JP2000282819A - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents

弁開閉時期制御装置

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JP2000282819A JP9005599A JP9005599A JP2000282819A JP 2000282819 A JP2000282819 A JP 2000282819A JP 9005599 A JP9005599 A JP 9005599A JP 9005599 A JP9005599 A JP 9005599A JP 2000282819 A JP2000282819 A JP 2000282819A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の始動時にはロックピン90が確実
に受容孔32の嵌入して内部ロータ30と外部ロータ4
0との相対回転を規制し、内燃機関の通常運転時にはロ
ックピン90を受容孔32に移動させずに内部ロータ3
0と外部ロータ40との相対回転を規制しない構成を達
成すること。 【解決手段】 ロックピン90を収容する退避孔42内
の背圧室94に供給する油圧通路は、小径の通路49と
大径の通路46との2つの独立した通路を形成して、ロ
ックピン90の受容孔32側への作動に伴う背圧室94
の容積増大を補填する流体の背圧室94への流れ量を調
整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気弁
又は排気弁の開閉時期を制御するために使用される弁開
閉時期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来知られた弁開閉時期制御装
置として、特開平10−47022号及び特開平10−
339113号に開示されたものがある。これらの弁開
閉時期制御装置は、内燃機関のカムシャフトと共に回転
する回転部材と、回転部材に所定範囲で相対回転可能に
外装されクランクプーリからの回転力が伝達される回転
伝達部材と、回転部材又は回転伝達部材の一方に設けら
れたベーンと、回転部材と回転伝達部材との間に形成さ
れベーンによって進角室と遅角室とに二分される流体室
と、進角室に作動油を給排する第1流体通路と、遅角室
に作動油を給排する第2流体通路と、回転伝達部材又は
回転部材の一方に形成され内部に回転部材又は回転伝達
部材の他方に向けて付勢部材によって付勢されたロック
ピンを収容する退避孔と、回転部材又は回転伝達部材の
他方に形成され回転部材と回転伝達部材との相対位相が
所定位相で同期した場合にロックピンの一部が嵌入され
る受容孔と、受容孔に作動油を給排する第3流体通路
と、退避孔にてロックピンの背部に形成される背圧室に
作動油を給排する第4流体通路とを備えたものである。
【0003】ここで、ロックピンを設けた目的は、エン
ジン始動時等の進角室及び遅角室の作動油の液圧が充分
に確保されていない状態において、回転部材と回転伝達
部材との自由な相対回転を許容してベーンが流体室の壁
に当接して打音等の不快な異音を発生することを防止す
るため、回転部材と回転伝達部材との相対位相が所定の
位相で同期した場合に退避孔内のロックピンの一部(頭
部)が受容孔内に挿入して回転部材と回転伝達部材とを
固定するものである。なお、相対位相が所定の位相で同
期した場合とは、回転部材又は回転伝達部材の一方に設
けた退避孔と回転伝達部材又は回転部材の他方に設けた
受容孔とが合致した状態を意味する。また、第4流体通
路を設けた目的は、ロックピンを退避孔に戻すため第3
流体通路を介して受容孔に供給された作動油が、ロック
ピンと退避孔との隙間を介して背圧室に入り込んだ場合
に、外部に排出することなくエンジン内部に還流させる
ために設けられている。この構成とすることにより、ク
ランクプーリと回転伝達部材との動力伝達を、金属製の
タイミングチェーンに限らず、樹脂又はゴム製のタイミ
ングベルトを用いることを可能とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ロックピン
は付勢部材(例えば退避孔内に配置されたスプリング)
によって受容孔側に付勢されており、回転部材と回転伝
