JPH06104093A - 導電性粘着シート - Google Patents

導電性粘着シート

Info

Publication number
JPH06104093A
JPH06104093A JP3149468A JP14946891A JPH06104093A JP H06104093 A JPH06104093 A JP H06104093A JP 3149468 A JP3149468 A JP 3149468A JP 14946891 A JP14946891 A JP 14946891A JP H06104093 A JPH06104093 A JP H06104093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
woven fabric
fibers
adhesive
adhesive sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3149468A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Takase
俊明 高瀬
Daisuke Ito
大輔 伊藤
Hiroaki Yamazaki
洋昭 山崎
Noboru Tanaka
昇 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Vilene Co Ltd filed Critical Japan Vilene Co Ltd
Priority to JP3149468A priority Critical patent/JPH06104093A/ja
Publication of JPH06104093A publication Critical patent/JPH06104093A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/0056Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof characterised by the compounding ingredients of the macro-molecular coating
    • D06N3/0063Inorganic compounding ingredients, e.g. metals, carbon fibres, Na2CO3, metal layers; Post-treatment with inorganic compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電性、粘着力に優れたシートを提供するこ
と。 【構成】 極細繊維或いは高巻縮繊維からなる不織布に
導電加工を施した導電性不織布の空隙に、粘着剤を付着
させたものである。 【効果】 導電性不織布が極細繊維からなる場合、除電
性に優れ、高巻縮繊維からなる場合、伸縮性に富み、電
磁波シールド性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性があり、粘着性の
あるシートに関し、除電シート、電磁波シールド用シー
トなどとして使用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている導電性を有し、粘
着性のあるシートとして、主として、次の3タイプのも
のがあった。
【0003】1つめには、実開昭61−194999号
公報に記載されているような、導電性を有する基材の少
なくとも片面に、粘着剤層を形成したものが知られてい
る。しかしながら、絶縁体である粘着剤層が形成されて
いるため、基材と被着体との間の導電性が悪くなるとい
う欠点があった。
【0004】2つめには、特開昭62−227985号
に記載されているような、導電性を有する基材の少なく
とも片面に、銅、ニッケル或いはカーボンなどの導電性
粒子を含んだ粘着剤層を形成したものが知られている。
しかしながら、優れた導電性を得るために導電性粒子を
多量に含ませると、粘着力が低下してしまい、逆に、粘
着力を高めるために導電性粒子の量を減らすと、導電性
が悪くなるという欠点があった。
【0005】3つめには、特開昭62−227986号
