JPH1152581A - 製版用レーザダイオード駆動装置 - Google Patents

製版用レーザダイオード駆動装置

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Publication number
JPH1152581A
JPH1152581A JP9204780A JP20478097A JPH1152581A JP H1152581 A JPH1152581 A JP H1152581A JP 9204780 A JP9204780 A JP 9204780A JP 20478097 A JP20478097 A JP 20478097A JP H1152581 A JPH1152581 A JP H1152581A
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JP
Japan
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signal
exposure
bias
laser diode
period
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP9204780A
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English (en)
Inventor
Yasuo Kurusu
康雄 来栖
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】感材に対する不正な画像書き込みを防止できる
製版用レーザダイオード駆動装置を提供する。 【解決手段】バイアスオン/オフ信号により、レーザダ
イオードLDへのバイアス電流の印加が制御される。ま
た、露光オン/オフ信号により、レーザダイオードLD
への露光電流の印加が制御される。各信号は、動作パタ
ーンメモリ23に記憶されたパターンで生成される。た
とえば、レーザダイオードLDから発生されるレーザビ
ームがfθレンズの鏡筒部分を通過すべき期間は、ブラ
ンキング期間とされる。このブランキング期間には、バ
イアス電流および露光電流のレーザダイオードLDへの
印加が禁止される。 【効果】fθレンズの鏡筒部分などにおける散乱光によ
って感材に不正な画像が書き込まれることを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感材を露光して印
刷原版を作成するための製版装置に適用され、感材を露
光するためのレーザ光線を発生するためのレーザダイオ
ードを駆動する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、感材フィルムを搬送させつ
つ、この感材フィルムをその搬送方向と交差する方向に
レーザビームで高速に走査することによって、感材の表
面を選択的に感光させる画像書き込み装置が用いられて
いる。感光後の感材は、適切な現像プロセスを経て、印
刷原版となる。
【0003】レーザビームは、レーザダイオードにより
発生されたレーザ光を、レンズおよび反射鏡を含む走査
光学系により集束することによって作成され、感材の表
面に結像する。走査光学系は、レーザダイオードからの
光を走査するためのポリゴンミラーやガルバノミラーの
ような走査ミラーと、感材の表面におけるビームスポッ
トを一定速で走査するためのfθレンズとを含む。
【0004】レーザダイオードは、駆動回路によって、
オン/オフ制御され、微小ドットごとに、画像の書き込
みが行われる。レーザダイオードに与えられる電流が或
る閾値電流を越えるとレーザダイオードは発光し、閾値
以上の領域では、駆動電流に比例した光量が得られる。
発光/消光を高速に行うために、駆動回路は、一般に、
消光時には、閾値電流に等しいバイアス電流を予め流し
ておき、これにパルス信号電流を重畳することによっ
て、レーザダイオードを発光させるように設計されてい
る。これは、消光状態のときの駆動電流を零にしておく
と、いわゆる発振遅延と緩和振動の影響により、高速応
答が不可能になるからである。
【0005】駆動電流に対する発生光量の変動によって
表されるレーザダイオードの特性は、レーザダイオード
素子の温度に依存して変化する。そのため、閾値電流お
よび変調のためのパルス信号は、素子温度によらずに一
定の光量の光が発生されるように随時変化させられるの
が一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バイアス電
流を印加している期間中は、レーザダイオードは完全に
消光しているわけではなく、わずかながら光を発してい
る。そのため、たとえば、fθレンズの鏡筒部分などで
乱反射した光が感材に到達して、不正な画像が書き込ま
れ、画像むらが発生する場合があった。
【0007】そこで、この発明の目的は、感材に対する
不正な画像の書き込みを防止することができる製版用レ
ーザダイオード駆動装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、製版用感
材に画像を書き込むためのレーザダイオードを駆動する
ための装置であって、レーザダイオードにバイアス電流
と、画像書き込みのための露光信号電流とを重畳して印
加する手段と、上記レーザダイオードによる感材への画
像の書き込みが行われない期間中の所定のブランキング
期間において、上記レーザダイオードへの上記バイアス
電流および露光信号電流の印加を禁止するブランキング
手段とを含むことを特徴とする製版用レーザダイオード
駆動装置である。
【0009】この構成によれば、ブランキング期間の像
面への光が到達する期間においては、バイアス電流およ
び露光信号電流がいずれもレーザダイオードに印加され
ないので、感材以外の箇所において乱反射したレーザ光
が感材の表面に至ることを防止できる。したがって、感
材への不正な画像書き込みが生じないので、画像むらの
発生を抑制できる。
【0010】上記所定の期間は、レーザダイオードから
出射した光の散乱光が感材に到達するおそれのある期間
