JPH0766585A - 電磁波シールドルームの施工方法およびその構造 - Google Patents
電磁波シールドルームの施工方法およびその構造Info
- Publication number
- JPH0766585A JPH0766585A JP5216291A JP21629193A JPH0766585A JP H0766585 A JPH0766585 A JP H0766585A JP 5216291 A JP5216291 A JP 5216291A JP 21629193 A JP21629193 A JP 21629193A JP H0766585 A JPH0766585 A JP H0766585A
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- plaster board
- nonwoven fabric
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来と遜色ない仕上げ品質が得られ、且つ、
プラスターボードの施工回数を減少させてコストの低減
化が可能であるとともに、施工後に生じる不織布の継ぎ
目部分の隙間を迅速に発見し補修を行い、それによって
シールド性能が維持される電磁波シールドルームの施工
方法およびその構造を提供することにある。 【構成】 軽量鉄筋コンクリート12面が露出している
壁面にプラスターボード18を配設し、それを下地とし
てその面に不織布20が固定される。この不織布20は
銅などの良導電性の金属でメッキされており、これがア
ースされて電磁波を遮断できる。さらに、この不織布2
0面に塗料が塗布され、不織布20に含浸し強固に一体
化して塗料膜22が形成されて仕上げが完了する。
プラスターボードの施工回数を減少させてコストの低減
化が可能であるとともに、施工後に生じる不織布の継ぎ
目部分の隙間を迅速に発見し補修を行い、それによって
シールド性能が維持される電磁波シールドルームの施工
方法およびその構造を提供することにある。 【構成】 軽量鉄筋コンクリート12面が露出している
壁面にプラスターボード18を配設し、それを下地とし
てその面に不織布20が固定される。この不織布20は
銅などの良導電性の金属でメッキされており、これがア
ースされて電磁波を遮断できる。さらに、この不織布2
0面に塗料が塗布され、不織布20に含浸し強固に一体
化して塗料膜22が形成されて仕上げが完了する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物に構築される電磁
波シールドルームに係り、室内面全体に金属メッキされ
た不織布を配設する施工に適用して好適な電磁波シール
ドルームの施工方法およびその構造に関する。
波シールドルームに係り、室内面全体に金属メッキされ
た不織布を配設する施工に適用して好適な電磁波シール
ドルームの施工方法およびその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、OA機器の急増に伴って、パソコ
ン等から有害な電磁波が発生し、電気機器の誤作動を招
く問題が多発している。そのため、室外で発生される電
磁波の侵入または、室内で発生される電磁波の漏洩を妨
げる機能を有する電磁波シールドルームが開発されてい
る。
ン等から有害な電磁波が発生し、電気機器の誤作動を招
く問題が多発している。そのため、室外で発生される電
磁波の侵入または、室内で発生される電磁波の漏洩を妨
げる機能を有する電磁波シールドルームが開発されてい
る。
【0003】電磁波シールドルームは、電磁波を遮断す
るために基本的にそのルームの壁、天井および床等を含
む室内面全体に、導電性の良い材質のシールド材が隙間
なく配設されて、そのシールド材がアースされることに
よって構築されている。従来、シールド材としては、導
電性の良い銅などの金属を素材とした板状または箔状の
ものが使用されてきた。
るために基本的にそのルームの壁、天井および床等を含
む室内面全体に、導電性の良い材質のシールド材が隙間
なく配設されて、そのシールド材がアースされることに
よって構築されている。従来、シールド材としては、導
電性の良い銅などの金属を素材とした板状または箔状の
ものが使用されてきた。
【0004】しかし、これら板状や箔状の金属材は実際
の作業現場で切断等の加工が大変である一方、またこれ
らを室内面に配設し接続するためには、はんだ付けを行
わなくてはならなかった。そして、これらの作業には熟
練を要すると共に、施工に時間がかかるという様々な問
題を生じていた。
の作業現場で切断等の加工が大変である一方、またこれ
らを室内面に配設し接続するためには、はんだ付けを行
