JPH1159393A - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JPH1159393A
JPH1159393A JP24607497A JP24607497A JPH1159393A JP H1159393 A JPH1159393 A JP H1159393A JP 24607497 A JP24607497 A JP 24607497A JP 24607497 A JP24607497 A JP 24607497A JP H1159393 A JPH1159393 A JP H1159393A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性材料でなる弁座の損傷によるシール力の
低下を防止して、高いシール性を確保することのできる
センタバルブ機構を有したマスタシリンダを提供するこ
と。 【解決手段】 第1ピストン31の凹所35に収納され
ているヘッド部51aとロッド部51bとを有する弁体
51と、第1液圧室33と作動液リザーバ30とを連絡
する連絡通路である凹所35、中心孔36及び孔37
と、弁体51の閉弁方向の位置決めを行うリテーナ53
と、弁体51を閉弁方向に向けて付勢する弁ばね52
と、凹所35の内壁とリテーナ53との間に支持され、
弾性材料からなり、その内周側にリテーナ53の端部5
3bよりもヘッド部51aに向かって突出する環状の突
出部55が形成され、この突出部55に弁体51が着座
した時、これが径外方向に変形して弁座56となり、連
絡通路を遮断する環状のシール部材54とを含んだセン
タバルブ機構37を有したマスタシリンダ20とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタシリンダに
関し、更に詳しくは、センタバルブ機構を有したマスタ
シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、マスタシリンダとしては、液圧を
発生するために可動するピストンの中央にバルブが配設
された、いわゆるセンタバルブ機構を有したマスタシリ
ンダがある。これには、例えば、特開平9−15072
8号公報に示されるタンデム型がある。このマスタシリ
ンダの要部を図3に示すが、マスタシリンダの本体2の
内部には、シリンダ孔2aが形成されている。このシリ
ンダ孔2aに摺動可能なピストン1が嵌入されており、
これにより、図示しない車輪のホイールシリンダへと連
通する液圧発生室4と、図示しないリザーバと連通する
液補給室5が区画されている。ピストン1には、その先
端部に凹所1a、これに連通し軸方向に延びる中心孔1
b及び径外方向に延びて液補給室5と連通する孔1cが
形成されている。凹所1aには、センタバルブ機構7が
設けられており、これが開くことによって、液圧発生室
4と液補給室5とが連通する。
【0003】センタバルブ機構7は、凹所1aに収納さ
れているヘッド部8a及び中心孔1bへと延びるロッド
部8bを有した弁体8と、弁体8を閉弁方向に付勢する
弁ばね9と、弁体8の閉弁方向の位置決めを行うリテー
ナ10と、弾性変形可能なゴムで成る環状のシール部材
11とを有している。このシール部材11の液圧発生室
4側の端面11aは、リテーナ10の液圧発生室4側の
端部10aより液圧発生室4側にあり、その形状は平坦
になっている。また、シール部材11の内側周縁部は、
弾性変形して弁座11bとなる。センタバルブ機構7
は、弁体8のヘッド部8aの液補給室5側の面8aa
が、弁座11bに着座することで、閉弁する。このと
き、液圧発生室4と液補給室5とを完全に遮断するた
め、シール部材11を弾性変形させ、シール作用を行っ
ている。すなわち、弁体8と弁座11bとが弾接するよ
うに、リテーナ10の端部10aの位置が決められて、
リテーナ10は配設されている。なお、孔1cには、ス
トッパ12が配設されており、これは、ピストン1がシ
リンダ孔2a内で、図3の最も右側に位置するとき、す
なわちピストン1の非作動状態にあるとき、液圧発生室
4内に圧力が残らないように、液圧発生室4と液補給室
5とを連通させ、弁体8が弁座11bに着座しないよう
に弁体8の図3において左方への移動を規制している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のセンタバルブ機構7では、シール部材11の端面11
