JPH1156265A - 花粉の精製方法 - Google Patents

花粉の精製方法

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JPH1156265A
JPH1156265A JP9227051A JP22705197A JPH1156265A JP H1156265 A JPH1156265 A JP H1156265A JP 9227051 A JP9227051 A JP 9227051A JP 22705197 A JP22705197 A JP 22705197A JP H1156265 A JPH1156265 A JP H1156265A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉砕花粉の栄養分を害うことなく、十分な殺
菌および風味の改善を行う花粉の精製方法を提供する。 【解決手段】 粉砕花粉に水を加え、撹拌混合して流動
性の加水花粉をつくることと、上記加水花粉を63℃〜
約95℃で約30分〜約5分加熱して流動性の殺菌加水
花粉とすることと、上記殺菌加水花粉を凍結乾燥法によ
り乾燥することと、から構成される花粉の精製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の花粉、特に
蜜蜂に集めさせた蜜蜂花粉を食品化するための花粉精製
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】花粉は、花粉管核および生殖核をセルロ
ース性の内膜で包み、その外側をセルロースを主体とす
る強じんな外膜で覆ったものである。上記外膜は王水で
も分解されず、従って人間の胃での消化は困難である
が、内膜内にはビタミン類、ミネラル類、糖質、タン白
質、酵素などが含まれ、これらは人間にとっても貴重な
栄養源であるので、何らかの処理によって花粉を食品化
することが広く要望されていた。
【0003】ところで花粉を食品化する場合まず必要な
ことは、花粉の強じんな外膜を処理することであるが、
これについては、ジェット気流によって花粉同志を衝突
させて粉砕する装置が開発され、該装置により強じんな
外膜が破砕され、花粉粒が細かく粉砕されて内部のビタ
ミン、ミネラル等の栄養分が露出した粉砕花粉を提供す
ることができた。
【0004】しかし、上記の粉砕花粉には、病原性大腸
菌を含む大腸菌群をはじめとする細菌やカビ等が付着し
ている場合があるばかりでなく、生臭い味と匂いがあ
り、そのままでは食材として幅広く利用する事が困難で
ある。そこで、上記粉砕花粉を例えば熱風で加熱処理す
ることが考えられるが、花粉内の糖質が融解または焦げ
つく等により殺菌不良を招くと共に、その後の回収に困
難を来し、しかも風味を著しく害してしまう。またアル
コールによる処理では、殺菌効果はあっても生臭さ等の
風味の改善はえられない。さらに紫外線照射処理では、
表層の殺菌は可能であるが、粉砕細粒内部の殺菌まで及
ばず、しかも生臭さ等の風味の改善は全く望めない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粉砕花粉の
栄養分を害うことなく殺菌および風味の改善を実現する
と共に、食材として流通および使用に便利な態様で提供
することのできる花粉の精製方法をうることを課題とす
る。
【0006】
【課題を達成するための手段】上記課題を達成する花粉
の精製方法として、本発明は、粉砕花粉に水を加え、撹
拌混合して流動性の加水花粉をつくることと、上記加水
花粉を63℃〜約95℃で約30分〜約5分加熱して流
動性の殺菌加水花粉とすることと、上記殺菌加水花粉を
凍結乾燥法により乾燥することと、から構成される花粉
の精製方法を提案する。
【0007】本発明における上記加水花粉の加熱温度範
囲「63℃〜約95℃」は、大腸菌群の殺菌に必要な最
低温度63℃を下限とし、上限は、花粉の栄養分を害う
ことがなく且つ花粉の風味改善に有効な最高温度として
約95℃を定めたものである。また上記加熱時間「約3
0分〜約5分」は、上記の加熱温度を粉砕花粉の各細粒
の内部に十分に及ぼすために、実験により定めたもので
ある。
【0008】本発明によれば、粉砕花粉は、強じんな外
膜を破砕され、花粉粒を細かく粉砕されて内部が露出し
ているから、これに水を加えることにより粉砕花粉の各
細粒内部に水が浸透した加水花粉をつくり、次に上記の
ような加水花粉を63℃〜約95℃、約30分〜約5分
加熱することにより、その熱を水を媒体として粉砕花粉
の各細粒全体に細粒内部まで及ぼし、それにより花粉の
栄養分をそのまま保持させつつ、十分な殺菌を行うと共
に、生臭い味と匂いを除き、代りに香ばしさを加えて良
