JPH11350628A - Ｒｃ工法による電波吸収壁及びその製造方法 - Google Patents
Ｒｃ工法による電波吸収壁及びその製造方法Info
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- JPH11350628A JPH11350628A JP9950399A JP9950399A JPH11350628A JP H11350628 A JPH11350628 A JP H11350628A JP 9950399 A JP9950399 A JP 9950399A JP 9950399 A JP9950399 A JP 9950399A JP H11350628 A JPH11350628 A JP H11350628A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ＲＣ工法、ＳＲＣ工法において電波吸収壁を
作製する。 【解決手段】 到来電波の磁界成分方向に連続するよう
にフェライト磁性体が立設された状態で反射体とともに
位置決めされ、かつ鉄筋とともに型枠内に配置され、コ
ンクリートが打設されて構成されるＲＣ工法による電波
吸収壁。
作製する。 【解決手段】 到来電波の磁界成分方向に連続するよう
にフェライト磁性体が立設された状態で反射体とともに
位置決めされ、かつ鉄筋とともに型枠内に配置され、コ
ンクリートが打設されて構成されるＲＣ工法による電波
吸収壁。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、高層建築物等の外
壁に適用され、到来したテレビ電波の不要反射波を防止
する電波吸収壁に関するものである。
壁に適用され、到来したテレビ電波の不要反射波を防止
する電波吸収壁に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】最近、高層建築物による不要反射電波が
テレビ放送の障害となり、テレビ画面にゴ−ストを生じ
させる等の電波公害が問題となっている。この対策とし
て、高層建築物の外壁に電波吸収体を埋め込む方法があ
り、これらフエライト等磁性体を埋め込んだ電波吸収壁
については種々提案されている。
テレビ放送の障害となり、テレビ画面にゴ−ストを生じ
させる等の電波公害が問題となっている。この対策とし
て、高層建築物の外壁に電波吸収体を埋め込む方法があ
り、これらフエライト等磁性体を埋め込んだ電波吸収壁
については種々提案されている。
【０００３】従来の電波吸収壁の一例を図７に示す。こ
の電波吸収壁は、表面に外装タイル５１が配置され、そ
の裏面にフェライト板５２が配置され、鉄筋５３ととも
にコンクリート５４で打設されている。この電波吸収壁
は、ＰＣ工法で製造され、ユニット化された電波吸収パ
ネルを壁に装着して高層ビル等の壁としていた。
の電波吸収壁は、表面に外装タイル５１が配置され、そ
の裏面にフェライト板５２が配置され、鉄筋５３ととも
にコンクリート５４で打設されている。この電波吸収壁
は、ＰＣ工法で製造され、ユニット化された電波吸収パ
ネルを壁に装着して高層ビル等の壁としていた。
【０００４】このＰＣ工法による電波吸収壁は、例え
ば、パネル製造工場にて３ｍ×４ｍくらいのパネル状に
電波吸収壁を構成し、これを建築現場に移動させ、建築
物の壁に取り付けていくものである。このＰＣ工法は、
高層建築物では、一般的な工法である。このＰＣ工法で
は、壁面を下面とした型枠を用意し、その型枠に外装タ
イル５２を配列し、その上に、フェライト板５２を配列
し、鉄筋５３を配置してコンクリートを打設していた。
つまり、フェライト板５２は水平方向に並べて配置され
て製造されていた。しかし、２０階以下くらいのビル等
では、このＰＣ工法ではなく、ＲＣ工法（鉄筋コンクリ
ート）、ＳＲＣ工法(鉄骨鉄筋コンクリート)が用いられ
ている。
ば、パネル製造工場にて３ｍ×４ｍくらいのパネル状に
電波吸収壁を構成し、これを建築現場に移動させ、建築
