JP2545966B2 - 弾塑性ダンパーの取付構造 - Google Patents
弾塑性ダンパーの取付構造Info
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- JP2545966B2 JP2545966B2 JP1037752A JP3775289A JP2545966B2 JP 2545966 B2 JP2545966 B2 JP 2545966B2 JP 1037752 A JP1037752 A JP 1037752A JP 3775289 A JP3775289 A JP 3775289A JP 2545966 B2 JP2545966 B2 JP 2545966B2
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- Japan
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- elasto
- damper
- plastic
- plastic damper
- mounting structure
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は板状の弾塑性ダンパーを外力の作用方向に
拘わらず面内方向に抵抗する状態に構造物間等に設置し
た、弾塑性ダンパーの取付構造に関するものである。
拘わらず面内方向に抵抗する状態に構造物間等に設置し
た、弾塑性ダンパーの取付構造に関するものである。
（発明が解決しようとする課題） 地震時の構造物の振動エネルギーを固有周期の異なる
構造物、または構造物内で分離した構造体毎、もしくは
各フレーム毎に消費し、構造物全体の揺れを抑制するた
めに、出願人は構造物内で特に設置場所を選ばない、鼓
状，釣鐘状等の回転体形状、または複数の開口を有する
板状の、小型の弾塑性ダンパーを幾つか提案している。
構造物、または構造物内で分離した構造体毎、もしくは
各フレーム毎に消費し、構造物全体の揺れを抑制するた
めに、出願人は構造物内で特に設置場所を選ばない、鼓
状，釣鐘状等の回転体形状、または複数の開口を有する
板状の、小型の弾塑性ダンパーを幾つか提案している。
この中でも回転体形状のダンパーの減衰機能は外力の
作用方向に支配されないが、板状のダンパーでは構造体
に固定された際、エネルギー吸収効果は板の面内、すな
わち一方向に限定されることになる。
作用方向に支配されないが、板状のダンパーでは構造体
に固定された際、エネルギー吸収効果は板の面内、すな
わち一方向に限定されることになる。
したがってこの板状ダンパーを使用する場合、任意の
方向に効かせるには水平２方向に向けて配置する必要が
ある。
方向に効かせるには水平２方向に向けて配置する必要が
ある。
この発明はこの板状ダンパーが抱える課題に着目して
なされたもので、水平の任意の方向の外力に対してエネ
ルギー吸収効果を発揮する取付構造を提案しようとする
ものである。
なされたもので、水平の任意の方向の外力に対してエネ
ルギー吸収効果を発揮する取付構造を提案しようとする
ものである。
（課題を解決するための手段） 本発明では板状のダンパーを構造物、または構造物内
で切り離された構造体に鉛直軸回りに回転自在に接続す
ることにより外力の作用方向に拘わらず常に任意の水平
方向にエネルギー吸収効果を発揮させる。
で切り離された構造体に鉛直軸回りに回転自在に接続す
ることにより外力の作用方向に拘わらず常に任意の水平
方向にエネルギー吸収効果を発揮させる。
弾塑性ダンパーは本体の板厚方向に開口が貫通して穿
設された、もしくは薄肉の本体の表面に高さ方向にリブ
を付けた構造をし、外力に対して面内方向にせん断変形
し、その弾塑性履歴エネルギーによって振動エネルギー
を吸収するもので、構造物、または構造物内で互いに水
平方向に距離をおいて切り離された構造体間に鉛直面を
なして跨設され、その鉛直方向両側の一端が一方の構造
体に、他端側が他方の構造体にそれぞれ鉛直軸回りに回
転自在に接続され、面外方向の力の成分には抵抗しない
構造とされる。
設された、もしくは薄肉の本体の表面に高さ方向にリブ
を付けた構造をし、外力に対して面内方向にせん断変形
し、その弾塑性履歴エネルギーによって振動エネルギー
を吸収するもので、構造物、または構造物内で互いに水
平方向に距離をおいて切り離された構造体間に鉛直面を
なして跨設され、その鉛直方向両側の一端が一方の構造
体に、他端側が他方の構造体にそれぞれ鉛直軸回りに回
転自在に接続され、面外方向の力の成分には抵抗しない
構造とされる。
（実施例） 以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて説明す
る。
る。
この発明は例えば第２図−I,IIに示すように板厚方向
に開口1aが貫通して穿設された、本体10が板状の弾塑性
ダンパー１を第１図−I,IIに示すように互いに水平方向
に距離をおいて切り離された構造物B,Bや構造物B,B内で
切り離される構造体にピン接合によって取り付けたもの
である。
に開口1aが貫通して穿設された、本体10が板状の弾塑性
ダンパー１を第１図−I,IIに示すように互いに水平方向
に距離をおいて切り離された構造物B,Bや構造物B,B内で
切り離される構造体にピン接合によって取り付けたもの
である。
第２図に示す製作例の弾塑性ダンパー１はその面内方
向のせん断力に対し、容易に塑性化するようせん断力作
用方向に間隔をおいて複数の開口1aが本体10の板厚方向
に穿設されたもので、降伏耐力が低く抑えられ、塑性変
形能力が与えられている。
向のせん断力に対し、容易に塑性化するようせん断力作
用方向に間隔をおいて複数の開口1aが本体10の板厚方向
に穿設されたもので、降伏耐力が低く抑えられ、塑性変
形能力が与えられている。
弾塑性ダンパー１にせん断力が働いた際、本体10に生
ずる曲げモーメントは中央が０、両端で曲げ応力が最大
となる直線状の応力分布となるため第２図−Ｉに示すよ
うに応力分布に近似した開口1aを明ければ開口1a回りを
ほぼ全高に亘って同時に降伏させることができ、エネル
ギー吸収の効率が良い。他に第３図−I,IIに示す形態も
効果は同様である。
ずる曲げモーメントは中央が０、両端で曲げ応力が最大
となる直線状の応力分布となるため第２図−Ｉに示すよ
うに応力分布に近似した開口1aを明ければ開口1a回りを
ほぼ全高に亘って同時に降伏させることができ、エネル
ギー吸収の効率が良い。他に第３図−I,IIに示す形態も
効果は同様である。
第３図−Ｉは本体10の立面形状を２次曲線状にした場
合、IIは本体10を円錐形状に形成した場合である。Ｉ
の、本体10の高さを幅の２次の曲線にした場合、断面係
数と曲げモーメントの次数が等しくなり、本体10の曲げ
応力を全高に亘って等しくすることができる。
合、IIは本体10を円錐形状に形成した場合である。Ｉ
の、本体10の高さを幅の２次の曲線にした場合、断面係
数と曲げモーメントの次数が等しくなり、本体10の曲げ
応力を全高に亘って等しくすることができる。
第３図−IIIに示す弾塑性ダンパー１は本体10を薄肉
の鋼板で形成し、その表面にせん断力作用方向に間隔を
おき、鉛直方向に向けてリブ1bを突設して鋼板の変形を
拘束したもので、せん断力に対して本体10全体を張力場
の状態とし、そのひずみエネルギーによってエネルギー
を吸収するものである。
の鋼板で形成し、その表面にせん断力作用方向に間隔を
おき、鉛直方向に向けてリブ1bを突設して鋼板の変形を
拘束したもので、せん断力に対して本体10全体を張力場
の状態とし、そのひずみエネルギーによってエネルギー
を吸収するものである。
弾塑性ダンパー１は第２図に示すように構造物B,B間
に鉛直面をなして配置され、本体10の上下端に一体に接
合されるフランジ2,2より構造物B,Bからの外力をせん断
力として受ける構造となっている。
に鉛直面をなして配置され、本体10の上下端に一体に接
合されるフランジ2,2より構造物B,Bからの外力をせん断
力として受ける構造となっている。
この上下各フランジ2,2は図示するように両構造物B,B
からそれぞれ突設されたブラケット３に鉛直軸回りに回
転自在に軸支されたピン４に接合することによりそれぞ
れの構造物B,Bに回転自在に接続される。
からそれぞれ突設されたブラケット３に鉛直軸回りに回
転自在に軸支されたピン４に接合することによりそれぞ
れの構造物B,Bに回転自在に接続される。
第４図乃至第６図に示す実施例は第２図に示す形状の
弾塑性ダンパー１を２段且つ２列に配列した場合であ
る。
弾塑性ダンパー１を２段且つ２列に配列した場合であ
る。
これらの場合、第４図に例示するように上下２段の弾
塑性ダンパー1,1は中間のフランジ２に相当する接合プ
レート５に接合され、並列する弾塑性ダンパー１は上下
端のフランジ2,2で一体化される。そして両構造物B,Bへ
はそれぞれ接合プレート５、フランジ2,2に鉛直に接合
される端部プレート6,6から水平に突設されるブラケッ
ト7,7においてピン接合される。
塑性ダンパー1,1は中間のフランジ２に相当する接合プ
レート５に接合され、並列する弾塑性ダンパー１は上下
端のフランジ2,2で一体化される。そして両構造物B,Bへ
はそれぞれ接合プレート５、フランジ2,2に鉛直に接合
される端部プレート6,6から水平に突設されるブラケッ
ト7,7においてピン接合される。
第５図は第４図の実施例における接合プレート５の圧
縮力作用時の横座屈を拘束するために、その両側に横方
向へ補強プレート8,8を接合したもので、第６図は弾塑
性ダンパー１の塑性変形時の上下端のフランジ2,2が互
いに内側へ引張られることによる変形を拘束し、両フラ
ンジ2,2の平行状態を保つ目的で、鉛直方向に補強プレ
ート8,8を接合したものである。
縮力作用時の横座屈を拘束するために、その両側に横方
向へ補強プレート8,8を接合したもので、第６図は弾塑
性ダンパー１の塑性変形時の上下端のフランジ2,2が互
いに内側へ引張られることによる変形を拘束し、両フラ
ンジ2,2の平行状態を保つ目的で、鉛直方向に補強プレ
ート8,8を接合したものである。
（発明の効果） この発明は以上の通りであり、板状のダンパーを、そ
の両側で構造物に鉛直軸回りに回転自在に接続したもの
であるため取付状態で面外方向に働く力には直接抵抗せ
ず、容易にその方向を向いて面内方向力として抵抗する
構造となり、常に任意の水平方向の力に対してエネルギ
ー吸収能力を発揮させることができる。
の両側で構造物に鉛直軸回りに回転自在に接続したもの
であるため取付状態で面外方向に働く力には直接抵抗せ
ず、容易にその方向を向いて面内方向力として抵抗する
構造となり、常に任意の水平方向の力に対してエネルギ
ー吸収能力を発揮させることができる。
第１図−I,IIは構造物への弾塑性ダンパーの取り付け状
態を示したそれぞれ立面図，平面図、第２図−I,IIは本
