JPH115558A - クローラ式走行機体の走行用操作装置 - Google Patents
クローラ式走行機体の走行用操作装置Info
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- JPH115558A JPH115558A JP17655397A JP17655397A JPH115558A JP H115558 A JPH115558 A JP H115558A JP 17655397 A JP17655397 A JP 17655397A JP 17655397 A JP17655397 A JP 17655397A JP H115558 A JPH115558 A JP H115558A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 左右のクローラ式の走行装置を備えたクロー
ラ式走行機体において、走行操作を片手で行えるように
する。 【解決手段】 左右の走行装置8L、8Rの操作を、一
方のジョイスティック型の走行用操作レバー10で行え
るように構成した。
ラ式走行機体において、走行操作を片手で行えるように
する。 【解決手段】 左右の走行装置8L、8Rの操作を、一
方のジョイスティック型の走行用操作レバー10で行え
るように構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
クローラ式走行機体の走行用操作装置の技術分野に属す
るものである。
クローラ式走行機体の走行用操作装置の技術分野に属す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等のクローラ式走
行機体には、左右一対のクローラ式の走行装置と、これ
ら走行装置の操作を行うための走行用操作装置とが設け
られるが、該走行用操作装置は、従来、左側走行装置の
駆動、停止を行う左側走行用操作具と、右側走行装置の
駆動、停止を行う右側走行用操作具とが別々に設けられ
ていた。そして、例えば走行機体を前方または後方に直
進させる場合には、左右両方の走行用操作具を同方向に
同時に操作し、また左右にターンしたりスピンターン
(左右の走行装置を逆方向に駆動させて行う方向変換)
を行う場合には、左右の走行用操作具の操作量を異なら
しめたり逆方向に操作したりする構成となっていた。
行機体には、左右一対のクローラ式の走行装置と、これ
ら走行装置の操作を行うための走行用操作装置とが設け
られるが、該走行用操作装置は、従来、左側走行装置の
駆動、停止を行う左側走行用操作具と、右側走行装置の
駆動、停止を行う右側走行用操作具とが別々に設けられ
ていた。そして、例えば走行機体を前方または後方に直
進させる場合には、左右両方の走行用操作具を同方向に
同時に操作し、また左右にターンしたりスピンターン
(左右の走行装置を逆方向に駆動させて行う方向変換)
を行う場合には、左右の走行用操作具の操作量を異なら
しめたり逆方向に操作したりする構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来の左
右の走行用操作具には、操作レバー、操作ペダル、ある
いは操作レバーと操作ペダルとを並設したもの等がある
が、例えばスペース等の制約から操作レバーのみが採用
されているものでは、走行には前述したように左右の操
作レバーをそれぞれ操作しなければならないから、両手
が必要となる。このため、走行しながらドーザ等の作業
部を作動させたいような場合、両手がふさがっているか
ら作業部用操作レバーを操作することが事実上できず、
作業性に劣るという問題があり、ここに本発明が解決し
ようとする課題があった。さらに、走行用操作具とし
て、左右一対の専用の操作具が必要であって、部品点数
が多くコストダウンの妨げになるという解決すべき課題
もあった。
右の走行用操作具には、操作レバー、操作ペダル、ある
いは操作レバーと操作ペダルとを並設したもの等がある
が、例えばスペース等の制約から操作レバーのみが採用
されているものでは、走行には前述したように左右の操
作レバーをそれぞれ操作しなければならないから、両手
が必要となる。このため、走行しながらドーザ等の作業
部を作動させたいような場合、両手がふさがっているか
ら作業部用操作レバーを操作することが事実上できず、
作業性に劣るという問題があり、ここに本発明が解決し
ようとする課題があった。さらに、走行用操作具とし
て、左右一対の専用の操作具が必要であって、部品点数
が多くコストダウンの妨げになるという解決すべき課題
もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、左右のクローラ式の走行装置を
備えたクローラ式走行機体において、前記左右の走行装
置の操作を、X、Yの二次元方向に操作可能な一本のジ
ョイスティック型操作レバーで行うよう構成したもので
ある。そして、この様にすることにより、一本のジョイ
スティック型操作レバーで左右の走行装置の操作を行え
ることになって、従来の左右一対の走行用操作レバーで
走行操作を行うもののように両手がふさがって他の操作
レバーを操作できないようなことが無く、作業性が向上
する。このものにおいて、ジョイスティック型操作レバ
ーのX方向およびY方向の操作位置を検出する検出手段
と、該検出手段からの操作位置検出信号を入力し、該入
力した操作位置検出信号に基づいて左右の走行装置に制
御指令を出力する制御装置とを設けることにより、ジョ
イスティック型操作レバーの操作位置に基づいた左右の
走行装置の制御を行うことができる。また、前記ジョイ
スティック型操作レバーの操作領域は、左右両方の走行
装置を停止させる停止領域と、左右両方の走行装置を同
速度で前進側に駆動させる前直進領域と、左右両方の走
行装置を同速度で後進側に駆動させる後直進領域と、左
側走行装置を前進側に駆動させ、かつ右側走行装置を左
側走行装置よりも遅い速度で前進側に駆動させるか停止
させる前進右ターン領域と、左側走行装置を後進側に駆
動させ、かつ右側走行装置を左側走行装置よりも遅い速
度で後進側に駆動させるか停止させる後進右ターン領域
と、右側走行装置を前進側に駆動させ、かつ左側走行装
置を右側走行装置よりも遅い速度で前進側に駆動させる
か停止させる前進左ターン領域と、右側走行装置を後進
側に駆動させ、かつ左側走行装置を右側走行装置よりも
遅い速度で後進側に駆動させるか停止させる後進左ター
ン領域と、左側走行装置を前進側に駆動させ、かつ右側
走行装置を後進側に駆動させる前進右スピンターン領域
および後進左スピンターン領域と、右側走行装置を前進
側に駆動させ、かつ左側走行装置を後進側に駆動させる
前進左スピンターン領域および後進右スピンターン領域
とを設けることにより、一本のジョイスティック型操作