aが平坦になっているため、弁体8とシール部材11と
の締め代を多く取ることができなかった。従って、シー
ル部材11の弁座11bとなるために弾性変形する量が
小さいので、この弾性変形によって発生されるシール力
は少なく、高いシール性を確保することができなかっ
た。
【0005】また、例えば、車両のコーナリング時の横
すべり状態が判断され、その所定条件が整った時に、セ
ンタバルブ機構7を有するマスタシリンダの液圧発生室
4に、ポンプ装置からのポンプ圧が供給され、車両の運
転が制御される場合(以下、コーナリングの横すべり制
御時と記載する)では、そのポンプ圧の供給により、液
圧発生室4側の圧力が液補給室5側の圧力より高くなる
と、液圧発生室4から液補給室5へとブレーキ液が流れ
る。そのため、弁座11bとなるシール部材11の内側
周縁部は、ブレーキの流れと同じ方向(これは図におい
て矢印fで示される方向)に力を受け、この方向に弾性
変形する。このとき、運転者によって図示しないブレー
キペダルが踏み込まれると、ピストン1が摺動し、弁体
8が弁座11bに弾着して閉弁すると、すなわちシール
部材11の内側周縁部が変形した状態で、ここに弁体8
が着座した場合には、リテーナ10と弁体8との間に、
弁座11bとなる内側周縁部の一部が噛み込まれ、シー
ル作用を行うシール部材11が損傷を受ける。この場合
には、当然、シール部材11により得られるシール力の
低下を招くことになる。なお、これは、アンチスキッド
制御(ABS制御)時に、液圧発生室4側の圧力が液補
給室5より高くなっているときに、ブレーキペダルが弛
められる場合にも、同様に生じる。
【0006】本発明は、上述の問題に鑑みてなされ、弾
性材料でなる弁座の損傷を防止し、かつ高いシール性を
得て、センタバルブ機構が閉弁しているときには、液圧
室と作動液リザーバとを完全に遮断することのできるマ
スタシリンダを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、シリンダ
孔を有するシリンダ本体、このシリンダ孔に摺動自在に
嵌入されその内部に液圧室を区画するピストンと、前記
ピストンが前記シリンダ孔内を摺動することに応じて、
前記液圧室と作動液リザーバ側とを連通、遮断するセン
タバルブ機構とを含むマスタシリンダであって、このセ
ンタバルブ機構は、前記ピストンの前記液圧室側端部に
形成された凹所内に収納されヘッド部とロッド部とを有
する弁体と、前記液圧室と作動液リザーバとの間を連絡
する連絡通路と、前記ロッド部が貫通し前記ヘッド部に
当接し、前記弁体の閉弁方向の位置決めを行うリテーナ
と、前記弁体を前記閉弁方向に向けて付勢する弁ばね
と、前記弁体が着離座する弁座を備えると共に、前記凹
所の内壁と前記リテーナとの間に支持され、前記弁体が
前記弁座に対して着座することにより前記連絡通路を遮
断する弾性材料からなる環状のシール部材とを含んでい
るマスタシリンダにおいて、前記シール部材には、当該
シール部材の内周側に前記リテーナの端部よりも前記ヘ
ッド部に向かって突出する環状の突出部が形成され、こ
の環状の突出部に前記ヘッド部が着座した時、径外方向
に変形可能として前記弁座としたことを特徴とするマス
タシリンダ、によって解決される。
【0008】このようにすることによって、シール部材
と弁体との締め代、すなわちシール部材の弾性変形し、
シール力を発生させる部分を大きく設定することができ
るので、高いシール力を確保することができる。また、
シール部材の環状の突出部が、弁体のヘッド部に着座し
た時に、径外方向に変形するので、リテーナの端部と弁
体との間に、シール部材の弁座となる部分の損傷を避け
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、シリンダ本体のシリ
ンダ孔に摺動自在に嵌入され、その内部に液圧室を区画
するピストンが、シリンダ孔内を摺動することで、液圧
室と作動液リザーバ側とを連通、遮断するセンタバルブ
機構が、ピストンの液圧室側端部に形成された凹所内に
収納されるヘッド部とロッド部とを有する弁体と、液圧
室と作動液リザーバとの間を連絡する連絡通路と、ロッ
ド部が貫通しており、ヘッド部が当接することによっ
て、弁体の閉弁方向の位置決めを行うリテーナと、弁体
を閉弁方向に向けて付勢する弁ばねと、弾性材料からな
り、凹所の内壁と前記リテーナとの間に支持され、その
内周側にリテーナの端部よりもヘッド部に向かって突出
する環状の突出部が形成され、この環状の突出部にヘッ
