JP4402263B2 - クロマトグラフィー定量測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗原抗体反応を利用して、被検査物質を定量測定するためのクロマトグラフィー定量測定装置およびその製造方法に関し、特に、液体不透過性シート材を備えたクロマトグラフィー定量測定装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、水質検査や尿検査などの液体試料の化学試験もしくは臨床試験を実施する方法として、抗原抗体反応を利用した免疫クロマトグラフィーによる測定方法が汎用されている。一般にクロマトグラフィーとは、混合物をその構成成分に応じて分離する方法をいい、液体試料を添加する部分と、液体試料の浸透により移動可能な標識試薬が保持された部分と、流れてきた分析対象物と特異的に結合する物質を備えた、標識試薬と結合反応が行われる部分と、流れてきた試料を吸収する部分との試験片からなる。このクロマトグラフィー測定装置の測定方法は、試験片に液体試料を添加して放置し、一定時間経過後に呈色反応により発色または変色をともなう化学反応が行われることによって、目視的な検出様式による判定を行うことができる。
【0003】
免疫クロマトグラフィーの測定原理は、抗原抗体反応の特異性を利用して、抗原または抗体を同定する測定方法である。その動作は、免疫クロマトグラフィー試験片に液体試料を添加し、液体試料により溶解した標識試薬が浸透方向に展開すると、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質が固定化され、測定領域に呈色が生じるものである。また、免疫クロマトグラフィーの分析結果は、呈色反応によって判定されるため、目視的な検出様式によって記録される。つまり、検査結果の判定が非常に容易であることから、用途範囲が広いのが特色である。
【0004】
この免疫クロマトグラフィーによる測定は、さまざまな分析対象物の検査に利用することが可能である。しかし、分析対象物によっては、定性的な検査のみならず、定量的な解答を求めたい場合に、この測定方法ではよくても半定量的な結果しか導き出せない場合がある。そのために、より定量的な分析結果を導き出す手段を提供することが望まれてきた。
【0005】
これらの問題点を改善するものとして、特開平8−240591号に開示される免疫クロマトグラフィー試験片がある。この免疫クロマトグラフィー試験片の測定方法は、試料を添加し、反応が行われた後に試験片上に検出された呈色度合を、検出計器を用いて呈色部分の吸収や反射などの信号を測定するものである。この他に、特開平8−334511号に開示される免疫クロマトグラフィー試験片の測定方法は、呈色された免疫クロマトグラフィー試験片を、イメージセンサーを用いて撮像し、画像変換された階調画像を解析処理することにより、呈色度合を求めて定量測定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、免疫クロマトグラフィー試験片を用いた定量測定の場合、特開平8−240591号や特開平8−334511号で取りあげた実施例のように、その呈色反応にともなう呈色度合の強弱や濃淡から、それぞれに応じた検出計器を用いて定量測定を行っている。従来、一般的な免疫クロマトグラフィー試験片は、機械的なコントロールがなく、人為的に制御することができないために、液体試料の浸透速度は試験片の浸透性に左右されていた。例えば、試験片の側面から液体試料が蒸発するために、測定領域に流出する分析対象物の量が不均一になることがある。また、測定ごとに使用される個々の免疫クロマトグラフィー試験片は、添加される液体試料量と標識試薬の量とが常に一定ではないことがある。従って、これらの原因が、一定時間後に現れる定量測定値のばらつきを大きくしているという問題があった。
【0007】
さらに、免疫クロマトグラフィー試験片は、液体試料を添加後、一定時間が経過した後に測定を行うが、このときに浸透している標識試薬が一斉に溶け出し、反応層上にバックグラウンドとして残留することがある。このバックグラウンドの値が呈色度合に上乗せされると、検出計器はその誤差を含めて測定することになる。従って、免疫クロマトグラフィー試験片は、短時間での定量測定が困難であり、また、反応層上に流出した標識試薬残留量は常に一定ではなく、測定ごとに、あるいは、使用する試験片ごとに異なっており、このときの呈色度合が読み取り値の誤差に大きく起因していた。
【0008】
以上の問題点から、免疫クロマトグラフィーによる定量測定の性能は、試験片の規格や添加される液体試料量のばらつき、あるいは、バックグラウンドによる誤差によって、半定量に限りなく近いものであった。従って、より正確な測定を行うために、試験片の性能の向上が強く要望されていた。
【0009】
また、従来の免疫クロマトグラフィ試験片を用いて、全血や細菌溶液などの細胞成分を含む液体試料を測定する場合、液体試料の粘性や、細胞成分の存在が、反応層担体に目詰まりを生じさせていた。その結果、測定時間が大幅にかかり、この間に液体試料の乾燥などが起こると、反応の精度や定量性能を欠く原因となっていた。そのため、全血や細菌溶液などの測定においても、簡便かつ容易な免疫クロマトグラフィー定量測定装置が、強く要望されていた。
【0010】
本発明は、係る問題点を解消するためになされたものであり、添加される液体試料の性質に測定精度が左右されることなく、分析対象物である液体試料と標識試薬との反応結果である呈色度合を正確に読み取り、さらに、バックグラウンドによる標識試薬残留量の影響を受けない、クロマトグラフィー定量測定装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
