JP4658005B2 - 既存建物の免震化工法 - Google Patents

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本発明は、免震装置を設置するために中間部分を切除した柱に、設置した免震装置に取り付けた上下ベースプレート間の水平方向への相対移動を拘束するための拘束部材を取り付けることで、免震装置を設置していない柱がある時点で地震等が発生した場合でも、免震装置を設置していない柱に破壊が集中しないような、既存建物の免震化工法に関する。
既存建物の免震化工法としては、特許文献1が知られている。特許文献1の「免震化工法」では、既存建物に免震装置を設置して免震化するための免震化工法であって、既存建物の複数本ある柱のうち所定本数の柱毎に、該柱が負担する既存建物の重量分を仮設材で受け、該柱の中間部を切除するとともにその切除箇所に免震装置を設置し、その後設置した免震装置に前記柱が負担する既存建物の重量分を前記仮設材から移し換えて該仮設材を撤去する作業を繰り返し行うことにより、前記複数本の柱全てに対して免震装置を順次設置するとともに前記仮設材を順次撤去していく。しかも、それら柱全てに対して免震装置を順次設置していきかつ仮設材を順次撤去していく工程中には、既存建物の重量分を仮設材から各免震装置に移し換えるに先立って、各免震装置の周囲にそれぞれ個別水平変位拘束手段を順次設置していくことにより、該個別水平変位拘束手段によって、既存建物の免震装置を設置する箇所より上側の部分の水平変位を拘束するようにしている。
また、この種の免震装置に用いられる個別水平変位拘束手段としては、特許文献2および3に開示されているものを適用することが可能である。特許文献2では、免震装置の上下フランジプレートに、これを上下躯体に取り付ける取付ボルトを共用して、補強部材を固定するようにしている。特許文献3では、免震ゴム周りを取り囲んで複数のセグメントを接合し、これらセグメントの上端および下端が免震装置の上下フランジプレート側縁に掛かるようにしている。
特許第3760306号公報 特開2001−317216号公報 特開2000−73613号公報
特許文献1にあっては、「免震装置を順次設置していきかつ仮設材を順次撤去していく工程中には、既存建物の重量分を仮設材から各免震装置に移し換えるに先立って、各免震装置の周囲にそれぞれ個別水平変位拘束手段を順次設置していく」という手順を備えていた。このような手順であると、特殊な拘束部材を使用しない限りは、既存建物の重量分を免震装置に移し換えることで、それよりも前に取り付けておく個別水平変位拘束手段にも明らかに荷重がかかることになる。このため、個別水平変位拘束手段には、初期ひずみや初期応力が発生する。既存建物の重量分の移し換えで、免震装置が沈み込むので、個別水平変位拘束手段に生ずる初期ひずみや初期応力はさらに大きなものとなる。このように、重量分の移し換え前から取り付けられ、移し換えによって初期ひずみ等が生じる個別水平変位拘束手段では、設計値に応じた拘束性能を発揮することはできず、地震等によって工事中の建物に大きな水平外力がかかった場合の安全装置としての機能を十分に果たし得ないおそれがあるという課題があった。また、個別水平変位拘束手段をボルト等で取り付けている場合は、荷重やひずみによって、取り外し時に取り外しが困難になり、沈み込みを予め考慮して長孔にしておくなどすると、移動が許容されるため安全装置の用をなさず、また再度固定する必要があるので、取り付けが二度手間になる。
また、このような初期ひずみ等を勘案して設計する場合には、個別水平変位拘束手段の断面が初期ひずみ等の分だけ大きくなるため、コストアップに繋がってしまう。個別水平変位拘束手段は、既存建物全ての柱に免震装置をセットした後で撤去する安全装置であるため、柱本数に合わせて多数準備されるこれら個別水平変位拘束手段のコストアップは、免震化施工全体の施工費用を上昇させてしまうという課題があった。
