JPH1162271A - 既存建物の中間階免震構造化工法 - Google Patents
既存建物の中間階免震構造化工法Info
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- JPH1162271A JPH1162271A JP22411597A JP22411597A JPH1162271A JP H1162271 A JPH1162271 A JP H1162271A JP 22411597 A JP22411597 A JP 22411597A JP 22411597 A JP22411597 A JP 22411597A JP H1162271 A JPH1162271 A JP H1162271A
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Abstract
する工法を提供する。 【解決手段】 既存建物の中間階の既存柱の躯体表面に
目荒らし処理を行い、既存柱の免震装置の取付け部位を
除く上部と下部の外周に鋼管を建て込み、鋼管内にモル
タル等を充填し既存柱と鋼管を一体化する。上下の鋼管
の間にサポートジャッキを設置し、サポートジャッキに
軸力を導入し既存柱が負担している軸力をサポートジャ
ッキの軸力へ盛り替える。上下の鋼管の間の既存柱を切
断し撤去し、上下の鋼管の端面に免震装置取付けプレー
トを仮付けし、その間に免震装置を取付け、各免震装置
取付けプレートと鋼管の端面との隙間にモルタル等を充
填する。サポートジャッキの軸力を解放して免震装置に
よる支持に盛り替え、サポートジャッキを撤去する段階
を全ての既存柱について繰り返す。
Description
安全性を改善するべく同建物の中間階に免震装置を設置
して免震構造化する技術の分野に属し、特には既存建物
を使用しながら施工する「居ながら免震化」の方法であ
り、中間階の既存柱を利用して免震構造化する工法に関
する。
構造化する技術の先行技術としては、特開平8ー338
155号公報に記載された既存建物の免震構造化方法が
認められる。但し、この先行技術は、建物の中間階の既
存柱を利用して免震装置を設置するけれども、建物の上
部構造の梁の下にサポートジャッキを含む架台を設置
し、この架台で梁を介して上部構造の全体を支持せしめ
た上で既存柱を切断し、サポートジャッキで上部構造の
全体を上昇させ、離れた柱間へ免震装置を設置し、その
後架台の負荷を免震装置へ切り替える工程を主な内容と
している。既存建物の梁が架台による上部構造の支持が
可能な強度を有することが前提の工法である。
683号明細書及び図面に、やはり既存建物の中間階の
既存柱を利用して免震構造化する方法の発明を提案して
いる。但し、この先願発明は、既存柱の軸力の盛り替え
用に、プレストレス導入用のPC鋼線を配置してコンク
リートの増打ちを行うことを主な内容としている。
がら施工する「居ながら免震化」の方法を実施する場合
は、施工中の安全性を確保することが絶対の条件である
し、施工階を免震階に限定することが必要である。ま
た、免震化に伴う柱断面の増大は最小限に抑えること
が、施工後の床面積の有効利用に重要である。
55号公報に記載された既存建物の免震構造化方法を検
討すると、柱を切断した後、架台のジャッキで建物の上
部構造の全体を上昇させる旨の記載が図2と共に認めら
れる。その状態でもしも地震が起きたらと考えるだけ
で、これはとても既存建物を使用しながら施工する「居
ながら免震化」の方法として実施することは難しいと認
められる。また、同公報の請求項2〜4に、下部構造の
柱の頂部間に梁を架設するとか、上部構造の柱の脚部間
に梁を架設する旨の記載が認められ、施工後の免震階の
有効利用は困難である。のみならず、当業者の理解とし
て、既存建物は架台で支持する上下階の梁の強度が不足
する場合が多く、同梁の補強やサポートを複数階に設置
しなければならない、等々の欠点、問題点が認められ
る。
号明細書及び図面に記載された、既存建物の中間階の既
存柱を利用して免震構造化する方法は、既存柱の軸力の
盛り替え用に、プレストレス導入用のPC鋼線を配置し
たコンクリートの増打ちを行うので、免震化に伴う柱断
