JP2524787B2 - 2系統制動装置用の液圧制御弁 - Google Patents
2系統制動装置用の液圧制御弁Info
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- JP2524787B2 JP2524787B2 JP62322879A JP32287987A JP2524787B2 JP 2524787 B2 JP2524787 B2 JP 2524787B2 JP 62322879 A JP62322879 A JP 62322879A JP 32287987 A JP32287987 A JP 32287987A JP 2524787 B2 JP2524787 B2 JP 2524787B2
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- Japan
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- piston
- sleeve
- valve
- valve mechanism
- control valve
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- Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
- Safety Valves (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は自動車等に用いられ、前後輪の液圧制動装置
への液圧配分を制御する液圧制御弁に関するものであ
る。
への液圧配分を制御する液圧制御弁に関するものであ
る。
<従来の技術> 2系統の液圧制動装置への液圧配分を制御する技術と
して、特公昭61−40578号公報に開示された液圧制御弁
が知られている。
して、特公昭61−40578号公報に開示された液圧制御弁
が知られている。
この液圧制御弁は第6図に示すように弁ハウジングa
と、弁ハウジングaの中央孔b内に摺動自在に収容した
ピストンcと、ピストンcを特定の方向に付勢するばね
dと、ピストンcの下半に外装したスリーブeと、弁ハ
ウジングa内とピストンcの上部間で流路を断続する弁
機構とよりなる。
と、弁ハウジングaの中央孔b内に摺動自在に収容した
ピストンcと、ピストンcを特定の方向に付勢するばね
dと、ピストンcの下半に外装したスリーブeと、弁ハ
ウジングa内とピストンcの上部間で流路を断続する弁
機構とよりなる。
弁機構は基本的にピストンcの上部に一体成形された
弁体fと、中央孔b奥部の段差部に装着した弁座gとに
より構成される。
弁体fと、中央孔b奥部の段差部に装着した弁座gとに
より構成される。
<本発明が解決しようとする問題点> 前記した従来の液圧制御弁にはつぎの問題点がある。
(イ)弁機構のシール性を確保するためには弁座gを装
着する装着面を精度良く仕上げる必要がある。
着する装着面を精度良く仕上げる必要がある。
しかし、この弁座gの装着面が段付きの中央孔bの奥
部に位置するので加工が非常に面倒である。
部に位置するので加工が非常に面倒である。
(ロ)上記したように弁座gが段付きの中央孔bの奥部
に位置するため、弁座gを中央孔b内に装着する時に装
着状態を目視観察できない。
に位置するため、弁座gを中央孔b内に装着する時に装
着状態を目視観察できない。
そのため、弁座gを組み付ける時点で装着の異常を発
見できないという不都合がある。
見できないという不都合がある。
<本発明の目的> 本発明は以上の問題点を解決するために成されたもの
で、弁機構を構成する摺動面の加工を高精度、かつ容易
に行え、しかも組み付け時に装着の異常を発見し易い、
2系統制動装置用の液圧制御弁を提供することを目的と
する。
で、弁機構を構成する摺動面の加工を高精度、かつ容易
に行え、しかも組み付け時に装着の異常を発見し易い、
2系統制動装置用の液圧制御弁を提供することを目的と
する。
<本発明の構成> 以下、図面を参照しながら液圧制御弁の構成について
説明する。
説明する。
第1図において、1は弁ハウジング、1aはマスターシ
リンダからのフロント系導入口、1bはマスターシリンダ
