JP2004222627A - 紫外線照射きのこ及び紫外線照射きのこの製造方法 - Google Patents

紫外線照射きのこ及び紫外線照射きのこの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素及び細胞壁を分解することが可能な分解酵素を紫外線照射きのこに添加し作用させ、紫外線照射きのこの子実体を分解する分解工程を加することにより、原料となる生きのこ本来の有効成分と紫外線を照射したことにより得られる有効成分とをあますことなく有効に利用することを可能とすると共に、乾燥工程等の品質管理が不十分なため廃棄していたきのこの廃棄量を極力少なくすることにより環境に配慮した(環境にやさしい)紫外線照射きのこ及び紫外線照射きのこの製造方法を提供する。
【解決手段】上記課題を解決するために、原料となるきのこに紫外線を照射する紫外線照射工程と、紫外線照射されたきのこに、植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素及び細胞壁を分解することが可能な分解酵素を添加し、粥状化または液体化する分解工程と、を含む。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、きのこに紫外線を照射する紫外線照射工程と、分解酵素を添加し、反応させて、粥状化または液体化する分解工程と、を含む紫外線照射きのこの製造方法及びこの製造方法により製造された紫外線(UV)照射きのこに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の紫外線を照射したきのことしては、乾し椎茸が良く知られている。この他のきのこで紫外線を照射し、きのこの有効成分を高めた状態に加工して市販されているものは少ない。
【0003】
また、アガリクス茸のように通常乾燥されて販売されているものがある。これは、アガリクス茸は他のきのこと比べて自己分解酵素が強いため、収穫後2〜3日で黒く変色し、その後、どろどろに溶けてしまうからである。そのために、収穫後すぐに乾燥される。よって、収穫から乾燥までの時間、乾燥の方法や状態により品質が決まる。
【0004】
もし、収穫から乾燥までの間に長時間が経過しているか乾燥が不十分である場合、傘の裏側が黒く変色してしまうなど工程管理に問題あるものが多い。一般的に、子実体全体が黄色か黄土色のものが品質が良いとされている。
【0005】
更に、乾燥が不十分である場合は、カビ臭くなったり腐敗臭がしたりと、乾燥工程後の品質管理が難しく、商品として販売されずに廃棄されるものも少なくない。
【0006】
また、ヒダナきのこ目サルノコシカケ科に属する茸である霊芝の有効成分を可能な限り取り出して有効利用する製造する方法として、特開平5−139989号公報に掲載されているような製造方法が考えられている。
【0007】
この製造方法は、特定の粒度、濃度の霊芝粉体懸濁液を、特定の剛体メディアと共に回転羽根により回転せしめ、得られたスラリーを乾燥するものである。
【0008】
また、きのこ類の子実体をほぼ完全に分解して、これを容易に各種食品等に有効利用するための方法として、特開平9−275927号公報に掲載されているような方法が考えられている。
【0009】
この方法は、きのこに、Rhizopus属糸状菌の生産する、プロトペクチン分解酵素を主体として含有する細胞間物質分解酵素剤(細胞分離酵素剤)と、Trichoderma属糸状菌の生産する、セルロース分解酵素を主体として含有する細胞壁分解酵素(セルラーゼ剤)とを併用して作用させ、きのこ類の子実体をほぼ完全に分解して粥状化するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平9−275927号公報は、紫外線を照射したきのこの子実体をほぼ完全に分解して粥状化する点について開示も示唆もない。
【0011】