面の増大が著しく、施工後の床面積の有効利用に不利な
問題点が在る。
に限定し、柱断面の増大を可及的に抑制すること、及び
柱の軸変形を制御し、上部構造の健全性を確保するこ
と、並びに施工中の耐震安全性を確保し、建物を使用し
ながら施工する「居ながら免震化」の施工を実現する中
間階免震構造化工法を提供することである。
めの手段として、請求項1記載の発明に係る既存建物の
中間階免震構造化工法は、既存建物の中間階の既存柱の
躯体表面に目荒らし処理を行う段階と、前記既存柱の免
震装置の取付け部位を除く上部と下部の外周に鋼管を建
て込み、同鋼管内にモルタル等を充填し既存柱と鋼管を
一体化する段階と、上下の鋼管の間にサポートジャッキ
を設置し、同サポートジャッキを駆動して軸力を導入し
同既存柱が負担している軸力をサポートジャッキの軸力
へ盛り替える段階と、上下の鋼管の間の既存柱を切断し
撤去する段階と、上下の鋼管の端面に免震装置取付けプ
レートを仮付けし、前記上下の免震装置取付けプレート
の間に免震装置を取付け、各免震装置取付けプレートと
鋼管の端面との隙間にモルタル等を充填する段階と、サ
ポートジャッキの軸力を解放して免震装置による支持に
盛り替え、サポートジャッキを撤去する段階と、以下、
同様の段階を全ての既存柱について繰り返すことを特徴
とする。
た鋼管の建て込み及び既存柱との一体化を、既存建物の
当該中間階の既存柱の全てについて行い、しかる後施工
中の地震に対し必要とされるブレース箇所数により決定
された既存柱の鋼管の間に施工時ブレースをボルト接合
によって取り付け、免震装置の取付けを行う既存柱につ
いてのみ前記施工時ブレースを一時撤去して施工を行
い、施工後に再び施工時ブレースを当該柱の鋼管に取り
付けることを特徴とする。
た鋼管の建て込みを、二分割された半割り鋼管を既存柱
の外周へ建て込み、溶接により接合して鋼管を完成する
こと、及び既存柱との一体化を達成するため鋼管の内部
に縦、横方向の内側スタッドを既存柱を避けた配置で設
置することを特徴とする。請求項4記載の発明は、請求
項1に記載した上下の鋼管の間にサポートジャッキを設
置する方法として、上下の鋼管の外面に相対峙する配置
でブラケットをボルト接合により撤去可能に取付け、上
下のブラケットの間にサポートジャッキを設置すること
を特徴とする。
た上下の鋼管の間にサポートジャッキを設置する方法と
して、上下の鋼管の外周に環状の水平リブを持つブラケ
ットをボルト接合により撤去可能に取付け、上下の水平
リブの間にサポートジャッキを設置することを特徴とす
る。請求項6記載の発明は、請求項1に記載したサポー
トジャッキの駆動方法として、軸力を導入する際にはサ
ポートジャッキの軸力及び変位の大きさを計測し管理す
るシステムで行い、軸力の解放の際には免震装置の軸変
形を計測して急激な変形が発生しないように管理して行
うこと特徴とする。
た上下の免震装置取付けプレートの間に免震装置を取付
ける方法が、ボルト接合であること特徴とする。請求項
8記載の発明は、請求項1に記載した免震装置の取付け
を完成した既存柱については上下の鋼管の外面間に拘束
用のストッパプレートを接合し、既存建物の全ての既存
柱に免震装置の取付けを完了した段階で同時期に前記の
ストッパプレートを撤去することを特徴とする。
の中間階免震構造化工法は、図1以下に枢要な工程図で
示した形態で実施される。先ずは図1に示したように、
既存建物の中間階(免震階)の既存柱1の躯体表面に目
荒らし処理(散点部分)を行う。既存柱1の表面仕上げ
を除去し、タガネでコンクリート表面を凹凸状に荒らす
などの処理を行うのであるが、後で切断し免震装置を取
り付ける部位(長さLの範囲、Lは約450mm)は、処
理が無駄になるから放置しておく。図1において符号2
3 は免震階として選択した既存建物の3階床スラブ、2
4 は4階床スラブであり、3は4階の梁を指す。
位Lを除く上部と下部の外周に鋼管4,5を建て込み、
同鋼管4、5内にモルタル等の固着材を充填して既存柱
1と鋼管4、5を一体化する段階を示している。鋼管
4、5は、既存柱1の外径が図5に示したように900
×900mmであるのに対して、1200×1200mm、