達部材との相対位相が所定の位相となった場合にはロッ
クピンの頭部を受容孔に嵌入される方向に作用する。こ
のとき、エンジンの始動時等のロックピンによる回転部
材と回転伝達部材との相対回転の規制が必要な場合に
は、ロックピンの確実な受容孔への嵌入のためロックピ
ンの受容孔方向へのすばやい動きが要求される。一方、
弁開閉時期制御装置の通常の作動に伴い、たまたま回転
部材と回転伝達部材との相対位相が所定の位相となった
場合には、その都度ロックピンの頭部が受容孔に嵌入す
ることがないように、ロックピンの受容孔方向へのゆっ
くりとした動きが望ましい。
【0005】特に、この要望は、ロックピンを受容孔か
ら排出する作動油として遅角油圧が供給され且つロック
ピンが受容孔に嵌入する位置が最遅角位置(回転部材と
回転伝達部材との相対回転範囲で遅角室が最大容積とな
る位置)、或いはロックピンを受容孔から排出する作動
油として進角油圧が供給され且つロックピンが受容孔に
嵌入する位置が最進角位置(回転部材と回転伝達部材と
の相対回転範囲で進角室が最大容積となる位置)の場合
に求められる。
【0006】故に、本発明は、エンジンの始動時などロ
ックピンによる回転部材と回転伝達部材との相対回転が
規制すべきときにはロックピンの受容孔方向へのすばや
い動きを達成し、且つ弁開閉時期装置の通常作動時には
ロックピンの受容孔方向へのゆっくりした動きを達成し
得ることを、その技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るため、請求項1の発明の弁開閉時期制御装置は、内燃
機関のカムシャフトと共に回転する回転部材と、回転部
材に所定範囲で相対回転可能に外装されクランクプーリ
からの回転力が伝達される回転伝達部材と、回転部材又
は回転伝達部材の一方に設けられたベーンと、回転部材
と回転伝達部材との間に形成されベーンによって進角室
と遅角室とに二分される流体室と、進角室に作動油を給
排する第1流体通路と、遅角室に作動油を給排する第2
流体通路と、回転伝達部材又は回転部材の一方に形成さ
れ内部に回転部材又は回転伝達部材の他方に向けて付勢
部材によって付勢されたロックピンを収容する退避孔
と、回転部材又は回転伝達部材の他方に形成され回転部
材と回転伝達部材との相対位相が所定位相で同期した場
合にロックピンの一部が嵌入される受容孔と、受容孔に
作動油を給排する第3流体通路と、退避孔にてロックピ
ンの背部に形成される背圧室に作動油を給排する第4流
体通路とからなる内燃機関の吸気弁又は排気弁の開閉時
期を制御するために使用される弁開閉時期制御装置にお
いて、第4流体通路はそれぞれ独立した小径通路と大径
通路とを含む構成としたことである。この構成とするこ
とによって、ロックピンが移動した場合に容積の大きく
なる背圧室への流体(作動油)の補填量を制御し、ロッ
クピンを受容孔に嵌入させるためロックピンのすばやい
動きが要求される場合には背圧室への流体(作動油)の
補填を充分に行うようにし、ロックピンを受容孔に嵌入
させないようにロックピンのゆっくりした動きが要求さ
れる場合には背圧室への流体(作動油)の補填を行わな
いようにするものである。
【0008】好ましくは、請求項2記載のように、大径
通路にロックピンの位置に応じて大径通路の連通を閉鎖
する閉鎖手段を設けるとよい。この構成により、背圧室
に大きな流体(作動油)補填を可能とする大径通路を開
閉制御を行うことによって、ロックピンの動きのスピー
ドを容易に調整し得る。
【0009】好ましくは、請求項3記載のように、小径
通路の背圧室側端部はロックピンの位置に拘わらず常に
前記背圧室に連通可能な退避孔に設けられ、且つ大径通
路の背圧室側端部はロックピンの一部が受容孔を形成す
る前記回転部材又は前記回転伝達部材に当接したときに
開口すべく退避孔の側面に設けるとよい。この構成によ
り、ロックピンが退避孔内を移動することによって自動
的に大径通路の開閉を行うことによって、特別な機構等
を付加することなくロックピンの動きのスピードを容易
に調整し得る。
【0010】好ましくは、請求項4のように、第3流体
通路は第1流体通路又は第2流体通路の一方に連通し、
第4流体通路は第2流体通路又は第1流体通路の他方に
連通させるとよい。
【0011】また、請求項5のように、第3流体通路
は、退避孔に隣接する進角室を介して第1流体通路又は
