JP2020033479A - 水性塗料組成物及び凹凸模様塗膜 - Google Patents

水性塗料組成物及び凹凸模様塗膜 Download PDF

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Abstract

【課題】単純塗装と同等の塗装時間及び施工費用で、簡便にかつ意匠性の良好な凹凸模様の塗膜を被塗装物に形成できる水性塗料組成物を提供する。さらに、その乾燥硬化物である凹凸模様塗膜を提供する。【解決手段】(A)ヒドロゲル形成物質、第1の樹脂及び水を有するヒドロゲル、(B)ゲル不溶化剤、(C)水分散性の第2の樹脂、(D)顔料、及び(E)水、を含有し、該成分(E)である水に前記成分(B)が溶解し、並びに前記成分(A)、(C)及び(D)が分散しており、前記成分(A)であるヒドロゲルのゲル平均粒子径が0.25〜5.6mmであり、前記ヒドロゲルの水分量が前記ヒドロゲル基準で25〜98質量%である、水性塗料組成物とする。また、該塗料組成物の乾燥硬化物である凹凸模様塗膜とする。【選択図】なし

Description

本発明は、新規の水性塗料組成物、及びその乾燥硬化物である凹凸模様塗膜に関する。
建築物等の外装や内装、及び門扉や塀などの外構等に対して、意匠性を目的として凹凸模様を付与するための塗装及び塗装方法が提案されている。従来の凹凸模様を付与するための塗装としては、塗料組成物中に粒子状の小石を配合し、該小石による引っ掻き傷様の凹凸が形成されるように塗装方法を工夫したり、塗料塗布後に、模様付与用の突起等を有するローラー等で仕上げ塗装したりする方法が実施されていた。
特許文献1は、シーラー処理後の壁下地面に、骨材入塗材で凹凸模様を形成し、微小中空体表面を着色剤混入塗料組成物で被覆した着色軽量骨材を分散したトップコート材で仕上げ塗装することを特徴とする点描調塗り壁面の施工法を開示している。
特許文献2は、塗膜の凹凸模様を作製するパターンが形成されたパターンローラ用成形体で作製したパターンローラを使用し、壁面に塗料を塗装した後、該塗料が硬化する前に、該パターンローラを塗装面に押し当てて転動させ、凹凸模様を付与することを特徴とする塗装方法を開示している。
特許文献3は、高粘度の合成樹脂塗料中に着色した短繊維を配合した凹凸模様形成塗料、及び該凹凸模様形成塗料を用い、被塗布面に塗布した塗料の表面を凹凸模様形成ローラー又は刷子で凹凸模様に仕上げ、短繊維の色彩を現出させることを特徴とする凹凸模様の塗装方法を開示している。
特開平07−286424号公報 特開2008−272662号公報 特開平09−173966号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、点描模様は形成できるものの、粒子状の小石が配合された塗料を使用した場合のような凹凸模様を形成することはできない。なお、この小石が配合された塗料を使用する従来技術は、凹凸模様を形成するために、塗料塗布後、半乾きの状態でコテ作業等により小石を動かす煩雑な作業を必要とする。
特許文献2の技術でも、塗料塗布後、該塗料が硬化する前にパターンローラを使用して凹凸模様を形成する工程が必要であり、単純な塗装に比較して施工時間が長くなり、また施工費用も高価となる。
特許文献3の技術は、塗料及び模様形成用ローラーの両面で凹凸模様を形成するが、やはり、単純な塗装に比較して施工時間が長くなり、施工費用も高価となる。
そこで、本発明は、建築物等の外装や内装、及び門扉や塀などの外構等への凹凸模様形成に際して、単純塗装と同等の塗装時間及び施工費用で、簡便にかつ意匠性の良好な凹凸模様を形成できる水性塗料組成物を提供することを課題とする。また、該水性塗料組成物を塗布し、乾燥硬化させて形成した凹凸模様塗膜を提供することも課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、特定のヒドロゲルを有する新規な水性塗料組成物によって、意匠性の良好な凹凸模様を創出させる技術を開発して本発明を完成するに至った。該水性塗料組成物は、その塗布乾燥後、当該特定のヒドロゲルに含まれる水分が蒸発除去されて凹部が形成されることによって、意匠性の良好な凹凸模様を創出することができる。
すなわち、本発明によれば、(A)ヒドロゲル形成物質、第1の樹脂及び水を有するヒドロゲル、(B)ゲル不溶化剤、(C)水分散性の第2の樹脂、(D)顔料、及び(E)水、を含有し、該成分(E)である水に前記成分(B)が溶解し、並びに前記成分(A)、(C)及び(D)が分散しており、前記成分(A)であるヒドロゲルのゲル平均粒子径が0.25〜5.6mmであり、前記ヒドロゲルの水分量が前記ヒドロゲル基準で25〜98質量%である、水性塗料組成物が提供される。
また、別の観点の本発明によれば、本発明の水性塗料組成物の乾燥硬化物である、凹凸模様塗膜が提供される。
本発明の水性塗料組成物は、水分量を特定範囲とした特定のヒドロゲルを有しているので、該水性塗料組成物を被塗装物に塗布した場合、塗料の乾燥に伴って塗料表面のヒドロゲルに含まれる水分が蒸発除去されて体積が減少し、その結果凹部が形成される。すなわち、本発明の水性塗料組成物は、汎用塗料による単純塗装とほぼ同じ施工方法、すなわち塗料の塗布および乾燥のみによって凹凸模様を自発的に形成させることができる。また、ヒドロゲルのゲル平均粒子径を特定範囲に制御しているので、意匠性の高い凹凸模様を形成することができる。
なお、このときの乾燥は一般的な自然乾燥でよいが、温風の吹付等による強制乾燥を行ってもよい。
以上のように、本発明の水性塗料組成物は、従来の施工方法のように凹凸模様形成のための特別な工程が不要であるので、施工時間及び施工費用を大幅に削減することができる。
上記被塗装物としては、建築物の外壁や内壁、並びに塀、門扉、看板、柱、橋、及び立体アート等を例示できる。また、塗装対象物の材質としては、塗装可能な限り特に制限は無く、セメントモルタル、コンクリート、漆喰、木、樹脂、及び紙等を例示できる。
