JP2544171B2 - 軽量気泡コンクリ―トの補修方法 - Google Patents
軽量気泡コンクリ―トの補修方法Info
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/45—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
- C04B41/52—Multiple coating or impregnating multiple coating or impregnating with the same composition or with compositions only differing in the concentration of the constituents, is classified as single coating or impregnation
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
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- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明は、軽量気泡コンクリートの補修方法に関す
る。
る。
b.従来の技術及びその問題点 従来、軽量気泡コンクリートの補修は、劣化箇所の脆
弱層をはつり取り、普通モルタルあるいは軽量モルタル
で埋め戻す方法が一般に行なわれている。
弱層をはつり取り、普通モルタルあるいは軽量モルタル
で埋め戻す方法が一般に行なわれている。
しかし、どこまで劣化しているのかの判定が難しく、
また、内部に向っているひびわれのように一部分が深く
劣化しているときなど、劣化箇所の脆弱層を完全に取り
去ることが難しく、劣化部分を残したまま普通モルタル
あるいは軽量モルタルを埋め戻すことがあり、そのため
付着強度が不足し、補修作業が終了したのちに再び該劣
化部分から剥離が生ずることがあった。
また、内部に向っているひびわれのように一部分が深く
劣化しているときなど、劣化箇所の脆弱層を完全に取り
去ることが難しく、劣化部分を残したまま普通モルタル
あるいは軽量モルタルを埋め戻すことがあり、そのため
付着強度が不足し、補修作業が終了したのちに再び該劣
化部分から剥離が生ずることがあった。
そこで、劣化箇所の脆弱層をほぼ取り除いたのちに水
溶性けい酸塩系化合物溶液を塗布含浸させて該部を補強
したのち、普通モルタルあるいは軽量モルタルを埋め戻
す方法が行なわれ始めた。
溶性けい酸塩系化合物溶液を塗布含浸させて該部を補強
したのち、普通モルタルあるいは軽量モルタルを埋め戻
す方法が行なわれ始めた。
しかし、この場合劣化している軽量気泡コンクリート
は水分を多く含んでいることが多いため、補強材が軽量
気泡コンクリート中に充分な深さまで浸透せず、補強が
十分になされない。そのため、該部の引っ張り強度が充
分ではなく、補修作業が終了したのちに該部より剥離が
生ずることがあった。また、軽量気泡コンクリートに水
溶性けい酸塩系化合物溶液を塗布含浸させても、該軽量
気泡コンクリートの高吸水率は殆ど低下しないため、打
ち継いだ普通モルタルあるいは軽量モルタルは水分が打
ち継ぎ界面で該軽量気泡コンクリートに吸われ、硬化に
必要な水分の不足を来し、充分に硬化せず、付着強度が
低くなり補修作業が終了したのちに該部より剥離が生ず
ることがあった。
は水分を多く含んでいることが多いため、補強材が軽量
気泡コンクリート中に充分な深さまで浸透せず、補強が
十分になされない。そのため、該部の引っ張り強度が充
分ではなく、補修作業が終了したのちに該部より剥離が
生ずることがあった。また、軽量気泡コンクリートに水
溶性けい酸塩系化合物溶液を塗布含浸させても、該軽量
気泡コンクリートの高吸水率は殆ど低下しないため、打
ち継いだ普通モルタルあるいは軽量モルタルは水分が打
ち継ぎ界面で該軽量気泡コンクリートに吸われ、硬化に
必要な水分の不足を来し、充分に硬化せず、付着強度が
低くなり補修作業が終了したのちに該部より剥離が生ず
ることがあった。
c.問題を解決するための手段 本発明者等は、前述した問題点を解決するために研究
した結果、補強材として湿気硬化型ウレタン系樹脂を使
用すれば問題点を解決できるとの知見を得て本発明を完