であってもよい。感材への画像の書き込みは、レーザダ
イオードから出射した光がミラーおよびレンズを介して
感材の上に結像することによって達成されてもよい。こ
の場合に、露光信号によってレーザダイオードを変調す
るタイミングと、レーザビームによる書き込み位置とを
調整するために、感材外の領域にスタートセンサが配置
されていてもよい。この場合には、スタートセンサの付
近をレーザビームが横切る期間には、レーザダイオード
にバイアス電流と露光信号電流とを印加して、レーザ光
を発生させることが好ましい。その場合に、レーザビー
ムがスタートセンサの付近を通るときには、十分な光量
の光がレーザダイオードから発生されるように、バイア
ス電流の印加は、十分な余裕をもって、レーザビームが
スタートセンサの位置を横切るよりも早く開始されるこ
とが好ましい。
【0011】また、画像の書き込みが行われていない期
間中には、バイアス電流を調整するためのバイアス調整
期間が設けられることが好ましい。このバイアス調整期
間は、感材が露光されない期間とされることが好まし
く、この期間には、レーザダイオードにバイアス電流が
印加されることが好ましい。また、バイアス調整期間に
おいては、バイアス電流が印加されたレーザダイオード
の発生光量を光センサによって検出し、この検出光量が
所定光量となるように、バイアス電流がフィードバック
制御されることが好ましい。そして、バイアス調整期間
中に上記フィードバック制御によって調整されたバイア
ス電流値を、画像書き込み期間中にわたって保持するバ
イアス電流値保持手段が備えられていることが好まし
い。
【0012】さらに、画像の書き込みが行われていない
期間中には、露光信号電流を調整する露光調整期間が設
けられていることが好ましい。この露光調整期間は、感
材が露光されない期間とされることが好ましく、また、
バイアス調整期間以外の期間とされることが好ましい。
この期間は、さらに好ましくは、バイアス調整期間の後
に設定されることが好ましい。そして、露光調整期間に
は、レーザダイオードへのバイアス電流に露光信号電流
(感材を感光させるときの電流)が重畳されて印加され
ることが好ましい。そして、露光調整期間中において
は、バイアス電流および露光信号電流が印加されたレー
ザダイオードの発生光量を光センサによって検出し、こ
の検出光量が所定光量となるように、露光信号電流がフ
ィードバック制御されることが好ましい。そして、さら
に、露光調整期間中に上記フィードバック制御によって
調整された露光電流値を、画像書き込み期間中にわたっ
て保持する露光電流値保持手段が備えられていることが
好ましい。
【0013】ブランキング期間は、たとえば、バイアス
電流および露光信号電流の調整の終了時点から、スター
トセンサにレーザビームが達するよりも前の時点までの
第1ブランキング期間、スタートセンサをレーザビーム
が通過してからそのレーザビームが感材の露光を開始す
るよりも前の時点までの第2ブランキング期間、ならび
に、感材の露光が終了した時点から、バイアスおよび露
光電流の調整が開始される前の時点までの第3ブランキ
ング期間に分割されていてもよい。
【0014】上記ブランキング期間は、少なくとも、走
査ミラーと感材との間に介在されている光学部材の鏡筒
部をレーザビームが横切るべき期間を含むことが好まし
い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明
の一実施形態のレーザダイオード駆動装置が適用される
製版用画像書き込み装置の光学系の構成を示す斜視図で
ある。この製版用画像書き込み装置は、帯状の感材1
を、搬送ローラ2,3,4,5などを含む搬送機構によ
って矢印6方向に向かって搬送しつつ、この感材1をレ
ーザビームBで走査方向の画像位置を制御しながら選択
的に露光することによって、画像を書き込むための装置
である。画像書き込み処理後の感材1は、適当なプロセ
スにより現像することにより、印刷原版となる。
【0016】搬送ローラ3と搬送ローラ4との間には、
感材1の搬送方向と直交する方向に延びるプラテン8が
配置されている。このプラテン8は、搬送ローラ3と搬
送ローラ4との間の感材1に張力を与え、結像位置に感
材1を配置する。レーザビームBは、半導体レーザダイ
オードLDから発生したレーザ光を、レンズ10で平行
光に整形される。このレーザビームBは、反射鏡11で
反射されて走査ミラー12に導かれ、この走査ミラー1
2によって走査される。走査ミラー12は、1つの偏向
反射面12aを側面に有しており、走査用モータ13に
よって、定速回転されるようになっている。
【0017】走査ミラー12からのレーザビームBは、
fθレンズ18を通り、反射鏡14によって、プラテン
8に向かって偏光され、さらに、シリンドリカルレンズ
15によって面倒れ補正した後に、プラテン8に提示さ
れている感材1の表面に導かれる。プラテン8の一端か
ら他端に及ぶ領域の走査を開始する直前のレーザビーム
Bは、スタートセンサ17によって検知される。
【0018】レーザダイオードLDは、レーザダイオー
ド駆動装置20によってオン/オフされ、画像データに
対応する像が感材に形成される。レーザビームBの変調
と、レーザビームBによる感材1への画像の書き込み位
置とを整合させるために、スタートセンサ17の検知信
号が、レーザ駆動装置20に入力されている。スタート
センサ17は、像面と共役な位置に配置されている。
【0019】図2は、レーザダイオード駆動装置20の
全体の構成を説明するためのブロック図である。レーザ
ダイオード駆動装置20は、レーザダイオードLDにバ
イアス電流や露光電流を周期的に印加したり、バイアス
電流値や露光電流値を調整したりするための信号パター
ンを記憶した動作パターンメモリ23を備えている。動
作パターンメモリ23は、パターンメモリ制御部22か
らアドレス信号が与えられ、この与えられたアドレスの
データを出力することによって所定のパターンの信号を
生成する。パターンメモリ制御部22には、CPU21
から、書き込むべき画像の解像度に関するデータが与え
