JPS595644Y2 - 作動液リザ−バ - Google Patents

作動液リザ−バ

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JPS595644Y2
JPS595644Y2 JP10897880U JP10897880U JPS595644Y2 JP S595644 Y2 JPS595644 Y2 JP S595644Y2 JP 10897880 U JP10897880 U JP 10897880U JP 10897880 U JP10897880 U JP 10897880U JP S595644 Y2 JPS595644 Y2 JP S595644Y2
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JP
Japan
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diaphragm
valve member
cap
lip
pressure
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JP10897880U
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JPS5731265U (ja
Inventor
寿文 西村
Original Assignee
株式会社ナブコ
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Publication date
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両等のブレーキ装置に使用されるマスクシ
リンダ用の作動液リザーバに関するものである。
従来、この種のリザーバとして、作動液を貯え筒状を呈
する主部と、主部の上部開口を覆うキャップと、キャッ
プ下端面と主部上端面との間に周縁部を狭持されるダイ
ヤフラムと、キャップに設けられ、ダイヤフラムとキャ
ップとの間に形或される空間を外部に連通ずる通路と、
ダイヤフラムに設けられ、ダイヤフラム下面側の圧力が
所定の正圧力を越えると開弁ずる弁装置とを備えている
ものが知られており、上記弁装置として、例えば、キャ
ップに設けた筒状部にダイヤフラムの中央部を嵌着し、
このダイヤフラムの嵌着部分に圧力差で変形する可撓性
部分を設ける例がある。
ところが、この例では、ダイヤフラムの中央部分が上下
の圧力差に応じて上下に変動せず、ダイヤフラムの内外
が固定されることになり、限られた大きさでは全体の圧
力差に応じて上下に変動する能力が小さくなり、ダイヤ
フラムとしての本来の機能を1阻害するという問題があ
る。
また、こうした弁装置は、車輪に設けたディスクブレー
キにおけるブレーキのひきすりを防止するために、ダイ
ヤフラムの下面の正圧力が、ダイヤフラムの上下の変動
によって保たれる所定の範囲の最高圧力を越えた場合に
、少なくともディスクブレーキにひきすりが生ずる最低
圧力よりも小さい圧力で当該弁装置が開弁ずるようにさ
れなければならず、その開弁圧力を比較的精度よく設定
されなければならなくなり、高い信頼性が要求される。
本考案は、以上の問題点に鑑みて威され、ダイヤフラム
としての本来の機能を阻害することなく信頼性を向上で
きる弁装置を備えた作動液リザーバを提供することを目
的とし、この目的を達或するために、前記弁装置は、ダ
イヤフラムに形威した孔と、該孔に密嵌し全体がキャッ
プ側に向って小径となる錐形状を呈し前記ダイヤフラム
と一体的に上下動可能で上端がキャップの平坦部に当接
可能な弁部材と、該弁部材の上端に設けられ前記平坦部
に向って突出する突部と、前記弁部材の下面から上面の
錐状部分まで前記ダイヤフラムの上下側を連通可能に設
けた通路と、該通路の上端側をふさぐべく弁部材の錐面
に弾接し、前記孔の上端から一体に延出形或したリップ
とを有し、前記突部は、前記平坦部に当接したとき当該
平坦部と前記錐面との間に前記リップが充分に変形可能
な空間を形成する突出高さを有するようにしたものであ
り、これにより以下の如き効果を奏する。
すなわち、本考案によれば、ダイヤフラムの孔に弁部材
を一体的に上下動可能に嵌着してあるため、かつ、弁部
材は全体形状が錐状を威し、この錐状部分の錐面にリッ
プを弾接させて弁を形或しているから、弁部材を比較的
小型にしてもリップを錐面から離座させるための受圧面
積を比較的大きくして開弁圧力を小さくかつ正確にでき
るとともに、ダイヤフラムの上下動に応じて弁部材も上
下動するので、ダイヤフラムが固定されるのは外周部分
のみで済み、ダイ′ヤフラムが上下の圧力差に応じて容
易に上下に変動する。
更に、弁部材の上端がキャップの一部に当接しても、キ
ャップ側に向って小径となる錐状を呈し、かつ、その上
端に、キャップの平坦部に当接したとき当該平坦部と前
記錐面との間に前記リップが充分に変形可能な空間を形
或する突出高さをもつ突部を設けているので、リップの
確実な開弁を行なわせしめることができる。
また、部品点数も最小限にでき、かつ、組付けも錐面を
利用して容易に行なえる。
以下、図示の実施例に基いて本考案の作動液リザーバに
ついて詳説する。
第1図は、本考案の一実施例であるタンデムマスクシリ