また、紫外線を照射したきのこの種類が非常に少ない訳は、椎茸やキクラゲ以外のきのこを乾燥した後に水戻しができないことにある。これは、椎茸やキクラゲの繊維が網目状に構成されていることにより、一旦、乾した(乾燥させた)椎茸やキクラゲを水戻しした場合に、水分を吸収し易く、その他の多くのきのこを乾した(乾燥させた)場合には、繊維の構成が椎茸やキクラゲとは異なるため、水分が浸透しないという理由からである。
【0012】
これは、紫外線を照射したきのこ特有の有効成分(同種の紫外線を照射しないきのこと比較した場合、紫外線を照射したきのこには、紫外線を照射したことによりエルゴステロールがビタミンDに変化するため、ビタミンD等がより豊富に含まれる。)を得たい場合、少ない種類のきのこのみに限定されてしまうという問題がある。
【0013】
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、紫外線を照射したきのこの有効成分<グアニル酸、レンチナン(β−グルカン)、エリタデニン、紫外線を照射しないきのこと比べてより豊富なビタミンD等>をあますことなく有効に利用することを可能にすると共に、乾燥工程等の品質管理が不十分なため廃棄していたきのこの廃棄量を極力少なくすること(回収率の改善)により環境に配慮した(環境にやさしい)紫外線照射きのこ及び紫外線照射きのこの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を解決するために、本発明に係る紫外線照射きのこの製造方法は、原料となるきのこに紫外線を照射する紫外線照射工程と、紫外線照射されたきのこに、植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素及び細胞壁を分解することが可能な分解酵素を添加し、粥状化または液体化する分解工程と、を含むことを特徴とする。
【0015】
(2)また、原料となるきのこに植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素及び細胞壁を分解することが可能な分解酵素を添加し、粥状化または液体化する分解工程と、粥状化または液体化されたきのこに、紫外線を照射する紫外線照射工程と、を含むことを特徴とする。
【0016】
(3) (1)又は(2)に記載の紫外線照射きのこの製造方法において、前記分解工程で使用する植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素は、ペクチナーゼ、プロトペクチナーゼ、ポリガラクツロナーゼのうち、少なくともいずれか1つ、または、これらの任意の組み合わせであり、細胞壁を分解することが可能な分解酵素は、セルラーゼ、ヘミセルラーゼのうち、少なくともいずれか1つ、または、これらの組み合わせであることを特徴とする。
【0017】
(4) (1)又は(2)に記載の紫外線照射きのこの製造方法において、前記紫外線は、少なくとも285〜305ナノメータの範囲の紫外線を含むことを特徴とする。
【0018】
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の紫外線照射きのこの製造方法により製造された紫外線照射きのこを提供する。
【0019】
(6) (5)に記載の紫外線照射きのこを乾燥させ粉末状態にした紫外線照射きのこを提供する。
【0020】
以上のような工程を経て紫外線照射きのこを製造することにより、きのこ本来の有効成分(栄養成分)と、きのこに紫外線を照射することにより得られる特有の有効成分(ビタミンD等)とを、あますことなく有効に利用することを可能とすると共に、乾燥工程等の品質管理が不十分なため廃棄していたきのこの廃棄量を極力少なくすること(回収率の改善)により環境に配慮した(環境にやさしい)紫外線照射きのこ及び紫外線照射きのこの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の紫外線照射きのこの製造方法に関するフローチャートである。本発明の紫外線照射きのこは、先ず、生きのこを用意し(ステップS1)、生きのこを天日干しまたは生きのこに紫外線を照射する(ステップS2)。この時、同時にこのきのこを乾燥させても良い。ステップS2で乾燥処理を行った場合には、完全に乾しきらない状態の乾しきのこ(半乾しきのこ)を得る(ステップS3)。この半乾しきのこの水分含有量は、略20%〜40%であり、好ましくは30%程度である。そして、ステップS2で紫外線を照射したきのこ、又は、ステップS3の半乾しきのこを、植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素及び植物等の細胞壁を分解することが可能な分解酵素を用いて分解(溶解)し(ステップS5)、粥状(泥状)化または液体化された紫外線照射きのこを得る(ステップS6)。