られており、解像度に応じて異なるアドレスが生成され
るようになっている。したがって、解像度に応じて、異
なるパターンの信号が動作パターンメモリ23から生成
される。
【0020】動作パターンメモリ23が出力する信号
は、パターン制御部24を介して、アナログ系回路部2
5に入力される。アナログ系回路部25は、レーザダイ
オードLDに駆動電流を印加する。レーザダイオードL
Dの発光光量をモニタするために、レーザダイオードL
Dに関連して、フォトダイオードPDが設けられてい
る。このフォトダイオードPDがレーザダイオードLD
からの光を受光して生成する光量信号は、アナログ系回
路部25にフィードバックされている。
【0021】パターン制御部24は、レーザダイオード
LDにバイアス電流を印加するか否かを表すバイアスオ
ン/オフ信号、バイアス電流の調整値をサンプリングす
るか、その調整値を保持するかを表すバイアスS/H
(サンプル/ホールド)信号、感材1を露光するために
レーザダイオードLDを点灯するか消灯するかを表す露
光オン/オフ信号、および露光電流の調整値をサンプリ
ングするか、その調整値を保持するかを表す露光S/H
信号をアナログ系回路部25に入力する。
【0022】パターン制御部24には、さらに、画像デ
ータが入力されており、画像書き込み期間中には、この
画像データに応じて露光オン/オフ信号が変調され、レ
ーザダイオードLDがオン/オフされる。パターンメモ
リ制御部22には、「H(ハイ)」レベルの信号または
スタートセンサ17からの信号が、切り換え器27を介
して選択的に与えられるようになっている。パターンメ
モリ制御部22は、切り換え器27から与えられる信号
に応答して、動作パターンメモリ23にべき与えるアド
レスを発生するカウンタをクリアする。「H」レベルの
信号が切り換え器27からパターンメモリ制御部22に
与えられる場合には、上記カウンタのクリアが禁止さ
れ、動作パターンメモリ23からは、周期的なパターン
の信号が繰り返し出力される。
【0023】切り換え器27の切り換え制御は、CPU
21により行われ、画像露光時には、スタートセンサ1
7からの信号が選択されてパターンメモリ制御部22に
入力され、画像書き込みのための準備期間のような待機
期間には、電源監視部26からの信号が選択されてパタ
ーンメモリ制御部22に入力される。CPU21は、さ
らに、レーザダイオードLDの発光光量を設定するため
の光量データを、レーザパワー制御部28に入力する。
このレーザパワー制御部28は、与えられた光量データ
に基づいて、レーザダイオードLDに印加すべきバイア
ス電流に相当するバイアス用DAC(ディジタル−アナ
ログコンバータ)データと、レーザダイオードLDを点
灯して感材1を露光するときの光量に相当する露光用D
ACデータとを作成し、アナログ系回路部25に入力す
る。
【0024】レーザパワー制御部28に関連して、電源
監視部26が設けられている。この電源監視部26は、
電源電圧が所望値以下のときに、電源電圧低下検知信号
を出力し、レーザダイオードLDの発光を禁止するとと
もに、バイアス用DACデータおよび露光用DACデー
タをゼロクリアする。図3は、アナログ系回路部25の
内部の電気的構成を説明するためのブロック図である。
このアナログ系回路部25は、レーザダイオードLDに
印加されるバイアス電流値に相当するバイアス信号を作
成するバイアス信号作成回路30と、画像データに対応
してレーザダイオードLDに印加される変調信号に相当
する露光信号を作成する露光信号作成回路40とを有し
ている。バイアス信号作成回路30によって作成された
バイアス信号と、露光信号作成回路40によって作成さ
れた露光信号とは、足し算器50において加算される。
これにより、レーザダイオードLDに印加すべき駆動電
流に相当する駆動電圧信号が生成される。この駆動電圧
信号は、リミット回路51において制限が加えられた後
に、V/I(電圧/電流)変換回路52によって、駆動
電流に変換され、レーザダイオードLDに印加される。
【0025】レーザダイオードLDの発光光量をモニタ
するためのフォトダイオードPDの出力電流は、I/V
(電流/電圧)変換回路53によって電圧信号に変換さ
れた後、ライン54および55を介して、バイアス信号
作成回路30および露光信号作成回路40にフィードバ
ックされている。バイアス信号作成回路30は、バイア
ス用DACデータが入力されるバイアス用DAC(ディ
ジタル−アナログコンバータ)31を備えている。この
バイアス用DAC31におけるディジタル/アナログ変
換によって得られたアナログバイアス信号は、オフセッ
ト回路32において、バイアス用DAC31のオフセッ
ト分が補正された後に、アナログスイッチ33に与えら
れる。アナログスイッチ33にはまた、ライン55を介
する光量信号が入力されている。アナログスイッチ33
は、この光量信号と、オフセット回路32からのアナロ
グバイアス信号とのうちのいずれか一方を、バイアスS
/H信号に基づいて選択し、出力する。
【0026】アナログスイッチ33の出力信号は、差動
増幅器34の非反転入力端子に与えられている。差動増
幅器34の反転入力端子には、ライン55からの光量信
号が入力されている。したがって、差動増幅器34の出
力は、アナログスイッチ33からの信号と、光量信号と
の差に相当する。この差動増幅器34の出力信号は、サ
ンプル/ホールド回路35に与えられる。サンプルホー
ルド回路35は、バイアスS/H信号に基づき、サンプ
リング状態とホールド状態とに切り換わる。このサンプ
ルホールド回路35の出力信号は、スイッチング回路3
6に入力されている。このスイッチング回路36は、バ
イアスオン/オフ信号に基づいて切り換えられるもので
あり、サンプルホールド回路35の出力を、増幅器37
を介して足し算器50に与えるか否かを切り換えること
ができる。
【0027】露光信号作成回路40もバイアス信号作成
回路30と同様に構成されている。すなわち、露光信号
作成回路40は、露光用DACデータが入力される露光
用DAC(ディジタル−アナログコンバータ)41を備
えている。この露光用DAC41による変換処理によっ