からのリヤ系導入口、1cは上半が大径、下半が小径の中
央孔、1dは底部である。
リンダからのフロント系導入口、1bはマスターシリンダ
からのリヤ系導入口、1cは上半が大径、下半が小径の中
央孔、1dは底部である。
2はリヤ系導出口2aを備えたプラグであり、中央孔1c
の開口端に螺着している。
の開口端に螺着している。
3は筒体の内外周面にそれぞれ段差を有するスリーブ
であり、その外周面と中央孔1cの大径部との間に環状の
液圧室4を形成する。
であり、その外周面と中央孔1cの大径部との間に環状の
液圧室4を形成する。
この液圧室4がフロント系の液路となる。
5はスリーブ3の孔内に同図の上下方向へ摺動可能に
収容されたピストンであり、その頭部5aと軸部5bとの間
に鍔部5cを形成している。
収容されたピストンであり、その頭部5aと軸部5bとの間
に鍔部5cを形成している。
頭部5aの頂面および側面には、それぞれその横断方向
に単数または複数の溝が開設してある。
に単数または複数の溝が開設してある。
6はスリーブ3をプラグ2に弾接させるスリーブ押弾
用ばねであり、スリーブ3の下面と中央孔1cの底面との
間に収縮状態で介在している。
用ばねであり、スリーブ3の下面と中央孔1cの底面との
間に収縮状態で介在している。
7はリング形の弁座であり、スリーブ3の内周下部に
形成した段付穴3a内に装着され、第2図に拡大して示す
ように弁座7の間欠突起体7aとピストン5の鍔部5cとの
間にリヤ系の液路を形成している。
形成した段付穴3a内に装着され、第2図に拡大して示す
ように弁座7の間欠突起体7aとピストン5の鍔部5cとの
間にリヤ系の液路を形成している。
また、弁座7の上面には放射状に溝7bが開設してあ
る。
る。
本実施例では弁座7をスリーブ3に装着する場合につ
いて説明する。
いて説明する。
8はピストン5をプラグ2に弾接させるピストン押弾
用ばねであり、中央孔1cの底面と鍔部5cとの間に収縮状
態で介在している。
用ばねであり、中央孔1cの底面と鍔部5cとの間に収縮状
態で介在している。
9は弁ハウジング1とプラグ2間に介在するパッキン
である。
である。
10、11はスリーブ3の外周に設けたシール材であり、
12はピストン5の軸部5bの下部外周に設けたシール材で
ある。
12はピストン5の軸部5bの下部外周に設けたシール材で
ある。
<本発明の作用> つぎに上記構成の液圧制御弁の作用について説明す
る。
る。
(イ)フロント系及びリヤ系の液圧が正常なとき両系統
のマスターシリンダからの液圧がフロント系導入口1aお
よびリヤ系導入口1bに供給されると、スリーブ3に作用
する上向きと下向きの受圧力は、液室4の液圧とスリー
ブ3の上方面(液室A)およびスリーブ3の下方面(液
室B)に受ける受圧力がバランスするのでスリーブ押弾
用ばね6のばね力により、スリーブ3はプラグ2に常に
弾接されている。
のマスターシリンダからの液圧がフロント系導入口1aお
よびリヤ系導入口1bに供給されると、スリーブ3に作用
する上向きと下向きの受圧力は、液室4の液圧とスリー
ブ3の上方面(液室A)およびスリーブ3の下方面(液
室B)に受ける受圧力がバランスするのでスリーブ押弾
用ばね6のばね力により、スリーブ3はプラグ2に常に
弾接されている。
ピストン5の軸部5bに作用する液圧が、ピストン押弾
用ばね8のばね力に打ち勝つとピストン5が下降し、頭
部5aが弁座7に着座して液路を一時的に閉鎖するが、こ
の後リヤ系導入口1b側(液室B)の液圧が上昇すること
によりピストン5が上昇し、頭部5aが弁座7から離隔し
て液路を開放する。
用ばね8のばね力に打ち勝つとピストン5が下降し、頭
部5aが弁座7に着座して液路を一時的に閉鎖するが、こ
の後リヤ系導入口1b側(液室B)の液圧が上昇すること
によりピストン5が上昇し、頭部5aが弁座7から離隔し
て液路を開放する。
このようにフロント系及びリヤ系の液圧が共に正常な
ときは、以上の繰り返しにより、リヤ系導出口2a側の液
圧がマスターシリンダの液圧上昇の割合に比べて減少し
た割合で比例的に上昇する。
ときは、以上の繰り返しにより、リヤ系導出口2a側の液
圧がマスターシリンダの液圧上昇の割合に比べて減少し
た割合で比例的に上昇する。