実施例1の塗膜の写真を示す図である。 実施例16の塗膜の写真を示す図である。 比較例1の塗膜の写真を示す図である。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の水性塗料組成物は、(A)ヒドロゲル形成物質、第1の樹脂及び水を有するヒドロゲル、(B)ゲル不溶化剤、(C)水分散性の第2の樹脂、(D)顔料、及び(E)水、を含有する、水を分散媒とした懸濁液状又はペースト状組成物である。
具体的には、水[成分(E)]中に、ヒドロゲル[成分(A)]が分散し、ゲル不溶化剤[成分(B)]が溶解し、水分散性の第2の樹脂[成分(C)]が分散し、並びに顔料[成分(D)]が分散している組成物である。所望により、(F)1種以上の繊維をさらに含有し、これらが同様に成分(E)中に分散している組成物でも良い。なお、必要に応じて成分(A)〜(F)以外の、塗料成分として汎用的に使用される成分を任意に含有してもよい。
[ヒドロゲル;成分(A)]
ヒドロゲルは、塗膜に凹凸模様を付与するための成分であり、ヒドロゲル形成物質に水が保持されてゲルを形成しているものである。凹凸模様の形成機構は次の通りである。本発明の水性塗料組成物を被塗装物に塗布した場合、塗料の乾燥に伴って塗料表面の当該ヒドロゲルに含まれる水分が蒸発除去されて体積が減少し、その結果凹部が形成され、それによって塗膜に凹凸模様が付与される。
ヒドロゲル形成物質は、ゲル中の水を保持するためのネットワーク構造を形成してゲル化作用を発現する化合物であり、該ネットワーク構造の主要部となる物質と、ネットワーク構造の継ぎ手部となるゲル化剤とが反応又は結合して形成される。
ヒドロゲル形成物質において、ネットワーク構造の主要部となる物質(以後、ゲル主原料と称する)としては、ヒドロゲルを形成できるものであれば特に限定されず、無機化合物であっても有機化合物であってもよく、両者を混合して使用してもよい。
無機化合物としては、水膨潤性ケイ酸塩化合物が好ましく、例えば、ヘクトライト、モンモリロナイト、ベントナイト、アタパルジャイト等の水膨潤性粘土鉱物を挙げることができる。これらの水膨潤性ケイ酸塩化合物は、天然物である鉱物以外に、合成物であってもよい。水に溶解し難い良好なヒドロゲルを形成できる点でヘクトライトが好ましく、組成が安定する点で合成ヘクトライトが好ましい。
有機化合物としては水酸基含有有機高分子が好ましく、ポリビニルアルコール、グアーガム、カラギーナン、キサンタンガム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、及びこれらの誘導体等を挙げることができる。樹脂等が良好に分散され、安定性に優れるヒドロゲルが得られる点で、ポリビニルアルコール、グアーガム、グアーガム誘導体(ヒドロキシプロピル化等の変性)が好ましい。ポリビニルアルコールとしては完全ケン化物でも部分ケン化物でも良く、ケン化度の範囲としては、下記含有量範囲において水に溶解する範囲であれば、特に制限はない。
ゲル主原料と反応又は結合して、ネットワーク構造の継ぎ手部となるゲル化剤としては、リン酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩等を挙げることができる。水に溶解し難い良好なヒドロゲルを形成できる点で、リン酸塩及びホウ酸塩が好ましい。ゲル主原料がヘクトライト等の水膨潤性ケイ酸塩化合物の場合はリン酸塩が特に好ましく、ゲル主原料がポリビニルアルコール、グアーガム等の水酸基含有有機高分子の場合はホウ酸塩が特に好ましい。水中で安定なヒドロゲルを形成できるからである。
リン酸塩としては、ピロリン酸ナトリウム等のリン酸ナトリウム類、ピロリン酸カリウム等のリン酸カリウム類などを例示でき、ホウ酸塩としては五ホウ酸アンモニウム等のホウ酸アンモニウム類、ホウ砂などを例示できる。
ゲル主原料とゲル化剤が反応又は結合し、ヒドロゲル形成物質によるネットワーク構造を形成するとき、両者が単に付加等、加算的に結合してもよく、脱水等、それらの一部の原子が脱離して結合する縮合であってもよい。ただし、脱離した分子等は形成されるヒドロゲル中に残存する。
なお、ヒドロゲルについてゲル主原料とゲル化剤によるネットワーク構造で説明したが、ヒドロゲルであれば、ネットワーク構造形成とは異なる作用によるゲル形成であってもよい。
ヒドロゲル形成物質は、上記のように縮合によって形成される場合もあるので、ヒドロゲル中のその含有量については、原料として使用するゲル主原料とゲル化剤の量で規定するものとする。
ヒドロゲル中のゲル主原料の含有量は、無機化合物、有機化合物いずれの場合も0.1〜5質量%が好ましく、0.2〜4.0質量%がより好ましい。この範囲であれば良好なヒドロゲルを形成できるからである。無機化合物と有機化合物を併用する場合は、その合計量が当該範囲内となる限り、任意の割合で配合すればよい。
ヒドロゲル中のゲル化剤の含有量は0.003〜0.5質量%が好ましく、0.005〜0.4質量%がより好ましい。この範囲であれば良好なヒドロゲルを形成できるからである。なお、水和水を有するゲル化剤を使用する場合の含有量範囲は、該水和水を除いた化合物部分の範囲である。
ヒドロゲルを形成するための水の量、すなわちヒドロゲル中の水含有量は、ヒドロゲル基準で25〜98質量%である。この範囲であれば良好なヒドロゲルを形成でき、かつ塗料塗布後の乾燥によって形成される凹凸模様の凹部を良好に形成することができる。添加する水としては、上水、イオン交換水、精製水、純水等を使用でき、上水が好ましい。
水は、ヒドロゲル製造時に水として添加するもの以外に、ヒドロゲル調製のための原料が水を含む場合、当該水も含む。以下に述べる第1〜第3ヒドロゲルにおいても同じである。
成分(A)のヒドロゲルは、着色顔料(着色剤)を含有しない無色の第1ヒドロゲル(A1)、着色顔料を含有し、着色顔料由来の色を有する有色の第2ヒドロゲル(A2)、及びこれらの混合物、いずれであってもよい。(A1)の外観は、使用するヒドロゲル形成物質及び樹脂にもよるが、無色透明〜半透明であり、塗膜の凹部となった時点では、その凹部は水性塗料組成物の多成分の色が透けて見える状態である。
