JPH11172955A - 積層ゴム型免震装置および免震構造物の施工方法 - Google Patents

積層ゴム型免震装置および免震構造物の施工方法

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JPH11172955A
JPH11172955A JP36404897A JP36404897A JPH11172955A JP H11172955 A JPH11172955 A JP H11172955A JP 36404897 A JP36404897 A JP 36404897A JP 36404897 A JP36404897 A JP 36404897A JP H11172955 A JPH11172955 A JP H11172955A
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JP
Japan
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mounting flange
laminated rubber
base plate
horizontal displacement
upper mounting
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JP36404897A
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Inventor
Hidemi Oyama
秀美 大山
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構築途中の上部構造の揺れを防止でき、タワ
ークレーン等の仮設物に悪影響が及ぶことのない積層ゴ
ム型免震装置および免震構造物の施工方法を提供する。 【解決手段】 下部取付フランジ31と上部取付フラン
ジ32との間に積層ゴム33を介設し、下部取付フラン
ジ31を建物の下部構造10に、上部取付フランジ32
を上部構造20に連結する積層ゴム型免震装置である。
下部取付フランジ31と上部取付フランジ32を水平方
向変位を禁止して連結する水平変位防止板34を設け
る。上部構造20を構築する前に水平変位防止板34を
装着して取付フランジ31,32の水平方向相対変位を
禁止し、下部取付フランジ31を下部構造10に連結し
た後、取付フランジ31,32の水平変位が禁止された
状態で上部構造20を構築して上部構造20を上部取付
フランジ32と連結する。上部構造20の構築が完了し
た後に水平変位防止板34を取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の上部構造
と下部構造との間に積層ゴム体を介設する積層ゴム型免
震装置と免震構造物の施工方法、詳しくは、施工(取
付)時において上部構造に揺れ(水平方向変位)が生じ
ることを防止する積層ゴム型免震装置と、この免震装置
を用いる免震構造物の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】積層ゴム型免震装置は、建物の上部構造
と下部構造との間に積層ゴム弾性体を介設し、下部構造
から上部構造へ伝達する水平方向の振動力を低減する。
このような積層ゴム型免震装置は、積層ゴム体が取付フ
ランジ間に複数のゴム板層と複数の鋼板層とを交互に上
下方向に積層して構成され、積層ゴム体の上側の取付フ
ランジを上部構造体に、下側の取付フランジを下部構造
体に連結する。なお、以下の説明では、取付フランジ間
のゴム板層と鋼板層を積層ゴムと称する。
【0003】上述した積層ゴム型免震装置は、建物の施
工に際して、上部構造が揺れを生じると、外部足場やタ
ワークレーン等の仮設物に悪影響を及ぼすため、上部構
造物を水平方向に拘束し、上部構造の揺れを規制する。
そして、従来、上部構造の水平方向の拘束は、図5に示
すように、基礎等の下部構造10上に積層ゴム体30を
介して上部構造20の最下階のフーチング21を構築し
た後、擁壁11とフーチング21との間にジャッキ等の
スペーサ79を介設することにより、あるいは、下部構
造10と上部構造20との間にブレース78を介設する
ことなどにより行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術はいずれも、上部構造20の最下階21を構
築した後にスペーサ79やブレース78を設けて上部構
造20の揺れを規制するに過ぎず、上部構造20の最下
階21を構築する際に積層ゴム体の上部取付フランジと
下部取付フランジの水平方向相対変位を防止できず、最
下階21の施工に悪影響を及ぼすという問題があった。
この発明は、上記問題に鑑みなされたもので、上部構造