これらの問題を解決するために、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料を添加する部分と、移動可能な標識試薬が保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた標識試薬と結合反応が行われる部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料を添加する部分と、移動可能な予め用意された分析対象物と標識試薬とからなる結合体試薬がある一定量保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた上記結合体試薬と上記液体試料中の分析対象物とが競争的結合反応を行う部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備えたことを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料中の細胞成分を破壊する物質が保持された液体試料を添加する部分と、移動可能な標識試薬が保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた標識試薬と結合反応が行われる部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備えたことを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料中の細胞成分を破壊する物質が保持された液体試料を添加する部分と、移動可能な予め用意された分析対象物と標識試薬とからなる結合体試薬がある一定量保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた上記結合体試薬と上記液体試料中の分析対象物とが競争的結合反応を行う部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、液体試料を添加する一部分を除いた表面、または、表面ないし裏面に、上記液体不透過性シート材を備えたことを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記反応層担体支持体を取り除いた構成を有し、液体試料を添加する一部分を除いた周囲に、上記液体不透過性シート材を備えたことを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、添加された液体試料が浸透する方向に対して、上記液体不透過性シート材の垂直側面が開放されていることを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、添加された液体試料が浸透する方向に対して、上記液体不透過性シート材の端部が、上記クロマトグラフィー定量測定装置の端部の任意の場所で開放されていることを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体不透過性シート材は、任意の粘着性物質からなる接着剤によって付着することを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体不透過性シート材は、任意の接着後硬化する接着剤によって付着することを特徴とするものである。
【0021】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、液体不透過性シート材に施されている接着剤が熱可塑性樹脂からなることを特徴とするものである。
【0022】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、液体不透過性シート材に施されている接着剤が熱硬化性樹脂からなることを特徴とするものである。
【0023】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体不透過性シート材は、透明あるいは半透明な任意の液体不透過性材料からなることを特徴とするものである。
【0024】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体不透過性シート材は、半透明あるいは不透明な任意の液体不透過性材料からなり、検出領域に透明な窓を備えたことを特徴とするものである。
【0025】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体試料を添加する部分に保持された細胞成分を破壊する物質は、界面活性剤であることを特徴とするものである。
【0026】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体試料を添加する部分に保持された、細胞成分を破壊する物質は、塩化ナトリウムや塩化カリウムなどの塩化物からなることを特徴とするものである。
【0027】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体試料を添加する部分に保持された、細胞成分を破壊する物質は、サポニン類であることを特徴とするものである。
【0028】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置は、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体試料を添加する部分に保持された、細胞成分を破壊する物質は、リゾチームなどの溶菌効果をもつ物質であることを特徴とするものである。
【0029】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法は、上記クロマトグラフィー定量測定装置を製造する方法において、上記液体不透過性シート材を予め任意の温度でエージングした後に、クロマトグラフィー定量測定装置上の表面及び側面に密着するように付着することを特徴とするものである。
【0030】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法は、上記クロマトグラフィー定量測定装置を製造する方法において、上記液体不透過性シート材を配し、任意の温度と圧力をかけることで、クロマトグラフィー定量測定装置上の表面及び側面に液体不透過性シート材を密着するように付着することを特徴とするものである。
【0031】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法は、上記クロマトグラフィー定量測定装置の製造方法において、上記液体不透過性シート材に施された接着剤は、常温よりも高い温度によって溶融し粘着性を帯びる性状となり、接着後は硬化する接着剤によって付着することを特徴とするものである。
