JPH1162521A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

Info

Publication number
JPH1162521A
JPH1162521A JP22643797A JP22643797A JPH1162521A JP H1162521 A JPH1162521 A JP H1162521A JP 22643797 A JP22643797 A JP 22643797A JP 22643797 A JP22643797 A JP 22643797A JP H1162521 A JPH1162521 A JP H1162521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking hole
lock pin
valve timing
oil
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22643797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3385929B2 (ja
Inventor
Kazuhisa Sanpei
和久 三瓶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP22643797A priority Critical patent/JP3385929B2/ja
Publication of JPH1162521A publication Critical patent/JPH1162521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3385929B2 publication Critical patent/JP3385929B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】異音の発生を防止しつつ、ロックピンを構成す
る移動体がその係止穴に確実に嵌入できる構造を有する
内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供する。 【解決手段】カムシャフト11に固定された内部ロータ
19をハウジング16の内部に相対回転可能に設ける。
内部ロータ19のベーン24の1つに貫通孔32を形成
し、同貫通孔32内にロックピン33を収容する。回転
方向におけるベーン24の両側に第1及び第2の油圧室
を形成する。ロックピン33がスプリング35の付勢力
により貫通孔32内を移動して係止穴34に係合し、ハ
ウジング16に対する内部ロータ19の相対回転を規制
する。係止穴34は内部ロータ19及びハウジング16
の回転方向から見て上段部と下段部からなり、エンジン
の停止時、ロックピン33は係止穴34の上段部から下
段部に段階的に嵌入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関に設けられ
た吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバルブ
タイミングを可変とする内燃機関のバルブタイミング制
御装置に係り、詳しくは、液圧により制御され、ベーン
体とそのハウジングとの相対回転を規制する機構を有す
るベーン式のバルブタイミング可変機構を備えた装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の吸気バルブ又は排
気バルブのバルブタイミングを変更可能とする装置が種
々提案されており、特にこうしたベーン式のバルブタイ
ミング可変機構(以下、「VVT」という)を備えた装
置としては、例えば特開平1−92504号公報等に記
載された「弁開閉時期制御装置」が知られている。
【0003】この弁開閉時期制御装置は、図7に示すよ
うに、カムシャフト201の先端部に設けられた内部ロ
ータ202と、同ロータ202に対して相対回転可能に
外嵌されたタイミングプーリ203とを備えている。内
部ロータ202の外周部には径方向に延びる複数のベー
ン205が固定されている。
【0004】また、図8に示すように、タイミングプー
リ203の内周部には複数のオイル溝206が形成され
ており、各ベーン205は同溝206内にそれぞれ配置
されている。なお、図8は図7の8−8線に沿った断面
図である。更に、各ベーン205の両側には、内部ロー
タ202に対して回転力を付与するための圧力室209
が形成されている(図8では各ベーン205の片側に形
成された圧力室209のみを示す)。各圧力室209内
には図示しないオイルポンプから加圧供給された油が供
給される。
【0005】また、タイミングプーリ203の内部には
径方向に延びる二つの挿入孔211,212が形成され
ており、同挿入孔211,212内にはロックピン21
3,214が設けられている。前記挿入孔211,21
2内には、カムシャフト201の軸心に向けて同ピン2
13,214を付勢するスプリング215,216が設
けられている。
【0006】更に、内部ロータ202の外周部には各ロ
ックピン213,214の前記軸心側部分が嵌入する係
止穴217,218が形成されている。また、各係止穴
217,218は前記各圧力室209内と連通されてい
る。従って、オイルポンプから各圧力室内に供給される
油の一部は、前記係止穴217,218内にも供給され
る。
【0007】上記「弁開閉時期制御装置」では、各係止
穴217,218のいずれかの内部にロックピン21