【0022】
また、ステップS2で紫外線を照射した後に、又は、ステップS3の半乾しきのこを任意の厚さにスライスまたは任意の大きさにカットして(ステップS4)から分解酵素を加えても良い。また、生きのこに紫外線を照射する前に任意の厚さにスライスまたは任意の大きさにカットしても良い。このスライス・カット工程には、きのこの表面積を増やすことにより、紫外線照射面積を増やす効果や分解酵素の反応面積を増やす効果がある。
【0023】
図1に示す工程の流れ(先ず、生きのこに紫外線を照射し、その後、分解酵素によりこの紫外線照射きのこを分解し、粥状化または液体化する。)で紫外線照射きのこを製造することにより、紫外線を照射しない生のきのこに、直接、分解酵素を添加し、粥状化した場合に比べて、分解酵素がきのこの細胞壁等に効果的に作用し(分解効率の向上)、多量の液体状物を得ることができる(回収率の向上)。
【0024】
また、図1に示す工程の流れとは逆(先ず、生きのこを分解酵素を用いて分解し、粥状化または液体化した後に、その液体状物に紫外線を照射する。)の流れで、紫外線照射きのこを製造しても良い。(この場合、原料となる生きのこに分解酵素を添加する前に、原料となる生きのこを任意の厚さにスライスまたは任意の大きさにカットするのが望ましい。)この場合、照射した紫外線がきのこの細胞壁等に邪魔されることなく、直接、きのこのエルゴステロールに照射されるため、ビタミンDへの変化の効率が良い。
【0025】
また、分解工程(きのこに分解酵素を添加し、粥状化または液体化させる工程)を行いながら、同時に、紫外線照射工程(きのこに紫外線を照射する工程)を行い、紫外線照射きのこを製造しても良い。この場合、上記2つの工程を同時に行うことが可能なため、製造時間が短縮できる(製造効率の向上)。
【0026】
本発明において、「きのこ」とは、担子菌類の子実体や子嚢菌類の子嚢果を指す。
【0027】
次に、紫外線照射きのこの製造工程の一例をきのこの一種である椎茸を原料として用いた場合の製造工程を例に挙げ、より詳しく説明する。
(紫外線照射工程)
先ず、生椎茸を用意し、この生椎茸に紫外線ランプ等を用いて285〜305ナノメータ、好ましくは295ナノメータの紫外線を30分から3時間程度照射させながら、同時に適度の熱風をあてて、生椎茸の水分含有量を90%程度から30%程度に減少させる(ステップS1〜S2)。この紫外線照射によって、生椎茸に含まれているエルゴステロールがビタミンDに変化する。(従って、紫外線を照射した乾し椎茸には、生椎茸より多量のビタミンDが含まれる。)熱風をあてる等の乾燥処理は、必ずしも行われなくて良い。また、紫外線照射時間は、原料の状態(スライスやカットの有無や、その厚さ・大きさ等)、その他の反応条件等により異なるため、上記条件(30分から3時間程度)に制限されず、適宜変更しても良い。
【0028】
ここで、照射する紫外線を285〜305ナノメータ、好ましくは295ナノメータとしたのは、きのこの栄養成分であるエルゴステロールがビタミンDへ変化するのに最も適した紫外線(紫外線の範囲)であるためであるが、この他の紫外線であっても作業効率は落ちるもののエルゴステロールはビタミンDに変化するため、この他の紫外線(紫外線の範囲)であっても良いし、285〜305ナノメータの紫外線と共にこの他の紫外線(紫外線の範囲)が含まれているものであっても良い。
【0029】
従って、この紫外線照射に紫外線ランプを用いる場合には、285〜305ナノメータ、好ましくは295ナノメータの紫外線(紫外線の範囲)を含む紫外線ランプを用いるのが望ましい。