しかし、凹部のへこみが小さい凹凸模様の塗膜を所望する場合、(A1)の水分量を少なくする必要があり、そのために(A1)は体質顔料を含有してもよい。体質顔料を含有させる場合、(A1)全量基準で10〜55%が好ましい。10%未満では、体質顔料未含有の場合との差が明確ではなく、55%超では、良好な凹凸模様が得られ難いからである。なお、体質顔料を含有する場合、(A1)は白色であり、塗膜の凹部となった時点において、体質顔料未含有の場合と異なり上記他成分の色は透けて見えることはない。
一方、(A2)は、使用する着色顔料(着色剤)の色を呈する透明、半透明、又は不透明の外観を有し、塗膜の凹部となった時点では、その凹部は該着色顔料の色を呈する。(A2)の透明性は使用する着色顔料の性質により、透明〜不透明であり、凹部を形成できさえすれば、その透明性の程度は任意であって良い。
成分(A)のヒドロゲルとして、着色顔料と体質顔料を含有する第3ヒドロゲル(A3)を使用してもよい。第3ヒドロゲルにおいては、その水含有量はヒドロゲル基準で25〜80質量%が好ましい。(A3)は、凹凸模様と共に高鮮映性の多彩模様を塗膜に付与したい場合に混合使用するものであり、水の量が当該範囲であれば多彩模様付与に好適であるからである。
ヒドロゲルとして(A3)を用いることにより、凹凸に加えて鮮やかで多彩な模様を有する高級感のある凹凸状多彩模様塗膜を得ることができる。より高級感のある凹凸状多彩模様塗膜が得られる点で、(A1)及び/又は(A2)と、(A3)とを配合することが好ましい。
(A3)である第3ヒドロゲルに使用する着色顔料は、第3ヒドロゲルの色を決めるものであり、通常の塗料用顔料を使用するとことができる。例えば、酸化チタン、酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック等の無機顔料、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系等の有機顔料などを挙げられる。色としては、塗膜の多彩模様として所望する色を選択すればよく、所望色の市販品を使用することができる。
ある色の第3ヒドロゲルに含まれる着色顔料は1種類であっても、2種類以上の混合物であってもよい。すなわち、第3ヒドロゲルの色は1種類の顔料による色であっても、複数種類の顔料による調色された色であってもよい。
着色顔料の粒径は、その色、種類にかかわらず、平均粒径として0.05〜1.0μmの範囲が好ましい。分散性が良好だからである。平均粒径は動的光散乱法等で測定できるが、市販の顔料に開示されている平均粒径で判断して良い。
また、第3ヒドロゲル中の着色顔料の含有量は、0.1〜30質量%の範囲が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。下限値未満では、第3ヒドロゲルの色が薄く意匠性に乏しくなる可能性があるからである。上限値超では、第3ヒドロゲルの安定性が低下する可能性があるからである。
第3ヒドロゲルに含有される体質顔料としては、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、硅酸アルミニウム、及び硅酸マグネシウム(タルク)等を使用することができる。
第3ヒドロゲル中の体質顔料の含有量は30質量%以下が好ましい。30質量%を超えると形成される多彩模様塗膜の意匠性が低下するおそれがある。また、第3ヒドロゲルによる多彩模様部分のボリューム感を創出できる点で10質量%以上配合することが好ましい。
成分(A)であるヒドロゲル中の第1の樹脂は塗膜の主要素材であり、被塗装物である下地又は下塗層に本発明の水性塗料組成物を塗布して乾燥することによって、下地又は下塗層に接着した膜を形成する役割を果たす。以後、(A)であるヒドロゲルの説明において、「樹脂」とは第1の樹脂を指すものとする。
当該樹脂としては、水不溶性のアクリル系樹脂、酢ビ系樹脂、塩ビ系樹脂、エチレン系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂等を例示できる。これらの樹脂としては、通常塗料原料として使用される、樹脂の微粒子が水中に分散した「エマルジョン樹脂」と通称されるものを使用することができる。これらの内、本発明の凹凸模様塗膜の意匠性、耐候性及び耐久性が良好となる点で、アクリルシリコーン樹脂、フッ素系樹脂等が好ましく、例えば、アクリルシリコーンエマルジョン樹脂を例示できる。ヒドロゲル製造のための配合のし易さの点で、エマルジョン形態の樹脂が好ましい。エマルジョン樹脂の樹脂濃度としては、10〜70質量%がヒドロゲル形成の点で好ましく、塗料分野で好適に使用される30〜60質量%濃度のエマルジョン樹脂がより好ましい。
エマルジョン樹脂の主分散媒は水であり、上記した通り、当該水もヒドロゲル調製時のヒドロゲル原料となる。
ヒドロゲル中の樹脂の含有量は、樹脂固形分として、0.5〜50質量%の範囲が好ましく、1.5〜30質量%がより好ましい。下限値未満では、良好な凹凸模様塗膜が得られない可能性があり、上限値超では樹脂分が多すぎてヒドロゲルの製造が困難となる可能性があるからである。
成分(A)であるヒドロゲルは、後述する本発明の水性塗料組成物の製造時において、粒子状に細粒化され、水性塗料組成物中に分散される。このヒドロゲル粒子のゲル平均粒径は0.25〜5.6mmである。下限値未満でははっきりとした凹凸模様にならず、上限値超では塗装時にヒドロゲルの変形等により、意匠性の低い凹凸模様となるおそれがあるからである。
ゲル平均粒径は、直径60mmシャーレにヒドロゲルを入れ、簡易デジタル顕微鏡観察において、ゲル粒子をランダムに3個選定し、視野中のゲル粒子を円と仮定した場合(例えば、視野中のゲル粒子を包囲する最小の円)の直径を粒径(粒子径)として測定し、該3個の平均値とする。
