JPH1151937A - 検査用デバイス - Google Patents

検査用デバイス

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JPH1151937A
JPH1151937A JP22097897A JP22097897A JPH1151937A JP H1151937 A JPH1151937 A JP H1151937A JP 22097897 A JP22097897 A JP 22097897A JP 22097897 A JP22097897 A JP 22097897A JP H1151937 A JPH1151937 A JP H1151937A
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Naoto Takizawa
直人 滝沢
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信夫 堤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検査用デバイスにおいて、コンパクト且つ衛生
的で、使用前及び使用時における取り扱いを容易にし、
またデバイス構成材料の量を大幅に少なくしてコスト低
減を図るとともに、使用済み廃棄物処理の問題等をも解
決する。 【解決手段】毛細管現象によって被検溶液を移送できる
材料で構成された一枚又は連結した複数枚のシート状細
片からなり、その始端区域の始端部に被検溶液を含浸さ
せるためのウイックを備えるとともに、該始端区域の終
端部に移動性標識成分を含み、且つ中間区域の予め定め
られた位置に順次間隔を置いて固定、配置された一つ又
は二以上の結合対手成分を含んでなる検査用デバイスで
あって、その使用時において、該ウイックを含めたシー
ト状細片の幅より幅広に構成され保持体により保持する
ようにしてなる検査用デバイス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、唾液、血清、血
漿、尿、便、羊水、或いはミルクなどの生物学的液体試
料又はそれらの希釈液のような液体試料中に含まれる特
定成分の有無又はその量的割合を検出、測定することに
より検査するためのデバイスに関し、より詳しくは生物
学的液体試料又はそれらの希釈液のような液体試料中の
特定成分と特異的に結合する移動性標識成分を用いるこ
とにより液体試料中の特定成分の有無やその量的割合を
検出、測定するために用いる検査用デバイスであって、
容易且つ簡便に使用できる検査用デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】固体粒子や多孔質体を配置したカラムや
棒状、或いはシート状の細片等の形をした試験用具は簡
便且つ迅速に使用できるため、工業的液体や生物学的液
体のような各種液体試料の分析や診断に使用されてい
る。これらのうち初期の段階の試験用具は液体吸収性の
多孔性マトリックスからなるもので、その端部に含浸、
吸収された被検液体試料をその毛細管作用を利用して浸
透させ、カラムや細片等の途中に予め配置された発色性
の指示薬等の応答を観察することにより、被検液体中に
おける特定成分の有無や量的割合を検知し分析するもの
である。
【0003】その後、数種の試験反応を予め定められた
順序で起こさせる試験用ストリップ(細片)も開発され
た。例えば米国特許第3,011,874号に記載の試
験用ストリップにおいては、長手方向に順次複数の帯域
を有し、その一態様例としては第1番目に液体試料中に
浸漬するための空帯域(BLANK BAND)、続い
て順次反応帯域(REACTION BAND)、ガス
放出帯域(GAS LIBERATION BAN
D)、空帯域(BLANK BAND)、障害帯域(B
ARRIER BAND)及び指示帯域(INDICA
TOR BAND)という分割された紙片から構成され
ている。
【0004】この点、特開昭53ー47894号公報に
おいてはさらに改善された。ここには液体試料を長さ方
向に毛細管現象によって移行させることができる材料で
構成された細長い細片からなり、被検液体を適用する始
端区域、中間区域及び終端区域を備えるとともに、該中
間区域の予め定められた位置に永久的に固定、配置され
た試料受容区域を含み、毛細管現象によって展開液(液
体試料)を移送できる材料からなるシート状細片を含む
診断用デバイスが記載されている。この細片の材質とし
てしは炉紙、各種のフェルト、布、ゲル、高分子をはじ
めとする天然又は合成の物質からなるメンブレン或いは
フィルムなどが使用される。
【0005】上記診断用のデバイスにおいては、予め定
められた量の移動性の標識体及び固定形をした特異的結
合手成分が細片中に間隔を置いてそれぞれの区画に包含
させられている。使用に際しては展開液がその始端区域
から細片中を長手方向に進むに従って試料と移動性標識
体とが混合されて運ばれ、該固定された結合対手成分す
なわちパートナー成分と接触し、その時、標識体及び試
料中のリガンド(特定成分)が競争して結合対手成分と
結合する。首尾よく結合対手成分に結合した移動性標識
体の部分は、該区画において固定されることとなり、そ
の標識体により被検物質の有無或いはその量が検出され
る。
【0006】この種の診断用デバイスにおける被検液体
を適用する始端区域には、常法に従い、尿などの被検液
体の吸収を容易にするために適宜いわゆるウイック(液
体吸収体、スポンジ、灯芯など)が設けられ、またその
細片には必要に応じて補強用の支持細片(裏打ち部材)
が設けられる。また特開昭61ー145459号公報で
は、複数枚のシート(試料を適用するシートを含めると
少なくとも3枚が必要とされる)をオーバーラップさせ
ながら連結して作用領域が形成され、生物学的流体中の
被分析物の検出や定量測定に用いられる固体診断デバイ
スが記載されている。この固体診断デバイスは、説明の
仕方は異なるが、連結用シートとして少なくとも3枚以
上が必要である点を除き、上記特開昭53ー47894
号公報に記載のものと基本的に同じものであり、しかも
これらの診断用デバイスは、携帯性や使用者の使用時に
おける簡便さ、さらに衛生面などについては何も配慮さ
れていない。
【0007】また特表平1ー503174号公報には、
上記と同種のシート状細片を不透湿性固体材料からなる
箱型の中空ケーシング中に収容し、乾燥状態で保存され
てなることを特徴とする分析試験装置が記載されてい
る。この分析試験装置では、その使用前には試料付与用
の露出されている多孔質部材にキャップを嵌め、使用時