レバーで各種の走行操作を行うことができる。さらにこ
のものにおいて、ジョイスティック型操作レバーは前後
左右の二次元方向に操作可能なものとし、そして前後左
右に中立な位置を中立領域として、該中立領域および中
立領域の左右両側を停止領域に、中立領域の前側を前直
進領域に、中立領域の後側を後直進領域に、中立領域の
右前方を前進右ターン領域に、前進右ターン領域の右側
を前進右スピンターン領域に、中立領域の右後方を後進
右ターン領域に、後進右ターン領域の右側を後進右スピ
ンターン領域に、中立領域の左前方を前進左ターン領域
に、前進左ターン領域の左側を前進左スピンターン領域
に、中立領域の左後方を後進左ターン領域に、後進左タ
ーン領域の左側を後進左スピンターン領域に設定するこ
とにより、ジョイスティック操作レバーの操作方向と走
行機体の走行方向とが略一致することになって、オペレ
ータは何ら違和感のない人間工学に合った自然な感覚で
走行操作を行うことができる。
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、左右のクローラ式の走行装置を
備えたクローラ式走行機体において、前記左右の走行装
置の操作を、X、Yの二次元方向に操作可能な一本のジ
ョイスティック型操作レバーで行うよう構成したもので
ある。そして、この様にすることにより、一本のジョイ
スティック型操作レバーで左右の走行装置の操作を行え
ることになって、従来の左右一対の走行用操作レバーで
走行操作を行うもののように両手がふさがって他の操作
レバーを操作できないようなことが無く、作業性が向上
する。このものにおいて、ジョイスティック型操作レバ
ーのX方向およびY方向の操作位置を検出する検出手段
と、該検出手段からの操作位置検出信号を入力し、該入
力した操作位置検出信号に基づいて左右の走行装置に制
御指令を出力する制御装置とを設けることにより、ジョ
イスティック型操作レバーの操作位置に基づいた左右の
走行装置の制御を行うことができる。また、前記ジョイ
スティック型操作レバーの操作領域は、左右両方の走行
装置を停止させる停止領域と、左右両方の走行装置を同
速度で前進側に駆動させる前直進領域と、左右両方の走
行装置を同速度で後進側に駆動させる後直進領域と、左
側走行装置を前進側に駆動させ、かつ右側走行装置を左
側走行装置よりも遅い速度で前進側に駆動させるか停止
させる前進右ターン領域と、左側走行装置を後進側に駆
動させ、かつ右側走行装置を左側走行装置よりも遅い速
度で後進側に駆動させるか停止させる後進右ターン領域
と、右側走行装置を前進側に駆動させ、かつ左側走行装
置を右側走行装置よりも遅い速度で前進側に駆動させる
か停止させる前進左ターン領域と、右側走行装置を後進
側に駆動させ、かつ左側走行装置を右側走行装置よりも
遅い速度で後進側に駆動させるか停止させる後進左ター
ン領域と、左側走行装置を前進側に駆動させ、かつ右側
走行装置を後進側に駆動させる前進右スピンターン領域
および後進左スピンターン領域と、右側走行装置を前進
側に駆動させ、かつ左側走行装置を後進側に駆動させる
前進左スピンターン領域および後進右スピンターン領域
とを設けることにより、一本のジョイスティック型操作
レバーで各種の走行操作を行うことができる。さらにこ
のものにおいて、ジョイスティック型操作レバーは前後
左右の二次元方向に操作可能なものとし、そして前後左
右に中立な位置を中立領域として、該中立領域および中
立領域の左右両側を停止領域に、中立領域の前側を前直
進領域に、中立領域の後側を後直進領域に、中立領域の
右前方を前進右ターン領域に、前進右ターン領域の右側
を前進右スピンターン領域に、中立領域の右後方を後進
右ターン領域に、後進右ターン領域の右側を後進右スピ
ンターン領域に、中立領域の左前方を前進左ターン領域
に、前進左ターン領域の左側を前進左スピンターン領域
に、中立領域の左後方を後進左ターン領域に、後進左タ
ーン領域の左側を後進左スピンターン領域に設定するこ
とにより、ジョイスティック操作レバーの操作方向と走
行機体の走行方向とが略一致することになって、オペレ
ータは何ら違和感のない人間工学に合った自然な感覚で
走行操作を行うことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベル
であって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行
体2、該下部走行体2の上方に旋回自在に支持される上
部旋回体3、該上部旋回体3や下部走行体2に取付けら
れる作業装置4等の各部から構成されていること等の基
本的構成は従来通りである。
に基づいて説明する。図面において、1は油圧ショベル
であって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行
体2、該下部走行体2の上方に旋回自在に支持される上
部旋回体3、該上部旋回体3や下部走行体2に取付けら
れる作業装置4等の各部から構成されていること等の基
本的構成は従来通りである。
【0006】前記下部走行体2は、アイドラ5、駆動ス
プロケット6、クローラベルト7等から構成される左右
一対のクローラ式の走行装置8L、8Rを備えており、
そしてこれら走行装置8L、8Rが前進側、後進側に駆
動することにより油圧ショベル1の前進、後進、ターン
等が行われるが、これら走行装置8L、8Rの駆動、停
止は、運転席部9に設けられる一本の走行用操作レバー
10の操作に基づいて行われるように構成されている。
尚、図中、15L、15Rは上部旋回体3の旋回や作業
装置4等の作動を行うための左右の操作レバーである。
プロケット6、クローラベルト7等から構成される左右
一対のクローラ式の走行装置8L、8Rを備えており、
そしてこれら走行装置8L、8Rが前進側、後進側に駆
動することにより油圧ショベル1の前進、後進、ターン
等が行われるが、これら走行装置8L、8Rの駆動、停
止は、運転席部9に設けられる一本の走行用操作レバー
10の操作に基づいて行われるように構成されている。
尚、図中、15L、15Rは上部旋回体3の旋回や作業
装置4等の作動を行うための左右の操作レバーである。
【0007】前記走行用操作レバー10は、前後左右に
中立な中立位置を中心として前後左右の二次元方向(3
60度)に揺動操作可能なジョイスティック型の操作レ
バーであって、本実施の形態においては、該走行用操作
レバー10を揺動操作したときの操作位置は、前方揺動
角度α、後方揺動角度β、右方揺動角度γ、左方揺動角
度δとして前後用角度センサ11および左右用角度セン
サ12により検出されるようになっており、そしてこれ
ら検出値は、後述する制御装置13に入力される構成と
なっている。
中立な中立位置を中心として前後左右の二次元方向(3
60度)に揺動操作可能なジョイスティック型の操作レ