3,214の一方が嵌入されて両者が係合されることに
より、内部ロータ202とタイミングプーリ203の相
対回転が規制され、バルブの開閉タイミングが早められ
た状態或いは遅れた状態のいずれかの状態に固定され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記「弁開
閉時期制御装置」において、ロックピン213,214
の外周壁面と、係止穴217,218の内周壁面との間
には所定のクリアランスが必要なものとなっている。す
なわち、製造時において生じるロックピン213,21
4及び係止穴217,218の形状誤差、あるいは両者
の位置ズレをそのクリアランスによって吸収するためで
ある。
【0009】ところが、前述したようなクリアランスを
大きくとりすぎると、ロックピン213,214が係止
穴217,218内に嵌入した場合に、前記内部ロータ
202とタイミングプーリ203との間にはそのクリア
ランスに相当する分だけ微少な相対回転が許容される。
このように内部ロータ202とタイミングプーリ203
との間に相対回転が許容されると、カムシャフトにトル
ク変動が生じた場合に、内部ロータ202は回転方向に
振動するようになる。そのためこの振動により、ロック
ピン213,214の外周壁面と、係止穴217,21
8の内周壁面とが衝突を繰り返して異音が発生するとい
う問題が生じていた。
【0010】また、この異音を防止するためにクリアラ
ンスを小さくとりすぎると、ロックピン213,214
が係止穴217,218内に嵌入しづらくなるという不
都合が生じることとなる。
【0011】この発明は、このような実情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、異音の発生
を防止しつつ、ロックピンを構成する移動体がその係止
穴に確実に嵌入できる構造を有する内燃機関のバルブタ
イミング制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、同一の回転軸心を有し
て内燃機関の出力軸及び同機関のバルブを開閉駆動する
カムシャフトの一方及び他方に連結された第1及び第2
の回転体を備えるとともに、前記第1の回転体に形成さ
れた凹部を前記第2の回転体に形成されたベーンにて区
画することによりベーンの少なくとも一側に液室を形成
し、該形成した液室に対する液圧制御に基づき前記第1
及び第2の回転体を相対回転させて前記機関出力軸と前
記カムシャフトとの相対回転位相を変更し、前記バルブ
の開閉タイミングを可変制御する内燃機関のバルブタイ
ミング制御装置において、前記第1及び第2の回転体の
一方にそれら回転体の回転軸心と平行に形成された挿通
孔を移動する移動体が同第1及び第2の回転体の他方に
形成された係止穴に嵌入されることによってそれら第1
及び第2の回転体を所定の回転位相に係止するロック手
段と、前記移動体を前記係止穴の形成された回転体側に
付勢する付勢手段とを備え、前記係止穴は、その入口の
開口面積が前記移動体の断面積に対して十分大きく形成
される大径部とその奥に段差を持って形成されて前記移
動体が嵌合される嵌合部とを有して形成されることをそ
の要旨とする。
【0013】上記の構成によれば、係止穴は、その入口
の開口面積が前記移動体の断面積に対して十分大きく形
成される大径部とその奥に段差を持って形成されて前記
移動体が嵌合される嵌合部とを有して形成される。その
ため、前記移動体は係止穴の大径部に容易に嵌入すると
ともに、カムのトルク変動等による第1及び第2の回転
体の相対的な揺動に基づいて同移動体は確実に係止穴の
嵌合部に嵌入される。
【0014】また、移動体を2段階に分けて係止穴の嵌
合部に嵌入するため、係止穴の嵌合部の移動体に対する
クリアランスを小さくしても同移動体が係止穴の嵌合部
に確実に嵌入するとともに、移動体と係止穴の嵌合部の
打音が防止される。さらに、ベーンと第1の回転体との
打音も防止される。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記係
止穴は前記大径部と前記嵌合部との段差部に前記移動体
の前記嵌合部への嵌入を案内する案内部を有して形成さ
れることをその要旨とする。
【0016】上記の構成によれば、移動体がさらに確実
に係止穴の嵌合部に嵌入される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる内燃機関
のバルブタイミング制御装置を具体化した一実施の形態
を図1〜図5に基づき詳細に説明する。
【0018】この実施の形態では、内燃機関としてのガ
ソリンエンジンにおいて、その吸気側カムシャフトに対
して設けられたバルブタイミング可変機構(VVT)を
制御する装置について例示する。
【0019】図2は吸気側及び排気側カムシャフト1
1,70の配置を示す平面図である。同図において、左
側をカムシャフト11,70の先端側、右側をカムシャ
フト11,70の基端側とする。
【0020】吸気側及び排気側カムシャフト11,70
はシリンダヘッド14の上面において回転可能に支持さ
れている。両カムシャフト11,70は複数のカム75
を有する。同カム75の下方には吸気バルブ77及び排
気バルブ78が配置されている。VVT12は吸気側カ
ムシャフト11の先端に設けられている。排気側カムシ
ャフト70の先端に設けられた駆動ギア74と、吸気側
カムシャフト11の先端に設けられた被動ギア17とは
互いに噛み合っている。排気側カムシャフト70の基端
にはプーリ71が設けられ、同プーリ71はタイミング
ベルト72を介してクランクシャフト(図示しない)に