の最下階を構築する際にも積層ゴム体の上下の取付フラ
ンジが水平方向に相対変位することを防止できる積層ゴ
ム型免震装置、また、この免震装置を用いた免震構造物
の施工方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる積層ゴム型免震装置は、建物の上
部構造と下部構造にそれぞれ連結される上部取付フラン
ジおよび下部取付フランジと、前記上部取付フランジと
下部取付フランジとの間に設けられ、水平方向に延在す
る複数のゴム板層と複数の鋼板層とを交互に上下方向に
積層して構成された積層ゴム体とを有する積層ゴム型免
震装置において、前記上部取付フランジと下部取付フラ
ンジの水平方向変位を防止する水平方向変位防止具を着
脱自在に備えることを特徴とする。
【0006】また、本発明は、前記水平方向変位防止具
が前記上部取付フランジと前記下部取付フランジに止着
して上部取付フランジと下部取付フランジを連結する連
結部材であって、該連結部材を上部取付フランジまたは
下部取付フランジの少なくとも一方に上下方向相対変位
を許容して止着したことを特徴とする。また、本発明
は、前記連結部材が上側縁と下側縁にそれぞれボルト挿
通孔を有する板状部材であって、前記連結部材の上側縁
と下側縁をそれぞれ前記ボルト挿通孔を貫通するボルト
により前記上部取付フランジと前記下部取付フランジに
止着したことを特徴とする。また、本発明は、前記連結
部材の上側縁のボルト挿通孔または下側縁のボルト挿通
孔の少なくとも一方が上下に長い長孔であることを特徴
とする。また、本発明は、前記連結部材の上側縁のボル
ト挿通孔または下側縁のボルト挿通孔の少なくとも一方
が上下に長い長孔で、他方が水平方向に長い長孔である
ことを特徴とする。
【0007】さらに、この発明にかかる免震構造物の施
工方法は、上部取付フランジと下部取付フランジとの間
に複数のゴム板層と複数の鋼板層とが交互に上下に積層
された積層ゴム体を介設し、前記上部取付フランジを建
物の上部構造に上部ベースプレートを介して連結し、前
記下部取付フランジを建物の下部構造に下部ベースプレ
ートを介して連結する免震構造物の施工方法において、
前記上部取付フランジと下部取付フランジとを水平方向
変位防止具で水平方向相対変位を禁止して連結し、この
後、前記下部取付フランジを前記下部ベースプレートを
介して前記下部構造に連結するとともに、前記上部取付
フランジを前記上部ベースプレートを介して前記上部構
造に連結することを特徴とする。また、本発明は、上部
取付フランジと下部取付フランジとの間に複数のゴム板
層と複数の鋼板層とが交互に上下に積層された積層ゴム
体を介設し、前記上部取付フランジを建物の上部構造に
上部ベースプレートを介して連結し、前記下部取付フラ
ンジを建物の下部構造に下部ベースプレートを介して連
結する免震構造物の施工方法において、前記上部取付フ
ランジと前記上部ベースプレートを連結するとともに、
前記下部取付フランジと、予め下部構造に固定された前
記下部ベースプレートを連結し、前記上部取付フランジ
または前記上部ベースプレートの一方と前記下部取付フ
ランジまたは前記下部ベースプレートの一方とを水平方
向変位防止具で水平方向変位を禁止して連結し、この
後、前記上部ベースプレートを前記上部構造に固定する
ことを特徴とする。
【0008】この発明にかかる積層ゴム型免震装置によ
れば、施工現場への運搬時や上部構造の構築時には上部
取付フランジと下部取付フランジに水平方向変位防止具
を止着させることで、上部取付フランジと下部取付フラ
ンジの水平方向相対変位を防止できるため、運搬時に振
動等で積層ゴムが悪影響を受けることも防止でき、ま
た、上部構造の構築時において仮設物に悪影響を及ぼす
こともない。また、この発明にかかる免震構造物の施工
方法によれば、上部構造を構築する前に、すなわち、上
部構造や下部構造に取付フランジが連結される前におい
ては上部連結フランジと下部連結フランジの水平方向変
位を水平方向変位防止具で防止し、また、上部構造を構
築前に下部取付フランジや上部取付フランジが下部ベー
スプレートや上部ベースプレートに連結される場合は下
部取付フランジまたは下部ベースプレートの一方と上部
取付フランジまたは上部ベースプレートの一方とを水平
方向変位防止具で水平方向に拘束して上部取付フランジ
と下部取付フランジの水平方向相対変位を禁止し、この
水平方向相対変位が禁止された状態、すなわち、積層ゴ
ムのせん断変形が禁止された状態で上部構造の構築を行
う。このため、上部構造の構築時において、構築途中の
上部構造が揺れを生じることもなく、仮設物に悪影響が
及ぶことが防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面を参照して説明する。図1はこの発明の第