【0032】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法は、上記クロマトグラフィー定量測定装置の製造方法において、上記液体不透過性シート材に施された接着剤は熱可塑性樹脂からなることを特徴とするものである。
【0033】
また、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法は、上記クロマトグラフィー定量測定装置の製造方法において、上記液体不透過性シート材に施された接着剤は、熱硬化性樹脂からなることを特徴とするものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるクロマトグラフィー定量測定装置の構成を示す図であり、図2は、図1のクロマトグラフィー定量測定装置を構成する液体不透過性シート材を取り除いた免疫クロマトグラフィー試験片である。
【0035】
図2において、1は、クロマトグラフィー材料を支持するプラスチックなどで構成された反応層担体支持体である。2は、吸収性の大きい不織布などで構成された液体試料を添加あるいは塗布するための試料添加部、3は、不織布などに溶解可能なように標識試薬が保持された標識物保持部位、4は、ニトロセルロースなどからなる反応層、5は、反応層4の領域上に特異的タンパク質が固定化された抗体固定化部、6は、液体試料を最終的に吸収する吸水部である。以上、2〜6の各部位は、反応層担体支持体1の上部に形成されている。また、図1において、7は、図2の試験片の表面上に被覆された、プラスチックテープなどからなる液体不透過性シート材である。
【0036】
このように構成されたクロマトグラフィー定量測定装置について、その測定方法を説明する。
測定を開始するに際して、液体試料添加部2の一部は、液体不透過性シート材7で覆われていないので、その覆われていない部分に液体試料を添加する。試料添加部2に添加された液体試料は、標識物保持部位3の領域に達し、標識物保持部位3の領域に保持された標識試薬が、液体試料の浸透により溶解されて、反応層4の領域に浸透する。反応層4の領域上には、特異的タンパク質が固定化された抗体固定化部5があり、標識物保持部位3の領域から溶け出した標識試薬と結合反応が行われる。このとき、液体試料中に分析対象物が存在するならば、抗体固定化部5の領域に何らかの呈色反応が見られる。最終的に、液体試料は吸水部6に吸収され反応は終了する。ここで抗体固定化部5に現れる呈色反応は、任意の検出計器を用いて計測することによって、定量測定を行うことができる。
【0037】
なお、抗体固定化部5の領域は、必ずしも一つである必要はなく、任意の数の特異的タンパク質領域が反応層4の領域上に存在してもよい。また、反応層担体支持体1の構成として、プラスチックなどを例としてあげたが、任意の液体不透過性材料でもよい。さらに、試料添加部2、標識物保持部位3、反応層4、吸水部6の構成例としてあげた不織布やニトロセルロースは一例であり、任意の多孔質性担体により構成されていても何ら問題はない。
【0038】
このように、本実施の形態1によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、クロマトグラフィー定量測定装置の表面及び側面を、液体試料を添加する一部分を除いて、液体不透過性シート材7によって密着した状態で被覆したので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透を均一にすることができる。すなわち、一定時間に流出する液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となった。また、従来の方法では、標識試薬が、浸透する液体試料の先端に集中するため、高濃度の標識試薬が一度に流れ出すことにより、未反応の標識試薬が生じていたが、本実施の形態1では、未反応標識試薬の残留量を抑え、残留標識試薬により測定誤差を生じさせていたバックグラウンド値の影響を軽減することができる。従って、呈色部分に上乗せされるバックグラウンド値の影響も低下されるため、短時間での測定が可能となり、より高感度で、より高性能なクロマトグラフィー定量測定を実現することができる。
【0039】
(実施の形態2)
以下、実施の形態2について、実施の形態1で説明した図1及び図2を参照して説明する。
図2において3は、不織布などに溶解可能なように、予め用意された分析対象物と標識試薬とからなる結合体試薬が、ある一定量保持された標識物結合体試薬保持部位である。なお、図1、図2において、上述した実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を用いて説明を省略する。
【0040】
このように構成されたクロマトグラフィー定量測定装置について、その測定方法を説明する。
測定を開始するに際して、液体試料添加部2の一部は、液体不透過性シート材7で覆われていないので、その覆われていない部分に液体試料を添加する。試料添加部2に添加された液体試料は、標識物結合体試薬保持部位3の領域に達し、分析対象物と標識物結合体試薬保持部位3の領域に保持された結合体試薬が、液体試料の浸透により溶解されて、反応層4の領域に浸透する。反応層4の領域上には、特異的タンパク質が固定化された抗体固定化部5があり、標識物結合体試薬保持部位3の領域から溶け出した結合体試薬と、液体試料中の分析対象物との競争的結合反応が行われる。このとき、液体試料中に分析対象物が存在していないならば、抗体固定化部5の領域に呈色反応が見られる。また、分析対象物が存在しているならば、抗体固定化部5の領域に、液体試料中の分析対象物の濃度に比例して呈色反応が見られる。最終的に、液体試料は吸水部6に吸収され反応は終了する。ここで抗体固定化部5に現れる呈色反応は、任意の検出計器を用いて計測することによって、定量測定を行うことができる。
【0041】
なお、抗体固定化部5の領域は、必ずしも一つである必要はなく、任意の数の特異的タンパク質領域が反応層4の領域上に存在してもよい。また、反応層担体支持体1の構成として、プラスチックなどを例としてあげたが、任意の液体不透過性材料でもよい。さらに、試料添加部2,標識物結合体試薬保持部位3,反応層4,吸水部6の構成例としてあげた不織布やニトロセルロースは一例であり、任意の多孔質性担体により構成されていても何ら問題はない。