連結されている。
【0021】クランクシャフトが回転されることによ
り、その回転力はタイミングベルト72を介してプーリ
71に伝わり、排気側カムシャフト70が回転される。
排気側カムシャフト70の回転力はギア74,17を介
して吸気側カムシャフト11に伝わり、同カムシャフト
11が回転される。このように、両カムシャフト11,
70が回転されることにより、吸気バルブ77及び排気
バルブ78が開閉される。
【0022】図1は、吸気側カムシャフト(以下、単に
「カムシャフト」という)11の先端に設けられたVV
T12を示す断面図である。同1図に示すように、シリ
ンダヘッド14の上端部及びベアリングキャップ15
は、カムシャフト11のジャーナル11aを回転可能に
支持する。カムシャフト11の先端面にボルト22によ
り固定されたベーン体(内部ロータ)19は、ノックピ
ン(図示しない)により同シャフト11に対して回り止
めされ同シャフト11と一体的に回転する。内部ロータ
19はその外周面に複数のベーン24を有する。
【0023】一方、カムシャフト11の先端部を覆うよ
うに、かつカムシャフト11に対して相対回転可能に設
けられた被動ギア17は、その外周に複数の外歯17a
を有する。被動ギア17の先端面に順に取り付けられた
側板18、ハウジング(ハウジング本体)16及びカバ
ー20はいずれもハウジングの一部としてボルト21に
より被動ギア17に固定され、同被動ギア17と一体的
に回転する。また、カバー20はハウジング16及び内
部ロータ19の先端面を覆っている。ハウジング16は
内部ロータ19を内包するように設けられ、その内周面
に複数の突条25を有する。
【0024】ベーン24の1つは、カムシャフト11の
軸方向に沿って延びる貫通孔32を有する。貫通孔32
内において移動可能に収容されたロックピン33は、そ
の内部に収容孔33aを有する。この収容孔33a内に
設けられたスプリング35は、同ピン33を側板18に
形成された係止穴34へ向かって付勢する。ロックピン
33が係止穴34に係合することにより、同内部ロータ
19の位置が固定される。これにより、ハウジング16
に対する内部ロータ19の相対回転が規制され、カムシ
ャフト11と被動ギア17とが一体的に回転する。
【0025】また、内部ロータ19はその先端面に形成
された油溝36を有する。同溝36はカバー20に形成
された長穴37と、貫通孔32とを連通する。油溝36
及び長穴37は、貫通孔32の内部においてロックピン
33よりも先端側にある空気或いは油を外部に排出する
機能を有する。
【0026】図3は図1の3−3線に沿った断面を示
す。同図3に示すように、内部ロータ19は、その中央
部に位置する円筒状のボス23と、同ボス23を中心に
例えば90°毎の等間隔をもって形成された4つのベー
ン24とを備える。なお、前記図1に示す内部ロータ1
9及びその関連部分の図は、この図3の1−1線に沿っ
た断面図として描かれている。
【0027】一方、ハウジング16は、その内周面にお
いて、上記ベーン24同様、互いにほぼ等間隔をもって
配置された4つの突条25を有する。各突条25の間に
それぞれ形成された凹部26は各ベーン24を収容す
る。各ベーン24の外周面は各凹部26の内周面に接
し、各突条25の先端面はボス23の外周面に接してい
る。各凹部26がベーン24により区画されることによ
って、回転方向における各ベーン24の両側にはそれぞ
れ第1及び第2の油圧室30,31が形成される。
【0028】被動ギア17の回転方向(図3において矢
印で示す)と逆方向(以下、この方向を「遅角方向」と
定義する)の側に位置する第1の油圧室30には、バル
ブタイミングを進める際に油が供給される。回転方向と
同方向(以下、この方向を「進角方向」と定義する)の
側に位置する第2の油圧室31には、バルブタイミング
を遅らせる際に油が供給される。
【0029】また、各ベーン24及び各突条25はその
先端にそれぞれ溝27,40を有する。各ベーン24の
溝27内には、シールプレート28と、同プレート28
を付勢する板バネ29とが配設されている。同様に、各
突条25の溝40内には、シールプレート41と、同プ
レート41を付勢する板バネ42とが配設されている。
【0030】次に、図1に基づき各第1の油圧室30及
び各第2の油圧室31に対して油の給排を行うための油
給排構造について説明する。シリンダヘッド14は、そ
の内部に形成された第1の油路38、第2の油路39を
有する。第1の油路38は、カムシャフト11の全周に
形成された油溝44、ジャーナル11aの内部に形成さ
れた油孔45を介して、カムシャフト11の内部に形成
された油通路46に通じている。同油通路46の先端側
は、環状空間47に開口する。ボス23の内部におい
て、放射状に形成された4つの油孔48は、環状空間4
7と各第1の油圧室30とを連通し、環状空間47内に
供給された油を各第1の油圧室30に供給する。
【0031】第2の油路39は、カムシャフト11の全
周に形成された油溝50に通じている。カムシャフト1
1内に形成された油孔56、油通路57、油孔53及び
被動ギア17に形成された油溝58は、この油溝50
と、側板18に形成された環状の油溝51とを連通す
る。側板18は、図1及び図3に示すように各突条25
の側面近傍にて開口する4つの油孔52を有する。各油
孔52は、油溝51と各第2の油圧室31とを連通し、
同油圧室31内に油溝51内の油を供給する。
【0032】第1の油路38、油溝44、油孔45、油
通路46、環状空間47及び各油孔48は、各第1の油
