JP2997239B2 - ユニットタイル、その施工用定規およびその施工方法 - Google Patents

ユニットタイル、その施工用定規およびその施工方法

Info

Publication number
JP2997239B2
JP2997239B2 JP10177290A JP17729098A JP2997239B2 JP 2997239 B2 JP2997239 B2 JP 2997239B2 JP 10177290 A JP10177290 A JP 10177290A JP 17729098 A JP17729098 A JP 17729098A JP 2997239 B2 JP2997239 B2 JP 2997239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
locking
locking pin
construction
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10177290A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000008587A (ja
Inventor
和俊 高室
二三男 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Jushi Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
Priority to JP10177290A priority Critical patent/JP2997239B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2000008587A publication Critical patent/JP2000008587A/ja
Publication of JP2997239B2 publication Critical patent/JP2997239B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車道
のトンネルや地下道の壁面等に使用されるユニットタイ
ル、その施工用定規およびその施工方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるユニットタイルとして例え
ば特公昭55−12948号公報に、縦、横に並べられ
た多数のタイル片の裏面に縦糸と横糸からなる線状物質
を部分的にホットメルト接着剤で接着し、ユニット化し
たユニットタイルが記載されている。しかし該ユニット
タイルでは壁面に施工する際の寸法出しが困難であり、
かつ施工中接着剤が硬化するまでに自重によりずれるお
それがあるなど、施工性に問題があった。
【0003】すなわち、かかる従来のユニットタイルで
は、個々のタイルを一体化することに主眼がおかれ、施
工の容易性や工期の短縮化まで考慮されていないものが
多く、施工時のタイルのずれ防止や位置決め作業の容易
性といったことには、配慮がなされておらず、施工に時
間がかかったり、施工に要する部材コストが上昇するな
どの弊害があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状において、
本発明者は鋭意研究の結果、施工時のユニットタイルの
ずれが生じがたく、位置決めも容易なユニットタイルの
開発に成功し、本発明を完成するに至ったのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明ユニットタイル
は、多数のタイル片が整然と配列され、これら多数のタ
イル片の裏面に合成繊維製の連結部材が接合一体化され
てタイル集合体となされ、該タイル集合体の四隅または
四辺の所定位置にフック状、リング状等の係止体が設け
られ、該係止体のうち、二隅または二辺の係止体はタイ
ル集合体の表側に、残り二隅または二辺の係止体はタイ
ル集合体の裏側に寄せて設けられたものである。
【0006】また本発明ユニットタイル施工用定規は、
タイル集合体の1枚ないし数枚分の大きさとなされた板
体に、タイル集合体に設けられた係止体に相当する一定
間隔で、係止ピン打設孔が形成されてなるものである。
【0007】さらに本発明ユニットタイルの施工方法
は、躯体壁面の所定位置にユニットタイル施工用定規を
あてがい、係止ピン打設孔の位置に係止ピンを打ち込ん
だ後、該係止ピンを残して該施工用定規を取り外し、該
係止ピンを介してタイル集合体の四隅または四辺の所定
位置に設けられた係止体を係止してタイル集合体を躯体
壁面の所定位置に設置するものである。
【0008】さらにまた本発明ユニットタイルの施工方
法は、躯体壁面の所定位置に打ち込まれた係止ピンを介
してフック状、リング状等の係止体が係止されて設置さ
れたタイル集合体の周辺および隣接するタイル集合体間
のフック状、リング状等の係止体を係止ピンごと目地材
で覆うことを特徴とするものである。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例について詳述する。
【0010】図1、図2において、1はタイル集合体で
あって、多数のタイル片11が連結部材12にて連結一
体化され、一枚の方形状板となされている。
【0011】タイル片11は陶器や磁器製の他、セラミ
ック塗装されたステンレス板やアルミ板が使用されても
よいし、合成樹脂やコンクリート等をベースにしたもの
であってもよいが、いずれにしても表面が排気ガス等で
汚染されにくいような表面処理が施されているのがよ
い。
【0012】連結部材12は合成繊維製の織布や不織
布、ネット等が使用される。織布や不織布を使用する場
合、単位面積あたりの繊維密度を種々選択することによ
り、タイル集合体1としての強度や可撓性の程度を種々
選択することができ、好ましい。
【0013】また該連結部材12はタイル片11の裏面
にあてがわれるとともに、接着一体化される。したがっ
て該連結部材12は接着剤と相溶性のある繊維が使用さ
れるのがよい。なお、タイル片11と連結部材12との
接着は部分的であってもよいし、全面的であってもよ
い。
【0014】係止体13はタイル集合体1の四隅または
四辺の所定位置に設けられている。該係止体13のうち
二隅または二辺の係止体はタイル集合体1の表側に、残
り二隅または二辺の係止体はタイル集合体1の裏側に寄
せて設置される。また該係止体13はタイル集合体1を
構成するタイル片11に設けられてもよいし、連結部材
12に設けられてもよい。
【0015】さらに該係止体13はフック状、リング状
等の形状となされ、またその材質は金属、合成樹脂、繊
維等が好適に使用されるが、とくに連結部材12と一体
に作製されていてもよい。
【0016】ユニットタイル施工用定規2はタイル集合
体1を躯体6、例えばトンネル内壁等に施工するのに使
用されるものであって、アルミ等の金属や、FRP、ポ
リエチレン等の合成樹脂、ゴム等の板状体からなり、と
くに熱膨張係数の小さい材料から作製され、かつタイル
集合体1が1枚ないし数枚分の大きさとなされたもので
ある。さらにユニットタイル施工用定規2にはタイル集
合体1の四隅または四辺の所定位置の係止体に相当する
部分に係止ピン打設孔21が形成されている。
【0017】係止ピン3はタイル集合体1をトンネル等
の躯体6壁面に係止するものであって、例えばトンネル
内壁等の所定位置にユニットタイル施工用定規2があて
がわれ、該ユニットタイル施工用定規2の係止ピン打設
孔21を介して、トンネル内壁等の所定位置に設置され