【0042】
このように、本実施の形態2によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、クロマトグラフィー定量測定装置の表面及び側面を、液体試料を添加する一部分を除いて、液体不透過性シート材7によって密着した状態で被覆したので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透を均一にすることができる。すなわち、一定時間に流出する液体試料と結合体試薬は、均一な濃度で流出することが可能となった。また、従来の方法では、結合体試薬が、浸透する液体試料の先端に集中するため、高濃度の結合体試薬が一度に流れ出すことにより、未反応の結合体試薬が生じていたが、本実施の形態2では、未反応結合体試薬の残留量を抑え、残留結合体試薬により測定誤差を生じさせていたバックグラウンド値とブランク値の影響を軽減することができる。従って、呈色部分に上乗せされるバックグラウンド値とブランク値の影響も低下されるため、短時間での測定が可能となり、より高感度で、より高性能な競合型のクロマトグラフィー定量測定を実現することができる。
【0043】
(実施の形態3)
以下、実施の形態3について、実施の形態1で説明した図1及び図2を参照して説明する。
図2において、2は、細胞成分を破壊する物質が保持してある、吸収性の大きい不織布などで構成された液体試料を添加あるいは塗布するための試料添加部である。3は、不織布などに溶解可能なように標識試薬が保持された標識物保持部位である。なお、図1、図2において、上述した実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を用いて説明を省略する。
【0044】
このように構成されたクロマトグラフィー定量測定装置について、その測定方法を説明する。
測定を開始するに際して、液体試料添加部2の一部は、液体不透過性シート材7で覆われていないので、その覆われていない部分に液体試料を添加する。試料添加部2に添加された液体試料は、試料添加部2に含まれる細胞成分破壊物質の作用により、液体試料中の細胞成分が破壊される。この細胞成分が破壊された液体試料は、標識物保持部位3の領域に達し、標識物保持部位3の領域に保持された標識試薬が、液体試料の浸透により溶解されて、反応層4の領域に浸透する。反応層4の領域上には、特異的タンパク質が固定化された抗体固定化部5があり、標識物保持部位3の領域から溶け出した標識試薬との結合反応が行われる。このとき、液体試料中に分析対象物が存在するならば、抗体固定化部5の領域に何らかの呈色反応が見られる。最終的に、液体試料は吸水部6に吸収され反応は終了する。ここで抗体固定化部5に現れる呈色反応は、任意の検出計器を用いて計測することによって、定量測定を行うことができる。
【0045】
なお、抗体固定化部5の領域は、必ずしも一つである必要はなく、任意の数の特異的タンパク質領域が反応層4の領域上に存在してもよい。また、反応層担体支持体1の構成として、プラスチックなどを例としてあげたが、任意の液体不透過性材料でもよい。さらに、試料添加部2、標識物保持部位3、反応層4、吸水部6の構成例としてあげた不織布やニトロセルロースは一例であり、任意の多孔質性担体により構成されていても何ら問題はない。
【0046】
このように、本実施の形態3によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、試料添加部2に細胞成分を破壊する物質を保持する部分を設けたので、液体試料中の細胞成分が破壊され、反応層担体上の浸透がスムーズに行われる。また、液体試料クロマトグラフィー定量測定装置の表面及び側面を、液体試料を添加する一部分を除いて、液体不透過性シート材7によって密着した状態で被覆したので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透を均一にすることができる。すなわち、一定時間に流出する液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となった。また、従来の方法では、液体試料中の細胞成分が液体試料の粘性を高め、反応層担体を浸透する過程で細胞成分による目詰まりを起こし、浸透速度を著しく悪化させていた。また、標識試薬が、浸透する液体試料の先端に集中するため、高濃度の標識試薬が一度に流れ出すことにより、未反応の標識試薬が生じていたが、本実施の形態3では、液体試料中の細胞成分を破壊して反応層担体の目詰まりを防止し、浸透速度を一定に保つことができる。また、未反応標識試薬の残留量を抑え、残留標識試薬により測定誤差を生じさせていたバックグラウンド値の影響を軽減することができる。従って、細胞成分の目詰まりを防ぎ、呈色部分に上乗せされるバックグラウンド値の影響も低下させるため、細胞成分を含む液体試料を用いた場合の測定時間が短時間となり、より高感度で、より高性能なクロマトグラフィー定量測定を実現することができる。
【0047】
(実施の形態4)
以下、実施の形態4について、実施の形態1で説明した図1及び図2を参照して説明する。
図2において、2は、細胞成分を破壊する物質が保持してある、吸収性の大きい不織布などで構成された液体試料を添加あるいは塗布するための試料添加部であとからなる結合体試薬が、不織布などに溶解可能なように、ある一定量保持された標識物結合体試薬保持部位である。なお、図1、図2において、上述した実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を用いて説明を省略する。
【0048】
このように構成されたクロマトグラフィー定量測定装置について、その測定方法を説明する。