圧室30に油を供給するための油路P1を構成する。第
2の油路39、油溝50、油孔56、油通路57、油孔
53、油溝58、油溝51及び各油孔52は、各第2の
油圧室31に油を供給するための油路P2を構成する。
図示しない電子制御装置(ECU)は、これら油路P
1,P2を通じて第1及び第2の油圧室30,31へ供
給される油圧を制御する。なお、こうした油圧の制御に
際し、オイルコントロールバルブ等の流量制御弁が用い
られることは周知の通りある。
【0033】一方、貫通孔32を有するベーン24に
は、図3等に示すように油路54が設けられ、同油路5
4は第1の油圧室30及び前記係止穴34に連通してお
り、第1の油圧室30に供給された油圧が係止穴34に
も供給可能となっている。
【0034】また、貫通孔32において、ロックピン3
3とベーン24との間には環状油空間13が形成されて
いる。この環状油空間13は図3等に示す油路59を介
して第2の油圧室31と連通しており、第2の油圧室3
1に供給された油圧は同環状油空間13にも供給可能と
なっている。
【0035】次に、ロックピン33及び同ロックピン3
3と関連する部材について更に詳細に説明する。図4
(a)及び図5(a)は図3の4−4線に沿った断面図
である。なお図4(a)において、内部ロータ19は最
遅角位置にあり、ベーン24が突条25と接して静止状
態にある。また、図4(b)は図4(a)に示す状態の
ロックピン33の先端部及び係止穴34の平面形状を示
す。また、図5(a),図5(b)は、同様に係止穴3
4の下段部34bにロックピン33が係止された状態を
示している。
【0036】これらの図に示されるように係止穴34は
その上段部(大径部)34aと下段部(嵌合部)34b
とを有して2段構造に形成され、その開口形状は軸回転
(図の左右)方向に長軸を有する長円形に形成されてい
る。なお上段部34aは、図4(a)に示すように、係
止穴34の中で突条25(遅角)側に拡張され、ロック
ピン33の先端部の一部が当接するように形成されてい
る。図4(a)は、この上段部34aにスプリング35
の付勢力によりロックピン33が係止された状態を示し
ている。
【0037】また同図4(a)に示すように、係止穴3
4の下段部34bの軸心は、ロックピン33の軸心に対
して距離Aだけ進角側にオフセットされている。また、
同下段部34bの穴径はロックピン33の外径φDに対
して、φD+0.1mm以下の寸法で加工されている。
そのため、図5(a)に示すように、ロックピン33が
係止穴34の下段部34bに嵌入したとき、同ロックピ
ン33と係止穴34の下段部34bとのクリアランスC
が0.1mm以下となるため、カム75のトルク変動に
起因して内部ロータ19が揺動しても同ロックピン33
と係止穴34の下段部34bとの間で打音が発生するこ
とはない。
【0038】また、図5(a)に示すように、突条25
の右側面25aとベーン24の左側面24aとのクリア
ランスEは、前記ロックピン33と係止穴34の下段部
34bとのクリアランスCより十分大きく設けられてい
る。そのため、クリアランスCによる内部ロータ19の
揺動のために突条25とベーン24との間で打音が発生
することもない。
【0039】なお、係止穴34に係止されたロックピン
33の解除は、図4(a)及び図5(a)に示す油路5
9を介して第2の油圧室31から環状油空間13に油圧
が供給されることにより行われる。すなわち、環状油空
間13に供給される油圧が所定値以上となることによ
り、スプリング35の付勢力に抗してロックピン33が
係止穴34から外れ、同ロックピン33の係合が解除さ
れる。また、油路54を介して第1の油圧室30から係
止穴34に油圧が供給されて同ロックピン33の解除状
態が確実に保持される。
【0040】このように、ロックピン33の係合が解除
された状態で、ハウジング16及び内部ロータ19間の
相対回転が許容され、第1及び第2の油圧室30,31
に供給される油圧に対応して、ハウジング16に対する
内部ロータ19の回転位相が変更される。
【0041】次に、このように構成された本実施の形態
にかかるバルブタイミング制御装置の動作について以下
に説明する。上記VVT12において、エンジンが始動
される前には、第1及び第2の油圧室30,31内に油
が供給されておらず、両油圧室30,31のほとんどの
部分は空気で満たされている。そして、スプリング35
により付勢されたロックピン33は係止穴34の下段部
34bに係合し、ハウジング16に対する内部ロータ1
9の相対回転が規制され、図5(a)示す初期位置に内
部ロータ19が固定されている。そのため、エンジンの
始動時における内部ロータ19のがたつき及び打音が防
止される。
【0042】次にエンジンが始動されると、最初第2の
油圧室31に油圧が供給され、同第2の油圧室31は数
秒後には油で満たされる。このとき、油圧制御を行うE
CU(図示しない)は、第2の油圧室31が油で完全に
満たされるまでの所定期間、第1の油圧室30への油圧
の供給制御を行わない。従って、カムシャフト11のト
ルク変動によって第2の油圧室31内の油圧が変動して
も、ロックピン33はその油圧変動の影響を受けること
なく係合された状態に保持される。
【0043】すなわち、ECUのこうした制御によっ
て、ロックピン33のがたつき等も確実に防止されるよ
うになる。そしてこの状態においては、ハウジング16
及び内部ロータ19はカムシャフト11と一体的に回転
される。
【0044】次に、第1の油圧室30へ油圧が供給され
るとともに第2の油圧室31の油圧が所定値以上となる
と、前述したように、ロックピン33の係合が解除され