成させるにいたった。
した結果、補強材として湿気硬化型ウレタン系樹脂を使
用すれば問題点を解決できるとの知見を得て本発明を完
成させるにいたった。
すなわち、本発明の要旨は軽量気泡コンクリートの劣
化箇所の脆弱層を概略除去したのち、該部に湿気硬化型
ウレタン系樹脂を塗布含浸させ、ついで軽量モルタルを
塗り重ね一体化することを特徴とする軽量気泡コンクリ
ートの補修方法にある。
化箇所の脆弱層を概略除去したのち、該部に湿気硬化型
ウレタン系樹脂を塗布含浸させ、ついで軽量モルタルを
塗り重ね一体化することを特徴とする軽量気泡コンクリ
ートの補修方法にある。
本発明に用いられる湿気硬化型ウレタン系樹脂として
は、大日本インキ化学工業(株)製商品名「バーノック
DM−677」、三洋化成工業(株)製商品名「プライマー
S−100」、同「プライマーS−200」等の市販品を使用
できる。
は、大日本インキ化学工業(株)製商品名「バーノック
DM−677」、三洋化成工業(株)製商品名「プライマー
S−100」、同「プライマーS−200」等の市販品を使用
できる。
軽量モルタルとしては、強度、熱伝導度、比重、熱膨
張係数が補修される軽量気泡コンクリートとほぼ等しい
物を選ぶ方がよい。これらの値が大きく異なると温度変
化、湿度変化等による軽量気泡コンクリートと軽量モル
タルとの挙動が大きく異なるため、軽量モルタルが剥離
を生ずることがある。軽量モルタルの一例として本出願
人が出願した、セメント、アスファルトをコーチングし
た吸水率130wt%以下の黒曜石パーライト、エチレン酢
酸ビニル共重合樹脂等の可溶性樹脂粉末よりなるALC用
補修材がある。本発明が対象となる軽量気泡コンクリー
トとしては、ALCの他現場打軽量気泡コンクリート及び
工場打軽量気泡コンクリート等が挙げられる。
張係数が補修される軽量気泡コンクリートとほぼ等しい
物を選ぶ方がよい。これらの値が大きく異なると温度変
化、湿度変化等による軽量気泡コンクリートと軽量モル
タルとの挙動が大きく異なるため、軽量モルタルが剥離
を生ずることがある。軽量モルタルの一例として本出願
人が出願した、セメント、アスファルトをコーチングし
た吸水率130wt%以下の黒曜石パーライト、エチレン酢
酸ビニル共重合樹脂等の可溶性樹脂粉末よりなるALC用
補修材がある。本発明が対象となる軽量気泡コンクリー
トとしては、ALCの他現場打軽量気泡コンクリート及び
工場打軽量気泡コンクリート等が挙げられる。
実験例1 補修を必要とするALC版体に、表1に示される各樹脂
を塗布含浸させたときの樹脂含浸深さと引張強度比を測
定し、得られた結果を同表に示した。樹脂含浸深さの試
験は、ALC版体に樹脂を含浸させたのちに、該ALC版体を
折って断面 を出し、樹脂含浸深さを測定した。引張強度比の試験
は、ALC版体の樹脂含浸部分より縦4cm×横4cm×深さ4mm
の供試体を切出し、その上面及び下面にそれぞれフック
のついた縦4cm×横4cm×深さ1cmの鉄板をエポキシ樹脂
により張り付け、該フックを両方向に引っ張り、供試体
が破断したときの引張強度を測定し、樹脂が含浸してい
ない部分の引張強度との比を引張強度比とした。
を塗布含浸させたときの樹脂含浸深さと引張強度比を測
定し、得られた結果を同表に示した。樹脂含浸深さの試
験は、ALC版体に樹脂を含浸させたのちに、該ALC版体を
折って断面 を出し、樹脂含浸深さを測定した。引張強度比の試験
は、ALC版体の樹脂含浸部分より縦4cm×横4cm×深さ4mm
の供試体を切出し、その上面及び下面にそれぞれフック
のついた縦4cm×横4cm×深さ1cmの鉄板をエポキシ樹脂
により張り付け、該フックを両方向に引っ張り、供試体
が破断したときの引張強度を測定し、樹脂が含浸してい
ない部分の引張強度との比を引張強度比とした。
実験例2 補修を必要とするALC版体より10×10×20cmの立方体
を切出し、そのまま無処理の物、市販の水溶性けい
酸ナトリウムの溶液を全面に含浸させた物、市販の三
洋化成工業(株)製ウレタン系樹脂(商品名プライマー
s−100)を全面に含浸させた物、の3種類を供試体と
して吸水率の試験を行なった。試験は各供試体を水中に
24時間浸漬した後,浸漬による重量増加率を測定し、そ
れを吸水率とした。得られた結果を表2に示す。
を切出し、そのまま無処理の物、市販の水溶性けい
酸ナトリウムの溶液を全面に含浸させた物、市販の三