測定を開始するに際して、液体試料添加部2の一部は、液体不透過性シート材7で覆われていないので、その覆われていない部分に液体試料を添加する。試料添加部2に添加された液体試料は、試料添加部2に含まれる細胞成分破壊物質の作用により、液体試料中の細胞成分が破壊される。この細胞成分が破壊された液体試料は、標識物保持部位3の領域に達し、分析対象物と標識物結合体試薬保持部位3の領域に保持された結合体試薬が、液体試料の浸透により溶解されて、反応層4の領域に浸透する。反応層4の領域上には、特異的タンパク質が固定化された抗体固定化部5があり、標識物結合体試薬保持部位3の領域から溶け出した結合体試薬と、液体試料中の分析対象物との競争的結合反応が行われる。このとき、液体試料中に分析対象物が存在していないならば、抗体固定化部5の領域に呈色反応が見られる。一方、液体試料中に分析対象物が存在するならば、抗体固定化部5の領域に、液体試料中の分析対象物の濃度に比例して呈色反応が見られる。最終的に、液体試料は吸水部6に吸収され反応は終了する。ここで、抗体固定化部5に現れる呈色反応は、任意の検出計器を用いて計測することによって、定量測定を行うことができる。
【0049】
なお、抗体固定化部5の領域は、必ずしも一つである必要はなく、任意の数の特異的タンパク質領域が反応層4の領域上に存在してもよい。また、反応層担体支持体1の構成として、プラスチックなどを例としてあげたが、任意の液体不透過性材料でもよい。さらに、試料添加部2,標識物結合体試薬保持部位3,反応層4,吸水部6の構成例としてあげた不織布やニトロセルロースは一例であり、任意の多孔質性担体により構成されても何ら問題はない。
【0050】
このように、本実施の形態4によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、細胞成分を破壊する物質を保持する部分を設けたので、液体試料中の細胞成分が破壊され反応層担体上の浸透がスムーズに行われる。また、クロマトグラフィー定量測定装置の表面及び側面を、液体試料を添加する一部分を除いて液体不透過性シート材7で被覆したので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透を均一にすることができる。すなわち、一定時間に流出する液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となった。また、従来の方法では、液体試料中の細胞成分が液体試料の粘性を高め、反応層担体を浸透する過程で細胞成分による目詰まりを起こし、浸透速度を著しく悪化させていた。また、標識試薬が、浸透する液体試料の先端に集中するため、高濃度の標識試薬が一度に流れ出すことにより、未反応の標識試薬が生じていたが、本実施の形態4では、液体試料中の細胞成分を破壊して反応層担体の目詰まりを防止し、浸透速度を一定に保つことができる。また、未反応標識試薬の残留量を抑え、残留標識試薬により測定誤差を生じさせていたバックグラウンド値の影響を軽減することができる。従って、細胞成分の目詰まりを防ぎ、呈色部分に上乗せされるバックグラウンド値の影響も低下させるため、細胞成分を含む液体試料を用いた場合の測定時間が短時間ですみ、より高感度で、より高性能な競合型クロマトグラフィー定量測定を実現することができる。
【0051】
(実施の形態5)
以下、実施の形態5について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、本発明の実施の形態5によるクロマトグラフィー定量測定装置の構成を示す図であり、図4は、図3のクロマトグラフィー定量測定装置の浸透方向に対して、垂直側面から見た断面図である。なお、図4において、反応層担体支持体1と液体不透過性シート材7との間には、試料添加部2が挟まれた形状を示しているが、もう一方の垂直側面から見た場合、この試料添加部2は、吸水部6になる。
【0052】
図3及び図4において、液体不透過性シート材7は、液体試料の浸透方向に対して、反応層担体の表面と、平行側面及び裏面にわたって密着するように被覆している。このとき、クロマトグラフィー定量測定装置は、液体試料添加部2の一部を液体不透過性シート材7で覆われていないので、その覆われていない部分から液体試料が添加され測定が行われる。なお、図3及び図4において、上述した実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を用いて説明を省略する。
【0053】
このように、本実施の形態5によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、クロマトグラフィー定量測定装置の表面、または、表面ないし裏面を、液体試料を添加する一部分を除いて、液体不透過性シート材7によって密着した状態で被覆したので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透を均一にし、一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となった。さらに、呈色部分に上乗せされるバックグラウンド値の影響を低く抑えることができるため、短時間での測定が可能となり、より高感度で、より高性能なクロマトグラフィー定量測定を実現することができる。また、液体試料は隙間から漏れることがなく、かつ、液体試料が試料添加部2以外の外部から侵入することもない。
【0054】
(実施の形態6)
以下、実施の形態6について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、本発明の実施の形態6によるクロマトグラフィー定量測定装置の構成を示す図であり、図6は、図5のクロマトグラフィー定量測定装置の浸透方向に対して、垂直側面から見た断面図である。なお、図6において、液体不透過性シート材7との間には、試料添加部2が挟まれた形状を示しているが、もう一方の垂直側面から見た場合、この試料添加部2は、吸水部6になる。
【0055】
図5及び図6において、クロマトグラフィー定量測定装置は、支持する反応層担体支持体1(図1参照)を取り去り、液体不透過性シート材7を液体試料の浸透方向に対して、反応層担体の周囲を密着するように被覆したものである。つまり、液体不透過性シート材7は、反応層担体支持体1を兼ね備えた構成を有している。このとき、クロマトグラフィー定量測定装置は、液体試料添加部2の一部を液体不透過性シート材7で覆われていないので、その部分から液体試料が添加され測定が行われる。なお、上述した実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を用いて説明を省略する。
【0056】