る。この結果、ハウジング16及び内部ロータ19間の
相対回転が許容される。このとき、第1の油圧室30の
油圧でベーン24は第2の油圧室31の側へ付勢される
が、同第2の油圧室31は油で満たされているため、ベ
ーン24が突条25の側面に直接的に当接することはな
い。即ち、ベーン24の移動による打音の発生を抑制す
ることができる。
【0045】また、こうしてロックピン33の係合が解
除された後は、上記第2の油圧室331から油路59を
介して環状油空間13に油圧が供給されるとともに油路
54を介して第1の油圧室30から係止穴34にも油圧
が供給されこととなり、その後エンジンが停止される
等、油圧が所定値未満となるまで該係合が解除された状
態が保持される。
【0046】このロックピン33の係合解除後は、上記
両油圧室30,31に対する油圧の供給を制御すること
により、吸気バルブ77のバルブタイミングを最遅角の
タイミングと最進角のタイミングとの間で所定のタイミ
ングに連続的(無段階)に変更することができ、更にそ
のバルブタイミングを保持することができる。
【0047】そしてエンジンが停止されたとき、前記E
CUから最遅角命令が出されベーン24が最遅角位置に
達するとともに油圧が所定値未満となったとき、ロック
ピン33は係止穴34の上段部34aに容易に嵌入し図
4(a)に示した状態となる。ここでさらにエンジン油
圧が低下し内部ロータ19に作用する油圧が低下する
と、同内部ロータ19はカム75のトルク変動によって
揺動するため進角側へ回動する。
【0048】そのとき、ロックピン33は、既に係止穴
34の上段部34aに嵌入しているため、係止穴34の
進角側の側面34cに当接した時点でその回動が規制さ
れ静止状態となる。そして、内部ロータ19が遅角側へ
の動作に移行するまでの間に、同ロックピン33はスプ
リング35の付勢力により係止穴34の下段部34bに
容易に嵌入され図5(a)に示した状態となる。この状
態において、上述したように、ロックピン33と係止穴
34の下段部34bとのクリアランスCは0.1mm以
下に形成されているため、同ロックピン33と係止穴3
4の下段部34bとの間で打音が発生することはない。
【0049】なお、この実施の形態では、ベーン24の
初期位置はバルブタイミングが最遅角される近傍の位置
に設定されている。このようなバルブタイミングは、エ
ンジン始動時のようなアイドル運転時には好適である。
【0050】以上説明した実施の形態によって得られる
効果について、以下に記載する。 ・本実施の形態においては、ロックピン33と係止穴3
4の下段部34bとのクリアランスCは0.1mm以下
で形成されているため、同ロックピン33と係止穴34
の下段部34bとの間での打音(異音)の発生が防止さ
れる。また、突条25の右側面25aとベーン24の左
側面24aとのクリアランスEは、ロックピン33と係
止穴34の下段部34bとのクリアランスCより十分大
きく設けられている。そのため、突条25とベーン24
との間での打音(異音)の発生も防止される。
【0051】・本実施の形態においては、係止穴34は
その上段部34aと下段部34bとを有して2段構造に
形成され、その開口形状は突条25(遅角)側に拡張さ
れ長円形に形成されている。そのため、エンジン停止時
において油圧が所定値未満に達したとき、ロックピン3
3は係止穴34の上段部34aに容易に嵌入するととも
に、内部ロータ19がカム75のトルク変動によって揺
動するとき同ロックピン33は確実に係止穴34の下段
部34bに嵌入する。
【0052】なお、本実施の形態は、次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・本実施の形態においては、係止穴34の上段部34a
から下段部34bへの段差部60を角状としたが、これ
に限定されるものではない。例えば図6(a)及び図6
(b)に示すように、段差部60を2段テーパ60a及
び60bで構成し、その間をR形状にてつなぐ形状とし
てもよい。なお、図6(b)は図6(a)に示す段差部
60を拡大したものである。このように段差部60を形
成することにより、一旦係止穴34の上段部34aに嵌
入されたロックピン33は同形状を有する段差部60に
よってその係止穴34の下段部34bへと案内されるよ
うになり、同下段部34bへの嵌入性がさらに向上され
る。
【0053】・本実施の形態においては、ベーン24の
1つにロックピン33を備える構成とした。これに対し
て、2つ以上のベーン24にそれぞれロックピン33を
備える構成としてもよい。
【0054】・本実施の形態においては、内部ロータ1
9に4つのベーン24を形成した。これに対して、ベー
ン24を3つ以下、或いは5つ以上有した構成とするこ
ともできる。この場合においても、少なくともベーン2
4の1つにロックピン33を備える構成とする。
【0055】・本実施の形態においては、内部ロータ1
9をカムシャフト11に、ハウジング16を被動ギア1
7にそれぞれ連結する構成であった。これに対して、内
部ロータ19を被動ギア17に、ハウジング16をカム
シャフト11にそれぞれ連結する構成としてもよい。
【0056】・本実施の形態において、被動ギア17を
スプロケットに変更するとともに、同スプロケットにタ
イミングチェーンが掛装される構成としてもよい。 ・本実施の形態においては、吸気バルブ77のバルブタ
イミングを変更するようにした。これに対して、排気側
カムシャフト70にVVT12を設け、排気バルブ78
のバルブタイミングを変更するようにしてもよい。ま