にキャップを外して該多孔質部材に試料を付与した後、
さらにキャップを嵌め直して試験結果を観察するもので
ある。しかし、このような分析試験装置では、箱型中空
ケーシングとしているためカサ張るだけでなく、別途キ
ャップが必要であるため使用材料が多く、コスト高とな
り、また試験に際してキャップの取り外しなど手間がか
かり、更には使用済み廃棄物の量も多くなるなどの問題
がある。
【0008】また、特開平5ー87807号公報には、
尿採取部、試薬部、基材部、判定部の複数の部材とこれ
ら複数の部材を一体的に固定する固定部材を有し、さら
に固定部材がスライド可能となる外側筒部材を備え、固
定部材が外側筒部材内をスライドすることにより尿採取
部あるいは判定部が外側筒部材より露出することを特徴
とする妊娠検査具が記載されている。この妊娠検査具で
は、予め尿採取部と判定部が外側筒部材内に収納されて
おり、尿を採取する場合は、固定部材を一方向にスライ
ドさせることにより尿採取部を露出させ、さらに判定す
る場合は、固定部材を前記方向とは逆方向にスライドさ
せて判定部を露出させるものである。
【0009】しかし、特開平5ー87807号公報のよ
うな妊娠検査具では、外側筒部材を使用し、また尿採取
部、試薬部、基材部、判定部等の複数の部材を使用し、
さらにこれら複数の部材の側面及び底面を覆うことによ
り一体化する固定部材を使用しているため、カサ張るだ
けでなく、使用材料が多くコスト高となる。また尿を採
取するために固定部材をスライドさせ、尿採取部を外側
筒部材から露出させた後、次いで判定するためには、固
定部材を持ち逆方向へスライドさせ判定部を露出させな
ければならず、不衛生的で、しかも操作が複雑である。
【0010】このほか特開平8ー94617号公報に
は、ホルダの一側にその基端部が挿入された棒状の尿吸
収体と、前記ホルダ内に設けられるとともに、前記尿吸
収体の基端部に連結された尿の診断を行う診断片を備
え、前記ホルダに前記尿吸収体の基端部と前記診断片と
を収容する凹部と、この凹部の上端部周終縁に設けられ
たフランジ部とを有するトレーと、前記トレーのフラン
ジ部に接着された透明フィルム部とを有する携帯用診断
装置が記載されている。
【0011】上記携帯用診断装置においては、市販の診
断装置ではホルダ全体がインジェクション成形等により
成形されたプラスチック成形品で構成され、透視窓にも
別途透明プラスチック部品が用いられていることから、
製品のプラスチック材料の使用量が多く、使用後の廃棄
物処理上好ましくない上にコストも高くなってしまうの
を改善したというものである。また尿吸収体には発色性
の尿濡れチェッカー部が配置され、尿の吸収如何を確認
するようにされている。しかしこのような形式の携帯用
診断装置では、始端部から終端部までの長さが短かいた
め、これを実際に使用するに際して、その取扱上支障を
来たし不便であるばかりでなく、尿吸収体を含むデバイ
ス全体を別途硬質の包装材により保護する必要がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、被
検液体を適用する始端区域、中間区域及び終端区域を備
えるとともに、該中間区域の予め定められた位置に永久
的に固定、配置された一つ又は二以上の結合対手成分を
含み、毛管現象によって被検液体を移送できる材料から
なるシート状細片を含む検査用デバイスにおいて、別途
シート状細片を保持するための保持体を設け、使用時に
おいてシート状細片を簡易に保持させるようにすること
により、その必要長さを確保し、コンパクト且つ衛生的
で、簡易且つ容易に使用でき、しかも従来における上記
諸欠点を一挙に解決してなる検査用デバイスを提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、始端区域、中
間区域及び終端区域を備え、毛細管現象によって被検溶
液を移送できる材料で構成された一枚又は連結した複数
枚のシート状細片からなり、該始端区域の始端部に被検
溶液を含浸させるためのウイックを備えるとともに、該
始端区域の終端部に移動性標識成分を含み且つ該中間区
域の予め定められた位置に順次間隔を置いて固定、配置
された一つ又は二以上の結合対手成分を含んでなる検査
用デバイスであって、その使用時において、該ウイック
を含めたシート状細片が保持体により保持され、該保持
体が該シート状細片又はウイックを含めたシート状細片
の幅より幅広に構成されるとともに、その先端部に該シ
ート状細片を嵌挿する把持部を備えており、該把持部に
シート状細片を嵌挿させるとともに、該把持部から離間
した位置でシート状細片の中間区域及び/又は終端区域
を保持体に固定するようにしてなることを特徴とする検
査用デバイスを提供する。
【0014】また、本発明は、始端区域、中間区域及び
終端区域を備え、毛細管現象によって被検溶液を移送で
きる材料で構成された一枚又は連結した複数枚のシート
状細片からなり、該始端区域の始端部に被検溶液を含浸
させるためのウイックを、該中間区域及び/又は終端区
域には固定部材を備えるとともに、該始端区域の終端部
に移動性標識成分を含み、且つ該中間区域の予め定めら
れた位置に順次間隔を置いて固定、配置された一つ又は
二以上の結合対手成分を含んでなる検査用デバイスであ
って、その使用時において、該ウイックを含めたシート
状細片が保持体により保持され、該保持体が該シート状
細片又はウイックを含めたシート状細片の幅より幅広に
構成されるとともに、その先端部に該シート状細片を嵌
挿する把持部を備え、該把持部から離間した位置に孔を
備え、該把持部にシート状細片を嵌挿させ、且つシート
状細片の中間区域及び/又は終端区域の該固定部材を該
孔に嵌挿して固定するようにしてなることを特徴とする
検査用デバイスを提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の検査用デバイスは、毛細
管作用又はクロマトグラフィー作用(本明細書中、両者
を含めて適宜毛細管現象、毛細管作用等と指称する)に
よって展開液すなわち被検溶液を移送できる材料からな
る一枚のシート状細片又は連結した複数枚のシート状細
片とこれを支持する支持体を含んで構成される。シート
状細片は被検溶液を適用する始端区域、中間区域及び終
端区域を備えるとともに、該中間区域の予め定められた
一つ又は二つ以上の位置にそれぞれ永久的に固定、配置
された結合対手成分を含み、その被検液体を適用する始
端区域には被検溶液を含浸させるための溶液吸収体すな
わちウイックが当接される。なお始端区域、中間区域及
び終端区域とはシート状細片における相対的な位置関係
