JPH09273318A - 既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造物における柱・梁接合部の耐震補強構造 - Google Patents
既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造物における柱・梁接合部の耐震補強構造Info
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- JPH09273318A JPH09273318A JP8242196A JP8242196A JPH09273318A JP H09273318 A JPH09273318 A JP H09273318A JP 8242196 A JP8242196 A JP 8242196A JP 8242196 A JP8242196 A JP 8242196A JP H09273318 A JPH09273318 A JP H09273318A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既存の鉄筋コンクリート造もしくは鉄骨鉄筋
コンクリート造で、柱・梁接合部耐力が不足している建
物における耐震補強方法を提供する。 【解決手段】 既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨
鉄筋コンクリート構造物における柱２、梁１の接合部に
鉄筋コンクリートによる増し打ちを止めて、同柱・梁接
合部の上下に補強鋼板３を巻装した。
コンクリート造で、柱・梁接合部耐力が不足している建
物における耐震補強方法を提供する。 【解決手段】 既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨
鉄筋コンクリート構造物における柱２、梁１の接合部に
鉄筋コンクリートによる増し打ちを止めて、同柱・梁接
合部の上下に補強鋼板３を巻装した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は既存の鉄筋コンクリ
ート、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造の建造物で、
柱・梁接合部の耐力が不足している建造物における柱・
梁接合部の耐震補強構造に係るものである。
ート、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造の建造物で、
柱・梁接合部の耐力が不足している建造物における柱・
梁接合部の耐震補強構造に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】近年高強度で大径の主筋が柱及び梁部材
に使用されるようになり、柱・梁接合部パネルの各部の
応力度レベルは著しく高いものとなり、架構の弱点は柱
部材、梁部材よりも柱・梁接合パネルに移ってきた。こ
のため、従来は図６及び図７に示すように柱ａ、梁ｂの
接合部にコンクリートｃを増し打ちして、耐力を向上さ
せていた。
に使用されるようになり、柱・梁接合部パネルの各部の
応力度レベルは著しく高いものとなり、架構の弱点は柱
部材、梁部材よりも柱・梁接合パネルに移ってきた。こ
のため、従来は図６及び図７に示すように柱ａ、梁ｂの
接合部にコンクリートｃを増し打ちして、耐力を向上さ
せていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の補強方法は
既存の建物内でコンクリートを打設するため、補強工事
が容易でなく、コンクリート増し打ち部に鉄筋を配筋す
るのに多くの手間を要した。本発明は前記従来技術の有
する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とする
ところは新設建物に適用される柱・梁接合部の補強装置
を既存の建物に適用できる耐震補強構造を提供する点に
ある。
既存の建物内でコンクリートを打設するため、補強工事
が容易でなく、コンクリート増し打ち部に鉄筋を配筋す
るのに多くの手間を要した。本発明は前記従来技術の有
する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とする
ところは新設建物に適用される柱・梁接合部の補強装置
を既存の建物に適用できる耐震補強構造を提供する点に
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄
骨鉄筋コンクリート構造物における柱・梁接合部の耐震
補強構造は、既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨鉄
筋コンクリート構造物における柱・梁接合部に鉄筋コン
クリートによる増し打ちを止めて、同接合部の上下に鋼
板を巻装して構成されている。
め、本発明に係る既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄
骨鉄筋コンクリート構造物における柱・梁接合部の耐震
補強構造は、既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨鉄
筋コンクリート構造物における柱・梁接合部に鉄筋コン
クリートによる増し打ちを止めて、同接合部の上下に鋼
板を巻装して構成されている。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す本発明
の最も好ましい実施の形態について説明する。２は既存
の鉄筋コンクリート柱、または鉄骨鉄筋コンクリート
柱、１は既存の鉄筋コンクリート梁、または鉄骨鉄筋コ
ンクリート梁で、図１のＦは前記柱・梁接合部における
圧縮力の流れを示し、図２に示すＦ′は前記柱・梁接合
部から前記柱２へ貫通する剪断ひび割れＧを防止するた
めに、柱梁接合部に接する柱２に加えられるべき拘束力
である。
の最も好ましい実施の形態について説明する。２は既存
の鉄筋コンクリート柱、または鉄骨鉄筋コンクリート
柱、１は既存の鉄筋コンクリート梁、または鉄骨鉄筋コ
ンクリート梁で、図１のＦは前記柱・梁接合部における
圧縮力の流れを示し、図２に示すＦ′は前記柱・梁接合
部から前記柱２へ貫通する剪断ひび割れＧを防止するた
めに、柱梁接合部に接する柱２に加えられるべき拘束力
である。
【０００６】而して図示の実施例においては、柱・梁接
合部から柱へ貫通する剪断ひび割れを防止するためのコ
ンクリートの増し打ちを行うことなく、柱・梁接合部の
上下部において柱２に補強鋼板３を捲装するとともに、
前記柱２の四方と補強鋼板３との間に１０ｍｍ程度の隙
間４を設け、同隙間４にグラウトを施すとともに、相対
する補強鋼板３を現場で溶接ｗするものである。
合部から柱へ貫通する剪断ひび割れを防止するためのコ
ンクリートの増し打ちを行うことなく、柱・梁接合部の
上下部において柱２に補強鋼板３を捲装するとともに、
前記柱２の四方と補強鋼板３との間に１０ｍｍ程度の隙
間４を設け、同隙間４にグラウトを施すとともに、相対
する補強鋼板３を現場で溶接ｗするものである。
【０００７】図４は中柱と梁との接合部を示し、図５は
中柱に壁５がある場合を示し、同壁５と補強鋼板３とを
アングル材６で抑えボルト７を介して止着した場合を示
す。このように前記実施例によれば、柱・梁接合部から
柱へ貫通しようとするひび割れを、前記補強鋼板３によ
って拘束するものである。
中柱に壁５がある場合を示し、同壁５と補強鋼板３とを
アングル材６で抑えボルト７を介して止着した場合を示
す。このように前記実施例によれば、柱・梁接合部から
柱へ貫通しようとするひび割れを、前記補強鋼板３によ
って拘束するものである。
【０００８】
【発明の効果】本発明によれば、既存の鉄筋コンクリー
ト、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造物における柱・
梁接合部の耐震補強に際して、柱・梁接合部におけるコ
ンクリートの増し打ちを止め、同柱・梁接合部の上下に