た、VVT12を吸気側カムシャフト11及び排気側カ
ムシャフト70の双方に設け、吸気バルブ77及び排気
バルブ78の双方のバルブタイミングを変更するように
してもよい。更に、吸気側カムシャフト11のみにVV
T12を設け、排気バルブ78のバルブタイミングを変
更してもよい。この場合、排気側カムシャフト70の基
端側にギア71及びチェーン72を設けることに代え
て、吸気側カムシャフト11の基端側にギア71及びチ
ェーン72を設け、同吸気側カムシャフト11をクラン
クシャフト(図示しない)に駆動連結する。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記移
動体は係止穴の大径部に容易に嵌入するとともに、カム
のトルク変動等による第1及び第2の回転体の相対的な
揺動に基づいて同移動体は確実に係止穴の嵌合部に嵌入
される。また係止穴の嵌合部の移動体に対するクリアラ
ンスを小さくしても同移動体が係止穴の嵌合部に確実に
嵌入するとともに、移動体と係止穴の嵌合部の打音が防
止される。さらに、ベーンと第1の回転体との打音も防
止される。
【0058】請求項2に記載の発明によれば、移動体が
さらに確実に係止穴の嵌合部に嵌入される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブタイミング制御装置の一実施の
形態を示す断面図。
【図2】同実施の形態が適用される動弁機構を示す平面
図。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図。
【図4】ロックピン及び係止穴の周辺構造を示す断面及
び一部平面図。
【図5】ロックピン及び係止穴の周辺構造を示す断面及
び一部平面図。
【図6】他の実施の形態の係止穴構造を示す断面及び一
部拡大図。
【図7】従来のVVTの一構成例を示す断面図。
【図8】図7の8−8線に沿った断面図。
【符号の説明】
11…吸気側カムシャフト、12…VVT(バルブタイ
ミング可変機構)、13,43…油空間、16…ハウジ
ング、19…内部ロータ、24…ベーン、30,31…
油圧室、32…貫通孔、33…ロックピン、34…係止
穴、34a…上段部(大径部)、34b…下段部(嵌合
部)、35…スプリング、54,59…油路、60…段
差部、60a,60b…テーパ(案内部)、77…吸気
バルブ、78…排気バルブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一の回転軸心を有して内燃機関の出力軸
    及び同機関のバルブを開閉駆動するカムシャフトの一方
    及び他方に連結された第1及び第2の回転体を備えると
    ともに、前記第1の回転体に形成された凹部を前記第2
    の回転体に形成されたベーンにて区画することによりベ
    ーンの少なくとも一側に液室を形成し、該形成した液室
    に対する液圧制御に基づき前記第1及び第2の回転体を
    相対回転させて前記機関出力軸と前記カムシャフトとの
    相対回転位相を変更し、前記バルブの開閉タイミングを
    可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置にお
    いて、 前記第1及び第2の回転体の一方にそれら回転体の回転
    軸心と平行に形成された挿通孔を移動する移動体が同第
    1及び第2の回転体の他方に形成された係止穴に嵌入さ
    れることによってそれら第1及び第2の回転体を所定の
    回転位相に係止するロック手段と、前記移動体を前記係
    止穴の形成された回転体側に付勢する付勢手段とを備
    え、 前記係止穴は、その入口の開口面積が前記移動体の断面
    積に対して十分大きく形成される大径部とその奥に段差
    を持って形成されて前記移動体が嵌合される嵌合部とを
    有して形成されることを特徴とする内燃機関のバルブタ
    イミング制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の内燃機関のバルブタイミン
    グ制御装置において、 前記係止穴は前記大径部と前記嵌合部との段差部に前記
    移動体の前記嵌合部への嵌入を案内する案内部を有して
    形成されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミン
    グ制御装置。
JP22643797A 1997-08-22 1997-08-22 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Expired - Fee Related JP3385929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22643797A JP3385929B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22643797A JP3385929B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1162521A true JPH1162521A (ja) 1999-03-05
JP3385929B2 JP3385929B2 (ja) 2003-03-10

Family

ID=16845108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22643797A Expired - Fee Related JP3385929B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3385929B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6173687B1 (en) 1997-11-14 2001-01-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Hydraulic apparatus for adjusting the timing of opening and closing of an engine valve
US6330870B1 (en) 1999-08-17 2001-12-18 Denso Corporation Variable valve timing control system
FR2812908A1 (fr) 2000-08-09 2002-02-15 Mitsubishi Electric Corp Dispositif de reglage de la distribution des soupapes pour un moteur a combustion interne
JP2002180808A (ja) * 2000-10-06 2002-06-26 Denso Corp バルブタイミング調整装置
US6478000B2 (en) 2000-07-31 2002-11-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Valve timing control apparatus and method for internal combustion engine
US6505586B1 (en) 1999-08-05 2003-01-14 Denso Corporation Variable valve timing control apparatus and method for engines
JP2014173538A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Aisin Seiki Co Ltd 弁開閉時期制御装置
US10138765B2 (en) 2016-02-05 2018-11-27 Hyundai Motor Company Control valve for valve timing adjusting device of internal combustion engine
US10174647B2 (en) 2016-01-06 2019-01-08 Hyundai Motor Company Oil drain structure of valve timing adjusting device for internal combustion engine
US10718239B2 (en) 2015-12-23 2020-07-21 Hyundai Motor Company Valve timing adjustment apparatus for internal combustion engine
US10738663B2 (en) 2015-12-23 2020-08-11 Hyundai Motor Company Locking structure of valve timing adjustment apparatus for internal combustion engine

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6173687B1 (en) 1997-11-14 2001-01-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Hydraulic apparatus for adjusting the timing of opening and closing of an engine valve
US6505586B1 (en) 1999-08-05 2003-01-14 Denso Corporation Variable valve timing control apparatus and method for engines
US6330870B1 (en) 1999-08-17 2001-12-18 Denso Corporation Variable valve timing control system
US6478000B2 (en) 2000-07-31 2002-11-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Valve timing control apparatus and method for internal combustion engine
FR2814497A1 (fr) 2000-08-09 2002-03-29 Mitsubishi Electric Corp Dispositif de reglage de la distribution des soupapes pour un moteur a combustion interne
FR2812908A1 (fr) 2000-08-09 2002-02-15 Mitsubishi Electric Corp Dispositif de reglage de la distribution des soupapes pour un moteur a combustion interne