好な風味を実現するのである。以下本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。
【0009】
【実施例1】シスタスの花からえられたスペイン産の蜜
蜂花粉(花粉ダンゴ)を従来のジェット気流式粉砕機に
より粉砕してなる粉砕花粉を使用し、まずこの粉砕花粉
(例えば10kg)に水を重量比で2倍量(20kg)
加えて撹拌混合し、若干粘性を帯びた流動性の加水花粉
をつくる。加えた水は粉砕花粉の各細粒内部に浸透す
る。
【0010】次に、上記加水花粉を、周壁にジャケット
を有する殺菌槽内に注入し、該ジャケットにスチームを
通して加水花粉を63℃で30分間加熱した。殺菌加熱
後、殺菌槽のジャケットに冷水を通して内部を冷却し、
殺菌加水花粉を約50℃まで冷ます。
【0011】えられた殺菌加水花粉の細粒は内部まで大
腸菌群をはじめとする細菌やカビを殺菌され、また生臭
い味および匂いが消失し、代って、若干の香ばしさが加
わり、しかも花粉に含まれている酵素は熱により、失活
するものの、ビタミン類、ミネラル類、糖質およびタン
白質等の栄養分はそのまま保持されている。さらに本例
ではシスタスの花の花粉がもつオレンジ色にほとんど変
色がみられなかった。
【0012】次に上記殺菌加水花粉を従来の凍結乾燥法
により乾燥する。まず合成樹脂フィルムの袋内に上記流
動性殺菌加水花粉を流しこんで封止し、ついでこれをト
レーにのせて急速冷凍庫に入れ、−30℃で急速冷凍す
る。冷凍後上記凍結トレーを冷凍庫から取り出し、つい
で上記凍結トレーを、その袋に切り目を入れて真空釜内
に入れ、加熱ヒータを85℃にセットし、品温を20℃
〜40℃に保った状態で、減圧乾燥を行う。
【0013】えられた乾燥殺菌花粉は、多孔質の崩れ易
い塊で、乾燥剤および脱酸素剤と共に別の袋に封入す
る。
【0014】本例では、流通および使用の便利のため、
上記乾燥殺菌花粉を粉砕機により粉砕し、細粒として市
場に供給する。
【0015】
【実施例2】シスタスの花粉を上例と同様に粉砕してな
る粉砕花粉を使用し、この粉砕花粉(10kg)に水を
重量比で2倍量(20kg)加えて撹拌混合し、流動性
の加水花粉をつくり、これを殺菌槽に注入して95℃で
5分間加熱し、加熱後約50℃に冷ます。
【0016】えられた殺菌加水花粉は、大腸菌群をはじ
めとする細菌やカビの殺菌が十分になされ、上例と同様
生臭い味、匂いがなくなり、香ばしさが上例のものより
強く付加されてさらに良好な風味となった。ビタミン
類、ミネラル類、糖質およびタン白質はそのまま保持さ
れている。
【0017】上記の流動性殺菌加水花粉を次に上例と同
様に凍結乾燥法により乾燥し、ついで細粒に粉砕する。
【0018】
【発明の効果】本発明の花粉の精製方法によれば、使用
する粉砕花粉が、強じんな外膜を破砕され、花粉粒を細
かく粉砕されて粒子内部が露出したものであるから、殺
菌加熱に先だち上記粉砕花粉に水を加えて撹拌混合する
ことにより、粉砕花粉の各細粒内部に水が浸透した加水
花粉をつくることができ、このような加水花粉を次に6
3℃〜約95℃で約30分〜約5分加熱することによ
り、その熱を、水を媒体として、粉砕花粉の各細粒全体
に細粒内部まで十分に及ぼすことができ、それにより花
粉のもつビタミン類、ミネラル類、糖質、タン白質等の
栄養分は保持されたまま、十分な殺菌を行うことができ
ると共に、生臭い味と匂いを除き、代って香ばしさを付
加して良好な風味を与えることが可能となり、従ってえ
られた殺菌乾燥花粉は栄養価の高い食材として各種食品
に広く利用することができるものとなるのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕花粉に水を加え、撹拌混合して流動
    性の加水花粉をつくることと、 上記加水花粉を63℃〜約95℃で約30分〜約5分加
    熱して流動性の殺菌加水花粉とすることと、 上記殺菌加水花粉を凍結乾燥法により乾燥することと、
    から構成される花粉の精製方法。
JP09227051A 1997-08-11 1997-08-11 花粉の精製方法 Expired - Fee Related JP3136515B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040034983A (ko) * 2002-10-18 2004-04-29 최용섭 화분 파쇄 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040034983A (ko) * 2002-10-18 2004-04-29 최용섭 화분 파쇄 방법

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