JPH0942454A - キャップ - Google Patents

キャップ

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JPH0942454A
JPH0942454A JP21096895A JP21096895A JPH0942454A JP H0942454 A JPH0942454 A JP H0942454A JP 21096895 A JP21096895 A JP 21096895A JP 21096895 A JP21096895 A JP 21096895A JP H0942454 A JPH0942454 A JP H0942454A
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JP
Japan
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cap
inner hole
seal member
seal
insertion portion
Prior art date
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JP21096895A
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English (en)
Inventor
Ichiro Ishiwatari
一郎 石渡
Tetsuo Kimura
哲夫 木村
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Nabco Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 安定した密封作用が得られ、内孔からの確実
な抜け止めが行えるとともに、内孔への挿入が容易で、
更に内孔への挿入時にシール部材の損傷を防止すること
ができるキャップを提供すること。 [構成] 剛性の高い材料から成るキャップ本体22と
弾性材料より成りキャップ本体22の挿入部22aと内
孔3との間を密封する環状のシール部材23とを備えた
キャップ21の、シール部材23の外周に係合突起25
を設け、シール部材23とキャップ本体22の挿入部2
2aとの間に、係合突起25の径方向内方側への変形を
許容する空所26を形成する。キャップ21の係合突起
25を内孔3に形成された環状溝3aに係合させ、内孔
3の開口部を覆うように、キャップ21を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内孔の開口部に取り付
けられ、開口部を覆うことにより、内孔内へ異物が侵入
することを防止するキャップに関し、特に、車両のブレ
ーキ液圧を減圧制御する液圧制御装置内への異物の侵入
を防止するキャップに関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】実公平2ー47092号
公報には、開口部から内孔内に異物が侵入することを防
止するキャップが開示されている。これは図5に示され
るように、内孔52を有する本体50及び内孔53aを
有する挿入体53が配設されており、開口部から異物が
侵入することを防止するためには、内孔52及び内孔5
3aをシールする必要がある。キャップ51は内孔52
の開口部52a及び挿入体53の内孔53aを覆うキャ
ップ51であり、このキャップ51は、板状のリップ部
51aを内孔52の開口周縁52bに弾接させることに
よって、内孔52の開口部と内孔53aの開口部とをシ
ールし、更にキャップ51の環状の膨出部51bを挿入
体53に弾接させることによって内孔53aをシールし
ている。しかしながら、このキャップ51は、全体がゴ
ム材料で形成されているので、長期的な使用によりリッ
プ部51a及び膨出部51bの弾性力が低下し、そのシ
ール性が低下するという問題がある。なお、膨出部51
bはその径外方からのみ剛性の高い材料と弾接している
だけであるため、キャップ51のゴムの弾性力が低下し
始めると、すぐに膨出部51bのシール力を低下させて
くる。また、リップ部51aは弾接させているだけであ
るので、小さな力がリップ部51bに加わっただけでも
シール力が損なわれてしまい、シール力が不安定である
という問題もある。
【0003】この問題を解決したものとして、すなわち
シール力を安定させたものとして、実開平2ー2576
9号公報に示されるキャップがある。このキャップは、
図6に示されるように外周にゴム材料から成る環状のシ
ール部材61aを装着した剛性の高い筒状のキャップ本
体61bから成るキャップ61であり、内孔62と剛性
の高いキャップ本体61bとの間でシール部材61aを
挟圧することにより、安定したシール力を得ている。し
かしながら、このキャップ61はフラットな内孔62に
挿入されているだけであるので、すなわちキャップ61
には何ら抜け止めがなされていないので、内孔62から
キャップ61が抜け落ち易いという問題がある。