【0030】
尚、紫外線には、周知のとおり殺菌作用があるため、上記紫外線照射を行うことにより、きのこの表面の大腸菌やその他の一般細菌等を死滅させることができるという二次的効果がある。
【0031】
また、一般的には、市販されている乾し椎茸の乾燥水分含有量は、保存性等の理由で、13%以下が良とされている。これに対して、本発明の紫外線照射きのこの製造方法における紫外線を照射した半乾し椎茸の乾燥水分含有量は、その後、分解酵素により分解(溶解)されるため、14%以上で良い。
【0032】
また、生椎茸を温度40℃〜60℃の低温で、約10〜16時間かけて乾燥させ、水分量を8%から10%程度とすると、椎茸本来の香りを有したまま、肉質も硬くならずに、フワフワに仕上がり、色にも変質がないことが知られている。(但し、この場合には、生椎茸と乾燥椎茸とのビタミンDの量が変わらないため、ビタミンDの量を増加させるためには、別途、天日干し、又は、紫外線照射の必要がある。)
【0033】
これに対して、本発明の紫外線照射きのこの製造方法における半乾し椎茸の乾燥水分含有量は14%以上で良いため乾燥時間を短縮できる。
【0034】
また、本実施形態における椎茸(きのこ)の乾燥工程は、上記乾燥方法に限られない。
【0035】
また、次の分解工程において、椎茸(きのこ)の石突き部分まで分解(粥状化、液状化)することが可能であるため、椎茸(きのこ)の石突きは、取り去らずにそのままでも良い。
【0036】
(紫外線照射きのこの分解工程)
次に、上述の工程で得られた紫外線照射椎茸(紫外線照射半乾し椎茸でも良い。)を分解する工程で使用される分解酵素について説明する。
【0037】
本発明において併用して用いられる分解酵素は、主として、植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素(プロトペクチナーゼ、ぺクチナーゼ、ポリガラクツロナーゼ等)と細胞壁を分解することが可能な分解酵素(セルラーゼ、ヘミセルラーゼ等)である。
【0038】
このうち、プロトぺクチナーゼ(プロトペクチン分解酵素)は、高等植物等の細胞間接着物質である複雑な構造のプロトペクチンを無作為に分解する酵素である。
【0039】
また、へミセルラーゼ(ヘミセルロース分解酵素)は、植物等の細胞間接着物質中に含有されるヘミセルロースのうちキシランその他の各種植物多糖類を分解するとともに、細胞壁を構成する一成分であるヘミセルロースを分解する酵素である。
【0040】
この他に、キチナーゼ(キチン分解酵素)およびβ−1,3グルカナーゼ(グルカン分解酵素)は、夫々椎茸(きのこ)の子実体(子嚢果を含む。)を構成する一成分であるキチンおよびβ−1,3グルカン(いずれも複雑な高分子多糖類)を分解する酵素であり、これらを追加的に分解工程に用いても良い。
【0041】
更に、上記の分解酵素以外に、核酸(ポリヌクレオチド)に作用して呈味栄養成分であるグアニル酸に分解する核酸分解酵素(ニュークレアーゼおよびデアミナーゼ)を追加的に分解工程に用いても良い。
【0042】
また、上記核酸分解酵素を追加的に分解工程に用いる場合、生椎茸を乾燥する工程でグアニル酸が得られるので、椎茸を乾さない場合と比べて少量の添加が望ましい。
【0043】
また、植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素としては、例えば、ポリガラクツロナーゼ(polygalacturonase)、ペクチナーゼ(pectinase)ペクチンリアーゼ、ペクトリアーゼ、ペクチンエステラーゼ、ペクチンポリガラクツロナーゼ等が挙げられるが、植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することができる酵素であれば特に制限されずに用いることができる。
【0044】