を指称したものである。
【0016】シート状細片における該始端区域のウイッ
クが当接されている部位と相対する側には移動性の標識
成分又はトレーサー(本明細書中、適宜移動性標識成分
という)が配置されている。なお、移動性標識成分の配
置箇所は中間区域の始端区域側であってもよい。移動性
標識成分は、液体試料中の特定成分と抗原ー抗体反応に
より特異的に結合する成分からなり、常温固体で水やア
ルコール等の溶媒に可溶であるか又はこれら溶媒により
毛細管中を移動可能な物質、例えば金や銀、或いはセレ
ンのような金属又は無機粒子、フルオレセイン、ローダ
ミンのような蛍光標識、赤血球、ラテックス粒子、着色
又は有色ラテックス粒子のような色素標識、βーガラク
トシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、ペルオキシダ
ーゼのような酵素標識、或いはそれらの混合体などで標
識したものが挙げられ、これらは表面処理によりモディ
ファイされたものでもよい。これら移動性標識成分は試
料溶液の含浸時に試料液体に伴われて移動される。ま
た、中間区域には試料溶液中の該特定成分、或いは移動
性標識成分と特異的に結合する一つ又は二つ以上の成分
が順次間隔を置いて永久的に固定され、配置されてい
る。
【0017】ウイックに対して被検溶液(=試料溶液)
を含浸させると、毛細管現象により浸透し、被検溶液中
の一種又は二種以上の特定成分が途中に配置されている
移動性標識成分と特異的に結合する。試料溶液は被検
溶液中の一種又は二種以上の特定成分(第一の特定成
分、第二の特定成分、第三の特定成分・・・)と特異的
に結合した移動性標識成分と無結合の移動性標識成分
とを伴いながら中間区域の第一の結合対手成分の箇所に
至り、標識成分と結合した第一の特定成分が第一の結
合対手成分と例えば抗原ー抗体反応(サンドウイッチ法
など:この場合の抗原とは第一の特定成分を示し、抗体
とは第一の結合対手成分を示す)により結合して標識成
分を固定し、集積させることにより第一の特定成分の有
無や量的割合などが検知される。なお、被検溶液中に第
一の特定成分が含まれていないか所定量以下のときは例
えば無と検知される。
【0018】次に試料溶液は、残余のすなわち第一の
特定成分以外の特定成分(第二の特定成分、第三の特定
成分・・・)と特異的に結合した移動性標識成分と無
結合の移動性標識成分とを伴いながら中間区域の第二の
結合対手成分の箇所に至る。ここで標識成分と結合し
た第二の特定成分が第二の結合対手成分と例えば抗原ー
抗体反応により結合して標識成分を固定し、集積させる
ことにより第二の特定成分の有無や量的割合などが検知
される。なお、被検溶液中に第二の特定成分が含まれて
いないか所定量以下のときは例えば無と検知される。
【0019】以降、上記と同様にして第三の特定成分、
第四の特定成分・・・の有無や量的割合などが検知され
た後、試料溶液は無結合の移動性標識成分を伴いなが
ら最終の結合対手成分の箇所に至り、ここで無結合の移
動性標識成分が最終の結合対手成分と例えば抗原ー抗体
反応(この場合の抗原とは移動性標識成分を示し、抗体
とは最終の結合対手成分を示す)により特異的に結合す
ることにより、標識成分を固定、集積させることによ
り、以上の一連の試験が終了したことが確認される。な
お、試料溶液中検査しようとする特定成分が一種である
場合には、中間区域には第一の結合対手成分と第二の結
合対手成分とが配置され、第一の結合対手成分の箇所で
該特定成分の有無や量的割合などが検知され、第二の結
合対手成分の箇所では試験が終了したこと及び/又は試
験が正確に実施されたことが確認される。
【0020】本発明におけるシート状細片としては、溶
媒(水、アルコール、尿その他の体液等)及び被検成分
が浸透可能な多孔質又は毛細管構造を有し、被検溶液が
展開でき且つ移動性標識成分が移動し得る材料であれば
使用でき、各種材質のメンブレン或いはフィルムで構成
される。その例としては各種炉紙、クロマトグラフィー
用紙などのシート、各種のフェルト、織布や不織布など
の布、ガラス繊維などが挙げられるが、これらのうちよ
り好ましくは有機多孔質体が用いられる。この例として
はセルロースなどの天然繊維、セルロースアセテートな
どの半合成繊維やニトロセルロースなどのセルロース誘
導体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ
エステルなどの合成繊維などで形成された繊維集合体、
多孔質ポリプロピレン、多孔質ポリスチレン、多孔質ポ
リメタクリル酸メチル、多孔質ナイロン、多孔質ポリス
ルフォン、多孔質フッ素樹脂、親水性基を導入されたフ
ッ化ポリビニリデン等の多孔質合成樹脂などを挙げるこ
とができる。
【0021】これら材質からなるメンブレン或いはフィ
ルムすなわちシート状細片は、被検溶液を適用する始端
区域、中間区域及び終端区域が備えられる。該始端区域
には移動性標識成分が配置され、該中間区域の予め定め
られた位置には順次第一の結合対手成分、第二の結合対
手成分、第三の結合対手成分・・・がそれぞれ永久的に
固定、配置される。そして第一の結合対手成分、第二の
結合対手成分、第三の結合対手成分が配置された各箇所
ではそれぞれ被検溶液中の特定成分の有無又は量的割合
が判定、検査され、最終端の結合対手成分が配置された
箇所では検査が終了したこと及び/又は試験が正確に実
施されたことが確認される。
【0022】本発明の検査用デバイスは、その使用時
に、該ウイックを含めたシート状細片が保持体により保
持される。シート状細片には順次、移動性標識成分、第
一の結合対手成分、第二の結合対手成分、第三の結合対
手成分・・・が配置され、それら結合対手成分が配置さ
れた各箇所において被検成分の有無又は量的割合などの
判定並びに検査終了及び/又は試験が正確に実施された
ことが確認されるが、保持体にはこれら箇所に対応して
一つ又は二つ以上の判定窓及び確認窓が設けられる。ま
た保持体はシート状細片又はウイックを含めたシート状
細片の幅より幅広に構成され、その先端部に該シート状
細片を嵌挿する開口把持部を備えている。そして該把持
部にシート状細片を嵌挿させ、該把持部から離間した位
置でシート状細片の中間区域及び/又は終端区域を保持
体に固定させる。本明細書中、「中間区域及び/又は終
端区域」とは、両区域にまたがる場合を含む意味であ
る。
【0023】上記固定は、そのような固定ができる適宜
の手法を採ることができるが、その好ましい態様として
は、例えば(A)シート状細片と保持体を両面粘着テー
プや接着剤(含:糊)等により固定する、(B)保持体