ド部が着座した時、径外方向に変形可能として弁座とな
って、連絡通路を遮断する環状のシール部材とを含むよ
うにしたマスタシリンダである。
【0010】このため、弁体が弁座に着座するときの弁
体と弁座となるシール部材の締め代を大きくすることが
でき、すなわち、シール部材シール部材の部弾性変形し
てシール力発生する部分を大きくすることができる。従
って、従来よりも高いシール力を確保することができ
る。また、弁体が弁座に着座するときには、シール部材
の弁座となるべき部分が径外方向に変形するようにした
ので、これが径内方に変形し、リテーナと弁体との間
に、弁座となるシール部材が噛み込まれて、弁座が損傷
するということを防止でき、これによるシール力の低下
を防止することができる。なお、シール部材の内周側に
リテーナの端部よりもヘッド部に向かって突出する環状
の突出部(これが弁体のヘッド部が着座する弁座とな
る)を形成としたため、液圧室側の液圧が高くなり、弁
体が閉弁方向に押圧されて、着座すると、(すなわち閉
弁すると)、弁体と弁座の弾接面積は大きくなり、シー
ル力がより強くすることができる。
【0011】また、このとき、突出部の断面形状を、な
めらかな連続した曲面により形成されるようにすれば、
すなわち、その突出部がリテーナの端部から大きく突出
しない曲面形状とすれば、弁座となるシール部材に均一
に液圧が加わることになるし、またその突出部が大きく
変形して弁体とリテーナとの間に噛み込まれるという恐
れがなくなるので、一層、弁座の損傷を防止することが
できる。
【0012】更に、環状の突出部に対する弁体のヘッド
部の着座面は、弁体の鉛直方向に対し40〜50度の角
度とすれば、弁体が突出部に弾接する際には、径外方向
へと変形しやすくなる。なお、この角度条件を満たせ
ば、弁体のヘッド部の着座面の形状は、曲線であって
も、直線であっても、突出部は径外方向に変形しやすく
なる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0014】図1は、本発明のマスタシリンダを示し、
その全体は20で示されている。このマスタシリンダ2
0は、図において左側端部が閉鎖されたシリンダ孔21
aを形成したシリンダ本体21を有している。このマス
タシリンダ20はタンデム型であり、シリンダ孔21a
内には、摺動可能に、第1ピストン31及び第2ピスト
ン41が配設されている。第1ピストン31は、2つの
環状の突出部31a、31bを有し、その間に、公知の
作動液リザーバ30(図においては部分的に示されてい
る)に連通する第1液補給室34を区画している。ま
た、その突出部31a、31bにカップシール32a、
32bを装着し、第2ピストン41との間で第1液圧室
33を形成している。他方、第2ピストン41も同様
に、カップシール42a、42bをそれぞれ有した2つ
の環状の突出部41a、41bを有しており、これらの
間に、作動液リザーバ30に連通する第2液補給室44
を、シリンダ孔21aの左側端部との間に、第2液圧室
43を、それぞれ区画している。なお、第1液圧室33
及び第2液圧室43は、その内部には、戻しばね39、
49が配設されていると共に、図示しない独立した2系
統のブレーキ管路のそれぞれに接続されている。
【0015】本実施例の第1ピストン31及び第2ピス
トン41には、それぞれ凹所35、45を設けると共
に、これに連通し、軸方向に延びる中心孔36、46及
びこれと第1液補給室34、第2液補給室44とを連通
する孔37、47とが形成されている。更に、凹所3
5、45及び中心孔36、46に延在するように、セン
タバルブ機構38、48が形成されている。なお、孔3
7、47には、従来と同様に、第1ピストン31及び第
2ピストン41が非作動位置にあるときに、センタバル
ブ機構38、48が開弁するためのストッパ12’、1
2”が内設されている。
【0016】図1のセンタバルブ機構48は、上記従来
技術で述べた特開平9−150728号公報に開示され
ている機構が示されており、またこれは、以下で述べる
ようなセンタバルブ機構38と同じ構造であってもよい
ので、これについては、説明を省略する。
【0017】次に、本発明に係るセンタバルブ機構38
について、図2も参照しながら説明する。
【0018】センタバルブ機構38は、凹所35及び中
心孔37に延在する弁体51を有している。この弁体5
1は、凹所35内に収納されたヘッド部51aと、中心