バーであって、本実施の形態においては、該走行用操作
レバー10を揺動操作したときの操作位置は、前方揺動
角度α、後方揺動角度β、右方揺動角度γ、左方揺動角
度δとして前後用角度センサ11および左右用角度セン
サ12により検出されるようになっており、そしてこれ
ら検出値は、後述する制御装置13に入力される構成と
なっている。
【0008】前記制御装置13は、マイクロコンピュー
タ等を用いて構成されるものであるが、このものは、前
記前後用角度センサ11および左右用角度センサ12か
らの検出信号を入力し、該入力信号に基づいて、前記左
右の走行装置8L、8Rを構成する左右の走行用油圧モ
ータ(図示せず)への圧油供給制御を行う左右の走行用
制御バルブ14L、14Rに対し、制御指令を出力する
構成となっている。
タ等を用いて構成されるものであるが、このものは、前
記前後用角度センサ11および左右用角度センサ12か
らの検出信号を入力し、該入力信号に基づいて、前記左
右の走行装置8L、8Rを構成する左右の走行用油圧モ
ータ(図示せず)への圧油供給制御を行う左右の走行用
制御バルブ14L、14Rに対し、制御指令を出力する
構成となっている。
【0009】つまり、走行用操作レバー10の操作位置
に基づいて左右の走行装置8L、8Rの駆動、停止制御
が行われることになるが、該走行用操作レバー10の操
作位置と走行装置8L、8Rの駆動、停止制御との関係
について、図3に基づいて説明すると、図3において、
αM、βM、γM、δMはそれぞれ走行用操作レバー1
0を前方、後方、右方、左方に最も大きく揺動操作した
ときの最大揺動角度を示している。そしてまず、走行用
操作レバー10が、前後左右に中立な位置(図3に示す
中立領域O)に位置している場合には、左右両方の走行
装置8L、8Rが停止するように制御される。さらに、
走行用操作レバー10を上記中立領域Oから左右方向に
揺動させた(前後方向には中立な位置で、図3に示す停
止領域A)場合においても、左右両方の走行装置8L、
8Rが停止するように制御される。
に基づいて左右の走行装置8L、8Rの駆動、停止制御
が行われることになるが、該走行用操作レバー10の操
作位置と走行装置8L、8Rの駆動、停止制御との関係
について、図3に基づいて説明すると、図3において、
αM、βM、γM、δMはそれぞれ走行用操作レバー1
0を前方、後方、右方、左方に最も大きく揺動操作した
ときの最大揺動角度を示している。そしてまず、走行用
操作レバー10が、前後左右に中立な位置(図3に示す
中立領域O)に位置している場合には、左右両方の走行
装置8L、8Rが停止するように制御される。さらに、
走行用操作レバー10を上記中立領域Oから左右方向に
揺動させた(前後方向には中立な位置で、図3に示す停
止領域A)場合においても、左右両方の走行装置8L、
8Rが停止するように制御される。
【0010】一方、走行用操作レバー10を前記中立領
域Oの前方位置(左右方向には中立な位置で、図3に示
す前直進領域B)に揺動操作した場合には、左右両方の
走行装置8L、8Rが同速度で前進駆動するよう制御さ
れ、これにより油圧ショベル1は前方へ直進する。この
場合、走行装置8L、8Rの速度制御は、前後用角度セ
ンサ11により検出される走行用操作レバー10の前方
への揺動角度αに対応して行われる。つまり、本実施の
形態においては、上記前方への揺動角度αが小さいとき
には走行装置8L、8Rの速度は遅いが、揺動角度αが
大きくなるほど速くなり、最大揺動角度αMまで操作し
たときに最大速度となるよう制御される。
域Oの前方位置(左右方向には中立な位置で、図3に示
す前直進領域B)に揺動操作した場合には、左右両方の
走行装置8L、8Rが同速度で前進駆動するよう制御さ
れ、これにより油圧ショベル1は前方へ直進する。この
場合、走行装置8L、8Rの速度制御は、前後用角度セ
ンサ11により検出される走行用操作レバー10の前方
への揺動角度αに対応して行われる。つまり、本実施の
形態においては、上記前方への揺動角度αが小さいとき
には走行装置8L、8Rの速度は遅いが、揺動角度αが
大きくなるほど速くなり、最大揺動角度αMまで操作し
たときに最大速度となるよう制御される。
【0011】また、走行用操作レバー10を中立領域O
の後方位置(左右方向には中立な位置で、図3に示す後
直進領域C)に揺動操作した場合には、左右両方の走行
装置8L、8Rが同速度で後進駆動するよう制御され、
これにより油圧ショベル1は後方に直進する。この場
合、走行装置8L、8Rの速度制御は、前後用角度セン
サ11により検出される走行用操作レバー10の後方へ
の揺動角度βに対応して行われる。つまり、本実施の形
態においては、上記後方への揺動角度βが小さいときに
は走行装置8L、8Rの速度は遅いが、揺動角度βが大
きくなるほど速くなり、最大揺動角度βMまで操作した
ときに最大速度となるよう制御される。
の後方位置(左右方向には中立な位置で、図3に示す後
直進領域C)に揺動操作した場合には、左右両方の走行
装置8L、8Rが同速度で後進駆動するよう制御され、
これにより油圧ショベル1は後方に直進する。この場
合、走行装置8L、8Rの速度制御は、前後用角度セン
サ11により検出される走行用操作レバー10の後方へ
の揺動角度βに対応して行われる。つまり、本実施の形
態においては、上記後方への揺動角度βが小さいときに
は走行装置8L、8Rの速度は遅いが、揺動角度βが大
きくなるほど速くなり、最大揺動角度βMまで操作した
ときに最大速度となるよう制御される。
【0012】さらに、走行用操作レバー10を中立領域
Oの右前方位置(図3に示す前進右ターン領域D)に揺
動操作した場合には、左側走行装置8Lが前進駆動し、
かつ右側走行装置8Rが上記左側走行装置8Lよりも遅
い速度で前進駆動するか停止するよう制御され、これに
より油圧ショベル1は前進しながら右方にターンする。
この前進右ターン領域Dにおいて、左側走行装置8Lの
速度制御は、走行用操作レバー10の前方への揺動角度
αに対応して行われるが、この制御は、前述した前直進
領域Bにおける走行装置8R、8Lの速度制御と同様で
あるためここでは説明を省略する。また右側走行装置8
Rの速度制御は、走行用操作レバー10の前方への揺動
角度αおよび右方への揺動角度γに対応して行われる。
つまり、本実施の形態において右側走行装置8Rの速度
は、まず前方への揺動角度αによって基準速度(該基準
速度は、前記前方への揺動角度αによって求められた左
側走行装置8Lの速度と同じ速度)を求め、該基準速度
を最大速度として、右方への揺動角度γが大きくなるほ
ど右側走行装置8Rの速度が遅くなるように制御され
る。そして右側走行装置8Rは、上記右方への揺動角度
γが、予め設定される停止揺動角度γSとなったときに
停止するよう制御されるが、該停止揺動角度γSは、右