【0004】そこで、抜け止めを設けたキャップとし
て、図7に示すものが考えられるが、これはすなわち、
内孔62’に形成した環状溝62c’に係合する係合突
起61c’をシール部材61a’の外周に形成したキャ
ップ61’である。しかしながら、このようなキャップ
61’では、開口部62a’側から挿入する際に、係合
突起61c’をキャップ本体61b’と内孔62’との
間で変形させながら挿入しなければならず、すなわち係
合突起61c’の外径Dを内孔62’の内径dまで縮径
しなければならないが、シール部材61a’の径方向内
方には剛性の高いキャップ本体61b’が埋設されてい
るので、シール部材61a’を縮径することは容易では
なく、すなわちキャップ61’を内孔62’に挿入する
ことは大変困難である。そのためシール部材61a’を
縮径するには、大きな力が必要となる。更に、シール部
材61a’は上記の縮径によって挿入時に過大な変形を
するので、環状溝62c’に挿入される前にシール部材
61a’が摩耗もしくはちぎれてしまい、シール部材6
1a’が損傷する恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、安定した密封作用(シール力)が得ら
れ、内孔からの確実な抜け止めが行えるとともに、内孔
内への挿入が容易であり、挿入時のシール部材の損傷を
防止できるキャップを提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、内孔の
開口部に取り付けられその開口部を覆うキャップであっ
て、剛性の高い材料より形成され前記内孔内に挿入され
る挿入部を有するキャップ本体と、弾性材料より形成さ
れ前記挿入部の外周に装着されて前記挿入部と前記内孔
との間を密封する環状のシール部材とを備えたキャップ
において、前記シール部材の外周に前記内孔内周に形成
された溝に係合する係合突起を一体に形成し、前記シー
ル部材と前記挿入部との間に前記係合突起の径方向内方
側への変形を許容する空所を形成したキャップ、によっ
て達成される。
【0007】
【作用】剛性の高いキャップ本体とそのキャップ本体の
挿入部の外周に装着されるシール部材とから成るキャッ
プを、内孔の開口を覆うように装着して、キャップ本体
と内孔との間で弾性材料より成るシール部材を挟圧し
て、すなわち径内方及び径外方から剛性の高い材料と弾
接してシール作用を行うことができるので、安定したシ
ール力が得られる。また、内孔の内周に形成された溝に
係合する係合突起をシール部材に一体的に形成するの
で、確実な抜け止めが行える。更に、シール部材とキャ
ップ本体の挿入部との間に前記係合突起の径方向内方へ
の変形を許容する空所を形成したので、キャップを内孔
に挿入する際に、係合突起が径方向内方、すなわち空所
側へと容易に変形できるので、キャップの挿入が容易と
なり、またシール部材が損傷することがない。
【0008】
【実施例】
【0009】以下、本発明の実施例によるキャップにつ
いて、図面を参照して説明する。
【0010】図3は、本発明のキャップ21を開口部に
挿入している2系統液圧制御弁1を示すが、2系統のそ
れぞれは、本体2の内部において全く同様に構成されて
いるので、図3において左側の1系統のみ説明し、右側
の1系統は同符号を付け、その説明は省略する。
【0011】金属から成る本体2には、図中の上下方向
に延びる内孔3が形成されており、その内孔3は、本体
2の周壁に設けられた入口4と出口5とに連通し、更に
本体2の下方に設けられた出口6と連通している。な
お、入口4は図示しないマスタシリンダに、出口5は図
示しない前輪のホイールシリンダに、出口6は図示しな
い後輪のホイールシリンダに、それぞれ接続している。
内孔3は上方に開口を有する段付の孔であって、上部に
行くほどその直径は大きくなっている。内孔3の上部に
は、抜け止めされた蓋部材8がOリング9を介して挿入
されており、内孔3の下部には、上端を蓋部材8に挿入
し環状のシール部材11、12を装着したプランジャ1
0が摺動可能に挿入され、プランジャ10の外周にはバ
ネ19が遊嵌されている。なお、Oリング9とシール部
材11、12とによって、内孔3には、中央に入口4を
介してマスタシリンダに連通する液圧室17が区画さ
れ、開口側に空気室18が区画されている。
【0012】図3において、プランジャ10の中央には
横孔10aが設けられており、中央から下方にかけて段
付孔10bが設けられており、この段付孔10bは横孔
10aを介して液圧室17と連通している。段付孔10
bには、バネ13と上部がバネ13のバネ受けとなって
いるポペット弁体14とが内設されている。ポペット弁
体14の軸部を遊嵌する縦孔15a及び縦孔15aと出
口6とを連通する横孔15bとを有した弁座形成部材1
5が、ピストンの下端部にかしめによって設けられてお
り、この弁座形成部材15の縦孔15aの上端開口部
が、プランジャ10の上下方向の移動に伴って、ポペッ
ト弁体14に離着座して、液圧室17と出口6との連通
を制御し、すなわちマスタシリンダから後輪側のホイー