他方、個別水平変位拘束手段として適用可能な補強部材を開示している特許文献2にあっては、補強部材を取り外す際、免震装置を固定する取付ボルトを抜き取ることとなり、免震装置の取付作業が二度手間になってしまうという課題があった。特許文献3では、セグメントの上下端を上下フランジプレートの側縁に掛けることで拘束作用を得るようにしていて、掛かり代が小さく、また免震装置をフランジプレートの外周に沿って完全に取り囲んだ形状であるので、その作製や設置にあたり精度も要求され、さらに上下振動の作用で外れるおそれがあるという課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、免震装置を設置するために中間部分を切除した柱に、設置した免震装置に取り付けた上下ベースプレート間の水平方向への相対移動を拘束するための拘束部材を、これに初期応力等を生じさせることなく、また十分な拘束性能を発揮させつつ作業性良好に取り付けることが可能であり、これにより施工安全性や施工コストの低減を確保することが可能な既存建物の免震化工法を提供することを目的とする。
本発明にかかる既存建物の免震化工法は、既存建物の所定階とその下階の梁間に、適宜数の仮設水平拘束手段を配置し、上記所定階の一本乃至複数本の柱毎に、当該柱の負担荷重を仮設支柱に移し替え、上記柱の中間部を切除して切除空間を形成し、断面L字形状または断面コの字形状のプレート拘束部材を接合ボルトで取り付ける脱着部を有する上下ベースプレートを、予め上下面に着脱可能に取り付けた免震装置を上記切除空間に挿入して、当該上下ベースプレートを、切断した上記柱の上下切断面それぞれに固着することで当該免震装置を設置し、上記仮設支柱の負担荷重を上記免震装置に移し替え、上記上下ベースプレート間に上記プレート拘束部材を、上記接合ボルトで取り付ける箇所が上記柱外方に面するようにして、該接合ボルトで設置してこれら上下ベースプレートの水平方向の相対移動を拘束し、上記仮設水平拘束手段および上記仮設支柱を適宜に撤去する作業を繰り返し行うようにして、上記仮設水平拘束手段および上記仮設支柱を盛り替えながら、上記免震装置を上記柱に順次設置していき、上記所定階の上記柱全てに上記免震装置の設置を完了した後に、上記プレート拘束部材を全て撤去することを特徴とする。
また、前記上下ベースプレートの少なくとも上ベースプレートの前記脱着部には、前記プレート拘束部材を取り付けるための取付治具が予め取り付けられていることを特徴とする。
また、前記プレート拘束部材は、上下方向に複数のピースに分割され、分割されたピースを重ねてボルト接合するボルト穴は、ルーズ穴で形成されるとともに、互いに接合されるピース同士の間隙には、間隙調整材が設置されることを特徴とする。
本発明にかかる既存建物の免震化工法にあっては、免震装置を設置するために中間部分を切除した柱に、設置した免震装置の上下フランジプレート間の水平方向への相対移動を拘束するための拘束部材を、これに初期応力等を生じさせることなく、また十分な拘束性能を発揮させつつ作業性良好に取り付けることができ、これにより施工安全性や施工コストの低減を確保することができる。
以下に、本発明にかかる既存建物の免震化工法の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態にかかる既存建物の免震化工法は基本的には、図1から図3に示すように、既存建物の所定階とその下階の梁6間に、適宜数の仮設水平拘束手段5を配置し、所定階の一本乃至複数本の柱1毎に、当該柱1の負担荷重を仮設支柱2に移し替え、柱の中間部13を切除して切除空間Sを形成し、断面L字形状または断面コの字形状のプレート拘束部材4を接合ボルト10で取り付ける脱着部を有する上下ベースプレート3a、3bを、予め上下面に着脱可能に取り付けた免震装置3を切除空間Sに挿入して、当該上下ベースプレート3a、3bを、切断した柱1の上下切断面それぞれに固着することで当該免震装置3を設置し、仮設支柱2の負担荷重を免震装置3に移し替え、上下ベースプレート3a、3b間にプレート拘束部材4を、接合ボルト10で取り付ける箇所が柱1外方に面するようにして、接合ボルト10で設置してこれら上下ベースプレート3a、3bの水平方向の相対移動を拘束し、仮設水平拘束手段5および仮設支柱2を適宜に撤去する作業を繰り返し行うようにして、仮設水平拘束手段5および仮設支柱2を盛り替えながら、免震装置3を柱1に順次設置していき、所定階の柱1全てに免震装置3の設置を完了した後に、プレート拘束部材4を全て撤去するようになっている。上下ベースプレート3a,3bの少なくとも上ベースプレート3aの脱着部には、プレート拘束部材4を取り付けるための取付治具が予め取り付けられていることが好ましい。