方への最大揺動角度γMよりも少し小さい角度に設定さ
れている。そして、この停止揺動角度γSまでの揺動操
作が前進右ターン領域Dで、該前進右ターン領域Dから
さらに走行用操作レバー10を右方に揺動させた場合に
は、後述する前進右スピンターン領域Hの制御が行われ
る。
Oの右前方位置(図3に示す前進右ターン領域D)に揺
動操作した場合には、左側走行装置8Lが前進駆動し、
かつ右側走行装置8Rが上記左側走行装置8Lよりも遅
い速度で前進駆動するか停止するよう制御され、これに
より油圧ショベル1は前進しながら右方にターンする。
この前進右ターン領域Dにおいて、左側走行装置8Lの
速度制御は、走行用操作レバー10の前方への揺動角度
αに対応して行われるが、この制御は、前述した前直進
領域Bにおける走行装置8R、8Lの速度制御と同様で
あるためここでは説明を省略する。また右側走行装置8
Rの速度制御は、走行用操作レバー10の前方への揺動
角度αおよび右方への揺動角度γに対応して行われる。
つまり、本実施の形態において右側走行装置8Rの速度
は、まず前方への揺動角度αによって基準速度(該基準
速度は、前記前方への揺動角度αによって求められた左
側走行装置8Lの速度と同じ速度)を求め、該基準速度
を最大速度として、右方への揺動角度γが大きくなるほ
ど右側走行装置8Rの速度が遅くなるように制御され
る。そして右側走行装置8Rは、上記右方への揺動角度
γが、予め設定される停止揺動角度γSとなったときに
停止するよう制御されるが、該停止揺動角度γSは、右
方への最大揺動角度γMよりも少し小さい角度に設定さ
れている。そして、この停止揺動角度γSまでの揺動操
作が前進右ターン領域Dで、該前進右ターン領域Dから
さらに走行用操作レバー10を右方に揺動させた場合に
は、後述する前進右スピンターン領域Hの制御が行われ
る。
【0013】一方、走行用操作レバー10を中立領域O
の右後方位置(図3に示す後進右ターン領域E)に揺動
操作した場合には、左側走行装置8Lが後進駆動し、か
つ右側走行装置8Rが上記左側走行装置8Lよりも遅い
速度で後進駆動するか停止するよう制御され、これによ
り油圧ショベル1は後進しながら右方にターンする。こ
の後進右ターン領域Eにおいて、左側走行装置8Lの速
度は、走行用操作レバー10の後方への揺動角度βに対
応して行われるが、この制御は、前述した後直進領域C
における走行装置8R、8Lの速度制御と同様であるた
めここでは説明を省略する。また右側走行装置8Rの速
度制御は、走行用操作レバー10の後方への揺動角度β
および右方への揺動角度γに対応して行われるが、この
制御は、前述した前進右ターン領域Dにおける右側走行
装置8Rの速度制御と同様であるためここでは説明を省
略するが、後進右ターン領域Eにおける右側走行装置8
Rの基準速度は、後方への揺動角度βにより求められ
る。尚、該後進右ターン領域Eからさらに走行用操作レ
バー10を右方に揺動させた場合には、後述する後進右
スピンターン領域Iの制御が行われる。
の右後方位置(図3に示す後進右ターン領域E)に揺動
操作した場合には、左側走行装置8Lが後進駆動し、か
つ右側走行装置8Rが上記左側走行装置8Lよりも遅い
速度で後進駆動するか停止するよう制御され、これによ
り油圧ショベル1は後進しながら右方にターンする。こ
の後進右ターン領域Eにおいて、左側走行装置8Lの速
度は、走行用操作レバー10の後方への揺動角度βに対
応して行われるが、この制御は、前述した後直進領域C
における走行装置8R、8Lの速度制御と同様であるた
めここでは説明を省略する。また右側走行装置8Rの速
度制御は、走行用操作レバー10の後方への揺動角度β
および右方への揺動角度γに対応して行われるが、この
制御は、前述した前進右ターン領域Dにおける右側走行
装置8Rの速度制御と同様であるためここでは説明を省
略するが、後進右ターン領域Eにおける右側走行装置8
Rの基準速度は、後方への揺動角度βにより求められ
る。尚、該後進右ターン領域Eからさらに走行用操作レ
バー10を右方に揺動させた場合には、後述する後進右
スピンターン領域Iの制御が行われる。
【0014】また、走行用操作レバー10を中立領域O
の左前方位置(図3に示す前進左ターン領域F)に揺動
操作した場合には、右側走行装置8Rが前進駆動し、か
つ左側走行装置8Lが上記右側走行装置8Rよりも遅い
速度で前進駆動するか停止するよう制御され、これによ
り油圧ショベル1は前進しながら左方にターンする。こ
の前進左ターン領域Fにおいて、右側走行装置8Rの速
度制御は、走行用操作レバー10の前方への揺動角度α
に対応して行われるが、この制御は、前述した前直進領
域Bにおける走行装置8R、8Lの速度制御と同様であ
るためここでは説明を省略する。また左側走行操作8L
の速度制御は、走行用操作レバー10の前方への揺動角
度αおよび左方への揺動角度δに対応して行われる。つ
まり、本実施の形態において左側走行装置8Lの速度
は、まず前方への揺動角度αによって基準速度(該基準
速度は、前記前方への揺動角度αによって求められた右
側走行装置8Rの速度と同じ速度)を求め、該基準速度
を最大速度として、左方への揺動角度δが大きくなるほ
ど左側走行装置8Lの速度が遅くなるように制御され
る。そして左側走行装置8Lは、上記左方への揺動角度
δが、予め設定される停止揺動角度δSとなったときに
停止するよう制御されるが、該停止揺動角度δSは、左
方への最大揺動角度δMよりも少し小さい角度に設定さ
れている。そして、この停止揺動角度δSまでの揺動操
作が前進左ターン領域Fで、該前進左ターン領域Fから
さらに走行用操作レバー10を左方に揺動させた場合に
は、後述する前進左スピンターン領域Jの制御が行われ
る。
の左前方位置(図3に示す前進左ターン領域F)に揺動
操作した場合には、右側走行装置8Rが前進駆動し、か
つ左側走行装置8Lが上記右側走行装置8Rよりも遅い
速度で前進駆動するか停止するよう制御され、これによ
り油圧ショベル1は前進しながら左方にターンする。こ
の前進左ターン領域Fにおいて、右側走行装置8Rの速
度制御は、走行用操作レバー10の前方への揺動角度α
に対応して行われるが、この制御は、前述した前直進領
域Bにおける走行装置8R、8Lの速度制御と同様であ
るためここでは説明を省略する。また左側走行操作8L
の速度制御は、走行用操作レバー10の前方への揺動角
度αおよび左方への揺動角度δに対応して行われる。つ
まり、本実施の形態において左側走行装置8Lの速度
は、まず前方への揺動角度αによって基準速度(該基準
速度は、前記前方への揺動角度αによって求められた右
側走行装置8Rの速度と同じ速度)を求め、該基準速度
を最大速度として、左方への揺動角度δが大きくなるほ
ど左側走行装置8Lの速度が遅くなるように制御され