孔37を貫通しているロッド部51bとを有している。
図2においてヘッド部51aの右方は、半球に近い形状
をしており、その周縁面51aaの一部が、後述する弁
座56と弾接する。本実施例では、弁体51の軸直方向
H−Hと角度θ=40〜50度をなす部分が、弁座56
と弾接する部分である。また、このヘッド部51aの図
2における左方は、段付で縮径されており、ここに弁ば
ね52の端部が当接している。図1に示すように、この
弁ばね52の他端部は、凹所35に嵌入されているスト
ッパ部材50に保持されており、弁体51を閉弁する方
向に向けて、すなわち図2において右方へ付勢するもの
である。
【0019】更に、第1ピストン31の凹所35の図2
における右方には、凹所35に外周が当接したシール部
材54と、これに一体的に係合しているリテーナ53と
が配設されている。リテーナ53は、例えば金属でな
り、図2で示されるように、径外方にフランジ部53a
を有している。他方、シール部材54は、例えばEPD
M(エチレンプロピレンゴム)などの弾性材料でなり、
リテーナ53のフランジ部53aと係合するための凹部
54aを有している。更に、シール部材54は、その内
周側に、リテーナ53の端部53bより弁体51のヘッ
ド部51aに、突出する環状の突出部55が設けられて
いる。なお、突出部55の断面形状は、自由状態では、
一点鎖線で示すように、弁体51のヘッド部51aの最
大半径と、リテーナ53の端部53bまでの半径と差よ
り小さな直径rを有する円(これは図において2点鎖線
で示されている)の約1/3をなぞったような、なめら
かな連続した曲面として形成されている。また、突出部
55の外周と凹所35に挿入されているストッパ部材5
0との間には空所28が設けられている。本実施例で
は、この空所28があるので、突出部55は、弁体51
と弾接する際に、図において実線で示されるように、径
外方向へと弾性変形し、弁座56をなす。
【0020】このように、本実施例のマスタシリンダは
構成されるが、次に、この作用について説明する。
【0021】例えば、従来例で述べたように、コーナリ
ングの横すべり制御時(このとき第1ピストン31は図
1に示すように非作動位置にある)に、第1液圧室33
にポンプ圧が供給され、第1液圧室33側の圧力が第1
液補給室34側の圧力より高くなると、凹所35から中
心孔36へとブレーキ液が流れ、弁座56となるシール
部材54の内側周縁部は、ブレーキの流れと同じ方向に
力を受ける。このとき、運転者によって図示しないブレ
ーキペダルが踏み込まれると、公知のように、第1ピス
トン31は、図1の左方に移動し、弁体51がシール部
材54に当接する。その後、更に、第1ピストン31が
図1の左方に移動すると、シール部材54の内側周縁部
は、径外方向に変形しながら、弁体51に弾接される。
このとき、弁体51の周縁面51aaが、リテーナ53
の端部53bに当接するまで、シール部材54の突出部
55は変形する。すなわち、シール力を発生するために
弾性変形する部分e(これは図において網目で示されて
いる)が変形することにより、シール力が発生する。
【0022】本実施例では、シール部材の内周側に突出
部55を設けたので、シール力を発生するために弾性変
形する部分eを多くすることができ、高いシール力を確
保することができる。また、この突出部55は、ヘッド
部が着座した時、径外方向に変形可能となるので、弁体
51とリテーナ53との間に、弁座56となるシール部
材54がを噛み込まれることはない。なお、突出部55
は、図2に示されるような、なめらかな連続した曲面に
より形成されているので、凹所の液圧を受けるとして
も、均一に力を受けることになり、シール部材の損傷を
一層、防いでいる。
【0023】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0024】例えば、上記実施例では、突出部の断面形
状を、図2に示すような曲面としがが、これと異なる曲
面にすることは何の問題もない。また、その突出部の断
面形状は、なめらかな連続した曲面としたが、その断面
形状を、多角形でなるようにしても、径外方向に変形可
能であれば、本発明の効果を奏することは可能である。
【0025】また、上記実施例では、ヘッド部51aの
周縁面51aaの断面形状は、図2に示すように曲線で
あると、すなわち弁座56と弾接する弁体51の部分が
曲線であるとして説明したが、この断面形状は、これに
限定されることはなく、例えば直線であってもよい。
【0026】更に、上記実施例では、第1ピストン31
の凹所35の内壁とシール部材54の突出部55の外周
との間に、空所が設けられており、ここにストッパ部材
50の右側端部が挿入され、突出部55が径外方向に変
形する可能となるように、空所28が形成されている。
そのほか、凹所35の内壁と突出部55の外周との間
に、弁体51のヘッド部51aが、シール部材54の突
出部55の外方を覆うような形状をして配設されていた
としても、突出部55が径外方向に変形し、ヘッド部5
1aが弁座56に着座したことができれば、例えば、ヘ
ッド部51aに凹所を設けるなどの構造があれば、本発
明の効果を奏することができる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のマスタシリ
ンダによれば、閉弁時に、液圧室側と作動液リザーバと
を、シール性を有して遮断するセンタバルブ機構を有し
たマスタシリンダにおいて、シール力を発生するシール
部材の損傷を防いで、シール力の低下を防止し、確実
に、高いシール性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるマスタシリンダの正面
断面図である。
【図2】本発明の実施例におけるマスタシリンダの要部
の部分拡大断面図である。
【図3】従来例におけるマスタシリンダの要部の部分拡
大断面図である。
【符号の説明】
20 マスタシリンダ 21 シリンダ本体 21a シリンダ孔 28 空所 30 作動液リザーバ 31 第1ピストン 33 第1液圧室 34 第1液補給室 35 凹所 36 中心孔 37 孔 38 センタバルブ機構 51 弁体 51a ヘッド部 51b ロッド部 52 弁ばね 53 リテーナ 53b 端部 54 シール部材 55 突出部 56 弁座

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ孔を有するシリンダ本体、この
    シリンダ孔に摺動自在に嵌入されその内部に液圧室を区
    画するピストンと、前記ピストンが前記シリンダ孔内を
    摺動することに応じて、前記液圧室と作動液リザーバ側
    とを連通、遮断するセンタバルブ機構とを含むマスタシ
    リンダであって、 このセンタバルブ機構は、前記ピストンの前記液圧室側
    端部に形成された凹所内に収納されヘッド部とロッド部
    とを有する弁体と、前記液圧室と作動液リザーバとの間
    を連絡する連絡通路と、前記ロッド部が貫通し前記ヘッ
    ド部に当接し、前記弁体の閉弁方向の位置決めを行うリ
    テーナと、前記弁体を前記閉弁方向に向けて付勢する弁
    ばねと、前記弁体が着離座する弁座を備えると共に、前
    記凹所の内壁と前記リテーナとの間に支持され、前記弁
    体が前記弁座に対して着座することにより前記連絡通路
    を遮断する弾性材料からなる環状のシール部材とを含ん
    でいるマスタシリンダにおいて、 前記シール部材には、当該シール部材の内周側に前記リ
    テーナの端部よりも前記ヘッド部に向かって突出する環
    状の突出部が形成され、この環状の突出部に前記ヘッド
    部が着座した時、径外方向に変形可能として前記弁座と
    したことを特徴とするマスタシリンダ。
  2. 【請求項2】 前記突出部は、その断面形状がなめらか
    な連続した曲面により形成されている請求項1に記載の
    マスタシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記環状の突出部に対する前記ヘッド部
    の着座面は、前記弁体の軸直方向に対し40〜50度で
    ある請求項1又は請求項2に記載のマスタシリンダ。
  4. 【請求項4】 前記環状のシール部材の突出部の外周と
    前記凹所の前記内壁との間に、前記弁体が弁座に着座し
    この弁座が弾性変形した時、その変形を収納する空所を
    備えた請求項1乃至請求項3の何れかに記載のマスタシ
    リンダ。
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KR100779497B1 (ko) 2006-09-08 2007-11-26 주식회사 만도 마스터실린더
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