JPH116173A - 建設機械の走行操作装置 - Google Patents

建設機械の走行操作装置

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JPH116173A
JPH116173A JP17773997A JP17773997A JPH116173A JP H116173 A JPH116173 A JP H116173A JP 17773997 A JP17773997 A JP 17773997A JP 17773997 A JP17773997 A JP 17773997A JP H116173 A JPH116173 A JP H116173A
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Katsumi Miyaki
克己 宮木
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の走行操作手段によって下部走行体の走
行動作を制御することにより、複合作業時の作業性を向
上させる。 【解決手段】 単一の走行操作部材37を自在継手を介
して油圧パイロット弁31の上面側に傾転可能に設け、
走行操作部材37の操作に応じて各プッシャ42A,4
2B,42C,42Dのうちのいずれかが押圧され、各
減圧弁部32A,32B,32C,32Dから選択的に
左走行用切換弁29、右走行用切換弁30にパイロット
圧が出力されることにより、左油圧モータ18L、右油
圧モータ18Rの回転を制御する構成とする。これによ
り、走行操作部材37の操作方向と下部走行体の走行方
向とを常に一致させ、走行操作時の違和感を解消でき
る。しかも、走行操作部材37は片足で操作できるか
ら、複合作業時に作業者が安定した姿勢を保つことがで
き、作業性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の建設機械の走行を制御するのに好
適に用いられる建設機械の走行操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された
上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた
ブーム、アームおよびバケット等からなる作業装置とか
ら大略構成されている。そして、この種の油圧ショベル
では、作業装置の動作および上部旋回体の旋回動作を制
御するための作業用操作レバーと、下部走行体の走行動
作を制御するための走行操作装置が設けられている。
【0003】ここで、従来技術による走行操作装置は、
運転席の前側で左右に離間して床板上に設けられ、作業
者の足によって操作される2個の走行操作ペダルと、走
行操作ペダルと一体的に設けられ、作業者の手によって
操作される2本の走行操作レバーとを有している。そし
て、運転席に着席した作業者が、走行操作ペダルまたは
走行操作レバーを前後方向に傾転操作することにより、
下部走行体に設けられた左右の油圧モータに油圧源から
の圧油が給排され、下部走行体の走行動作が制御され
る。
【0004】このとき、例えば左側の走行操作ペダルの
みを傾転操作した場合には、左側の走行モータのみに圧
油が供給されることにより下部走行体が右前方または右
後方に旋回走行を行い、右側の走行操作ペダルのみを傾
転操作した場合には、右側の走行モータのみに圧油が供
給されることにより下部走行体が左前方または左後方に
旋回走行を行う。また、例えば左右の走行操作ペダルを
同時に前方に傾転操作した場合には、左右の油圧モータ
に圧油が供給されることにより下部走行体が前進走行す
る。また、左右の走行操作ペダルを同時に後方に傾転操
作した場合には、左右の油圧モータに圧油が供給される
ことにより下部走行体が後退走行する。
【0005】ところで、上述した従来技術による油圧シ
ョベルでは、例えば整地作業時等において、作業装置を
作動させつつ下部走行体を走行させる複合作業を行う場
合には、作業者は両手を用いて作業用操作レバーを操作
しつつ、両足を用いて走行用操作ペダルを操作する必要
がある。このため、複合作業時には作業者の尻部のみが
運転席上で支持される状態となって作業姿勢が不安定に
なり易く、作業者が疲労して作業能率が低下するだけで
なく、走行用操作ペダルを正確に操作することが困難と
なり、作業性の低下を招くという問題がある。
【0006】そこで、このような従来技術の欠点を改善
するため、他の従来技術として、例えば特開平9−71
263号公報には、運転席の前側に1本の走行操作レバ
ーを備え、この1本の走行操作レバーを傾転操作するこ
とにより、油圧ショベルの走行動作を制御できるように
した走行操作装置が開示されている。
【0007】ここで、上述した他の従来技術による走行
操作装置は、例えば図10に示すように、1本の走行操
作レバー101と、走行操作レバー101の下端側に設
けられた押圧板102と、走行操作レバー101の周囲
に設けられた4個のプッシャ103,104,105,
106とを備えている。そして、走行操作レバー101
の左前側に位置するプッシャ103が押圧されたときに
は右走行モータが前進側に回転し、走行操作レバー10
1の右前側に位置するプッシャ104が押圧されたとき
には左走行モータが前進側に回転し、走行操作レバー1
01の左後側に位置するプッシャ105が押圧されたと
きには左走行モータが後退側に回転し、走行操作レバー
101の右後側に位置するプッシャ106が押圧された
ときには右走行モータが後退側に回転する構成となって
いる。
【0008】そして、走行操作レバー101を図10中
の矢印R1方向(左前方)に操作してプッシャ103を
押圧した場合には、図11に示すように、油圧ショベル
107は矢印R1方向(左前方)への緩旋回走行を行
い、走行操作レバー101を図10中の矢印R2方向
(右前方)に操作してプッシャ104を押圧した場合に
は、油圧ショベル107は図11中の矢印R2方向(右
前方)への緩旋回走行を行う。
【0009】また、走行操作レバー101を図10中の
矢印R3方向(前方)に操作してプッシャ103,10
4を同時に押圧した場合には、油圧ショベル107は図
11中の矢印R3方向への前進走行を行う。
【0010】一方、走行操作レバー101を図10中の
矢印R4方向(左側方)に操作してプッシャ103,1
05を同時に押圧した場合には、油圧ショベル107は
図11中の矢印R4方向(左側方)への急旋回走行を行
い、走行操作レバー101を図10中の矢印R5方向
(右側方)に操作してプッシャ104,106を同時に
押圧した場合には、油圧ショベル107は図11中の矢
印R5方向(右側方)への急旋回走行を行う。
【0011】また、走行操作レバー101を図10中の
矢印R6方向(後方)に操作してプッシャ105,10
6を同時に押圧した場合には、油圧ショベル107は図
11中の矢印R6方向への後退走行を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、走行操作レバ
ー101を図10中の矢印R7方向(左後方)に操作し
てプッシャ105を押圧した場合には、左走行モータが
後退側に回転するため、油圧ショベル107は、図11
中の矢印R7方向、即ち走行操作レバー101の操作方
向とは逆の右後方への緩旋回走行を行うことになる。ま
た、走行操作レバー101を図10中の矢印R8方向
(右後方)に操作してプッシャ106を押圧した場合に
は、右走行モータが後退側に回転するため、油圧ショベ
ル107は、図11中の矢印R8方向、即ち走行操作レ
バー101の操作方向とは逆の左後方への緩旋回走行を
行うことになる。
【0013】このように、他の従来技術による走行操作
装置では、油圧ショベル107を左後方または右後方に
旋回走行させるときには、走行操作レバー101の操作
方向と油圧ショベル107の旋回方向とが逆になり、走
行操作レバー101を操作する作業者にとって違和感と