る。そして左側走行装置8Lは、上記左方への揺動角度
δが、予め設定される停止揺動角度δSとなったときに
停止するよう制御されるが、該停止揺動角度δSは、左
方への最大揺動角度δMよりも少し小さい角度に設定さ
れている。そして、この停止揺動角度δSまでの揺動操
作が前進左ターン領域Fで、該前進左ターン領域Fから
さらに走行用操作レバー10を左方に揺動させた場合に
は、後述する前進左スピンターン領域Jの制御が行われ
る。
【0015】さらに、走行用操作レバー10を中立領域
Oの左後方位置(図3に示す後進左ターン領域G)に揺
動操作した場合には、右側走行装置8Rが後進駆動し、
かつ左側走行装置8Lが上記右側走行装置8Rよりも遅
い速度で後進駆動するか停止するよう制御され、これに
より油圧ショベル1は後進しながら左方にターンする。
この後進左ターン領域Gにおいて、右側走行装置8Rの
速度制御は、走行用操作レバー10の後方への揺動角度
βに対応して行われるが、この制御は、前述した後直進
領域Cにおける走行装置8R、8Lの速度制御と同様で
あるためここでは説明を省略する。また左側走行装置8
Lの速度制御は、走行用操作レバー10の後方への揺動
角度βおよび左方への揺動角度δに対応して行われる
が、この制御は、前述した前進左ターン領域Fにおける
左側走行装置8Lの速度制御と同様であるためここでは
説明を省略するが、後進左ターン領域Gにおける左側走
行装置8Lの基準速度は、後方への揺動角度βにより求
められる。尚、該後進左ターン領域Gからさらに走行用
操作レバー10を左方に揺動させた場合には、後述する
後進左スピンターン領域Kの制御が行われる。
Oの左後方位置(図3に示す後進左ターン領域G)に揺
動操作した場合には、右側走行装置8Rが後進駆動し、
かつ左側走行装置8Lが上記右側走行装置8Rよりも遅
い速度で後進駆動するか停止するよう制御され、これに
より油圧ショベル1は後進しながら左方にターンする。
この後進左ターン領域Gにおいて、右側走行装置8Rの
速度制御は、走行用操作レバー10の後方への揺動角度
βに対応して行われるが、この制御は、前述した後直進
領域Cにおける走行装置8R、8Lの速度制御と同様で
あるためここでは説明を省略する。また左側走行装置8
Lの速度制御は、走行用操作レバー10の後方への揺動
角度βおよび左方への揺動角度δに対応して行われる
が、この制御は、前述した前進左ターン領域Fにおける
左側走行装置8Lの速度制御と同様であるためここでは
説明を省略するが、後進左ターン領域Gにおける左側走
行装置8Lの基準速度は、後方への揺動角度βにより求
められる。尚、該後進左ターン領域Gからさらに走行用
操作レバー10を左方に揺動させた場合には、後述する
後進左スピンターン領域Kの制御が行われる。
【0016】一方、走行用操作レバー10を、前記前進
右ターン領域Dからさらに右方に揺動させた場合には、
前述したように前進右スピンターン領域Hとなるが、該
前進右スピンターン領域Hにおいては、左側走行装置8
Lが前進駆動し、かつ右側走行装置8Rが後進駆動する
よう制御され、これにより油圧ショベル1はその場で右
回り方向にスピンターンする。この前進右スピンターン
H領域において、左側走行装置8Lの速度制御は、走行
用操作レバー10の前方への揺動角度αに対応して行わ
れるが、この制御は、前述した前直進領域Bにおける走
行装置8B、8Lの速度制御と同様であるためここでは
説明を省略する。また右側走行装置8Rの速度制御は、
走行用操作レバー10の前方への揺動角度αおよび右方
への揺動角度γに対応して行われる。つまり、この前進
右スピンターン領域Hにおける走行用操作レバー10の
右方への揺動角度γは、前記停止揺動角度γSから最大
揺動角度γMまでに設定されるが、この範囲において右
側走行装置8Rは、停止揺動角γSでは前述したように
停止しており、そして揺動角度γが大きくなるほど速度
が速くなって、最大揺動角度γMでは、前方への揺動角
度αによって求められる基準速度(該基準速度は、前記
前方への揺動角度αによって求められた左側走行装置8
Lの速度と同じ速度)となるように制御される。
右ターン領域Dからさらに右方に揺動させた場合には、
前述したように前進右スピンターン領域Hとなるが、該
前進右スピンターン領域Hにおいては、左側走行装置8
Lが前進駆動し、かつ右側走行装置8Rが後進駆動する
よう制御され、これにより油圧ショベル1はその場で右
回り方向にスピンターンする。この前進右スピンターン
H領域において、左側走行装置8Lの速度制御は、走行
用操作レバー10の前方への揺動角度αに対応して行わ
れるが、この制御は、前述した前直進領域Bにおける走
行装置8B、8Lの速度制御と同様であるためここでは
説明を省略する。また右側走行装置8Rの速度制御は、
走行用操作レバー10の前方への揺動角度αおよび右方
への揺動角度γに対応して行われる。つまり、この前進
右スピンターン領域Hにおける走行用操作レバー10の
右方への揺動角度γは、前記停止揺動角度γSから最大
揺動角度γMまでに設定されるが、この範囲において右
側走行装置8Rは、停止揺動角γSでは前述したように
停止しており、そして揺動角度γが大きくなるほど速度
が速くなって、最大揺動角度γMでは、前方への揺動角
度αによって求められる基準速度(該基準速度は、前記
前方への揺動角度αによって求められた左側走行装置8
Lの速度と同じ速度)となるように制御される。
【0017】また、走行用操作レバー10を、前記後進
右ターン領域Eからさらに右方に揺動させた場合には、
前述したように後進右スピンターン領域Iとなるが、該
後進右スピンターン領域Iにおいては、左側走行装置8
Lが後進駆動し、かつ右側走行装置8Rが前進駆動する
よう制御され、これにより油圧ショベル1はその場で左
回り方向にスピンターンする。この後進右スピンターン
領域Iにおいて、左側走行装置8Lの速度制御は、走行
用操作レバー10の後方への揺動角度βに対応して行わ
れ、また右側走行装置8Rの速度制御は、後方への揺動
角度βおよび右方への揺動角度γに対応して行われる
が、これらの制御は、前述した後直進領域Cにおける走
行装置8R、8Lの速度制御、前進右スピンターン領域
Hにおける右側走行装置8Rの速度制御とそれぞれ同様
であるためここでは説明を省略するが、この場合、右側
走行装置8Rの基準速度は、後方への揺動角度βによっ
て求められる。
右ターン領域Eからさらに右方に揺動させた場合には、
前述したように後進右スピンターン領域Iとなるが、該
後進右スピンターン領域Iにおいては、左側走行装置8
Lが後進駆動し、かつ右側走行装置8Rが前進駆動する
よう制御され、これにより油圧ショベル1はその場で左
回り方向にスピンターンする。この後進右スピンターン
領域Iにおいて、左側走行装置8Lの速度制御は、走行
用操作レバー10の後方への揺動角度βに対応して行わ