本実施形態にかかる既存建物の免震化工法は、低層や中層の建物の柱を対象とするのみならず、高層・超高層建物の適宜階の柱も対象として施工される。また、施工対象とする柱としては、所定階の建物平面プランの柱全数を対象として施工してよい。本実施形態にあっては、RC造もしくはSRC造の既存建物が例示されているが、S造や鋼管コンクリート構造、さらにはS造とRC造などの混合構造の既存建物を対象として施工してもよい。
図1および図2には、所定階の柱1と梁6および下階の梁6で構成された架構に床7を設け、また適宜に耐震壁や袖壁を設けて構築された既存建物が示されている。この既存建物に対し、免震化工法を適用していくにあたっては、まず、第1工程として図1(A)〜(C)および図3に示すように、積層ゴム等の免震装置3を組み込む対象となる柱1の周りに対して、躯体補強を行い、併せて、仮設水平拘束手段5として、開口部9に仮設ブレース5aを設置する作業を実施する。また、この第1工程では、耐震壁や袖壁を所定位置で切断もしくは切除するなどして形成した開口部9に、さらに仮設水平拘束手段5として、仮設耐震パネル8の取り付けを行う作業が実施される。
本実施形態にあっては、最初に、X型ブレースなどの仮設ブレース5aや仮設耐震パネル8が適宜数設置される(図1(A)および(B)参照)。これら仮設ブレース5aや仮設耐震パネル8は、柱1と梁6で構成される架構の水平方向剛性を向上させる。図示例では、仮設ブレース5aとして、X型ブレースが採用されているけれども、建物に作用する水平力を負担できるものであれば、K型ブレースなど、その他のブレースを用いてもよい。仮設耐震パネル8は、柱1から空間部Tを隔てて設けられ、所定階の梁6下に接合される上パネル8aと、下階の梁6上に接合される下パネル8bと、これら上パネル8aと下パネル8bとの間にこれらパネル8a,8bに接合して設けられる中間パネル8cとから構成される。中間パネル8cは、それ以外のパネル8a,8bよりも小さな剛性に設定され、塑性変形されてエネルギ吸収するようになっている。これにより、その後に柱1の中間部分を切除したり耐震壁を切断することに対し、本来これらの部材が負担するはずの既存建物に作用する水平方向エネルギを吸収することができる。すなわち、免震装置3を柱1に取り付けて機能させるまでの間、既存建物に作用する水平方向エネルギを吸収させて、耐震性能を維持することができるとともに、免震化工法の最終段階で取り外されることで、免震装置3の免震機能を確保することができる。
その後、免震装置3を設置する柱1周りの躯体構造を補強する。躯体の補強に際しては、免震装置3の設置箇所を避けて、柱1周りの梁6に梁幅および梁せいを拡張する形態で増設部分11を形成するとともに、柱1を拡幅する形態で拡幅部分12を形成する。図示例にあっては、拡幅部分12を、免震装置3の設置位置下方全体にわたって床7まで形成しているが、この拡幅部分11も必要最小限形成すればよく、床7まで形成する必要はなくて、対象柱1の高さ方向途中まで形成するだけでもよい。
本実施形態は、RC造等の既存建物を対象としているので、増設部分11や拡幅部分12はRC造で柱1や梁6に一体的に構築される。これにより、柱1周りの躯体が補強される。図示例にあっては、図1(A)から(C)に示したように、仮設ブレース5aを設置し、また仮設耐震パネル8を取り付け、躯体補強を行う手順が示されているが、これら3つの作業の手順はいずれを最初に行っても、また同時に行ってもよい。
第2工程では、所定階の柱1から仮設支柱2であるジャッキ2aに柱1の負担荷重を移し替える作業を実施する。この作業は、柱一本毎あるいは適宜本数毎に実施される。この工程では図1(D)に示すように、柱1の周りに柱高さ方向に伸縮自在なジャッキ2aを適宜数配設し、これらジャッキ2aを伸張させて、その上端を増設部分11に下方から当接させる。従って、増設部分11は、少なくともジャッキ2a上端を当接させ得る寸法で形成される。ジャッキ2aは、下階の梁6に支持反力をとって、施工階の増設部分11を介して柱1の負担荷重を支持する。これにより、柱1が負担している建物荷重がジャッキ2aに移し替えられる。ジャッキ2aの支持反力を負担する下階の梁6については、必要に応じて補強を行ったり、当該下階の梁6下に別途ジャッキを設置して、さらに下階の梁からも支持反力をとるようにしてもよい。