ヒドロゲルは、本発明の目的を妨げない範囲で、塗料に通常使用される増粘剤、沈降防止剤、防腐剤及び消泡剤等を任意成分として含有してもよい。ヒドロゲル中のこれら任意成分の含有量は、5質量%以下が好ましい。
次に、成分(A)であるヒドロゲルの製造方法の一実施形態について説明する。
まず、第1ヒドロゲル(A1)の場合は、水、樹脂、ゲル主原料、ゲル化剤及び所望により体質顔料や任意成分を混合し、撹拌することによりヒドロゲルを製造する。樹脂は、上記した通りエマルジョン樹脂を使用することが好ましい。撹拌温度は10〜50℃が好ましく、室温で撹拌すればよい。撹拌時間は、均一に溶解又は分散すれば特に制限は無く、5分間〜2時間程度でよい。撹拌機としては、パドル翼、アンカー翼等の撹拌翼を用いる撹拌機、プラネタリーミキサー等を使用できる。
撹拌終了後、安定したゲルを形成させるため、室温下に1時間以上、好ましくは5時間以上静置することが望ましい。形成されるゲルが平衡状態に達する点で、静置時間の上限としては24時間程度で十分である。
上記製造方法によって、ネットワーク構造等を有するゲル形成物質が形成され、樹脂等が分散された水が、当該ネットワーク構造等に保持されて第1ヒドロゲルが形成される。
第2ヒドロゲル(A2)の場合は、水に着色顔料(着色剤)、及び所望により任意成分を添加して均一に溶解又は分散するまで撹拌して着色顔料分散液を調製する。撹拌温度は10〜50℃が好ましく、室温で撹拌すればよい。撹拌時間は、均一に溶解又は分散すれば特に制限は無く、5分間〜2時間程度でよい。撹拌機としては、ホモディスパー、パドル翼等の撹拌翼を用いる撹拌機等を使用できる。
つづいて、着色顔料分散液に、樹脂、ゲル主原料及びゲル化剤を添加して撹拌することにより第2ヒドロゲルを製造する。撹拌温度は10〜50℃が好ましく、室温で撹拌すればよい。撹拌時間は、ヒドロゲルが形成され、ヒドロゲル中に着色顔料が均一に分散した第2ヒドロゲルが得られれば特に制限は無く、5分間〜2時間程度でよい。撹拌機としては、パドル翼、アンカー翼等の撹拌翼を用いる撹拌機、プラネタリーミキサー等を使用できる。
第1ヒドロゲルの場合と同じように、撹拌終了後、安定したゲルを形成させるため、室温下に1時間以上、好ましくは5時間以上静置することが望ましい。形成されるゲルが平衡状態に達する点で、静置時間の上限としては24時間程度で十分である。
上記製造方法によって、ネットワーク構造等を有するゲル形成物質が形成されると共に、着色顔料及び樹脂等が分散された水が、当該ネットワーク構造等に保持されて第2ヒドロゲルが形成される。
以上のようにして、ある所望の色を有する第2ヒドロゲルを製造することができる。さらに、同様の製造方法により異なる色の第2ヒドロゲルを複数種類準備して、成分(A2)とすることができる。
第3ヒドロゲル(A3)の場合は、水に着色顔料、体質顔料及び所望により任意成分を添加して均一に溶解又は分散するまで撹拌して着色顔料/体質顔料分散液を調製する。撹拌温度は10〜50℃が好ましく、室温で撹拌すればよい。撹拌時間は、均一に溶解又は分散すれば特に制限は無く、5分間〜2時間程度でよい。撹拌機としては、ホモディスパー、パドル翼等の撹拌翼を用いる撹拌機等を使用できる。
つづいて、着色顔料/体質顔料分散液に、樹脂、ゲル主原料及びゲル化剤を添加して撹拌することによりヒドロゲルを製造する。撹拌温度は10〜50℃が好ましく、室温で撹拌すればよい。撹拌時間は、ヒドロゲルが形成され、ヒドロゲル中に着色顔料/体質顔料が均一に分散したヒドロゲルが得られれば特に制限は無く、5分間〜2時間程度でよい。撹拌機としては、パドル翼、アンカー翼等の撹拌翼を用いる撹拌機、プラネタリーミキサー等を使用できる。
第1、2ヒドロゲルの場合と同じように、撹拌終了後、安定したゲルを形成させるため、室温下に1時間以上、好ましくは5時間以上静置することが望ましい。形成されるゲルが平衡状態に達する点で、静置時間の上限としては24時間程度で十分である。
上記製造方法によって、ネットワーク構造等を有するゲル形成物質が形成されると共に、着色顔料/体質顔料及び樹脂等が分散された水が、当該ネットワーク構造等に保持されて第3ヒドロゲルが形成される。
以上のようにして、ある所望の色を有する第3ヒドロゲルを製造することができる。さらに、同様の製造方法により異なる色の第3ヒドロゲルを複数種類準備して、成分(A3)とすることができる。
成分(A)であるヒドロゲルとしては、上記の様にして製造した(A1)、(A2)及び(A3)から1種以上を選択する。
本発明の水性塗料組成物中の成分(A)の含有量としては、(A1)、(A2)及び(A3)の合計量として5〜30質量%の範囲が好ましく、5〜20質量%がより好ましい。すなわち、成分(A)として1種類を使用する場合も、2種類以上を使用する場合も、成分(A)全量として当該範囲が好ましい。この範囲であれば良好な凹凸模様塗膜又は高級感のある凹凸状多彩模様塗膜が得られるからである。
[ゲル不溶化剤;成分(B)]
ゲル不溶化剤は、本発明の水性塗料組成物中において、ヒドロゲルが経時により徐々に水に溶解することを防止する役割を持つものである。
ゲル不溶化剤としては、ヒドロゲルの製造に使用するゲル化剤と同じものを使用することができ、リン酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩等を挙げることができる。ゲル主原料としてヘクトライト等の水膨潤性ケイ酸塩化合物を用いた場合は、リン酸塩を使用することが好ましく、ポリビニルアルコール、グアーガム等の水酸基含有有機高分子を用いた場合は、ホウ酸塩を使用することが好ましい。両者を用いた場合は、リン酸塩とホウ酸塩を併用することが好ましい。水に溶解し難い良好なヒドロゲルを形成できるからである。
リン酸塩としては、ピロリン酸ナトリウム等のリン酸ナトリウム類、ピロリン酸カリウム等のリン酸カリウム類などを例示でき、ホウ酸塩としては五ホウ酸アンモニウム等のホウ酸アンモニウム類、ホウ砂などを例示できる。