れ、また右側走行装置8Rの速度制御は、後方への揺動
角度βおよび右方への揺動角度γに対応して行われる
が、これらの制御は、前述した後直進領域Cにおける走
行装置8R、8Lの速度制御、前進右スピンターン領域
Hにおける右側走行装置8Rの速度制御とそれぞれ同様
であるためここでは説明を省略するが、この場合、右側
走行装置8Rの基準速度は、後方への揺動角度βによっ
て求められる。
【0018】さらに、走行用操作レバー10を、前記前
進左ターン領域Fからさらに左方に揺動させた場合に
は、前述したように前進左スピンターン領域Jとなる
が、該前進左スピンターン領域Jにおいては、右側走行
装置8Rが前進駆動し、かつ左側走行装置8Lが後進駆
動するよう制御され、これにより油圧ショベル1はその
場で左回り方向にスピンターンする。尚、該前進左スピ
ンターン領域Jの回転方向は、前述した後進右スピンタ
ーン領域Iの回転方向と同じであるが、これら両領域
J、Iでは、右側走行装置8Rおよび左側走行装置8L
の速度制御が異なる。つまり、前進左スピンターンJ領
域において、右側走行装置8Rの速度制御は、走行用操
作レバー10の前方への揺動角度αに対応して行われる
が、この制御は、前述した前直進領域Bにおける走行装
置8B、8Lの速度制御と同様であるためここでは説明
を省略する。また左側走行装置8Lの速度制御は、走行
用操作レバー10の前方への揺動角度αおよび左方への
揺動角度δに対応して行われる。つまり、この前進左ス
ピンターン領域Jにおける走行用操作レバー10の左方
への揺動角度δは、前記停止揺動角度δSから最大揺動
角度δMまでに設定されるが、この範囲において左側走
行装置8Lは、停止揺動角度δSで前述したように停止
しており、そして揺動角度δが大きくなるほど速度が速
くなって、最大揺動角度δMでは、前方への揺動角度α
によって求められる基準速度(該基準速度は、前記前方
への揺動角度αによって求められた右側走行装置8Rの
速度と同じ速度)となるように制御される。
進左ターン領域Fからさらに左方に揺動させた場合に
は、前述したように前進左スピンターン領域Jとなる
が、該前進左スピンターン領域Jにおいては、右側走行
装置8Rが前進駆動し、かつ左側走行装置8Lが後進駆
動するよう制御され、これにより油圧ショベル1はその
場で左回り方向にスピンターンする。尚、該前進左スピ
ンターン領域Jの回転方向は、前述した後進右スピンタ
ーン領域Iの回転方向と同じであるが、これら両領域
J、Iでは、右側走行装置8Rおよび左側走行装置8L
の速度制御が異なる。つまり、前進左スピンターンJ領
域において、右側走行装置8Rの速度制御は、走行用操
作レバー10の前方への揺動角度αに対応して行われる
が、この制御は、前述した前直進領域Bにおける走行装
置8B、8Lの速度制御と同様であるためここでは説明
を省略する。また左側走行装置8Lの速度制御は、走行
用操作レバー10の前方への揺動角度αおよび左方への
揺動角度δに対応して行われる。つまり、この前進左ス
ピンターン領域Jにおける走行用操作レバー10の左方
への揺動角度δは、前記停止揺動角度δSから最大揺動
角度δMまでに設定されるが、この範囲において左側走
行装置8Lは、停止揺動角度δSで前述したように停止
しており、そして揺動角度δが大きくなるほど速度が速
くなって、最大揺動角度δMでは、前方への揺動角度α
によって求められる基準速度(該基準速度は、前記前方
への揺動角度αによって求められた右側走行装置8Rの
速度と同じ速度)となるように制御される。
【0019】またさらに、走行用操作レバー10を、前
記後進左ターン領域Gからさらに左方に揺動させた場合
には、前述したように後進左スピンターン領域Kとなる
が、該後進左スピンターン領域Kにおいては、右側走行
装置8Rが後進駆動し、かつ左側走行装置8Lが前進駆
動するよう制御され、これにより油圧ショベル1はその
場で右回り方向にスピンターンする。尚、該後進左スピ
ンターン領域Kの回転方向は、前述した前進右スピンタ
ーン領域Hの回転方向と同じであるが、これら両領域
K、Hでは右側走行装置8Rおよび左側走行装置8Lの
速度制御が異なる。つまり、後進左スピンターンK領域
において、右側走行装置8Rの速度制御は、走行用操作
レバー10の後方への揺動角度βに対応して行われ、ま
た左側走行装置8Lの速度制御は、後方への揺動角度β
および左方への揺動角度δに対応して行われるが、これ
らの制御は、前述した後直進領域Cにおける走行装置8
R、8Lの速度制御、前進左スピンターン領域Jにおけ
る左側走行装置8Lの速度制御とそれぞれ同様であるた
めここでは説明を省略するが、この場合、左側走行装置
8Lの基準速度は、後方への揺動角度βによって求めら
れる。
記後進左ターン領域Gからさらに左方に揺動させた場合
には、前述したように後進左スピンターン領域Kとなる
が、該後進左スピンターン領域Kにおいては、右側走行
装置8Rが後進駆動し、かつ左側走行装置8Lが前進駆
動するよう制御され、これにより油圧ショベル1はその
場で右回り方向にスピンターンする。尚、該後進左スピ
ンターン領域Kの回転方向は、前述した前進右スピンタ
ーン領域Hの回転方向と同じであるが、これら両領域
K、Hでは右側走行装置8Rおよび左側走行装置8Lの
速度制御が異なる。つまり、後進左スピンターンK領域
において、右側走行装置8Rの速度制御は、走行用操作
レバー10の後方への揺動角度βに対応して行われ、ま
た左側走行装置8Lの速度制御は、後方への揺動角度β
および左方への揺動角度δに対応して行われるが、これ
らの制御は、前述した後直進領域Cにおける走行装置8
R、8Lの速度制御、前進左スピンターン領域Jにおけ
る左側走行装置8Lの速度制御とそれぞれ同様であるた
めここでは説明を省略するが、この場合、左側走行装置
8Lの基準速度は、後方への揺動角度βによって求めら
れる。
【0020】ところで、走行用操作レバー10を、例え
ば前記前進右ターン領域Dからさらに右方に揺動操作し
て前進右スピンターン領域Hに移行させる場合、右側走
行装置8Rは停止揺動角度γSを境として前進駆動から
後進駆動に逆駆動することになるが、この様に停止揺動
角度γSまたはδSを通る操作は、右側走行装置8Rま
たは左側走行装置8Lを逆駆動させる操作であるため、
例えば、停止揺動角度γSまたはδSを越える操作にあ
る程度の操作抵抗を付加したり、あるいは停止揺動角度
γSまたはδSに所定の幅(遊び)を持たせることによ
り、走行用操作レバー10が停止揺動角度γSを通るこ
とをオペレータが認識できる構成にしても良い。
ば前記前進右ターン領域Dからさらに右方に揺動操作し
て前進右スピンターン領域Hに移行させる場合、右側走
行装置8Rは停止揺動角度γSを境として前進駆動から
後進駆動に逆駆動することになるが、この様に停止揺動