に切り込みを入れるか、穴を設け、これにシート状細片
を嵌挿してはさみ込んで固定する、(C)保持体に「わ
っか」を設け、これにシート状細片を嵌挿して固定す
る、(D)、(C)の変形態様として、保持体の幅方向
の両側から一対の断面L字状或いはJ字状の保持部材を
設けて、これにシート状細片を嵌挿して(かかえ込ませ
て)固定する、(E)保持体に孔(穴)を設けるととも
に、これに対応してシート状細片に固定部材を設け、該
固定部材を該孔に嵌挿させて固定する等の手法を挙げる
ことができる。
【0024】本発明の検査用デバイスは、保持体に保持
されて使用されるが、一例として、上記(E)の場合に
おけるその保持の仕方について述べると、保持体の該把
持部にシート状細片又はウイックを含めたシート状細片
を嵌挿させるとともに、シート状細片の中間区域及び/
又は終端区域の該固定部材を該孔に嵌挿することにより
固定される。この準備を経た後、ウイックの部分に被検
溶液を含浸させるが、保持体には、シート状細片中の第
一の結合対手成分、第二の結合対手成分、第三の結合対
手成分・・・が配置された箇所に対応して一つ又は二つ
以上の判定窓及び確認窓が設けられているので、これら
判定窓及び確認窓を見ることにより被検溶液中の所望検
査成分の有無或いは量的割合が検査される。
【0025】保持体の材料はシート状細片を保持し得る
材質であれば特に限定はなく、例えば各種プラスチック
製のシート(プラスチックシート)や硬質紙、アルミ製
等の金属(合金を含む)製シート、例えば異質又は同質
の複数の紙を張り合わせ(貼り合わせ)た複層紙、プラ
スチックシートと紙とを張り合わせ(貼り合わせ)たも
の、紙と金属製シートを張り合わせ(貼り合わせ)たも
の、プラスチックシートと紙と金属製シートを張り合わ
せ(貼り合わせ)たもの、紙に防水用等のコーティング
を施したものなどにより構成される。
【0026】本発明のデバイスによって検出、測定でき
る被検成分としては唾液、血清、血漿、尿、便、羊水、
或いはミルクなどの生物学的液体試料又はそれらの希釈
液のような液体試料中に含まれる各種成分が挙げられ
る。その例としては、例えばジランチン、ジゴキシン、
モルフィン、ジギトキシン、バルビツール酸塩類、カテ
ーコールアミン類、グルテチミン、コカイン、ヘモグロ
ビン、ジフェニルヒダントイン、トランスフェリン、メ
ルボマメート、ベンズジアゾシクロヘプタン類、フェノ
チアジンのような薬剤、ビオチン、ビタミンB群、ビタ
ミンA、ビタミンD類、ビタミンE、ビタミンK、葉
酸、アスコルビン酸のようなビタミン類、チロキシン、
インシュリン、絨毛性ゴナドトロピン、黄体形成ホルモ
ン、トリヨードチロニン、エストリオール、テストステ
ロン、アンドロステロン、エクイレニン、エストロン、
プロゲストロン、プログネノロン、コーチゾール、17
ーヒドロキシデオキシーコルチコステロン、アルドステ
ロンのようなホルモン類、結合グロブリン、アビジン、
内因子及びトランスコバラミンのような結合タンパク質
類、細菌、プロトゾア、カビ、ウイルス、高等動物に由
来する各種細胞、各種殺虫剤、殺菌剤、線虫撲滅剤、廃
液又は工業的液体中の各種有機及び無機成分などを挙げ
ることができる。これらのうち例えばヘモグロビン、ト
ランスフェリンの場合は便潜血検査のための診断用デバ
イスとして、絨毛性ゴナドトロピンの場合は妊娠検査の
ための診断用デバイスとして、また黄体形成ホルモンの
場合には排卵検査のための診断用デバイスとして用いら
れる。
【0027】
【実施例】以下、図面に基づき本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明がこれら実施例に限定されないことは
もちろんである。図1〜図12は本発明の検査用デバイ
スの実施例を示す図である。なお、以下においては、判
定窓を一つ設ける場合について述べているが、判定窓を
二つ以上設ける場合についても同様である。また、固定
する手段についても、1箇所のみを設ける場合について
述べているが、2箇所以上設ける場合も同様である。
【0028】図1は、本発明で用いるシート状細片の概
略を示す図である。図1(a)はその平面図、図1
(b)は図1(a)中AーA線に沿う横断面図、図1
(c)〜(d)はこれに関連する態様例で、図1(b)
と同様横断面図として示している。図1(e)は裏面図
である。図1(a)〜(e)において、1はデバイス本
体、2はウイックである。シート状細片1は一枚又は複
数枚のシート状細片(前述のとおり各種炉紙、織布や不
織布などの布、フィルム、メンブレン、等:以下これら
を含めて適宜メンブレンとも指称する)からなる。
【0029】メンブレン1の幅については、特に限定は
ないが、好ましくは2〜30mm程度、より好ましくは
3〜15mm程度で構成される。メンブレン1の長さに
ついては、好ましくはメンブレン1から延長したウイッ
ク2の部分をも含めて50〜200mm程度、より好ま
しくは80〜150mm程度に構成される。
【0030】メンブレン1には順次移動性標識成分(被
検溶液中の特定成分と特異的に結合する)3、永久的に
固定された第一の結合対手成分(標識成分と特異的に結
合した被検溶液中の特定成分と特異的に結合する)4、
永久的に固定された第二の結合手成分(被検溶液に伴わ
れてくる移動性標識成分と特異的に結合する)5が配置
されている。なお固定結合対手成分は、図示の例では間
隔を置いて二つ配置しているが、検査しようとする被検
溶液中の特定成分の数に応じて三つ以上の結合対手成分
を配置し、複数の被検出成分を同時に検出、分析するこ
とができる。
【0031】ウイック2は、例えば濾紙、各種材質から
なるスポンジ、多孔質のセルロースその他の水性溶液吸
収性の物質で構成される。ウイック2は、メンブレン1
の始端部分に当接、固定される。またメンブレン1の裏
面を液体不浸透性の薄膜でシールすることでメンブレン
1自体を保護し、デバイス使用時等において被検液体が
ふりかかるのを回避することができる。図1(c)〜
(d)中、符号6がそのシール用薄膜を示している。こ
の場合、メンブレン1の裏面に加え、両側面についても
液体不浸透性の薄膜でシールするようにしてもよい。メ
ンブレン1には、さらに必要に応じて補強用の支持細片
すなわち裏打ち部材が設けられる。図1(d)中符号7
はその裏打ち部材である。この裏打ち部材7は、上記の
ようにメンブレン1の裏面をシールする場合には、その
シール面に対して例えば貼付することにより行うことが
できる。
【0032】以上がシート状細片の基本形であるが、こ
れらのほか各種変形態様で使用される。図2はそのうち
幾つかの態様例を示す図である。図2(a)はメンブレ