この分解工程において、植物等の細胞間物質を分解する分解酵素(プロトペクチナーゼ、ぺクチナーゼ、ポリガラクツロナーゼ等)と細胞壁を分解する分解酵素(セルラーゼ、ヘミセルラーゼ等)とを同時に原料へ添加し、反応させても良いし、植物等の細胞間物質を分解する分解酵素(プロトペクチナーゼ、ぺクチナーゼ、ポリガラクツロナーゼ等)を添加し、反応させた後に、細胞壁を分解する分解酵素(セルラーゼ、ヘミセルラーゼ等)を添加し、反応させても良いし、また、この2種類の酵素の添加順序を逆にしても良い。
【0045】
また、植物等の細胞壁を分解せずに且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することのできる分解酵素として、例えば、Rhizopus属糸状菌から分離される酵素で、プロトペクチンを分解するプロトペクチナーゼが挙げられる。
【0046】
また、上述の分解酵素(細胞壁を分解するセルラーゼ、ヘミセルラーゼ等の分解酵素を含む。)を任意に組み合わせて使用しても良い。また、本実施例における分解工程は1回または2回以上行う。
【0047】
次に、Bacillus属の微生物が生産するペクチナーゼを紫外線照射椎茸に添加して分解する工程を具体的に説明する。
【0048】
ステップS2で紫外線を照射した椎茸、又は、ステップS3において得られた紫外線を照射した半乾し椎茸を、スライスまたはカットし、原料のみをそのまま又は原料を水の存在下で加熱する。分解後の利用目的に合わせて加水率等の条件を変更しても良い。例えば、紫外線照射椎茸の利用目的が飲料と粉末の場合とでは加水量が異なって良い。粉末にする場合は、さらに粘性が低い方が好ましい。
【0049】
この加熱は、紫外線を照射した椎茸に含まれるリポキシゲナーゼ等の作用を失活させると共に、椎茸のタンパクを熱変性させて人体への消化吸収性を改善し、さらに子実体を軟化させて、後に実施される酵素処理(酵素による子実体の分解)を行いやすくするために実施される。
【0050】
これらの目的を効率よく達成する上で、紫外線照射椎茸を蒸煮することが特に好ましい。紫外線照射椎茸の蒸煮条件としては、例えば、紫外線照射椎茸に100%程度加水後、圧力鍋等で120℃、10分間蒸煮することが好ましい。
【0051】
次に、蒸煮した紫外線照射椎茸を所定温度に冷却した後、水及びBacillus属の微生物が生産するペクチナーゼをこの紫外線照射椎茸に添加して第1混合物を得る。
【0052】
蒸煮した紫外線照射椎茸は、酵素処理が実施される温度、例えば、約60℃に冷却することが好ましい。添加する水の量は、蒸煮後の紫外線照射椎茸の重量とほぼ同量とすることが好ましい。一方、ペクチナーゼの添加量は、きのこの種類、力価、その他の反応条件等に応じて異なり一概には規定できないが、通常、紫外線照射椎茸の重量に対して0.5〜3.0wt%、特に1.0wt%程度とすることが望ましい。
【0053】
この第1混合物を攪拌しながら、例えば、60℃で90分間保持することにより酵素処理を実施する。Bacillus属の微生物が生産するペクチナーゼの酵素活性は60℃で最も高いことが知られている。
【0054】
尚、攪拌は、分解されていない子実体または子嚢果を分解するような強力なものであっても良い。(例えば、第1混合物中において攪拌翼を100〜200回転/分程度の速度で回転させるような条件を採用しても良い。)
【0055】
上述の工程の終了後または同時に、細胞壁を分解することが可能な分解酵素であるセルラーゼ、ヘミセルラーゼの少なくとも1つを添加する。
【0056】
そして、この時のセルラーゼ、へミセルラーゼの添加量は、きのこの種類、力価、その他の反応条件等に応じて異なり一概には規定できないが、通常、紫外線照射椎茸の重量に対して0.5〜3.0wt%、特に2.0wt%程度とすることが望ましい。
【0057】
上記分解酵素の反応時間は、90分程度〜5時間程度、特に4時間程度撹拌しながら行うのが望ましい。
【0058】
このように、植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素及び細胞壁を分解することが可能な分解酵素を用いて分解工程を行うことにより、紫外線照射椎茸の子実体を分解(溶解)し、その一部又は全部が粥状化または液状化された紫外線照射椎茸の半液体状物または液体状物を得ることができる。
【0059】
次に、ペクチナーゼやセルラーゼ等の上記分解工程に用いた酵素を失活させるために、この紫外線照射椎茸液に加熱処理を施す。例えば、約100℃で15分間、紫外線照射椎茸液を加熱することが望ましい。上述の加熱処理工程でぺクチナーゼやセルラーゼ等の分解工程に用いた分解酵素を失活処理した紫外線照射椎茸液を得ることができる。
【0060】
また、この紫外線照射椎茸液に含まれる分解されなかったきのこの残渣等を濾過しても良い。更に、この紫外線照射椎茸液を公知の噴霧乾燥法や凍結乾燥法等の乾燥法により乾燥粉末化しても良い。
【0061】
噴霧乾燥法(スプレードライ法)は、紫外線照射椎茸液を微細な霧状にし、これを熱風中に噴出させ、瞬間的に粉状の乾燥物を得る方法である。噴霧乾燥法の特徴として、溶液、スラリーのいずれの紫外線照射椎茸液からも粉体を得ることができる。
【0062】
液体を霧状にする方法として、回転円盤による遠心噴霧と圧力ノズルによる加圧噴霧がある。噴霧乾燥法で得られた粉末は、乾燥中の粒子は滞留時間が数秒間であり、その後すぐに冷却されるため、品質の変化はとても少ない。
【0063】
また、噴霧乾燥法で用いるスプレードライヤーは、噴霧乾燥でパウダー化するのと同時に、乾燥中のパウダー粒子同士を結着させて、直接造粒を行うこともできるものもある。この方法により造粒品を製造するのに、噴霧乾燥と造粒の2工程必要だったところを1回の工程で製造することもできる。
【0064】
また、スプレードライヤーの条件を変えることで異なる粒径の造粒品を製造することができる。
【0065】
凍結乾燥法(フリーズドライ法)は、紫外線照射椎茸液を急速に凍結させ 真空装置内で昇華させて乾燥し、粉末状や固形にする乾燥方法である。この製法は、紫外線照射椎茸液を低温で乾燥できるため、乾燥品は色、味、香り、成分(ビタミン類など)の変化が少なく、低水分による貯蔵性、また食用に際して水または湯を加えるだけで迅速に、容易に復元する。
【0066】
その他、本発明の紫外線照射きのこは、薬効成分が多く、体内吸収が良いので、粥状または液体のまま食したり、調味料として使用(添加)したりしても良い。また、冷凍保存したり、他の食品や薬品と混ぜ合わせたり(混合)しても良い。この際、従来の紫外線を照射したきのこと違いピルにしたりやカプセルに詰めたりすることができる。
【0067】
以上述べたように、生きのこ本来の有効成分と紫外線を照射したきのこ特有の有効成分とをあますことなく含んだ紫外線照射きのこ及び紫外線照射きのこ入り食品等が製造されることとなるため、乾燥が不十分であるために腐敗したきのこを廃棄処理する必要がなくなる。本発明における紫外線照射きのこは上述の分解工程を経て得られるものであり、上記代表例に限られない。
【0068】
本発明の紫外線照射きのこの製造方法において原料として用いられるきのこは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0069】
原料として用いられるきのことしては、例えば、椎茸、松茸、しめじ、エノキ茸、なめこ、エリンギ、アガリクス茸、マッシュルーム、トリュフ等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0070】
このように、紫外線照射きのこの製造方法を提供することにより、以下のような作用効果を有するきのこの有効成分を手軽に摂取できる。
【0071】
例えば、きのこのうまみ成分であるグアニル酸が手軽に摂取できる。また、ガンに効果があることが医学会で検証されているきのこのレンチナン(β―グルカン)は、抗悪性腫瘍効果でガンを小さくさせたり、ガン細胞を退治するリンパ細胞を元気にしたりする。更に、きのこの成分には血圧を下る成分があることなども検証されている。
【0072】
また、きのこのエリタデニンが手軽に摂取できる。この成分はコレステロールをすばやく体外に排出させ、体内での代謝回転の促進という作用があるため、動脈硬化予防に良い。
【0073】
更に、きのこの食物繊維が手軽に摂取できる。きのこは低カロリーで食物繊維が略43%もあるため、健康食品として注目されている。