厚さ16mmの角鋼管を二等分割した半割り鋼管を既存柱
1の左右からその外周へ相似形の配置に建て込み、突き
合わされた分割線に裏当てを設け、溶接により接合して
1個の鋼管に完成している。既存柱1と各鋼管4、5と
の隙間をモルタル6で充填して一体化する。上位の鋼管
4の下端面はモルタル6が漏れ出さない程度の底板(図
示は省略)で閉塞されている。但し、後述する免震装置
取付けプレートの良好な一体化を達成するため、前記底
板には合板の如く後で解体撤去が可能な材質のものを使
用し、且つダボ効果による一体化を図るため上向きに少
し上げ底状態に設けられる。また、前記モルタル6の充
填と硬化を利用して既存柱1とのより強固な一体化を達
成するため、各鋼管4、5の内部には、縦、横方向の内
側スタッド7が既存柱1を避けた配置で設置されている
(請求項3の発明)。因みに、図5中の符号1aは既存
柱1の鉄骨を示している。
示したものである。上記したように建物の中間階(免震
階)の既存柱への鋼管4、5の建て込み、及び同既存柱
1と一体化する工作は、既存建物の当該中間階の既存柱
の全てについて行う。しかる後、既存柱1の上下の鋼管
4、5の間に施工時ブレース8、9を後で解体撤去が容
易なボルト接合の方法によって取り付けることを示して
いる。既存建物の免震構造化の施工期間中の耐震安全性
を確保し「居ながら免震化」を実現するためである。ブ
レース8にはH形鋼の外周に補剛管を嵌めて補剛した構
造のものが使用され、ブレース9には200×200×
8×12mm程度のH形鋼が使用されている。但し、全て
の既存柱へブレースを取付けるのではなく、施工中に予
測される地震の発生に対し、必要とされるブレース箇所
数により決定した既存柱に施工時ブレース8、9を取付
ける。そして、後の工程として行われる免震装置の取付
け施工の対象である既存柱についてのみ、前記施工時ブ
レース8、9は一時撤去して免震化施工を行う。何故な
ら、ブレースの働きは本来既存建物へ地震等によって入
力する水平力を負担し、結局は柱の軸力を増大させるか
ら、免震化施工中の柱にそのような作用が発生しないよ
うに未然に防ぐ配慮に基づく。従って、当然のことなが
ら、免震化の施工を完了した段階で再び施工時ブレース
8、9を当該柱1の鋼管4、5に取り付ける。なお、以
下に説明する既存柱1の免震化の各工程は、近隣の数本
の柱を1グループの単位として施工を進める。
ートジャッキ(油圧ジャッキ)10を設置し、同サポー
トジャッキ10を駆動して軸力を導入し、同既存柱1が
負担している軸力をサポートジャッキ10の軸力へと盛
り替える段階を示している。図3〜図9までは上下の鋼
管4、5の間にサポートジャッキ10を設置する方法と
して、上下の鋼管4、5の外面に上下に相対峙する配置
でブラケット11をボルト接合により撤去可能に取付
け、上下のブラケット11、11の間にサポートジャッ
キ10を設置した構成(請求項4の発明)を示してい
る。ブラケット11を後で撤去可能にボルト接合する手
段として、上下の鋼管4、5には予めブラケット11の
取付け位置にネジ穴を設けておき、該ネジ穴へねじ込む
ワンサイドボルトによる接合を行う。図4と図5はブラ
ケット11とサポートジャッキ10を鋼管の左右に二つ
ずつ合計4台使用する構成を示している。サポートジャ
ッキ10の駆動方法としては、軸力を導入する際にはサ
ポートジャッキ10の軸力及び変位の大きさをセンサー
により計測し、解析まで一貫して行う管理システムで行
う。
柱1を長さLの範囲だけ切断し撤去した段階を示してい
る。既存柱1の切断は、例えばダイアモンドチエーンソ
ウで行う。既存柱1に負荷される軸力(鉛直荷重)はサ
ポートジャッキ10を経由して伝達される。図7は上下
の鋼管4、5の端面に免震装置取付けプレート12を仮
付けした段階を示す。上方の鋼管4に関しては、上述し
たモルタル充填用の底板を撤去し、硬化したモルタルの
下面が露出する状態とした上で、免震装置取付けプレー
ト12の仮付けを行う。免震装置取付けプレート12は
免震装置による軸力及び曲げモーメントの負担に耐える
剛性板であり、十分に厚肉の平鋼板が使用される。免震
装置取付けプレート12には免震装置取付け用のボルト
孔が予め必要数設けられているほか、上下の鋼管4、5