に記載されているような、導電性を有する基材の少なく
とも片面に、粘着剤層を形成し、前記基材の一部を粘着
剤層から突出させることにより導電性を改善したものが
知られている。しかしながら、被着体との導電性を良く
するために突出部を多くすると、粘着剤の量が少なくな
って粘着力の低下を招き、逆に、粘着剤の量が多くなる
ように突出部を少なくすると、導電性が悪くなるという
欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものであり、導電性、粘着力
のいずれにも優れた効果を発揮するシートを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は導電性不織布の
空隙に粘着剤が付着している導電性粘着シートである。
なお、導電性不織布が立毛を有していたり、導電性不織
布を構成する繊維に、0.5デニール以下の極細繊維が
含まれていたり、繊維表面が電子共役系ポリマーにより
覆われている導電性不織布を使用すれば、より除電性に
優れる。
【0008】また、導電性不織布を構成する繊維に、高
巻縮繊維が含まれていれば、被着体形状が曲面であって
も密着し、しかも導電性に優れる。また、導電性不織布
の繊維表面が無電解メッキ法による金属皮膜で覆われて
いる場合には、優れた電磁波シールド性を発揮する。
【0009】
【作用】本発明の導電性粘着シートは導電性不織布の空
隙に粘着剤が付着しており、導電性粘着シート表面には
導電性の繊維が存在するため、導電性に優れている。ま
た、使用する際に押圧することにより、導電性不織布の
空隙に付着していた粘着剤が導電性不織布表面に滲み出
て、粘着力を発揮することができる。なお、この導電性
粘着シートを使用する際は、既に導電性の繊維は被着体
に接触しているので、滲み出る粘着剤により導電性が妨
げられるということはない。
【0010】本発明に使用することのできる導電性不織
布は、不織布に金属メッキ処理、蒸着処理、スパッタリ
ング処理、イオンプレーティング、金属溶射、導電性ポ
リマーによる被覆処理などの導電加工を施したものであ
る。
【0011】本発明の不織布に使用する繊維は特に限定
するものではなく、例えば、絹、羊毛、綿、麻、石綿な
どの天然繊維、レーヨン繊維などの再生繊維、アセテー
ト繊維などの半合成繊維、ポリアミド繊維、ポリビニル
アルコール繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポ
リ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリウ
レタン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維な
どの合成繊維を使用することができる。なお、上記の繊
維のように一成分からなる繊維のみではなく、2成分以
上の樹脂成分からなる芯鞘型、サイドバイサイド型の複
合繊維も使用することができる。
【0012】また、機械的、化学的処理を施すことによ
り、繊度が0.5デニール以下の極細繊維に分割可能な
繊維を使用し、該繊維を極細繊維に分割すると、本発明
の導電性シートを除電シートとして使用した際に、特に
優れた効果を発揮する。これは、導電性不織布表面に極
細繊維が存在するとコロナ放電が生じやすくなるためと
考えられる。
【0013】この繊度が0.5デニール以下の極細繊維
に分割可能な繊維としては、一成分中に他成分を島状に
配置した断面をもつ海島型繊維、異なる成分を交互に層
状に積層した断面をもつ多重バイメタル型繊維、或いは
一成分を多成分中に放射状に配した断面をもつ菊花型繊
維を例示することができる。
【0014】前記の分割可能な繊維を構成する樹脂成分
の組み合わせとして、ポリアミド樹脂とポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂とポリオレフィン系樹脂、ポリエス
テル樹脂とポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂と
ポリアクリロニトリル系樹脂を例示することができる
が、これらに限定されない。
【0015】このような極細繊維は20重量%以上含ま
れていれば良いが、多ければ多いほどコロナ放電性能が
向上するので、100重量%極細繊維であるのが最も好
ましい。
【0016】他方、不織布を構成する繊維として高巻縮
繊維を使用すると、不織布を引き伸ばしても、高巻縮繊
維の巻縮が引き伸ばされるのみであり、繊維自体が引き
伸ばされるわけではないので、繊維表面の金属、或いは
導電性ポリマーが剥離して導電性が低下しないので、曲
面形状をもつ被着体に使用したり、成型加工することも
可能となる。
【0017】この本発明でいう高巻縮繊維とは潜在化し
ていても顕在化していても良いが、巻縮が顕在化した段
階で、巻縮数が15〜100個/インチの繊維であり、
より好ましくは20〜90個/インチの繊維である。な
お、高巻縮繊維の巻縮が顕在化している場合には、形成
される不織布の形態安定性に優れ、他方巻縮が潜在化し
ている場合には、巻縮が顕在化する際に繊維同士の絡み
が多くなると共に、カーディング性に優れているという
利点がある。
【0018】この高巻縮繊維としては、2種類の収縮率
の異なる樹脂からなり、スパイラル状の巻縮をもつ複合
繊維、或いは単一成分からなり、特定の熱履歴で巻縮を
もつ繊維が例示でき、これらの中でも、高融点ポリエス
テルと低融点ポリエステルからなるサイドバイサイド型
の複合繊維は巻縮数が多く、優れた伸縮性を示すので好
ましく使用できる。
【0019】この高巻縮繊維は不織布を構成する繊維の
60重量%以上含まれていることが好ましく、最も好ま
しいのは100重量%の高巻縮繊維からなる場合で、優
れた伸縮性を示す。
【0020】本発明では上記のような繊維を使用して不
織布を形成するが、立毛を有する不織布を形成するのが
好ましい。この立毛を有する不織布とは、繊維の毛羽立
ちを残した不織布であり、このような不織布であれば除
電性に優れるのはもちろんのこと、粘着剤を不織布内部
の空隙に保持することができる。具体的には、カード
法、エアレイ法、湿式法、スパンボンド法などにより得
られる繊維ウエブを水流、或いはニードルを作用させる
ことにより繊維同士を絡合させる方法、部分的に熱或い
はバインダーを作用させることにより結合する方法が例
示できるが、これらに限定されるものではない。
【0021】なお、前述の極細繊維を得ることのできる
分割可能な繊維を使用する場合には、水流によって繊維
を絡合すると同時に繊維を分割することができるので、
好ましい不織布の形成方法である。他方、高巻縮繊維を
使用する場合、ニードル或いは水流による絡合処理によ
り不織布を形成すると、繊維ウエブを構成する繊維が厚
み方向に配向するため、不織布の厚み方向に対する弾力
性も付与され、好ましい不織布の形成方法である。
【0022】以上のようにして得られた不織布に導電加
工を施して、本発明の導電性不織布が得られる。
【0023】本発明の導電加工としては、前述のよう
に、金属メッキ処理、蒸着処理、スパッタリング処理、
イオンプレーティング、金属溶射、導電性ポリマーによ
る被覆処理などが例示でき、導電性を付与する方法であ
れば良く、特に限定するものではないが、導電性ポリマ
ーによる被覆処理、特に、電子共役系ポリマーにより被
覆処理を行なえば、密着性が良いため剥がれ落ちたりせ
ず、耐久性、柔軟性に優れていると共に、導電性が比較
的低いので、除電性に優れている。
【0024】この導電性ポリマーにより繊維表面を被覆
する方法として、少なくとも塩化鉄(II)、塩化銅(I
I)などの酸化剤を含む溶液を、前述の不織布に含浸し
た後、モノマーに接触させることにより重合させる方
法、少なくとも塩化鉄(II)、塩化銅(II)などの酸化
剤を含む高分子マトリックスを、前述の不織布に付着さ
せた後、モノマーに接触させることにより重合させる方
法などが例示できるが、これらに限定されるものではな
い。また、接触方法は、モノマーが液体状態の場合、酸
化剤の付着した不織布にモノマーを含浸したり、塗布し
たり、スプレーすれば良く、モノマーが気体状態の場
合、モノマーで充填した容器内に、酸化剤の付着した不
織布を載置すれば良い。
【0025】この重合させるモノマーとしては、アセチ
レン、ベンゼン、アニリン、フェニルアセチレン、ピロ
ール、フラン、チオフェン、インドール及びこれら電子
共役系モノマーの誘導体などを例示することができる。
これらの中でも、ピロールは導電性、重合性に優れ、特
に好適に使用できる。
【0026】他方、無電解メッキ法により不織布に導電
加工を行なった場合、不織布全体に均一に、しかも比較
的高い導電性が得られるので、電磁波シールド材として
使用するのに好適である。
【0027】以上のようにして得られた導電性不織布の
空隙に粘着剤を付着させることにより、優れた導電性と
粘着力を有するシートを得る。つまり、従来のように、
粘着剤が導電性不織布表面に存在していたのでは、粘着
剤が絶縁体となり、優れた導電性は得られないが、粘着
剤が導電性不織布の空隙に付着しており、導電性不織布
の表面は粘着剤に覆われていないため、導電性は低下せ
ず、しかも導電性粘着シートを使用する際に圧力を加え
れば、導電性不織布の空隙に付着していた粘着剤が導電
性表面に滲み出るため、粘着力も低下しない。なお、導
電性粘着シートを使用する場合には既に導電性の繊維が
被着体に接しているため、粘着剤によって導電性が妨げ
られるということはない。
【0028】また、粘着剤が導電性を有するように、
銅、ニッケル或いはカーボンなどの導電性粒子を含んだ
粘着剤を使用する必要もないため、粘着力が低下すると
いう問題も生じない。そのため、本発明の粘着剤として
は、通常使用できるような、アクリル酸エステル系ゴ
ム、天然ゴム、シリコン系ゴム、ポリクロロプレン、ブ
タジエン−スチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリイソブチレン、ポリビニルエーテル系ゴム
などの溶剤型、エマルジョ型、付加反応型の粘着剤を使
用することができる。
【0029】粘着剤の付着方法としては、粘着剤を導電
性不織布に含浸したり、塗布したり、スプレーした後、
圧力を加えて不織布の空隙に粘着剤を押し込めば良い。
なお、粘着剤は導電性不織布の空隙全体に付着させて
も、空隙の一部にのみ付着させても良い。
【0030】前者のように、導電性不織布の空隙全体に
粘着剤を付着させた場合、両面導電性粘着シートとな
り、電磁波シールドとして使用する際に、特に優れた効
力を発揮する。例えば、電子部品の筐体などには接合部
分が存在しているが、この接合部分に本発明の両面導電
性粘着シートを使用すれば、筐体間に導電性が得られ、
優れた電磁波シールド性を発揮する。なお、この際、使
用する繊維が高巻縮繊維で、水流、ニードルなどによる
絡合により得られた不織布を導電加工した導電性不織布
であれば、クッション性に優れ、筐体間を密着できるた
め、好適に使用できる。
【0031】また、後者のように、空隙の一部、例え
ば、片側の表面近くにのみ粘着剤を付着させた場合に
は、粘着剤により粘着させることができるのは勿論のこ
と、粘着剤の存在しない面の繊維により、コロナ放電に
よる除電が生じ、しかも反対面は被着体との導電性があ
るため、容易に電荷を逃すことができ、除電シートとし
て使用することができる。なお、この場合、コロナ放電
が生じやすいように、導電性不織布を構成する繊維に極
細繊維が含まれていることが好ましい。
【0032】以下に、本発明の実施例を記載するが、以
下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例、
比較例における導電性は表面抵抗計(三菱油化株式会社
製、ロレスタAP)により測定した値である。
【0033】
【実施例】
(実施例1)ポリエステル成分を主体とし、該ポリエス
テル成分をポリアミド成分により接合した繊度2デニー
ル、繊維長38mmで、0.1デニールに分割できる、断
面が菊花型の繊維100%を、カードディングして繊維
ウエブとした後、水圧50〜95kg/cm2の水流により絡
合し、目付85g/m2、厚み0.5mmの不織布を得た。
【0034】この不織布に10%濃度の塩化鉄(II)を
含浸した後、ピロール溶液を蒸発させたピロールモノマ
ーガスに接触させることにより、不織布の繊維表面にポ
リピロール皮膜を形成させて導電性不織布を得た。この
導電性不織布の表面抵抗は、1.5×102Ω/ロであっ
た。
【0035】次に、この導電性不織布の片側から水系エ
マルジョンのアクリル系粘着剤(固形分50%、粘度1
5,000〜25,000cps)を塗布し、0.5mmのスリ
ットを設けた2本のスチールロール間を通した後、10
0℃で10分間乾燥して、導電性粘着シートを得た。こ
の導電性粘着シートの表面抵抗は、粘着剤塗布側が5.