なる。このため、長時間にわたって油圧ショベルの走行
操作を行うと、この違和感によって作業者が著しく疲労
してしまい、作業能率が大幅に低下してしまうという問
題がある。
【0014】また、上述した他の従来技術による走行操
作レバーには、作業者の足によって操作される操作ペダ
ルが設けられていないため、作業者は左右2本の作業用
操作レバーの他に、走行操作レバーも手によって操作す
る必要がある。このため、例えば作業者が両手を用いて
作業用操作レバーを操作している場合には、走行操作レ
バーを操作することが困難となり、作業装置を作動させ
つつ下部走行体を走行させる複合作業時の作業性が大幅
に低下してしまうという問題がある。
【0015】本発明は上述の如き従来技術の問題に鑑み
なされたもので、作業者が安定した作業姿勢をもって走
行操作を行うことができ、かつ走行操作手段に対する操
作方向と建設機械の実際の走行方向とを常に一致させる
ことにより、複合作業時の作業性を向上することができ
る建設機械の走行操作装置を提供することを目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、建設機械の下部走行体に設け
られた走行用の左油圧モータおよび右油圧モータと、前
記左油圧モータを油圧源に接続する主管路の途中に設け
られ、外部からのパイロット圧により前記左油圧モータ
の回転を前進側と後退側とに切換える左走行用切換弁
と、前記右油圧モータを油圧源に接続する主管路の途中
に設けられ、外部からのパイロット圧により前記右油圧
モータの回転を前進側と後退側とに切換える右走行用切
換弁と、前記下部走行体の走行動作を制御するため運転
席の近傍に自在継手を介して傾転可能に設けられた単一
の走行操作手段と、前記走行操作手段によって押圧され
る4個のプッシャを有し、前記自在継手の左前側に設け
られた第1のプッシャが押圧されたときに第1のパイロ
ット管路を介して前記右走行用切換弁の前進側にパイロ
ット圧を出力する第1の信号出力部と、前記自在継手の
左後側に設けられた第2のプッシャが押圧されたときに
第2のパイロット管路を介して前記右走行用切換弁の後
退側にパイロット圧を出力する第2の信号出力部と、前
記自在継手の右前側に設けられた第3のプッシャが押圧
されたときに第3のパイロット管路を介して前記左走行
用切換弁の前進側にパイロット圧を出力する第3の信号
出力部と、前記自在継手の右後側に設けられた第4のプ
ッシャが押圧されたときに第4のパイロット管路を介し
て前記左走行用切換弁の後退側にパイロット圧を出力す
る第4の信号出力部とからなる遠隔操作手段と、前記第
2、第4のパイロット管路の途中に設けられ外部からの
切換信号によって該第2、第4のパイロット管路の接続
を切換えることにより、前記第2の信号出力部からのパ
イロット圧を第4のパイロット管路を介して前記左走行
用切換弁の後退側に出力させ、前記第4の信号出力部か
らのパイロット圧を第2のパイロット管路を介して前記
右走行用切換弁の後退側に出力させる方向切換弁と、前
記第1のプッシャと第2のプッシャが同時に押圧された
ときに前記方向切換弁に切換信号を出力する第1の弁切
換手段と、前記第3のプッシャと第4のプッシャが同時
に押圧されたときに前記方向切換弁に切換信号を出力す
る第2の弁切換手段とから構成してなる。
【0017】このように構成したことにより、走行操作
手段を左前方に操作して第1のプッシャを押圧したとき
には、第1の信号出力部から右走行用切換弁の前進側に
パイロット圧が出力されて右油圧モータが前進側に回転
されるから、下部走行体は走行操作手段の操作方向に一
致した左前方への緩旋回走行を行う。
【0018】一方、走行操作手段が左後方に操作されて
第2のプッシャが押圧されたときには、第2の信号出力
部から右走行用切換弁の後退側にパイロット圧が出力さ
れて右油圧モータが後退側に回転されるから、下部走行
体は走行操作手段の操作方向に一致した左後方への緩旋
回走行を行う。
【0019】また、走行操作手段が右前方に操作されて
第3のプッシャが押圧されたときには、第3の信号出力
部から左走行用切換弁の前進側にパイロット圧が出力さ
れて左油圧モータが前進側に回転されるから、下部走行
体は走行操作手段の操作方向に一致した右前方への緩旋
回走行を行う。
【0020】一方、走行操作手段が右後方に操作されて
第4のプッシャが押圧されたときには、第4の信号出力
部から左走行用切換弁の後退側にパイロット圧が出力さ
れて左油圧モータが後退側に回転されるから、下部走行
体は走行操作手段の操作方向に一致した右後方への緩旋
回走行を行う。
【0021】さらに、走行操作手段が前方に操作されて
第1,第3のプッシャが同時に押圧されたときには、第
1の信号出力部から右走行用切換弁の前進側にパイロッ
ト圧が出力されて右油圧モータが前進側に回転されると
共に、第3の信号出力部から左走行用切換弁の前進側に
パイロット圧が出力されて左油圧モータが前進側に回転
されるから、下部走行体は走行操作手段の操作方向に一
致した前進走行を行う。
【0022】一方、走行操作手段が後方に操作されて第
2,第4のプッシャが同時に押圧されたときには、第2
の信号出力部から右走行用切換弁の後退側にパイロット
圧が出力されて右油圧モータが後退側に回転されると共
に、第4の信号出力部から左走行用切換弁の後退側にパ
イロット圧が出力されて左油圧モータが後退側に回転さ
れるから、下部走行体は走行操作手段の操作方向に一致
した後退走行を行う。
【0023】さらに、走行操作手段が左側方に操作され
て第1,第2のプッシャが同時に押圧されたときには、
第1の弁切換手段が方向切換弁に切換信号を出力するこ
とにより方向切換弁が第2、第4のパイロット管路の接
続を切換える。これにより、第1の信号出力部からのパ
イロット圧が第1のパイロット管路を介して右走行用切
換弁の前進側に出力されると共に、第2の信号出力部か
らのパイロット圧が第4のパイロット管路を介して左走
行用切換弁の後退側に出力される。この結果、右油圧モ
ータが前進側に回転すると共に左油圧モータが後退側に
回転し、下部走行体は走行操作手段の操作方向に一致し
た左側方への急旋回走行を行う。
【0024】一方、走行操作手段が右側方に操作されて
第3,第4のプッシャが同時に押圧されたときには、第
2の弁切換手段が方向切換弁に切換信号を出力すること
により方向切換弁が第2、第4のパイロット管路の接続
を切換える。これにより、第3の信号出力部からのパイ
ロット圧が第3のパイロット管路を介して左走行用切換
弁の前進側に出力されると共に、第4の信号出力部から
のパイロット圧が第2のパイロット管路を介して右走行
用切換弁の後退側に出力される。この結果、左油圧モー
タが前進側に回転すると共に右油圧モータが後退側に回
転し、下部走行体は走行操作手段の操作方向に一致した
右側方への急旋回走行を行う。
【0025】このように、走行操作手段に対する操作方
向と下部走行体の走行方向とを常に一致させることがで
き、作業者は違和感なく走行操作を行うことができる。
【0026】また、走行操作手段は自在継手を介して自
由な方向に傾転可能に設けられているから、作業者は走
行操作手段を片足によって操作することができる。これ
により、作業者が安定した作業姿勢をもって走行操作を
行うことができ、複合作業時の作業性を向上することが
できる。
【0027】また、請求項2の発明は、方向切換弁は油
圧パイロット式方向切換弁によって構成し、第1の弁切
換手段は、パイロット油圧源と前記方向切換弁の油圧パ
イロット部との間を接続する第1の制御管路と、前記第
1の制御管路の途中に設けられ前記第1のプッシャが押
圧されたときに開弁する第1の制御弁と、前記第1の制
御弁と直列に前記第1の制御管路の途中に設けられ前記
第2のプッシャが押圧されたときに開弁する第2の制御
弁とから構成し、第2の弁切換手段は、パイロット油圧
源と前記方向切換弁の油圧パイロット部との間を接続す
る第2の制御管路と、前記第2の制御管路の途中に設け