て、露光用DACデータは、アナログ露光信号に変換さ
れる。このアナログ露光信号は、オフセット回路42に
よって、露光用DAC41におけるオフセット分が除去
されたうえで、アナログスイッチ43に入力される。こ
のアナログスイッチ43は、オフセット回路42からの
アナログ露光信号と、ライン54からの光量信号とのう
ちのいずれか一方を、露光S/H信号に基づいて選択し
て出力する。
【0028】アナログスイッチ43の出力信号は、差動
増幅器44に入力される。そして、この差動増幅器44
によって、ライン54からの光量信号との差を表す差信
号が作成される。この差信号は、露光S/H信号によっ
てサンプリング状態とホールド状態との間で切り換わる
サンプル/ホールド回路45に与えられる。サンプルホ
ールド回路45の出力は、露光オン/オフ信号によって
切り換わるスイッチング回路46によって、選択的に、
増幅器47を介して足し算器50に入力されるようにな
っている。
【0029】図4は、画像書き込み動作時の上記アナロ
グ系回路部25の各部の動作を説明するためのタイミン
グチャートである。アナログ系回路部25は、CPU2
1がレーザパワー制御部28に設定した光量データ(バ
イアス用DACデータまたは露光用DACデータ)に相
当する光量のレーザ光がレーザダイオードLDから発生
されるように動作する。すなわち、レーザダイオードL
Dの駆動電流−発生光量特性は、素子温度などの環境条
件の影響を受けて変動する。この発光特性の変動を補償
して、一定光量での画像の書き込みを実現するのが、ア
ナログ系回路部25の働きである。
【0030】そのために、アナログ系回路部25は、フ
ォトダイオードPDでの受光光量に相当する光量信号を
用いて、バイアス信号および露光信号をフィードバック
制御する。より具体的には、画像の書き込みが行われな
い非書き込み期間TNWにおいて、バイアス信号および
露光信号が自動調整される。スタートセンサパルスSP
に引き続く書き込み期間TWには、非書き込み期間TN
Wにおいて調整されたバイアス信号および露光信号によ
り、レーザダイオードLDの駆動が行われる。すなわ
ち、露光オン/オフ信号に応じてスイッチング回路46
が切り換えられることにより、レーザダイオードLDの
駆動電流値は、バイアス信号に相当する電流値と、バイ
アス信号と露光信号とを重畳した信号に相当する電流値
との間で切り換わる。
【0031】非書き込み期間TNW内において、バイア
ス信号および露光信号の調整に必要十分な長さの調整期
間TAには、バイアスオン/オフ信号により、スイッチ
ング回路36は導通状態とされる。すなわち、サンプル
ホールド回路35の出力信号が、増幅器37を介して足
し算器50に入力される。上記調整期間TA内の初期の
微小時間δ1の期間はバイアス用の光量調整期間であ
り、この期間において、バイアスS/H信号により、バ
イアス信号作成回路30のサンプルホールド回路35が
サンプリング状態とされ、アナログスイッチ33はオフ
セット回路32側に接続される。その他の期間には、サ
ンプルホールド回路35はホールド状態とされ、アナロ
グスイッチ33は、ライン55側に接続されている。
【0032】また、上記微小時間δ1の期間において
は、露光信号作成回路40側のスイッチング回路46は
非導通状態に保持され、アナログスイッチ43は、ライ
ン54側に接続されている。この状態では、バイアス用
DACデータに相当する光量と、レーザダイオードLD
の発生光量との差に応じた信号が差動増幅器34から出
力され、この信号が、微小時間δ1の経過の後に、サン
プルホールド回路35に保持されることになる。こうし
て、フォトダイオードPDによって検出されるレーザダ
イオードLDの発生光量が、バイアス用DACデータに
相当する光量と等しくなるように、自動調整がなされ
る。
【0033】微小時間δ1の期間後であって、サンプル
ホールド回路35における信号の保持が完了した時刻か
らの期間Taには、露光オン/オフ信号によって、露光
信号作成回路40側のスイッチング回路46が導通状態
とされる。また、期間Ta内の微小時間δ2の期間は露
光用光量調整期間であり、この期間には、露光S/H信
号によって、サンプルホールド回路45はサンプリング
状態とされ、アナログスイッチ43は、オフセット回路
42側に接続される。期間Taは、調整期間TA内の期
間であり、したがって、バイアス信号作成回路30側の
スイッチング回路36は導通状態となっている。
【0034】これにより、期間Taにおいては、レーザ
ダイオードLDには、バイアス信号と露光信号とを重畳
した信号に相当する駆動電流が印加される。このときの
レーザダイオードLDの発光光量がフォトダイオードP
Dによって検出され、この検出された発光光量と露光用
DACデータに対応する光量との差に応じた信号が差動
増幅器44から出力されることになる。この信号は、微
小時間δ2の経過後に、サンプルホールド回路45にホ
ールドされることになる。こうして、露光信号作成回路
40は、露光時(スイッチング回路46を導通させたと
き)のレーザダイオードLDの発生光量が、露光用DA
Cデータに相当する光量に等しくなるように、露光信号
を作成することになる。
【0035】調整期間TAの終わりから、スタートセン
サ17がレーザビームLDを検出するよりも少し前の時
刻までの期間は、第1ブランキング期間TB1である。
このブランキング期間TB1においては、バイアス信号
作成回路30および露光信号作成回路40のいずれにお
いてもスイッチング回路36および46が遮断状態とさ
れ、レーザダイオードLDに供給される駆動電流は、実
質的に零になる。したがって、この期間においては、レ
ーザビームBがいずれかの部材によって散乱されるおそ
れはなく、感材1に対して不正な画像書き込みが発生す
るおそれはない。
【0036】なお、調整期間TAにおいては、走査ミラ
ー12の偏向反射面12aがfθレンズ18とは全く異
なる方向を向いており、この期間には、レーザビームB
の散乱光が感材1に到達するおそれはない。第1ブラン
キング期間TB1が終わる時刻t1においては、スター