このように、本実施の形態6によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、液体不透過性シート材7は反応層担体支持体を兼ね備えた構成であるため、クロマトグラフィー定量測定装置の材料数の削減を図ることが可能となった。また、クロマトグラフィー定量測定装置の周囲を、液体不透過性シート材7によって密着した状態で被覆した構成としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体が浸透していく際の空気の逃げ道を浸透方向にのみ限定することで、液体試料の浸透を均一にし、一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となった。さらに、呈色部分に上乗せされるバックグラウンド値の影響を低く抑えることができるため、短時間での測定が可能となり、より高感度で、より高性能なクロマトグラフィー定量測定を実現することができる。また、液体試料が隙間から漏れることがなく、かつ、液体試料が試料添加部2以外の外部から侵入することもない。
【0057】
(実施の形態7)
以下、実施の形態7について、実施の形態1で説明した図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態7によるクロマトグラフィー定量測定装置の構成を示す図である。なお、図1において、上述した実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を用いて説明を省略する。
図1において、液体不透過性シート材7は、クロマトグラフィー定量測定装置における液体試料の浸透方向に対して垂直側面、あるいは、端部の任意の場所が開放されている構成とした。
【0058】
このように、本実施の形態7によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、クロマトグラフィー定量測定装置は、液体不透過性シート材7で被覆されるときにその両端部が開放されていることとしたので、液体が浸透して行く際の空気の逃げ道を浸透方向にのみ限定し、液体試料と標識試薬は均一な濃度で流出することが可能となった。
【0059】
(実施の形態8)
以下、実施の形態8について説明する。
本実施の形態8において、液体不透過性シート材は、クロマトグラフィー定量測定装置上に密着させて被覆するときに、アクリル系樹脂などの粘着性物質からなる接着剤によって接着させるものとした。
【0060】
このように、本実施の形態8によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、液体不透過性シート材は、任意の接着剤によりクロマトグラフィー定量測定装置上に密着させることとしたので、液体試料が浸透されたときに、シート材と密着した面が剥離することがなく、接着強度を増すことが可能となった。
【0061】
(実施の形態9)
以下、実施の形態9について説明する。
本実施の形態9において、液体不透過性シート材は、クロマトグラフィー定量測定装置上に密着させて被覆するときに接着後硬化する接着剤によって付着させるものとした。このような接着剤として、熱可塑性樹脂からなるものと、熱硬化性樹脂からなるものがある。
【0062】
なお、ここで示す熱可塑性樹脂とは、常温のときは固体であるが、加熱することにより軟化させて加工することができるようになり、その後冷却すると固化する性質を有する樹脂をいい、つまり、冷却と加熱を繰り返すことで、塑性が可逆的に保たれる性質を有するものである。このような熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、フッ素樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、ポリアセタールなどがある。また、ここで示す熱硬化性樹脂とは、加熱することにより軟化させて加工することができるようになるが、さらに加熱を続けると硬化するため、再び軟化することがない性質を有する樹脂をいい、このような熱硬化性樹脂としては、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂などがある。
【0063】
このように、本実施の形態9によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、液体不透過性シート材は、接着後硬化する接着剤によりクロマトグラフィー定量測定装置上に密着させることとしたので、接着後に糊材が反応層担体に移行することがなく、反応層の変色あるいは変性、固定化特異的タンパク質の変性あるいは失活を防ぐことが可能となった。
【0064】
(実施の形態10)
以下、実施の形態10について説明する。
本実施の形態10において、液体不透過性シート材の材料は、プラスチックテープのみならず、ビニルテープやPET(Polyethylene Terephthalate)のような、任意の液体不透過性材料を使用する構成とした。
【0065】
このように、本実施の形態10によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、液体不透過性シート材は、透明または半透明な材質としたので、検出領域の結果を外部から測定する際に、目視により検出が可能なため計測を容易に行うことができる。
【0066】
(実施の形態11)
以下、実施の形態11について説明する。
本実施の形態11において、液体不透過性シート材に使用される材料は、半透明あるいは不透明な任意の液体不透過性材料とし、外部から反応結果が容易に測定できるように、測定部となる抗体固定化部5(図1参照)の領域上に透明な窓を設けることとした。また、その窓部分の材料としては、プラスチックテープや、ビニルテープ、あるいはPETのような任意の液体不透過性材料が使用可能である。
【0067】
このように、本実施の形態11によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、液体不透過性シート材が半透明または不透明の材料を用いて、検出領域の任意の部位に透明な窓を設けることとしたので、検出領域の結果を外部から測定する際に、目視により検出が可能なため、計測を容易に行うことができる。
