c 環状ガイド 9d スプリング 10 ボールバルブ(揺動弁) 10a 傾斜面 11 戻しライン(連通路) 12 ボール 101 燃料タンク(密封容器) 101a 壁面 101b 戻しポート 103 排出ライン(排出経路) 107 フィラーチューブ(液体供給部) 108 フィラーライン(連通路) G 燃料蒸気(気体) L 燃料(液体) R1 作動室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容する密封容器の上部に設けら
    れ、前記密封容器内の気体を排出する排出経路と、 前記密封容器内の液体による浮力により移動し、前記排
    出経路を開閉するフロート弁と、 前記密封容器と該密封容器の外側の圧力が導入される作
    動室との圧力差に応答し、前記排出経路を開閉する圧力
    応答手段と、 前記作動室と前記密封容器の液体供給部とを接続する連
    通路と、 を備えた液体遮断弁装置において、 前記圧力応答手段は、前記作動室内の液体を圧力応答部
    に滞留させないように傾斜して備えられ、 前記作動室の下部に、該作動室内の液体を排出する通常
    は閉弁状態であり揺動した場合に開弁する揺動弁と、 前記揺動弁を介して前記作動室と密封容器とを接続する
    連通路と、 を備えたことを特徴とする液体遮断弁装置。
JP9017714A 1997-01-17 1997-01-17 液体遮断弁装置 Pending JPH10205634A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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