本発明の水性塗料組成物中のゲル不溶化剤の含有量は、0.001〜1質量%が好ましく、0.005〜0.5質量%がより好ましい。この範囲であれば良好なヒドロゲルを維持できるからである。リン酸塩とホウ酸塩とを併用する場合、リン酸塩とホウ酸塩との混合比は、ゲル主原料である水膨潤性ケイ酸塩化合物と水酸基含有有機高分子の混合比に合わせればよい。
[水分散性の第2の樹脂;成分(C)]
本発明の水性塗料組成物中の水分散性の第2の樹脂は、ヒドロゲル中の第1の樹脂と同じく塗膜の主要素材であり、被塗装物に本発明の水性塗料組成物を塗布して乾燥することによって、被塗装物に接着した膜を形成する役割を果たす。
水分散性樹脂としては、水不溶性のアクリル系樹脂、酢ビ系樹脂、塩ビ系樹脂、エチレン系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂等を例示できる。これらの樹脂としては、通常塗料原料として使用される、樹脂の微粒子が水中に分散した「エマルジョン樹脂」と通称されるものを使用できる。これらの内、本発明の凹凸模様塗膜の意匠性、耐候性及び耐久性が良好となる点で、アクリルシリコーン樹脂、フッ素系樹脂等が好ましく、例えば、アクリルシリコーンエマルジョン樹脂を例示できる。また、水分散性樹脂は、ヒドロゲルに使用する樹脂と同じものであっても、異なるものであってもよい。
本発明の水性塗料組成物製造のための配合のし易さの点で、エマルジョン樹脂が好ましい。エマルジョン樹脂の樹脂濃度としては、15〜65質量%が、凹凸模様塗膜の意匠性の点で好ましく、塗料分野で好適に使用される30〜60質量%濃度のエマルジョン樹脂がより好ましい。
エマルジョン樹脂の主分散媒は水であり、当該水は本発明の水性塗料組成物の分散媒である成分(E)の水の一部となる。
本発明の水性塗料組成物中の成分(C)である水分散性の第2の樹脂の含有量は、樹脂固形分として、2〜50質量%の範囲が好ましく、10〜40質量%の範囲がより好ましい。下限値未満では、良好な凹凸模様塗膜が得られない可能性があり、上限値超では樹脂分が多すぎて本発明の水性塗料組成物の製造が困難となる可能性があるからである。
[顔料;成分(D)]
本発明の水性塗料組成物中の顔料は、塗膜のボリューム付与の役割を果たす成分である。
顔料としては、体質顔料である、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、硅酸アルミニウム、及び硅酸マグネシウム(タルク)等を挙げることができる。また、塗料の軽量化と塗膜のボリューム付与の両立に寄与する顔料として、中空セラミックバルーン、フライアッシュバルーン、ガラス発砲体などと称される無機系中空粒子、有機系中空粒子(樹脂中空粒子等)、及び有機・無機ハイブリッド中空粒子(有機・無機ハイブリッドフィラー)等を、1種以上含むことが好ましい(以後、これらを中空顔料と総称する)。
成分(D)である顔料としては、体質顔料と中空顔料の両者を含むことが好ましい。両者を含むことにより、塗料の軽量化を図りつつ塗膜のボリュームが得られるからである。
本発明の水性塗料組成物中の、成分(D)である顔料の含有量は、5〜40質量%が好ましい。また、成分(D)として中空顔料を含有する場合、その含有量は、3〜20質量%が好ましい。この範囲であれば、塗料の軽量化を図りつつ塗膜のボリュームが得られるからである。
[水;成分(E)]
成分(E)としての水は、成分(A)のヒドロゲルを形成する水以外であって、本発明の水性塗料組成物の分散媒となる水である。なお、成分(C)の水分散性の第2の樹脂の含有量範囲は、樹脂固形分の範囲を表しているので、成分(C)原料として例えばエマルジョン樹脂を使用した場合、エマルジョン樹脂の分散媒である水は、成分(E)に算入する。同様に、成分(B)及び(D)原料として水を含有する物を使用する場合は、当該水は成分(E)に算入する。
成分(B)〜(D)原料に含まれ得る水以外に、水として添加する水としては、上水、イオン交換水、精製水、純水等を使用でき、上水が好ましい。
本発明の水性塗料組成物中の成分(E)としての水の含有量は、20〜90質量%の範囲が好ましく、30〜70質量%がより好ましい。下限値未満では、成分(A)、(C)及び(D)を良好に分散できない可能性があるからである。上限値超では、凹凸模様が不十分となる可能性があるからである。
[繊維;成分(F)]
所望により本発明の水性塗料組成物に配合する繊維は、乾燥時にヒドロゲルと顔料分散液の乾燥収縮の違いによる塗膜のひび割れを防止できるので、塗料組成物中に配合させることが好ましい。繊維としては、木綿、パルプ繊維等の天然繊維、レーヨン、ナイロン、アクリル等の化学繊維を挙げることができる。これらの繊維は単独で配合しても、複数種を混合配合してもよい。
繊維を配合使用する場合、繊維の繊維長は0.02〜10mmである。この範囲であれば、乾燥収縮の違いによる塗膜のひび割れ防止効果が良好となるからである。
成分(F)である繊維を含有させる場合、本発明の水性塗料組成物中のその含有量は、1〜15質量%の範囲が好ましく、2〜10質量%がより好ましい。この範囲であれば乾燥収縮の違いによる塗膜のひび割れ防止に有効であるからである。
本発明の水性塗料組成物は、本発明の目的を妨げない範囲で、塗料に通常使用される増粘剤、沈降防止剤、防腐剤、消泡剤、防藻剤、及び防黴剤等を任意成分として含有してもよい。本発明の水性塗料組成物中のこれら任意成分の含有量は、ヒドロゲル中にこれら任意成分が含まれる場合は、それらも含めて10質量%以下が好ましい。
増粘剤としては、繊維素誘導体、非イオン界面活性剤系等が例示できる。防腐剤としては、ベンズイソチアゾリノン系、ベンズイソチアゾリノン系複合剤、メチルイソチアゾリノン系等を例示できる。消泡剤としては、ポリエーテル系、鉱物油系、シリコーン系等を例示できる。防藻剤及び防カビ剤としては、トリアジン系化合物、イソチアゾリン系化合物などが例示できる。これらの任意成分を含有させる場合は、ヒドロゲル及び本発明の水性塗料組成物の安定性等に影響を与えない原料を選択すればよい。