このようにジャッキ2aの支持反力を、柱1に接続される下階の梁6で負担する関係上、上記仮設ブレース5aは、免震装置3を設置する柱1とは異なる柱通りに設置することが好ましい。建物に作用する水平外力を負担する仮設ブレース5aの支持反力も、下階の梁6で負担しなければならず、これら仮設ブレース5aおよびジャッキ2aの支持反力を共通の梁6で負担させることは好ましくないためである。また、仮設ブレース5aや仮設耐震パネル8を、免震装置3が設置される柱1と異なる柱通りに設置することで、上記躯体補強などの作業スペースも広く確保することができる。また、本実施形態では、水平外力を仮設ブレース5aや仮設耐震パネル8で負担させるようにしているので、ジャッキ2aに水平外力を負担させる必要がなく、ジャッキ2aの上下を床7や増設部分11に剛接合するなどの作業を行う必要がない。これにより、ジャッキ2aの取り付け構成を単純化することができ、その取り付け作業および撤去作業ともに、容易化することができる。
第3工程では、柱1の中間部を切除して、免震装置3の設置スペースとしての切除空間Sを形成する作業を実施する。この工程では図1(D)に示すように、躯体補強となる増設部分11と拡幅部分12との間において、上下2箇所で柱1を切断し、これら切断箇所の間の切除部分13を柱1から撤去する。これにより、ジャッキ2aで支持した状態の所定階の柱1に切除空間Sが形成される。
第4工程では、免震装置3を切除空間Sへ設置する作業を実施する。この工程では図1(E)に示すように、切除部分13を撤去した柱1の切除空間Sに免震装置3を装着する。免震装置3の上面および下面を形成する上下フランジプレート3dの上側および下側にはそれぞれ、上ベースプレート3aおよび下ベースプレート3bが予め重ね合わせて設けられ、この状態で免震装置3は切除空間Sに挿入される。図4にも示すように、上下ベースプレート3a,3bには、切断された柱1の上方柱部1aおよび下方柱部1bの上下切断面にコンクリートやモルタルなどのグラウト材を介して埋め込まれて上下ベースプレート3a,3bを固着する袋ナット3cが設けられる。上下ベースプレート3a,3bは、この袋ナット3cに締結されるボルト3eにより、免震装置3の上下フランジプレート3dにそれぞれ着脱自在に取り付けられる。したがって、免震装置3の装着作業は、まず、袋ナット3cにボルト3eを締結して免震装置3の上下フランジプレート3dに上下ベースプレート3a,3bを取り付け、次いで、免震装置3を切除空間Sへ挿入し、その後、上下ベースプレート3a,3bそれぞれから突出する袋ナット3cを包囲するように柱1周りを型枠で取り囲む。さらに、型枠内にグラウト材を充填する等の方法で、上下ベースプレート3a,3bを上方柱部1aおよび下方柱部1bに固着し、これにより免震装置3を柱1に対して設置する。ベースプレートにはさらに定着力・一体化を高めるために、スタットジベルなどを接合しておいても良い。コンクリート等が必要強度を発現した後、型枠を撤去する。これにより、免震装置3は柱1の上方柱部1aと下方柱部1bとの間に設置される。上下ベースプレート3a,3bには、上下フランジプレート3dの取付位置よりも外側に、プレート拘束部材4の脱着部として、接合ボルト10用のボルト穴20が予め形成されている。なお、ボルト穴20は袋ナットであっても良い。
第5工程では、ジャッキ2aから免震装置3に負担荷重を移し替える作業を実施する。この工程では図1(F)に示すように、ジャッキ2aを収縮させて、その上端を増設部分11から離脱させる。これにより、それまでジャッキ2aが支持していた負担荷重が、上方柱部1aおよび下方柱部1bを介して、免震装置3に載せ替えられる。負担荷重を免震装置3に移し替えるこの段階では、仮設ブレース5aおよび仮設耐震パネル8によって、第1工程以降継続的に、建物に作用する水平外力が負担され、水平変位を拘束することができていて、たとえ地震外力が既存建物に作用しても、免震装置3に当該外力が作用することを抑制し、これら仮設ブレース5aと仮設耐震パネル8とによって既存建物に必要な構造性能を維持して、建物の安全性を確保することができる。なお、仮設耐震パネル8は、ジャッキ2aの伸縮等の影響を避けるため、なるべく柱1から離して設置することが望ましい。