(ロ)フロント系液圧が失陥したとき フロント系液路が失陥すると、スリーブ3に作用する
力は、中央孔1c内のスリーブ3の上方に形成される液室
Aの方がスリーブ3の下方に形成される液室Bより大き
いので、スリーブ3はスリーブ押弾用ばね6のばね力に
打ち勝って下降し、スリーブ3の外周の段付面が中央孔
1cの段差面に当接した状態に保持される。
力は、中央孔1c内のスリーブ3の上方に形成される液室
Aの方がスリーブ3の下方に形成される液室Bより大き
いので、スリーブ3はスリーブ押弾用ばね6のばね力に
打ち勝って下降し、スリーブ3の外周の段付面が中央孔
1cの段差面に当接した状態に保持される。
つまりピストン5とスリーブ3は共に下降するから弁
機構は開放状態が維持され、マスターシリンダの液圧が
そのままリヤ系導出口2aに送給される。
機構は開放状態が維持され、マスターシリンダの液圧が
そのままリヤ系導出口2aに送給される。
<その他の実施例1> 本実施例以降は積載荷重に応じて前後輪への液圧配分
を制御する形式に適用した場合について説明する。
を制御する形式に適用した場合について説明する。
なお、構成の説明に当たって前記の実施例と同一の部
品は同一の符号を用いてその説明を省略する。
品は同一の符号を用いてその説明を省略する。
[構成](第3図) 図中5dはピストン5の下端に設けた突端部であり、弁
ハウジング1の底部1dから突出している。
ハウジング1の底部1dから突出している。
13はピストン5を押弾するために車両側に固定した応
答ばねであり、その途上に突端部5dの下端を当接して積
載荷重に応答したばね力がピストン5に伝達される。
答ばねであり、その途上に突端部5dの下端を当接して積
載荷重に応答したばね力がピストン5に伝達される。
14はピストン5の軸部5bに装着したカラーであり、カ
ラー14の下端と中央孔1cの底面間に介挿したカラー押弾
用ばね15の弱いばね力を受けて弁座7の間欠突起体7aに
弾接している。
ラー14の下端と中央孔1cの底面間に介挿したカラー押弾
用ばね15の弱いばね力を受けて弁座7の間欠突起体7aに
弾接している。
従って、本実施例では弁座7の間欠突起体7aとカラー
14との間にリヤ系の流路を形成することとなる。
14との間にリヤ系の流路を形成することとなる。
なお、第4図に示すようにスリーブ3の下面に断面凹
形の環状溝3bを設け、この環状溝3b内に弁座7に嵌着す
れば、カラー14およびカラー押弾用ばね15を省略でき
る。
形の環状溝3bを設け、この環状溝3b内に弁座7に嵌着す
れば、カラー14およびカラー押弾用ばね15を省略でき
る。
本実施例は図面からも明らかなように弁座7をスリー
ブ3に装着する形式である。
ブ3に装着する形式である。
[作用] 本実施例の液圧制御弁の作用は、前記した実施例とほ
ぼ同様であるから、その説明を省略する。
ぼ同様であるから、その説明を省略する。
<その他の実施例2>(第5図) 本実施例では積載荷重に応じて前後輪への液圧配分を
制御する形式に適用する場合に、弁座7を直接ピストン
5に装着する場合について説明する。
制御する形式に適用する場合に、弁座7を直接ピストン
5に装着する場合について説明する。
[構成] ピストン5の頭部5aの外周に環状溝5eを凹設し、この
環状溝5e内に弁座7を装着する。
環状溝5e内に弁座7を装着する。
本実施例では弁座7がスリーブ3の内周に形成した肩
部3cに着座することにより、リヤ系流路の閉鎖状態が保
持される。
部3cに着座することにより、リヤ系流路の閉鎖状態が保
持される。
[作用] 本実施例の液圧制御弁の作用は、前記した実施例とほ
ぼ同様であるから、その説明を省略する。
ぼ同様であるから、その説明を省略する。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるからつぎのような効
果を期待することができる。
果を期待することができる。
(イ)弁座をスリーブ又はピストンに装着したので、弁
機構の高精度な加工が容易である。
機構の高精度な加工が容易である。
(ロ)弁ハウジングのシール部材が摺動する部分は中央
孔の孔底部に位置しないので、この部分を精度良く加工
できる。
孔の孔底部に位置しないので、この部分を精度良く加工
できる。
(ハ)スリーブとピストンと弁座とを予め仮組みした状
態で弁ハウジング内に組み付けでき、しかも弁機構が弁
ハウジングの開口部の近傍に位置するため、組み付け時
における異常を発見し易い。
態で弁ハウジング内に組み付けでき、しかも弁機構が弁
ハウジングの開口部の近傍に位置するため、組み付け時
における異常を発見し易い。
第1図:本発明に係る液圧制御弁の中央縦断面図 第2図:弁機構の拡大図 第3〜5図:その他の実施例を示す液圧制御弁の中央縦
断面図 第6図:従来技術の説明図
断面図 第6図:従来技術の説明図
Claims (3)
- 【請求項1】フロント系とリヤ系の2系統の液路を形成
する液圧制御弁において、 上半が大径で下半が小径の段付きの中央孔を有する弁ハ
ウジングの開口部をプラグで封止し、 前記中央孔と、この孔内の上半と下半で液密的に滑嵌合
し、ばね部材により上方に付勢されている段付きの筒状
のスリーブの外周面との間にフロント系の液路を形成
し、 ピストンの上方の頭部をスリーブ内に滑嵌合するととも
に、その下方の軸部を中央孔の底部に液密的に滑嵌合
し、 前記スリーブの内穴とピストン頭部との間にリヤ系の液
路を形成するとともに、前記リヤ系の液路を開閉する弁
機構を設け、 ピストンはばね部材により前記弁機構を開放する上方向
に付勢されており、 前記ピストンの軸部に作用する液圧が、ピストンに付勢
するばね力に打ち勝ったとき弁機構が閉鎖され、 かつ、フロント系液圧が失陥したときにスリーブが上向
きのばね力に抗して下降し、弁機構の開放状態が保持さ
れるよう構成したことを特徴とする、 2系統制動装置用の液圧制御弁。 - 【請求項2】スリーブ内に弁座を設けてリア系の液路を
開閉する弁機構を構成することを特徴とする、特許請求
の範囲第1項記載の2系統制動装置用の液圧制御弁。 - 【請求項3】ピストンの首下に弁座を設けてリア系の液
路を開閉する弁機構を構成することを特徴とする、特許
請求の範囲第1項記載の2系統制動装置用の液圧制御
弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62322879A JP2524787B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | 2系統制動装置用の液圧制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62322879A JP2524787B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | 2系統制動装置用の液圧制御弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01164661A JPH01164661A (ja) | 1989-06-28 |
JP2524787B2 true JP2524787B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=18148633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62322879A Expired - Lifetime JP2524787B2 (ja) | 1987-12-22 | 1987-12-22 | 2系統制動装置用の液圧制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524787B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110410437B (zh) * | 2019-07-22 | 2024-02-06 | 嘉兴盛鼎机械有限公司 | 具有平衡阀结构的制动气室 |
-
1987
- 1987-12-22 JP JP62322879A patent/JP2524787B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01164661A (ja) | 1989-06-28 |
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