ン1をウイック2の全長にわたって延長した態様、図2
(b)はメンブレン1及びシール用薄膜7をウイック2
の全長にわたって延長した態様であり、図2(c)はメ
ンブレン1及びシール用薄膜6に加え、裏打ち部材7を
ウイック2の全長にわたって延長した態様である。
【0033】本発明の検査用デバイスは、その使用時に
おいてシート状細片又はウイックを含めたシート状細片
が保持体により保持される。図3は該保持体の概略を示
す図である。図3(a)は平面図、図3(b)は側面
図、図3(c)は一部拡大図である。図3中、8は保持
体であり、9はその端部に設けられた(シート状細片を
把持するための)把持部である。図示のとおり、把持部
9には開口Sが構成されている。開口Sはシート状細片
を嵌挿して把持するためのものである。このため開口S
の幅〔図3(c)中、x参照〕はシート状細片の幅と略
々同じか、大きく構成され、シート状細片は開口Sを通
して嵌挿され把持される。
【0034】また、10は判定窓、11は確認窓であ
り、これら判定窓10及び確認窓11は、シート状細片
を保持体8にセットした時点において、シート状細片中
に永久的に固定された、前述第一の結合対手成分(標識
成分と特異的に結合した被検溶液中の特定成分と特異的
に結合する)4及び永久的に固定された第二の結合対手
成分(被検溶液に伴われてくる移動性標識成分と特異的
に結合する)5の配置箇所に対応する箇所に配置され
る。判定窓10及び確認窓11は別個の窓タイプとする
場合のほか、図3(d)中、符号12(10,11)と
して示すように連続した窓タイプとしてもよい。
【0035】上記のように別個の窓タイプとする場合又
は連続した窓タイプとする場合の何れの場合にも、少な
くともそれら窓部分を透明又は半透明のフィルム(シー
ト)などでシールすることにより、それら窓からの被溶
検液の侵入を防ぐことができる。すなわち、透明シート
又は半透明シートでシールしておくことにより、本デバ
イスの使用時に、ウイック部分に被検液をかける際(或
いは含浸させる際)などにおいて、被検溶液が飛散する
こと等により、それら窓から被検溶液が入るのを防ぐこ
とができる。これによって飛散被検溶液等による悪影響
を防止し、検査用デバイスとしての信頼性を損なうのを
防ぐことができる。そしてこの点は、本発明における他
の態様の保持体についても同様である。
【0036】図4は、該保持体の他の態様の概略を示す
図である。図4(a)は平面図、図4(b)は一部拡大
図である。この態様ではその端部の(シート状細片を把
持するための)把持部9にスリット13が設けられてい
る。図示のとおり、把持部9は相対する側からJ字状、
或いはL字状等の形状で臨ませた両部分間にスリット1
3を有し、該スリット13に続き凹状空間Sが構成され
ている。ここで、スリット13の幅はシート状細片(メ
ンプレン)の厚さと同じかより大きく構成される。しか
し(柔軟性のある保持体であれば)シート状細片(メン
ブレン)より小さくてもよい。これらスリット13及び
凹状空間Sはシート状細片を把持するためのもので、シ
ート状細片はスリット13を通して嵌挿され、凹状空間
Sで把持される。また判定窓10、確認窓11が設けら
れる点等については上記図3の態様の場合と同じであ
る。また図3(d)に示すように、判定窓10と確認窓
11は連続した窓タイプとし、判定窓兼確認窓用の孔1
2(10,11)としてもよい。図4(c)はこの態様
を示している。また、判定箇所が複数である場合、複数
の判定窓に代えて、これらを1つの連続窓とし、これと
は別に確認窓を設けてもよく、それら全部の窓を1つの
連続窓としてもよい。
【0037】シート状細片は保持体8の空間S(開口把
持部)に嵌挿された後、保持体8に固定される。この固
定はシート状細片におけるウイックと相対する側の中間
区域及び/又は終端区域の部分を保持体8における確認
窓11以降の箇所に固定することにより行われる。その
固定の好ましい態様例については、前記(A)〜(E)
として述べたとおりである。
【0038】図5はこれらのうち固定態様(A)〜
(D)の具体例を示す図である。図5(a)は、シート
状細片と保持体を粘着テープや接着剤等で固定する態様
であり、符号14として示す部分が固定箇所である。こ
の固定には例えば両面粘着テープや片面粘着テープ、或
いは接着剤(含:糊)などが使用されるが、この場合、
保持体又はシート状細片のうちの一方の当該部分に粘着
テープなどを予めセットしておき、固定時に他の一方を
当接するようにしてもよい。
【0039】図5(b)は保持体に切り込みを入れ、こ
れにシート状細片を嵌挿してはさみ込んで固定する態様
である。図5(b)中、符号15が切り込みであり、図
5(b)の右側の図に示すとおり、この切込み15に対
してシート状細片1を嵌挿してはさみ込み、これによっ
て固定する。図5(b)中に示すzの幅は切込み15が
細いスリット(一本の直線状スリット)となるようにし
ても、ある程度幅を持たせた開口としてもよい。なお、
図5(b)中左側の図は保持体8の左側の部分を示し、
当該右側の図はその要点部分を縮小して示している。
【0040】図5(c)は保持体に「わっか」を設け、
これにシート状細片を嵌挿して固定する態様である。図
5(c)中、符号16が「わっか」であり、このわっか
16に対してシート状細片1を嵌挿して固定する。わっ
か16は図5(c)には幅広に示しているが、細くても
よい。また、図5(c)中、シート状細片1の幅を幅広
く示しているが、これは当該固定態様の要点部分を示す
ためのもので、シート状細片1の幅は既述のとおりの寸
法で構成される。また、わっか16は保持体8の幅方向
両端側から設けてもよく、その幅方向の途中の両側から
設けてもよい。これらの点は、下記図5(d)の態様の
場合も同様である。
【0041】図5(d)は、図5(c)に示す態様の変
形態様として、保持体の幅方向の両側から一対の断面L
字状又はJ字状の保持部材を設け、これにシート状細片
を嵌挿して(抱え込ませて)固定する態様である。図5
(d)中、符号17、18として示す部分が一対の断面
L字状、或いはJ字状の保持部材であり、シート状細片
1は当該一対の断面L字状、或いはJ字状の保持部材に
嵌挿されて(抱え込まれて)固定される。以上、図5
(a)〜(d)の態様では、シート状細片としては図1
〜図2に示すようなシート状細片が用いられ、保持体と
しては図3〜図4に示すような保持体が用いられる。
【0042】次に、前記(E)の態様、すなわち保持体
に孔(穴)を設けるとともに、これに対応してシート状
細片に固定部材を設け、該固定部材を該孔に嵌挿させて
