JP3047031B2 - 床・壁連結部の電磁波シールド構造 - Google Patents

床・壁連結部の電磁波シールド構造

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JP3047031B2
JP3047031B2 JP07078595A JP7859595A JP3047031B2 JP 3047031 B2 JP3047031 B2 JP 3047031B2 JP 07078595 A JP07078595 A JP 07078595A JP 7859595 A JP7859595 A JP 7859595A JP 3047031 B2 JP3047031 B2 JP 3047031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器等から発する
電磁波を建物躯体レベルでシールドする床・壁連結部の
電磁波シールド構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、移動性の作業比率が高い建物(病
院、ホテル等)を中心に、ビル内内線電話のコードレス
化が計画されている。このような内線電話のコードレス
化の他にも各種OA端末機の無線化およびミリ波通信の
導入等を採用してきている。
【0003】しかし、これらの導入に当たっては、隣接
建物の同様な内線子機から生ずる混信防止や建物内で使
用しているコンピューター、医療機器、調理機器、照明
機器等の電子機器の回路から発生する電磁波によって引
き起こされる通信障害を防止するため建物および室内全
体に、ある一定レベルの電磁波シールドをほどこす必要
がある。
【0004】従来の電磁波シールドの方法は、部屋およ
び建物の天井、壁および床の表面に導電性材料を塗被し
たり、金属箔や金属板によるシールド層を付設すること
で対処していた。特にコスト面からして前記シールド層
の付設は、室内各部の表面にシールド材の亜鉛、銅、ア
ルミニウム、鉄等の金属板や金属箔を接着剤で貼りつけ
たり、ビス止めして床や壁の面を覆うもので床、壁等建
築躯体上の仕上げの段階で、内装工事の一貫として行っ
ている。従来の電磁波シールド方法で壁部分について
は、壁の内側に躯体壁とは別にシールド用壁を設けるこ
とが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように壁
の内側に躯体壁とは別にシールド用壁を設けるのでは利
用可能な床面積が減少することになり、逆に建設コスト
は上昇する。
【0006】また、躯体壁に設置される出入り口扉(防
火扉)とは別にシールド扉を設置することになり、前記
コストアップの他に使い勝手も悪くなる。
【0007】このような従来の内装工事段階でのシール
ド工事は、工事が複雑で、開口部(出入り口扉、窓他)
処理に手間が掛かり、結果的にコストアップとなった
り、工事後の内部の模様替えにあっては制約がおきる等
の問題が生じている。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、床の配筋工事、電線管等の敷設に十分対応可能で、
床強度にも影響を与えず、施工が簡単で、スラブのデッ
キプレート全体を直接シールド層に利用することと組み
合わせれば大面積の一括シールド化が容易かつ安価にで
きる床・壁連結部の電磁波シールド構造を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、床を構成するデッキプレートに、下
端部を水平に折曲げたL字型のエキスパンドメタルの下
端部を重合することで、該エキスパンドメタルを床上ま
で立ち上げ、デッキプレートとエキスパンドメタルの接
続部分を金属箔テープで隙間なく覆い、壁には予めその
内部または表面の全面に電磁波のシールド材を貼り付
け、このシールド材を前記エキスパンドメタルの上端部
と接続させ、このシールド材とエキスパンドメタルの接
続部の上も金属箔テープを貼り付けて隙間を覆うこと、
第2に、床上にシールド材をデッキプレートと平行に一
定幅敷き、これに壁部分のシールド材を接続させたこ
と、第3に、床上のシールド材は壁の両側に連続して敷
込むことを要旨とするものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、床を構成する
デッキプレートと壁に設けたシールド材とがエキスパン
ドメタルを介して連結して電気的に一体となっているの
で、これら全体がシールド層となって、各種電子機器か
ら発する電磁波を外に漏洩することなく確実にシールド
することができる。
【0011】また、所定の床配筋はエキスパンドメタル
の開口を利用して行うことができ、さらにこの部分を通
じてコンクリートも十分両側に流通し、エキスパンドメ
タル部分の両側の床強度等に影響しない。
【0012】これに加えて、エキスパンドメタルとデッ
キプレートとの接続部分は金属箔テープで隙間なく覆う
ことによりシールド性能をより向上させることができ
る。
【0013】請求項2記載の本発明によれば、デッキプ
レートと平行に一定幅敷かれたシールド材と壁部分のシ
ールド材とが接続することで、このシールド材が直接シ
ールド層に利用するデッキプレートと間接的に接続して
全体がシールド層となって、各種電子機器から発する電
磁波を外に漏洩することなく確実にシールドすることが
できる。
【0014】請求項3記載の本発明によれば、前記請求
項3の作用に加えて、壁の両側に連続して敷込むシール
ド材で、L型ではなくT型の折り曲げラップ工法とな
り、さらにシールド性能を向上させることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の床・壁連結部の電磁波シール
ド構造の第1実施例を示す縦断正面図、図2は同上縦断
側面図で、図中1は床を構成するデッキプレートで、こ
れは周知のごとく、金属板を折り曲げて断面が図示のご
とき、三角形状もしくは台形状の折板構造となってお
り、この折板構造によって一層の強度が付加され、材質
としては鉄に亜鉛メッキした亜鉛鋼板が広く用いられ
る。
【0016】なお、デッキプレート1は長辺端部相互を
点付け溶接またはリベット打ちで接続し、その上に金属
箔テープを貼り付け、また、デッキプレートの短辺端部
はこれをスポット溶接またはリベット打ちで固定する鉄
骨梁7上で各種シールド材等で覆って相互にもしくはこ
の鉄骨梁7を介して電気的に接続することで床部分の電
磁波シールド層を形成するものとする。
【0017】前記デッキプレート1を敷込む際に、壁幅
とほぼ等しい幅で、下端部3aを水平に折曲げたL字型
のエキスパンドメタル3をこの下端部3aをデッキプレ
ート1上に重合することで、該エキスパンドメタル3を
床上まで立ち上げる。このエキスパンドメタル3とデッ
キプレート1との接続は溶接またはフラットバー6を組
合わせた上でのビス止めによる。かかるデッキプレート
1とエキスパンドメタル3の連結においては、電気伝導
度を確保するために、両部の表面の錆等は充分に除去し
た上で連結することが望ましい。
【0018】さらに、その上に亜鉛箔テープ等の金属箔
テープ4を貼り付けて隙間を覆う。
【0019】また、デッキプレート1に配筋するスラブ
配筋5はエキスパンドメタル3の開口部を貫通させ、さ
らに打設するコンクリート10のこの部分を通じても十分
両側に流通させることができる。
【0020】前記エキスパンドメタル3は要求されるシ
ールド性能によっては全体を細かいメッシュ材で覆った
メッシュ付きのものを用いる。
【0021】一方、壁9には予めその内部または表面の
全面に電磁波のシールド材2をビス止め、テープ止めな
どで貼り付けるが、このシールド材2を前記エキスパン
ドメタル3の上端部と接続させる。この接続部の上も金
属箔テープ4を貼り付けて隙間を覆う。ここでシールド
材2としては金属箔テープ、金属板などが用いられ、材
質としては、鉄、亜鉛、銅、アルミニウム、各種メッキ
鋼板等が好ましく用いられる。
【0022】このようにすることで、床を構成するデッ
キプレート1と壁に設けたシールド材2とがエキスパン
ドメタル3を介して連結して電気的に一体となりこれら
全体がシールド層となる。
【0023】図3は本発明の第2実施例を示すもので、
エキスパンドメタル3は口型状に網が二重になったもの
とした。このようにすることでシールド層を二重に設け
た状態となってシールド効果が一層優れたものとなる。
【0024】本発明の第3実施例として図4に示すよう
にデッキプレート1と平行に床上にシールド材8を一定
幅敷き、これに壁9の部分のシールド材2と接続させ
た。シールド材8は前記のごとく、金属箔テープ、金属
板などが用いられ、材質としては、鉄、亜鉛、銅、アル
ミニウム、各種メッキ鋼板等である。
【0025】前記シールド材8はフラットバー6で上か
ら押さえ、さらにその上に亜鉛箔テープ等の金属箔テー
プ4を貼り付けて隙間を覆う。
【0026】本実施例によれば、デッキプレート1とシ
ールド材2とはこのデッキプレート1がシールド材8と
平行することで、間接的に一体となって電磁波をシール
ドすることができる。
【0027】図6はさらに本発明の第4実施例を示すも
ので、床上のシールド材8はこれを壁9の両側に連続し
て敷込むようにした。このようにすることで、前記第3
実施例における片側だけの付設に比べてシールド効果を
向上させることもできる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明の床・壁連結部
の電磁波シールド構造は、床の配筋工事、電線管等の敷
設に十分対応可能で、床強度にも影響を与えず、施工が
簡単である。
【0029】さらに、スラブのデッキプレート全体を直
接シールド層に利用することと組み合わせれば大面積の
一括シールド化が容易かつ安価にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床・壁連結部の電磁波シールド構造の
第1実施例を示す縦断正面図、である。
【図2】本発明の床・壁連結部の電磁波シールド構造の
第1実施例を示す縦断側面図である。
【図3】本発明の床・壁連結部の電磁波シールド構造の
第2実施例を示す縦断側面図である。
【図4】本発明の床・壁連結部の電磁波シールド構造の
第3実施例を示す縦断側面図である。
【図5】本発明の床・壁連結部の電磁波シールド構造の
第3実施例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1…デッキプレート 2…シールド材 3…エキスパンドメタル 3a…下端部 4…金属箔テープ 5…スラブ配筋 6…フラットバー 7…鉄骨梁 8…シールド材 9…壁 10…コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−290846(JP,A) 特開 平4−178261(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/92 E04H 9/14 H05K 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床を構成するデッキプレートに、下端部
    を水平に折曲げたL字型のエキスパンドメタルの下端部
    を重合することで、該エキスパンドメタルを床上まで立
    ち上げ、デッキプレートとエキスパンドメタルの接続部
    分を金属箔テープで隙間なく覆い、壁には予めその内部
    または表面の全面に電磁波のシールド材を貼り付け、こ
    のシールド材を前記エキスパンドメタルの上端部と接続
    させ、このシールド材とエキスパンドメタルの接続部の
    上も金属箔テープを貼り付けて隙間を覆うことを特徴と
    する床・壁連結部の電磁波シールド構造。
  2. 【請求項2】 床上にシールド材をデッキプレートと平
    行に一定幅敷き、これに壁部分のシールド材を接続させ
    たことを特徴とする床・壁連結部の電磁波シールド構
    造。
  3. 【請求項3】 床上のシールド材は壁の両側に連続して
    敷込む請求項2記載の床・壁連結部の電磁波シールド構
    造。
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