1×102Ω/ロであり、その反対側は1.5×102Ω
/ロであった。
【0036】(実施例2)高融点ポリエステルと低融点
ポリエステルからなるサイドバイサイド型複合繊維で、
巻縮発現前の巻縮数が10〜20個/インチで、巻縮発
現後が50〜80個/インチである、潜在巻縮性複合繊
維(繊度2デニール、繊維長51mm)100%を、カー
ディングして繊維ウエブとした後、水圧50〜95kg/c
m2の水流により絡合し、熱処理を施すことにより潜在巻
縮性複合繊維の巻縮を発現させて、目付50g/m2、厚み
0.8mmの不織布を得た。
【0037】この不織布に実施例1と同様の処理を施し
て、繊維表面にポリピロール皮膜を形成させて導電性不
織布を得た。この導電性不織布の表面抵抗は、1.0×
103Ω/ロであった。
【0038】この導電性不織布の片側から溶剤系の2液
型アクリル系粘着剤(固形分42%、粘度1,300〜
2,000cps)を塗布し、0.6mmのスリットを設けた
2本のスチールロール間を通した後、80℃で2分間乾
燥し、導電性粘着シートを得た。この導電性粘着シート
の表面抵抗は粘着剤塗布側が8.9×103Ω/ロであ
り、その反対側は1.0×103Ω/ロであった。
【0039】(比較例)実施例1と同様にして得られた
導電性不織布の片側から、水系エマルジョンのアクリル
系粘着剤(固形分50%、粘度15,000〜25,00
0cps)をロールコーターにより塗布し、100℃で1
0分間乾燥して導電性粘着シートを得た。この導電性粘
着シートの表面抵抗は、粘着剤塗布側が1.7×108Ω
/ロであり、その反対側は、1.5×102Ω/ロであっ
た。
【0040】(除電効果試験)ポリエステルフィルムを
羊毛布で摩擦することにより、10.0KVの静電気を帯
電させ、この帯電ポリエステルフィルム上に、実施例
1、2、及び比較例の導電性粘着シートをそれぞれ金属
板に貼りつけたもの、及び金属板のみのものを、3mmの
間隔を設けて1秒間配置した時の帯電圧の減衰を測定し
た。なお、この摩擦帯電方法及び帯電圧測定はJIS規
格、L1092参考法に準拠の摩擦帯電圧試験装置(カ
ネボウエンジニアリング株式会社製、EST−7)によ
り行なった。この結果は表1に示すように、本発明の導
電性粘着シートは除電性能に優れている。
【表1】
【0041】(実施例3)実施例2と同じ潜在巻縮性複
合繊維100%をカーディングして繊維ウエブとした
後、針密度60本/cm2でニードリングすることにより
繊維間を絡合し、熱処理を施すことにより潜在巻縮性複
合繊維の巻縮を発現させ、目付100g/m2、厚み1.5m
mの不織布を得た。
【0042】この不織布を常法の無電解メッキ法によ
り、銅を25g/m2被覆し、更にその上にニッケルを5g/
m2被覆して導電性不織布を得た。
【0043】この導電性不織布の片側から水系のアクリ
ル系粘着剤(固形分50%、粘度1,500〜2,500
cps)を塗布し、1.2mmのスリットを設けた2本のスチ
ールロール間を通した後、100℃で10分間乾燥し、
導電性粘着シートを得た。この導電性粘着シートの表面
抵抗は、粘着剤塗布側が1.0×10-1Ω/ロであり、
その反対側は6.2×10-2Ω/ロであり、0.5kg/cm2
荷重時の厚み方向の抵抗は4.2×10-2Ωであった。
【0044】(実施例4)実施例2と同様にして得られ
た不織布を常法の無電解メッキ法により銅を25g/m2
覆し、更にその上にニッケルを5g/m2被覆して、導電性
不織布を得た。
【0045】この導電性不織布の両側から水系エマルジ
ョンのアクリル系粘着剤(固形分50%、粘度1,50
0〜2,500cps)を塗布し、0.6mmのスリットを設
けた2本のスチールロール間を通した後、100℃で1
0分間乾燥し、導電性粘着シートを得た。この導電性粘
着シートの表面抵抗は2.6×10-1Ω/ロであり、0.