退避孔に隣接する遅角室を介して第2流体通路に連通さ
せるとよい。
【0012】更に、請求項6、7のように、ロックピン
を受容孔から排出する作動油として遅角油圧が供給され
且つロックピンが受容孔に嵌入する位置が最遅角位置
(回転部材と回転伝達部材との相対回転範囲で遅角室が
最大容積となる位置)、或いはロックピンを受容孔から
排出する作動油として進角油圧が供給され且つロックピ
ンが受容孔に嵌入する位置が最進角位置(回転部材と回
転伝達部材との相対回転範囲で進角室が最大容積となる
位置)の構成とするとよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施の形
態を図面を参照して説明する。
【0014】図1乃至図3に示した本発明による弁開閉
時期制御装置は、当該内燃機関のシリンダヘッド10に
回転自在に取付けられたカムシャフト20とこのカムシ
ャフト20の先端に一体に取り付けた内部ロータ30か
らなる弁開閉用の回転部材と、この回転部材に所定範囲
で相対回転可能に外装された外部ロータ40、フロント
プレート50、キャップ54、リアプレート60及びタ
イミングプーリ70等とよりなる回転伝達部材と、内部
ロータ30に一体的に組付けた6枚のベーン80と、外
部ロータ40に組付けたロックピン90等(図4参照)
によって構成されている。なお、タイミングプーリ70
には、内燃機関のクランクプーリ11から樹脂製のタイ
ミングベルト12を介して、図2及び図3に矢印で示す
方向に回転動力が伝達されるように構成されている。
【0015】カムシャフト20は、吸気弁又は排気弁
(図示省略)を開閉する周知のカム(図示省略)を有
し、カムシャフト20の内部にはカムシャフト20の軸
方向に延びる3本の進角通路21と1本の遅角通路22
とが設けられている。遅角通路22は、カムシャフト2
0に内部ロータ30を一体的に固定するボルト23と、
ボルト23をカムシャフト20に挿入するためのボルト
孔24との間に形成される。進角通路21は、カムシャ
フト20内の径方向通路25、シリンダヘッド10に設
けられた環状通路13及びシリンダヘッド10内の接続
通路14を介して切換弁100に接続されている。遅角
通路22は、カムシャフト20内の径方向通路26、シ
リンダヘッド10に設けられた環状通路15及びシリン
ダヘッド10内の接続通路16を介して切換弁100に
接続されている。なお、本実施の形態においては、進角
通路21と遅角通路22の数をそれぞれ3本、1本とし
たが、これらの数は任意に設計可能である。
【0016】切換弁100は、ソレノイド101への通
電を切り換えることによって、オイルポンプ110によ
ってオイルパン111からのオイルを遅角通路22へ供
給し、進角通路21のオイルをオイルパン111へ還流
する第1のモード102と、オイルポンプ110によっ
てオイルパン111からのオイルを進角通路21へ供給
し、遅角通路22のオイルをオイルパン111へ還流す
る第3のモード103と、進角通路21及び遅角通路2
2のオイルの流れを停止する第2のモード104との3
つのモードから切換を行う。
【0017】内部ロータ30は、カムシャフト20の先
端にボルト23によって固定されている。この内部ロー
タ30の外周には、6枚のベーン80を内部ロータ30
の外周に取付けるための6個のベーン溝31を有してい
る。内部ロータ30の外周には、後述するロックピン9
0の一部を嵌入可能な受容孔32が内部ロータ30の径
方向に設けられている。また、各ベーン80はベーン溝
31に挿入される一端に切り欠き81が形成され、ベー
ン溝31と切り欠き81との間には板バネ82が配置さ
れ、各ベーン80を内部ロータ30の径方向外側に付勢
している。なお、本実施の形態においては、各ベーン8
0を内部ロータ30と別部材としているが、内部ロータ
30にベーン80を一体物として形成することも可能で
ある。
【0018】外部ロータ40は、内部ロータ30の外周
に所定範囲で相対回転可能に組付けられており、その両
側にはフロントプレート50とリアプレート60とがシ
ール部材51、61を介して6本のボルト62によって
固定されている。更に、外部ロータ40の外周には3本
のボルト71によってタイミングプーリ70が一体に固
定されている。外部ロータ40の内周側には、内部ロー