1の実施の形態にかかる積層ゴム型免震装置を示す斜視
図である。なお、この第1の実施の形態および後述する
実施の形態は、下部構造や上部構造の基本的な構成が前
述した図5と同一であるため、図5中の部分と同一の部
分には同一の番号を付して、図示と説明を省略する。
【0010】この第1の実施の形態は、積層ゴム体30
が下部取付フランジ31、上部取付フランジ32、積層
ゴム33および水平変位防止板(水平変位防止具)34
を有する。下部取付フランジ31は、周面に所定の間隔
でねじ孔(符号を省略する)が形成され、図示しない下
部ベースプレート等を介して下部構造10に連結され
る。同様に、上部取付フランジ32も、周面に所定の間
隔でねじ孔が形成され、上部ベースプレート等を介して
上部構造20に取り付けられる。積層ゴム33は、前述
したように、下部取付フランジ31と上部取付フランジ
32との間に複数のゴム板層と複数の鋼板層とを交互に
上下方向に積層して構成される。なお、31aは下部取
付フランジ31に形成された下部構造10への取付用の
孔、32aは上部取付フランジ32に形成された上部構
造20への取付用の孔である。
【0011】水平変位防止板34は、円筒状あるいは部
分円筒状(断面部分円弧状)の板であり、1枚あるいは
複数枚が用いられる。この水平変位防止板34は、下縁
部に下部取付フランジ31のねじ孔と対応して複数の挿
通孔(図示を省略する)が、上縁部に上部取付フランジ
32のねじ孔と対応して複数の挿通孔が形成される。こ
の水平変位防止板34は、下縁の挿通孔を貫通して下部
取付フランジ31のねじ孔に螺着するボルト(図中、+
で示す)38により下部取付フランジ31と止着され、
また、上縁の挿通孔を貫通して上部取付フランジ32の
ねじ孔に螺着するボルト39により上部取付フランジ3
2に止着され、下部取付フランジ31と上部取付フラン
ジ32の水平方向および捻り方向相対変位を禁止する。
【0012】この第1の実施の形態にあっては、工場等
において積層ゴム体30を製作、すなわち、下部取付フ
ランジ31と上部取付フランジ32との間に積層ゴム3
3を設けて積層ゴム体30を製作し、また、下部取付フ
ランジ31と上部取付フランジ32に水平変位防止板3
4をボルト38,39により止着して取付フランジ3
1,32の水平方向相対変位を禁止する。そして、この
積層ゴム体30を水平変位が禁止された状態で工場から
建築現場に輸送する。したがって、輸送時等において積
層ゴム体30の積層ゴム33にせん断や捻れ等の力が作
用することが無く、安全に輸送できる。
【0013】建築現場においては、積層ゴム体30から
水平変位防止板34を取り外し、上部取付フランジ32
に上部ベースプレートを取り付け、予め下部構造に固定
された下部ベースプレートに下部取付フランジ31を取
り付ける。そして、取付フランジ31,32をベースプ
レートに取り付けた後に水平変位防止板34を積層ゴム
体30に再度取り付け、水平変位防止板34により下部
取付フランジ31と上部取付フランジ32を連結して水
平方向相対変位を禁止し、次いで、上部構造20の構築
を行って上部ベースプレート20を上部構造20のフー
チング21等に固定する。
【0014】この後は、上部構造20の構築を行い、上
部構造20の構築が完了した後に、具体的には、タワー
クレーン等の仮設物を撤去した後に、水平変位防止板3
4を取り外す。したがって、上部構造20の構築時、す
なわち、仮設物の撤去前に上部構造20が積層ゴム体3
0を原因として揺れ等を生じることが無く、仮設物に悪
影響が及ぶことがない。
【0015】図2および図3はこの発明の第2の実施の
形態にかかる積層ゴム型免震装置を示し、図2はその斜
視図、図3は図2のイ部拡大正面図である。この第2の
実施の形態は、下部取付フランジ31と上部取付フラン
ジ32を矩形板から構成し、これら矩形の取付フランジ
31.32間に積層ゴム33を設けるるとともに、取付
フランジ31,32の4辺部間をそれぞれ水平変位防止
板34で連結する。下部取付フランジ31の4辺部側面
にはそれぞれねじ孔が所定間隔で、同様に、上部取付フ
ランジ32にも4辺部側面にそれぞれねじ孔が所定間隔
で形成される。
【0016】図3に示すように、水平変位防止板34
は、下縁部に水平方向に長い複数の長孔(挿通孔)34
aが、上縁部に上下方向に長い複数の長孔(挿通孔)3
4bが所定間隔で形成される。この水平変位防止板34
は、下縁部が長孔34aを貫通するボルト38により下
部取付フランジ31に、上縁部が長孔34bを貫通する
ボルト39により止着され、取付フランジ31,32を
連結する。なお、水平変位防止板34の下縁部の長孔3
4aは取付フランジ31,32のねじ孔の位置誤差を吸
収できる長さを、また、上縁部の長孔34bは上部構造
20の構築に伴う加重増大や温度変化による積層ゴム3
3の高さ変化を吸収できる長さを有する。
【0017】この第2の実施の形態も、工場等で積層ゴ
ム体30には水平変位防止板34が取り付けられ、積層
ゴム体30は水平変位防止板34が装着された状態で輸
送等が行われるため、積層ゴム33に捻り等の力が加わ
ることを防止できる。特に、この水平変位防止板30の
取付に際しては、各取付フランジ31,32のねじ孔の
位置誤差があっても、この位置誤差を長孔34aにより
吸収できるため、その取付が容易に行える。
【0018】また、建築現場においては、積層ゴム体3
0を水平変位防止板34が取り付けられた状態、すなわ
ち、積層ゴム33のせん断や捻り変形が禁止された状態
に維持し、下部取付フランジ31を下部構造10に連結
し、次いで、上部取付フランジ32の上に上部構造20
を構築する。そして、上部構造20の構築が完了して仮
設物が撤去された後に、積層ゴム体30から水平変位防
止板34を取り外す。ここで、上部構造20の構築時に
おいては、水平変位防止板34は上部構造20の構築に
伴う重量の増大や温度変化に伴う積層ゴム33の高さの
変化を長孔34bにより吸収するため、積層ゴム体33
や水平変位防止板34に過大な力が加わることも防止で
きる。
【0019】図4はこの発明の第3の実施の形態にかか
る積層ゴム型免震装置を示し、その模式正面図である。
この第3の実施の形態は、積層ゴム体30を建築現場に
は水平変位防止板34を設けることなく搬入し(工場な
どで予め図4の状態に組み立てて輸送することは無論可
能である)、積層ゴム体30の下部取付フランジ31に
下部ベースプレート41を、また、上部取付フランジ3
2に上部ベースプレート42を取り付けた後で上部構造
20を構築する前に下部ベースプレート41と上部ベー
スプレート42を水平変位禁止板34により水平変位を
禁止して連結する。
【0020】すなわち、下部ベースプレート41には側
面に複数のねじ孔が、上部ベースプレート42にも側面
に複数のねじ孔が形成され、水平変位防止板34は下縁
部が挿通孔を貫通してねじ孔に螺着するボルト38によ
り下部ベースプレート41に、上縁部が挿通孔を貫通し
てねじ孔に螺着するボルト39により止着され、下部ベ
ースプレート41と上部ベースプレート42の水平変位
を禁止する。そして、下部ベースプレート41と上部ベ
ースプレート42の水平変位が禁止された状態で、下部
ベースプレート41を下部構造10に固定し、次いで、
上部構造20の構築を行って上部構造20を上部ベース
プレート42と固定し、上部構造20の構築が完了して
仮設物が撤去された後に水平変位防止板34を取り外
す。図中、61は下部構造10への取付用の袋ナット、
62は上部構造20への取付用の袋ナットであり、これ
ら袋ナット61,62は下部取付フランジ31と下部ベ
ースプレート41を貫通するボルト63、上部取付フラ
ンジ32と上部ベースプレート42を貫通するボルト6
4により固定される。
【0021】なお、上述した実施の形態においては、取
付フランジ31,32間、また、ベースプレート41,
42間を水平変位防止板34により連結して水平変位、
すなわち、積層ゴム33のせん断変形を防止するが、下
部取付フランジ31と上部ベースプレート42の間ある
いは上部取付フランジ32と下部ベースプレート41と
の間を水平変位防止板34により連結して積層ゴム33
のせん断変形を防止することも可能である。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明にかかる積層ゴム型免震装置によれば、下部取付フラ
ンジと上部取付フランジの水平変位を禁止する水平変位
防止部材を着脱自在に備えるため、輸送時等において水
平変位防止具を取り付けることで輸送等を安全に行え、
また、上部構造の構築時において水平変位防止具を取り
付けることで上部構造が仮設物に悪影響を及ぼす揺れ等
を生じることも防止できる。また、この発明にかかる免
震構造物の施工方法によれば、遅くとも上部構造を構築
する前に積層ゴムの取付フランジ間を水平変位防止具で
連結して積層ゴムのせん断変形を防止し、また、上部構
造を構築する前に取付フランジをベースプレートと連結
した場合には上部取付フランジまたは上部ベースプレー
トの一方と下部取付フランジまたは下部ベースプレート
の一方とを水平変位防止具で連結して積層ゴムのせん断
変形を防止し、上部構造の構築が完了して仮設物が撤去
された後に水平変位防止具を取り外すため、構築途中の
上部構造が揺れ等を生じることが無く、仮設物に悪影響
が及ぶことが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態にかかる積層ゴム
型免震装置の斜視図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態にかかる積層ゴム