洋化成工業(株)製ウレタン系樹脂(商品名プライマー
s−100)を全面に含浸させた物、の3種類を供試体と
して吸水率の試験を行なった。試験は各供試体を水中に
24時間浸漬した後,浸漬による重量増加率を測定し、そ
れを吸水率とした。得られた結果を表2に示す。
なお、水溶性けい酸ナトリウムの溶液とウレタン系樹
脂の塗布量は600g/m2とした。
脂の塗布量は600g/m2とした。
d.実施例1、比較例1〜3 建築後20年経過したALC造の構造物の同一位置の壁体
の劣化した表面塗材(アクリルリシン)を約4m2にわた
りディスクサンダーで除去した。塗材を除去した部分
を、そのまま無処理の部分、湿気硬化型ウレタン系
樹脂として市販の三洋化成工業(株)製商品名「プライ
マーs−100」を600g/m2の割合で塗布した部分、水溶
性けい酸ナトリウム溶液を600g/m2の割合で塗布した部
分、そのまま無処理にしておき、翌日のモルタル施工
直前に水打ちするようにした部分、の4つの区分に区分
けした。翌日、これらの区分に普通ポルトランドセメン
ト60重量部、炭酸カルシュウム粉末40重量部、アスファ
ルトコーティング処理した吸水率110%の黒曜石パーラ
イトを普通ポルトランドセメントと炭酸カルシュウム粉
末との合量に対して300容量%、エチレン酢酸ビニル共
重合樹脂とメチルセルロースを普通ポルトランドセメン
トと炭酸カルシュウム粉末との合量に対してそれぞれ3
重量%、0.1重量%含んでなる軽量モルタルを約10mmの
厚さで全面に塗布し、作業性と付着強度を調べたとこ
ろ、作業性においては、水溶性けい酸ナトリウムの溶液
塗布区、無処理区とも、被補修体のALCの吸水が激しい
ために軽量モルタルの水分がとられ、湿気硬化型ウレタ
ン系樹脂塗布区に比べ、コテ伸びが悪く、作業性が悪か
った。付着強度は塗布した軽量モルタルの上にフックの
ついた縦4cm×横4cm×深さ1cmの鉄板をエポキシ樹脂に
より張り付け、該フックを引っ張ってALC面、あるいは
モルタル面で破断させたときの強度を測定し、付着強度
とした。得られた付着強度を表3に示す。ALCの圧縮強
度が22kgf/cm2と低下していたため、ALC面で破断したも
のが多かったが、その破断深さは湿気硬化型ウレタン系
樹脂がもっも大きい結果となっており、補強効果のおお
きいことが判明した。また、ひびわれ部分からコアを抜
き取り、ひびわれに沿って割裂したところ、湿気硬化型
ウレタン系樹脂は15mm(ひびわれ幅0,6mm)の深さまで
浸入していることが確認された。
の劣化した表面塗材(アクリルリシン)を約4m2にわた
りディスクサンダーで除去した。塗材を除去した部分
を、そのまま無処理の部分、湿気硬化型ウレタン系
樹脂として市販の三洋化成工業(株)製商品名「プライ
マーs−100」を600g/m2の割合で塗布した部分、水溶
性けい酸ナトリウム溶液を600g/m2の割合で塗布した部
分、そのまま無処理にしておき、翌日のモルタル施工
直前に水打ちするようにした部分、の4つの区分に区分
けした。翌日、これらの区分に普通ポルトランドセメン
ト60重量部、炭酸カルシュウム粉末40重量部、アスファ
ルトコーティング処理した吸水率110%の黒曜石パーラ
イトを普通ポルトランドセメントと炭酸カルシュウム粉
末との合量に対して300容量%、エチレン酢酸ビニル共
重合樹脂とメチルセルロースを普通ポルトランドセメン
トと炭酸カルシュウム粉末との合量に対してそれぞれ3
重量%、0.1重量%含んでなる軽量モルタルを約10mmの
厚さで全面に塗布し、作業性と付着強度を調べたとこ
ろ、作業性においては、水溶性けい酸ナトリウムの溶液
塗布区、無処理区とも、被補修体のALCの吸水が激しい
ために軽量モルタルの水分がとられ、湿気硬化型ウレタ
ン系樹脂塗布区に比べ、コテ伸びが悪く、作業性が悪か
った。付着強度は塗布した軽量モルタルの上にフックの
ついた縦4cm×横4cm×深さ1cmの鉄板をエポキシ樹脂に
より張り付け、該フックを引っ張ってALC面、あるいは
モルタル面で破断させたときの強度を測定し、付着強度
とした。得られた付着強度を表3に示す。ALCの圧縮強
度が22kgf/cm2と低下していたため、ALC面で破断したも
のが多かったが、その破断深さは湿気硬化型ウレタン系
樹脂がもっも大きい結果となっており、補強効果のおお
きいことが判明した。また、ひびわれ部分からコアを抜
き取り、ひびわれに沿って割裂したところ、湿気硬化型
ウレタン系樹脂は15mm(ひびわれ幅0,6mm)の深さまで
浸入していることが確認された。
e.発明の効果 本発明の方法によれば、湿気硬化型ウレタン系樹脂が
軽量気泡コンクリートの劣化部分に深く浸入して補強層
を厚くするとともに付着強度も大きくするため、補修作
業が終了したのちも該劣化部分から剥離を生ずることが
ない。また、湿気硬化型ウレタン系樹脂を塗布すると軽
量気泡コンクリートの吸水率を大きく低下させるため、
打ち継いだ軽量モルタルの水分が該軽量気泡コンクリー
トに吸われることがなく、したがって該軽量モルタルが
充分に硬化するので付着強度が高くなり、打ち継ぎ界面
での剥離も生じない。
軽量気泡コンクリートの劣化部分に深く浸入して補強層
を厚くするとともに付着強度も大きくするため、補修作
業が終了したのちも該劣化部分から剥離を生ずることが
ない。また、湿気硬化型ウレタン系樹脂を塗布すると軽
量気泡コンクリートの吸水率を大きく低下させるため、
打ち継いだ軽量モルタルの水分が該軽量気泡コンクリー
トに吸われることがなく、したがって該軽量モルタルが
充分に硬化するので付着強度が高くなり、打ち継ぎ界面
での剥離も生じない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−109518(JP,A) 特開 昭58−172281(JP,A) 特開 昭63−47447(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】軽量気泡コンクリートの劣化箇所の脆弱層
を概略除去したのち、該部に湿気硬化型ウレタン系樹脂
を塗布含浸させ、ついで軽量モルタルを塗り重ねて一体
化することを特徴とする軽量気泡コンクリートの補修方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63041914A JP2544171B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 軽量気泡コンクリ―トの補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63041914A JP2544171B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 軽量気泡コンクリ―トの補修方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01219081A JPH01219081A (ja) | 1989-09-01 |
JP2544171B2 true JP2544171B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=12621527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63041914A Expired - Lifetime JP2544171B2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 軽量気泡コンクリ―トの補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544171B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5068013B2 (ja) * | 2005-10-31 | 2012-11-07 | 旭化成ホームズ株式会社 | 補修方法 |
JP5114910B2 (ja) * | 2006-09-29 | 2013-01-09 | 住友大阪セメント株式会社 | Alc構造物の補修方法 |
-
1988
- 1988-02-26 JP JP63041914A patent/JP2544171B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01219081A (ja) | 1989-09-01 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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