タ30の外周との間で流体室Rを形成するための6つの
凹部41が形成されており、各流体室Rにはベーン80
が配置されベーン80によって流体室Rを進角室R1、
遅角室R2に分割している。外部ロータ40には、後述
するロックピン90を内部に収容可能な退避孔42が受
容孔32(内部ロータ30)側に開放するように径方向
に設けられている。また、フロントプレート50にはキ
ャップ54が液密的に連結している。
【0019】図4乃至図6は、ロックピン90の作動を
示す図面であり、図4は内部ロータ30と外部ロータ4
0との相対位相が所定の位相で同期し、ロックピン90
の頭部91が内部ロータ30に形成された受容孔32に
嵌入した状態を示し、図5及び図6は内部ロータ30と
外部ロータ40との相対位相が所定の位相で同期してお
らず、ロックピン90の頭部91が受容孔32に嵌入で
きない状態を示している。図4乃至図6に示すように、
外部ロータ40に形成された退避孔42には、ロックピ
ン90が摺動自在に挿入されており、退避孔42の外側
端部にはシール43を介してプラグ44によって液密に
封鎖されている。退避孔42内のロックピン90とプラ
グ44との間には、コイルスプリング92が配置された
背圧室94が形成され、コイルスプリング92の付勢力
によってロックピン90は内部ロータ30側に常に付勢
されている。なお、本実施の形態においては、ロックピ
ン90の背圧室94側に円筒空間95が形成されてお
り、コイルスプリング92の一端が円筒空間95内に挿
入されている。
【0020】次に、本実施の形態の弁開閉時期制御装置
の作動油の流れを説明する。本実施形態の弁開閉時期制
御装置は、進角室R1と遅角室R2へ供給する作動油
(エンジンオイル)の油圧によって外部ロータ40と内
部ロータ30との相対回転を発生させるものであり、進
角室R1、遅角室R2への作動油の通路はそれぞれ独立
して設けられている。先ず、進角室R1への通路は、切
換弁100から接続通路14、環状通路13、径方向通
路25、進角通路21、内部ロータ30の軸方向に3本
形成された通路33を順に経て、キャップ51とカムシ
ャフト20の先端との間にボルト23の頭部を取り巻く
ように形成される空間34へ連通する。図1乃至図2に
示すように空間34と各進角室R1との間には、内部ロ
ータ30の端面に形成した6本の枝通路35が形成され
ている。図2並びに図4乃至図6に示すように、内部ロ
ータ30の端面には受容孔32と平行に通路36が内周
側で空間34と連通するように形成され、通路36の外
周側は退避孔42と平行に外部ロータ40の端面に成形
した通路45に連通可能となっている。通路45は大径
の連通路46を介して退避孔42の内周に形成した環状
通路47に連通する。一方、図3に示すように外部ロー
タ40のリアプレート60側端面には、退避孔42の設
けられる部分に凹部48が形成される。また、凹部48
は退避孔42に隣接する進角室R1aとの間を外部ロー
タ40の端面に形成した連通路48aを介して進角室R
1aと連通している。凹部48は、小径の連通路49を
介して退避孔42内の背圧室94に連通している。次
に、遅角室R2への通路は、切換弁100から接続通路
16、環状通路15、径方向通路26、進角通路22を
順に経て、ボルト23の外周に形成される環状空間37
へ連通する。図1及び図3に示すように空間37と各遅
角室R2との間には、内部ロータ30に形成された6本
の枝通路38が設けられている。また、図3乃至図6に
示すように内部ロータ30と外部ロータ40との間で、
且つ退避孔42よりもリアプレート60側の摺動面に
は、退避孔42に隣接する遅角室R2aの作動油を導く
隙間通路53が形成されている。隙間通路53は、図4
乃至図6に示すように、遅角室R2a内の作動油を受容
孔32に導いている。
【0021】以上の構成の、本実施形態の作動を説明す
る。図1乃至図3に示すように、切換弁100のソレノ
イド101への通電を停止することで切換弁100を第
1のモード102に切り換えることによって、オイルパ
ン111の作動油(エンジンオイル)がオイルポンプ1
10により加圧されて、遅角通路22等を介して流体室
Rの遅角室R2に供給される。一方、流体室Rの進角室
R1内の作動油は、進角通路21等を介してオイルパン
111に還流する。従って、内部ロータ30は、外部ロ