角度γSまたはδSを通る操作は、右側走行装置8Rま
たは左側走行装置8Lを逆駆動させる操作であるため、
例えば、停止揺動角度γSまたはδSを越える操作にあ
る程度の操作抵抗を付加したり、あるいは停止揺動角度
γSまたはδSに所定の幅(遊び)を持たせることによ
り、走行用操作レバー10が停止揺動角度γSを通るこ
とをオペレータが認識できる構成にしても良い。
【0021】叙述の如く構成されたものにおいて、油圧
ショベル1の前直進、後直進、前進右ターン、後進右タ
ーン、前進左ターン、後進左ターン、前進右スピンター
ン、後進右スピンターン、前進左スピンターン、後進左
スピンターンの各走行操作は、ジョイスティック型の一
本の走行用操作レバー10を左右前後方向に揺動操作す
ることで行えることになる。この結果、走行中に作業装
置4を作動させたいような場合に、一方の手で走行用操
作レバー10を操作しながら、他方の手で作業装置4用
の操作レバー15Lまたは15Rを操作すれば良いこと
になって、従来の左右一対の走行用操作具で走行操作を
行うもののように両手がふさがって他の操作レバーを操
作できないようなことが無く、作業性が向上する。
ショベル1の前直進、後直進、前進右ターン、後進右タ
ーン、前進左ターン、後進左ターン、前進右スピンター
ン、後進右スピンターン、前進左スピンターン、後進左
スピンターンの各走行操作は、ジョイスティック型の一
本の走行用操作レバー10を左右前後方向に揺動操作す
ることで行えることになる。この結果、走行中に作業装
置4を作動させたいような場合に、一方の手で走行用操
作レバー10を操作しながら、他方の手で作業装置4用
の操作レバー15Lまたは15Rを操作すれば良いこと
になって、従来の左右一対の走行用操作具で走行操作を
行うもののように両手がふさがって他の操作レバーを操
作できないようなことが無く、作業性が向上する。
【0022】また、走行用操作具として、一本の走行用
操作レバー10だけで良いから、部品の削減が計れ、コ
ストダウンに寄与できる。
操作レバー10だけで良いから、部品の削減が計れ、コ
ストダウンに寄与できる。
【0023】しかも、この走行用操作レバー10は、前
後左右に中立な中立領域を中心として、前方に操作した
場合には前方に直進、後方に操作した場合には後方に直
進、右前方に操作した場合には前進しながら右ターン、
右後方に操作した場合には後進しながら右ターン、左前
方に操作した場合には前進しながら左ターン、左後方に
操作した場合には後進しながら左ターン、また前進右タ
ーンからさらに走行用操作レバー10を右方に操作した
場合および後進左ターンからさらに左方に操作した場合
には右回り方向にスピンターン、さらに前進左ターンか
らさらに走行用操作レバー10を左方に操作した場合お
よび後進右ターンからさらに右方に操作した場合には左
回り方向にスピンターンというように、走行用操作レバ
ー10の操作方向と下部走行体2の走行方向とが略一致
しており、もってオペレータは何ら違和感のない人間工
学に合った自然な感覚で走行操作を行えることになる。
後左右に中立な中立領域を中心として、前方に操作した
場合には前方に直進、後方に操作した場合には後方に直
進、右前方に操作した場合には前進しながら右ターン、
右後方に操作した場合には後進しながら右ターン、左前
方に操作した場合には前進しながら左ターン、左後方に
操作した場合には後進しながら左ターン、また前進右タ
ーンからさらに走行用操作レバー10を右方に操作した
場合および後進左ターンからさらに左方に操作した場合
には右回り方向にスピンターン、さらに前進左ターンか
らさらに走行用操作レバー10を左方に操作した場合お
よび後進右ターンからさらに右方に操作した場合には左
回り方向にスピンターンというように、走行用操作レバ
ー10の操作方向と下部走行体2の走行方向とが略一致
しており、もってオペレータは何ら違和感のない人間工
学に合った自然な感覚で走行操作を行えることになる。
【0024】また、上記走行用の操作レバーを、作業装
置用等の他のアクチュエータ用の操作レバーと共有して
用いることもできる。この場合、例えば、運転席部に、
操作レバーを走行用として用いるかあるいは他のアクチ
ュエータ用として用いるかを選択するための選択スイッ
チを設け、該選択スイッチを制御装置に接続する一方、
該制御装置には、操作レバーの操作位置に基づいて走行
用制御を司る走行用制御部と、操作レバーの操作位置に
基づいて他のアクチュエータ用制御を司るアクチュエー
タ用制御部とを設け、そして操作レバーの操作位置の信
号を、上記選択スイッチにより走行用を選択した場合に
は走行用制御部に入力し、またアクチュエータ用を選択
した場合にはアクチュエータ用制御部に入力するように
構成すれば良い。
置用等の他のアクチュエータ用の操作レバーと共有して
用いることもできる。この場合、例えば、運転席部に、
操作レバーを走行用として用いるかあるいは他のアクチ
ュエータ用として用いるかを選択するための選択スイッ
チを設け、該選択スイッチを制御装置に接続する一方、
該制御装置には、操作レバーの操作位置に基づいて走行
用制御を司る走行用制御部と、操作レバーの操作位置に
基づいて他のアクチュエータ用制御を司るアクチュエー
タ用制御部とを設け、そして操作レバーの操作位置の信
号を、上記選択スイッチにより走行用を選択した場合に
は走行用制御部に入力し、またアクチュエータ用を選択
した場合にはアクチュエータ用制御部に入力するように
構成すれば良い。
【図1】油圧ショベルの斜視図である。
【図2】制御装置の入出力を示すブロック図である。
【図3】走行用操作レバーの操作領域を示す説明図であ
る。
る。
8L 左側走行装置 8R 右側走行装置 10 走行用操作レバー 11 前後用角度センサ 12 左右用角度センサ 13 制御装置 O 中立領域 A 停止領域 B 前直進領域 C 後直進領域 D 前進右ターン領域 E 後進右ターン領域 F 前進左ターン領域 G 後進左ターン領域 H 前進右スピンターン領域 I 後進右スピンターン領域 J 前進左スピンターン領域 K 後進左スピンターン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 秀男 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新キ ャタピラー三菱株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 左右のクローラ式の走行装置を備えたク
ローラ式走行機体において、前記左右の走行装置の操作
を、X、Yの二次元方向に操作可能な一本のジョイステ
ィック型操作レバーで行うよう構成したクローラ式走行
機体の走行用操作装置。 - 【請求項2】 請求項1において、ジョイスティック型