【0074】
例えば、食物繊維は便秘の解消・大腸がん予防・肥満防止・血圧降下作用・コレステロール値降下・腸内の善玉菌の増加など、生活習慣病予防に有効である。
【0075】
特にきのこの栄養成分で特記すべきは、きのこを天日干しまたはきのこに紫外線を照射することによりエルゴステロールがビタミンDに変化し、それを人間が体内に摂取した場合、カルシウムの体内代謝に深く関わり骨を丈夫にし、骨粗しょう症の予防等に役立つ。
【0076】
このように、紫外線を照射し、酵素分解したきのこの特徴として、▲1▼紫外線を照射したきのこの豊富な栄養分を有効に利用できるため、体に良いこと、▲2▼品質管理が容易なこと、▲3▼略全ての種類のきのこを対象にして紫外線照射きのこの製造ができること、▲4▼見た目が悪いきのこ(例えば、傘の形状や色等がグロテスクなきのこ)をその見た目を気にすることなく食することができること、▲5▼味が悪いきのこ(えぐみ・苦み等の強いきのこ)を他の食材に添加したり薬用カプセル等に包んで食することができること、及び▲6▼体内吸収率(消化吸収率)が良いこと等が挙げられる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る紫外線照射きのこの製造方法によれば、紫外線照射きのこの有効成分<グアニル酸、レンチナン(β−グルカン)、エリタデニン、エルゴステロール、生きのこと比べてより豊富なビタミンD等>をあますことなく有効に利用することを可能にすると共に、乾燥工程等の品質管理が不十分なため廃棄していたきのこの廃棄量を極力少なくすること(回収率の改善)により環境に配慮した(環境にやさしい)紫外線照射きのこ及び紫外線照射きのこの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の形態に係る紫外線照射きのこの製造工程を示すフローチャートである。

Claims (6)

  1. 原料となるきのこに紫外線を照射する紫外線照射工程と、
    紫外線照射されたきのこに、植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素及び細胞壁を分解することが可能な分解酵素を添加し、粥状化または液体化する分解工程と、
    を含むことを特徴とする紫外線照射きのこの製造方法。
  2. 原料となるきのこに植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素及び細胞壁を分解することが可能な分解酵素を添加し、粥状化または液体化する分解工程と、
    粥状化または液体化されたきのこに、紫外線を照射する紫外線照射工程と、
    を含むことを特徴とする紫外線照射きのこの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の紫外線照射きのこの製造方法において、前記分解工程で使用する植物等の細胞壁を分解せず且つ植物等の細胞間物質を選択的に分解することが可能な分解酵素は、ペクチナーゼ、プロトペクチナーゼ、ポリガラクツロナーゼのうち、少なくともいずれか1つ、または、これらの任意の組み合わせであり、
    細胞壁を分解することが可能な分解酵素は、セルラーゼ、ヘミセルラーゼのうち、少なくともいずれか1つ、または、これらの組み合わせであることを特徴とする紫外線照射きのこの製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載の紫外線照射きのこの製造方法において、前記紫外線は、少なくとも285〜305ナノメータの範囲の紫外線を含むことを特徴とする紫外線照射きのこの製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の紫外線照射きのこの製造方法により製造された紫外線照射きのこ。
  6. 請求項5に記載の紫外線照射きのこを乾燥させ粉末状態にした紫外線照射きのこ。
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