ータ40の回転方向と逆方向に相対回転し、カムシャフ
ト20の回転はクランクシャフト11の回転に対し最も
遅れた位置となる(以下、単に最遅角位置という)。
【0022】ここで、切換弁100のソレノイド101
への通電することで切換弁100を第1のモード103
に切り換えることによって、進角室R1には進角通路2
1等を経た作動油が供給され、遅角室R2の作動油は遅
角通路22等を介してオイルパン111へ還流する。従
って、内部ロータ30は外部ロータ40の回転方向に相
対的に回転し、カムシャフト20の回転はクランクシャ
フト11の回転に対し最も進んだ位置となる(以下、単
に最進角位置という)。
【0023】なお、切換弁100のソレノイド101へ
の通電を制御して第3の部屋104を選択することで、
進角通路21、遅角通路22共に作動油の供給、排出が
停止され、内部ロータ30と外部ロータ40との間の相
対位置を保持することを可能とする。
【0024】図2及び図3に示すように、受容孔32と
退避孔42は、最遅角位置において位相が同期するよう
に設けられており、退避孔42内に配置したロックピン
90の頭部91が受容孔32へ嵌入可能となる。
【0025】ここで、内燃機関の停止によりオイルポン
プ110が停止すると、進角室R1又は遅角室R2への
作動油の供給が停止する。また、内燃機関の停止後、時
間の経過と共に流体室R、進角通路21、遅角通路22
等を構成する部材間の隙間を経て作動油が内燃機関の内
部に還流していく。更に、切換弁100内の隙間の他
に、カムシャフト20とシリンダヘッド10との隙間な
どを経て、接続通路14、16、環状通路13、15、
及び径方向通路25、26等からも作動油が内燃機関の
内部に還流していく。このような状態(作動油が抜けた
状態)にて、内燃機関を再始動させた場合、弁開閉時期
制御装置の進角室R1及び遅角室R2に作動油が供給さ
れるまでの時間においては、流体室R内でのベーン80
の位置を規制する作動油圧が全く期待できない状態とな
る。このように作動油の圧力が低下する状態となると、
遅角通路22等を介して作動油が供給される受容孔32
内の作動油の圧力と、進角通路21等を介して作動油が
供給される退避孔42内の背圧室94の作動油の圧力と
が共に低下する。このとき、ロックピン90がコイルス
プリング92によって退避孔42内で受容孔32(内部
ロータ30)側に付勢されていることにより、内燃機関
の停止時の内部ロータ30と外部ロータ40との相対位
相によって次のようにロックピン90が作動する。も
し、図4に示すように受容孔32と退避孔42とが同期
していれば、ロックピン90の頭部91はコイルスプリ
ング92の付勢力によって受容孔32に嵌入する。内燃
機関を再始動する際に、進角室R1、遅角室R2への作
動油が充分に供給されなくとも、ロックピン90の係合
によって内部ロータ30と外部ロータ40との相対回転
を妨げ、ベーン80が流体室Rと当接して打音を発生す
ることは防止できる。
【0026】また仮に、図6に示すように、受容孔32
と退避孔42とが同期していない場合には、ロックピン
90の頭部91はコイルスプリング92の付勢力によっ
て内部ロータ30の外周壁に当接している。このとき、
ロックピン90の側壁に対向する退避孔42に形成され
た環状通路47は背圧室94と連通している。従って、
内燃機関を再始動させる場合には、瞬間的には内部ロー
タ30と外部ロータ40との間の相対回転を規制してお
らず、内部ロータ30と外部ロータ40との相対回転可
能な範囲において相対回転を行うが、受容孔32と退避
孔42とが同期する位置となった際に、すばやくロック
ピン90の頭部91を受容孔32へ嵌入することができ
る。これは、ロックピン90が内部ロータ30の側壁に
コイルスプリング92によって付勢されて停止している
こと、及び大径の連通路46に接続する環状通路47が
背圧室94と連通していることにより、ロックピン90
が受容孔32側への作動の準備が整っているとともに、
ロックピン90の移動に伴う背圧室94の容積の増大を
大径の連通路46を介して空気(又は作動油)が供給さ
れる点に起因している。なお、ロックピン90が内部ロ
ータ30と外部ロータ40との相対回転を規制した後に
ついては、前述の通りであり、ベーン80が流体室Rの
壁に当接することは防止できる。なお、内燃機関の始動