【0068】
(実施の形態12)
以下、実施の形態12について説明する。
本実施の形態12において、使用される細胞成分破壊物質は、界面活性剤や塩化ナトリウム、塩化カリウムといった任意の塩化物、サポニン類、リゾチームのような任意の溶菌効果をもつ物質を使用するものとした。
【0069】
このように、本実施の形態12によるクロマトグラフィー定量測定装置によれば、試料添加部に、上述した細胞成分破壊物質を保持した構成としたので、全血や細菌溶液のような細胞成分を含む液体試料を添加した場合でも、細胞成分の目詰まりによって浸透が悪化することがなく、短時間での定量計測が可能となった。
【0070】
(実施の形態13)
以下、実施の形態13について説明する。
本実施の形態13において、クロマトグラフィー定量測定装置は、予め任意の温度でエージングしておいた液体不透過性シート材を、クロマトグラフィー定量測定装置の表面及び側面に密着するように付着したものである。
なお、ここで示すエージングとは、任意の一定環境下において、任意の時間、液体不透過性シート材を放置することをいう。
【0071】
このように、本実施の形態13によるクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法によれば、液体不透過性シート材を予め任意の温度でエージングしておいたため、タンパク質や反応層に悪影響を及ぼす有機溶媒の揮発を促進することができるため、測定装置の保存安定性をより長期間に拡大することが可能となる。
【0072】
(実施の形態14)
以下、実施の形態14について説明する。
本実施の形態14において、クロマトグラフィー定量測定装置は、予めクロマトグラフィー定量測定装置上に配しておいた液体不透過性シート材を、任意の温度と圧力を同時にかけることで、クロマトグラフィー定量測定装置の表面及び側面に密着するように付着したものである。
なお、ここで示す接着剤は、熱をかけることで糊材が軟化し、接着後冷却されると硬化するものであり、好ましくは常温では軟化せず、より低温で溶融することが可能な融点の低い接着剤がよい。
【0073】
このように、本実施の形態14によるクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法によれば、液体不透過性シート材を温度と圧力を同時にかけることでクロマトグラフィー定量測定装置の表面及び側面に密着するように付着させることができるため、より強固に液体不透過性シート材をクロマトグラフィー定量測定装置上に付着することが可能となる。
【0074】
(実施の形態15)
以下、実施の形態15について説明する。
本実施の形態15において、クロマトグラフィー定量測定装置は、熱をかけることによって溶融し粘着性を帯びる性状を有し、接着後は硬化する性質を有する接着剤を用いて液体不透過性シート材を付着するようにしたものである。
【0075】
このように、本実施の形態15によるクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法によれば、液体不透過性シート材に施された接着剤が熱をかけることによって溶融し粘着性を帯びる性状となり、液体不透過性シート材が接着後は硬化する接着剤によってクロマトグラフィー定量測定装置表面に付着させたため、保存期間中のクロマトグラフィー定量測定装置へ糊材が浸透することがないため、より長期間安定な状態で、クロマトグラフィー定量測定装置の性能を保持することが可能となる。
【0076】
【実施例】
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例になんら制約されるものではない。
【0077】
(尿中hCGの定量)
ニトロセルロース膜中に抗hCG−β抗体固定化ライン、及び抗hCG−α抗体と金コロイドとの複合体の広いバンドを含む免疫クロマトグラフィー試験片を製造した。この試験片を図2に示す。図中、試験片は、抗体固定化部5と、それよりも前にある抗hCG−α抗体と金コロイドとの複合体が含有された領域である標識物保持部位3と、試料添加部2とを含む。これらの試験片は、次のようにして製造した。
【0078】
実施例1.
クロマトグラフィー試験片の調製
リン酸緩衝溶液にて希釈して濃度調整をした抗hCG−β抗体溶液を準備した。この抗体溶液を溶液吐出装置を用いて、ニトロセルロース膜上に塗布した。これにより、ニトロセルロース膜上に検出用の抗体固定化ラインが得られた。このニトロセルロース膜を乾燥後、1%スキムミルクを含有するTris−HCl緩衝溶液中に浸漬して30分間緩やかに振った。30分後、Tris−HCl緩衝溶液槽に膜を移動し、10分間緩やかに振った後に、別のTris−HCl緩衝溶液槽にてさらに10分間緩やかに振り、膜の洗浄を行なった。2度洗浄を行った後に、膜を洗浄液から取り出して、室温で乾燥させた。
【0079】
金コロイドは、0.01%塩化金酸の100℃溶液を還流中に1%クエン酸溶液を加えることによって調製した。そして、還流を30分間続けた後に、冷却した。0.2Mの炭酸カリウム溶液によって、pH9に調製した金コロイド溶液に、抗hCG−α抗体を加えて数分間攪拌した後に、10%BSA(牛血清アルブミン)溶液pH9を最終1%になる量だけ加えて攪拌することで、抗体金コロイド複合体(標識抗体)を調製した。この標識抗体溶液を4℃、20000Gで50分間遠心分離することによって、標識抗体を単離して、それを洗浄緩衝液(1%BSA・リン酸緩衝液)中に懸濁した後に、遠心分離を行って、標識抗体を洗浄単離した。この標識抗体を洗浄緩衝液で懸濁して、0.8μmのフィルタにて濾過した後に、当初の金コロイド溶液量の10分の1に調製して、4℃で貯蔵した。
【0080】
標識抗体溶液を溶液吐出装置にセットして、抗hCG−β抗体固定化乾燥膜上の抗体固定化位置から離れた位置に塗布した後に、膜を乾燥させた。これによって、固定化膜上に標識抗体保持部位が得られた。
【0081】
このようにして調製された標識抗体保持部位を含む抗体固定化膜を、反応層担体支持体上に貼付け、不織布を試料添加部として、ガラス繊維ろ紙を吸水部として付け加えてから、0.5cm幅の細片に切断して、この試験片上に、試料添加部を半分除いた、試験片表面全体に透明テープを貼付た試験片を作製した。
【0082】
実施例2.