固定する態様の場合には、シート状細片に固定部材を設
けるとともに、保持体には孔(穴)を設けておく必要が
あるが、まず図6〜図7は当該固定態様(E)における
シート状細片に固定部材を設ける態様例を示す図であ
る。
【0043】図6(a)はその平面図、図6(b)は、
図6(a)中AーA線に沿う横断面図、図6(c)〜
(d)はこれに関連する態様例で、図6(b)と同様横
断面図として示している。図6(e)は裏面図である。
図6(a)〜(e)は、固定部材を設ける点を除き、図
1(a)〜(e)に対応しており、寸法等についても同
様である。メンブレン1には固定部材19が設けられて
いる。固定部材19は、後述保持体8に穿設された孔2
0に嵌合され、メンブレン1を保持体に対して固定す
る。固定部材19としてはその固定目的を達し得る材
質、例えばプラスチック、紙、硬質ゴム等を用いるが、
多孔性材料、例えば硬質ないし半硬質のスポンジ、各種
繊維や布などで構成すれば、ウイックに適用され含浸さ
れる被検溶液の吸引促進作用をも持たせることができ
る。この点は以下に述べる固定部材19についても同様
である。
【0044】図6の態様のほか、各種変形態様で使用さ
れるが、図7はそのうち幾つかの態様例を示す図であ
る。図7(a)はメンブレン1をウイック2の全長にわ
たって延長した態様、図7(b)はメンブレン1及びシ
ール用薄膜6をウイック2の全長にわたって延長した態
様である。また裏打ち部材8を適用する場合には、図示
してはいないが、メンブレン1、シール用薄膜6及び裏
打ち部材7をウイック2の全長にわたって延長してもよ
い。図7(c)はメンブレン1を固定部材19の端部又
はその近辺までとした態様である。シール用薄膜6を適
用する場合には、図示してはいないが、メンブレン1及
びシール用薄膜6を固定部材19の端部又はその近辺ま
でとしてもよく、この点、さらに裏打ち部材7を適用す
る場合についても同様である。
【0045】図7(d)はメンブレン1をウイック2の
全長にわたって延長し且つ固定部材19の端部又はその
近辺までとした態様である。シール用薄膜6を適用する
場合には、メンブレン1及びシール用薄膜6をウイック
2の全長にわたって延長し且つ固定部材19の端部又は
その近辺までとしてもよく、この点さらに裏打ち部材7
を適用する場合についても同様である。図7(e)は固
定部材19をメンブレン1の裏側に配置した態様であ
る。シール用薄膜6や裏打ち部材7を適用する場合に
は、図示してはいないが、これらシール用薄膜6や裏打
ち部材7を上記と同様に設けることができる。またこの
場合、メンブレン1、シール用薄膜6や裏打ち部材7の
長さについても上記と同様にすることができる。図7
(e)の態様及びこれに関連する態様は、これを固定す
るための前述「わっか」、「わっかの変形」、「保持体
の幅方向に設けられた切込み」及び「穴」にしっかり固
定するときも有用である。
【0046】次に、図8は、図6〜図7に示すようなシ
ート状細片の固定部材に対応して、保持体に孔(穴)を
設ける態様例を示す図である。図8(a)は平面図、図
8(b)は裏面図、図8(c)は側面図、図8(d)は
一部拡大図である。図8は、図4に示すものと対応する
もので、図4と共通する部分には同じ符号を付してい
る。ここでは把持部9をスリット13に続き凹状空間S
を構成した場合を示しているが、図3(a)〜(d)に
示すような構成としてもよい。すなわち図3に示すよう
に開口Sを設ける場合についても同様であり、また図3
(d)に示すように、判定窓10及び確認窓11を連続
した窓タイプ12(10,11)とする点についても同
様である。
【0047】図6〜図7に示すようなシート状細片の固
定部材19に対応して、図8中符号20として示す孔
(穴)が設けられ、ここにシート状細片の固定部材19
が嵌挿される。図8(d)は保持体8の一部を拡大して
示した図である。図8(d)中符号yとして示す幅は、
保持体8の把持部9に形成される凹状空間Sにおける保
持体の長手方向の幅である。後述のとおり、シート状細
片は、凹状空間Sを有するシート状細片用の把持部9の
作用及び固定部材19が孔20に嵌挿されることによ
り、保持体に対して途中から折曲げられて(斜め上へそ
り上がって)、角度θを形成するが、当該幅yを選んで
予めセットしておくことで、シート状細片のウイック部
分の傾斜角度θを所望角度とすることができる。
【0048】図9は、シート状細片を使用するに際し
て、これを保持体にセットする態様を示す図である。図
9(a)はシート状細片の平面図、図9(b)は保持体
の平面図である。既述のとおり、保持体のスリット13
の幅は予めシート状細片の厚さより大きく構成されてい
るので、スリット13に対してシート状細片を幅方向に
移動させることにより、シート状細片をスリット13を
通して凹状空間Sに容易に嵌挿することができる。ま
た、スリット13の幅がシート状細片の厚さより同じか
小さくても、柔軟性のある把持部材であれば、シート状
細片をスリット13に通し凹状空間Sに容易に嵌挿でき
るため、この場合には、スリット13の幅をシート状細
片の厚さより同じか小さくしてもよい。
【0049】上記嵌挿に続き、保持体とシート状細片と
を面平行にし(面的に平行にし)、次いでシート状細片
の固定部材19を保持体の長方形状の孔20に嵌挿させ
ることにより固定しセットする。なお、以上の操作はス
リット13に対してシート状細片を幅方向に移動させな
がら、凹状空間S内で保持体とシート状細片とを面平行
にするようにしてもよい。シート状細片は固定部材19
が長方形状の孔20に嵌挿されることで保持体に固定さ
れセットされる。図9(c)はセット後における平面図
(表面を示す図)であり、図9(d)はその裏面を示し
ている。
【0050】図10は上記固定、セット時における立体
的状態を説明する図である。図10(a)は平面図〔図
9(c)と同じ〕であるが、図10(b)は、図10
(a)のBーB線断面図、図10(c)は側面図であ
る。図示のとおり、シート状細片は、凹状空間Sを有す
るシート状細片用の把持部9の作用及び固定部材19が
長方形状の孔20に嵌挿されることにより、保持体に対
して斜め上へそり上がり、角度θを形成している。本デ
バイスを使用するに際しては、この状態で保持体8のウ
イック2と相対する側を把持しながら、被検溶液をウイ
ック2から吸収させ含浸させる。
【0051】本デバイスにより例えば尿中の成分を検査
する場合、被検溶液としての尿をその放尿時にウイック
2に対して直かにかけやすくなり、この点洋式トイレ、
和式トイレ等を問わず同様である。このように本デバイ
スは非常に便利且つ簡易であり、機能的で、しかも衛生