5kg/cm2荷重時の厚み方向の抵抗は2.2×10-2Ωで
あった。
【0046】(電界シールド性試験)KEC法により、
実施例3、4の電界シールド性を測定した。この結果は
表2に示すように、本発明の導電性粘着シートは優れた
電界シールド性を示す。
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明の導電性粘着シートは導電性不織
布の空隙に粘着剤が付着しており、シート表面には導電
性の繊維が存在するため、導電性に優れ、しかも使用す
る際に押圧することにより、導電性不織布の空隙に付着
していた粘着剤がその表面に滲み出て、粘着力を発揮す
るので、導電性、粘着性の両方を満足する。
【0048】本発明の導電性粘着シートを構成する導電
性不織布が立毛を有していたり、導電性不織布を構成す
る繊維に、0.5デニール以下の極細繊維が含まれてい
る場合には、コロナ放電が生じやすいため、除電シート
として好適に使用することができる。
【0049】また、電子共役系ポリマーにより覆われて
いる導電性不織布を使用した導電性粘着シートである
と、電子共役系ポリマーの繊維との密着性に優れている
ため、耐久性、柔軟性に優れている。
【0050】他方、本発明の導電性不織布を構成する繊
維に、高巻縮繊維が含まれていると、導電性粘着シート
に高巻縮繊維による伸縮性が付与されるので、曲面をも
つ被着体に使用したり、成型することが可能である。
【0051】また、導電性不織布の繊維表面に無電解メ
ッキ法による金属皮膜が形成されていると、全体に均一
で、高い導電性が付与されるので、電磁波シールド用途
に好適に使用することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/54 H 7199−3B D06M 23/00 H05K 9/00 W 7128−4E (72)発明者 田中 昇 茨城県猿島郡総和町大字北利根7番地日本 バイリーン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性不織布の空隙に粘着剤が付着して
    いることを特徴とする導電性粘着シート。
  2. 【請求項2】 導電性不織布が立毛を有していることを
    特徴とする請求項1記載の導電性粘着シート。
  3. 【請求項3】 導電性不織布を構成する繊維に、0.5
    デニール以下の極細繊維が含まれていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の導電性粘着シート。
  4. 【請求項4】 導電性不織布の繊維表面が電子共役系ポ
    リマーにより覆われていることを特徴とする請求項1、
    請求項2または請求項3記載の導電性粘着シート。
  5. 【請求項5】 導電性不織布を構成する繊維に、高巻縮
    繊維が含まれていることを特徴とする請求項1記載の導
    電性粘着シート。
  6. 【請求項6】 導電性不織布の繊維表面が無電解メッキ
    法による金属皮膜により覆われていることを特徴とする
    請求項1、請求項2または請求項5記載の導電性粘着シ
    ート。
JP3149468A 1991-05-24 1991-05-24 導電性粘着シート Pending JPH06104093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3149468A JPH06104093A (ja) 1991-05-24 1991-05-24 導電性粘着シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3149468A JPH06104093A (ja) 1991-05-24 1991-05-24 導電性粘着シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06104093A true JPH06104093A (ja) 1994-04-15

Family

ID=15475799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3149468A Pending JPH06104093A (ja) 1991-05-24 1991-05-24 導電性粘着シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06104093A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0917042A (ja) * 1995-06-26 1997-01-17 Japan Vilene Co Ltd 光ディスク製造用緩衝材、及びこの緩衝材を使用したトレイ
EP0812344A4 (ja) * 1994-05-20 1997-12-17
JPH1162048A (ja) * 1997-08-18 1999-03-05 Schokbeton Japan Co Ltd 電磁シールド工法
JP2010080911A (ja) * 2008-04-30 2010-04-08 Tayca Corp 広帯域電磁波吸収体及びその製造方法
WO2010119593A1 (ja) * 2009-04-16 2010-10-21 テイカ株式会社 広帯域電磁波吸収体及びその製造方法
WO2015033697A1 (ja) * 2013-09-04 2015-03-12 デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 導電性アラミド紙及びその製造方法
JP2015074839A (ja) * 2013-10-07 2015-04-20 日本バイリーン株式会社 電子共役系ポリマーに被覆された多孔性基材の製造方法