本発明の水性塗料組成物の粘度としては、塗装対象物に塗布できる粘度範囲であれば特に制限はなく、例えば、ブルックフィールド型(B型)粘度計による室温下の粘度で、2〜20Pa・sが好ましい。コテにより塗布する場合は、10〜20Pa・sがより好ましい。ローラー塗装で塗布する場合は、2〜10Pa・sがより好ましい。この範囲であれば塗装がし易く、かつ垂直面へ塗布した場合にもたれが発生し難いからである。
次に、本発明の水性塗料組成物の製造方法について説明する。
本発明の水性塗料組成物は、成分(A)〜(E)、並びに所望により上記成分(F)及び任意成分を任意の順に、又は一括して撹拌(混合)装置に投入して、撹拌混合することにより製造することができる。好ましくは、成分(A)、(B)及び(E)の一部をまず撹拌装置に入れ、撹拌することにより成分(A)であるヒドロゲルを粒子状に細粒化する。全成分を投入してから撹拌するよりも細粒化し易いからである。また、このとき加える成分(E)の水の量は、成分(A)100質量部に対して10〜60質量部が好ましい。細粒化し易いからである。
ヒドロゲルを細粒化するための撹拌装置としては特に制限はないが、細粒化のし易さの点でアンカー翼の撹拌機及びプラネタリーミキサーが好ましい。回転数、撹拌時間等は、撹拌機の容量、仕込み量等により適宜好適な範囲を選択すればよく、例えば、数十rpmで数分間〜2時間程度撹拌すればよい。
より具体的には、例えば次の製造方法を例示できる。成分(A)、(B)及び(E)の一部をまず撹拌装置に入れて撹拌し、成分(A)であるヒドロゲルを粒子状に細粒化する。次に、成分(C)である水分散性の第2の樹脂の一部を加えてさらに撹拌し、細粒化されたヒドロゲル及び水分散性樹脂を系内に均一に分散させてゲル分散液を得る。当該分散液を、所定の目開きの篩にかけて、ヒドロゲルの粒径を所定の範囲とすることが好ましい。凹凸模様塗膜の意匠性がより良好になるからである。ただし、本願において「篩にかける」とは、分級の意味よりも、細粒化されたヒドロゲルを、ゴムベラ等を用いて当該篩の目を通してこしとることを意味するものとする。すなわち、細粒化されたヒドロゲルを、さらに篩の目開き以下に細かくすることをいうものとする。
使用する篩としては、3.5メッシュ(目開き;5.6mm)以下の目開きの篩が好ましい。ただし、60メッシュ(目開き;0.25mm)より小さいと、凹凸模様を認識し辛くなるので、使用する篩の最小の目開きは60メッシュ(目開き;0.25mm)が好ましい。メッシュはJIS規格とする。
篩の目開きは、凹凸模様の凹部の所望の大きさや、塗膜の意匠性の嗜好により、適宜選択すればよく、異なる目開きでこしたものを配合して使用してもよい。
成分(A)として、(A1)〜(A3)の2種以上を配合する場合は、上記ヒドロゲル分散液の製造に際し、成分(A)として(A1)〜(A3)から選択される2種以上の混合物を使用する。
成分(A)であるヒドロゲルを細粒化してヒドロゲル分散液を製造すると共に、成分(D)である顔料の分散液を製造する。顔料、(E)である水の残り、及び成分(C)である水分散性の第2の樹脂の残りを混合撹拌して、顔料分散液を製造する。このとき、所望により成分(F)、及び所望によりさらに任意成分を加えて混合撹拌してもよい。
顔料分散液の製造において、撹拌温度は10〜50℃が好ましく、室温で撹拌すればよい。撹拌時間は、顔料、任意成分の繊維等が均一に分散すれば特に制限は無く、5分間〜2時間程度でよい。撹拌機としては、ホモディスパー、パドル翼等の撹拌翼を用いる撹拌機等を使用できる。
細粒化したヒドロゲル分散液、及び顔料分散液を製造した後、両者を混合撹拌することにより、本発明の水性塗料組成物を製造する。
具体的には、例えば、両分散液を撹拌装置に入れ、混合撹拌して本発明の水性塗料組成物とすればよい。撹拌装置としては、例えば、パドル翼、アンカー翼等の撹拌翼を用いる撹拌機、プラネタリーミキサー等を使用することができる。
また、撹拌温度は10〜50℃が好ましく、室温で撹拌すればよい。撹拌時間は、均一な塗料組成物を得るのに好適な時間とすればよく、例えば、5分間〜1時間程度でよい。回転数は、撹拌機の容量、仕込み量等により適宜好適な範囲を選択すればよく、例えば、数rpm〜数十rpmとすればよい。
以上のようにして、本発明の水性塗料組成物を製造することができる。しかし、上記製造方法は一例であって、その製造方法を限定するものではない。本発明の水性塗料組成物が得られる限り、各成分の配合順序や、撹拌方法等はどのような方法を採用してもよい。
つづいて、本発明の水性塗料組成物の塗装方法について説明する。ただし、以下に示す塗装方法は一例であり、本発明の凹凸模様塗膜を形成することができれば、その塗装方法は下記の方法に限定されるものではない。
本発明の水性塗料組成物は、例えば、コテによって塗装することができる。塗装に用いるコテとしては、角コテ、仕上げコテ、木コテ等を使用することができる。
また、ローラー塗装することもでき、この場合は、塗装用ローラーを使用して、常法に従って塗布すればよい。ローラーとしては、砂骨ローラーを使用することが好ましい。本発明の水性塗料組成物をそのまま塗布してもよく、又は水で適宜希釈してもよい。
本発明の水性塗料組成物を塗装する塗装対象物(被塗装物)としては、建築物の外壁や内壁、塀、門扉、看板、柱、橋、及び立体アート等の表面を例示できる。また、塗装対象物の材質としては、塗装可能な限り特に制限は無く、セメントモルタル、コンクリート、漆喰、木、樹脂、及び紙等を例示できる。
これらの対象物に、本発明の水性塗料組成物を上記のようにして塗装し、乾燥させることによって、意匠性の良好な本発明の凹凸模様塗膜を得ることができる。