上も優れている。特に、上記のとおりウイック2の部分
が保持体に対して角度θを有していることから、それら
の利点(便利性、簡易性、機能性、衛生性等)がさらに
増強され、改善されている。その角度θの設定は、シー
ト状細片用の把持部9で形成される開口又は凹状空間S
における保持体の長手方向の幅y〔図3(c)、図4
(b)、図8(d)参照〕を選んで予めセットしておく
ことにより容易に行うことができる。例えば、その幅y
を大きくすることで角度θを緩くし、逆にその幅yを小
さくすることにより角度θを急峻にすることができる。
【0052】本発明に係る検査用デバイスにおいては、
保持体に対するウイックの角度θは0〜45度の範囲で
選択でき、好ましくは1〜30度、より好ましくは3〜
20度である。本検査用デバイスは、ウイック部分に被
検溶液をかけた後、(毛細管作用により被検液の浸透が
進み、反応を待つ間)しばらく放置しておく必要がある
が、その際ウイック部分を上にして〔すなわち図5
(a)や図10(b)〜(c)に示す状態で〕床等の平
面上に放置することができるため、ウイックが床等につ
かず、被検液をたらすことなく放置することができる。
しかもその際、毛細管作用に加えて重力の作用も加わる
ため、メンブレン1中でより迅速に被検溶液の浸透が進
み、より迅速に判定でき、より迅速に検査を終了するこ
とができる。そして以上の点は、本発明に係る検査用デ
バイスの何れの態様においても同様である。
【0053】本発明の検査用デバイスの長さは、図10
の状態としたときに80〜400mm程度、好ましくは
100〜300mm程度、さらに好ましくは120〜2
30mm程度となるようにする。前述のとおりメンブレ
ン1の長さについては、好ましくはメンブレン1から延
長したウイック2の部分をも含めて50〜200mm程
度、より好ましくは80〜150mm程度に構成され
る。このため保持体自体の長さを少なくともそれ以上と
すればデバイス使用時における取り扱いが格段に容易と
なり、これによる検査をきわめて衛生的に行うことがで
きる。また、前述のとおりメンブレン1を保持する保持
体の幅は、例えば10〜40mmというように、メンブ
レン1の幅に比して相対的に大きく構成される。これら
寸法については本発明における他の態様の保持体の場合
についても同様である。
【0054】本検査用デバイスを使用するに際しては、
ウイック2に被検溶液を含浸させると、被検溶液がメン
ブレン1中を毛細管作用により浸透し、まず移動性標識
成分3が配置された位置に至る。ここで被検溶液中の特
定成分が移動性標識成分3と例えば抗原ー抗体反応によ
り特異的に結合する。次いで被検溶液は(A)該特定成
分と特異的に結合した移動性標識成分と(B)特定成分
と結合しない残余の移動性標識成分3を伴いながら、永
久的に固定、配置された第一の結合対手成分4の箇所に
至る。ここで(A)移動性標識成分と結合した該特定成
分が第一の結合対手成分と結合して標識粒子3が固定さ
れて集まるが、これによる標識成分による色調変化を判
定窓10で観察することにより特定成分の有無又は量的
割合が検知される。
【0055】被検溶液はさらに第二の結合対手成分の箇
所5に至り、ここで(B)特定成分と結合しない残余の
移動性標識成分3が第二の結合対手成分と特異的に結合
して標識粒子3が固定されて集まるが、これによる標識
成分による色調変化を確認窓11で観察することにより
検査が終了したことが確認される。一方上記において被
検溶液中に特定成分が存在しない場合には、被検溶液は
(B)特定成分と結合しない移動性標識成分3を伴って
第一の結合対手成分4の箇所を通過して第二の結合対手
成分の箇所5に至る。ここで(B)移動性標識成分3が
第二の結合対手成分と特異的に結合して標識粒子3が固
定されて集まり、検査が終了したこと及び/又は試験が
正確に実施されたことが確認される〔この場合には、検
査の結果特定成分がない(或いは特定成分があっても量
的割合が少ない)ことが確認される〕。
【0056】以上のほか、保持体の形状としては各種形
状に構成できる。図11〜図12はその幾つかの態様を
示す図である。図11(a)〜(b)はシート状細片の
把持部9の各種態様例である。図11(c)は判定窓及
び確認窓を把持部9に対してより離れた位置に配置した
態様例であり、この場合にはシート状細片中の第一の結
合対手成分4及び第二の結合対手成分5はこれらに対応
する位置となるようにされる。図11(d)〜(e)は
孔20の形状を矩形状、或いは楕円形状とした態様例で
あり、これらの場合にはシート状細片の固定部材19の
形状もそれら形状に対応した形状とされる。
【0057】また保持体の使用時把持部(使用時に手に
持つ部分等)は短冊形のほか、適宜の形状とされる。図
12(a)〜(c)はその二、三の例である。以上保持
体に関する図11〜図12の態様は、把持部9にスリッ
ト13を設けることなく、図3に示すように開口Sとし
て構成する場合についても同様であり、また、シート状
細片の保持体8への固定を、固定部材19及び孔20を
設けることなく、図5に示すような手法で行う場合につ
いても同様である。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る検査用デバイスは、コンパ
クトで且つ携帯性に優れ、取り扱いがきわめて容易であ
り、機能的でしかも衛生的である。またデバイス構成材
料の使用量を大幅に少なくできるため、その分コスト低
減を図ることができるだけでなく、使用済み廃棄物処理
の問題をも解決することができるなど各種有効な優れた
利点、効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるシート状細片の概略を示す図。
【図2】シート状細片の幾つかの態様例を示す図。
【図3】本発明で用いる保持体の概略を示す図。
【図4】本発明で用いる保持体の他の態様の概略を示す
図。
【図5】保持体に対するシート状細片の固定態様を示す
図。
【図6】シート状細片に固定部材を設ける態様例を示す
図。
【図7】シート状細片に固定部材を設ける態様例を示す
図。
【図8】図6〜図7に示すようなシート状細片の固定部
材に対応して、保持体に孔(穴)を設ける態様例を示す
図。
【図9】シート状細片を使用するに際して、これを保持
体にセットする態様を示す図。
【図10】保持体に対するシート状細片の固定、セット
時における立体的状態を説明する図。
【図11】保持体の各種態様を示す図。
【図12】保持体の各種態様を示す図。
【符号の説明】