US6523511B2 (en) 2000-08-09 2003-02-25 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Valve timing adjusting apparatus for internal combustion engine
JP2002180808A (ja) * 2000-10-06 2002-06-26 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP4507151B2 (ja) * 2000-10-06 2010-07-21 株式会社デンソー バルブタイミング調整装置
JP2014173538A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Aisin Seiki Co Ltd 弁開閉時期制御装置
US10718239B2 (en) 2015-12-23 2020-07-21 Hyundai Motor Company Valve timing adjustment apparatus for internal combustion engine
US10738663B2 (en) 2015-12-23 2020-08-11 Hyundai Motor Company Locking structure of valve timing adjustment apparatus for internal combustion engine
US10174647B2 (en) 2016-01-06 2019-01-08 Hyundai Motor Company Oil drain structure of valve timing adjusting device for internal combustion engine
US10138765B2 (en) 2016-02-05 2018-11-27 Hyundai Motor Company Control valve for valve timing adjusting device of internal combustion engine

Also Published As

Publication number Publication date
JP3385929B2 (ja) 2003-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5775279A (en) Valve timing control device
JP4296718B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP2947165B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング変更装置
JP3385929B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
EP1357260B1 (en) VCT lock pin having a tortuous path providing a hydraulic delay
JP2005325758A (ja) バルブタイミング調整装置
JP4177197B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH11101107A (ja) 弁開閉時期制御装置
JP3804239B2 (ja) 回転位相差可変機構
JP3085219B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH09250310A (ja) 内燃機関のバルブタイミング変更装置
JPH11132015A (ja) 弁開閉時期制御装置
JPH10159519A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2013002418A (ja) バルブタイミング調整装置およびその組み付け方法
JP2000130117A (ja) 弁開閉時期制御装置
JP2000282819A (ja) 弁開閉時期制御装置
JPH1181927A (ja) バルブタイミング可変機構の組み付け方法
JP4026802B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3266013B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング変更装置
JP4138414B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH10159515A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3284928B2 (ja) 内燃機関の可変バルブタイミング機構の取り外しおよび再組み付け方法
JPH11200823A (ja) 回転位相差可変機構
JP6927238B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP2950263B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120110

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130110

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees