JPH0483066A - アスベスト処理工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は校舎、ビル等の天井や壁に耐火用及び防音用と
して吹き付けられているアスベスト層の除去或いはアス
ベスト繊維の飛散を防止すると共に、防止処置によって
失われるアスベストの利点を補う処理を行う処理工法に
関するものである。

（従来の技術） アスベスト（石綿）は防音、耐熱効果を有する繊維状の
鉱物、で、建材や自動車部品等に広く使用されてきたが
、空気中を漂うアスベスト繊維を吸い続けると肺がんに
なる恐れがあることが解ったためその使用が中止された
。

しかしアスベス！・を吹き付けた建材（吹き付は材）を
壁や天井に使用している個所は、吹き付けたアスベスト
層からアスベスト繊維が離脱し室内汚染を引き起こす虞
れが強く、何等かの処置が必要となった。

そこで現在のアスベスト汚染対策としてはアスベスト層
の表面に特殊な塗料を塗布し、アスベスト繊維の飛散を
防止する封じ込み法、アスベスト層の表面をシート、板
等で覆う囲い込み法、アスベストそのものを除去してし
まう除去法等が知られている。

特に封じ込み手段は除去法に比して作業の簡易性と云う
利点があり、また囲い込み法に比してアスベスト災害防
止の完全性と云う点で優れているので、広く採用されて
いる。その具体的手段としては表面に難燃性塗料を塗布
する手段や、アスベスト繊維内に樹脂材を浸透せしめる
アスベストを一体化せしる手段等が知られている。

（発明が解決しようとする課題） 前記したように種々の樹脂ペイント等を用いて、アスベ
スト自体を一体化したり、或いはその表面を固める手段
は、その表面より繊維が離脱しないので、アスベスト汚
染の対策としては成立するが、しかしアスベストは本来
、耐火、防音、結露防止等を主目的としたものであり、
アスベスト汚染防止対策を行うことによって本来の目的
が達成されないことになる。

（課題を解決するための手段） 本発明は前記課題を鑑み、アスベストの飛散を防止する
と共に、アスベストが担っていた種々の目的を補う処理
を施してなるものである。

即ち本発明に係るアスベスト処理工法は、アスベスト層
に所定の結合剤を浸透せしめてアスベスト層を一体化し
た後、当該アスベスト層表面に難燃性発泡硬質ウレタン
フオーム層を吹付けによって形成してなることを特徴と
するものである。

（作　用） 結合剤によるアスベスト層の一体化によってアスベスト
繊維の飛散が防止され難燃性の発泡硬質ウレタンフオー
ム層によって、アスベスト層が担っていた耐火、防音、
結露防止が達成される。

（実施例） 次に本発明の全工程を実施した例を図面ζこ基づいて説
明する。

第１工程 第１図に示すように壁面１や天井等にアスベスト層２が
吹き付けられている個所に於て、アスベスト層２が壁面
１より剥離して浮き上っている個所ａに可撓性ポリアミ
ドアミン。

変性！Ｉｎ肪族ポリアミン等を用いた接着剤のように硬
化後適宜な柔軟性を有する接着剤３を注入し壁面１とア
スベスト層２とを接着する。

この場合アスベスト層２を軽く抑圧しておくと良い。

本工程は、後の工程作業時に浮き上っているアスベスト
層２が壁面１等より離脱落下しないようにするものであ
る。特に硬化後柔軟性を有する接着剤を用いたのは、ア
スベスト繊維の絡み合い結合力が弱く、若し硬化後固く
なる接着剤を用いると、外部振動や後述する工程でのア
スベスト層２に加わる僅かな重量増加によって接着剤と
接着したアスベスト繊維部分がアスベスト層２より離脱
してしまい、接着の意義がなくなるものであり、これに
対して硬化後柔軟な接着剤の場合、アスベスト層２に多
少の振動や荷重増加があっても接着剤と接着したアスベ
スト繊維がアスベストＮ２より分離しないものである。

第■工程 第２図に示すように、アスベスト層２に注射針のような
液剤注入具Ａを用いて特殊ゴム変性エポキシ＊ｍエマル
ジミン（エポキシエステルエマルジョン）のようにアス
ベスト繊維に対する浸透性が良好なアスベスト結合剤を
注入し、アスベスト自体を一体化する。更に前記結合剤
をアスベスト層表面に吹付は器Ｂによって吹き付け、そ
の表面を固めてなる。

第１工程 アスベスト層が一体化した後その表面に難燃性の発泡硬
質ウレタンフオーム層４を形成するもので、具体的には
旭電化工業株式会社製アゾカフオームミックスＲＲ−１
４００とＲＮ−１４００を１：　１で配合し、一般部な
スプレー発泡用マシーンＣで前記第■工程を終えたアス
ベスト層２の表面に吹付けを行って形成するものである
。

而してアスベスト層２は結合剤の一体化によってアスベ
スト繊維の大気中への飛散が防止され、且つ難燃性（Ｊ
ＩＳ人１３２１による難燃２級合格）の発泡硬質ウレタ
ンフオームＭ５によって元来アスベスト層が担っていた
防音。

耐火、結露防止がなされるものである。

而も前記発泡硬質ウレタン層とアスベスト一体化層並び
に発泡硬質ウレタン層とアスベスト層そのものの結合に
ついて、各５師平方の試料についてテンシロン万能試験
機ＵＴＭ−ＩＯＴを用いて引張強度試験を行ったところ
、前者に在っては引張荷重６．６ｋｇｆで試験用ジグ部
分の破損が生じ、後者に在っては６．１ｋｇ　Ｉでアス
ベスト部分が破損したもので、発泡硬質ウレタン層の落
剥の虞は全くないことが認められる。

尚本発明は前記実施の各工程全部を行う必要がなく、ア
スベスト層２が壁面１に堅牢に定着していると第π工程
は不要である。

（発明の効果） 本発明は以上のように、アスベスト層の封じ込みを行う
と共に、封し込めた表面に難燃性の発泡硬質ウレタンフ
オーム層を形成してなるもので、アスベストの飛散を防
止すると共にアスベストの元来担っていた種々の機能を
損なうことのないようにしたものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施工程を示すもので、第１図は第１工程
を示し、第２図は第π工程を示し、第３図は第π工程を
示す。 第３ １は壁面 ２はアスベスト層 ３は接着剤 ４は発泡硬質ウレタンフオーム層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）アスベスト層に所定の結合剤を浸透せしめてアス
   ベスト層を一体化した後、当該アスベスト層表面に難燃
   性発泡硬質ウレタンフォーム層を吹付けによって形成し
   てなることを特徴とするアスベスト処理工法。