発明の実施例を示したそれぞれ立面図，平面図、第３図
−I,II,IIIは弾塑性ダンパーの製作例を示した立面図、
第４図乃至第６図は本発明の他の実施例を示したもの
で、I,IIはそれぞれ立面図，平面図、IIIは縦断面図で
ある。 １……弾塑性ダンパー、10……本体、1a……開口、1b…
…リブ、２……フランジ、３……ブラケット、４……ピ
ン、５……接合プレート、６……端部プレート、７……
ブラケット、８……補強プレート、Ｂ……構造物。
態を示したそれぞれ立面図，平面図、第２図−I,IIは本
発明の実施例を示したそれぞれ立面図，平面図、第３図
−I,II,IIIは弾塑性ダンパーの製作例を示した立面図、
第４図乃至第６図は本発明の他の実施例を示したもの
で、I,IIはそれぞれ立面図，平面図、IIIは縦断面図で
ある。 １……弾塑性ダンパー、10……本体、1a……開口、1b…
…リブ、２……フランジ、３……ブラケット、４……ピ
ン、５……接合プレート、６……端部プレート、７……
ブラケット、８……補強プレート、Ｂ……構造物。
Claims (3)
- 【請求項１】せん断力作用時に面内方向にせん断変形し
て塑性化する板状の弾塑性ダンパーを、互いに距離をお
いて切り離された構造物、または構造体間に鉛直面をな
して跨設し、その鉛直方向両側の一端側を一方の構造体
に、他端側を他方の構造体に、それぞれ鉛直軸回りに回
転自在に接続してなる弾塑性ダンパーの取付構造。 - 【請求項２】弾塑性ダンパーの本体には板厚方向に開口
が貫通して穿設されていることを特徴とする請求項１記
載の弾塑性ダンパーの取付構造。 - 【請求項３】弾塑性ダンパーの本体は薄肉で、その表面
にせん断力作用方向に間隔をおき、鉛直方向を向いたリ
ブが突設されていることを特徴とする請求項１記載の弾
塑性ダンパーの取付構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1037752A JP2545966B2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 弾塑性ダンパーの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1037752A JP2545966B2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 弾塑性ダンパーの取付構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02217634A JPH02217634A (ja) | 1990-08-30 |
| JP2545966B2 true JP2545966B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=12506206
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1037752A Expired - Lifetime JP2545966B2 (ja) | 1989-02-17 | 1989-02-17 | 弾塑性ダンパーの取付構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2545966B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010174513A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Taisei Corp | 制震構造 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101535201B1 (ko) * | 2014-03-26 | 2015-07-09 | 동양대학교 산학협력단 | 건축물의 보 변형을 방지하는 댐퍼 |
| JP6395288B2 (ja) * | 2014-07-03 | 2018-09-26 | 株式会社大林組 | 履歴減衰型ダンパー及びその設計方法 |
| JP6411297B2 (ja) * | 2015-07-28 | 2018-10-24 | センクシア株式会社 | 制震ダンパ |
| DE102019201682A1 (de) * | 2019-02-08 | 2020-08-13 | Maurer Engineering Gmbh | Bauwerksdämpfer mit wenigstens einem zumindest bereichsweise leiterartig ausgebildeten Schubdämpfungsteil |
-
1989
- 1989-02-17 JP JP1037752A patent/JP2545966B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010174513A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Taisei Corp | 制震構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02217634A (ja) | 1990-08-30 |
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