操作レバーのX方向およびY方向の操作位置を検出する
検出手段と、該検出手段からの操作位置検出信号を入力
し、該入力した操作位置検出信号に基づいて左右の走行
装置に制御指令を出力する制御装置とが設けられている
クローラ式走行機体の走行用操作装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、ジョイステ
ィック型操作レバーの操作領域は、左右両方の走行装置
を停止させる停止領域と、左右両方の走行装置を同速度
で前進側に駆動させる前直進領域と、左右両方の走行装
置を同速度で後進側に駆動させる後直進領域と、左側走
行装置を前進側に駆動させ、かつ右側走行装置を左側走
行装置よりも遅い速度で前進側に駆動させるか停止させ
る前進右ターン領域と、左側走行装置を後進側に駆動さ
せ、かつ右側走行装置を左側走行装置よりも遅い速度で
後進側に駆動させるか停止させる後進右ターン領域と、
右側走行装置を前進側に駆動させ、かつ左側走行装置を
右側走行装置よりも遅い速度で前進側に駆動させるか停
止させる前進左ターン領域と、右側走行装置を後進側に
駆動させ、かつ左側走行装置を右側走行装置よりも遅い
速度で後進側に駆動させるか停止させる後進左ターン領
域と、左側走行装置を前進側に駆動させ、かつ右側走行
装置を後進側に駆動させる前進右スピンターン領域およ
び後進左スピンターン領域と、右側走行装置を前進側に
駆動させ、かつ左側走行装置を後進側に駆動させる前進
左スピンターン領域および後進右スピンターン領域とが
設けられているクローラ式走行機体の走行用操作装置。 - 【請求項4】 請求項3において、ジョイスティック型
操作レバーは前後左右の二次元方向に操作可能なものと
し、そして前後左右に中立な位置を中立領域として、該
中立領域および中立領域の左右両側を停止領域に、中立
領域の前側を前直進領域に、中立領域の後側を後直進領
域に、中立領域の右前方を前進右ターン領域に、前進右
ターン領域の右側を前進右スピンターン領域に、中立領
域の右後方を後進右ターン領域に、後進右ターン領域の
右側を後進右スピンターン領域に、中立領域の左前方を
前進左ターン領域に、前進左ターン領域の左側を前進左
スピンターン領域に、中立領域の左後方を後進左ターン
領域に、後進左ターン領域の左側を後進左スピンターン
領域に設定したクローラ式走行機体の走行用操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17655397A JPH115558A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | クローラ式走行機体の走行用操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17655397A JPH115558A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | クローラ式走行機体の走行用操作装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH115558A true JPH115558A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=16015604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17655397A Pending JPH115558A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | クローラ式走行機体の走行用操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH115558A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005273443A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-10-06 | Volvo Construction Equipment Holding Sweden Ab | ジョイスティックを用いた重装備走行制御方法 |
US7050098B2 (en) | 2001-03-29 | 2006-05-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Signal processing apparatus and method, and image sensing apparatus having a plurality of image sensing regions per image frame |
KR101449015B1 (ko) * | 2007-12-27 | 2014-10-13 | 두산인프라코어 주식회사 | 굴삭기의 주행 전환장치 |
US20210002850A1 (en) * | 2018-03-23 | 2021-01-07 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Shovel |
-
1997
- 1997-06-17 JP JP17655397A patent/JPH115558A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7050098B2 (en) | 2001-03-29 | 2006-05-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Signal processing apparatus and method, and image sensing apparatus having a plurality of image sensing regions per image frame |
JP2005273443A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-10-06 | Volvo Construction Equipment Holding Sweden Ab | ジョイスティックを用いた重装備走行制御方法 |
KR101449015B1 (ko) * | 2007-12-27 | 2014-10-13 | 두산인프라코어 주식회사 | 굴삭기의 주행 전환장치 |
US20210002850A1 (en) * | 2018-03-23 | 2021-01-07 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Shovel |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030813 |