鋼板を巻装して、柱・梁接合部の剪断強度と靱性を増大
させ、その結果、建物全体として耐力と変形性能を向上
せしめ、既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨鉄筋コ
ンクリート構造物を簡単な施工方法によって補強しうる
ものである。
ト、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造物における柱・
梁接合部の耐震補強に際して、柱・梁接合部におけるコ
ンクリートの増し打ちを止め、同柱・梁接合部の上下に
鋼板を巻装して、柱・梁接合部の剪断強度と靱性を増大
させ、その結果、建物全体として耐力と変形性能を向上
せしめ、既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨鉄筋コ
ンクリート構造物を簡単な施工方法によって補強しうる
ものである。
【図１】鉄筋コンクリート、または鉄骨鉄筋コンクリー
ト構造の柱・梁接合部における圧縮力の流れを示す説明
図である。
ト構造の柱・梁接合部における圧縮力の流れを示す説明
図である。
【図２】前記柱・梁接合部の剪断破壊の例を示す説明図
である。
である。
【図３】本発明に係る柱・梁接合部の耐震補強装置の一
実施例を示す立面図である。
実施例を示す立面図である。
【図４】前記耐震補強装置の中柱における平面図であ
る。
る。
【図５】図４において中柱に壁がある場合の平面図であ
る。
る。
【図６】従来の補強構造の一例を示す平面図である。
【図７】図６の立面図である。
１ 梁 ２ 柱 ３ 補強鋼板 ４ 補強鋼板と柱の隙間
Claims (1)
- 【請求項１】 既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨
鉄筋コンクリート構造物における柱・梁接合部に鉄筋コ
ンクリートによる増し打ちを止めて、同接合部の上下に
鋼板を巻装してなることを特徴とする、既存の鉄筋コン
クリート、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造物におけ
る柱・梁接合部の耐震補強構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8242196A JPH09273318A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造物における柱・梁接合部の耐震補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8242196A JPH09273318A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造物における柱・梁接合部の耐震補強構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09273318A true JPH09273318A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13774135
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8242196A Pending JPH09273318A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 既存の鉄筋コンクリート、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート構造物における柱・梁接合部の耐震補強構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09273318A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008255646A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Taisei Corp | 柱補強構造 |
| JP2009052227A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Taisei Corp | 柱補強構造 |
| CN102979320A (zh) * | 2012-12-29 | 2013-03-20 | 上海市建筑科学研究院(集团)有限公司 | 外包钢套加固严重震损钢筋混凝土框架结构的方法 |
| JP2015001123A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | 清水建設株式会社 | 鉄骨梁とコンクリート柱の接合構造 |
| CN105625743A (zh) * | 2016-02-24 | 2016-06-01 | 朱奎 | 带次梁的混凝土主梁加固结构 |
| CN107630564A (zh) * | 2017-09-12 | 2018-01-26 | 叶长青 | 混凝土梁的加固结构 |
| JP2020012252A (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-23 | 清水建設株式会社 | コンクリート柱 |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP8242196A patent/JPH09273318A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008255646A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Taisei Corp | 柱補強構造 |
| JP2009052227A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Taisei Corp | 柱補強構造 |
| CN102979320A (zh) * | 2012-12-29 | 2013-03-20 | 上海市建筑科学研究院(集团)有限公司 | 外包钢套加固严重震损钢筋混凝土框架结构的方法 |
| CN102979320B (zh) * | 2012-12-29 | 2016-04-06 | 上海市建筑科学研究院(集团)有限公司 | 外包钢套加固严重震损钢筋混凝土框架结构的方法 |
| JP2015001123A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | 清水建設株式会社 | 鉄骨梁とコンクリート柱の接合構造 |
| CN105625743A (zh) * | 2016-02-24 | 2016-06-01 | 朱奎 | 带次梁的混凝土主梁加固结构 |
| CN107269018A (zh) * | 2016-02-24 | 2017-10-20 | 朱奎 | 带次梁的混凝土主梁加固施工方法 |
| CN105625743B (zh) * | 2016-02-24 | 2017-11-14 | 朱奎 | 带次梁的混凝土主梁加固结构 |
| CN107630564A (zh) * | 2017-09-12 | 2018-01-26 | 叶长青 | 混凝土梁的加固结构 |
| CN107630564B (zh) * | 2017-09-12 | 2020-04-10 | 叶长青 | 一种混凝土梁的加固结构施工方法 |
| JP2020012252A (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-23 | 清水建設株式会社 | コンクリート柱 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050516 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050701 |
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