物の壁に取り付けていくものである。このＰＣ工法は、
高層建築物では、一般的な工法である。このＰＣ工法で
は、壁面を下面とした型枠を用意し、その型枠に外装タ
イル５２を配列し、その上に、フェライト板５２を配列
し、鉄筋５３を配置してコンクリートを打設していた。
つまり、フェライト板５２は水平方向に並べて配置され
て製造されていた。しかし、２０階以下くらいのビル等
では、このＰＣ工法ではなく、ＲＣ工法（鉄筋コンクリ
ート）、ＳＲＣ工法(鉄骨鉄筋コンクリート)が用いられ
ている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このＲＣ工法、ＳＲＣ
工法の場合、実際の建築物の壁部分に型枠を構成し、コ
ンクリートを流し込んで構成される。このため、ＰＣ工
法のようにフェライト板を水平方向に配列することは出
来なく、電波吸収体を内蔵した電波吸収壁を作製するこ
とは困難であり、ＲＣ工法、ＳＲＣ工法での電波吸収壁
は作製されていないのが現状であった。
工法の場合、実際の建築物の壁部分に型枠を構成し、コ
ンクリートを流し込んで構成される。このため、ＰＣ工
法のようにフェライト板を水平方向に配列することは出
来なく、電波吸収体を内蔵した電波吸収壁を作製するこ
とは困難であり、ＲＣ工法、ＳＲＣ工法での電波吸収壁
は作製されていないのが現状であった。
【０００６】本発明は、上記のことを鑑みて、ＲＣ工
法、ＳＲＣ工法において電波吸収壁を作製することを目
的とするものである。
法、ＳＲＣ工法において電波吸収壁を作製することを目
的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、到来電波の磁
界成分方向に連続するようにフェライト磁性体が立設さ
れた状態で反射体とともに位置決めされ、かつ構造筋
（鉄筋）とともに型枠内に配置され、コンクリートを打
設されてなるＲＣ工法による電波吸収壁である。
界成分方向に連続するようにフェライト磁性体が立設さ
れた状態で反射体とともに位置決めされ、かつ構造筋
（鉄筋）とともに型枠内に配置され、コンクリートを打
設されてなるＲＣ工法による電波吸収壁である。
【０００８】また本発明は、前記フェライト磁性体は、
予め複数個を一列状に並べ、連結部材で固定され、一体
化されたユニット状としておき、反射体となる金網に固
定された状態で、型枠内に配置されていることが好まし
い。
予め複数個を一列状に並べ、連結部材で固定され、一体
化されたユニット状としておき、反射体となる金網に固
定された状態で、型枠内に配置されていることが好まし
い。
【０００９】この反射体は、構造筋（鉄筋）が兼ねても
よく、反射体用に補助金網等を用いてもよい。この補助
金網としては、直径６〜８mmの鉄筋を、横間隔１００m
m、縦間隔２０／３mmの金網状に組んで用いることが一
例として好ましい。また、構造筋と反射体の位置が同じ
になる場合、構造筋を上記補助金網間隔に補足すること
も出来る。また、フェライト磁性体は、到来電波の電界
成分方向には間隔をあけて配置される。
よく、反射体用に補助金網等を用いてもよい。この補助
金網としては、直径６〜８mmの鉄筋を、横間隔１００m
m、縦間隔２０／３mmの金網状に組んで用いることが一
例として好ましい。また、構造筋と反射体の位置が同じ
になる場合、構造筋を上記補助金網間隔に補足すること
も出来る。また、フェライト磁性体は、到来電波の電界
成分方向には間隔をあけて配置される。
【００１０】また本発明は、型枠内に、複数のフェライ
ト磁性体を到来電波の磁界成分方向に連続するように立
設された状態で、反射体とともに一体的に位置決めして
配置し、更に構造筋（鉄筋）を配置した後、コンクリー
トを打設することを特徴とするＲＣ工法による電波吸収
壁の製造方法である。この構造筋（鉄筋）の配置は、反
射体とともに一体的に位置決めされるフェライト磁性体
の配置の前でも、後でも良い。もちろん、同時でも良
い。
ト磁性体を到来電波の磁界成分方向に連続するように立