第6工程では、ジャッキ2aから免震装置3に負担荷重を載せ替えた後、すなわち負担荷重を免震装置3に移し替え終わった後で、免震装置3に予め取り付けておいた上下ベースプレート3a,3b間に、接合ボルト10用のボルト穴20を使用して、プレート拘束部材4を取り付け、また適宜にジャッキ2aを撤去する作業を実施する。ここで、「ジャッキ2aから免震装置3に負担荷重を載せ替えた後、すなわち負担荷重を免震装置3に移し替え終わった後」とは、負担荷重がすべて完全に、ジャッキ2aから、免震装置3に移し替えられた状態を意味し、すなわちジャッキ2aには建物の荷重が何ら作用せず、従って撤去可能となった状態をいう。その意味では、第6工程は、図1(F)に示したジャッキ2a上端が増設部分11から離れた状態を含む。換言すれば、第5工程の負担荷重の移し替え操作は、負担荷重をジャッキ2aから免震装置3に徐々に移す操作段階をいい、第6工程は、ジャッキ2aをいつでも取り外すことができるようになった状態以降の段階となる。図1(G)および図2に示すように、ジャッキ2aを撤去した状態はもちろん第6工程の段階である。
そして、ジャッキ2aを現実に撤去したかしないかに関わらず、ジャッキ2aに建物の荷重が何ら作用しなくなった後、プレート拘束部材4を、免震装置3を取り囲んで、上下ベースプレート3a,3b間に取り付ける。プレート拘束部材4は、これら上下ベースプレート3a,3bの相対移動を拘束して、免震装置3に外力が入力されることを規制する。ジャッキ2aから免震装置3に完全に全ての負担荷重を移し替えた段階では、当該負担荷重により免震装置3は僅かながら沈み込むように変形する。本実施形態では、このように免震装置3が負担荷重を負担することによって相当の変形を生じた後で、プレート拘束部材4を取り付ける。
従って、プレート拘束部材4を取り付けるにあたり、何らの初期ひずみも初期応力も生じさせることなく、柱1に設置することができる。従って、プレート拘束部材4は、設計値に応じて適正に柱1における水平変位を拘束し、水平外力が既存建物に作用しても免震装置3が機能することを阻止して、仮設ブレース5aや仮設耐震パネル8とともに、施工時の安全性を確保する。
図4には、プレート拘束部材4の例が示されている。プレート拘束部材4は、免震装置3の上下フランジプレート3dよりも一回り大きな上下ベースプレート3a,3bに取り付けられる。図示例にあっては、プレート拘束部材4は上下方向に、いずれも断面L字形状の上方部材4aと下方部材4bの2部材で構成されている。これら上方および下方部材4a,4bのうち、いずれか一方、例えば上方部材4aを、免震装置3を切除空間Sに挿入する前に予め、ボルト穴20に接合ボルト10を螺合することで、上ベースプレート3aに取り付けておく。もちろん、下方部材4bを、下ベースプレート3bに取り付けておいてもよい。
プレート拘束部材4のいずれか一方の部材4a,4bを、いずれかのベースプレート3a,3bに予め取り付けておくことにより、免震装置3設置後のプレート拘束部材4の取り付け作業を簡便化することができる。また、いずれか一方の部材4a,4bのみを取り付けることは、ジャッキ2aから免震装置3に負担荷重を移し替える際に、プレート拘束部材4に初期応力等が生じることも防止でき、負担荷重の移し替え後に上方部材4aと下方部材4bとを接合することによって、完成されたプレート拘束部材4で上下ベースプレート3a,3bの相対移動を適切に拘束できる。
上方部材4aと下方部材4bとをボルト21で接合するようになっており、これら上方および下方部材4a,4bのいずれかのボルト穴22は、取り付け微調整のためにルーズ穴で形成され、また、上方部材4aと下方部材4bの重ね合わせ部分には、それら間に生じる間隙に薄鋼板23などの間隙調整材が必要に応じて配置され、これにより、上方部材4aと下方部材4bとを強固に接合して、高剛性なプレート拘束部材4として構成することができる。上記説明では、プレート拘束部材4を上方部材4aと下方部材4bの2部材から構成するとしたが、先にベースプレート3a,3bに取り付ける部材は、取付治具と理解してもよく、この場合、免震装置3挿入前に取り付けた取付治具に、負担荷重を免震装置3に移し替えた後で、単体のプレート拘束部材を接合する手順となる。このような手順であってもよいことはもちろんである。