られ前記第3のプッシャが押圧されたときに開弁する第
3の制御弁と、前記第3の制御弁と直列に前記第2の制
御管路の途中に設けられ前記第4のプッシャが押圧され
たときに開弁する第4の制御弁とから構成したことにあ
る。
【0028】このように構成したことにより、走行操作
手段が左側方に操作されて第1、第2のプッシャが同時
に押圧されたときには、第1、第2の制御弁が開弁し、
第1の制御管路を介して方向切換弁の油圧パイロット部
にパイロット圧が出力され、方向切換弁が第2、第4の
パイロット管路の接続を切換える。これにより、第1の
信号出力部からのパイロット圧が第1のパイロット管路
を介して右走行用切換弁の前進側に出力されると共に、
第2の信号出力部からのパイロット圧が第4のパイロッ
ト管路を介して左走行用切換弁の後退側に出力される。
この結果、右油圧モータが前進側に回転すると共に左油
圧モータが後退側に回転し、下部走行体は走行操作手段
の操作方向に一致した左側方への急旋回走行を行う。
【0029】一方、走行操作手段が右側方に操作されて
第3、第4のプッシャが同時に押圧されたときには、第
3、第4の制御弁が開弁し、第2の制御管路を介して方
向切換弁の油圧パイロット部にパイロット圧が出力さ
れ、方向切換弁が第2、第4のパイロット管路の接続を
切換える。これにより、第3の信号出力部からのパイロ
ット圧が第3のパイロット管路を介して左走行用切換弁
の前進側に出力されると共に、第4の信号出力部からの
パイロット圧が第2のパイロット管路を介して右走行用
切換弁の後退側に出力される。この結果、左油圧モータ
が前進側に回転すると共に右油圧モータが後退側に回転
し、下部走行体は走行操作手段の操作方向に一致した右
側方への急旋回走行を行う。
【0030】さらに、請求項3の発明は、前記走行操作
手段は操作ペダルにより構成したことにある。
【0031】このように構成することにより、作業者は
操作ペダルを片足で操作することにより、安定した作業
姿勢をもって下部走行体の走行動作を制御できるから、
作業者の疲労を軽減でき、かつ走行操作を正確に行うこ
とができる。
【0032】また、請求項4の発明は、前記走行操作手
段は、操作レバーと操作ペダルのうち、少なくともいず
れか一方により構成したことにある。
【0033】このように構成することにより、作業者は
複合作業時の作業内容に応じて、操作レバーまたは操作
ペダルを選択的に操作することができ、作業性を向上す
ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1ないし図9を参照しつつ説明する。
【0035】まず、図1ないし図7は本発明による第1
の実施例を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げて示
している。
【0036】図において、1は下部走行体、2は下部走
行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、該
上部旋回体2は、骨組構造をなす旋回フレーム3と、該
旋回フレーム3上に配設された運転室4、機械室5およ
びカウンタウエイト6とから大略構成されている。
【0037】ここで、下部走行体1はトラックフレーム
7を有し、該トラックフレーム7の前側には左右一対の
遊動輪8が回転可能に設けられ、後側には左右一対の駆
動輪9が回転可能に設けられている。そして、左側の遊
動輪8と駆動輪9との間には履帯10Lが巻回され、右
側の遊動輪8と駆動輪9との間には履帯10Rが巻回さ
れている。
【0038】11は上部旋回体2の前部に設けられた作
業装置を示し、該作業装置11はブーム12、アーム1
3およびバケット14等から構成され、ブーム12、ア
ーム13を俯仰動させつつ、バケット14を回動させる
ことにより、土砂等の掘削作業を行う。
【0039】15は運転室4内に位置して床板16上に
設けられた運転席で、該運転席15の左右両側には2本
の作業用操作レバー17が配設されている(図3参
照)。そして、該各作業用操作レバー17は、運転席1
5に着席した作業者によって前後方向と左右方向の4方
向に傾転操作され、このときの傾転方向および傾転量に
応じて、作業装置11を構成するブーム12、アーム1
3、バケット14の動作、および上部旋回体2の旋回動
作を制御するものである。また、運転室4内には、運転
席15の前側に位置して後述する単一の走行操作部材3
7が配設されている。
【0040】18Lは下部走行体1に設けられ左側の駆
動輪9を駆動する左油圧モータを示し、該左油圧モータ
18Lは、図4に示すように、後述の油圧ポンプ19か
ら給排される圧油によって矢印A方向またはB方向に回
転され、例えばA方向に回転されたときには履帯10L
を前進側に駆動し、B方向に回転されたときには履帯1
0Lを後退側に駆動する。
【0041】18Rは下部走行体1に設けられ右側の駆
動輪9を駆動する右油圧モータで、該右油圧モータ18
Rは、図4に示すように、後述の油圧ポンプ20から給
排される圧油によって矢印A方向またはB方向に回転さ
れ、例えばA方向に回転されたときには履帯10Rを前
進側に駆動し、B方向に回転されたときには履帯10R
を後退側に駆動する。
【0042】19,20は上部旋回体2の機械室5内に
設けられた油圧ポンプを示し、該各油圧ポンプ19,2
0は原動機21によって駆動され、タンク22と共に各
油圧モータ18L,18Rの油圧源を構成している。
【0043】そして、油圧ポンプ19は、タンク22内
の作動油を高圧の圧油としてポンプ管路23に吐出さ
せ、ポンプ管路23に吐出した圧油は、後述の左走行用
切換弁29が中立位置(イ)にあるときにはタンク管路
24に排出され、切換位置(ロ),(ハ)に切換えられ
たときにはモータ管路25A,25Bを介して左油圧モ
ータ18Lに供給される。即ち、ポンプ管路23、タン
ク管路24およびモータ管路25A,25Bによって左
油圧モータ18Lの主管路が構成されている。
【0044】一方、油圧ポンプ20はタンク22内の作
動油を高圧の圧油としてポンプ管路26に吐出させ、ポ
ンプ管路26に吐出した圧油は、後述の右走行用切換弁
30が中立位置(イ)にあるときにはタンク管路24に
排出され、切換位置(ロ),(ハ)に切換えられたとき
にはモータ管路27A,27Bを介して右油圧モータ1
8Rに供給される。即ち、ポンプ管路26、タンク管路
24およびモータ管路27A,27Bによって右油圧モ
ータ18Rの主管路が構成されている。
【0045】28は油圧ポンプ19,20と共に原動機
21によって駆動されるパイロットポンプで、該パイロ
ットポンプ28はタンク22と共にパイロット油圧源を
構成するものである。
【0046】29はポンプ管路23、タンク管路24お
よびモータ管路25A,25Bからなる左油圧モータ1
8Lの主管路の途中に配設された左走行用切換弁を示
し、該左走行用切換弁29は、前進側の油圧パイロット
部29Aと後退側の油圧パイロット部29Bとを備えた
油圧パイロット式の方向切換弁からなっている。そし
て、左走行用切換弁29は、油圧パイロット部29Aに
パイロット圧が供給されて中立位置(イ)から切換位置
(ロ)に切換えられたときに、左油圧モータ18Lを矢
印A方向(前進側)に回転させ、油圧パイロット部29
Bにパイロット圧が供給されて中立位置(イ)から切換
位置(ハ)に切換えられたときに、左油圧モータ18L
を矢印B方向(後退側)に回転させる。
【0047】30はポンプ管路26、タンク管路24お
よびモータ管路27A,27Bからなる右油圧モータ1
8Rの主管路の途中に配設された右走行用切換弁を示
し、該右走行用切換弁30は、前進側の油圧パイロット
部30Aと後退側の油圧パイロット部30Bとを備えた
油圧パイロット式の方向切換弁からなっている。そし
て、右走行用切換弁30は、油圧パイロット部30Aに
パイロット圧が供給されて中立位置(イ)から切換位置
(ロ)に切換えられたときに、右油圧モータ18Rを矢