設された状態で、反射体とともに一体的に位置決めして
配置し、更に構造筋（鉄筋）を配置した後、コンクリー
トを打設することを特徴とするＲＣ工法による電波吸収
壁の製造方法である。この構造筋（鉄筋）の配置は、反
射体とともに一体的に位置決めされるフェライト磁性体
の配置の前でも、後でも良い。もちろん、同時でも良
い。
【００１１】また本発明は、複数のフェライト磁性体を
連続した状態に連結させてフェライト磁性体ユニットを
構成し、該フェライト磁性体ユニットを反射体となる補
助金網に固定し、前記フェライト磁性体が、到来電波の
磁界成分方向に連続するように、かつ壁の表面側となる
ように型枠に密着させて、前記フェライト磁性体ユニッ
ト及び反射体となる補助金網を構造筋（鉄筋）とともに
型枠内に配置し、コンクリートを打設することを特徴と
するＲＣ工法による電波吸収壁の製造方法である。この
型枠内に配置する前の状態としては、フェライト磁性体
ユニットと反射体とを固定してユニット化し、例えば幅
２００〜５００ｍｍ、長さ３．５ｍにユニット化し、こ
れを順次取り付けることが好ましい。
連続した状態に連結させてフェライト磁性体ユニットを
構成し、該フェライト磁性体ユニットを反射体となる補
助金網に固定し、前記フェライト磁性体が、到来電波の
磁界成分方向に連続するように、かつ壁の表面側となる
ように型枠に密着させて、前記フェライト磁性体ユニッ
ト及び反射体となる補助金網を構造筋（鉄筋）とともに
型枠内に配置し、コンクリートを打設することを特徴と
するＲＣ工法による電波吸収壁の製造方法である。この
型枠内に配置する前の状態としては、フェライト磁性体
ユニットと反射体とを固定してユニット化し、例えば幅
２００〜５００ｍｍ、長さ３．５ｍにユニット化し、こ
れを順次取り付けることが好ましい。
【００１２】また本発明の製造方法では、前記反射体と
なる補助金網を構造筋（鉄筋）が兼ねることができる。
また、本発明の補助金網としては、直径６〜８mmの鉄筋
を、横間隔１００mm、縦間隔２０／３mmの金網状に組ん
で用いることが一例として好ましい。また、構造筋と反
射体の位置が同じになる場合、構造筋を上記補助金網間
隔に補足することも出来る。また、フェライト磁性体
は、到来電波の電界成分方向には間隔をあけて配置され
る。
なる補助金網を構造筋（鉄筋）が兼ねることができる。
また、本発明の補助金網としては、直径６〜８mmの鉄筋
を、横間隔１００mm、縦間隔２０／３mmの金網状に組ん
で用いることが一例として好ましい。また、構造筋と反
射体の位置が同じになる場合、構造筋を上記補助金網間
隔に補足することも出来る。また、フェライト磁性体
は、到来電波の電界成分方向には間隔をあけて配置され
る。
【００１３】また本発明の製造方法では、前記型枠を外
した後、前記フェライト磁性体の連続部とコンクリート
が露出した表面にネット状付着補強材を貼り、更にモル
タルを塗り、外装タイルを貼り付けることを特徴とする
ＲＣ工法による電波吸収壁の製造方法である。
した後、前記フェライト磁性体の連続部とコンクリート
が露出した表面にネット状付着補強材を貼り、更にモル
タルを塗り、外装タイルを貼り付けることを特徴とする
ＲＣ工法による電波吸収壁の製造方法である。
【００１４】また本発明の製造方法では、前記型枠を外
した後、前記フェライト磁性体の連続部とコンクリート
が露出した表面に樹脂モルタルを塗り、外装タイルを貼
り付けることを特徴とするＲＣ工法による電波吸収壁の
製造方法である。
した後、前記フェライト磁性体の連続部とコンクリート
が露出した表面に樹脂モルタルを塗り、外装タイルを貼
り付けることを特徴とするＲＣ工法による電波吸収壁の
製造方法である。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明は、ＲＣ工法において、電
波吸収特性を有する壁を提供するものである。本発明で
は、ＳＲＣ工法も含むものであるが、便宜上ＲＣ工法と
して表現する。
波吸収特性を有する壁を提供するものである。本発明で