トセンサ17の位置にレーザビームBが達するよりも早
く、バイアスオン/オフ信号によって、スイッチング回
路36が導通させられる。これに引き続いて時刻t2に
は、露光オン/オフ信号によって、スイッチング回路4
6が導通させられる。これにより、時刻t2からの期間
においては、発光ダイオードLDを確実に発光させるこ
とができるので、スタートセンサ17により、レーザビ
ームBを検出させることができる。なお、バイアス信号
作成回路30側のスイッチング回路36を露光信号作成
回路40側のスイッチング回路46よりも先に導通させ
るのは、時刻t2からの期間において、レーザダイオー
ドLDが速やかに発光することができるように、予めバ
イアス電流を印加しておくためである。
【0037】スタートセンサ17によってレーザビーム
LBが検知された後の期間は、第2ブランキング期間T
B2である。このブランキング期間TB2は、感材1へ
の画像の書き込みが行われる書き込み期間TWが始まる
まで継続する。このブランキング期間TB2においてレ
ーザダイオードLDが連続して発光していれば、レーザ
ビームLBがローラ等に乱反射し感材が露光され、誤っ
た情報が書き込まれる。この第2ブランキング期間TB
1における駆動電流を零としていることにより、ローラ
等による乱反射の影響がなくなるから、感材1に不正な
画像が書き込まれることがない。
【0038】書き込み期間TWにおいては、バイアス信
号作成回路30側のスイッチング回路36は、常時導通
状態とされ、レーザダイオードLDに一定のバイアス電
流が印加される。また、サンプルホールド回路35は、
書き込み期間TWにわたってホールド状態に保持され
る。一方、露光信号作成回路40側のスイッチング回路
46は、書き込み期間TWにおいては、画像を書き込む
ときに導通させられ、レーザダイオードLDを消灯する
時には非導通状態とされる。つまり、画像データに応じ
て高速にオン/オフされる。これにより、レーザダイオ
ードLDは、画像データに対応して変調された露光信号
電流がバイアス電流に重畳されて印加され、レーザダイ
オードLDは、高速に発光/消光し、1ライン分の画像
の書き込みが達成される。なお、書き込み期間TWにお
いては、露光信号作成回路40側のサンプルホールド回
路45は、ホールド状態に保持される。
【0039】画像書き込み期間TWに引き続く期間は、
第3ブランキング期間TB3である。この第3ブランキ
ング期間TB3は、次の調整期間TAが始まるまで継続
する。この第3ブランキング期間TB3においても、第
1および第2ブランキング期間TB1およびTB2の場
合と同様、バイアス信号作成回路30および露光信号作
成回路40のスイッチング回路36および46がいずれ
も遮断状態に保持され、レーザダイオードLDに与えら
れる駆動電流は実質的に零に保たれる。よって、fθレ
ンズ18の鏡筒18aやその他の物による乱反射のおそ
れがない。
【0040】図5は、待機期間中における動作を説明す
るためのタイミングチャートである。この図5におい
て、上記の図4に対応する各期間には、同一の参照符号
を付して示す。待機期間とは、電源投入直後や1枚の画
像の露光が完了した直後の期間のように、感材1への画
像の書き込みのための動作が行われない期間をいう。待
機期間には、調整期間TAにおける処理のみ、すなわ
ち、バイアス信号および露光信号の自動調整のみが行わ
れる。この時、露光およびバイアス用DAC値はゼロが
設定されている。画像の書き込みが必要ではないので、
レーザダイオードLDに印加される駆動電流は、零に保
持される。つまり、この待機期間中においては、乱反射
による不正な画像書き込みが発生するおそれはない。
【0041】この場合、スタートセンサ17は、レーザ
ビームBを検知することができないので、回路の各部の
動作の同期をとるために、切り換え器27(図2参照)
は、「H」レベルの信号を選択して出力するように制御
される。この動作の目的は、S/Hがホールド状態であ
るとドループするので、それを防止するためでる。上記
のようにこの実施形態においては、パターンメモリ制御
部22、動作パターンメモリ23などがブランキング手
段を構成している。また、バイアス信号作成回路30、
露光信号作成回路40および足し算回路50などが、バ
イアス電流と露光信号電流とを重畳してレーザダイオー
ドLDに印加する手段を構成している。
【0042】図6は、レーザパワー制御部28、パター
ンメモリ制御部22およびパターン制御部24の詳しい
構成を示すブロック図である。レーザパワー制御部28
は、CPU21のデータバスDBに接続されて、バイア
ス用DACデータおよび露光用DACデータを一時的に
ストアするためのD(データ)型フリップフロップで構
成されたデータレジスタ81を備えている。このデータ
レジスタ81は、アドレスバスADに接続されたデコー
ダ82からのコマンド信号に応答して、データバスDB
に導出された8ビットのデータを読み込んで保持する。
デコーダ82は、アドレスバスADに導出されるアドレ
ス信号を監視していて、CPU21がバイアス用DAC
データおよび露光用DACデータとともに出力する所定
のアドレス信号がアドレスバスAD上に現れると、読み
込み信号をデータレジスタ81に与える。CPUは、デ
ータレジスタ81にデータをセットし、データレジスタ
86のライン100のビットを「L」→「H」→「L」
と変化させて、バイアス用および露光用のDACにデー
タをセットする。
【0043】データレジスタ81の出力データは、バイ
アス用DAC31に接続されたデータレジスタ83と、
露光用DAC41に接続されたデータレジスタ84とに
与えられるようになっている。データレジスタ83およ
び84は、クリア入力付きのD型フリップフロップによ
り構成されており、それぞれ、タイミング調整回路85
からデータ保持のクロック信号が異なるタイミングで入
力されるようになっている。
【0044】タイミング調整回路85は、データバスD
Bに接続されたD型フリップフロップ86を備えてい
る。このフリップフロップ86は、CPU21がセット
するDACデータセット命令およびDACデータクリア