印A方向(前進側)に回転させ、油圧パイロット部30
Bにパイロット圧が供給されて中立位置(イ)から切換
位置(ハ)に切換えられたときに、右油圧モータ18R
を矢印B方向(後退側)に回転させる。
【0048】31は左走行用切換弁29および右走行用
切換弁30を中立位置(イ)から切換位置(ロ)または
(ハ)に切換える遠隔操作手段としての減圧弁型油圧パ
イロット弁を示し、該油圧パイロット弁31は、第1の
信号出力部としての減圧弁部32A、第2の信号出力部
としての減圧弁部32B、第3の信号出力部としての減
圧弁部32C、第4の信号出力部としての減圧弁部32
Dを有している。
【0049】そして、減圧弁部32Aは第1のパイロッ
ト管路33Aを介して右走行用切換弁30の油圧パイロ
ット部30Aに接続され、減圧弁部32Bは第2のパイ
ロット管路33Bを介して右走行用切換弁30の油圧パ
イロット部30Bに接続され、減圧弁部32Cは第3の
パイロット管路33Cを介して左走行用切換弁29の油
圧パイロット部29Aに接続され、減圧弁部32Dは第
4のパイロット管路33Dを介して左走行用切換弁29
の油圧パイロット部29Bに接続されている。
【0050】ここで、油圧パイロット弁31は、図5な
いし図7に示すように、後述する各プッシャ42A〜4
2Dが上面側に設けられた立方体状のケーシング34を
有し、該ケーシング34の上面側には平板状の取付板3
5が固着されている。そして、該取付板35を床板16
にボルト締めすることにより、油圧パイロット弁31が
運転席15の前側に位置して床板16の下側に配設さ
れ、該油圧パイロット弁31のケーシング34上には、
自在継手36を介して走行操作部材37が設けられてい
る。
【0051】37は自在継手36を介して油圧パイロッ
ト弁31のケーシング34上に傾転可能に設けられた単
一の走行操作部材を示し、該走行操作部材37は、図3
に示すように運転席15の前側に位置して運転室4内に
配設されている。
【0052】ここで、走行操作部材37は、図5に示す
ように、ほぼ「く」字状に屈曲した板状の走行操作ペダ
ル38と、該走行操作ペダル38の下面にボルト締めさ
れ、下向きに突出するねじ軸39Aが設けられた連結部
材39と、該連結部材39にボルト締めされ、走行操作
ペダル38の前端側から上向きに伸長した走行操作レバ
ー40と、連結部材39のねじ軸39Aに螺着された円
板状の押圧板41とから一体的に形成されている。
【0053】42A,42B,42C,42Dは互いに
90度の間隔をもってケーシング34の上面側に設けら
れ、上端部が半球状に形成された第1,第2,第3,第
4のプッシャをそれぞれ示し、図6に示すように、第1
のプッシャ42Aは自在継手36の左前側に位置し、第
2のプッシャ42Bは自在継手36の左後側に位置し、
第3のプッシャ42Cは自在継手36の右前側に位置
し、第4のプッシャ42Dは自在継手36の右後側に位
置している。
【0054】ここで、各プッシャ42A〜42Dの上端
部は押圧板41の下面に常時当接し、運転席15に着席
した作業者が走行操作ペダル38または走行操作レバー
40を傾転操作したときには、自在継手36を中心とし
て傾転する押圧板41によって、各プッシャ42A〜4
2Dのいずれかが押圧操作される構成となっている。
【0055】そして、油圧パイロット弁31のケーシン
グ34内には、圧油供給管路43を介してパイロットポ
ンプ28と接続されるポンプポート44、タンク管路2
4を介してタンク22と常時連通するタンクポート4
5、該タンクポート45と常時連通するばね室46、前
記各減圧弁部32A〜32D等が設けられている。
【0056】ここで、各減圧弁部32A〜32Dはほぼ
同一の構造を有しているため、以下、図7を参照して減
圧弁部32Bについて説明し、他の減圧弁部32A,3
2C,32Dについては、減圧弁部32Bと対応する構
成要素の符号に添字A,C,Dを付し、その説明を省略
するものとする。
【0057】図7において、47Bは上端側がケーシン
グ34の上面側に開口し下端側がばね室46に開口した
プッシャガイド穴で、該プッシャガイド穴47B内には
プッシャ42Bが上下方向に摺動可能に挿嵌されてい
る。48Bはプッシャガイド穴47Bと同軸となるよう
にケーシング34の下端側に設けられた出力ポートで、
該出力ポート48Bとばね室46との間には、出力ポー
ト48Bをポンプポート44、タンクポート45に連通
させるスプールガイド穴49Bが設けられている。
【0058】50Bはスプールガイド穴49B内に摺動
変位可能に設けられたスプールを示し、該スプール50
B内には、スプール50Bの位置に応じて出力ポート4
8Bをポンプポート44とタンクポート45とのいずれ
かに連通させる流路51Bが軸方向に形成されている。
【0059】52Bはスプール50Bの外周側に位置し
てばね室46内に設けられた復帰用ばねで、該復帰用ば
ね52Bは、プッシャ42Bを軸方向上向きに常時付勢
し、該プッシャ42Bを図7に示す初期位置に復帰させ
るものである。53Bはプッシャ42Bとスプール50
Bとの間に所定のプリセット荷重をもって配設された設
定用ばねで、該設定用ばね53Bは、プッシャ42Bに
対する押圧操作量に応じて減圧弁部32Bから出力され
るパイロット圧を制御するものである。
【0060】このように、油圧パイロット弁31の各減
圧弁部32A〜32Dからは、各プッシャ42A〜42
Dに対する押圧操作量に応じたパイロット圧が出力さ
れ、このパイロット圧に応じたストローク量をもって各
走行用切換弁29,30が切換えられる構成となってい
る。
【0061】54は前記第2のパイロット管路33Bと
第4のパイロット管路33Dの途中に設けられた方向切
換弁で、該方向切換弁54は油圧パイロット部54Aを
備えた4ポート2位置の方向切換弁からなっている。そ
して、方向切換弁54は、常時は切換位置(イ)を保持
し、油圧パイロット弁31の減圧弁部32Bからのパイ
ロット圧をパイロット管路33Bを介して右走行用切換
弁30の油圧パイロット部30Bに出力させると共に、
油圧パイロット弁31の減圧弁部32Dからのパイロッ
ト圧をパイロット管路33Dを介して左走行用切換弁2
9の油圧パイロット部29Bに出力させる。
【0062】一方、方向切換弁54は、油圧パイロット
部54Aに後述する第1の制御管路55、または第2の
制御管路59を介してパイロット圧が供給されたときに
切換位置(ロ)に切換えられ、減圧弁部32Bからのパ
イロット圧をパイロット管路33Dを介して左走行用切
換弁29の油圧パイロット部29Bに出力させると共
に、減圧弁部32Dからのパイロット圧をパイロット管
路33Bを介して右走行用切換弁30の油圧パイロット
部30Bに出力させる。
【0063】55はパイロットポンプ28と方向切換弁
54の油圧パイロット部54Aとの間を接続する第1の
制御管路を示し、該制御管路55の一端側は圧油供給管
路43に接続され、他端側は方向切換弁54の油圧パイ
ロット部54Aに接続されている。
【0064】56は制御管路55の途中に設けられた第
1の制御弁で、該制御弁56の油圧パイロット部56A
は、油圧パイロット弁31の減圧弁部32Aに接続され
ている。そして、制御弁56は、常時は閉弁位置(イ)
を保持し、油圧パイロット弁31のプッシャ42Aが押
圧されたときに、減圧弁部32Aから出力されるパイロ
ット圧によって開弁位置(ロ)に切換わるものである。
【0065】57は制御弁56よりも下流側に位置して
制御管路55の途中に設けられ、制御弁56に対して直
列となった第2の制御弁で、該制御弁57の油圧パイロ
ット部57Aは、油圧パイロット弁31の減圧弁部32
Bに接続されている。そして、制御弁57は、常時は閉
弁位置(イ)を保持し、油圧パイロット弁31のプッシ
ャ42Bが押圧されたときに、減圧弁部32Bから出力
されるパイロット圧によって開弁位置(ロ)に切換わる
ものである。
【0066】そして、各制御弁56,57が開弁位置
