JPH1162048A - 電磁シールド工法 - Google Patents

電磁シールド工法

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JPH1162048A
JPH1162048A JP9221520A JP22152097A JPH1162048A JP H1162048 A JPH1162048 A JP H1162048A JP 9221520 A JP9221520 A JP 9221520A JP 22152097 A JP22152097 A JP 22152097A JP H1162048 A JPH1162048 A JP H1162048A
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Japan
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electromagnetic shielding
wall
electromagnetic
mortar
electromagnetic shield
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JP9221520A
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English (en)
Inventor
Masao Kawahara
正雄 川原
Takeshi Kawachi
武 川地
Kazufusa Mitani
一房 三谷
Haruka Ogawa
晴果 小川
Atsushi Nakane
淳 中根
Yoshimasa Hayashi
好正 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Schokbeton Japan Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
Schokbeton Japan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁本体の強度を十分に保持しつつ、電磁シー
ルド材と仕上げ材との取付け作業の簡略化を図り、か
つ、電磁シールド層を設けたことによる有効スペースの
減少を抑制することができる電磁シールド工法を提供す
る。 【解決手段】 壁本体12の表面に、接着用モルタル1
4および張り付け用モルタル14aで電磁シールド材1
6を塗り込めて電磁シールド層18を形成する。電磁シ
ールド層18の張り付け用モルタル14a表面に仕上げ
材としてのタイル20を直接貼り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物内外または室
内外を電磁的に遮蔽するための電磁シールド工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁シールド工法によって施工
した壁は建物内外や室内外を電磁的に遮断して、例えば
建物内の医療機器等のコンピュータ制御される各種機器
が誤作動を起こすのを防止できるようになっている。こ
の電磁シールド壁は、これら機器を設置する室を隔成す
る壁体、例えば、RC(鉄筋コンクリート)壁やPC
(プレキャストコンクリート)壁として構成される。図
7に示すようにこの壁体が外壁1として構築される場合
は、コンクリート2内に配筋3と併せて電磁シールド材
4を埋設し、その壁面1aにモルタル5を塗布してタイ
ル等の仕上げ材6を貼り付けるようになっている。一
方、図8に示すように内壁7として構築される場合は、
壁面7aにモルタル等で電磁シールド材4を貼り付け、
更にその外方に軽鉄等で壁下地8を形成し、この壁下地
8にボード9aを貼り付けてクロス等の仕上げ材9を貼
り付けるようになっている。上記電磁シールド材4とし
ては、金属系材料により板状または箔状若しくはネット
状に形成されたものが用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の電磁シールド工法は、図7に示したように外壁1
を構築する場合は、配筋3を組み込んだ上に電磁シール
ド材4を取付け、その後にコンクリート2を打設して壁
本体を構築するようになっているため、電磁シールド材
4によってコンクリート2の充填効率が悪化して、ジャ
ンカ等により躯体品質が低下してしまう。特に、RC壁
の場合は電磁シールド材4の取付け作業が配筋3や型枠
等の躯体作業と重なるため、作業が輻輳して作業を進行
する上での効率が悪化してしまう。
【0004】また、図8に示したように内壁7を構築す
る場合は、壁面7aに電磁シールド材4を貼り付けた後
に、該電磁シールド材4の更に内側に壁下地8を構成し
て仕上げ材9を取り付けるようになっているため、該電