命令を読み込んで保持するためのものであり、アドレス
バスADに接続されたデコーダ87から与えられるコマ
ンド信号に応答してこれらの命令を読み込む。DACセ
ット命令とは、バイアス用DAC31および露光用DA
C41に新たなデータを設定すべきことを指令する命令
である。また、DACクリア命令とは、バイアス用DA
C31および露光用DAC41に設定された各データの
クリアを指令するための命令である。フリップフロップ
86の2個の各々のビットは、DACセット命令および
DACクリア命令に対して「H(ハイ)」レベルの信号
を出力する。DACセット命令とDACクリア命令とが
同時に発生した場合には、DACクリア命令が優先され
る。
【0045】フリップフロップ86の出力は、バイアス
用DAC31に接続されたデータレジスタ83に書き込
み信号を与えるためのフリップフロップFF1に、ラッ
チ信号として与えられるようになっている。このフリッ
プフロップFF1は、フリップフロップ86の出力が
「L」から「H」に変化するときに、「H」レベルの信
号をラッチして出力し、データレジスタ83にデータレ
ジスタ81からのデータをセットする。
【0046】フリップフロップFF1の出力はさらに、
フリップフロップFF2にラッチ信号として与えられる
ようになっている。このフリップフロップFF2は、フ
リップフロップFF1が「L」から「H」に変化する
と、これに応答して、「H」レベルの信号をラッチして
出力する。フリップフロップFF2の出力は、2つのフ
リップフロップFF3,FF4のクリア信号入力端子に
入力されている。フリップフロップFF3は、パターン
制御部24が出力するバイアスS/H信号が「H」レベ
ル(ホールド状態)となると、「H」レベルの信号をラ
ッチして出力する。このフリップフロップFF3の出力
信号は、フリップフロップFF4に与えられており、フ
リップフロップFF4は、バイアスS/H信号が「H」
レベルになると、フリップフロップFF3の出力信号を
ラッチして出力する。すなわち、フリッププロップFF
2が、「H」レベルを出力してから2回バイアスS/H
がホールド信号を出力すると、フリップフロップFF4
は、「H」を出力する。
【0047】フリップフロップFF3およびFF4は、
フリップフロップFF2が「H」レベルの信号を出力す
ることにより、クリアされるようになっている。フリッ
プフロップFF4の出力信号は、ANDゲート88の一
方の入力端子に与えられている。このANDゲート88
の他方の入力端子には、フリップフロップ86の出力が
与えられている。ANDゲート88の出力信号は、露光
用DAC41に接続されたデータレジスタ84に、デー
タセット用の信号として入力されている。したがって、
データレジスタ84は、フリップフロップFF4が
「H」レベルの信号を出力し、ライン100の信号が
「L」レベルから「H」レベルに変化した時に、データ
レジスタ81からデータを読み込む。
【0048】データレジスタ83および84の各クリア
入力端子には、ライン89からのクリア信号が入力され
ている。このクリア信号は、反転入力型NORゲート9
0によって作成される。この反転入力型NORゲート9
0の一方の入力端子には、フリップフロップ86から、
反転ゲート91を介して、DACクリア命令が入力され
る。また、反転入力型ゲート91の他方の端子には、電
源電圧の低下を監視するための電源監視部26からの電
源電圧低下検知信号が入力されている。これにより、D
ACクリア命令が発行されたとき、および電源監視部2
6が電源電圧の低下を検知したときに、データレジスタ
83および84の保持データがクリアされる。
【0049】つまり、フリップフロップ86は、DAC
クリア命令がセットされると、「H」レベルの信号を反
転ゲート91に与える。したがって、「L」レベルの信
号が反転ゲート91から出力される。また、電源監視部
26は、電源電圧の低下を検知したことに応答して、
「L」レベルの信号を出力する。したがって、NORゲ
ート90は、DACクリア命令が出されたか、または電
源電圧低下が生じたかのいずれかの事象が発生すれば、
「L」レベルのクリア信号を出力して、データレジスタ
83および84をクリアする。DACクリア命令が発行
されておらず、かつ電源電圧が正常である場合にのみ、
NORゲート90の出力は「H」レベルとなる。
【0050】クリア信号が導出されるライン89は、フ
リップフロップFF1およびFF2のクリア入力端子に
も接続されている。したがって、これらのフリップフロ
ップFF1,FF2もまた、DACクリア命令が発行さ
れたとき、および電源電圧の低下が生じたときに、クリ
アされる。NORゲート90の出力信号は、さらに、パ
ターン制御部24にも与えられている。パターン制御部
24においては、動作パターンメモリ23から出力され
るバイアスオン/オフ信号、バイアスS/H信号、露光
オン/オフ信号および露光S/H信号の各信号ラインに
ANDゲートG1,G2,G3,G4が介装されてい
る。これらのANDゲートG1,G2,G3,G4の各
一方の端子に、NORゲート90の出力信号がゲート信
号として入力されている。したがって、バイアスオン/
オフ信号、バイアスS/H信号、露光オン/オフ信号お
よび露光S/H信号は、DACクリア命令が発行されて
おらず、かつ電源電圧が正常である場合にのみ、出力が
許容される。
【0051】露光オン/オフ信号の信号ラインには、動
作パターンメモリ23とANDゲートG3との間に、O
RゲートG5が介装されている。このORゲートG5の
一方の端子には、画像データが与えられている。この画
像データは、ドットごとにレーザダイオードLDのオン
/オフを定めるための信号であり、そのドットを感光さ
せるべきときには「H」レベル、そのドットを感光させ
ない場合には「L」レベルとなる。よって、ORゲート
G5の出力は、露光オン/オフ信号が「H」レベルとな
る期間、すなわち露光用光量調整時、および画像データ
が「H」レベルである期間、すなわち感光材料に露光す
る時に、「H」レベルとなる。
【0052】ANDゲートG2から出力されるバイアス