(ロ)に切換わったとき、即ち、油圧パイロット弁31
のプッシャ42A,42Bが同時に押圧されたときに、
パイロットポンプ28からのパイロット圧が、制御管路
55を介して方向切換弁54の油圧パイロット部54A
に供給される構成となっている。
【0067】従って、本実施例では、制御管路55と、
各制御弁56,57とによって、方向切換弁54に切換
信号としてのパイロット圧を出力する第1の弁切換手段
58が構成されている。
【0068】59はパイロットポンプ28と方向切換弁
54の油圧パイロット部54Aとの間を接続する第2の
制御管路を示し、該制御管路59は制御管路55に対し
て並列接続され、一端側が制御弁56よりも上流側で制
御管路55に接続され、他端側が制御弁57よりも下流
側で制御管路55に接続されている。
【0069】60は制御管路59の途中に設けられた第
3の制御弁で、該制御弁60の油圧パイロット部60A
は、油圧パイロット弁31の減圧弁部32Cに接続され
ている。そして、制御弁60は、常時は閉弁位置(イ)
を保持し、油圧パイロット弁31のプッシャ42Cが押
圧されたときに、減圧弁部32Cから出力されるパイロ
ット圧によって開弁位置(ロ)に切換わるものである。
【0070】61は制御弁60よりも下流側に位置して
制御管路59の途中に設けられ制御弁60に対して直列
となった第4の制御弁で、該制御弁61の油圧パイロッ
ト部61Aは、油圧パイロット弁31の減圧弁部32D
に接続されている。そして、制御弁61は、常時は閉弁
位置(イ)を保持し、油圧パイロット弁31のプッシャ
42Dが押圧されたときに、減圧弁部32Dから出力さ
れるパイロット圧によって開弁位置(ロ)に切換わるも
のである。
【0071】そして、各制御弁60,61が開弁位置
(ロ)に切換わったとき、即ち、油圧パイロット弁31
のプッシャ42C,42Dが同時に押圧されたときに、
パイロットポンプ28からのパイロット圧が、制御管路
59を介して方向切換弁54の油圧パイロット部54A
に供給される構成となっている。
【0072】従って、本実施例では、制御管路59と、
各制御弁60,61とによって、方向切換弁54に切換
信号としてのパイロット圧を出力する第2の弁切換手段
62が構成されている。
【0073】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、以下、その作動について説明する。
【0074】まず、運転席15に着席した作業者が、走
行操作部材37の走行操作ペダル38または走行操作レ
バー40(以下、走行操作部材37という)を、中立位
置から図3、図6中の矢印P1方向(左前方)に傾転操
作した場合には、油圧パイロット弁31のプッシャ42
Aのみが押圧される。
【0075】これにより、油圧パイロット弁31の減圧
弁部32Aから出力されたパイロット圧が、パイロット
管路33Aを介して右走行用切換弁30の油圧パイロッ
ト部30Aに供給され、右走行用切換弁30が中立位置
(イ)から切換位置(ロ)に切換えられる。この結果、
油圧ポンプ20から吐出した圧油が、ポンプ管路26、
モータ管路27Aを介して右油圧モータ18Rに供給さ
れ、右油圧モータ18Rのみが矢印A方向に回転され
る。かくして、左側の履帯10Lが停止した状態で、右
側の履帯10Rのみが前進側に駆動されるようになり、
油圧ショベルは図2中の矢印P1方向(左前方)への緩
旋回走行を行う。
【0076】一方、走行操作部材37を中立位置から図
3、図6中の矢印P2方向(左後方)に傾転操作した場
合には、油圧パイロット弁31のプッシャ42Bのみが
押圧される。
【0077】このとき、油圧パイロット弁31の減圧弁
部32Bからのパイロット圧によって制御弁57が開弁
位置(ロ)に切換えられる。しかし、制御弁57と直列
に設けられた制御弁56は閉弁位置(イ)を保持するた
め、制御管路55を介して方向切換弁54の油圧パイロ
ット部54Aにパイロット圧が供給されることがなく、
方向切換弁54は切換位置(イ)を保持する。
【0078】このため、油圧パイロット弁31の減圧弁
部32Bから出力されたパイロット圧は、パイロット管
路33Bを介して右走行用切換弁30の油圧パイロット
部30Bに供給され、右走行用切換弁30は、中立位置
(イ)から切換位置(ハ)に切換えられる。この結果、
油圧ポンプ20から吐出した圧油が、ポンプ管路26、
モータ管路27Bを介して右油圧モータ18Rに供給さ
れ、右油圧モータ18Rのみが矢印B方向に回転駆動さ
れる。かくして、左側の履帯10Lが停止した状態で、
右側の履帯10Rのみが後退側に駆動されるようにな
り、油圧ショベルは図2中の矢印P2方向(左後方)へ
の緩旋回走行を行う。
【0079】次に、走行操作部材37を中立位置から図
3、図6中の矢印P3方向(右前方)に傾転操作した場
合には、油圧パイロット弁31のプッシャ42Cのみが
押圧される。
【0080】これにより、油圧パイロット弁31の減圧
弁部32Cから出力されたパイロット圧が、パイロット
管路33Cを介して左走行用切換弁29の油圧パイロッ
ト部29Aに供給され、左走行用切換弁29は、中立位
置(イ)から切換位置(ロ)に切換えられる。この結
果、油圧ポンプ19から吐出した圧油が、ポンプ管路2
3、モータ管路25Aを介して左油圧モータ18Lに供
給され、左油圧モータ18Lのみが矢印A方向に回転駆
動される。かくして、右側の履帯10Rが停止した状態
で、左側の履帯10Lのみが前進側に駆動されるように
なり、油圧ショベルは図2中の矢印P3方向(右前方)
への緩旋回走行を行う。
【0081】一方、走行操作部材37を中立位置から図
3、図6中の矢印P4方向(右後方)に傾転操作した場
合には、油圧パイロット弁31のプッシャ42Dのみが
押圧される。
【0082】このとき、油圧パイロット弁31の減圧弁
部32Dからのパイロット圧によって制御弁61が開弁
位置(ロ)に切換えられる。しかし、制御弁61と直列
に設けられた制御弁60は閉弁位置(イ)を保持するた
め、制御管路59等を介して方向切換弁54の油圧パイ
ロット部54Aにパイロット圧が供給されることがな
く、方向切換弁54は切換位置(イ)を保持する。
【0083】このため、油圧パイロット弁31の減圧弁
部32Dから出力されたパイロット圧は、パイロット管
路33Dを介して左走行用切換弁29の油圧パイロット
部29Bに供給され、左走行用切換弁29は、中立位置
(イ)から切換位置(ハ)に切換えられる。この結果、
油圧ポンプ19から吐出した圧油が、ポンプ管路23、
モータ管路25Bを介して左油圧モータ18Lに供給さ
れ、左油圧モータ18Lのみが矢印B方向に回転駆動さ
れる。かくして、右側の履帯10Rが停止した状態で、
左側の履帯10Lのみが後退側に駆動されるようにな
り、油圧ショベルは図2中の矢印P4方向(右後方)へ
の緩旋回走行を行う。
【0084】次に、走行操作部材37を中立位置から図
3、図6中の矢印P5方向(前方)に傾転操作した場合
には、油圧パイロット弁31のプッシャ42A,42C
が同時に押圧される。
【0085】これにより、減圧弁部32Aから出力され
たパイロット圧がパイロット管路33Aを介して右走行
用切換弁30の油圧パイロット部30Aに供給され、右
走行用切換弁30が中立位置(イ)から切換位置(ロ)
に切換えられると共に、減圧弁部32Cから出力された
パイロット圧がパイロット管路33Cを介して左走行用
切換弁29の油圧パイロット部29Aに供給され、左走
行用切換弁29が中立位置(イ)から切換位置(ロ)に
切換えられる。この結果、油圧ポンプ20から吐出した
圧油によって右油圧モータ18Rが矢印A方向に回転駆
動されると共に、油圧ポンプ19から吐出した圧油によ
って左油圧モータ18Lが矢印A方向に回転駆動され
る。かくして、右側の履帯10Rと左側の履帯10Lと
が同時に前進側に駆動されるようになり、油圧ショベル
は図2中の矢印P5方向(前方)への前進走行を行う。
【0086】一方、走行操作部材37を中立位置から図