図5には、図4の変形例が示されていて、プレート拘束部材4は上下方向に、断面L字形状の上方および下方部材4c,4d、並びに平板状の中間部材4eの3部材で構成されている。このような変形例では、免震装置3に取り付けた上下ベースプレート3a,3bに予め上方部材4cおよび下方部材4dを取り付けておくようにしてもよい。これら部材4c,4dは上記と同様に、取付治具として理解することもできる。上方部材4cおよび下方部材4dに対する中間部材4eの取り付けは、図4の場合と同様であって、ルーズ穴のボルト穴22で取り付けの微調整ができ、薄鋼板23を挟み込んで強固に接合することができる。ルーズ穴のボルト穴22については、中間部材4eの2つのボルト穴22双方をルーズ穴としても良い。さらに、これら2つのボルト穴22の一方を上下方向、他方を左右方向のルーズ穴とすることができる。これにより、さらに取付作業の融通性を高めることができる。
さらに、図6には、断面コの字形状の単体のプレート拘束部材4fを使用する場合が示されている。この場合には、免震装置3に負担荷重を移し替えた後に、取り付けが行われる。この場合であっても、上下ベースプレート3a,3bと単体のプレート拘束部材4fのいずれかにルーズ穴を形成し、また接合箇所に薄鋼板を設けてもよいことはもちろんである。
これら図4〜図6のいずれの取り付け形態にあっても、上下ベースプレート3a,3bに、プレート拘束部材4を脱着するための、例えばボルト穴20で構成した脱着部を予め設けていて、これにより、2部材構成や3部材構成のプレート拘束部材4の一部を、あるいは単体のプレート拘束部材4を、適宜、装着することができる。予め一部を上下ベースプレート3a,3bに取り付けておけば、プレート拘束部材4は相当の重量を有する場合でも、何らかの重機で免震装置3を挿入する段階で一部分は一緒に柱1に組み込むことができ、その結果、残りの部分を取り付けて、プレート拘束部材4を完成することが容易になり、施工性を向上することができる。
また、免震装置3に外力が作用することを阻止するプレート拘束部材4をベースプレート3a,3bに接合するようにしたので、背景技術とは異なり、免震装置3の取り付けに影響なく、その後の取り外しを円滑かつ簡便に行えるとともに、強固かつ適切に免震装置3周りに設置することができる。いずれのプレート拘束部材4に対しても、座屈を防止するための補強を施すようにしてもよい。また、プレート拘束部材4は高剛性の鋼板製であって、ベースプレート3a,3bに取り付けられるので、ベースプレート3a,3bも一般に高剛性の鋼板材から構成されることを考慮すると、強固な構造体とすることができる。
本実施形態にかかる既存建物の免震化工法にあっては、図3に示すように、少なくとも上述した第2工程から第6工程の施工を、全ての柱1のうちの一本もしくは適宜本数毎に順次完了していく。例えば、一本の場合には、当該一つの柱1に対し、負担荷重をジャッキ2aに移し替え、上記手順に従って作業を実施し、ジャッキ2aを撤去した後、プレート拘束部材の取り付けを完了し、次いで、他の柱1に作業を移行することを繰り返す。適宜本数の場合には、これら柱1に対する施工を並行処理で進め、施工が完了したら、次の適宜本数の柱1に対して同様な施工を繰り返す。この際、仮設ブレース5aや仮設耐震パネル8、ジャッキ2aは盛り替えて使用するようにする。
すなわち、本実施形態にかかる既存建物の免震化工法における作業手順は、少なくとも柱1全数を一挙にジャッキダウンする施工形態でなければ、柱1一本一本を順次に施工しても、適宜本数の柱1に対する施工を順次に繰り返して行うようにしてもよく、これにより、ジャッキ2aや仮設ブレース5a、仮設耐震パネル8の転用を可能として、できる限り必要なジャッキ台数や仮設ブレース5a、仮設耐震パネル8の使用数を削減することができる。他方、第1工程は、柱1全数に対して一挙に施工してもよく、あるいはいくつかの複数の柱1に対して、さらには柱1一つ一つに対して順次施工するようにしてもよい。
第6工程までを、柱1全数に対して施工した後、第7工程および第8工程の作業を順次実施する。第7工程では図1(H)に示すように、仮設ブレース5aを撤去する。これに合わせて、仮設耐震パネル8を撤去してもよい。その後、第8工程で、プレート拘束部材4を撤去する。これにより、既存建物の所望の柱1に設置した免震装置3を完全に機能させることができ、本実施形態による免震化工法の施工が完了する。仮設耐震パネル8は、第8工程の段階で撤去するようにしてもよい。あるいは、仮設ブレース5a、仮設耐震パネル8、そしてプレート拘束部材4全てを同時に撤去するようにしてもよい。
また、上述した仮設ブレース5aや仮設耐震パネル8の設置に関しては、切断する一本ないしは複数本の柱1毎に、免震化する所定階の床7の剛心が、柱1の切断によって切断前の位置から大きく移動して水平剛性のバランスが崩れないように、上下の梁6間に必要数配置される。
以上説明した本実施形態にかかる既存建物の免震化工法にあっては、基本的に、ジャッキ2aから免震装置3に負担荷重を載せ替えた後で、柱1に設置した免震装置3の上下ベースプレート3a,3b間にプレート拘束部材4を取り付ける手順であり、従ってプレート拘束部材4を取り付ける際には、免震装置3は負担荷重の移し替えによって発生する変形を生じた後であることから、プレート拘束部材4には何らの初期ひずみや初期応力も発生することはなく、設計値に応じた拘束性能を発揮することができて、施工時の安全装置としての機能を十分に果たすことができ、施工時の安全性を確保することができる。従って、プレート拘束部材4を、設計値で設計することができて、背景技術とは異なってそれらのコストアップを防止でき、免震化施工全体の施工費用も低減することができる。また、施工中でも建物として必要とされるだけの構造性能を維持できることから、既存建物を使用しながら施工することもできる。
また、ジャッキ2aから免震装置3に柱負担荷重を載せ替える前から、プレート拘束部材4の取り付け後にわたって、仮設ブレース5aおよび仮設耐震パネル8を設置するようにしたので、これら仮設ブレース5a等によって常時、建物に作用する水平外力を負担することができ、施工安全性をさらに向上することができる。
また、第2工程から第6工程を柱1全数に対して順次繰り返して施工し、全柱1にプレート拘束部材4を取り付けた後で、仮設ブレース5a等を撤去し、その後プレート拘束部材4を撤去するようにしたので、第1工程から第8工程でプレート拘束部材4を取り外すまで、常に水平外力に対する既存建物の必要な構造性能を維持することができ、この面からも高い施工安全性を確保することができる。
さらに、第7工程あるいは第8工程で仮設耐震パネル8の撤去を行うようにしたので、仮設ブレース5aあるいはプレート拘束部材4の撤去と併せて、近隣に位置する仮設耐震パネル8の撤去作業を行うことができ、効率よく施工することができる。仮設水平力支持手段5として構造が簡単な仮設ブレース5aや仮設耐震パネル8を採用したので、簡便な施工で、必要な補強対策を施すことができる。
また、免震装置3の上下面に、ボルト穴20などの脱着部を形成しておいた上下ベースプレート3a,3bを予め取り付けておくようにしたので、免震装置3の設置前に、プレート拘束部材4のいずれか一方の部材4a,4bを、いずれかのベースプレート3a,3bに予め取り付けておくことができ、免震装置3設置後のプレート拘束部材4の取り付け作業を簡便化することができる。また、いずれか一方の部材4a,4bのみを取り付けることは、ジャッキ2aから免震装置3に負担荷重を移し替える際に、プレート拘束部材4に初期応力等が生じることも防止できる。
また、予め一部を上下ベースプレート3a,3bに取り付けておけば、プレート拘束部材4は相当の重量を有する場合でも、何らかの重機で免震装置3を挿入する段階で一部分は一緒に柱1に組み込むことができ、その結果、残りの部分を取り付けて、プレート拘束部材4を完成することが容易になり、施工性を向上することができる。また、免震装置3に外力が作用することを阻止するプレート拘束部材4をベースプレート3a,3bに接合するようにしたので、背景技術とは異なり、免震装置3の取り付けに影響なく、その後の取り外しを円滑かつ簡便に行えるとともに、強固かつ適切に免震装置3周りに設置することができる。