磁シールド材4の貼り付け作業と仕上げ材9の取付け作
業とを2重に必要とするため、時間,労力およびコスト
が嵩んでしまう。更に、仕上げ材9を取り付けるための
壁下地8が壁面7aから突出して設けられるため、室内
の有効スペースが狭くなってしまうという各種課題があ
った。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、壁本体の強度を十分に保持しつつ、電磁シールド材
と仕上げ材との取付け作業の簡略化を図り、かつ、電磁
シールド層を設けたことによる有効スペースの減少を抑
制することができる電磁シールド工法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示す電磁シールド工法は、壁仕
上げ面の下地に接着剤で電磁シールド材を施工して電磁
シールド層を形成すると共に、この電磁シールド層上に
仕上げ材を直接施工したことを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項2に示す電磁シール
ド工法は、プレキャストコンクリート製壁部材によって
電磁シールドを形成するに際して、上記壁部材成型用型
枠内に配置した壁仕上げ材上に重ねて電磁シールド材を
直接施工して電磁シールド層を形成し、その後該電磁シ
ールド層上にコンクリートを打設硬化させて脱型したプ
レキャストコンクリート製壁部材を用いるようにしたこ
とを特徴とする。
【0008】さらに、本発明の請求項3に示す電磁シー
ルド工法は、上記電磁シールド材が、金属繊維や炭素繊
維等の繊維材料で形成される導電性立毛布帛であること
を特徴とする。
【0009】以上の工程からなる本発明の作用を以下述
べると、請求項1では壁仕上げ面の下地に形成される電
磁シールド層は、電磁シールド材を接着剤で施工するよ
うにしたので、該接着剤によって施工された電磁シール
ド材によって電磁シールドを形成することができる。そ
して、上記電磁シールド層にはその上に直接仕上げ材を
施工するようにしたので、接着剤により電磁シールド材
を施工して該電磁シールド層を形成する作業と、上記仕
上げ材を施工する作業とを一連の工程で行うことができ
る。このため、電磁シールド材と仕上げ材との取付け作
業を一連の内外装作業として進めることができるため、
作業を簡単にして短期間のうちに工事を終了させること
ができる。また、上記電磁シールド層は壁面に形成され
るため、上記電磁シールド材が壁本体の構造に何ら悪影
響を与えることがなく、該壁本体の強度を十分に保持す
ることができる。更に、上記電磁シールド層上に直接仕
上げ材を施工するので、これら電磁シールド層および仕
上げ材が壁本体から突出する量を少なくでき、延いて
は、有効スペースを広く確保することができる。
【0010】また、請求項2ではプレキャストコンクリ
ート製壁部材によって電磁シールドを形成する場合であ
って、壁部材成型用型枠内に配置されて壁仕上げ面を形
成する壁仕上げ材の上に重ねて直接電磁シールド材を施
工して電磁シールド層を形成するようにしたので、電磁
シールド材を施工して電磁シールド層を形成する作業
と、上記仕上げ材を施工する作業とを一連の工程で行う
ことができる。このため、電磁シールド材と仕上げ材と
の取付け作業を一連の型枠内作業として進めることがで
きるため、現場作業を簡単にして短期間のうちに工事を
終了させることができる。また、上記電磁シールド層は
壁仕上げ面に形成されるため、上記電磁シールド材が壁
本体の構造に何ら悪影響を与えることがなく、該壁本体
の強度を十分に保持することができる。更に、上記電磁
シールド層上に直接仕上げ材が位置するので、これら電
磁シールド層および仕上げ材が壁本体から突出する量を
少なくでき、延いては、有効スペースを広く確保するこ
とができる。
【0011】さらに、請求項3では上記電磁シールド材
を導電性立毛布帛としたので、この導電性立毛布帛によ
って良好な電磁シールド性能を確保できるのは勿論のこ
と、導電性立毛布帛を接着剤によって施工した際に、こ
の導電性立毛布帛のループ状立毛部分によるアンカー効
果によって仕上げ材との結着性を高めて、当該仕上げ材
の剥落を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1,図2は本発明の電
磁シールド工法の第1実施形態を示し、図1は電磁シー
ルド壁の部分断面図、図2は図1中A部の拡大断面図で
ある。
【0013】即ち、図1に示した第1実施形態の電磁シ
ールド工法は外壁10を構築する場合を示し、基本的に
は壁本体12の仕上げ面の下地に、接着剤としてのモル
タル14,14aで電磁シールド材16を塗り込めて電
磁シールド層18を形成する。そして、この電磁シール
ド層18の上記モルタル14,14a表面に仕上げ材と
してのタイル20を直接貼り付けるようになっている。
【0014】上記壁本体12は図外の型枠を用いて構築
され、配筋22を施した後、型枠内にコンクリート24
を打設するようになっており、型枠はコンクリート24
が硬化した後に撤去される。そして、図2に示すように
構築された上記壁本体12の片側表面に接着用モルタル
14を所定の厚みをもって一様に塗布し、この接着用モ
ルタル14に上記電磁シールド材16を貼り付け、更
に、この電磁シールド材16の上から張り付け用モルタ
ル14aを塗布することにより、電磁シールド材16は
これら接着用モルタル14および張り付け用モルタル1
4a内に塗り込められる。
【0015】上記電磁シールド材16としては従来用い
られてきたもの、例えば導電性材料で板状または箔状に
形成したもの、若しくは導電性金属繊維や炭素繊維でネ
ット状に編んだもの、更には、非導電材料でネット状に
編んだものに後から導電性材料をコーティングしたもの
等でもよいが、特に本実施形態では該電磁シールド材1
6を、金属繊維や炭素繊維等の繊維材料で形成される導
電性立毛布帛16aを用いてある。この導電性立毛布帛
16aは繊維状部分がループ状態で編成されたものであ
る。
【0016】そして、上記導電性立毛布帛16aを上記
接着用モルタル14および上記張り付け用モルタル14
aで塗り込めた電磁シールド層18の表面には、張り付
け用モルタル14aを下地として、この張り付け用モル
タル14aを塗布した後にその上に直接上記タイル20
が貼り付けられる。
【0017】以上の構成により本実施形態の電磁シール
ド工法にあっては、壁本体12の片側の下地表面に導電
性立毛布帛16aを接着用モルタル14および張り付け
用モルタル14aで塗り込めて電磁シールド層18を形
成したので、この電磁シールド層18によって外壁10
内外を良好に電磁シールドすることができる。
【0018】また、上記電磁シールド材16を接着用モ
ルタル14および張り付け用モルタル14aで塗り込め
た電磁シールド層18は、張り付け用モルタル14aを
下地としてタイル20を貼り付けることができるため、
該電磁シールド層18を形成する作業と、該タイル20
を貼り付ける仕上げ作業とを一連の工程で行うことがで
きる。このように、上記電磁シールド材16とタイル2
0との取付け作業を一連の外装作業として進めることが
できるため、作業効率を高めて短期間のうちに工事を終
了させることができる。
【0019】また、上記電磁シールド層18は、従来の
ように壁本体12の内部に電磁シールド材が埋設状態で
形成されるものとは異なり、壁本体12の表面に別途独
立させて形成されるため、上記電磁シールド材16が壁
本体12の構造に何ら悪影響を与えることなく、該壁本
体12の強度を十分に保持することができる。そして、
上記電磁シールド層18の表面に直接仕上げ材としての
タイル20を貼り付けるので、これら電磁シールド層1
8およびタイル20が壁本体12から突出される量を小
さくし、延いては、有効スペースを広く確保することが
できる。
【0020】ところで、本実施形態では上記電磁シール
ド材16として導電性立毛布帛16aを用いたので、こ
の導電性立毛布帛16aを接着用モルタル14および張
り付け用モルタル14aで塗り込めて電磁シールド層1
8を形成した際に、該導電性立毛布帛16aのループ状
立毛部分が接着用モルタル14と張り付け用モルタル1
4aに絡み付くように埋設されるため、仕上げ層として
の張り付け用モルタル14aの結着性を高め、延いて
は、タイル20の剥落を防止することができる。
【0021】ここで、本実施形態では外壁10を対象と
したことにより、仕上げ材としてタイル20を用いた場
合を開示したが、これに限ることなく図3では内壁17
を対象とし、内装ボード20aを仕上げ材として用いた
実施形態を示す。即ち、同図の内壁17は、壁本体12
に接着用モルタル14を介して張り付けた導電性立毛布
帛16aの外側に、張り付け用モルタル14aを部分的
に突出させて凹凸状に塗布し、この凹凸状の張り付け用
モルタル14aに内装ボード20aを押し付けて貼り付
ける、いわゆるGL工法を適用してある。
【0022】図4は本発明の第2実施形態を示し、同図
は図1に対応する部分断面図で、上記実施形態と同一構
成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べ
る。
【0023】この実施形態は壁本体12aをPC部材で
形成する場合で、この壁本体12aは工場等でコンクリ
ートをプレキャストして成形するようになっており、こ
のプレキャスト工程で電磁シールド材16として導電性
立毛布帛16aを取り付けるようになっている。
【0024】基本的には、プレキャストコンクリート製
壁部材によって電磁シールドを形成するに際して、壁部
材成型用型枠内に配置したタイル20上に重ねて導電性
立毛布帛16aを直接施工して電磁シールド層18を形
成し、その後電磁シールド層18上にコンクリート24
を打設硬化させて脱型して得たプレキャストコンクリー
ト製壁部材を用いて壁を構築するようになっている。
【0025】即ち、この実施形態で示す上記壁本体12
aをプレキャストする際、まず、型枠の底部に仕上げ材
としてのタイル20を敷き詰め、その上にモルタル目地
材14bを流し込んで導電性立毛布帛16aを敷設し、
その上方に配筋22を施した後コンクリート24を打設
するようになっている。そして、コンクリート24が硬
化した後に脱型し、これを現場に搬入して建て込むよう
になっている。
【0026】従って、この実施形態にあっても上記実施
形態と同様に、電磁シールド層18に埋設された導電性
立毛布帛16aによって電磁シールドを形成できると共
に、電磁シールド層18を形成する作業とタイル20を
貼り付ける作業とを一連のプレキャスト工程で行うこと
ができる。また、電磁シールド層18が壁本体12aの
表面に形成されるため、壁本体12aの強度を十分に保
持できると共に、電磁シールド層18およびタイル20
が壁本体12から突出される量を少なくして、有効スペ
ースを広く確保でき、更には、導電性立毛布帛16aを
用いたのでタイル20の剥落を防止することができる。
【0027】図5は本発明の第3実施形態を示す断面図
で、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重
複する説明を省略して述べる。この実施形態は内壁17
を対象とする場合で、この壁本体12bはRC壁または
PC壁のいずれでもよく、また、図示省略したがコンク
リート24の内部に配筋が埋設されるようになってい
る。
【0028】この実施形態では壁本体12bの室R側表
面に、接着用モルタル14および張り付け用モルタル1
4aによって導電性立毛布帛16aを塗り込めて電磁シ
ールド層18を形成し、これが硬化した後に張り付け用
モルタル14aの表面に仕上げ材としてのクロス20b
を貼り付けるようになっている。勿論、仕上げ材として
はクロス20b以外にペンキ塗装やタイルを用いてもよ
く、この場合、タイルでは上記モルタル14aを塗布し
た直後に貼り付けるようになっている。勿論、上記PC
製の壁材12aを利用してもよい。
【0029】従って、この実施形態にあっても上記各実
施形態と同様に、導電性立毛布帛16aによって電磁シ
ールドを形成できると共に、電磁シールド層18とクロ
ス20bの施工作業を容易にし、かつ、壁本体12aの
強度を十分に保持できると共に、室内の有効スペースを
広く確保できる。
【0030】図6は上記各実施形態において外壁10ま
たは内壁17にサッシュ等の金属製建具用開口部10a
を設ける場合を示し、この開口部10a内側に導電性金
属建具30を配置し、この導電性金属建具30の外側に
電磁シールド材16を接触させると共に、該導電性金属
建具30内に電磁シールドガラス32を嵌め込むように
なっている。
【0031】従って、この実施形態では電磁シールド壁
10,17に開口部10aを形成した場合にも、導電性
金属建具30で開口部10a周縁部の電磁シールド材1
6を連続させることができると共に、該導電性金属建具
30内は上記電磁シールドガラス32によって電磁シー
ルドすることができる。このため、開口部10aを設け
たにもかかわらず電磁シールド機能が低下されるのを防
止することができる。
【0032】ところで、上記各実施形態では電磁シール
ド材16として導電性立毛布帛16aを用いた場合を開
示したが、これに限ることなく上述したように導電性金
属系材料でネット状に形成したものを電磁シールド材と
してもよいことはいうまでもない。また、電磁シールド
材16を塗り込める接着剤としてモルタル14,14a
を用いたが、これ以外にも電磁シールド材および仕上げ
材を接着することができる接着剤を用いることができ
る。更に、上記各実施形態の電磁シールド材16は、端
部をサッシュ等のアース部分に接触させて導電性を確保
するようになっている。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す電磁シールド工法にあっては、壁仕上げ面の下地に
接着剤で電磁シールド材を施工して電磁シールド層を形
成するようにしたので、上記電磁シールド材によって電
磁シールドを形成することができる。また、上記電磁シ
ールド層にはその上に直接仕上げ材を施工するようにし
たので、接着剤に電磁シールド材を施工して該電磁シー
ルド層を形成する作業と、上記仕上げ材を施工する作業
とを一連の工程で行うことができる。このため、電磁シ
ールド材と仕上げ材との取付け作業を一連の内外装作業
として進めることができるため、作業を簡単にして短期
間のうちに工事を終了させることができる。また、上記
電磁シールド層は壁面に形成されるため、上記電磁シー
ルド材が壁本体の構造に何ら悪影響を与えることがな
く、該壁本体の強度を十分に保持することができる。更
に、上記電磁シールド層上に直接仕上げ材を施工するの
で、これら電磁シールド層および仕上げ材が壁本体から
突出する量を少なくでき、延いては、有効スペースを広
く確保することができる。
【0034】また、請求項2はプレキャストコンクリー
ト製壁部材によって電磁シールドを形成する場合であっ
て、壁部材成型用型枠内に配置されて壁仕上げ面を形成
する壁仕上げ材の上に重ねて直接電磁シールド材を施工
して電磁シールド層を形成するようにしたので、電磁シ
ールド材を施工して電磁シールド層を形成する作業と、
上記仕上げ材を施工する作業とを一連のプレキャスト工
程で行うことができる。このため、電磁シールド材と仕
上げ材との取付け作業を一連の型枠内作業として進める
ことができるため、現場作業を簡単にして短期間のうち
に工事を終了させることができる。また、上記電磁シー
ルド層は壁仕上げ面に形成されるため、上記電磁シール
ド材が壁本体の構造に何ら悪影響を与えることがなく、
該壁本体の強度を十分に保持することができる。更に、
上記電磁シールド層上に直接仕上げ材が位置するので、
これら電磁シールド層および仕上げ材が壁本体から突出
する量を少なくでき、延いては、有効スペースを広く確
保することができる。
【0035】また、本発明の請求項3に示す電磁シール
ド工法にあっては、上記電磁シールド材を導電性立毛布
帛としたので、この導電性立毛布帛を接着剤によって施
工し、電磁シールド層を形成した際に、該導電性立毛布
帛のループ状立毛部分によって仕上げ材との結着性を高
めて、仕上げ材の剥落を防止することができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁シールド工法の第1実施形態を示
す部分断面図である。
【図2】図1中A部の拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の他の実施形態を示す部
分断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す部分断面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施形態を示す部分断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施形態を示す部分断面図であ
る。
【図7】従来の電磁シールド壁の一例を示す部分断面図
である。
【図8】従来の電磁シールド壁の他の例を示す部分断面
図である。
【符号の説明】
10 外壁 12,12a,12b 壁本体 14,14a モルタル 14b モルタル目地材 16 電磁シールド材 16a 導電性立毛布帛 17 内壁 18 電磁シールド層 20 タイル 20a 内装ボード 20b クロス 22 配筋 24 コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三谷 一房 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 小川 晴果 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 中根 淳 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 林 好正 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁仕上げ面の下地に接着剤で電磁シール
    ド材を施工して電磁シールド層を形成すると共に、この
    電磁シールド層上に仕上げ材を直接施工したことを特徴
    とする電磁シールド工法。
  2. 【請求項2】 プレキャストコンクリート製壁部材によ
    って電磁シールドを形成するに際して、上記壁部材成型
    用型枠内に配置した壁仕上げ材上に重ねて電磁シールド
    材を直接施工して電磁シールド層を形成し、その後該電
    磁シールド層上にコンクリートを打設硬化させて脱型し
    たプレキャストコンクリート製壁部材を用いるようにし
    たことを特徴とする電磁シールド工法。
  3. 【請求項3】 上記電磁シールド材は、金属繊維や炭素
    繊維等の繊維材料で形成される導電性立毛布帛であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の電磁シールド
    工法。
JP9221520A 1997-08-18 1997-08-18 電磁シールド工法 Pending JPH1162048A (ja)

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