JP2745113B2 - 液圧制御弁 - Google Patents

液圧制御弁

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JP2745113B2
JP2745113B2 JP7094597A JP9459795A JP2745113B2 JP 2745113 B2 JP2745113 B2 JP 2745113B2 JP 7094597 A JP7094597 A JP 7094597A JP 9459795 A JP9459795 A JP 9459795A JP 2745113 B2 JP2745113 B2 JP 2745113B2
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hydraulic pressure
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武司 金子
明 松尾
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株式会社ナブコ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の液圧ブレーキ装
置に用いられる液圧制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】例えば、実開平3−96
264号公報では、段付ピストンが出口側にあるとき
(非作動時)、弁体の着座部が段付ピストンの端面より
も入口側にある。このため、弁体が横方向にずれている
場合などには段付ピストンが入口側に移動すると、段付
ピストンの端面と弁座とによりなされる角部が弁体の着
座部に当たることにより着座部が損傷し、弁座に着座し
ても確実なシールを行えず、所期の性能が得られなくな
るという問題がある。また、弁体は何ら位置決めがなさ
れておらず、不安定なものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、弁体の位置決めを行うとともに、弁体
の着座部の損傷を防止する液圧制御弁を提供することを
目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、マスタ
シリンダに連絡される入口およびホイールシリンダに連
絡される出口とを形成した本体と、前記入口と出口とを
連絡して形成される段付孔と、該段付孔に摺動可能に挿
入される段付ピストンと、該段付ピストンに形成され前
記入口と出口とを連絡する通路と、該通路の入口側開口
に形成されるすり鉢状の弁座と、前記本体の入口側に前
記入口に連絡して区画され前記弁座が臨む弁室と、該弁
室内に配置される弁体と、該弁体に形成され前記弁座に
対向する突部と、該突部に形成され前記弁座に着座可能
な着座部と、前記段付ピストンを前記出口側に向かって
付勢するばねとを備え、前記段付ピストンが前記入口側
への移動により前記着座部が前記弁座に着座する液圧制
御弁において、前記段付ピストンが前記出口側に位置す
るとき前記着座部が前記弁座内に位置するようにした液
圧制御弁、によって達成される。
【0005】
【作用】段付ピストンが本体の出口側に位置するとき、
弁体の着座部が弁座内に位置していることにより、弁体
が横方向にずれているときでも弁体の着座部は弁座内に
位置し、よって、段付ピストンの端面と弁座とによりな
される角部に当たることによる弁体の着座部の損傷を防
止することができる。また、弁体の着座部が弁座に着座
するまでに、弁体の突出部をすり鉢状の弁座の壁面に沿
って誘導することにより弁体の位置決めを行い、弁体を
弁座に安定に着座させる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0007】本実施例における液圧制御弁は全体として
1で示され、本体2の入口23側外周にはねじ山2aが
螺刻されており、図示しないマスタシリンダに接続され
る。一方、本体2の出口24にはこれまた図示しないホ
イールシリンダへの液連通用の配管接続部3が形成され
ている。
【0008】本体2内には段付孔4が形成されており、
この段付孔4は本体2の出口24側から入口23側に向
かって小径孔部4a、中径孔部4b、大径孔部4cと孔
の径が大きくなるように形成されている。段付孔4の大
径孔部4cには蓋部材5が挿入されており、この蓋部材
5および段付孔4の小径孔部4aに対してそれぞれ密封
部材6、7を装着して摺動する金属製の段付ピストン8
が嵌合している。段付ピストン8には軸方向に貫通する
通路9が形成されており、この通路9の入口23側開口
にはすり鉢状の弁座11が形成されている。段付ピスト
ン8は、その外周に形成されるフランジ部8aと蓋部材
5の底部5bとの間に張設される予負荷ばね12によ
り、本体2の出口24側に付勢されている。また、本体
2には、密封部材6、7により画成される空気室19
の圧力が所定圧以上になると外気に解放するように通孔
20が形成されており、さらに、この通孔20を覆うよ
うにゴム製のプラグ21が嵌合されている。
【0009】蓋部材5の内孔5aには合成樹脂製の筒状
部材13が嵌合しており、その下端部13aで密封部材
6の抜け止めを行っている。この筒状部材13は弁室
を形成し、この弁室10内に合成樹脂から成るポペッ
ト弁体14が配設されている。ポペット弁体14の外周
には環状の脚部14dが形成され、この脚部14dは筒
状部材13の段部13bに当接している。脚部14dの
一部には切欠き14bが形成されており、また、下端中
央部には弁座11の方向へ突出する半球状の突部14a
が形成されている。この突部14aの一円周上に位置す
る着座部14cは、段付ピストン8の図中上下方向への
移動により、通路9の端部に弁室10内に臨んだ弁座1
1に着離座可能となっている。着座部14cは段付ピス
トン8が出口24側に位置する時にも弁座11の内側、
すなわち、弁座11の入口23側開口端面よりも出口2
4側に位置するように構成されている。また、ポペット
弁体14と、蓋部材5の上端部に配設されるリテーナ1
6との間には弁ばね17が張設されており、この弁ばね
17の付勢力によりポペット弁体14は弁座11の方向
へと付勢されている。
【0010】蓋部材5は本体2の入口23側端部に突出
して形成される環状薄肉凸部18を内方に塑性変形させ
ることにより本体2に固定され、同時に、リテーナ16
の外周部16aが環状薄肉凸部18と蓋部材5との間で
保持されている。このとき、本体2と蓋部材5との間
は、塑性変形させる際に環状薄肉凸部18が蓋部材5の
一端角部5cを圧接することにより、密封されている。
【0011】本実施例における液圧制御弁1は以上のよ
うに構成されるのであるが、次にこの作用を図2および
図3を参照して説明する。
【0012】ブレーキ非作動時では、図1または図2に
示すように、段付ピストン8が出口24側に位置してい
るので、ポペット弁体14の突部14aは弁座11から
離座している。運転者がブレーキ操作を行い、図示しな
いマスタシリンダ側からの液圧が入口23に供給される
と、ポペット弁体14に形成された切欠き14b、突部
14aと弁座11との間の隙間、および段付ピストン8
に形成された通路9を通り、出口24から図示しないホ
イールシリンダ側に液圧が供給され、ブレーキがかけら
れる。
【0013】マスタシリンダ側からの液圧が所定の圧
力、すなわち、予負荷ばね12のばね力と段付ピストン
8の両側の受圧面積差によって定まる圧力に達すると、
段付ピストン8は図中上方(入口23側)に移動し、図
3に示すように、ポペット弁体14の着座部14cが段
付ピストン8の上端部に形成されたすり鉢状の弁座11
に当接、すなわち着座する。これにより、マスタシリン
ダ側からホイールシリンダ側への液圧の供給が遮断され
る。さらにマスタシリンダ側の液圧が上昇すると、段付
ピストン8のマスタシリンダ側の圧力がホイールシリン
ダ側の圧力に対して増大することにより、段付ピストン
8は図中下方(出口24側)へと移動する。このよう
に、ポペット弁体14の着座部14cと弁座11との着
座、離座を繰り返すことにより、マスタシリンダ側から
ホイールシリンダ側への液圧の供給を連通、遮断し、公
知のような液圧制御が行われる。
【0014】ポペット弁体14の位置が振動等により横
方向にずれることがある。このとき、段付ピストン8が
入口23側すなわち上方へ移動しても、本実施例におけ
る液圧制御弁1の構成によれば、ポペット弁体14の突
部14aに形成される着座部14cが弁座11内に位置
しているので、従来のように段付ピストンの端面と弁座
とによりなされる角部が弁体の着座部に当たることによ
る着座部の損傷を防止することができる。また、ポペッ
ト弁体14の突部14aは段付ピストン8の上方への移
動中、すり鉢状の弁座11内で位置決めされ、着座時に
は図3に示すような所定の姿勢で弁座11に着座する。
すなわち、ポペット弁体14の突部14aの表面が弁座
11の壁面に沿って誘導されるように位置決めされる。
【0015】ブレーキ弛め時には、段付ピストン8は下
方へと移動し、ポペット弁体14の着座部14cが弁座
11から離座してブレーキ液の液圧がホイールシリンダ
側からマスタシリンダ側へ還流し、よってブレーキが弛
められる。
【0016】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0017】例えば、以上の実施例では、段付ピストン
8が出口24側に位置するときにポペット弁体14の突
部14aに形成される着座部14cを弁座11内に位置
させるために、突部14aを弁座11の方向に突出さ
せ、かつ、段付ピストン8の端部を弁室10に突出させ
て弁座11を形成させるようにしたが、これに代えて、
ポペット弁体14の突部14aのみ、または段付ピスト
ン8の入口23側端部のみを突出させて、着座部14c
を弁座11内に位置させるようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明の液圧制御弁に
よれば、弁体の着座部が段付ピストンの端面と弁座とに
よりなされる角部に当たることにより損傷するのを防止
することができ、また、弁体の位置決めを行うことがで
き、弁座に対して正確に着座させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における液圧制御弁の断面図で
ある。
【図2】図1おける要部の拡大図である。
【図3】本発明の実施例の作用を説明する図2と同様な
図である。
【符号の説明】
1 液圧制御弁 2 本体 4 段付孔 8 段付ピストン 9 通路10 弁室 11 弁座 12 ばね 14 ポペット弁体 14a 突部 14c 着座部 23 入口 24 出口