ルシリンダへ供給されるブレーキ液圧を減圧制御する。
【0013】次に、図1及び図4を参照して本発明のキ
ャップ21及びキャップ21が装着される内孔3の開口
側について詳細に説明する。
【0014】図1は、図3に示される内孔3の上部を拡
大した図であり、内孔3の開口側に区画された空気室
の内周には環状溝3aが設けられ、この環状溝3aの
下方の側面3aaは、本実施例では下方に向かって縮径
するテーパー形状をしている。なお、図4に明示するよ
うに、内孔3の環状溝3aより開口側の内孔3である第
2装着部3dの直径A2 は、環状溝3aの下方の第1装
着部3cの直径A1 よりも大きくなっており、更に、第
2装着部3dの上部は、下方に向かって縮径するテーパ
ー部3bになっている。
【0015】本発明のキャップ21は、図1に示される
ように上述の内孔3の開口を覆うように取り付けられて
おり、キャップ21は、剛性の高い材料、例えばガラス
繊維入り合成樹脂により形成されたキャップ本体22
と、弾性材料、例えばゴム材料より形成された環状のシ
ール部材23とから構成されている。更に、本実施例の
キャップ本体22は、筒状の段付の挿入部22aを有す
る逆コップ形状に、その上端及び下端に環状のフランジ
部22b、22cを形成した形状をしている。すなわ
ち、キャップ本体22の上面22baが内孔3の開口を
閉鎖しているので、図2に示すように、この上面22b
aにキャップ21や2系統液圧制御弁1の性能などの識
別表示及び文字を記載することができる(図2では、キ
ャップ21の上面22baにAという文字が記載されて
いる)。図1に示されるようにシール部材23は、キャ
ップ本体22の挿入部22aと内孔3との間を密封する
部材であり、これはキャップ本体22の挿入部22aの
外周に装着されている。なお、シール部材23の下端部
23bは、キャップ本体22のフランジ部22cとの間
に間隙Sを有して近接しており、その上端部23aは、
キャップ本体22のフランジ部22bに当接しており、
これらのフランジ部22b、22cによりシール部材2
3の上下方向の移動が規制されている。なお、間隙S
は、弾性材料より成るシール部材23が内孔3とキャッ
プ本体22とに挟圧されて上下方向に伸びた時の逃げし
ろになっている。
【0016】シール部材23は、図1に示されるように
その外周に内孔3の環状溝3aに係合する環状の係合突
起25が一体的に形成されており、係合突起25の下方
の側面25aは、キャップ21の挿入方向、すなわち図
の下方に向かって縮径するテーパー形状を呈している。
一方、シール部材23の内側は、図4に明示されるよう
に、下方の内径B2 が上方の内径B1 より小さい段付の
形状をしており、キャップ本体22の挿入部22aとシ
ール部材23との間に環状の空所26が設けられてい
る。この空所26は、キャップ21を内孔3に挿入する
際に、係合突起25が径方向内方側へと変形することを
許容するものであり、実際にはキャップ21を挿入する
力によって係合突起25が開口側に引きずられながら径
方向内方へ変形されるので、本実施例では実際に変形す
る方向に、すなわち係合突起25の径方向内方の位置よ
りもやや開口側に空所26が偏在して設けられている。
なお図4には、シール部材23の自由状態が一点鎖線で
示されているので、シール部材23の下方には、径内方
向に膨らんだ膨出部23c及び径外方向に膨らんだ膨出
部23dが形成されていることがわかる。
【0017】次に、キャップ21の組付けについて、図
4を参照して説明する。
【0018】まず、シール部材23の上部の内径B1
キャップ本体22のフランジ部22cの外径C1 まで拡
径して、シール部材23の上部をキャップ本体22のフ
ランジ部22c側から挿入して、キャップ本体22の挿
入部22aの外周にシール部材23を装着させ、キャッ
プ本体22とシール部材23とを一体化させてキャップ
21を成形する。このとき、シール部材23は内径の大
きい上部から挿入し、またキャップ本体22の小さく突
出したフランジ部22cから挿入するので、容易にキャ
ップ本体22とシール部材23とを一体化することがで
きる。また、シール部材23の上方の内径B1 はキャッ
プ本体22の挿入部22aの上方の外径C2 より小さ
く、シール部材23の膨出部23cの最内径B3 は、キ
ャップ本体22の挿入部22aの下方の外径C3 より小
さいので、キャップ本体22とシール部材23との間
は、空所26の上方及び下方は、密封されて一体化され
る。
【0019】以上、本発明のキャップ21の構成につい
て説明したが、次にこの作用について説明する。
【0020】キャップ21を、空気室18に挿入する際
には、シール部材23の膨出部23dが形成されている
方、つまり図中のキャップ21の下部から挿入するが、
図4に示すように膨出部23dの最外径B4 は第2装着
部3dの直径A2 よりも小さいので、膨出部23dは容
易に第2装着部3dを通過することができる。更に、膨
出部23dは、下方に縮径する側面3aaにガイドされ
て徐々に直径A1 まで縮径されるので、容易に第1装着
