JPH05519Y2 - - Google Patents

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JPH05519Y2
JPH05519Y2 JP17503887U JP17503887U JPH05519Y2 JP H05519 Y2 JPH05519 Y2 JP H05519Y2 JP 17503887 U JP17503887 U JP 17503887U JP 17503887 U JP17503887 U JP 17503887U JP H05519 Y2 JPH05519 Y2 JP H05519Y2
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damping wall
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damping
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は建築構造物が地震や風等の自然外力
あるいは機械や交通車両等の人工外力で被る振動
により生ずる層間変位を抑制するため、層間に配
設される制振壁構造に関するものである。
[従来技術] 第14図は例えば特開昭57−130677号公報に開
示された従来の耐震壁を示し、21は建築構造物
の層を形成するため水平に配設された梁2と床2
2および垂直に立設された複数の柱1との周囲近
傍に間隙を有して納まる大きさのプレキヤストコ
ンクリート製の壁パネルである。23はこの壁パ
ネル21の下面へ適宜間隔で複数個配設されたH
型状に形成された剪断エネルギ吸収部材で、この
剪断エネルギ吸収部材のウエブ面を上記壁パネル
21に直交する方向に配置して、上フランジ部を
上記壁パネル21に、また下フランジ部を上記床
22にボルトにより締め付け固定してある。24
は上記壁パネル21の上面を上層の梁2下面と固
定させるためのH型鋼板で形成された固定部材
で、上記壁パネル21の上面と上層の梁2下面と
の間隙へ固定部材24のウエブ面を上記壁パネル
21の配設方向と平行に適宜間隔にて複数個配設
し、固定部材24の上下フランジ面をボルトによ
り上層の梁2下面と壁パネル21の上面を締め付
けて壁パネル21を固定している。25は上記壁
パネル21の両側上端部を上記柱1と固定するH
型鋼板で形成された固定部材で、上記固定部材2
4と同様に取り付けられている。
上記の如く構成された従来の耐震壁は、地震等
によつて生ずる水平方向の振動で建築構造物の層
間変位が生じた場合、剛性を有する壁パネル21
の上下部はそれぞれの固定部材24,25および
剪断エネルギ吸収部材23を介して建築構造物に
固定されているので、剪断エネルギ吸収部材23
に剪断力を分担させることにより建築構造物全体
の変位が大きくならないよう抑制される。
また、地震などにより大きな水平力が上記剪断
エネルギ吸収部材23に作用した場合、H型状に
形成された上記エネルギ吸収部材23のウエブ部
を湾曲状に剪断変形させてエネルギを吸収させる
ことにより、大きな減衰能力が発揮される。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら上述した従来の耐震壁は、建築構
造物を形成する対向した柱および上下層に横架さ
れた梁間へ上記耐震壁を垂直に立設するととも
に、この耐震壁の周端部に複数の固定部材やエネ
ルギ吸収部材を配設し、上記建築構造物の形成部
材とボルトを介して固定するよう構成されている
ので、組立時における取付施工に時間を要し、ま
たエネルギ吸収部材は振動が弾性範囲内にあれば
吸収能力が発揮できず、さらにエネルギ吸収部材
の吸収能力以上の振動時には耐震壁構造自体の一
部に変形や損傷を与えながら、なお建築構造物全
体の崩壊を防止しようとする構造であるため、一
部であるが構造に損傷を与える点でも問題点を残
しており、理想的なものとは言い難い。
この考案は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、建築構造物の階層を形成する
梁の上下垂直間へ、所要の波形形状に成形された
制振壁板を立設するとともに、制振壁板の上下あ
るいは一方の端部に粘弾性体を介在させて上記双
方の梁と連結することによつて、地震等の振動に
よつて生ずる建築構造物の層間変位を抑制するこ
とを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この考案に係る風振動等の振動によつて生ずる
建築構造物の層間変位を抑制させるために層間へ
配設される制振壁構造は制振壁の壁板を上下両端
まで垂直に延在する所要間隔を有した波形状に成
形し、この波形壁板を上記階層を形成する梁の上
下垂直間に梁の横架方向と平行に配置するととも
に、波形壁板の上下あるいは一方の端部に所要の
高さを有する粘弾性体を介在させて上記双方の梁
に連結するように構成したものである。
[作用] この考案における制振壁構造は、建築構造物の
層間へ所要の波形状に成形された制振壁板を水平
断面が波形となるよう立設するとともに、この制
振壁板の上下あるいはいずれか一方の端部に粘弾
性体を介在させて上記層間を形成する双方の梁と
連結するよう構成したことにより、風振動等の振
動によつて波形制振壁板が剪断力を受けて層間変
位を生ずる場合、剪断力が大きく作用する波形制
振壁板の上下部が大きく変形され、波形制振壁の
端部に介在された粘弾性体が振動エネルギを吸収
するために波形制振壁板の揺れが低減され、かつ
振動が停止すれば波形制振壁板の変形は復元し、
波形制振壁板の構造は何ら損傷を受けずに層間変
位の大きさを減少する。
[実施例] 以下、この考案の制振壁構造の一実施例を第1