ンダ用の作動液リザーバの側断面図、第2図は、第1図
の要部拡大図である。
図において、作動液リザーバは全体を1で示され、この
リザーバ1は、作動液を貯え筒状を呈する主部2を有し
ている。
主部2の底部側内部は、隔壁3によって2室4,5に区
画されており、室4は液供給部6の通孔7に連絡し、室
5は連絡部Bの連絡孔9を介在して液供給部10の通孔
11に連絡しており、連絡部8の開孔部には、盲栓12
が嵌合容着されている。
また、13は、図示しないシリンダ本体にリザーバ1全
体を取付けるための穴14付き突起である。
他方、主部2の上部側周にはねじ部15が設けてあり、
このねじ部15にキャップ16が螺着してある。
キャップ16の主部2の上端面に対向する部位には、平
面部17が形或してあり、この平面部11には低摩擦性
の材質から或るスライドリング1Bが接合している。
上記スライドリング18と主部2上端面との間には、ダ
イヤフラム19の外周縁に形或した厚肉部20を狭圧保
持してあり、ダイヤフラム19によって、キャップ16
側の第1室21と、主部2内の第2室22とを区画して
いる。
第1室21は、キャップ16の平面部17からねじ部2
3まで形戒した溝24と、主部2のねじ部15に形或し
た溝25とを介在して外気と連絡している。
上記ダイヤフラム19は、中央部分に円盤状を呈する底
部26を有し、この底部26と厚肉部20との間は、逆
U字型の連絡部27となっており、ダイヤフラム19全
体をゴム材料から作或するとともに、底部26及び連絡
部27を薄肉にして、変形し易くしている。
更に、底部26中央には、第2図に示す如く、弁装置2
8が設けてある。
上記弁装置28は、底部26の孔29に嵌着した合或樹
脂製の弁部材30を有し、この弁部材30は、上方に向
って円錐状を呈する主部31と、主部31の先端に設け
た半球状の突部32とを有し、主部31には、錐面33
の一部に環状の溝34が形或してあり、この溝34を第
2室22に連絡する孔35が図例で2箇設けてある。
更に、孔29の上部開孔端には、底部26から一体に薄
肉のリップ36が突出形或されており、弁部材30の錐
面33に弾接するようにしてあるとともに、溝34全体
を覆い第l室21から第2室22へ向う大気等の移動を
阻止し第2室22から第1室21へ向う大気等の移動を
所定の圧力以上で許容するようにしている。
また、孔29の下端開孔端には、弁部材30を保持する
ための若干厚肉な支持部37が環状に形或してある。
上述の突部32は、錐面33によって決まる頂部よりも
上方に膨出して形或され、リツプ36の上端よりもかな
り突出させるようにしてある。
特に、突部32は、キャップ16の内部下面に当接した
とき、この下面と錐面33との間にリツプ36が充分に
変形できる空間を確保するようになっている。
その他、図において、38はキャップ16の下面に形威
した溝を示している。
この上述のリザーバ1は、各液供給部6,10を図示し
ないシリンダ本体の液接続部に各々液連通した状態で、
突起13を利用してシリンダ本体に取付けられるととも
に、第2室22内に必要量の作動液が供給される。
この際、第2室22内には、大気がある程度封じ込めら
れる。
このように第2室22内に、大気と作動液とが存在する
状態で、エンジンルーム内の熱等によってリザーバ1全
体が加熱されてくると、第2室22内の大気が熱膨張す
るとともに、作動液中に含まれる水分が蒸発し、第2室
22内の圧力が大気圧より大きい圧力になってくる。
これによって、ダイヤフラム19は、第l室21が常時
溝24, 25によって外気に連絡してあるため、上下
に作用する圧力差によって、特に底部26がキャップ1
6側に変位するように全体的に変形する。
こうしたダイヤフラム19の変形が極度に進み、底部2
6がキャップ16の下面に全体的に当接する状態になる
と、第1室21の空間が殆ど消滅しダイヤフラム19の
それ以上の変形は停止する。
このダイヤフラム19の変形が停止するまでは、第2室
22内の圧力上昇はわずかであり、換言すれば、ダイヤ
フラム19の変形によって第2室22内の大気が占める
空間容積を増大させるため、第2室22内で大気膨張等
があっても、圧力上昇は殆ど防止できる。
その後、ダイヤフラム19の変形が停止した後にも第2
室22内の圧力上昇が続くと、弁部材30の孔35を通
って溝34内に伝達される圧力を受圧して、リツプ36
が錐面33から離れるように変形し、結局第1室21と
第2室22とが連通ずる。
これによって第2室22内の圧力が上昇したとしても、
孔35、溝34を介在して第1室21に、更に、第1室
21から溝38, 24, 25を順次介して外気に解
放され、第2室22内の圧力上昇は防止される。
この際、第2室22内に残存する圧力はリツプ36の錐
面33に対する弾接力と、リツプ36の第2室22の圧
力を受圧する面積とによって決るが、リツプ36の肉厚
を薄肉とし、かつ、弁部材30に溝34を設けてリツプ
36の上記受圧面積を大としているため、上記残存する
圧力は極めて小さくできる。
こうした上述の実施例によれば、以下の如き効果を奏す
る。
すなわち、第2室22の圧力上昇を極めて小さい値まで
に制限することができるため、従来よく知られているブ
レーキ装置であるテ゛イスクブレーキにおけるディスク
とブレーキパッドとのブレーキ引きずり現象を防止する
ことができるものである。
更にこうした現象を防止するための弁装置2Bの構造も