型免震装置の斜視図である。
【図3】同第2の実施の形態にかかる積層ゴム型免震装
置の一部を拡大した正面図である。
【図4】この発明の第3の実施の形態にかかる積層ゴム
型免震装置の正面図である。
【図5】従来の積層ゴム型免震装置を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
10 下部構造 20 上部構造 30 積層ゴム体 31 下部取付フランジ 32 上部取付フランジ 33 積層ゴム 34 水平変位防止板(水平変位防止具) 34a 長孔(挿通孔) 34b 長孔(挿通孔) 38 ボルト 39 ボルト 41 下部ベースプレート 42 上部ベースプレート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の上部構造と下部構造にそれぞれ連
    結される上部取付フランジおよび下部取付フランジと、 前記上部取付フランジと下部取付フランジとの間に設け
    られ、水平方向に延在する複数のゴム板層と複数の鋼板
    層とを交互に上下方向に積層して構成された積層ゴム体
    とを有する積層ゴム型免震装置において、 前記上部取付フランジと下部取付フランジの水平方向変
    位を防止する水平方向変位防止具を着脱自在に備える、 ことを特徴とする積層ゴム型免震装置。
  2. 【請求項2】 前記水平方向変位防止具が前記上部取付
    フランジと前記下部取付フランジに止着して上部取付フ
    ランジと下部取付フランジを連結する連結部材であっ
    て、該連結部材を上部取付フランジまたは下部取付フラ
    ンジの少なくとも一方に上下方向相対変位を許容して止
    着したことを特徴とする請求項1記載の積層ゴム型免震
    装置。
  3. 【請求項3】 前記連結部材が上側縁と下側縁にそれぞ
    れボルト挿通孔を有する板状部材であって、前記連結部
    材の上側縁と下側縁をそれぞれ前記ボルト挿通孔を貫通
    するボルトにより前記上部取付フランジと前記下部取付
    フランジに止着したことを特徴とする請求項1記載の積
    層ゴム型免震装置。
  4. 【請求項4】 前記連結部材の上側縁のボルト挿通孔ま
    たは下側縁のボルト挿通孔の少なくとも一方が上下に長
    い長孔であることを特徴とする請求項3記載の積層ゴム
    型免震装置。
  5. 【請求項5】 前記連結部材の上側縁のボルト挿通孔ま
    たは下側縁のボルト挿通孔の少なくとも一方が上下に長
    い長孔で、他方が水平方向に長い長孔であるあることを
    特徴とする請求項3記載の積層ゴム型免震装置。
  6. 【請求項6】 上部取付フランジと下部取付フランジと
    の間に複数のゴム板層と複数の鋼板層とが交互に上下に
    積層された積層ゴム体を介設し、前記上部取付フランジ
    を建物の上部構造に上部ベースプレートを介して連結
    し、前記下部取付フランジを建物の下部構造に下部ベー
    スプレートを介して連結する免震構造物の施工方法にお
    いて、 前記上部取付フランジと下部取付フランジとを水平方向
    変位防止具で水平方向相対変位を禁止して連結し、 この後、前記下部取付フランジを前記下部ベースプレー
    トを介して前記下部構造に連結するとともに、前記上部
    取付フランジを前記上部ベースプレートを介して前記上
    部構造に連結する、 ことを特徴とする免震構造物の施工方法。
  7. 【請求項7】 上部取付フランジと下部取付フランジと
    の間に複数のゴム板層と複数の鋼板層とが交互に上下に
    積層された積層ゴム体を介設し、前記上部取付フランジ
    を建物の上部構造に上部ベースプレートを介して連結
    し、前記下部取付フランジを建物の下部構造に下部ベー
    スプレートを介して連結する免震構造物の施工方法にお
    いて、 前記上部取付フランジと前記上部ベースプレートを連結
    するとともに、前記下部取付フランジと、予め下部構造
    に固定された前記下部ベースプレートを連結し、 前記上部取付フランジまたは前記上部ベースプレートの
    一方と前記下部取付フランジまたは前記下部ベースプレ
    ートの一方とを水平方向変位防止具で水平方向変位を禁
    止して連結し、 この後、前記上部ベースプレートを前記上部構造に固定
    する、 ことを特徴とする免震構造物の施工方法。
JP36404897A 1997-12-16 1997-12-16 積層ゴム型免震装置および免震構造物の施工方法 Pending JPH11172955A (ja)

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