CN110869457A (zh) * 2017-07-06 2020-03-06 株式会社Lg化学 复合材料的制备方法
WO2020111210A1 (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 積水化学工業株式会社 導電性不織布

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0812344A4 (ja) * 1994-05-20 1997-12-17
EP0812344A1 (en) * 1994-05-20 1997-12-17 LARKIN, William J. Static eliminator and method
JPH0917042A (ja) * 1995-06-26 1997-01-17 Japan Vilene Co Ltd 光ディスク製造用緩衝材、及びこの緩衝材を使用したトレイ
JPH1162048A (ja) * 1997-08-18 1999-03-05 Schokbeton Japan Co Ltd 電磁シールド工法
JP2010080911A (ja) * 2008-04-30 2010-04-08 Tayca Corp 広帯域電磁波吸収体及びその製造方法
JP2015039017A (ja) * 2008-04-30 2015-02-26 テイカ株式会社 広帯域電磁波吸収体
US9108388B2 (en) 2008-04-30 2015-08-18 Tayca Corporation Broadband electromagnetic wave-absorber and process for producing same
WO2010119593A1 (ja) * 2009-04-16 2010-10-21 テイカ株式会社 広帯域電磁波吸収体及びその製造方法
JPWO2015033697A1 (ja) * 2013-09-04 2017-03-02 デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 導電性アラミド紙及びその製造方法
WO2015033697A1 (ja) * 2013-09-04 2015-03-12 デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 導電性アラミド紙及びその製造方法
KR20160048815A (ko) * 2013-09-04 2016-05-04 듀폰 테이진 어드밴스드 페이퍼 가부시끼가이샤 도전성 아라미드지 및 그의 제조 방법
JP2015074839A (ja) * 2013-10-07 2015-04-20 日本バイリーン株式会社 電子共役系ポリマーに被覆された多孔性基材の製造方法
CN110869457A (zh) * 2017-07-06 2020-03-06 株式会社Lg化学 复合材料的制备方法
JP2020525628A (ja) * 2017-07-06 2020-08-27 エルジー・ケム・リミテッド 複合材の製造方法
CN110869457B (zh) * 2017-07-06 2022-09-16 株式会社Lg化学 复合材料的制备方法
US11491765B2 (en) 2017-07-06 2022-11-08 Lg Chem, Ltd. Preparation method for composite material
WO2020111210A1 (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 積水化学工業株式会社 導電性不織布
JPWO2020111210A1 (ja) * 2018-11-30 2021-02-15 積水化学工業株式会社 導電性不織布

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06104093A (ja) 導電性粘着シート
KR20090051211A (ko) 조밀화된 전도성 재료 및 이로부터 제조된 물품
JP3092638B2 (ja) 導電性粘着シート
JPH07135087A (ja) 除電シート及びその使用方法
EP0038816B1 (en) Electrical-insulating pressure-sensitive adhesive tape and a process of making said
US20050260908A1 (en) Electroconductive adhesive tape
JP3242553B2 (ja) 光ディスク製造用緩衝材、及びこの緩衝材を使用したトレイ
JPH05174991A (ja) 除電シート
JP3445372B2 (ja) 荷電式フィルタ
JP3342161B2 (ja) 導電性繊維シート及び導電性ロール
JP3182331B2 (ja) クリーニング材
JPH06302395A (ja) 除電シート
JP3226440B2 (ja) クリーニング材
JP2002175898A (ja) 除電シートの使用方法
JPS6350569A (ja) 導電性布帛状物
JPH05102694A (ja) 電磁波シールド材及びその製造方法
JP3033834B2 (ja) 除電ロールおよびその使用方法
JPS6290398A (ja) 導電性シ−ト
EP0721760B1 (en) Cleaning material
JPH05190292A (ja) 放電用電極
JP3331232B2 (ja) コロナ放電装置
JP2540357Y2 (ja) 除電装置
JPH08238204A (ja) クリーニング材
JPH07235392A (ja) 除電シート及びこれを用いた除電ロール
JPH08293393A (ja) クリーニング材