3、図6中の矢印P6方向(後方)に傾転操作した場合
には、油圧パイロット弁31のプッシャ42B,42D
が同時に押圧される。
【0087】このとき、油圧パイロット弁31の減圧弁
部32Bからのパイロット圧によって制御弁57が開弁
位置(ロ)に切換えられると共に、減圧弁部32Dから
のパイロット圧によって制御弁61が開弁位置(ロ)に
切換えられる。しかし、制御弁57と直列に設けられた
制御弁56が閉弁位置(イ)を保持すると共に、制御弁
61と直列に設けられた制御弁60が閉弁位置(イ)を
保持するため、制御管路55または制御管路59を介し
て方向切換弁54の油圧パイロット部54Aにパイロッ
ト圧が供給されることがなく、方向切換弁54は切換位
置(イ)を保持する。
【0088】このため、減圧弁部32Bから出力された
パイロット圧がパイロット管路33Bを介して右走行用
切換弁30の油圧パイロット部30Bに供給され、右走
行用切換弁30が中立位置(イ)から切換位置(ハ)に
切換えられると共に、減圧弁部32Dから出力されたパ
イロット圧が、パイロット管路33Dを介して左走行用
切換弁29の油圧パイロット部29Bに供給され、左走
行用切換弁29が中立位置(イ)から切換位置(ハ)に
切換えられる。この結果、油圧ポンプ20から吐出した
圧油によって右油圧モータ18Rが矢印B方向に回転駆
動されると共に、油圧ポンプ19から吐出した圧油によ
って左油圧モータ18Lが矢印B方向に回転駆動され
る。かくして、右側の履帯10Rと左側の履帯10Lと
が同時に後退側に駆動されるようになり、油圧ショベル
は図2中の矢印P6方向(後方)への後退走行を行う。
【0089】次に、走行操作部材37を中立位置から図
3、図6中の矢印P7方向(左側方)に傾転操作した場
合には、プッシャ42A,42Bが同時に押圧される。
【0090】この場合には、油圧パイロット弁31の減
圧弁部32Aからのパイロット圧によって制御弁56が
開弁位置(ロ)に切換えられると共に、減圧弁部32B
からのパイロット圧によって制御弁57が開弁位置
(ロ)に切換えられる。このため、パイロットポンプ2
8からのパイロット圧が制御管路55を介して方向切換
弁54の油圧パイロット部54Aに供給され、該方向切
換弁54が切換位置(イ)から切換位置(ロ)に切換え
られる。
【0091】これにより、減圧弁部32Aからのパイロ
ット圧がパイロット管路33Aを介して右走行用切換弁
30の油圧パイロット部30Aに供給され、右走行用切
換弁30が切換位置(ロ)に切換えられると共に、減圧
弁部32Bからのパイロット圧がパイロット管路33D
を介して左走行用切換弁29の油圧パイロット部29B
に供給され、左走行用切換弁29が切換位置(ハ)に切
換えられる。この結果、油圧ポンプ20から吐出した圧
油によって右油圧モータ18Rが矢印A方向に回転駆動
されると共に、油圧ポンプ19から吐出した圧油によっ
て左油圧モータ18Lが矢印B方向に回転駆動される。
かくして、右側の履帯10Rが前進側に駆動されると同
時に、左側の履帯10Lが後退側に駆動されるようにな
り、油圧ショベルは図2中に矢印P7で示すように、小
さな旋回半径をもって左側方への急旋回走行を行う。
【0092】一方、走行操作部材37を中立位置から図
3、図6中の矢印P8方向(右側方)に傾転操作した場
合には、プッシャ42C,42Dが同時に押圧される。
【0093】この場合には、油圧パイロット弁31の減
圧弁部32Cからのパイロット圧によって制御弁60が
開弁位置(ロ)に切換えられると共に、減圧弁部32D
からのパイロット圧によって制御弁61が開弁位置
(ロ)に切換えられる。このため、パイロットポンプ2
8からのパイロット圧が制御管路59等を介して方向切
換弁54の油圧パイロット部54Aに供給され、該方向
切換弁54が切換位置(イ)から切換位置(ロ)に切換
えられる。
【0094】これにより、減圧弁部32Cからのパイロ
ット圧がパイロット管路33Cを介して左走行用切換弁
29の油圧パイロット部29Aに供給され、左走行用切
換弁29が切換位置(ロ)に切換えられると共に、減圧
弁部32Dからのパイロット圧がパイロット管路33B
を介して右走行用切換弁30の油圧パイロット部30B
に供給され、右走行用切換弁30が切換位置(ハ)に切
換えられる。この結果、油圧ポンプ19から吐出した圧
油によって左油圧モータ18Lが矢印A方向に回転駆動
されると共に、油圧ポンプ20から吐出した圧油によっ
て右油圧モータ18Rが矢印B方向に回転駆動される。
かくして、左側の履帯10Lが前進側に駆動されると同
時に、右側の履帯10Rが後退側に駆動されるようにな
り、油圧ショベルは図2中に矢印P8で示すように、小
さな旋回半径をもって右側方への急旋回走行を行う。
【0095】上述の如く、本実施例によれば、図3、図
6中に矢印P1〜P8で示す走行操作部材37の操作方
向と、図2中に矢印P1〜P8で示す下部走行体1の走
行方向とを常に一致させることができるから、例えば上
述した他の従来技術の如き走行操作時における作業者の
違和感を解消することができ、走行操作時における作業
者の疲労を軽減し、油圧ショベルの走行時における操作
性を向上することができる。
【0096】しかも、運転席15の前側に傾転可能に設
けられた走行操作部材37に対する操作に応じて、下部
走行体1の走行動作を制御することができるから、例え
ば作業装置11を作動させつつ下部走行体1を走行させ
る複合作業を行う場合に、運転席15に着席した作業者
は、両手を用いて各作業用操作レバー17を操作しつ
つ、片足だけで走行操作部材37の走行操作ペダル38
を操作することができる。
【0097】従って、作業者は複合作業時において少な
くとも片足を運転室4の床板16上に置くことにより、
作業姿勢を安定させることができる。この結果、作業者
の疲労を軽減できる上に、走行操作ペダル38に対する
操作を正確に行うことができ、複合作業時の作業能率を
大幅に向上することができる。
【0098】さらに、本実施例では、パイロット管路3
3B,33Dの途中に油圧パイロット式の方向切換弁5
4を設け、油圧パイロット弁31のプッシャ42A,4
2Bが同時に押圧されたときに方向切換弁54に切換用
のパイロット圧を出力する第1の弁切換手段58を、パ
イロットポンプ28と方向切換弁54の油圧パイロット
部54Aとの間を接続する制御管路55と、該制御管路
55の途中に直列に設けた制御弁56,57とから構成
し、油圧パイロット弁31のプッシャ42C,42Dが
同時に押圧されたときに方向切換弁54に切換用のパイ
ロット圧を出力する第2の弁切換手段62を、パイロッ
トポンプ28と方向切換弁54の油圧パイロット部54
Aとの間を接続する制御管路59と、該制御管路59の
途中に直列に設けた制御弁60,61とから構成してい
る。このため、左油圧モータ18L、右油圧モータ18
Rを駆動するための既存の油圧回路内に、油圧パイロッ
ト弁31、方向切換弁54、制御管路55,59、各制
御弁56,57,60,61等を設けるだけで、本実施
例による走行操作装置の油圧回路を簡単に構成すること
ができる。
【0099】次に、図8、図9は本発明による第2の実
施例を示している。なお、本実施例では上述した第1の
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0100】図において、71は第1の実施例による油
圧パイロット式の方向切換弁54に代えて本実施例に用
いられる電磁パイロット式の方向切換弁で、該方向切換
弁71は、常時は切換位置(イ)を保持し、電磁パイロ
ット部71Aに後述するオア回路76から切換信号が出
力されたときに切換位置(ロ)に切換えられる。
【0101】そして、方向切換弁71が切換位置(イ)
を保持するときには、油圧パイロット弁31の減圧弁部
32Bがパイロット管路33Bを介して右走行用切換弁
30の油圧パイロット部30Bに接続される共に、減圧
弁部32Dがパイロット管路33Dを介して左走行用切
換弁29の油圧パイロット部29Bに接続される。
【0102】一方、方向切換弁71が切換位置(ロ)に
切換えられたときには、油圧パイロット弁31の減圧弁
部32Bがパイロット管路33Dを介して左走行用切換
弁29の油圧パイロット部29Bに接続されると共に、
減圧弁部32Dがパイロット管路33Bを介して右走行
用切換弁30の油圧パイロット部30Bに接続される。
【0103】72A,72Bはプッシャ42A,42B
の近傍に設けられ、プッシャ42A,42Bが押圧され
たときに信号を出力する第1、第2の信号出力器、72
C,72Dはプッシャ42C,42Dの近傍に設けら
れ、プッシャ42A,42Bが押圧されたときに信号を
出力する第3、第4の信号出力器を示し、これら各信号
出力器72A〜72Dは、例えばポテンショメータ等に
よって構成されている。
【0104】73はコントローラを示し、該コントロー
ラ73は、図9に示すようにアンド回路74,75と、
オア回路76とから構成され、アンド回路74は、前記
信号出力器72A,72Bから同時に信号が入力された
ときに一致信号をオア回路76に出力し、アンド回路7
5は、前記信号出力器72C,72Dから同時に信号が
入力されたときに一致信号をオア回路76に出力するも
のである。
【0105】そして、オア回路76の出力側は方向切換
弁71の電磁パイロット部71Aに接続され、オア回路
76は、各アンド回路74,75のうちいずれか一方か
ら一致信号が入力されたとき、その一致信号を切換信号
として方向切換弁71の電磁パイロット部71Aに出力
するものである。
【0106】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、走行操作部材37が左側方に傾転操作されて油圧パ
イロット弁31のプッシャ42A,42Bが同時に押圧
された場合には、信号出力器72A,72Bからの出力
により、アンド回路74、オア回路76を介して方向切
換弁71の電磁パイロット部71Aに切換信号が出力さ
れる。このため、方向切換弁71が切換位置(イ)から
切換位置(ロ)に切換えられ、油圧パイロット弁31の
減圧弁部32Bが、パイロット管路33Dを介して左走
行用切換弁29の油圧パイロット部29Bに接続され
る。
【0107】これにより、減圧弁部32Aからのパイロ
ット圧が右走行用切換弁30の油圧パイロット部30A
に供給され、右油圧モータ18Rが矢印A方向に回転さ
れると共に、減圧弁部32Bからのパイロット圧が左走
行用切換弁29の油圧パイロット部29Bに供給され、
左油圧モータ18Lが矢印B方向に回転される。この結
果、油圧ショベルは小さな旋回半径をもって左側方への
急旋回走行を行う。
【0108】一方、走行操作部材37が右側方に傾転操
作されてプッシャ42C,42Dが同時に押圧された場
合には、信号出力器72C,72Dからの出力により、
アンド回路75、オア回路76を介して方向切換弁71
の電磁パイロット部71Aに切換信号が出力される。こ
のため、方向切換弁71が切換位置(イ)から切換位置
(ロ)に切換えられ、油圧パイロット弁31の減圧弁部
32Dが、パイロット管路33Bを介して右走行用切換
弁30の油圧パイロット部30Bに接続される。
【0109】これにより、減圧弁部32Cからのパイロ
ット圧が左走行用切換弁29の油圧パイロット部29A
に供給され、左油圧モータ18Lが矢印A方向に回転さ
れると共に、減圧弁部32Dからのパイロット圧が右走
行用切換弁30の油圧パイロット部30Bに供給され、
右油圧モータ18Rが矢印B方向に回転される。この結
果、油圧ショベルは小さな旋回半径をもって右側方への
急旋回走行を行う。
【0110】かくして、本実施例においても前記第1の
実施例と同様に、走行操作部材37の操作方向と下部走
行体1の走行方向とを常に一致させることができ、走行
操作時における作業者の疲労を軽減し、油圧ショベルの
走行時における操作性を向上することができる。
【0111】なお、前記第1の実施例では、1個のパイ
ロットポンプ28と方向切換弁54の油圧パイロット部
54Aとの間に、第1の弁切換手段58を構成する制御
管路55と第2の弁切換手段62を構成する制御管路5
9とを接続した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限
るものではなく、例えば2個のパイロットポンプを設
け、一方のパイロットポンプと方向切換弁54の油圧パ
イロット部54Aとの間を制御管路55を介して接続
し、他方のパイロットポンプと方向切換弁54の油圧パ
イロット部54Aとの間を制御管路59を介して接続す
る構成としてもよい。
【0112】また、前記各実施例では、走行操作部材3
7を走行操作ペダル38および走行操作レバー40等か
ら構成した場合を挙げたが、本発明はこれに限らず、例
えば走行操作ペダル38または走行操作レバー40のう
ちいずれか一方のみを設ける構成としてもよい。
【0113】さらに、前記各実施例では、旋回フレーム
3上に運転室4が設けられた油圧ショベルを例に挙げた
が、本発明はこれに限るものではなく、例えばキャノピ
のみを有する油圧ショベル等に適用してもよい。
【0114】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、運転席の近傍に自在継手を介して単一の走行操
作手段を傾転可能に設け、この走行操作手段によって自
在継手の左前側に設けた第1のプッシャが押圧されたと
きに右油圧モータが前進側に回転し、自在継手の左後側
に設けた第2のプッシャが押圧されたときに右油圧モー
タが後退側に回転し、自在継手の右前側に設けた第3の
プッシャが押圧されたときに左油圧モータが前進側に回
転し、自在継手の右後側に設けた第4のプッシャが押圧
されたときに左油圧モータが後退側に回転する構成とし
たから、走行操作手段を左前方、左後方、右前方、右後
方に操作したときに、この操作方向に一致させて下部走
行体を左前方、左後方、右前方、右後方に緩旋回走行さ
せることができ、走行操作手段を前方、後方に操作した
ときに、この操作方向に一致させて下部走行体を前進走
行、後退走行させることができる。
【0115】また、第1、第2のプッシャが同時に押圧
されたときには、右油圧モータが前進側に回転すると共
に左油圧モータが後退側に回転し、第3、第4のプッシ
ャが同時に押圧されたときには、左油圧モータが前進側
に回転すると共に右油圧モータが後退側に回転する構成
としたから、走行操作手段を左側方に操作したときに
は、下部走行体を左側方に急旋回走行させることがで
き、また、走行操作手段を右側方に操作したときには、
下部走行体を右側方に急旋回走行させることができる。
【0116】このように、走行操作手段に対する操作方
向と下部走行体の走行方向とを常に一致させることによ
り、作業者は違和感なく下部走行体の走行操作を行うこ
とができる。この結果、走行操作時における作業者の疲
労を軽減し、油圧ショベルの走行時における操作性を向
上することができる。
【0117】しかも、走行操作手段は片足だけで操作す
ることができるため、作業者は複合作業時において両足
を用いて走行操作を行う必要がなくなり、走行操作時の
作業姿勢を安定させることができる。この結果、作業者
の疲労を軽減できる上に、走行操作手段に対する操作を
正確に行うことができ、複合作業時の作業能率を大幅に
向上することができる。
【0118】また、請求項2の発明によれば、遠隔操作
手段に設けられた第1、第2のプッシャが同時に押圧さ
れたときに方向切換弁に切換信号を出力する第1の弁切
換手段を、パイロット油圧源と方向切換弁の油圧パイロ
ット部との間を接続する第1の制御管路と、該第1の制
御管路の途中に設けた第1、第2の制御弁とから構成
し、第3、第4のプッシャが同時に押圧されたときに方
向切換弁に切換信号を出力する第2の弁切換手段を、パ
イロット油圧源と方向切換弁の油圧パイロット部との間
を接続する第2の制御管路と、該第2の制御管路の途中