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダに連絡される入口および
    ホイールシリンダに連絡される出口とを形成した本体
    と、前記入口と出口とを連絡して形成される段付孔と、
    該段付孔に摺動可能に挿入される段付ピストンと、該段
    付ピストンに形成され前記入口と出口とを連絡する通路
    と、該通路の入口側開口に形成されるすり鉢状の弁座
    と、前記本体の入口側に前記入口に連絡して区画され前
    記弁座が臨む弁室と、該弁室内に配置される弁体と、該
    弁体に形成され前記弁座に対向する突部と、該突部に形
    成され前記弁座に着座可能な着座部と、前記段付ピスト
    ンを前記出口側に向かって付勢するばねとを備え、前記
    段付ピストンが前記入口側への移動により前記着座部が
    前記弁座に着座する液圧制御弁において、前記段付ピス
    トンが前記出口側に位置するとき前記着座部が前記弁座
    内に位置するようにした液圧制御弁。
  2. 【請求項2】 前記着座部は前記突部の一円周上に形成
    され、前記弁座の一円周上に着座する請求項1に記載の
    液圧制御弁。
  3. 【請求項3】 前記段付ピストンが金属材料より形成さ
    れ、前記弁体が合成樹脂材料より形成される請求項1ま
    たは請求項2に記載の液圧制御弁。
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JP3047846U (ja) * 1997-10-08 1998-04-28 中環股▲ふん▼有限公司 拡張可能なモジュール式cd収納箱

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