と充填モルタルによって強固に一体化できるようにスタ
ッドを突設した構成とされている。免震装置取付けプレ
ート12の仮付けは、免震装置の取付け作業に支障ない
固定状態を意味する。
2、12の間に免震装置13をボルト14で取付け、ま
た、各免震装置取付けプレート12と鋼管4、5内に露
出する充填モルタルの端面との隙間に充填材ないし固着
材としてモルタル等を充填し隙間を完全に埋めた段階を
示している。モルタルが完全に硬化すれば、免震装置取
付けプレート12に付設してあるスタッドの支圧効果等
により完全な一体化を達成できる。上下の免震装置取付
けプレート12と免震装置13との接合は、複数本のボ
ルト14(図9参照)を免震装置プレート13aの側か
ら免震装置取付けプレート12のボルト孔へねじ込み締
結するボルト接合である。将来予想される交換ないし調
整の作業を容易ならしめるためである。免震装置13は
鋼板とゴムシートを交互に貼り付けて柱状に構成したも
のであり、その柱状部外径は800mm位である。図9中
の符号15はエネルギー吸収用ダンパーとして免震装置
13の中心部の軸方向に貫通された鉛棒ないし低降伏点
鋼である。
の取付けを完了し、充填モルタルが十分に強度を発現し
た後に、サポートジャッキ10の軸力を解放して免震装
置13による支持に盛り替え、サポートジャッキ10及
びブラケット11を撤去した段階を示している。したが
って、柱1の最大径は鋼管4、5の外径(1200×1
200mm)でしかない。サポートジャッキ10の軸力の
解放の際には、免震装置13の軸変形を計測して急激な
変形が発生しないように管理して行う(請求項6の発
明)。撤去したサポートジャッキ10とブラケット11
は次なる既存柱の免震化施工に転用する。
ける中間階(免震階)の全ての既存柱1について繰り返
す。但し、免震装置13の取付けを完成した既存柱1に
ついては、図11に示したように、上下の鋼管4、5の
外面間に拘束用の剛なストッパプレート(鋼板)16を
後で撤去が容易なボルト接合の方法で取り付けておく。
何故なら、既存建物の中間階(免震階)に免震装置を取
り付けた柱と、未だ取り付けていない(切断もされてい
ない。)柱とが混在する場合に、地震等の水平力が入力
すると、建物が捩じれたりして危険だからである。従っ
て、既存建物の全ての既存柱1に免震装置13の取付け
を完了した段階では、同時期に前記のストッパプレート
16は全て撤去する。
項1記載の発明と略同じ段階を経て既存建物の中間階を
免震構造化する工法の実施例であるが、特には上記した
実施例に比して既存柱が負担する軸力が大きい、大規模
建物の場合であって上下の鋼管4、5の間にサポートジ
ャッキ10を設置する手段が異なる例を示す。即ち、上
下の鋼管4、5の外周には、環状の水平リブ17と縦リ
ブ18とから成るブラケットをボルト接合により撤去可
能に取付ける(図12を参照)。水平リブ17は、上方
の鋼管4についてはその上面側、下方の鋼管5について
は下面側に縦リブ18を配置して補剛を行い、ブラケッ
トの働きをする構成とされている。上下の水平リブ1
7、17の間にサポートジャッキ10を設置する。本実
施例の構成によれば、柱の軸力をサポートジャッキ10
の軸力に盛り替えた際に発生する曲げモーメントは水平
リブ17の引張り応力と相殺され、鋼管4、5との接合
ボルトにはせん断力のみが伝達され、力学的に有利であ
る。
免震構造化工法によれば、施工階を建物の中間階(免震
階)に限定し、既存柱が負担する軸力は同柱からその外
周に一体化した鋼管を経由してサポートジャッキへ伝達
するから、サポートジャッキを撤去する結果、柱断面の
増大は鋼管の外径の限度に可及的に抑制することにな
り、施工後の床面積の有効利用に寄与するころ大であ
る。
スを併用して柱の軸変形を制御し、上部構造の健全性を
確保すると共に施工中の耐震安全性を確保するから、建
物を使用しながら施工する「居ながら免震化」の施工を
実現することができる。しかも既存柱の支持を原則とし
ているから、既存建物の特定箇所を補強したりサポート
を併用する等の面倒な負担がない。
プレートなどの取付けはボルト接合とし火気は一切使用
しないから、施工の安全性が保証されるし、各仮設物の