1 メンブレン 2 ウイック 3 移動性標識成分 4 永久的に固定された第一の結合対手成分 5 永久的に固定された第二の結合対手成分 6 シール用薄膜 7 裏打ち部材 8 保持体 9 保持体の端部に設けられた(シート状細片を把持す
るための)把持部 S 開口 10 判定窓 11 確認窓 12 判定窓兼確認窓用の連続した窓 13 スリット 14 固定箇所 15 切り込み 16 わっか 17、18 一対の断面L字状の保持部材 19 固定部材 20 保持体8に穿設された孔

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】始端区域、中間区域及び終端区域を備え、
    毛細管現象によって被検溶液を移送できる材料で構成さ
    れた一枚又は連結した複数枚のシート状細片からなり、
    該始端区域の始端部に被検溶液を含浸させるためのウイ
    ックを備えるとともに、該始端区域の終端部に移動性標
    識成分を含み且つ該中間区域の予め定められた位置に順
    次間隔を置いて固定、配置された一つ又は二以上の結合
    対手成分を含んでなる検査用デバイスであって、その使
    用時において、該ウイックを含めたシート状細片が保持
    体により保持され、該保持体が該シート状細片又はウイ
    ックを含めたシート状細片の幅より幅広に構成されると
    ともに、その先端部に該シート状細片を嵌挿する把持部
    を備えており、該把持部にシート状細片を嵌挿させると
    ともに、該把持部から離間した位置でシート状細片の中
    間区域及び/又は終端区域を保持体に固定するようにし
    てなることを特徴とする検査用デバイス。
  2. 【請求項2】請求項1記載の検査用デバイスにおいて、
    該把持部から離間した位置でシート状細片の中間区域及
    び/又は終端区域を保持体に固定する手段が両面粘着テ
    ープや接着剤等の接着によるものである請求項1記載の
    検査用デバイス。
  3. 【請求項3】請求項1記載の検査用デバイスにおいて、
    該把持部から離間した位置でシート状細片の中間区域及
    び/又は終端区域を保持体に固定する手段が該保持体に
    設けられた切り込み又は穴にシート状細片の中間区域及
    び/又は終端区域を嵌挿させることによるものである請
    求項1記載の検査用デバイス。
  4. 【請求項4】請求項1記載の検査用デバイスにおいて、
    該把持部から離間した位置でシート状細片の中間区域及
    び/又は終端区域を保持体に固定する手段が該保持体に
    設けられたわっかに対しシート状細片の中間区域及び/
    又は終端区域を嵌挿させることによるものである請求項
    1記載の検査用デバイス。
  5. 【請求項5】請求項1記載の検査用デバイスにおいて、
    該把持部から離間した位置でシート状細片の中間区域又
    は終端区域を保持体に固定する手段が保持体の幅方向の
    両側から一対の断面L字状又はJ字状の保持部材を設
    け、これにシート状細片の中間区域及び/又は終端区域
    を嵌挿させる(かかえ込ませる)ことによるものである
    請求項1記載の検査用デバイス。
  6. 【請求項6】始端区域、中間区域及び終端区域を備え、
    毛細管現象によって被検溶液を移送できる材料で構成さ
    れた一枚又は連結した複数枚のシート状細片からなり、
    該始端区域の始端部に被検溶液を含浸させるためのウイ
    ックを、該中間区域及び/又は終端区域には固定部材を
    備えるとともに、該始端区域の終端部に移動性標識成分
    を含み、且つ該中間区域の予め定められた位置に順次間
    隔を置いて固定、配置された一つ又は二以上の結合対手
    成分を含んでなる検査用デバイスであって、その使用時
    において、該ウイックを含めたシート状細片が保持体に
    より保持され、該保持体が該シート状細片又はウイック
    を含めたシート状細片の幅より幅広に構成されるととも
    に、その先端部に該シート状細片を嵌挿する把持部を備
    え、該把持部から離間した位置に孔を備え、該把持部に
    シート状細片を嵌挿させ、且つシート状細片の中間区域
    及び/又は終端区域の該固定部材を該孔に嵌挿して固定
    するようにしてなることを特徴とする検査用デバイス。
  7. 【請求項7】請求項1又は請求項6に記載の検査用デバ
    イスにおいて、該把持部が開口Sのの形状を有する把持
    部である請求項1又は請求項6記載の検査用デバイス。
  8. 【請求項8】請求項1又は請求項6に記載の検査用デバ
    イスにおいて、該把持部がスリットに続く凹状空間Sの
    形状を有する把持部である請求項1又は請求項6記載の
    検査用デバイス。
  9. 【請求項9】上記シート状細片が不透湿性薄膜でシール
    されてなるシート状細片である請求項1乃至8の何れか
    に記載の検査用デバイス。
  10. 【請求項10】上記シート状細片が補強用のシートで裏
    打ちされてなるシート状細片である請求項1乃至9の何
    れかに記載の検査用デバイス。
  11. 【請求項11】保持体に対するウイックの角度θが0〜
    45度の範囲である請求項1又は6記載の検査用デバイ
    ス。
  12. 【請求項12】上記シート状細片を保持する保持体がプ
    ラスチック製シート、硬質紙、金属製シート若しくはそ
    れらの二種以上を積層したシートからなり、順次一つ又
    は二つ以上の判定窓と確認窓とが設けられてなる保持体
    である請求項1又は6記載の検査用デバイス。
  13. 【請求項13】上記シート状細片を保持する保持体がプ
    ラスチック製シート、硬質紙、金属製シート若しくはそ
    れらの二種以上を積層したシートからなり、一つ又は二
    つ以上の判定と確認とを行うための連続窓が設けられて
    なる保持体である請求項1又は6記載の検査用デバイ
    ス。
  14. 【請求項14】上記保持体の全部又は一部分が不透湿性
    で且つ透明又は半透明のシートでシールされてなるもの
    である請求項12又は13記載の検査用デバイス。
  15. 【請求項15】上記検査用デバイスが体外検査用のデバ
    イスである請求項1乃至14の何れかに記載の検査用デ
    バイス。
  16. 【請求項16】上記検査用デバイスが便潜血検査、妊娠
    検査又は排卵検査のための診断用デバイスである請求項
    15記載の検査用デバイス。
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