また、成分(A)として(A2)及び/又は(A3)を配合すれば、鮮鋭性に優れ、高級感のある凹凸状多彩模様塗膜を得ることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本実施例において、各実施例の水性塗料組成物も、各比較例の塗料組成物も、単に塗料組成物と称する。また、各実施例の凹凸模様塗膜も、各比較例の塗膜も、単に塗膜と称する。
1.塗料組成物製造に用いる原料成分
1−1.成分(A)[ヒドロゲル]用の原料
(1)ゲル主原料
a1;ヘクトライト[Na0.3(Mg,Li)Si10(OH)
a2;PP−135(ポリビニルアルコール、株式会社イソノ化学製)
(2)ゲル化剤
a3;ピロリン酸カリウム(K
a4;五ホウ酸アンモニウム四水和物[NH・4HO]
(3)第1の樹脂
a5;ボンコート SA−6340(アクリルシリコーン系エマルジョン樹脂、樹脂固形分50質量%、DIC株式会社製)
(4)体質顔料
a6;G−100(炭酸カルシウム、三共精粉株式会社製)
(5)水(水として添加するもののみを表し、他の原料成分からの水は含まない。)
a7;上水
ヒドロゲル中の水分量としては、a7以外に、上記a5のエマルジョン樹脂中の水も算入する。
1−2.成分(B)[ゲル不溶化剤]
b1;ピロリン酸カリウム(K
b2;五ホウ酸アンモニウム四水和物[NH・4HO]
1−3.成分(C)[水分散性の第2の樹脂]
c1;ボンコート SA−6340
1−4.成分(D)[顔料]
(1)体質顔料
d1;T−150(炭酸カルシウム、株式会社ニッチツ製)
(2)中空顔料
d2;グラスバブルス S−22(ガラス発砲体、スリーエムジャパン株式会社製)
d3;FINESPHERE150(N20)(セノライト、巴工業株式会社製)
1−5.成分(E)[水]
e1;上水(e1は水として添加するもののみを表し、他の原料成分からの水は含まない。)
成分(E)の水としては、e1以外に、上記c1のエマルジョン樹脂中の水も算入する。よって、下記表2において、添加水とはe1のみを表し、成分(E)としての水は、e1とc1中の水の合計量をいうものとする。
1−6.成分(F)[繊維]
f1;KCフロック W-50(セルロース、日本製紙株式会社製)
f2;DDレーヨン (ビスコースレーヨン、株式会社金原パイル工業製)
2.成分(A)であるヒドロゲル1〜4[(A1)]、及び成分(A)範囲外のヒドロゲル5の調製
2−1.ヒドロゲル1
94.3gのa7(水)、4.0gのa5(アクリルシリコーン系エマルジョン樹脂、樹脂固形分としては2.0g)を混合容器に入れ、バッチ式卓上サンドミル(カンペ家庭塗料株式会社製)を使用し、室温下、5分撹拌して樹脂分散液を得た。該樹脂分散液をプラネタリーミキサー(万能混合攪拌機、株式会社ダルトン製)に入れ、さらに、0.8gのa1(ヘクトライト)及び0.8gのa2(ポリビニルアルコール)を加え室温下、15分撹拌した後、0.08gのa3(ピロリン酸カリウム)及び0.02gのa4(ホウ酸アンモニウム)を添加して、室温下、20分撹拌することによってヒドロゲル1の前駆体を得た。プラネタリーミキサーでの撹拌は減圧下(−0.1MPa;ゲージ圧)で実施し、泡絡みによって混入した空気の脱泡を行った。
該前駆体を室温下に12時間静置して安定なゲルであるヒドロゲル1を得た。
2−2.ヒドロゲル2〜4
各ヒドロゲルの組成を表1に示した通りとし、かつ、仕上がり量がヒドロゲル1とほぼ同等量となるように調整した以外はヒドロゲル1と同様にしてヒドロゲル2〜4を調製した。
ヒドロゲル4は、a1〜a4と共にa6(炭酸カルシウム)を表1に示した量を樹脂分散液に添加した。
2−3.ヒドロゲル5
ヒドロゲル5の組成を表1に示した通りとし、かつ、仕上がり量がヒドロゲル1とほぼ同等量となるように調整した以外はヒドロゲル1と同様にして、成分(A)範囲外のヒドロゲル5を調製した。
ヒドロゲル5は、a1〜a4と共にa6(炭酸カルシウム)を表1に示した量を樹脂分散液に添加した。
(実施例1;塗料組成物1)
<ヒドロゲル分散液の調製>
25.37gのe1(水)、43.3gのヒドロゲル1、並びに0.01gのb1及び0.22gのb2(ゲル不溶化剤)を混合容器に入れ、室温下、プラネタアリーミキサーにて約10分間撹拌し、ヒドロゲル1を粒子状に細粒化した。その後、31.1gのc1(アクリルシリコーン系エマルジョン樹脂、樹脂固形分としては15.55g)を混合容器にさらに加え、室温下、約10分間撹拌して細粒化されたヒドロゲル1及び水分散性の第2の樹脂を系内に均一に分散させてゲル分散液を得た。該ゲル分散液を42メッシュ(目開き0.355mm)の篩でゴムベラを用いてこし取り、42メッシュパスのヒドロゲル分散液を調製した。
<顔料分散液の調製>
27.0gのe1(水)、28.0gのd1(炭酸カルシウム)、1.9gのf1(セルロース)、及び1.9gのf2(ビスコースレーヨン)を混合容器に入れ、バッチ式卓上サンドミルを使用し、室温下、15分撹拌して混合物を得た。つづいて、該混合物に28.8gのc1(アクリルシリコーン系エマルジョン樹脂、固形分としては14.4g)を添加して撹拌した後、さらに、6.2gのd2(ガラス発砲体)及び6・2gのd3(セノライト)を添加して10分間撹拌することにより顔料分散液を得た。
<塗料組成物1の調製>
20.0gのヒドロゲル分散液、及び80.0gの顔料分散液を混合容器に入れ、室温下、プラネタリーミキサーにて約5分間撹拌し、均一に混合して塗料組成物1を得た。
塗料組成物1の組成を表2に示す。
塗料組成物1中のヒドロゲルのゲル平均粒径を、簡易デジタル顕微鏡を用いて上記した通りの方法(ランダムに3個選定して平均を求める)で測定した結果、0.42mmであった。
<塗料組成物1の塗装>
得られた塗料組成物1をスレート板に厚み3.5mmのガイドを使いコテにて塗布し、自然乾燥によって24時間乾燥させて塗膜を形成させた。
形成された塗膜について、凹凸模様の凹部の個数及び平均直径、並びに意匠性を後述の通りに評価した。評価結果を表2に示す。また、形成させた塗膜の写真を図として図1に示す。
<塗膜の評価>
1.凹凸模様の凹部の個数及び平均直径