、ダイヤフラム19の孔29に弁部材30を嵌着すると
いう極めて簡単な構造で、組立て作業も容易に行なえる
ものであり、リザーバ1の構造を複雑にすることがない
また、弁装置28の弁部材30に溝24を設け、この溝
24によってリップ36の受圧面積を大としているため
、弁が開弁ずる圧力を極めて小さくできるとともに、弁
部材30の中央にキャップ16に当接する突部32を形
或していることによって、圧力が上昇してリツプ36が
変形する際、弁部材30とキャップ16との間にリップ
36が変形し得る空隙が確実に形威され、必要時に確実
にリップ36を変形させることができ、弁装置28の作
動は確実でありかつ信頼性が秀れている。
また、ダイヤフラム19の孔29部分の形状、或いは、
弁部材30の形状も簡単な形状とすることができ、作或
も容易に行える。
以上述べた如く、上述の実施例によれば種々の効果を奏
するが、本考案は、図示の実施例に限定されることなく
実施可能である。
すなわち、リザーバ1の底部形状、或いは、キャップ1
6形状等は、図例のもの以外にも従来からよく知られて
いるものでよく、要するに、上下の圧力差で上下に変動
するようにしたダイヤフラムを用いてリザーバ内を2室
に区画し、2室のうち一方の室を外気に連絡しているも
のであれば適用可能である。
また、図例では、リザーバ1の主部2、キャップ16、
弁部材30等を合或樹脂がら形戒した例を示したが、特
にこれに限定されずシリンダ本体に主部2を一体或形し
たものにも適用可能である。
ただし、弁部材30については、合或樹脂等の軽量な材
質のものがら作或するのが好ましい。
なお、弁部材が当接するキャップの部分は、当接する部
分及びその近傍がリップの変形域を確保できる程度に実
質的に平坦になっておればよい。
また、弁装置の開弁圧力は、例えば、0.1kg/−程
度にも設定できるが、こうした開弁圧力は適用されるマ
スクシリンダに接続されるブレーキ装置に応じて適宜設
定すればよい。
以上、述べた如く、本考案によれば、弁部材を一体的に
移動させてダイヤフラムの本来の機能を充分達威させ、
弁部材の突起と錐面とによってリップが変形し得る空間
を保持して確実に開弁ずるようにさせるとともに、ダイ
ヤフラムの孔に弁部材を嵌着するという簡単な構造とす
ることが出来る等の効果を奏し、弁装置を簡単な構造と
するとともに、信頼性が向上するようにした作動液リザ
ーバを得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例である作動液リザーバの側
断面図、第2図は、第1図の要部拡大図である。 1・・・・・・作動液リザーバ、16・・・・・・キャ
ップ、28・・・・・・弁装置、29・・・・・・孔、
30・・・・・・弁部材、32・・・・・・突部、33
・・・・・・錐面、35・・・・・・孔、36・・・・
・・リップ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 作動液を貯え筒状を呈する主部と、主部の上部開口を覆
    うキャップと、キャップ下端面と主部上端面との間に周
    縁部を狭持されるダイヤフラムと、キャップに設けられ
    、ダイヤフラムとキーヤツプとの間に形或される空間を
    外部に連通ずる通路と、ダイヤフラムに設けられ、ダイ
    ヤフラム下面側の圧力が所定の正圧力を越えると開弁ず
    る弁装置とを備え、前記ダイヤフラムは上下の圧力差に
    応じて上下に変動可能に可撓性材料から形或した作動液
    リザーバにおいて、前記弁装置は、ダイヤプラムに形威
    した孔と、該孔に密嵌し全体がキャップ側に向って小径
    となる錐形状を呈し前記ダイヤフラムと一体的に上下動
    可能で上端がキャップの平坦部に当接可能な弁部材と、
    該弁部材の上端に設けられ前記平坦部に向って突出する
    突部と、前記弁部材の下面から上面の錐状部分まで前記
    ダイヤフラムの上下側を連通可能に設けた通路と、該通
    路の上端側をふさぐべく弁部材の錐面に弾接し、前記孔
    の上端から一体に延出形威したリップとを有し、前記突
    部は、前記平坦部に当接したとき当該平坦部と前記錐面
    との間に前記リップが充分に変形可能な空間を形或する
    突出高さを有するようにした作動液リザーバ。
JP10897880U 1980-07-30 1980-07-30 作動液リザ−バ Expired JPS595644Y2 (ja)

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JPS5731265U JPS5731265U (ja) 1982-02-18
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58176060U (ja) * 1982-05-20 1983-11-25 株式会社ナブコ 作動液リザ−バ
JPH0541332Y2 (ja) * 1986-10-17 1993-10-19

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JPS5731265U (ja) 1982-02-18

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