る。該係止ピン3は通常鋼製の釘や鋲であってコンクリ
ート壁面に打設されるが、場合によってはFRP等合成
樹脂製のフックが躯体6壁面に接着されてもよい。
【0018】4は接着剤層であって、タイル集合体1を
躯体6壁面に固定するのに使用されるが、係止ピン3の
みで充分固定されるのであればとくになくてもよい。な
お接着剤層4としては、合成樹脂製コーキング剤、セメ
ントモルタル等が使用される。また該接着剤層4はタイ
ル集合体1の裏面全面に塗布されているのがよいが、周
縁部や四隅等を接着するだけでも十分接着力が得られる
なら部分的に塗布されてもよい。
【0019】次に本発明施工方法について説明する。ま
ずトンネル等の躯体6壁面の所定位置にユニットタイル
施工用定規2をあてがい、係止ピン打設孔21に係止ピ
ン3を合わせ躯体6壁面に打ち込む。その後係止ピン3
を残して施工用定規2を取り外す。また躯体6壁面には
接着剤層4を塗布し形成する。
【0020】一方、多数のタイル片11を連結部材2で
接続一体化してタイル集合体1を作製し、該タイル集合
体1の四隅または四辺の所定位置にフック状、リング状
等の係止体13を設ける。
【0021】次いで図1,図2の如く、タイル集合体1
の係止体13を躯体6壁面の係止ピン3に引っかける。
続いてタイル集合体1を躯体6壁面の接着剤層4に押し
つけ接着硬化させる。
【0022】タイル集合体1が接着剤層4により躯体6
に固定された後、隣接するタイル集合体1間およびタイ
ル集合体1の周辺に目地材5を充填し、該目地材5で係
止ピン3をも埋設すればよい。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明ユニットタイ
ルは多数のタイル片が整然と配列され、これら多数のタ
イル片の裏面に連結部材が接合一体化されてタイル集合
体となされ、該タイル集合体の四隅または四辺の所定位
置にフック状、リング状等の係止体が設けられているの
で、該係止体を介してタイル集合体を躯体の係止ピンに
係止するだけで多数のタイル集合体が所定の位置に整然
と設置され、向きがずれたり間隔が不揃いになったりす
るようなことがないとともに、連結部材が合成繊維製と
なされているので、単位面積あたりの繊維密度を種々選
択することにより、タイル集合体としての強度や可撓性
の程度を種々選択することができ、好ましい。
【0024】またタイル集合体の四隅または四辺の所定
位置に設けられた係止体のうち、二隅または二辺の係止
体はタイル集合体の表側に、残り二隅または二辺の係止
体はタイル集合体の裏側に寄せて設置されている場合
は、隣接するタイル集合体の係止体を重ね合わせて係止
ピンに係止しても隣接するタイル集合体自身が浮き上が
ったり波打ったりせず、ムラなく設置することができ
る。
【0025】さらに本発明ユニットタイル施工用定規
は、タイル集合体の1枚ないし数枚分の大きさとなされ
た板体にタイル集合体に設けられた係止体に相当する一
定間隔で係止ピン打設孔が形成されてなるので、該ユニ
ットタイル施工用定規を躯体の壁面にあてがうことによ
り、壁面の所定の位置に所定の間隔で係止ピンを設置す
ることができ作業性がよい。
【0026】さらにまた本発明ユニットタイルの施工方
法は、躯体壁面の所定位置にユニットタイル施工用定規
をあてがい、係止ピン打設孔の位置に係止ピンを打ち込
んだ後、該係止ピンを残して該施工用定規を取り外し、
該係止ピンを介してタイル集合体の四隅または四辺の所
定位置に設けられた係止体を係止してタイル集合体を躯
体壁面の所定位置に設置するので、施工が容易であると
ともに工期が大幅に短縮される。
【0027】さらにまた、本発明ユニットタイルの施工
方法は、躯体壁面の所定位置に打ち込まれた係止ピンを
介してフック状、リング状等の係止体が係止されて設置
されたタイル集合体の周辺および隣接するタイル集合体
間のフック状、リング状等の係止体を係止ピンごと目地
材で覆うので、係止ピンが目地材で覆われて目立たず、
かつ係止体が係止ピンからはずれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用されるユニットタイル集合体の一
例を示す正面図である。
【図2】図1に示す実施例の平面図である。
【図3】本発明ユニットタイル施工用定規の一例の正面
図である。
【図4】本発明ユニットタイルの施工例の正面図であ
る。
【図5】本発明施ユニットタイルの他の施工例の正面図
である。
【図6】本発明施ユニットタイルの他の施工例の側面図
である。
【符号の説明】
1 タイル集合体 11 タイル片 12 連結部材 13 係止体 2 ユニットタイル施工用定規 21 係止ピン打設孔 3 係止ピン 4 接着剤層 5 目地材 6 躯体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のタイル片が整然と配列され、これ
    ら多数のタイル片の裏面に合成繊維製の連結部材が接合
    一体化されてタイル集合体となされ、該タイル集合体の
    四隅または四辺の所定位置にフック状、リング状等の係
    止体が設けられ、該係止体のうち、二隅または二辺の係
    止体はタイル集合体の表側に、残り二隅または二辺の係
    止体はタイル集合体の裏側に寄せて設けられたユニット
    タイル。
  2. 【請求項2】 タイル集合体の1枚ないし数枚分の大き
    さとなされた板体に、タイル集合体に設けられた係止体
    に相当する一定間隔で、係止ピン打設孔が形成されてな
    るユニットタイル施工用定規。
  3. 【請求項3】 躯体壁面の所定位置にユニットタイル施
    工用定規をあてがい、係止ピン打設孔の位置に係止ピン
    を打ち込んだ後、該係止ピンを残して該施工用定規を取
    り外し、該係止ピンを介してタイル集合体の四隅または
    四辺の所定位置に設けられた係止体を係止してタイル集
    合体を躯体壁面の所定位置に設置することを特徴とする
    ユニットタイルの施工方法。
  4. 【請求項4】 躯体壁面の所定位置に打ち込まれた係止
    ピンを介してフック状、リング状等の係止体が係止され
    て設置されたタイル集合体の周辺および隣接するタイル
    集合体間のフック状、リング状等の係止体を係止ピンご
    と目地材で覆うことを特徴とする請求項3記載のユニッ
    トタイルの施工方法。
JP10177290A 1998-06-24 1998-06-24 ユニットタイル、その施工用定規およびその施工方法 Expired - Fee Related JP2997239B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10177290A JP2997239B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 ユニットタイル、その施工用定規およびその施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10177290A JP2997239B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 ユニットタイル、その施工用定規およびその施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000008587A JP2000008587A (ja) 2000-01-11
JP2997239B2 true JP2997239B2 (ja) 2000-01-11

