JP3314684B2 - 分析装置 - Google Patents
分析装置Info
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Description
ーを用いた分析装置に関し、クロマトグラフィー材料か
らなる反応層担体を保持するケースの構造を改良するも
のである。
は、クロマトグラフィーが汎用されている。従来の分析
装置として、クロマトグラフィー材料からなる反応層担
体を、プラスチック等の液体不透過性樹脂材料からなる
スティック状の中空ケーシング内に保持したものがあ
り、これに被検査溶液である液体試料を添加して分析を
行っている。
析装置では、プラスチックなどにより中空ケーシングを
作製しているため、大量生産に精密機械が必要とされコ
スト高につながっていた。また使い捨てであるため、プ
ラスチックごみの廃棄処理は困難であった。
グは、液体試料の添加部を除いて開口部はなく、ケーシ
ングの両端部は閉じられているため、過剰の液体試料を
添加してしまうと、中空ケーシング内全体に液体試料が
溜まって、ケーシング内を逆流したり上回りしたりする
ことがあり、クロマトグラフィーが確実に行われず、分
析できないことがあった。
装置の作製を簡素化してコストダウンを図り、樹脂材料
以外の材料でケースを作成可能として樹脂廃棄物を削減
するとともに、液体試料の逆流や上回りを防止して分析
精度を向上させることを目的とする。
置は、クロマトグラフィー材料からなる反応層担体にお
ける液体試料の添加部が、シート材料に形成した液体試
料の添加窓に位置するよう、前記反応層担体をシート材
料に接着した後、少なくとも液体試料を添加する側の端
部が開口した中空のケースとなるように、前記シート材
料を組み立ててなるものである。
内に流れ込み難く、たとえ流れ込んでも開口からケース
外へ流れ出るため、反応層担体の反応部への液体試料の
逆流や上回りを防止でき測定精度が向上する。またシー
ト材料からケースを組み立てることによって、樹脂成形
を行わずともよく、樹脂材料以外への多展開が可能とな
る。
木材、陶器、ガラスのようなものであり得る。シート材
料は、立体形状に加工した際、その形状を保持可能な強
度を持つ材料が好ましく、分析装置を形成している立体
形状とは、円筒状または多角形の面で構成された、内部
が空洞で少なくとも試料添加部側の一端が外部と連通し
た筒型構造を有している。
金型装置のような精密機械の使用回避、樹脂材料以外の
構成材料の多種類化による選択肢の拡大により、大幅な
コストダウンと樹脂廃棄物の削減、反応部分への逆流・
上回りの防止による測定精度の向上が実現される。
ロセルロースやガラス繊維濾紙のような任意の多孔質性
担体で構成されたクロマトグラフィー材料からなる試験
ストリップであり、この試験ストリップは例えば、酵素
反応あるいは抗原抗体反応のような任意の測定原理を用
いて、ある特定物質を分析検出・定量する機能を持つ。
液体試料としては例えば、水や水溶液・尿・血液・体液
・固体及び粉体や気体を溶かした溶液などがあり、試験
項目としては、例えば尿検査や妊娠検査、水質検査や便
検査等がある。
試料を簡単かつ確実に測定することが可能な装置が、樹
脂廃棄物の削減と低コスト化され、測定精度が向上した
測定装置として実現する。
は、クロマトグラフィー材料からなる反応層担体におけ
る液体試料の添加部が、シート材料に形成した液体試料
の添加窓に位置するよう、前記反応層担体をシート材料
に接着した後、少なくとも液体試料を添加する側の端部
が開口した中空のケースとなるように、前記シート材料
を組み立ててなる分析装置であり、液体試料が反応層担
体の反応部へ逆流したり上回りしたりすることを防止で
き、さらに樹脂成形でなくてもケースを作製できること
となる。
記載された発明の実施の形態について図1〜4を用いて
説明する。
フィー材料を示す。これは以下反応層担体と称する。図
1において、1は不織布等で構成した液体試料を添加す
るための液体試料添加部を示す。液体試料添加部1の一
部領域が液体試料と接触すると液体試料が浸透して、ニ
トロセルロースなどからなる反応層2の領域に達する。
反応層2の領域には特異的タンパク質が固定化されてお
り、液体試料添加部1にある抗原抗体反応を可視的に測
定するための標識抗体と、反応層2に固定化した抗体と
によるサンドイッチ反応により抗原の測定が行われる。
液体試料は最終的に吸水部3に吸い取られ測定は終了す
る。これら反応層担体における不織布やニトロセルロー
スは一例であり、任意の多孔質性担体で構成してよい。
を、分析装置として組み立てた後の平面図を、図3はシ
ート材料の展開図を、図4は分析装置の斜視図を示して
いる。
ート材料であり、密着保持される反応層担体は、必ずし
も1つである必要性は無く、円筒状または多角形で構成
された筒状の側面に、分析対象の異なる複数種の反応層