S/H信号は、タイミング調整回路85のフリップフロ
ップFF3,FF4に、読み込み信号として与えられて
いる。よって、バイアスS/H信号が「H」レベルとな
り、バイアス調整期間が終了しホールドされる時に、フ
リップフロップFF3は「H」レベルの信号をラッチ
し、これに引き続いて、次にバイアスS/H信号が
「H」レベルとなると、フリップフロップFF4の出力
が「H」レベルとなってから、露光用DACのデータセ
ットが可能となる。
【0053】パターンメモリ制御部22は、動作パター
ンメモリ23に与えるアドレスを発生するためのカウン
タ93を備えている。カウンタ93は、発振器(OS
C)94から与えられるクロック信号に基づいて計数動
作を行い、計数結果を表す信号をアドレス信号として動
作パターンメモリ23に与えるように構成されている。
カウンタ93のクリア信号入力端子には、切り換え器2
7からの信号が入力されている。したがって、カウンタ
93は、スタートセンサ17からの信号によりクリアさ
れるか、または、「H」レベルの信号が与えられて、ク
リアされない状態に保持される。クリアされない状態で
あると、カウンタ93が最高値までカウントした後、オ
ーバーフローして再び「0」となり、最初の状態に戻
る。
【0054】動作パターンメモリ23にはさらに、D型
フリップフロップ96からのアドレス切り換え信号が与
えられており、記録すべき画像の解像度に応じた動作パ
ターンが記憶されたアドレスが選択されるようになって
いる。デコーダ97によりD型フリップフロップ96
は、解像度がセットされる。デコーダ97は、アドレス
バスADに接続されていて、フリップフロップ96に対
応して予め定められたアドレスをデコードすると、フリ
ップフロップ96にデータをセットする。
【0055】切り換え器27に対応して、データバスD
Bに接続されたフリップフロップ98が設けられてお
り、このフリップフロップ98に対応して、デコーダ9
9が設けられている。デコーダ99により、フリップフ
ロップ98は、切り換え器27の切り換え制御用のデー
タがセットされる。デコーダ99は、アドレスバスAD
に接続されていて、フリップフロップ98に対応して予
め定められたアドレスをデコードすると、フリップフロ
ップ98にデータをセットする。こうして、CPU21
により、切り換え器27の切り換え動作が制御されるこ
とになる。
【0056】全体の動作を概説すれば次のとおりであ
る。電源投入直後には、CPU21が安定した動作を行
える電圧にまで電源電圧が立ち上がるまでの遅延時間が
生じる。この立ち上がり遅延時間の期間には、電源監視
部26は、出力を「L」レベルに保持する。そのため、
バイアスオン/オフ信号および露光オン/オフ信号の出
力はいずれも禁止される。さらに、バイアス露光用DA
Cはゼロクリアされる。したがって、レーザダイオード
LDの駆動電流は、零に保たれる。
【0057】この装置の動作中であっても、電源電圧が
不安定になれば、電源監視部26が同様に作用し、ま
た、電源遮断時においても、電源電圧の降下に伴い、電
源監視部26は「L」レベルの信号を出力する。よっ
て、電源電圧の低下が生じたときには、いつでも、スイ
ッチング回路36および46がいずれも遮断状態とさ
れ、レーザダイオードLDに駆動電流が供給されること
はない。
【0058】電源電圧が低く、CPU21の暴走が生じ
るおそれがあるときには、データレジスタ81にどのよ
うなデータがストアされるのかを予想することができな
い。もしも、大光量に相当するデータがデータレジスタ
81に設定されれば、レーザダイオードLDが破壊され
る恐れがある。そこで、この実施形態においては、電源
電圧が低い場合には、レーザダイオードLDに印加され
る駆動電流が実質的に零となるようなハードウエア構成
を採用することによって、レーザダイオードLDの破損
を防止している。
【0059】また、NORゲート90から「L」レベル
の信号が導出されていれば、データレジスタ83および
84もクリア状態に保持されるから、バイアス用DAC
31および露光用DAC41がゼロクリアされ不正なデ
ータが設定されることが防止される。さらには、NOR
ゲート90が「L」レベルの信号を出力しているときに
は、フリップフロップFF1およびFF2もクリア状態
とされるので、このことによっても、バイアス用DAC
31および露光用DAC41への不正なデータの設定が
妨げられる。
【0060】電源電圧が立ち上がると、CPU21はフ
リップフロップ96に解像度をセットする。その後、露
光コマンドをCPU21が受け取ると、データレジスタ
81に、バイアス用DACデータを設定する。その後、
CPU21は、データレジスタ86にDACセット命令
を設定する(ライン100の信号が、「L」→「H」→
「L」と変化する。)。その結果、フリップフロップF
F1は、「H」レベルの信号をラッチして出力する。こ
れにより、データレジスタ83は、データレジスタ81
に保持されているデータをラッチして、バイアス用DA
C31に入力する。この後、フリップフロップFF2に
は、「H」レベルの信号がラッチされ、フリップフロッ
プFF3およびFF4のクリア状態が解除される。
【0061】フリップフロップFF3は、電源が立ち上
がった後、バイアスS/H信号が立ち上がると、「H」
レベルの信号をラッチして出力する。したがって、その
後にもう一度バイアスS/H信号が立ち上がると、フリ
ップフロップFF4は、「H」レベルの信号をラッチし
て出力し、露光用DACが値が設定可能状態になる。再
度フリップフロップ81に露光用DAC値をセットした
後、データレジスタ86にDACセット命令を設定す
る。これにより、データレジスタ81に保持されている
露光用DACデータがデータレジスタ84にラッチさ
れ、露光用DAC41にその露光用DACデータが与え
られる。したがって、必ずバイアス用の光量調整が終了
した後に、露光用DAC値の設定を行うことが可能とな
る。
【0062】このようにこの実施形態においては、バイ
アス用DACデータがバイアス用DAC31に設定さ
れ、その後バイアスS/H信号が2回立ち上がった後