わなくてはならなかった。そして、これらの作業には熟
練を要すると共に、施工に時間がかかるという様々な問
題を生じていた。
【0005】そこで最近、銅などの金属でメッキされた
不織布が開発されており、従来用いられていた板材や箔
材などに代わるものとしてその利用が検討研究されてい
る。この不織布は、軽量である上、切断などの加工が容
易に可能であり、また不織布どうしの接続についても一
方の不織布に接着剤を塗り、その上に他方の不織布を重
ねることができるなど、取扱いが簡単であることから、
作業に熟練を必要とせず、また施工にかかる時間も短く
てすむという利点がある。そして、この不織布を利用し
て構築される電磁波シールドルームの研究開発が現在行
われている。
不織布が開発されており、従来用いられていた板材や箔
材などに代わるものとしてその利用が検討研究されてい
る。この不織布は、軽量である上、切断などの加工が容
易に可能であり、また不織布どうしの接続についても一
方の不織布に接着剤を塗り、その上に他方の不織布を重
ねることができるなど、取扱いが簡単であることから、
作業に熟練を必要とせず、また施工にかかる時間も短く
てすむという利点がある。そして、この不織布を利用し
て構築される電磁波シールドルームの研究開発が現在行
われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3は、従来の電磁波
シールドルームの壁部を示す拡大縦断面図である。通
常、不織布6は軽鉄下地2には直接配設されず、不織布
6が配設される前に、まず、プラスターボード4を設け
て、これを下地として利用して、プラスターボード4の
表面に不織布6が敷設される。従来はこの不織布6の上
にプラスターボード8が設けられて、この面を利用して
クロス貼りや塗装などの仕上げが行われていた。
シールドルームの壁部を示す拡大縦断面図である。通
常、不織布6は軽鉄下地2には直接配設されず、不織布
6が配設される前に、まず、プラスターボード4を設け
て、これを下地として利用して、プラスターボード4の
表面に不織布6が敷設される。従来はこの不織布6の上
にプラスターボード8が設けられて、この面を利用して
クロス貼りや塗装などの仕上げが行われていた。
【0007】ところで、シールドルームを構築して時間
が経つと、室内面に配設されている隣接している不織布
6どうしの継ぎ目部分で接着能力が低下し、剥がれて隙
間が生じるおそれがあり、その隙間から電磁波が侵入し
たりまた漏洩する可能性が生じる。そして、本来の電磁
波を遮断する性能を再び確保するためには、その隙間を
発見し、それを不織布6によって覆いアースする補修作
業を行い、シールド性能を復旧しなければならない。し
かし、この隙間は、隣接する不織布6どうしが剥がれて
生じたものであるから、プラスターボード8の下にあ
り、それを外部から発見するのは困難であるとともに、
その補修作業を行うにしても、すでに施工されているプ
ラスターボード8を再び取り外して行う必要があり、非
常に手間を要するという問題が生じていた。また、不織
布6を配設するための下地材となるプラスターボード4
と、クロス貼りや塗装などのための下地材となるプラス
ターボード8と二度もプラスターボードの施工を行って
いるため、施工に必要な時間が長くなり、プラスターボ
ードの材料費も嵩むことから、コストがかかるという問
題も生じていた。
が経つと、室内面に配設されている隣接している不織布
6どうしの継ぎ目部分で接着能力が低下し、剥がれて隙
間が生じるおそれがあり、その隙間から電磁波が侵入し
たりまた漏洩する可能性が生じる。そして、本来の電磁
波を遮断する性能を再び確保するためには、その隙間を
発見し、それを不織布6によって覆いアースする補修作
業を行い、シールド性能を復旧しなければならない。し
かし、この隙間は、隣接する不織布6どうしが剥がれて
生じたものであるから、プラスターボード8の下にあ
り、それを外部から発見するのは困難であるとともに、
その補修作業を行うにしても、すでに施工されているプ
ラスターボード8を再び取り外して行う必要があり、非
常に手間を要するという問題が生じていた。また、不織
布6を配設するための下地材となるプラスターボード4
と、クロス貼りや塗装などのための下地材となるプラス
ターボード8と二度もプラスターボードの施工を行って
いるため、施工に必要な時間が長くなり、プラスターボ
ードの材料費も嵩むことから、コストがかかるという問
題も生じていた。
【0008】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であって、その目的は、従来と遜色ない仕上げ品質が得
られ、且つ、プラスターボードの施工回数を減少させて
コストの低減化が可能であるとともに、施工後に生じる
不織布の継ぎ目部分の隙間を迅速に発見し補修を行い、
それによってシールド性能が維持される電磁波シールド
ルームの施工方法およびその構造を提供することにあ
る。
であって、その目的は、従来と遜色ない仕上げ品質が得
られ、且つ、プラスターボードの施工回数を減少させて
コストの低減化が可能であるとともに、施工後に生じる
不織布の継ぎ目部分の隙間を迅速に発見し補修を行い、
それによってシールド性能が維持される電磁波シールド
ルームの施工方法およびその構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】まず、室内面にプラスタ
ーボードを配設し、次いで該プラスターボード面に金属
メッキされた不織布を固定し、さらに該不織布表面上に
塗料を塗布するようにしたことを特徴とする。
ーボードを配設し、次いで該プラスターボード面に金属
メッキされた不織布を固定し、さらに該不織布表面上に
塗料を塗布するようにしたことを特徴とする。
【0010】また、室内面に配設されたプラスターボー
ドと、該プラスターボード上に固定され金属メッキされ
た不織布と、該不織布の表面上に形成された塗料膜と、
を備えたことを特徴とする。
ドと、該プラスターボード上に固定され金属メッキされ
た不織布と、該不織布の表面上に形成された塗料膜と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の作用について述べると、まず、室内面
にプラスターボードを配設する。このプラスターボード
面に、金属メッキされた不織布が固定され、アースされ
ることで電磁波を遮断する層を形成することができる。
この不織布を下地としても利用し、その表面上に塗料を
塗布することで、塗料が不織布の内部に含浸され不織布
と一体化し、強固な塗料膜を形成することができる。
にプラスターボードを配設する。このプラスターボード
面に、金属メッキされた不織布が固定され、アースされ
ることで電磁波を遮断する層を形成することができる。
この不織布を下地としても利用し、その表面上に塗料を
塗布することで、塗料が不織布の内部に含浸され不織布
と一体化し、強固な塗料膜を形成することができる。
【0012】また、以上のような施工方法によって形成
される電磁波シールドルーム構造は、塗料が不織布の内
部に含浸され強固に一体化して、不織布の表面を覆う十
分な厚さを有する塗料膜が形成される。したがって、従
来は塗料を塗布する前に、その下地となるプラスターボ
ードを配していたが、塗料膜によって不織布を十分保護
できプラスターボードが不必要となる。
される電磁波シールドルーム構造は、塗料が不織布の内
部に含浸され強固に一体化して、不織布の表面を覆う十
分な厚さを有する塗料膜が形成される。したがって、従
来は塗料を塗布する前に、その下地となるプラスターボ
ードを配していたが、塗料膜によって不織布を十分保護
できプラスターボードが不必要となる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の好適な実施例を添付図面に
基づき詳述する。電磁波は、電場と磁場が組となって空
間中を伝わる波である。この電磁波の伝播を遮断するた
めに、電磁波の発信源方向に金属などの導体を配置し、
それをアースする方法がある。これは、電磁波が伝播し
てきて、アースされた導体に衝突し吸収されるためであ
る。しかし、電磁波は波であり、発信源から同心円状に
広がるため、その伝播方向に障害物があった場合、これ
に反射され伝わってくることもあるので、必ずしも発信
源から直接伝わるものばかりとは限らない。またさら
に、他の発信源から伝わってくるものもあることから、
全ての方向に対して導体を配置する必要がある。したが
って、電磁波が遮断されるシールドルームを構築するに
は、金属などの導電材を室内面全体に隙間がないように
配設し、それをアースする必要がある。
基づき詳述する。電磁波は、電場と磁場が組となって空
間中を伝わる波である。この電磁波の伝播を遮断するた
めに、電磁波の発信源方向に金属などの導体を配置し、
それをアースする方法がある。これは、電磁波が伝播し
てきて、アースされた導体に衝突し吸収されるためであ
る。しかし、電磁波は波であり、発信源から同心円状に
広がるため、その伝播方向に障害物があった場合、これ
に反射され伝わってくることもあるので、必ずしも発信
源から直接伝わるものばかりとは限らない。またさら
に、他の発信源から伝わってくるものもあることから、
全ての方向に対して導体を配置する必要がある。したが
って、電磁波が遮断されるシールドルームを構築するに
は、金属などの導電材を室内面全体に隙間がないように
配設し、それをアースする必要がある。
【0014】図1は、本発明に係る電磁波シールドルー
ムの一実施例を示す縦断面図である。室内16は、まだ
内装等の仕上げが行われておらず、壁や天井などを構成
している軽量鉄筋コンクリート12面や、床を構成して
いるコンクリート14面が露出している。この壁面には
プラスターボード18が配設され、次いでプラスターボ
ード18面に金属メッキされた不織布20が固定され、
さらに、固定されている不織布20表面に塗料を塗布し
塗料膜22が形成される。また、天井面にもプラスター
ボード18が配設され、このプラスターボード18面に
不織布20が固定され、この上にジプトーン(商品名)
24が施されている。床面には、フロアーコート(商品
名)26が設けられて、その上に不織布20が敷設固定
され、さらにその上からビニールタイル28が敷かれ仕
上げられている。これら天井、床および壁に固定されて
いる各々の不織布20は、近隣の不織布20と隙間なく
接続されており、それらがアースされることで電磁波が
遮断される。
ムの一実施例を示す縦断面図である。室内16は、まだ
内装等の仕上げが行われておらず、壁や天井などを構成
している軽量鉄筋コンクリート12面や、床を構成して
いるコンクリート14面が露出している。この壁面には
プラスターボード18が配設され、次いでプラスターボ
ード18面に金属メッキされた不織布20が固定され、
さらに、固定されている不織布20表面に塗料を塗布し
塗料膜22が形成される。また、天井面にもプラスター
ボード18が配設され、このプラスターボード18面に
不織布20が固定され、この上にジプトーン(商品名)
24が施されている。床面には、フロアーコート(商品
名)26が設けられて、その上に不織布20が敷設固定
され、さらにその上からビニールタイル28が敷かれ仕
上げられている。これら天井、床および壁に固定されて
いる各々の不織布20は、近隣の不織布20と隙間なく
接続されており、それらがアースされることで電磁波が
遮断される。
【0015】図2は、本発明に係る電磁波シールドルー
ムの壁部を示す拡大縦断面図である。プラスターボード
18は、石膏を板状に成形して両面に厚紙を張って形成
したもので、壁や天井等に張られて仕上げに用いられて
いるものである。室内16では、このプラスターボード
18が不織布20を貼るための下地として、側壁と天井
の軽量鉄筋コンクリート12面に張られている。
ムの壁部を示す拡大縦断面図である。プラスターボード
18は、石膏を板状に成形して両面に厚紙を張って形成
したもので、壁や天井等に張られて仕上げに用いられて
いるものである。室内16では、このプラスターボード
18が不織布20を貼るための下地として、側壁と天井
の軽量鉄筋コンクリート12面に張られている。
【0016】不織布20は、合成繊維を機械的、化学
的、熱的に処理し、接着剤の接着力や自分自身の融着力
で接合して作られる布であって、その表面は銅などの良
導電性の金属でメッキされている。この不織布20とし
ては、フレクトロン(商品名)があり、本実施例ではこ
れを用いて電磁波シールドルームを構築する。この不織
布20は、極めて軽量である上、金属板と比較して容易
に加工できるとともに、シワまたは破折箇所を生じる金
属箔と比較して指を傷つけることがなく、取扱いが容易
である。また、これはガーゼのように多孔質であるた
め、エマルジョン型や合成ゴム製、あるいはデンプン糊
等の接着剤を利用して不織布20どうしを接着でき、こ
の際余分な溶剤はその孔を通じて除去でき、接続されて
いる不織布20間の導電性を良好なものとできることか
ら、はんだ付け等の作業が必要なく、壁紙のような感覚
で施工することができる。
的、熱的に処理し、接着剤の接着力や自分自身の融着力
で接合して作られる布であって、その表面は銅などの良
導電性の金属でメッキされている。この不織布20とし
ては、フレクトロン(商品名)があり、本実施例ではこ
れを用いて電磁波シールドルームを構築する。この不織
布20は、極めて軽量である上、金属板と比較して容易
に加工できるとともに、シワまたは破折箇所を生じる金
属箔と比較して指を傷つけることがなく、取扱いが容易
である。また、これはガーゼのように多孔質であるた
め、エマルジョン型や合成ゴム製、あるいはデンプン糊
等の接着剤を利用して不織布20どうしを接着でき、こ
の際余分な溶剤はその孔を通じて除去でき、接続されて
いる不織布20間の導電性を良好なものとできることか
ら、はんだ付け等の作業が必要なく、壁紙のような感覚
で施工することができる。
【0017】塗料膜22は、貼られた不織布20の表面
に塗料を塗布し、その後その塗料が固化して形成された
ものである。不織布20の表面に塗布された塗料は、ガ
ーゼのように多孔質である不織布20の内部に含浸し、
その状態のまま固化する。そのため、固化した後には、
塗料膜22は不織布20と強固に一体化される。
に塗料を塗布し、その後その塗料が固化して形成された
ものである。不織布20の表面に塗布された塗料は、ガ
ーゼのように多孔質である不織布20の内部に含浸し、
その状態のまま固化する。そのため、固化した後には、
塗料膜22は不織布20と強固に一体化される。
【0018】以上のことから明かなように、まず、プラ
スターボード18を壁面や天井面等に配設し固定するこ
とで、プラスターボード18が堅固な材質であり、且つ
その面は滑らかであることから、様々な仕上材を施すこ
とができるようになる。次いで、このプラスターボード
18面に、金属メッキされた不織布20を固定する。こ
の不織布20をその材質から壁紙を扱うような感覚で容
易に固定させることができるため、従来の金属板と比較
して容易に加工できるとともに、シワまたは破折箇所を
生じる金属箔と比較して指を傷つけることがなく、取扱
いが容易である。また、これはガーゼのように多孔質で
あるため、接着剤を利用して不織布20どうしを接続す
ることができ、不織布20間の導電性を良好なものとで
きることから、はんだ付け等の作業が必要ない。したが
って、壁紙のような感覚で施工することができるので、
施工に必要な時間が短くなる。
スターボード18を壁面や天井面等に配設し固定するこ
とで、プラスターボード18が堅固な材質であり、且つ
その面は滑らかであることから、様々な仕上材を施すこ
とができるようになる。次いで、このプラスターボード
18面に、金属メッキされた不織布20を固定する。こ
の不織布20をその材質から壁紙を扱うような感覚で容
易に固定させることができるため、従来の金属板と比較
して容易に加工できるとともに、シワまたは破折箇所を
生じる金属箔と比較して指を傷つけることがなく、取扱
いが容易である。また、これはガーゼのように多孔質で
あるため、接着剤を利用して不織布20どうしを接続す
ることができ、不織布20間の導電性を良好なものとで
きることから、はんだ付け等の作業が必要ない。したが
って、壁紙のような感覚で施工することができるので、
施工に必要な時間が短くなる。
【0019】不織布20をガーゼのように多孔質である
ため寒冷沙のように使用して塗装することで、不織布2
0に塗布された塗料は、不織布20の内部に含浸し固化
するため、塗料膜22は不織布20が補強材となり、強
固に一体化し形成される。そのため、従来のように、塗
装を行い塗料膜22を形成するための下地となるプラス
ターボードを施工しなくても、不織布20が十分保護さ
れる。したがって、プラスターボードの施工回数が、不
織布20の下地となるプラスターボード18の1回だけ
となったため、その分施工時間が短縮される上、施工に
必要なプラスターボード18の資材量が減り、材料費が
削減されるため、コストの低減化を可及的に図ることが
可能となる。
ため寒冷沙のように使用して塗装することで、不織布2
0に塗布された塗料は、不織布20の内部に含浸し固化
するため、塗料膜22は不織布20が補強材となり、強
固に一体化し形成される。そのため、従来のように、塗
装を行い塗料膜22を形成するための下地となるプラス
ターボードを施工しなくても、不織布20が十分保護さ
れる。したがって、プラスターボードの施工回数が、不
織布20の下地となるプラスターボード18の1回だけ
となったため、その分施工時間が短縮される上、施工に
必要なプラスターボード18の資材量が減り、材料費が
削減されるため、コストの低減化を可及的に図ることが
可能となる。
【0020】またさらに、シールドルーム構築後、不織
布20どうしの継ぎ目部分で起こる接着能力の低下によ
って、不織布20が剥がれて隙間が生じる場合がある。
こうした場合、不織布20と一体化している塗料膜22
に亀裂等の異常が生じるため、従来、プラスタボード下
にあったため発見が困難であった不織布20間の隙間
が、外部から容易に発見されることが可能となる。且
つ、この発見された隙間は、従来と比較して不織布20
を覆っていたプラスターボードを取り外す手間がなく、
直接、隙間を不織布20によって覆うような補修作業を
行うことができ、再びシールド性能を復旧することが可
能となる。したがって、シールド性能の劣化を直接視覚
を通じて認識して、直ちに補修することが可能となるこ
とから、シールド性能を確実に維持することが可能であ
る。
布20どうしの継ぎ目部分で起こる接着能力の低下によ
って、不織布20が剥がれて隙間が生じる場合がある。
こうした場合、不織布20と一体化している塗料膜22
に亀裂等の異常が生じるため、従来、プラスタボード下
にあったため発見が困難であった不織布20間の隙間
が、外部から容易に発見されることが可能となる。且
つ、この発見された隙間は、従来と比較して不織布20
を覆っていたプラスターボードを取り外す手間がなく、
直接、隙間を不織布20によって覆うような補修作業を
行うことができ、再びシールド性能を復旧することが可
能となる。したがって、シールド性能の劣化を直接視覚
を通じて認識して、直ちに補修することが可能となるこ
とから、シールド性能を確実に維持することが可能であ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明によると、まず室内面に、プラス
ターボードを配設し、次いで該プラスターボード面に、
金属メッキされた不織布を固定し、さらに該不織布表面
上に塗料を塗布し塗料膜が形成される。これにより、塗
料が不織布の内部に含浸され、塗料膜が厚く形成される
ことで、不織布が十分保護され、従来のように、塗装仕
上げの下地となるプラスターボードが不要となり、仕上
げを完了できる。したがって、プラスターボードは不織
布の下地として施工されるだけとなり、その施工回数が
1回となり、施工に必要な時間が短縮されるばかりか、
プラスターボードの資材量が減少し、材料費が削減さ
れ、コストの低減化を図ることが可能となる。
ターボードを配設し、次いで該プラスターボード面に、
金属メッキされた不織布を固定し、さらに該不織布表面
上に塗料を塗布し塗料膜が形成される。これにより、塗
料が不織布の内部に含浸され、塗料膜が厚く形成される
ことで、不織布が十分保護され、従来のように、塗装仕
上げの下地となるプラスターボードが不要となり、仕上
げを完了できる。したがって、プラスターボードは不織
布の下地として施工されるだけとなり、その施工回数が
1回となり、施工に必要な時間が短縮されるばかりか、
プラスターボードの資材量が減少し、材料費が削減さ
れ、コストの低減化を図ることが可能となる。
【0022】さらに、シールドルーム構築後、不織布ど
うしの継ぎ目部分で接着能力が低下した時、不織布と一
体化している塗料膜に亀裂等の異常が生じるため、従来
のようにプラスターボードの下に隙間があった場合と比
較すると、外部から容易に発見することが可能となる。
また且つ、この発見された隙間は、従来のようにプラス
ターボードを取り外す手間がなく、直接、隙間を不織布
によって覆うような補修作業を行うことができ、再びシ
ールド性能を復旧することが可能となる。したがって、
シールド性能の劣化を直接視覚を通じて認識して、直ち
に補修することが可能となることから、シールド性能を
確実に維持することが可能である。
うしの継ぎ目部分で接着能力が低下した時、不織布と一
体化している塗料膜に亀裂等の異常が生じるため、従来
のようにプラスターボードの下に隙間があった場合と比
較すると、外部から容易に発見することが可能となる。
また且つ、この発見された隙間は、従来のようにプラス
ターボードを取り外す手間がなく、直接、隙間を不織布
によって覆うような補修作業を行うことができ、再びシ
ールド性能を復旧することが可能となる。したがって、
シールド性能の劣化を直接視覚を通じて認識して、直ち
に補修することが可能となることから、シールド性能を
確実に維持することが可能である。
【図1】本発明に係る電磁波シールドルームの一実施例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る電磁波シールドルームの壁部を示
す拡大縦断面図である。
す拡大縦断面図である。
【図3】従来の電磁波シールドルームの壁部を示す拡大
縦断面図である。
縦断面図である。
18 プラスターボード 20 不織布 22 塗料膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 好正 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 小川 晴果 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 吉田 克雄 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 木村 明雄 東京都中央区日本橋馬喰町1−4−14 丸 紅繊維資材株式会社東京支店内 (72)発明者 鈴木 正三 東京都中央区日本橋馬喰町1−4−14 丸 紅繊維資材株式会社東京支店内
Claims (2)
- 【請求項1】 まず、室内面にプラスターボードを配設
し、次いで該プラスターボード面に金属メッキされた不
織布を固定し、さらに該不織布表面上に塗料を塗布する
ようにしたことを特徴とする電磁波シールドルームの施
工方法。 - 【請求項2】 室内面に配設されたプラスターボード
と、 該プラスターボード上に固定され金属メッキされた不織
布と、 該不織布の表面上に形成された塗料膜と、 を備えたことを特徴とする電磁波シールドルーム構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5216291A JPH0766585A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 電磁波シールドルームの施工方法およびその構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5216291A JPH0766585A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 電磁波シールドルームの施工方法およびその構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0766585A true JPH0766585A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16686238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5216291A Pending JPH0766585A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 電磁波シールドルームの施工方法およびその構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0766585A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1162048A (ja) * | 1997-08-18 | 1999-03-05 | Schokbeton Japan Co Ltd | 電磁シールド工法 |
JP2020535031A (ja) * | 2017-09-25 | 2020-12-03 | キャンヴァス コンストラクション インコーポレイテッド | 自動壁仕上げシステム及び方法 |
US11525270B2 (en) | 2017-03-31 | 2022-12-13 | Canvas Construction, Inc. | Automated drywall planning system and method |
US11724404B2 (en) | 2019-02-21 | 2023-08-15 | Canvas Construction, Inc. | Surface finish quality evaluation system and method |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP5216291A patent/JPH0766585A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1162048A (ja) * | 1997-08-18 | 1999-03-05 | Schokbeton Japan Co Ltd | 電磁シールド工法 |
US11525270B2 (en) | 2017-03-31 | 2022-12-13 | Canvas Construction, Inc. | Automated drywall planning system and method |
JP2020535031A (ja) * | 2017-09-25 | 2020-12-03 | キャンヴァス コンストラクション インコーポレイテッド | 自動壁仕上げシステム及び方法 |
US11905719B2 (en) | 2017-09-25 | 2024-02-20 | Canvas Construction, Inc. | Automated wall finishing system and method |
US11724404B2 (en) | 2019-02-21 | 2023-08-15 | Canvas Construction, Inc. | Surface finish quality evaluation system and method |
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Date | Code | Title | Description |
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