に設けた第3、第4の制御弁とから構成したから、左油
圧モータ、右油圧モータを駆動するための既存の油圧回
路内に、方向切換弁、各制御管路、各制御弁等を設ける
だけで、走行操作装置の油圧回路を簡単に構成すること
ができる。
【0119】さらに、請求項3の発明によれば、走行操
作手段を操作ペダルにより構成したから、作業者は両手
を用いて作業用操作レバーを操作しつつ片足を用いて操
作ペダルを操作する複合操作を確実に行うことができ
る。この場合、作業者は操作ペダルを片足で操作するこ
とにより、安定した作業姿勢をもって下部走行体の走行
動作を制御できる。この結果、複合作業時における作業
者の疲労を軽減でき、かつ走行操作を正確に行うことが
できる。
【0120】また、請求項4の発明によれば、走行操作
手段を操作レバーと操作ペダルのうち少なくともいずれ
か一方により構成したから、作業者は複合作業時の作業
内容に応じて、操作レバーまたは操作ペダルを選択的に
操作することができ、走行操作時の作業性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による走行操作装置が適用された
油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】油圧ショベルの走行方向を示す平面図である。
【図3】油圧ショベルの運転室内を示す平面図である。
【図4】第1の実施例による油圧ショベルの走行操作装
置を示す油圧回路図である。
【図5】油圧パイロット弁、走行操作部材等を示す分解
斜視図である。
【図6】床板に取付けられた油圧パイロット弁を走行操
作部材を取外した状態で示す平面図である。
【図7】図6中の矢示 VII−VII 方向からみた油圧パイ
ロット弁の縦断面図である。
【図8】第2の実施例による油圧ショベルの走行操作装
置を示す油圧回路図である。
【図9】信号出力器、コントローラ、電磁式方向切換弁
等を示す電気回路図である。
【図10】従来技術による走行操作レバーと、その操作
方向を示す平面図である。
【図11】図9に示す走行操作レバーを備えた従来技術
による油圧ショベルと、その走行方向を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 下部走行体 15 運転席 18L 左油圧モータ 18R 右油圧モータ 29 左走行用切換弁 30 右走行用切換弁 31 油圧パイロット弁(遠隔操作手段) 32A,32B,32C,32D 減圧弁部(信号出力
部) 33A,33B,33C,33D パイロット管路 36 自在継手 37 走行操作部材 38 走行操作ペダル 40 走行操作レバー 42A,42B,42C,42D プッシャ 54,71 方向切換弁 55 第1の制御管路 56 第1の制御弁 57 第2の制御弁 58 第1の弁切換手段 59 第2の制御管路 60 第3の制御弁 61 第4の制御弁 62 第2の弁切換手段 72A〜72D 信号出力器 73 コントローラ 74,75 アンド回路 76 オア回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の下部走行体に設けられた走行
    用の左油圧モータおよび右油圧モータと、 前記左油圧モータを油圧源に接続する主管路の途中に設
    けられ、外部からのパイロット圧により前記左油圧モー
    タの回転を前進側と後退側とに切換える左走行用切換弁
    と、 前記右油圧モータを油圧源に接続する主管路の途中に設
    けられ、外部からのパイロット圧により前記右油圧モー
    タの回転を前進側と後退側とに切換える右走行用切換弁
    と、 前記下部走行体の走行動作を制御するため運転席の近傍
    に自在継手を介して傾転可能に設けられた単一の走行操
    作手段と、 前記走行操作手段によって押圧される4個のプッシャを
    有し、前記自在継手の左前側に設けられた第1のプッシ
    ャが押圧されたときに第1のパイロット管路を介して前
    記右走行用切換弁の前進側にパイロット圧を出力する第
    1の信号出力部と、前記自在継手の左後側に設けられた
    第2のプッシャが押圧されたときに第2のパイロット管
    路を介して前記右走行用切換弁の後退側にパイロット圧
    を出力する第2の信号出力部と、前記自在継手の右前側
    に設けられた第3のプッシャが押圧されたときに第3の
    パイロット管路を介して前記左走行用切換弁の前進側に
    パイロット圧を出力する第3の信号出力部と、前記自在
    継手の右後側に設けられた第4のプッシャが押圧された
    ときに第4のパイロット管路を介して前記左走行用切換
    弁の後退側にパイロット圧を出力する第4の信号出力部
    とからなる遠隔操作手段と、 前記第2、第4のパイロット管路の途中に設けられ外部
    からの切換信号によって該第2、第4のパイロット管路
    の接続を切換えることにより、前記第2の信号出力部か
    らのパイロット圧を第4のパイロット管路を介して前記
    左走行用切換弁の後退側に出力させ、前記第4の信号出
    力部からのパイロット圧を第2のパイロット管路を介し
    て前記右走行用切換弁の後退側に出力させる方向切換弁
    と、 前記第1のプッシャと第2のプッシャが同時に押圧され
    たときに前記方向切換弁に切換信号を出力する第1の弁
    切換手段と、 前記第3のプッシャと第4のプッシャが同時に押圧され
    たときに前記方向切換弁に切換信号を出力する第2の弁
    切換手段とから構成してなる建設機械の走行操作装置。
  2. 【請求項2】 前記方向切換弁は油圧パイロット式方向
    切換弁によって構成し、 前記第1の弁切換手段は、パイロット油圧源と前記方向
    切換弁の油圧パイロット部との間を接続する第1の制御
    管路と、前記第1の制御管路の途中に設けられ前記第1
    のプッシャが押圧されたときに開弁する第1の制御弁
    と、前記第1の制御弁と直列に前記第1の制御管路の途
    中に設けられ前記第2のプッシャが押圧されたときに開
    弁する第2の制御弁とから構成し、 前記第2の弁切換手段は、パイロット油圧源と前記方向
    切換弁の油圧パイロット部との間を接続する第2の制御
    管路と、前記第2の制御管路の途中に設けられ前記第3
    のプッシャが押圧されたときに開弁する第3の制御弁
    と、前記第3の制御弁と直列に前記第2の制御管路の途
    中に設けられ前記第4のプッシャが押圧されたときに開
    弁する第4の制御弁とから構成してなる請求項1に記載
    の建設機械の走行操作装置。
  3. 【請求項3】 前記走行操作手段は操作ペダルにより構
    成してなる請求項1または2に記載の建設機械の走行操
    作装置。
  4. 【請求項4】 前記走行操作手段は、操作レバーと操作
    ペダルのうち、少なくともいずれか一方により構成して
    なる請求項1、2または3に記載の建設機械の走行操作
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009041314A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の走行制御装置
KR100888631B1 (ko) * 2001-04-26 2009-03-12 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 유압셔블

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KR100888631B1 (ko) * 2001-04-26 2009-03-12 가부시키가이샤 고마쓰 세이사쿠쇼 유압셔블
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