後、時間の経過と共に通路、弁開閉時期制御装置に残存
する空気が抜けた後には、切換弁100のソレノイド1
01へ通電することなく、切換弁100を第1のモード
102とし、遅角室R2へ作動油を供給すると共に、受
容孔32にも作動油を供給してロックピン90を退避孔
42内へ戻して、内部ロータ30と外部ロータ40との
相対回転を可能にする。この場合には、図5に示すよう
にロックピン90は退避孔42の外周を閉鎖するプラグ
44に当接する位置まで移動する。
【0027】内燃機関の通常運転中における弁開閉時期
制御装置の作動により、最遅角位置となり受容孔32と
退避孔42とが同期しても、ロックピン90の位置が図
5に示した位置にあり、退避孔42内に形成した環状通
路47の端部はロックピン90の側壁に向きあって位置
しており、大径の連通路46を介して供給される作動油
の連通を閉鎖している。また、小径の連通路49を介し
て退避孔42の背圧室94への作動油の供給は、連通路
49の径が小さいためのオリフィスとなって背圧室94
への作動油の供給が制限されている。従って、進角通路
21等から背圧室94へ作動油が流れ込んでロックピン
90を受容孔32側へ移動させる方向に作用されること
がなく、ロックピン90が受容孔32側に移動すること
に伴う背圧室94の容積増大を補填する流体(作動油)
を充分に供給できないことにより、仮にロックピン90
が受容孔32側に移動しても、その移動速度は極めてゆ
っくりとしたものとすることができ、ロックピン90の
頭部91が受容孔32の嵌入することを阻止できる。よ
って、進角室R1及び/又は遅角室R2に充分な作動油
が供給されて、内部ロータ30と外部ロータ40との自
由な相対回転をさせない状況(流体室R内でベーン80
の位置が規制された状況)となる内燃機関の通常運転中
はロックピン90の不必要な移動(受容孔32への嵌
入)を阻止することができる。
【0028】なお、内燃機関の通常運転中のロックピン
90の移動の規制に関し、本実施の形態においては、受
容孔32に供給する油圧を遅角室R2に供給する油圧の
一部を導いて、受容孔32と退避孔42とが同期する位
置を最遅角位置としているので、最遅角位置となる度に
ロックピン90が受容孔32に嵌入されることがなく、
ロックピン90の無用な動きを規制しており、信頼性の
高い構造とすることができる。この効果は、受容孔32
に供給する油圧を進角室R1に供給する油圧の一部を導
いて、受容孔32と退避孔42とが同期する位置を最進
角位置とする構成としても得られることができる。
【0029】なお、受容孔32と退避孔42とが同期す
る位置を最進角位置又は中間位置(最進角位置と最遅角
位置との間の任意の位置)としても、大径の連通路4
6、小径の連通路49をロックピン90の位置に応じて
背圧室94と連通を切り換えることで、内燃機関の通常
運転時のロックピン90の作動を確実に規制することが
できる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、内燃機関の通常運転中
はロックピンの作動をゆっくりしたものとし、ロックピ
ンが内部ロータと外部ロータとの相対回転を規制すべく
受容孔に嵌入することを規制すると共に、内燃機関の始
動時にはロックピンの作動をすばやいものとし、ロック
ピンが内部ロータと外部ロータとの相対回転を確実に規
制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弁開閉時期制御装置の一実施形態の断
面図である。
【図2】図1のB−B断面図である。
【図3】図1のC−C断面図である。
【図4】ロックピンの作動を説明する図面で、ロックピ
ンの嵌入状態を示している。
【図5】ロックピンの作動を説明する図面で、内燃機関
の通常運転中のロックピンの退避状態を示している。
【図6】ロックピンの作動を説明する図面で、内燃機関
の停止中のロックピンの退避状態を示している。
【符号の説明】
11 クランクプーリ 20 カムシャフト 21 進角通路(第1流体通路) 22 遅角通路(第2流体通路) 23 内部ロータ(回転部材) 32 受容孔 40 外部ロータ(回転伝達部材) 42 退避孔 46 連通路(大径通路) 49 連通路(小径通路) 53 連通路(第3流体通路) 80 ベーン 90 ロックピン 92 コイルスプリング(付勢手段) 94 背圧室 R 流体室 R1 進角室 R2 遅角室