は、ＳＲＣ工法も含むものであるが、便宜上ＲＣ工法と
して表現する。
【００１６】本発明では、電波吸収特性を得るために、
フェライト磁性体を到来電波の磁界成分方向にほぼ連続
に、電界成分方向に間隔をあけて配置している。この到
来電波の磁界成分方向にほぼ連続に、電界成分方向に間
隔をあけるフェライト磁性体の配置構造は、従来から良
く知られた構造を用いることができる。
フェライト磁性体を到来電波の磁界成分方向にほぼ連続
に、電界成分方向に間隔をあけて配置している。この到
来電波の磁界成分方向にほぼ連続に、電界成分方向に間
隔をあけるフェライト磁性体の配置構造は、従来から良
く知られた構造を用いることができる。
【００１７】本発明では、ＲＣ工法であるので、型枠内
にフェライト磁性体を立設させて位置決めし、コンクリ
ートを打設するものである。このとき、フェライト磁性
体は、複数個連続した状態で連結させ、一体化してフェ
ライト磁性体ユニットを構成しておくことが好ましい。
また、このフェライト磁性体ユニットは、反射体となる
補助金網に固定しておくことが好ましい。そして、壁の
表面側となる型枠にフェライト磁性体を密着させるよう
に配置する。これにより、フェライト磁性体は、ユニッ
ト状に連結され、一方を型枠に位置決めされ、他方を補
助金網に位置決めされているので、コンクリートを打設
する際に、流れ込むコンクリートの圧力に耐え、所望の
構造に製造することが出来る。しかもフェライト磁性体
と反射体（補助金網）との間隔も所定間隔に保てるた
め、所望の電波吸収特性を得ることができる。このた
め、複数のフェライト磁性体を連結させる連結部材は、
フェライト磁性体と補助金網（反射体）とを連結させる
こと及びフェライト磁性体と反射体(補助金網)との間隔
を一定とする機能を有している。
にフェライト磁性体を立設させて位置決めし、コンクリ
ートを打設するものである。このとき、フェライト磁性
体は、複数個連続した状態で連結させ、一体化してフェ
ライト磁性体ユニットを構成しておくことが好ましい。
また、このフェライト磁性体ユニットは、反射体となる
補助金網に固定しておくことが好ましい。そして、壁の
表面側となる型枠にフェライト磁性体を密着させるよう
に配置する。これにより、フェライト磁性体は、ユニッ
ト状に連結され、一方を型枠に位置決めされ、他方を補
助金網に位置決めされているので、コンクリートを打設
する際に、流れ込むコンクリートの圧力に耐え、所望の
構造に製造することが出来る。しかもフェライト磁性体
と反射体（補助金網）との間隔も所定間隔に保てるた
め、所望の電波吸収特性を得ることができる。このた
め、複数のフェライト磁性体を連結させる連結部材は、
フェライト磁性体と補助金網（反射体）とを連結させる
こと及びフェライト磁性体と反射体(補助金網)との間隔
を一定とする機能を有している。
【００１８】本発明では、上記のＲＣ工法にて構成した
電波吸収壁の表面に外装タイルを装着し、外観を整える
ことができる。この外装タイルは、コンクリートの打
設、養生後に壁の表面に貼り付けられる。このとき、モ
ルタルを塗り、貼り付けられるが、必要に応じて、接着
剤、ネット状付着補強材を用いて、強度を向上させるこ
とが好ましい。
電波吸収壁の表面に外装タイルを装着し、外観を整える
ことができる。この外装タイルは、コンクリートの打
設、養生後に壁の表面に貼り付けられる。このとき、モ
ルタルを塗り、貼り付けられるが、必要に応じて、接着
剤、ネット状付着補強材を用いて、強度を向上させるこ
とが好ましい。
【００１９】
【実施例】本発明に係る一実施例を図面を用いて詳細に
説明する。本発明に係る一実施例の斜視図を図１に示
す。この実施例は、ＲＣ工法であるので、図２に示すよ
うに、型枠５が立設されて形成される。この型枠５は、
壁の周囲に形成される。この型枠５の内部には、フェラ
イト磁性体１が到来電波の磁界成分方向（垂直方向）に
連続して、電界成分方向（水平方向）に間隔をあけて配
置される。そして、反射体（補助金網）３、構造筋（鉄
筋）４が位置決め、配置され、この型枠５に囲まれた部
分にコンクリート８が流し込まれ、打設される。フェラ
イト磁性体１は、型枠５の壁の表面側に密着して配置さ
れる。フェライト磁性体１の裏面には複数のフェライト
磁性体１を連続して連結し、また反射体（補助金網）３
との間隔を一定に保つための連結部材２が配置されてい
る。
説明する。本発明に係る一実施例の斜視図を図１に示
す。この実施例は、ＲＣ工法であるので、図２に示すよ
うに、型枠５が立設されて形成される。この型枠５は、
壁の周囲に形成される。この型枠５の内部には、フェラ
イト磁性体１が到来電波の磁界成分方向（垂直方向）に
連続して、電界成分方向（水平方向）に間隔をあけて配
置される。そして、反射体（補助金網）３、構造筋（鉄
筋）４が位置決め、配置され、この型枠５に囲まれた部
分にコンクリート８が流し込まれ、打設される。フェラ
イト磁性体１は、型枠５の壁の表面側に密着して配置さ
れる。フェライト磁性体１の裏面には複数のフェライト
磁性体１を連続して連結し、また反射体（補助金網）３
との間隔を一定に保つための連結部材２が配置されてい
る。
【００２０】この連結部材２により、複数個のフェライ
ト磁性体をユニット化した一実施例の斜視図を図３に、
補助金網３に取り付けた断面図を図４に示す。このフェ
ライト磁性体ユニットは、フェライト磁性体１を一列に
並べ、一体化している。フェライト磁性体１と連結部材
２とは、接着されている。また、フェライト磁性体に
は、中央に貫通穴が形成され、連結部材２にも貫通穴が
形成されている。そして、フェライト磁性体１の貫通孔
にビス１２を通し、このビス１２を連結部材２の貫通穴
を通して、補助金網３を突き抜けさせる。そして、補助
金網３にワッシャ１１を介してナット１３で固定してい
る。固定方法については、本実施例に限られるものでは
ない。また、このビス等での固定は、全てのフェライト
磁性体でも良いが、フェライト磁性体ユニットにおい
て、数カ所でも良い。
ト磁性体をユニット化した一実施例の斜視図を図３に、
補助金網３に取り付けた断面図を図４に示す。このフェ
ライト磁性体ユニットは、フェライト磁性体１を一列に
並べ、一体化している。フェライト磁性体１と連結部材
２とは、接着されている。また、フェライト磁性体に
は、中央に貫通穴が形成され、連結部材２にも貫通穴が
形成されている。そして、フェライト磁性体１の貫通孔
にビス１２を通し、このビス１２を連結部材２の貫通穴
を通して、補助金網３を突き抜けさせる。そして、補助
金網３にワッシャ１１を介してナット１３で固定してい
る。固定方法については、本実施例に限られるものでは
ない。また、このビス等での固定は、全てのフェライト
磁性体でも良いが、フェライト磁性体ユニットにおい
て、数カ所でも良い。
【００２１】このように、本発明の実施例によれば、フ
ェライト磁性体は型枠に押し付けられるように位置決め
され、同時に反射体との間も連結部材により一定となっ
ている。これにより、コンクリートを流し込んでも、位
置ずれ等の不具合は生じず、コンクリートを流し込むこ
とが可能となり、ＲＣ工法による電波吸収壁を構成する
ことができる。また、上記のように、フェライト磁性体
と反射体の間隔も一定となるので、所望の電波吸収特性
を得ることが出来る。
ェライト磁性体は型枠に押し付けられるように位置決め
され、同時に反射体との間も連結部材により一定となっ
ている。これにより、コンクリートを流し込んでも、位
置ずれ等の不具合は生じず、コンクリートを流し込むこ
とが可能となり、ＲＣ工法による電波吸収壁を構成する
ことができる。また、上記のように、フェライト磁性体
と反射体の間隔も一定となるので、所望の電波吸収特性
を得ることが出来る。
【００２２】また本発明に係る別の実施例の断面図を図
５に示す。この実施例は、上記のＲＣ工法によって作製
された電波吸収壁のフェライト磁性体１の連続部とコン
クリート8部とからなる壁の表面にモルタル６を塗り、
外装タイル（小口タイル）７を貼り付けたものである。