塗膜の2cm中に存在する凹部の個数を目視でカウントした。塗膜の場所を変えて5箇所の数の平均値を算出した。結果を表2に示す。
なお、凹部の平均の大きさは、図1から判断すると、平面視で円と仮定した場合の直径で約0.39mmであった。該概略の直径を表2に示す。
2.凹凸模様の意匠性
塗膜の外観を目視により観察し、次の基準で判定した。結果を表2に示す。
〇:明確な凹部が観察される。
×:明確な凹部がほとんど観察されない。
(実施例2〜17;塗料組成物2〜17)
各塗料組成物の組成を表2に示した通りとし、かつ、仕上がり量が塗料組成物1とほぼ同等量となるように調整した以外は実施例1と同様にして、各実施例の成分(A)〜(F)の配合、篩によるこし取り、ヒドロゲル分散液の調製、顔料分散液の調製等を行って塗料組成物2〜17を調製した。各塗料組成物の組成を表2に示す。
各塗料組成物中のヒドロゲルのゲル平均粒径を、簡易デジタル顕微鏡を用いて上記方法により測定した結果を表2に示す。
得られた各塗料組成物について、実施例1と同様にして塗膜を形成し、実施例1と同様に凹凸模様の凹部の個数の算出、及び意匠性評価を行った。結果を表2に示す。また、凹部の平均の大きさを実施例1と同様に判断して概略の直径として表2に示した。また、実施例16の塗膜の写真を図2に示す。
(比較例1;塗料組成物18)
成分(A)のヒドロゲルを使用せず、他の成分を実施例1の顔料分散液の調製に準じて配合撹拌し、塗料組成物18を得た。
得られた塗料組成物18について、実施例1と同様にして塗膜を形成し、実施例1と同様に意匠性評価を行った。結果を表2に示す。塗料組成物18による塗膜には凹凸模様は形成されなかった。比較例1の塗膜の写真を図3に示す。
(比較例2;塗料組成物19)
成分(A)範囲外のヒドロゲル5を使用して、塗料組成物19の組成を表2に示した通りとし、かつ、仕上がり量が塗料組成物1とほぼ同等量となるように調整した以外は実施例1と同様にして、成分(A)対応ヒドロゲル、及び成分(B)〜(F)の配合、篩によるこし取り、ヒドロゲル分散液の調製、顔料分散液の調製等を行って塗料組成物19を調製した。塗料組成物19の組成を表2に示す。
塗料組成物19中のヒドロゲルのゲル平均粒径を、簡易デジタル顕微鏡を用いて上記方法により測定した結果を表2に示す。
得られた塗料組成物19について、実施例1と同様にして塗膜を形成し、実施例1と同様に凹凸模様の凹部の個数の算出、及び意匠性評価を行った。結果を表2に示す。また、凹部の平均の大きさを実施例1と同様に判断して概略の直径として表2に示した。
表2から明らかなように、実施例1〜17の塗料組成物1〜17で形成した塗膜は、乾燥により、ヒドロゲルの大きさに依存した凹部が形成され、意匠性の高い凹凸模様を有する塗膜が得られた。一方、ヒドロゲルを含有していない比較例1の塗料組成物18で形成した塗膜は、当然のことながら凹凸模様は形成されなかった。また、比較例2の塗料組成物19は、実施例14〜17の塗料組成物14〜17と同等の「ヒドロゲル平均粒径」を有しているが、塗膜とした場合、凹凸模様が鮮明でなく、意匠性が劣っていた。なお、比較例2の凹部の個数及び概略直径は、鮮明ではないものの僅かに凹部と認識できるものの個数及び直径を測定した。

Claims (11)

  1. (A)ヒドロゲル形成物質、第1の樹脂及び水を有するヒドロゲル、
    (B)ゲル不溶化剤、
    (C)水分散性の第2の樹脂、
    (D)顔料、及び
    (E)水、を含有し、
    該成分(E)である水に前記成分(B)が溶解し、並びに前記成分(A)、(C)及び(D)が分散しており、前記成分(A)であるヒドロゲルのゲル平均粒子径が0.25〜5.6mmであり、
    前記ヒドロゲルの水分量が前記ヒドロゲル基準で25〜98質量%である、
    水性塗料組成物。
  2. 前記成分(A)のヒドロゲルが、(A1)着色顔料を含有しない第1ヒドロゲル、(A2)着色顔料を含有し体質顔料を含有しない第2ヒドロゲル、並びに(A3)着色顔料及び体質顔料を含有する第3ヒドロゲルから選択される1種以上のヒドロゲルである、
    請求項1に記載の水性塗料組成物。
  3. (F)1種以上の繊維をさらに含有し、該繊維の繊維長が0.02〜10mmである、
    請求項1又は2に記載の水性塗料組成物。
  4. 前記ヒドロゲル形成物質が、ゲル主原料とゲル化剤との反応物又は結合物であり、
    前記ゲル主原料が、水膨潤性ケイ酸塩化合物、及び水酸基含有有機高分子から選択される1種以上である、
    請求項1〜3いずれか一項に記載の水性塗料組成物。
  5. 前記ゲル主原料が前記水膨潤性ケイ酸塩化合物及び前記水酸基含有有機高分子からなる、
    請求項4に記載の水性塗料組成物。
  6. 前記ゲル化剤がリン酸塩及びホウ酸塩を含有する、
    請求項5に記載の水性塗料組成物。
  7. 前記ゲル主原料が前記水膨潤性ケイ酸塩化合物であり、前記ゲル化剤がリン酸塩である、
    請求項4に記載の水性塗料組成物。
  8. 前記ゲル主原料が前記水酸基含有有機高分子であり、前記ゲル化剤がホウ酸塩である、
    請求項4に記載の水性多彩模様塗料組成物。
  9. 前記成分(A)を5〜30質量%、前記成分(B)を0.001〜1質量%、前記成分(C)を2〜50質量%、及び前記成分(D)を5〜40質量%含有する、
    請求項1〜8いずれか一項に記載の水性塗料組成物。
  10. 前記成分(A)を5〜30質量%、前記成分(B)を0.001〜1質量%、前記成分(C)を2〜50質量%、前記成分(D)を5〜40質量%、及び前記成分(F)を1〜15質量%含有する、
    請求項3に記載の水性塗料組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の水性塗料組成物の乾燥硬化物である、
    凹凸模様塗膜。
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