プレート拘束部材4を、上下方向に複数の部材4a〜4eに分割し、分割された部材4a〜4eを重ねてボルト接合するボルト穴22を、ルーズ穴で形成するとともに、互いに接合される部材4a〜4e同士の間隙に、薄鋼板23などの間隙調整材を設置するようにしたので、ルーズ穴で取り付け微調整ができるとともに、また、部材4a〜4eの重ね合わせ部分については、それら間に生じる間隙を薄鋼板23で調整でき、部材4a〜4eを融通を利かせてかつ強固に接合できて、高剛性なプレート拘束部材4として構成することができる。また、ジャッキ2aから免震装置3に柱負担荷重を載せ替えることによって、発生した免震装置の変形が大きい場合でも、プレート拘束部材4の部材数が多いほど調整しろが多くなり、設置を容易にすることができる。
上記実施形態にあっては、柱1を基準として免震化工法を施工する場合について説明したが、既存建物を、柱1を含む複数の領域(工区)に区分けし、これら領域を基準として各領域ごとに順次に第2工程から第6工程を実行するようにしてもよい。すなわち、既存建物全体に対し、第1工程を前施工として、そしてまた、第7工程および第8工程を後施工として実施する一方で、第2工程から第6工程については、領域毎に、個別に同時並行的にもしくは順番に進めるようにしてもよい。このようにすることで、施工管理に柔軟性をもたせることができ、領域毎に分けて既存建物を使用しながら施工することも可能であるとともに、必要ジャッキ台数を、建物全体を一斉にジャッキアップしたりジャッキダウンするような場合に比べて、削減することができる。
本発明にかかる既存建物の免震化工法の好適な一実施形態を説明するための施工進捗状態の説明図である。 図1にかかる既存建物の免震化工法の施工途中を示す側面図である。 図1に示す既存建物の免震化工法の工程図である。 図1に示す既存建物の免震化工法に適用可能なプレート拘束部材の取り付け状態を示す説明図である。 図4の変形例を示す説明図である。 図4の他の変形例を示す説明図である。
符号の説明
1 柱
2 仮設支柱
3 免震装置
4 プレート拘束部材
5 仮設水平力支持手段
5a 仮設ブレース
8 仮設耐震パネル
11 増設部分
12 拡幅部分
S 切除空間

Claims (3)

  1. 既存建物の所定階とその下階の梁間に、適宜数の仮設水平拘束手段を配置し、上記所定階の一本乃至複数本の柱毎に、当該柱の負担荷重を仮設支柱に移し替え、上記柱の中間部を切除して切除空間を形成し、断面L字形状または断面コの字形状のプレート拘束部材を接合ボルトで取り付ける脱着部を有する上下ベースプレートを、予め上下面に着脱可能に取り付けた免震装置を上記切除空間に挿入して、当該上下ベースプレートを、切断した上記柱の上下切断面それぞれに固着することで当該免震装置を設置し、上記仮設支柱の負担荷重を上記免震装置に移し替え、上記上下ベースプレート間に上記プレート拘束部材を、上記接合ボルトで取り付ける箇所が上記柱外方に面するようにして、該接合ボルトで設置してこれら上下ベースプレートの水平方向の相対移動を拘束し、上記仮設水平拘束手段および上記仮設支柱を適宜に撤去する作業を繰り返し行うようにして、上記仮設水平拘束手段および上記仮設支柱を盛り替えながら、上記免震装置を上記柱に順次設置していき、上記所定階の上記柱全てに上記免震装置の設置を完了した後に、上記プレート拘束部材を全て撤去することを特徴とする既存建物の免震化工法。
  2. 前記上下ベースプレートの少なくとも上ベースプレートの前記脱着部には、前記プレート拘束部材を取り付けるための取付治具が予め取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の既存建物の免震化工法。
  3. 前記プレート拘束部材は、上下方向に複数のピースに分割され、分割されたピースを重ねてボルト接合するボルト穴は、ルーズ穴で形成されるとともに、互いに接合されるピース同士の間隙には、間隙調整材が設置されることを特徴とする請求項1または2に記載の既存建物の免震化工法。
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