これにより、壁面を外装タイルで覆い、外観を整えてい
る。このモルタルとしては、接着効果の高い樹脂モルタ
ルを用いることが好ましい。
５に示す。この実施例は、上記のＲＣ工法によって作製
された電波吸収壁のフェライト磁性体１の連続部とコン
クリート8部とからなる壁の表面にモルタル６を塗り、
外装タイル（小口タイル）７を貼り付けたものである。
これにより、壁面を外装タイルで覆い、外観を整えてい
る。このモルタルとしては、接着効果の高い樹脂モルタ
ルを用いることが好ましい。
【００２３】また本発明に係る別の実施例の断面図を図
６に示す。この実施例は、上記のＲＣ工法によって作製
された電波吸収壁のフェライト磁性体１の連続部とコン
クリート8部とからなる壁の表面に、ネット状付着補強
材９を樹脂系接着剤で接着し、その上に外装タイル７接
着用のモルタル６を塗り、外装タイル（小口タイル）７
を貼り付けたものである。これにより、壁面を外装タイ
ルで覆い、外観を整えている。この小口タイルは、エポ
キシ樹脂系接着剤で接着することが好ましい。このネッ
ト状付着補強材は、ポリプロピレンとナイロンの混紡編
布のものが市販されており、これを使用することが出来
る。このネット状付着補強材により、外装タイルの付着
強度を向上させることができる。
６に示す。この実施例は、上記のＲＣ工法によって作製
された電波吸収壁のフェライト磁性体１の連続部とコン
クリート8部とからなる壁の表面に、ネット状付着補強
材９を樹脂系接着剤で接着し、その上に外装タイル７接
着用のモルタル６を塗り、外装タイル（小口タイル）７
を貼り付けたものである。これにより、壁面を外装タイ
ルで覆い、外観を整えている。この小口タイルは、エポ
キシ樹脂系接着剤で接着することが好ましい。このネッ
ト状付着補強材は、ポリプロピレンとナイロンの混紡編
布のものが市販されており、これを使用することが出来
る。このネット状付着補強材により、外装タイルの付着
強度を向上させることができる。
【００２４】本発明の実施例によれば、ＲＣ工法（ＳＲ
Ｃ工法を含む）により、電波吸収壁を構成できるもので
ある。従来、ＲＣ工法（ＳＲＣ工法を含む）により建設
される建築物では、不要反射電波によるテレビ放送の障
害（テレビ画面にゴ−ストを生じさせる）等の電波公害
の対策が建築物として行うことが困難であったが、本発
明により、この問題を解決する電波吸収壁を得ることが
できる。
Ｃ工法を含む）により、電波吸収壁を構成できるもので
ある。従来、ＲＣ工法（ＳＲＣ工法を含む）により建設
される建築物では、不要反射電波によるテレビ放送の障
害（テレビ画面にゴ−ストを生じさせる）等の電波公害
の対策が建築物として行うことが困難であったが、本発
明により、この問題を解決する電波吸収壁を得ることが
できる。
【００２５】
【発明の効果】本発明によれば、ＲＣ工法（ＳＲＣ工法
を含む）による電波吸収壁を構成できるものであり、Ｒ
Ｃ工法（ＳＲＣ工法を含む）により建築される建築物で
あっても、電波吸収性能を発揮することが出来る。これ
により、比較的地方の建築物であっても、不要反射電波
によるテレビ放送の障害（テレビ画面にゴ−ストを生じ
させる）等の電波公害を防止した建築物を構成できるも
のである。
を含む）による電波吸収壁を構成できるものであり、Ｒ
Ｃ工法（ＳＲＣ工法を含む）により建築される建築物で
あっても、電波吸収性能を発揮することが出来る。これ
により、比較的地方の建築物であっても、不要反射電波
によるテレビ放送の障害（テレビ画面にゴ−ストを生じ
させる）等の電波公害を防止した建築物を構成できるも
のである。
【図１】本発明に係る一実施例の斜視図である。
【図２】本発明に係る一実施例の断面図である。
【図３】本発明に係る一実施例のフェライト磁性体ユニ
ットの斜視図である。
ットの斜視図である。
【図４】本発明に係る一実施例のフェライト磁性体ユニ
ットと補助金網の固定構造を示す断面図である。
ットと補助金網の固定構造を示す断面図である。
【図５】本発明に係る別の実施例の断面図である。
【図６】本発明に係る別の実施例の断面図である。
【図７】従来例の構造図である。
１ フェライト磁性体 ２ 連結部材 ３ 補助金網 ４ 鉄筋 ５ 型枠 ６ モルタル ７ 外装タイル(小口タイル) ８ コンクリート
Claims (7)
- 【請求項１】 到来電波の磁界成分方向に連続するよう
にフェライト磁性体が立設された状態で反射体とともに
位置決めされ、かつ構造筋（鉄筋）とともに型枠内に配
置され、コンクリートを打設されてなるＲＣ工法による
電波吸収壁。 - 【請求項２】 前記フェライト磁性体は、予め複数個を
一列状に並べ、連結部材で固定され、一体化されたユニ
ット状とし、反射体となる金網に固定されていることを
特徴とする請求項１記載のＲＣ工法による電波吸収壁。 - 【請求項３】 型枠内に、複数のフェライト磁性体を到
来電波の磁界成分方向に連続するように立設された状態
で、反射体とともに一体的に位置決めして配置し、更に
構造筋（鉄筋）を配置した後、コンクリートを打設する
ことを特徴とするＲＣ工法による電波吸収壁の製造方
法。 - 【請求項４】 複数のフェライト磁性体を連続した状態
に連結させてフェライト磁性体ユニットを構成し、該フ
ェライト磁性体ユニットを反射体となる補助金網に固定
し、前記フェライト磁性体が、到来電波の磁界成分方向
に連続するように、かつ壁の表面側となるように型枠に
密着させて、前記フェライト磁性体ユニット及び反射体
となる補助金網を構造筋（鉄筋）とともに型枠内に配置
し、コンクリートを打設することを特徴とするＲＣ工法
による電波吸収壁の製造方法。 - 【請求項５】 前記反射体及び／又は反射体となる補助
金網を構造筋（鉄筋）が兼ねることを特徴とする請求項
３又は４に記載のＲＣ工法による電波吸収壁の製造方
法。 - 【請求項６】 前記型枠を外した後、前記フェライト磁
性体の連続部とコンクリートが露出した表面にネット状
付着補強材を貼り、更にモルタルを塗り、外装タイルを
貼り付けることを特徴とする請求項３又は４に記載のＲ
Ｃ工法による電波吸収壁の製造方法。 - 【請求項７】 前記型枠を外した後、前記フェライト磁
性体の連続部とコンクリートが露出した表面に樹脂モル
タルを塗り、外装タイルを貼り付けることを特徴とする
請求項３又は４に記載のＲＣ工法による電波吸収壁の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9950399A JPH11350628A (ja) | 1998-04-08 | 1999-04-07 | Ｒｃ工法による電波吸収壁及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-95602 | 1998-04-08 | ||
| JP9560298 | 1998-04-08 | ||
| JP9950399A JPH11350628A (ja) | 1998-04-08 | 1999-04-07 | Ｒｃ工法による電波吸収壁及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11350628A true JPH11350628A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=26436823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9950399A Pending JPH11350628A (ja) | 1998-04-08 | 1999-04-07 | Ｒｃ工法による電波吸収壁及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11350628A (ja) |
-
1999
- 1999-04-07 JP JP9950399A patent/JPH11350628A/ja active Pending
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