に、露光用DACデータが露光用DAC41に設定可能
になっている。一旦、バイアス用DACにデータがセッ
トされると、クリア命令が発行されるまで保持される。
もしも、露光用DACデータがバイアス用DACデータ
よりも先に設定されるとすれば、図3に示すアナログ系
回路部25は、バイアス信号が零の状態で動作するか
ら、露光信号作成回路40が作成する露光信号のみで、
露光時に必要な光量を発生させようと動作する。したが
って、その後に、バイアス用DACデータが設定され、
バイアス信号と露光信号との重畳が開始される当初の期
間においては、過大な露光信号にバイアス信号が重畳さ
れる事態が生じる。その結果、レーザダイオードLDに
大電流が流れ、レーザダイオードLDが破壊されるおそ
れがある。
【0063】これに対して、この実施形態においては、
消灯時の光量に相当するバイアス用DACデータが先に
設定されるから、先にバイアス信号の調整が行われ、そ
の後に、露光信号の重畳が始まる。よって、レーザダイ
オードLDに過大な電流が流れるおそれはない。この発
明の一実施形態について説明してきたが、この発明は他
の形態でも実施することができる。たとえば、上記の実
施形態においては、バイアス信号と露光信号とを足し算
器50で加算する構成をとっているが、図7に示すよう
に、バイアス信号作成回路30および露光信号作成回路
40のそれぞれに対して、リミット回路51A,51B
とV/I変換回路52A,52Bとを設け、バイアス信
号を変換して得られたバイアス電流と、露光信号を変換
して得られた露光電流とを足し合わせて駆動電流を作成
し、この駆動電流をレーザダイオードLDに印加するよ
うに構成することもできる。
【0064】また、上記の実施形態においては、サンプ
ルホールド回路35および45をホールド状態とすると
きには、アナログスイッチ33および43をライン5
4,55側に接続することにより、差動増幅器34およ
び44の両入力端子に共通にフォトダイオードPDから
の光量信号を入力するようにしている。これは、レーザ
ダイオードLDを駆動している期間に、差動増幅器3
4,44の出力が飽和することを防止するための対策で
あるが、この目的は、図8に示す構成によっても達成で
きる。すなわち、この構成では、オフセット回路32,
42の出力をアナログスイッチ33,43および差動増
幅器34,44の非反転入力端子に入力する一方、フォ
トダイオードPDからの光量信号を、アナログスイッチ
33,43に入力するようにしている。そして、サンプ
ルホールド回路35,45がサンプリング状態になると
きには、アナログスイッチ33,43は、光量信号を差
動増幅器34,44の反転入力端子に入力し、サンプル
ホールド回路35,45がホールド状態になるときに
は、オフセット回路32,42からの信号を、差動増幅
器34,44の反転入力端子に入力する。これにより、
ホールド状態のときには、差動増幅器34,44の両入
力端子に同じ信号が与えられるので、その出力が飽和す
ることはない。
【0065】また、上記の実施形態では、1つの偏向反
射面12aを有する走査ミラー12が使用されている
が、多角柱の各側面を偏向反射面としたポリゴンミラー
が走査ミラーとして適用されてもよい。また、ガルバノ
ミラーのような駆動方式の異なる走査ミラーを用いるこ
ともできる。その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態が適用される画像書き込
み装置の光学系に関連する部分の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】レーザダイオード駆動装置の全体の構成を示す
ブロック図である。
【図3】レーザダイオード駆動装置を構成するアナログ
系回路部の構成を示すブロック図である。
【図4】画像書き込み時の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図5】待機時の動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図6】レーザパワー制御部、パターンメモリ制御部お
よびパターン制御部の詳しい構成を示すブロック図であ
る。
【図7】アナログ系回路部の他の構成例を示すブロック
図である。
【図8】差動増幅器の飽和を防止するための構成の変形
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 感材 20 レーザダイオード駆動装置 12 ポリゴンミラー 18 fθレンズ 17 スタートセンサ LD レーザダイオード PD フォトダイオード 21 CPU 22 パターンメモリ制御部 23 動作パターンメモリ 24 パターン制御部 25 アナログ系回路部 26 電源監視部 28 レーザパワー制御部 30 バイアス信号作成回路 31 バイアス用DAC 33 アナログスイッチ 34 差動増幅器 35 サンプルホールド回路 36 スイッチング回路 40 露光信号作成回路 41 露光用DAC 43 アナログスイッチ 44 差動増幅器 45 サンプルホールド回路 46 スイッチング回路 50 足し算器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製版用感材に画像を書き込むためのレーザ
    ダイオードを駆動するための装置であって、 レーザダイオードに、バイアス電流と、画像書き込みの
    ための露光信号電流とを重畳して印加する手段と、 上記レーザダイオードによる感材への画像の書き込みが
    行われない期間中の所定のブランキング期間において、
    上記レーザダイオードへの上記バイアス電流および露光
    信号電流の印加を禁止するブランキング手段とを含むこ
    とを特徴とする製版用レーザダイオード駆動装置。
JP9204780A 1997-07-30 1997-07-30 製版用レーザダイオード駆動装置 Abandoned JPH1152581A (ja)

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