担体を接着してよい。反応層担体の接着には、例えばテ
ープや糊などのアクリル系樹脂やデンプンなどからなる
粘着物性材料を用いて、シート材料の側面との間に隙間
ができないよう保持することが望ましい。これにより液
体試料の回り込みを防止することができる。
きさにあわせて設けた添加窓であり、反応層担体はこの
添加窓5に液体試料添加部1が位置するよう接着する。
この添加窓5は、シート材料をケースとして組み立てた
ときに、その側面に位置することとなる。
の内の一つは測定反応の終了を確認する窓である。この
窓は必ずしも2つである必要性はなく、1つまたは多数
設けてもよく、またシート材料4が内部を可視できる場
合は、全く用意しなくてもよい。
体を、添加窓5に液体試料添加部1が位置するよう接着
し、その後、鎖線に沿ってシート材料4を折り曲げて、
図4に示すように、両端が開口した三角柱のケースに組
み立てて、分析装置を完成させる。
析操作は、まず添加窓5に液体試料を添加する。すると
反応層担体中の液体試料添加部1から液体試料が浸透し
測定が開始される。反応層2での測定が進むに連れ、確
認窓6に陰性または陽性いずれかの反応結果が現れる。
ある一定時間放置した後、または反応終了のサインを確
認後、測定結果を確認し結果を判断する。
試料が添加されて、ケース内に流入したとしても、ケー
スは液体試料添加部1側の端部が開口しているため、そ
こから余分な液体試料は流出するため、逆流や上回りは
発生せず、確実なクロマトグラフィーを実施できる。ま
た反応層担体とケースとの間は、密着されているため、
両者の隙間にも液体試料が流れ込むことはない。さらに
図示するように、液体試料添加部1を添加窓5より大き
くして、添加窓5の全面が液体試料添加部1により塞が
れるよう構成すれば、添加窓と反応層担体との間に隙間
は作られず、ケース内への過剰量の液体試料の流入をよ
り防止することができる。
筒状、角柱状の形態が考えられ、シート材料としては、
透明あるいは不透明でよく、また液体透過性または液体
不透過性の材料で構成してよい。また上述の説明の定性
免疫測定以外にも、定量免疫測定等その他の測定原理を
用いたクロマトグラフィーの分析装置も同様に実施可能
である。
の反応部分への逆流・上回り防止による測定精度向上ば
かりでなく、低コスト化や廃棄処理の改善等の有利な効
果が得られる。
ィー材料を示す斜視図
平面図
開図
図
Claims (1)
- 【請求項1】クロマトグラフィー材料からなる反応層担
体における液体試料の添加部が、シート材料に形成した
液体試料の添加窓に位置するよう、前記反応層担体をシ
ート材料に接着した後、少なくとも液体試料を添加する
側の端部が開口した中空のケースとなるように、前記シ
ート材料を組み立ててなる分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25213197A JP3314684B2 (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25213197A JP3314684B2 (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1194819A JPH1194819A (ja) | 1999-04-09 |
JP3314684B2 true JP3314684B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=17232917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25213197A Expired - Fee Related JP3314684B2 (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3314684B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6143157B2 (ja) * | 2012-12-27 | 2017-06-07 | 国立大学法人徳島大学 | 3次元検査診断用シート、3次元検査診断用デバイス、3次元検査診断用シートの製造方法および検査方法 |
JP6357616B2 (ja) * | 2014-10-02 | 2018-07-18 | アドテック株式会社 | シート状免疫学的検査具 |
-
1997
- 1997-09-17 JP JP25213197A patent/JP3314684B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1194819A (ja) | 1999-04-09 |
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