部3cまで挿入できる。また膨出部23dの最外径B4
は、第1装着部3cの直径A1 より大きく、また膨出部
23dは弾性材料より成るので、第1装着部3cに挿入
されると、膨出部23dは変形して密封作用を行い、第
1のシール部31となる。なお、第1のシール部31
は、係合突起25から軸方向下方に延びる円筒形状部で
ある。
【0021】一方、シール部材23の係合突起25は、
挿入方向の側面25aがテーパー形状であり、またテー
パー部3bが下方に縮径しており、更に係合突起25の
内方側、すなわちシール部材23とキャップ本体22の
挿入部22aとの間には空所26側が設けられているの
で、係合突起25は空所26側へ容易に変形することが
でき、係合突起25は徐々に第2装着部3dの直径A2
まで縮径され第2装着部3dを容易に通過することがで
きる。そして、係合突起25が環状溝3aの位置まで挿
入されると、内方へ変形していた係合突起25は、その
材料自体の復元力により外方に拡径して環状溝3aに装
着される。なお、係合突起25の外径B5 は、環状溝3
aの開口側に設けられている第2装着部3dの直径A2
よりも大きいので、キャップ21に、例えば空気室18
の内圧の変化などによって開口側の方向に、すなわち抜
け落ちる方向に力が加わったとしても、キャップ21が
抜け落ちることがない。また、シール部材23の係合突
起25よりも上方の外径B6 は、第2装着部3dの直径
2 よりも大きいので、第2装着部3dに圧接している
シール部材23の一部は、第2装着部3dに添った形状
に変形して密封作用を行い、第2のシール部32とな
る。なお、第2のシール部32は係合突起25から軸方
向上方に延びる円筒形状部である。
【0022】なお、係合突起25の側面25aが挿入方
向に縮径するテーパーとなっており、また係合突起25
の挿入時の変形方向に、すなわち径方向内方に空所26
が設けられているので、係合突起25を有するキャップ
21を内孔3内に挿入する際には大きな力を必要とせ
ず、そのため、係合突起25や膨出部23dが挿入時に
傷つくことが防止され、すなわちシール部材23が傷つ
くことがない。そして、キャップ21は、内孔3とキャ
ップ本体22の挿入部22aとで挟持することで密封し
ているので、すなわちシール部材23がその径方向外方
にある内孔3と径方向内方にある挿入部22aとに弾接
しているので、安定したシール力を得ることができる。
更に、キャップ21は係合突起25の軸方向両側にシー
ル部、すなわち第1のシール部31及び第2のシール部
32により内孔3の開口を密封しているので、すなわち
2重シールとしているので、シール性を従来よりもはる
かに向上させることができる。
【0023】以上述べたように、本発明の実施例によれ
ば、剛性の高い材料よりなるキャップ本体22の挿入部
22aと係合突起25を設けた弾性材料よりなるシール
部材23との間に係合突起25の変形を許容する空所
を設けたので、係合突起25の変形が容易に行える。
また、係合突起25を容易に変形することができるの
で、シール部材23を変形させるのに大きな力を加える
必要がなく、シール部材23の損傷を防止することがで
きる。更に、空所26が係合突起25が形成される部分
から内孔3の開口側に偏在するので、係合突起25が変
形する際に無理な力が作用せず、一層、容易に係合突起
25を変形することができ、シール部材23の損傷を防
止することができる。また、係合突起25の挿入方向側
の側面25aが、内孔3への挿入方向に向かって縮径す
るテーパー形状を呈しているので、内孔3への挿入時の
係合突起の変形が円滑にできる。
【0024】また、本実施例ではキャップ21に、内孔
3とキャップ本体22の挿入部22aとで挟圧して密封
作用を行うようにしたので、すなわちシール部材23が
径方向外方では剛性の高い内孔3に弾接し、更に径方向
内方では剛性の高い挿入部22aに弾接するようにした
ので、安定したシール力を得ることができ、また係合突
起25の軸方向の両側に、2つのシール部31、32を
設けたので、高いシール性を有することができる。更
に、キャップ本体22の上面22baに、キャップ21
や2系統液圧制御弁1の性能表示などの識別記号及び文
字を表示することができるので、キャップ21を見るこ
とによりこれらの情報を一目で得ることができる。
【0025】以上、本発明の実施例によるキャップの1
実施例を示したが、本発明は、勿論、これに限定される
ことなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が
可能である。
【0026】例えば、本実施例では、2系統液圧制御弁
に用いられるキャップについて説明したが、勿論、内孔
の開口部に取り付けられ、開口部を覆うことにより、内
孔内へ異物が侵入することを防止することが必要である
他の機構に用いても、同様な作用効果を奏することはい
うまでもない。
【0027】また、本実施例では、例えばシール部材2
3に膨出部23dを形成して、第2のシール部とした
が、第1のシール部及び第2のシール部の形状、または