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のカムシャフトと共に回転する
    回転部材と、該回転部材に所定範囲で相対回転可能に外
    装されクランクプーリからの回転力が伝達される回転伝
    達部材と、前記回転部材又は前記回転伝達部材の一方に
    設けられたベーンと、前記回転部材と前記回転伝達部材
    との間に形成され前記ベーンによって進角室と遅角室と
    に二分される流体室と、前記進角室に作動油を給排する
    第1流体通路と、前記遅角室に作動油を給排する第2流
    体通路と、前記回転伝達部材又は前記回転部材の一方に
    形成され内部に前記回転部材又は前記回転伝達部材の他
    方に向けて付勢部材によって付勢されたロックピンを収
    容する退避孔と、前記回転部材又は前記回転伝達部材の
    他方に形成され前記回転部材と前記回転伝達部材との相
    対位相が所定位相で同期した場合に前記ロックピンの一
    部が嵌入される受容孔と、該受容孔に作動油を給排する
    第3流体通路と、前記退避孔にて前記ロックピンの背部
    に形成される背圧室に作動油を給排する第4流体通路と
    からなる内燃機関の吸気弁又は排気弁の開閉時期を制御
    するために使用される弁開閉時期制御装置において、前
    記第4流体通路はそれぞれ独立した小径通路と大径通路
    とから構成されることを特徴とする弁開閉時期制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記大径通路には、
    ロックピンの位置に応じて連通を閉鎖する閉鎖手段を設
    けたことを特徴とする弁開閉時期制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記小径通路の背圧
    室側端部は前記ロックピンの位置に拘わらず常に前記背
    圧室に連通可能な退避孔に設けられ、且つ前記大径通路
    の背圧室側端部は前記ロックピンの一部が受容孔を形成
    する前記回転部材又は前記回転伝達部材に当接したとき
    に開口すべく退避孔の側面に設けられたことを特徴とす
    る弁開閉時期制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3において、前記第3流体
    通路は前記第1流体通路又は前記第2流体通路の一方に
    連通し、前記第4流体通路は前記第2流体通路又は前記
    第1流体通路の他方に連通していることを特徴とする弁
    開閉時期制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記第3流体通路
    は、前記退避孔に隣接する前記進角室を介して前記第1
    流体通路又は前記退避孔に隣接する前記遅角室を介して
    前記第2流体通路に連通していることを特徴とする弁開
    閉時期制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5において、前記第3流体
    通路が前記第2流体通路に連通し、前記第4通路が前記
    第1通路に連通し、且つ前記受容孔に前記ロックピンの
    一部が嵌入可能な前記回転部材と前記回転伝達部材との
    所定位相が、前記回転部材と前記回転伝達部材との相対
    回転可能な所定範囲中、前記回転部材の回転方向に対し
    最も遅れた位相に設けられていることを特徴とする弁開
    閉時期制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5において、前記第3流体
    通路が前記第1流体通路に連通し、前記第4通路が前記
    第2通路に連通し、且つ前記受容孔に前記ロックピンの
    一部が嵌入可能な前記回転部材と前記回転伝達部材との
    所定位相が、前記回転部材と前記回転伝達部材との相対
    回転可能な所定範囲中、前記回転部材の回転方向に対し
    最も進んだ位相に設けられていることを特徴とする弁開
    閉時期制御装置。
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