転用ができ、経済的である。
段階を示した立面図である。
面図である。
る。
ある。
立面図である。
面図である。
を示した立面図である。
た立面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 既存建物の中間階の既存柱の躯体表面に
目荒らし処理を行う段階と、 前記既存柱の免震装置の取付け部位を除く上部と下部の
外周に鋼管を建て込み、同鋼管内にモルタル等を充填し
既存柱と鋼管を一体化する段階と、 上下の鋼管の間にサポートジャッキを設置し、同サポー
トジャッキを駆動して軸力を導入し同既存柱が負担して
いる軸力をサポートジャッキの軸力へ盛り替える段階
と、 上下の鋼管の間の既存柱を切断し撤去する段階と、 上下の鋼管の端面に免震装置取付けプレートを仮付け
し、前記上下の免震装置取付けプレートの間に免震装置
を取付け、各免震装置取付けプレートと鋼管の端面との
隙間にモルタル等を充填する段階と、 サポートジャッキの軸力を解放して免震装置による支持
に盛り替え、サポートジャッキを撤去する段階と、以
下、同様の段階を全ての既存柱について繰り返すことを
特徴とする、既存建物の中間階免震構造化工法。 - 【請求項2】 鋼管の建て込み及び既存柱との一体化
は、既存建物の当該中間階の既存柱の全てについて行
い、しかる後施工中の地震に対し必要とされるブレース
箇所数により決定された既存柱の鋼管の間に施工時ブレ
ースをボルト接合によって取り付け、免震装置の取付け
を行う既存柱についてのみ前記施工時ブレースを一時撤
去して施工を行い、施工後に再び施工時ブレースを当該
柱の鋼管に取り付けることを特徴とする、請求項1に記
載した既存建物の中間階免震構造化工法。 - 【請求項3】 鋼管の建て込みは、二分割された半割り
鋼管を既存柱の外周へ建て込み、溶接により接合して鋼
管を完成すること、及び既存柱との一体化を達成するた
め鋼管の内部に縦、横方向の内側スタッドを既存柱を避
けた配置で設置することを特徴とする、請求項1に記載
した既存建物の中間階免震構造化工法。 - 【請求項4】 上下の鋼管の間にサポートジャッキを設
置する方法は、上下の鋼管の外面に相対峙する配置でブ
ラケットをボルト接合により撤去可能に取付け、上下の
ブラケットの間にサポートジャッキを設置することを特
徴とする、請求項1に記載した既存建物の中間階免震構
造化工法。 - 【請求項5】 上下の鋼管の間にサポートジャッキを設
置する方法は、上下の鋼管の外周に環状の水平リブを持
つブラケットをボルト接合により撤去可能に取付け、上
下の水平リブの間にサポートジャッキを設置することを
特徴とする、請求項1に記載した既存建物の中間階免震
構造化工法。 - 【請求項6】 サポートジャッキの駆動方法は、軸力を
導入する際にはサポートジャッキの軸力及び変位の大き
さを計測し管理するシステムで行い、軸力の解放の際に
は免震装置の軸変形を計測して急激な変形が発生しない
ように管理して行うこと特徴とする、請求項1に記載し
た既存建物の中間階免震構造化工法。 - 【請求項7】 上下の免震装置取付けプレートの間に免
震装置を取付ける方法は、ボルト接合であること特徴と
する、請求項1に記載した既存建物の中間階免震構造化
工法。 - 【請求項8】 免震装置の取付けを完成した既存柱につ
いては上下の鋼管の外面間に拘束用のストッパプレート
を接合し、既存建物の全ての既存柱に免震装置の取付け
を完了した段階で同時期に前記のストッパプレートを撤
去することを特徴とする、請求項1に記載した既存建物
の中間階免震構造化工法。
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JP22411597A JP3772248B2 (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 既存建物の中間階免震構造化工法 |
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ID=16808778
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