シール部の個数は、これらに限定する必要はない。
【0028】更に、本実施例では、係合突起25及び空
26を全周にわたって、すなわち環状に形成したが、
この係合突起25は抜け止めのために設けられているの
で、環状の係合突起25の代わりに、複数の係合突起と
してもよく、また空所は係合突起の径方向内方への変形
を容易にするものであるので、係合突起が環状でない場
合には、空所を環状にする必要はない。また、本実施例
では、空所26をキャップ本体22の段差とシール部材
23との段差の位置をずらすことにより形成したが、空
所の設け方及び空所の形状は、これに限定される必要は
全くない。
【0029】また、本実施例では、キャップ本体22を
上端及び下端にフランジ部22b、22cを有する形状
としたが、キャップ本体22は、シール部材23を内孔
3との間で挟圧することによってシール力を安定させる
ものであるので、キャップ本体22の形状は本実施例に
限定される必要はなく、例えばフランジ部を有しない筒
状形状、中実の筒状形状、上向きのコップ形状などにと
してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上、述べたように本発明のキャップに
よれば、剛性の高いキャップ本体の挿入部と内孔との間
にシール部材が挟圧されるように配設されるので、安定
したシール力が得られ、更にシール部材の外径に係合突
起を設けたので、抜け止めが確実に行える。また、シー
ル部材とキャップ本体の挿入部との間に係合突起の径方
向内方側への変形を許容する空所を形成したので、キャ
ップを挿入する際に、係合突起が径方向内方へと容易に
変形することができるので、キャップの挿入が容易に行
え、更にシール部材の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるキャップを内孔に装着し
た2系統液圧制御弁の主要部分の正面断面図である。
【図2】本発明の実施例によるキャップを内孔に装着し
た2系統液圧制御弁の平面図である。
【図3】本発明の実施例によるキャップを内孔に装着し
た2系統液圧制御弁の正面断面図である。
【図4】本発明の実施例によるキャップのキャップ本
体、シール部材及び内孔の寸法関係を示す図である。
【図5】従来例によるキャップを示す図である。
【図6】他従来例によるキャップを示す図である。
【図7】図6の従来例によるキャップに抜け止めを設け
たキャップを示す図である。
【符号の説明】
1 2系統液圧制御弁 2 本体 3 内孔 3a 環状溝 10 プランジャ18 空気室 21 キャップ 22 キャップ本体 22a 挿入部 23 シール部材 25 係合突起 25a 側面26 空所

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内孔の開口部に取り付けられその開口部
    を覆うキャップであって、剛性の高い材料より形成され
    前記内孔内に挿入される挿入部を有するキャップ本体
    と、弾性材料より形成され前記挿入部の外周に装着され
    て前記挿入部と前記内孔との間を密封する環状のシール
    部材とを備えたキャップにおいて、前記シール部材の外
    周に前記内孔内周に形成された溝に係合する係合突起を
    一体に形成し、前記シール部材と前記挿入部との間に前
    記係合突起の径方向内方側への変形を許容する空所を形
    成したキャップ。
  2. 【請求項2】 前記係合突起および前記空所が前記シー
    ル部材の全周にわたって形成される請求項1に記載のキ
    ャップ。
  3. 【請求項3】 前記係合突起の前記内孔への挿入方向側
    の側面が、前記内孔への挿入方向に向かって縮径するテ
    ーパー形状を呈する請求項2に記載のキャップ。
  4. 【請求項4】 前記空所が前記係合突起を形成した部分
    から前記挿入方向とは反対側に偏在する請求項1乃至請
    求項3に記載のキャップ。
  5. 【請求項5】 前記シール部材が前記係合突起から軸方
    向に延びるシール部を有し、このシール部を前記内孔と
    前記挿入部とで挟持して両者間を密封する請求項1乃至
    請求項4に記載のキャップ。
  6. 【請求項6】 前記シール部が前記係合突起の軸方向両
    側に設けられる請求項5に記載のキャップ。
  7. 【請求項7】 前記内孔内には、密封部材を介して摺動
    可能に挿入されるプランジャと、このプランジャの移動
    に応じて開閉されブレーキマスタシリンダからホイール
    シリンダへ供給されるブレーキ液圧を減圧制御する液圧
    制御弁とが配置され、前記プランジャの前記開口部側で
    空気室を区画する請求項1乃至請求項5に記載のキャッ
    プ。
JP21096895A 1995-07-27 1995-07-27 キャップ Pending JPH0942454A (ja)

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