Family

ID=16028443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10177290A Expired - Fee Related JP2997239B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 ユニットタイル、その施工用定規およびその施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2997239B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000008587A (ja) 2000-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2925317B2 (ja) 構造物組立システム
JP3083722B2 (ja) 門柱,門袖,塀等の屋外構築物
JPH08128211A (ja) コンクリート床版の補強方法
JP2997239B2 (ja) ユニットタイル、その施工用定規およびその施工方法
JP2005048517A (ja) スラブの補強構造及びスラブ補強工法
JPH0574666B2 (ja)
JPH09100700A (ja) トンネルの防水シ−ト取付方法
JP3194061B2 (ja) コンクリート構造物の補修方法
JP3107540B2 (ja) ユニットタイルの施工方法
JP3615823B2 (ja) 排水溝の施工方法
JP2516710Y2 (ja) 擁壁への透水マットの取付け構造
JP2963976B2 (ja) セメント系成形板への表面仕上材取付方法及び取付構造
JP3214813B2 (ja) タイル貼りプレキャストコンクリート版及びそのタイル貼り方法
JPH0547100U (ja) トンネルの防水シ−ト取付構造
JP2780541B2 (ja) 複合壁パネルの成形方法
JPH11303361A (ja) タイル張り壁面の改修工法
JPS59185252A (ja) タイル貼りパネルの製造方法
JP3174902B2 (ja) 耐食ライニングの施工方法
JPH0932010A (ja) 仕上げプレート付き網状型枠
JP3268182B2 (ja) 断熱材の施工方法
JP2004162321A (ja) 構築物の補修方法
JP4142126B2 (ja) 擬岩のひび割れ防止方法
JPH11294096A (ja) トンネルの防水シート施工法
SU1723288A1 (ru) Способ возведени монолитных железобетонных зданий и сооружений
JP3054727B2 (ja) セメント系成形板への表面仕上材取付方法及び取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees