JPH1161007A - 多彩色水性塗料組成物及び多彩色混交模様塗層の形成 方法 - Google Patents

多彩色水性塗料組成物及び多彩色混交模様塗層の形成 方法

Info

Publication number
JPH1161007A
JPH1161007A JP22731297A JP22731297A JPH1161007A JP H1161007 A JPH1161007 A JP H1161007A JP 22731297 A JP22731297 A JP 22731297A JP 22731297 A JP22731297 A JP 22731297A JP H1161007 A JPH1161007 A JP H1161007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous
pattern
multicolor
coating composition
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22731297A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Murayama
直樹 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikusui Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Kikusui Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikusui Kagaku Kogyo KK filed Critical Kikusui Kagaku Kogyo KK
Priority to JP22731297A priority Critical patent/JPH1161007A/ja
Publication of JPH1161007A publication Critical patent/JPH1161007A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】御影石調、大理石調等の多彩色混交模様塗層の
新規な形成技術を提供する。 【構成】水性塗料組成物に、柔軟で粒径分布の広い着色
水性ゲル粒子を含有させる。この水性塗料組成物を塗装
ベース材に塗装した後、プレスして上記水性ゲル粒子を
塑性変形させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多彩色水性塗料組
成物及び多彩色混交模様塗層の形成方法に関し、更に詳
しくは、近年、例えば壁材その他の建築材等に多彩色模
様を形成させるための塗料として広範囲に利用されてい
る、水性エマルション塗料組成物を中心とする多彩色水
性塗料組成物、及び、これを利用した多彩色混交模様塗
層の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多彩色模様を形成させるための塗
料の代表的なものとして、例えば次のようなものがあ
る。
【0003】第一の従来技術は、御影石調あるいは大理
石調等の多彩色模様を形成させるために、着色された樹
脂フレークや無機質骨材を利用するものである。即ち、
樹脂フレークや無機質骨材(好ましくは偏平な形状の樹
脂フレークや無機質骨材)を、天然の御影石あるいは大
理石等においてその模様を構成している大小の有色粗粒
と類似したサイズと色彩に調製し、これらを水性塗料組
成物等に添加したものである。
【0004】そして、塗装後に前記の着色樹脂フレーク
や着色無機質骨材によって天然の御影石あるいは大理石
等と類似の外観及び色調を有する塗層が発現することを
期待するものである。
【0005】このタイプの従来技術の一例として、特開
平9−3368号公報に記載された「御影石調の多彩模
様形成用の塗材とこれに用いる樹脂フレーク」の発明を
挙げることができる。
【0006】第二の従来技術は、御影石調あるいは大理
石調等の多彩色模様を形成させるためのものではなく、
多彩色斑点模様を形成するために、着色されたゲル粒子
を水性塗料組成物等に添加したものである。
【0007】このタイプの従来技術の一例として、特開
平1−210476号公報に記載された「着色斑点模様
塗料組成物」の発明を挙げることができる。
【0008】上記第一、第二の従来技術を比較するに、
御影石調あるいは大理石調等の多彩色模様と、多数の着
色ゲル粒子等によって形成される多彩色斑点模様とで
は、模様のパターンとして本質的な相違があるものと考
えられる。
【0009】即ち、第一の従来技術の場合には、着色樹
脂フレークや着色無機質骨材を調製するに当たり、これ
らを任意のサイズで、かつ不定形に仕上げることは容易
である。従って、塗層の仕上がりにおいて、多くの色彩
の樹脂フレークや無機質骨材に基づく大小の模様単位が
単に混在するだけでなく、これらのの模様単位が互いに
入り組んで混交した模様(以下、これを「多彩色混交模
様」と言う。)の外観を発現することができる。
【0010】一方、第二の従来技術の場合には、ゲル粒
子が基本的には丸味を帯びているため、塗層の仕上がり
において、着色ゲル粒子に基づく丸味を帯びた模様単位
が明瞭な境界線をもって単に混在する模様(以下、これ
を「多彩色混在模様」と言う。)の外観を発現するに止
まり、多彩色混交模様の外観を発現することは困難であ
ると考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
一の従来技術は、多彩色混交模様の外観の発現に適して
いるとは言え、一般的に着色樹脂フレークや着色無機質
骨材を所望のサイズ、形状及び色調に調製することが、
製造技術として多工程を要し、かつ面倒であるためにコ
スト・アップにつながり易いと言う難点があった。
【0012】また、偏平形状の樹脂フレークや無機質骨
材を使用すると、これらが塗層乾燥時の水分蒸発を阻害
するため、乾燥促進のための特別な手段を講じなければ
乾燥が遅延し易くなる、と言う不具合もあった。
【0013】これに比較して上記第二の従来技術の場合
には、製造技術上や塗層乾燥上の相対的な利点があると
は言え、元来が多彩色斑点模様等を形成するためのもの
であって、現にその明細書中でも、「変形しない強靱な
ゲル粒子を用いることにより、模様単位の境界線の明瞭
さを維持すべきである。」と言う旨の開示がなされてい
る。
【0014】従って、前記のような多彩色混交模様の外
観を発現することは困難である。また、多彩色斑点模様
の形成と言うこともあって、一般的に粒径が比較的均一
なゲル粒子の調製を前提としており、この面でも大小の
模様単位を必要とする御影石調あるいは大理石調等の多
彩色模様の形成には不向きである。
【0015】そこで本発明は、御影石調あるいは大理石
調等の多彩色模様に代表されるような多彩色混交模様を
形成可能な多彩色水性塗料組成物であって、前記第一の
従来技術の如きデメリットを伴わないものを提供するこ
と、及び、かかる多彩色水性塗料組成物を利用して有利
に多彩色混交模様の塗層を形成させる方法を提供するこ
とを、解決すべき技術的課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(第1発明の構成)上記課題を解決するための本願第1
発明(請求項1に記載の発明)の構成は、水性塗料組成
物に、少なくとも以下の条件を満たす水性ゲル粒子を含
有させた多彩色水性塗料組成物である。 (1)少なくとも二色以上の互いに異なる色彩を付与さ
れた水性ゲル粒子を含んでいる。 (2)各水性ゲル粒子が、塑性変形が可能な程度の柔軟
性を有する。 (3)水性ゲル粒子群は、多彩色模様における小模様を
形成するための小粒子から、多彩色模様における大模様
を形成するための大粒子に至るまでの広い粒径分布を有
する。
【0017】(第2発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
前記第1発明における水性塗料組成物が水性エマルショ
ン塗料組成物である多彩色水性塗料組成物である。
【0018】(第3発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
前記第1発明又は第2発明における水性ゲル粒子群の粒
径分布が1〜15mmにわたる多彩色水性塗料組成物で
ある。
【0019】(第4発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
前記第1発明〜第3発明にのいずれかに係る多彩色水性
塗料組成物を任意のベース材に任意の手段で塗装するこ
とにより、前記水性ゲル粒子の小粒子〜大粒子に基づく
小模様〜大模様の模様単位が混在した多彩色混在模様の
塗層を形成させ、次いでこの塗層を任意の手段でプレス
して前記大小の水性ゲル粒子を塑性変形させることによ
り、前記小模様〜大模様の模様単位が互いに入り組んで
混交した多彩色混交模様の塗層を形成させる多彩色混交
模様塗層の形成方法である。
【0020】(第5発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
前記第4発明における多彩色混交模様が御影石調あるい
は大理石調の模様である多彩色混交模様塗層の形成方法
である。
【0021】
【発明の作用・効果】
(第1発明の作用・効果)第1発明の多彩色水性塗料組
成物では、少なくとも二色以上の互いに異なる色彩を付
与され、しかも小模様を形成するための小粒子から大模
様を形成するための大粒子に至るまでの広い粒径分布を
有する水性ゲル粒子を含むので、これを任意の手段で塗
装ベース材に塗装することにより、所望の色彩を有する
大小の模様単位が混在した多彩色混在模様の塗層を形成
することができる。
【0022】そして、各水性ゲル粒子が、塑性変形が可
能な程度の柔軟性を有するので、適当な手段でこれを塑
性変形させれば、多彩色混交模様の塗層を形成させるこ
とができる。
【0023】(第2発明の作用・効果)第2発明では、
第1発明と同じ作用・効果に加え、水性塗料組成物が水
性エマルション塗料組成物であるので、高重合度の塗料
樹脂を使用できる点や、取扱いの簡便性、良好な耐水性
等、水性エマルション塗料組成物の周知の利点をも併せ
実現することができる。
【0024】(第3発明の作用・効果)第3発明では、
水性ゲル粒子群の粒径分布が1〜15mmにわたるの
で、これに近いサイズの大小の有色粗粒が多彩色混交模
様状に配された模様を有する天然の御影石や大理石等に
酷似した外観の多彩色混交模様塗層を形成できる。
【0025】(第4発明の作用・効果)第4発明では、
多彩色混在模様を形成する工程と、これを水性ゲル粒子
の塑性変形により多彩色混交模様に変換する工程とによ
り、効果的かつ有効に多彩色混交模様塗層を形成できる (第5発明の作用・効果)第5発明では、前記第4発明
における多彩色混交模様が御影石調あるいは大理石調の
模様であるため、極めて実用的価値が高い。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、第1発明〜第5発明の実施
の形態について説明する。
【0027】(水性塗料組成物の種類)水性塗料組成物
に関しては、水性ゲル粒子を含有させることに対して特
段の支障がない限り、その種類に何らの限定もなく、周
知もしくは公知の各種の水性塗料組成物を用いることが
できる。
【0028】水性塗料組成物の形態別の分類に従って言
うと、水性エマルション型、水溶性型のいずれもが使用
可能である。本発明の水性塗料組成物を、例えば壁材そ
の他の建築材等に適用する場合、特に水性エマルション
型のものが好適である。
【0029】水性エマルション型の水性塗料組成物につ
いては、その重合体樹脂の種類に従った分類で言うと、
アクリル系、エポキシ系等のいずれの種類のものでも使
用することができる。
【0030】水溶性型の水性塗料組成物については、そ
の重合体樹脂の種類に従った分類で言うと、フェノール
アルキド系、メラミンアルキド系、アクリル系、アルキ
ッド系、アクリルアルキッド系、アクリルエポキシ系等
のいずれの種類のものでも使用することができる。
【0031】(水性塗料組成物の組成あるいは重合体樹
脂)水性塗料組成物の組成に関して、ラテックス型のも
の、例えば、SBR(スチレンブタジエンゴム)、NB
R(ブタジエンアクリロニトリルゴム)、CR(クロロ
プレンゴム)、ポリアクリル酸エステル系、スチレンブ
タジエンレジン、BR(ブチルゴム)等を用いても良
い。
【0032】水性塗料組成物の重合体樹脂として、より
具体的に言えば、例えば次のモノマー類から製造された
ポリマー又はコポリマーを使用することができる。
【0033】アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、ア
クリル酸デシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸ブチル、スチレン、ブタジエン、エ
チレン、酢酸ビニル、「バーサティック(Versat
ic)」酸(炭素数9,10,11の炭素鎖長からなる
第三モノカルボン酸)のビニルエステル(このビニルエ
ステルは「バーサティック酸ビニル(Vinyl ve
rsatate)」としても知られている)、塩化ビニ
ル、ビニルピリジン、塩化ビニリデン、アクリロニトリ
ル、クロロプレン、アクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸及びフマル酸、α,β−エチレン性不
飽和モノマー及びそれらのエステル。
【0034】特にアクリル、スチレン−アクリル、アク
リル−シリコン、エポキシ、ウレタンのポリマー及びコ
ポリマーが好ましい。
【0035】(水性塗料組成物の分散媒あるいは溶媒)
水性塗料組成物の分散媒あるいは溶媒としては、もちろ
ん水を使用することができるが、それ以外の水性分散媒
あるいは水性溶媒として、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール等のモノアルコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール等の多
価アルコール、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールモノプロピルエーテル等のエーテルアルコー
ル、カルビトール、メチルカルビトール等のエーテルも
使用することができる。
【0036】(界面活性剤)水性エマルション型の水性
塗料組成物に使用する界面活性剤の種類についても、基
本的には限定がなく、周知あるいは公知の各種の界面活
性剤を適宜用いれば良い。
【0037】本発明に用いることのできる界面活性剤と
して、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、
カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ
る。
【0038】アニオン性界面活性剤としては、ドデシル
ベンゼンスルホネート、イソプロピルベンゼンスルホン
酸又はイソプロピルナフタレンスルホン酸のナトリウム
塩又は同カリウム塩のようなアルキルアリールスルホネ
ート、ラウリル硫酸ナトリウムのような高級アルキルサ
ルフェート(アルキルスルホン酸)、α−スルホン化脂
肪酸等のナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウ
ムの塩又は有機塩基の塩、あるいは天然又は合成の脂肪
酸のアルカリ金属石ケン、もしくはポリオキシエチレン
アルキル硫酸エステル等の硫酸エステル塩型アニオン界
面活性剤等を使用できる。
【0039】ノニオン性界面活性剤としては、ポリオー
ルエーテルと長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪族アミン、
脂肪酸アミド、アルキルフェノール、スルホン酸等の縮
合物、あるいは、ポリオキシエチレンまたはポリプロピ
レングリコールの付加生成物、ポリヒドロキシアルキル
アミンとポリヒドロキシカルボン酸又はポリヒドロキシ
カルボン酸アミドとの反応生成物、長鎖状第3級アミン
酸化物、長鎖状第3級ホスフィン酸化物等が挙げられ
る。カチオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリル
アミンアセテート、ステアリルアミンアセテート、ポリ
オキシエチレンステアリルアミン、ジステアリルジメチ
ルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド等のアルキルアミン塩のエステル型、ア
ミド型、エーテル型のものを挙げることができる。
【0040】両性界面活性剤としては、アルキルスルフ
ォベタイン、カルボキシル、ホスフェート、ホスフィノ
等の基で置換された脂肪族アミンもしくはその誘導物体
等が挙げられる。
【0041】上記以外の有用な界面活性剤として、更
に、ナフテンスルホン酸と低分子量のホルムアルデヒド
との縮合生成物、適正な親水性−親油性バランスを持つ
カルボン酸ポリマー及び同コポリマー、ジオクチルスル
ホ琥珀酸ナトリウムのようなスルホスクシネート、高級
アルキルスルホ琥珀酸アルカリ金属塩(例えばオクチル
スルホ琥珀酸ナトリウム)、ナトリウム−N−メチル−
パルミトイルタウレート(palmitoyltaur
ate)、オレイルイセチオン酸ナトリウム、更には、
アルキルアリールポリエトキシエタノール硫酸又は同ス
ルホン酸のアルカリ金属塩、例えば1〜5個のオキシエ
チレン単位を有するt−オクチルフェノキシ−ポリエト
キシエタノール硫酸ナトリウム等、この技術分野で周知
あるいは公知の任意かつ種々の陰イオン界面活性剤を使
用することができる。
【0042】(顔料)本発明の水性塗料組成物について
は、色彩を付与された水性ゲル粒子が添加されているの
で、更に別途の顔料を含ませるか否かは任意である。一
定量の顔料を含ませることにより、塗層の多彩色模様全
体に対して一定の地色を与えることも考えられる。
【0043】添加される顔料には、無機顔料及び有機顔
料のいずれもが含まれ、かつ、白色、有彩色、無彩色の
いずれのものも含まれる。それらの具体例として、例え
ば次のものが挙げられる。
【0044】無機顔料の例として、白色では酸化チタ
ン、亜鉛華、リトポン、酸化ジルコン、白色の体質顔料
としての炭酸カルシウム、珪石粉、クレー、赤色では合
成酸化鉄、黄土、緑色では酸化クロム、青色ではコバル
ト青、群青、黒色では合成酸化鉄、カーボンブラック等
が代表的である。
【0045】有機顔料の例には、赤色ではブリリアント
カーミン6B、ウオッチングレッド、レーキレッド4
R、クロモフタールレッド、チオインジゴ、キナクリド
ンレッド、黄色ではハンザイエローG、ジスアゾイエロ
ーG、クリモフタールイエロー3G、アンスラピリミジ
ン、イソインドリンイエロー、青色では銅フタロシアニ
ン、インダンスロン、緑色では塩素化銅フタロシアニン
等がある。
【0046】(その他の添加剤)本発明の目的達成を阻
害しない限りにおいて、水性塗料組成物には他の任意の
添加剤を添加することができる。例えば、各種の使用目
的による骨材や樹脂フレーク、乾燥剤、消泡剤、増膜助
剤、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、防黴剤等を適宜選択
的に使用することができる。
【0047】(水性塗料組成物の組成比)水性塗料組成
物における上記各種の組成分の組成比については、本発
明の目的達成を阻害せず、かつ、常識的な範囲内にある
限りにおいて、特に限定なくケース・バイ・ケースで任
意に設定することができる。
【0048】(水性ゲル粒子)水性ゲル粒子は、少なく
とも二色以上の互いに異なる色彩を付与された粒子を含
み、各水性ゲル粒子が塑性変形が可能な程度の柔軟性を
有し、かつ、多彩色模様における小模様を形成するため
の小粒子から、多彩色模様における大模様を形成するた
めの大粒子に至るまでの広い粒径分布を有する。
【0049】上記の小粒子から大粒子までの粒径分布
は、連続していても良いし、例えば小粒子と大粒子が多
く中間の粒径の粒子が少ないと言う不連続な分布であっ
ても構わない。
【0050】水性ゲル粒子とは、親水性高分子がその架
橋構造又は官能基によって多量に含水し、流動性を失っ
て粒子状となった状態を言い、本発明においては、いわ
ゆる電解質高分子タイプのものでも、非電解質高分子タ
イプのものでも使用することができるが、塗装形成後の
耐水性に関しては非電解質高分子タイプのものが好適で
ある。
【0051】電解質高分子タイプの水性ゲル粒子とし
て、具体的には、ポリアクリル酸系、酢酸ビニル−アク
リル酸エステル重合体ケン化物、ポリビニルアルコール
−無水マレイン酸反応物、イソブチレン−マレイン酸重
合体架橋物、ポリアクリロニトリル系ケン化物、デンプ
ン−アクリロニトリルグラフト重合体ケン化物、デンプ
ン−アクリロニトリル共重合体、デンプン−アクリル酸
グラフト重合体、カルボキシメチルセルロース架橋物、
等の水性ゲル粒子を例示できる。
【0052】非電解質高分子タイプの水性ゲル粒子とし
て、具体的には、ポリビニルアルコール、ポリビニルエ
ーテルあるいはデンプンの架橋物を例示することができ
る。ポリビニルアルコールは、例えば硼酸塩を加えるこ
とによりゲル化させることができる。
【0053】水性ゲル粒子は塑性変形が可能な程度の柔
軟性を有する必要がある。即ち、強靱性が過剰であっ
て、弾性変形を起こしても塑性変形を起こさないような
ものは不適当である。逆に、脆性が過剰であって、プレ
スされた時に粒子が破壊されてしまうようなものも不適
当である。
【0054】水性ゲル粒子の柔軟性を上記のように調節
する手段としては、水性ゲル粒子を作る際の、溶媒に対
する架橋物の添加量を調節すること等があり、本発明に
適合する柔軟性の程度をパラメータで表現するとすれ
ば、上記架橋物の添加量を2〜20重量%の範囲内とす
ることである。
【0055】水性ゲル粒子は、多彩色水性塗料組成物の
使用目的に応じて、少なくとも二色以上の互いに異なる
色彩を付与される。異なる色彩の付与方式については、
粒子毎に色彩が異なっても良いし、単一の粒子において
色彩が色分けされて付与されても良い。
【0056】色彩の種類として、例えば黒色、茶色、白
色、灰色、緑色、黄色、青色、金属色等の各種色彩を用
いることができる。なお、各色彩は透明色であっても、
不透明色であっても良い。水性ゲル粒子の一部を無色透
明としても良い。
【0057】水性ゲル粒子に対する色彩の付与方法とし
ては、水性ゲル粒子を作る際に顔料を添加すること、着
色骨材あるいは天然石の微粉末を配合すること、等の各
種の方法を任意に用いることができる。
【0058】水性ゲル粒子は、小粒子から大粒子に至る
までの広い粒径分布を有する。特に、例えば天然の御影
石や大理石等に酷似した外観の多彩色混交模様塗層を形
成したい場合には、この粒径分布の下限(小粒子側)が
1mm程度で、上限(大粒子側)が15mm程度である
ことが好ましい。
【0059】水性ゲル粒子の粒径分布の調整方法として
は、水性ゲル粒子の成分を混合した後、これをゲル化さ
せるための成分を添加して攪拌・混合する際の攪拌機の
回転速度や攪拌時間によって調整することができる。攪
拌時間に関しては、通常の攪拌機の回転速度において
は、1分以上で10分以下程度が適当である。
【0060】(水性塗料組成物の塗装方法)水性塗料組
成物の塗装方法については別段の限定がない。例えばス
プレー塗装、コテ塗り等の公知の各種塗装方法を任意に
選択して用いれば良い。
【0061】(塗層のプレス)水性塗料組成物を塗装ベ
ース材に塗装して形成された多彩色混在模様の塗層をプ
レスする手段については、例えば鏝を押し当てる方法
や、その他、プラスチックローラに離型剤を塗布して塗
層に押しつける方法等を任意に用いることができる。こ
のプレスを施す時期については、基本的には塗層の乾燥
の前であり、より具体的には塗装終了後30分以内の時
点が好ましい。
【0062】プレスの強さについては、これを定量的に
表現することが困難であるが、プレスが弱すぎれば多彩
色混交模様塗層が得られず、プレスが強すぎれば、多彩
色混交模様塗層が得られても、例えば塗層の膜厚が全体
的に薄くなりすぎ、透明な水性ゲル粒子に基づく奥行き
感を失ったり、立体感を失ったり、あるいは塗層表面が
波打った状態になる等の不具合が出る。これらのことを
考慮しつつ適当な強さのプレスを行うのである。
【0063】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の実施例1を次のようにして行っ
た。
【0064】(ゲル粒子の製造)固形分55重量%のア
クリル系エマルション12重量%、ポリビニルアルコー
ルの5%水溶液45重量%、人工着色骨材(白色珪石を
塗料で被覆着色したもの)15重量%、および白色天然
骨材(石灰岩の粉砕分級物)15重量%を攪拌機で混ぜ
合わせた。
【0065】上記の各組成分が均一に混合された後、3
%の硼砂水溶液10重量%を一気に加えて、攪拌機の回
転速度106回転/分で3分間攪拌した処、1mm〜4
mmの粒径分布の水性ゲル粒子が生成した。
【0066】以上の水性ゲル粒子群を、上記の人工着色
骨材が茶色、ピンク色、白色である3色のものについ
て、それぞれ調製した。
【0067】(水性塗料組成物の調製)固形分55重量
%のアクリル系エマルション17重量%、水4重量%、
白色天然骨材17重量%、および添加剤2重量%を配合
した後、これに上記の3色の水性ゲル粒子群を各20重
量%加え、3分間混合して本実施例にかかる水性塗料組
成物を得た。
【0068】(塗装および塗層プレス)ノズル口径12
mmの吹付け用スプレーガンで、被塗面に対して上記の
水性塗料組成物をほぼ均一な2mmの厚さに塗布して、
水性ゲル粒子の粒径に対応した小模様〜大模様の3色の
模様単位が混在した多彩色混在模様の塗層を形成させ
た。この塗層の外観を図1(a)に示す。なお、図中の
スケールの目盛りは1mm単位である(以下の図におい
て同じ)。
【0069】次いで、その塗布の直後に、塗料用シンナ
ーを付けたプラスチックローラーで塗装表面をプレスし
た。そして乾燥させ、多彩色混交模様の塗層を形成させ
た。この仕上がり状態を図1(b)に示す。この多彩色
混交模様の塗層は、前記大小の3色の水性ゲル粒子が塑
性変形し、前記小模様〜大模様の模様単位が互いに入り
組んで混交した、御影石に非常に良く似た外観であっ
た。
【0070】〔比較例1〕実施例1の水性ゲル粒子の製
造工程において、ポリビニルアルコールの5%水溶液4
5重量%に代え、ポリビニルアルコールの15%水溶液
を45重量%用い、その他の点は全て実施例1と同様に
行った。
【0071】本例では、上記のようにポリビニルアルコ
ールの水溶液濃度が高過ぎるために、生成する水性ゲル
粒子はかなり強靱なものであり、このため、多彩色混在
模様の塗層を形成した後にプレスしたが、水性ゲル粒子
が可塑的変形を起こさず、水性ゲル粒子の模様単位が互
いに入り組んで混交した多彩色混交模様の塗層を形成さ
せることができなかった。本例の仕上がり状態を図2に
示す。
【0072】〔比較例2〕実施例1の水性ゲル粒子の製
造工程において、ポリビニルアルコールの5%水溶液4
5重量%に代え、ポリビニルアルコールの1%水溶液を
45重量%用い、その他の点は全て実施例1と同様に行
った。
【0073】本例では、上記のようにポリビニルアルコ
ールの水溶液濃度が低すぎるために、生成する水性ゲル
粒子はかなり脆弱なものであり、水性ゲル粒子の製造工
程において攪拌機の回転のために、水性ゲル粒子の粒径
分布が0.1mm〜1.0mmと言う非常に微細なもの
になってしまった。
【0074】そして、この水性ゲル粒子を用いて調製し
た水性塗料組成物を被塗面に塗布した処、微細な斑点模
様となり、4mの距離から観察すると無模様かつ一色の
外観を呈し、御影石あるいは大理石等に類似したような
多彩色混交模様の塗層を形成させることができなかっ
た。
【0075】本例の仕上がり状態を図3に示す。
【0076】〔比較例3〕実施例1の水性ゲル粒子の製
造工程において、水性ゲル粒子の組成は上記比較例と同
一としたが、粒子が脆弱であることに鑑み、攪拌条件を
緩和するために攪拌機の回転速度を31回転/分とし、
攪拌時間を3分間とした。その他の点は全て実施例1と
同様に行った。
【0077】その結果、本例では実施例1とほぼ同等
の、1mm〜4mmの粒径分布の水性ゲル粒子が生成し
たが、これらの水性ゲル粒子がかなり脆弱なものである
ため、スプレーガンで被塗面に吹付ける際に細かく破砕
されてしまい、比較例2と同様の微細な斑点模様の塗層
が形成された。
【0078】更に本例の変更例として、上記スプレーガ
ンによる塗装に代えて、水性ゲル粒子を破砕しないよう
に注意しつつ刷毛塗りを行って、多彩色混在模様の塗層
を形成した。しかしこの場合、その後のプレスによっ
て、脆弱な水性ゲル粒子が塑性変形ではなく破壊を起こ
してしまい、御影石あるいは大理石等に類似したような
多彩色混交模様ではなく、3色の大小の模様単位がグチ
ャグチャに潰れた、単に乱雑なマダラ模様の外観の塗層
が形成された。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜図1(b)は、実施例1に係る多
彩色混交模様塗層の成功例の写真を示す図である。
【図2】図2は、比較例1に係る失敗例の写真を示す図
である。
【図3】図3は、比較例2に係る失敗例の写真を示す図
である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性塗料組成物に、少なくとも以下の条
    件を満たす水性ゲル粒子を含有させたことを特徴とする
    多彩色水性塗料組成物。 (1)少なくとも二色以上の互いに異なる色彩を付与さ
    れた水性ゲル粒子を含んでいる。 (2)各水性ゲル粒子が、塑性変形が可能な程度の柔軟
    性を有する。 (3)水性ゲル粒子群は、多彩色模様における小模様を
    形成するための小粒子から、多彩色模様における大模様
    を形成するための大粒子に至るまでの広い粒径分布を有
    する。
  2. 【請求項2】 前記水性塗料組成物が水性エマルション
    塗料組成物であることを特徴とする請求項1に記載の多
    彩色水性塗料組成物。
  3. 【請求項3】 前記水性ゲル粒子群の粒径分布が、1〜
    15mmにわたることを特徴とする請求項1又は請求項
    2のいずれかに記載の多彩色水性塗料組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    多彩色水性塗料組成物を任意のベース材に任意の手段で
    塗装することにより、前記水性ゲル粒子の小粒子〜大粒
    子に基づく小模様〜大模様の模様単位が混在した多彩色
    混在模様の塗層を形成させ、次いでこの塗層を任意の手
    段でプレスして前記大小の水性ゲル粒子を塑性変形させ
    ることにより、前記小模様〜大模様の模様単位が互いに
    入り組んで混交した多彩色混交模様の塗層を形成させる
    ことを特徴とする多彩色混交模様塗層の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記多彩色混交模様が御影石調あるいは
    大理石調の模様であることを特徴とする請求項4に記載
    の多彩色混交模様塗層の形成方法。
JP22731297A 1997-08-07 1997-08-07 多彩色水性塗料組成物及び多彩色混交模様塗層の形成 方法 Pending JPH1161007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22731297A JPH1161007A (ja) 1997-08-07 1997-08-07 多彩色水性塗料組成物及び多彩色混交模様塗層の形成 方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22731297A JPH1161007A (ja) 1997-08-07 1997-08-07 多彩色水性塗料組成物及び多彩色混交模様塗層の形成 方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1161007A true JPH1161007A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16858837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22731297A Pending JPH1161007A (ja) 1997-08-07 1997-08-07 多彩色水性塗料組成物及び多彩色混交模様塗層の形成 方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1161007A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005131607A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Sk Kaken Co Ltd 模様面の形成方法
JP2006130366A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Sk Kaken Co Ltd 模様面の形成方法
JP2008044991A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Fujikura Kasei Co Ltd 水性塗料組成物とそれより形成される塗膜
JP2010207817A (ja) * 2010-06-17 2010-09-24 Sk Kaken Co Ltd 模様面の形成方法
JP2012241107A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Fujikura Kasei Co Ltd 複色不定形着色粒子、これを含有する多彩模様塗料組成物とそれより形成される多彩模様塗膜
JP2013139585A (ja) * 2013-04-18 2013-07-18 Fujikura Kasei Co Ltd 水性塗料組成物とそれより形成される塗膜
JP2018193526A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 菊水化学工業株式会社 水性多彩塗料
JP2019038905A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 菊水化学工業株式会社 着色骨材含有多彩塗料
JP2020033479A (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 メーコー株式会社 水性塗料組成物及び凹凸模様塗膜

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005131607A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Sk Kaken Co Ltd 模様面の形成方法
JP4526259B2 (ja) * 2003-10-31 2010-08-18 エスケー化研株式会社 模様面の形成方法
JP2006130366A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Sk Kaken Co Ltd 模様面の形成方法
JP2008044991A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Fujikura Kasei Co Ltd 水性塗料組成物とそれより形成される塗膜
JP2010207817A (ja) * 2010-06-17 2010-09-24 Sk Kaken Co Ltd 模様面の形成方法
JP2012241107A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Fujikura Kasei Co Ltd 複色不定形着色粒子、これを含有する多彩模様塗料組成物とそれより形成される多彩模様塗膜
JP2013139585A (ja) * 2013-04-18 2013-07-18 Fujikura Kasei Co Ltd 水性塗料組成物とそれより形成される塗膜
JP2018193526A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 菊水化学工業株式会社 水性多彩塗料
JP2019038905A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 菊水化学工業株式会社 着色骨材含有多彩塗料
JP2020033479A (ja) * 2018-08-30 2020-03-05 メーコー株式会社 水性塗料組成物及び凹凸模様塗膜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101589104B (zh) 丙烯酸酯共聚物组合物和可再分散性粉末
CN104583296A (zh) 改性的填料颗粒
JPH1161007A (ja) 多彩色水性塗料組成物及び多彩色混交模様塗層の形成 方法
CN1169892C (zh) 一种彩釉石英漆的制造方法
KR20150035989A (ko) 개질된 충전제 입자들로 충전된 중합체 재료의 제조 방법
KR100739304B1 (ko) 프레스 공법을 활용한 비연속적 원형무늬의 아크릴계인조대리석 및 이의 제조방법
KR20150035988A (ko) 코팅된 충전제 입자의 제조 방법
CN108948850A (zh) 一种水性铜金颜料及其制备方法
US6936643B1 (en) Plastic molded body
CN1240793C (zh) 加压涂覆方法和组合物
KR101275825B1 (ko) 꽃무늬 질감을 갖는 수지계 강화 천연석 제조방법 및 그수지계 강화 천연석
KR100728475B1 (ko) 대리석 무늬를 갖는 아크릴계 인조대리석의 제조방법
EP0883032A3 (en) Production process of colored fine particulate composition and colored fine particulate composition produced by the process
CN111234687A (zh) 一种自交联丙烯酸聚氨酯分散体水性多彩涂料及制备方法
JPH02140243A (ja) 光輝性プラスチック
CN109957271A (zh) 耐光、成膜快的水性丙烯酸酯类树脂涂料及其制备方法
JPH0558467B2 (ja)
RU2790077C1 (ru) Жидкий мрамор и способ его получения
JPH1171416A (ja) (メタ)アクリル系プレミックス、(メタ)アクリル系smc又はbmc、及び(メタ)アクリル系人工大理石の製造方法
JPH06293562A (ja) 人造石の製造方法
KR100199642B1 (ko) 시이트몰딩조성물 및 그 제조방법 및 그 성형방법
KR20090088147A (ko) 인조대리석
JP3539880B2 (ja) コンクリート型枠転写仕上工法
JP4395226B2 (ja) 天然石調人工大理石の製造方法
JPH0350273A (ja) 複合色のじゅらく調壁面を呈する壁材組成物及びその製法