図ないし第4図により説明する。
1は所要の間隔にて垂直に立設された対向する
複数の柱、2はこれら柱1間へ所要の高さ間隔を
有して水平に横架された層を形成する複数の梁、
3は周端部が上記柱1と梁2に当接しない若干の
間隙部を有するとともに所要の水平間隔で上下端
まで垂直に延在する波形状に成形された制振壁
板、3aはこの制振壁3の山部、3bは谷部、4
は上記梁2の上下面に梁2の横架方向と平行に溶
着された所要の高さと板厚および上記制振壁板3
の幅より若干突出する長さを有するガセツトプレ
ート、5はガセツトプレート4と平行で上記制振
壁板3を挟着するよう対向面に配設された所要の
板厚と高さおよび上記制振壁板3の幅と同等の長
さを有する繋ぎ板、6は上記制振壁板3の山部3
aおよび谷部3bに上下端より所要の高さまで充
填されて貼着されたゴムや合成樹脂等の粘弾性
体、7は上記制振壁板3とガセツトプレート4と
を締結させる複数のボルト、8は上記制振壁板3
と繋ぎ板5とを締結する複数のボルトである。
この実施例においては制振壁板3の谷部3bを
ガセツトプレート4に当接してボルト7で締結す
るとともに、制振壁板3の山部3aに繋ぎ板5を
配設してボルト8で締結し、制振壁板3の山部3
aとガセツトプレート4間および制振壁板3の谷
部3bと繋ぎ板5間に粘弾性体6を狭装して貼着
させる。
上記の如く構成されたこの考案の制振壁構造
は、風振動等により建築構造物に水平方向の層間
変位が生じて波形制振壁板3に剪断力が伝達され
た場合、常時は第5図ないし第7図に示す如く山
部3aと谷部3bが垂直な波形制振壁板3が、第
8図ないし第10図に示す如く波形制振壁板3の
上下端に剪断変形δが生じ、この剪断変形δと等
しい変形量Δが波形制振壁板3の上下両端で山部
3aと谷部3bに相対変形として生ずる波形制振
壁板3の剪断変形時における特徴を利用し、波形
制振壁板3の上下端部に粘弾性体6を介在させて
振動エネルギを吸収し、層間変位を抑制させるも
のである。
なお、上述の実施例では粘弾性体6を波形制振
壁板3の上下両端に介在させるよう説明したが、
いずれか一方の端部に粘弾性体6を介在させても
良く、さらに第11図および第12図に示す如く
ガセツトプレート4と波形制振壁板3の山部3a
との間にのみ粘弾性体6を介在させて貼着するよ
う構成しても良い。
また、粘弾性体6の形状については波形制振壁
板3の波形状に合わせて表面全体が波形制振壁板
3に当接するよう形成しても良いし、ガセツトプ
レート4と波形制振壁板3の山部3aのみ当接さ
せて貼着するとともに、他辺部は間隙部を有する
よう形成しても良い。
さらに、この考案の制振壁構造は第13図に示
す如く必要に応じた開口部9を配設して波形制振
壁板3を複数立設するよう構成しても良い。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案の制振壁構造に
よれば風振動等の振動時に振動エネルギが吸収で
きる粘弾性体を所要の波形に成形された制振壁板
の上下端に介在させ、建築構造物の上下層に横架
された双方の梁間へ連結するよう構成したことに
より、振動時における層間変位を粘弾性体の剪断
変形に置換することができるので振動を効果的に
抑制させることができ、また振動時には階層を形
成する梁および制振壁板に損傷を与えることもな
く、さらに上記制振壁板と振動エネルギを吸収す
る粘弾性体とが各々単独で成形されているので、
制振壁板の剛性と粘弾性体の振動エネルギ吸収能
力の調節が容易である等、優れた効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による制振壁構造
を示す正面図、第2図は第1図に示す制振壁板の
取付状態を示す一部拡大正面図、第3図は第2図
の線−に沿つた断面図、第4図は第2図の線
−に沿つた断面図、第5図は第1図に示す制
振壁板の通常形態を示す正面図、第6図は第5図
に示す制振壁板の上部断面図、第7図は第5図に
示す制振壁板の下部断面図、第8図は第5図に示
す制振壁板の振動時における変形状態を示す正面
図、第9図は第8図に示す制振壁板の上部断面
図、第10図は第8図に示す制振壁板の下部断面
図、第11図はこの考案の他の実施例の制振壁板
の振動時における変形状態を示す上部正面図、第
12図は第11図に示す制振壁板の上部断面図、
第13図は同じくこの考案の他の実施例を示す正
面図、第14図は従来の耐震壁を示す正面図であ
る。 2……梁、3……制振壁板、3a……山部、3
b……谷部、6……粘弾性体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 風振動等の振動によつて生ずる建築構造物の層
    間変位を抑制させるために層間へ配設される制振
    壁において、この制振壁の壁板を上下両端まで垂
    直に延在する所要間隔を有した波形状に成形し、
    この波形壁板を上記階層を形成する梁の上下垂直
    間に梁の横架方向と平行に配置するとともに、波
    形壁板の上下あるいは一方の端部に所要の高さを
    有する粘弾性体を介在させて上記双方の梁に連結
    し、振動時における建築構造物の層間変位を抑制
    させることを特徴とする制振壁構造。
JP17503887U 1987-11-18 1987-11-18 Expired - Lifetime JPH05519Y2 (ja)

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JP5423193B2 (ja) * 2009-07-13 2014-02-19 新日鐵住金株式会社 折板パネル構造

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