試料の調製
ヒト男子尿に既知濃度のhCG溶液を加えることにより、さまざまな既知濃度のhCG溶液を調製した。
【0083】
実施例3.
呈色度合の測定
0、100、1000、10000U/lのhCGを含有するヒト男子尿を試験片に添加して展開処理した。各hCG濃度のヒト男子尿に対する試験片上の抗体固定化部の呈色状況を反射型分光光度計で測定した。520nmの波長における吸光度を計測して、予め作成しておいたhCG濃度と吸光度との関係を示す検量線に代入した。その結果を図7に示す。本来、例えば1000U/lのhCGを含有するヒト男子尿の吸光度を計測し、その吸光度を検量線に代入すると、hCG濃度は1000U/lとなるはずであるが、実際には、少しずれることになり、そのずれの大きさにより、その測定の正確さを知ることができる。
【0084】
図7(a)は、クロマトグラフィー定量測定装置を液体不透過性シート材にて密着し、被覆した場合での定量性能を表した図であり、図7(b)は液体不透過性シート材がない場合での定量性能を表した図である。
図7において、クロマトグラフィー定量測定装置に液体試料を添加し、3分後の呈色度合の測定値を基に、分析対象物の濃度を換算した結果を表している。まず、シート材がある場合(図7(a))は、CV値(変動係数)が0〜10%であるのに対して、シート材がない場合は、CV値(図7(b))が27〜42%と、大きなばらつきを示し定量性能が悪いことが分かる。以上の結果から、クロマトグラフィー定量測定装置に液体不透過性シート材を被覆することで、定量性能の向上に大きく関与していることが理解できる。
【0085】
なお、本発明の実施の形態におけるクロマトグラフィー定量測定装置として、ニトロセルロースやガラス繊維濾紙のような、任意の多孔質性担体で構成されたクロマトグラフィー材料からなる試験片が用いられている。このような材料からなる試験片は、例えば、抗原抗体反応のような任意の測定原理を用いて、ある特定物質を分析検出し、定量する機能をもっている。また、測定される液体試料としては、例えば、水や水溶液、尿、血液、体液、固体及び粉体や気体を溶かした溶液などがあり、その用途としては、例えば、尿検査や妊娠検査、水質検査、便検査、土壌分析、食品分析などがある。
このような構成により、任意の被検査溶液である液体試料に存在する分析対象物を、簡単かつ確実に短時間で定量測定することが可能となった。
【0086】
【発明の効果】
以上のように、本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料を添加する部分と、移動可能な標識試薬が保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた標識試薬と結合反応が行われる部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備えたことを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となった。
【0087】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料を添加する部分と、移動可能な予め用意された分析対象物と標識試薬とからなる結合体試薬がある一定量保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた上記結合体試薬と上記液体試料中の分析対象物とが競争的結合反応を行う部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備えたことを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また、一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となった。
【0088】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料中の細胞成分を破壊する物質が保持された液体試料を添加する部分と、移動可能な標識試薬が保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた標識試薬と結合反応が行われる部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備えたことを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料中の細胞成分を破壊することで、液体試料の浸透状況を均一にし、また、一定時間に流れる試料量や標識試薬の量を制御することが可能となった。
【0089】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料中の細胞成分を破壊する物質が保持された液体試料を添加する部分と、移動可能な予め用意された分析対象物と標識試薬とからなる結合体試薬がある一定量保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた上記結合体試薬と上記液体試料中の分析対象物とが競争的結合反応を行う部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備えたことを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透状況を均一にし、また、一定時間に流れる試料量や結合体試薬の量を制御することが可能となった。
【0090】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、液体試料を添加する一部分を除いた表面、または、表面ないし裏面に、上記液体不透過性シート材を備えたことを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透状況を均一にすることができた。さらに、標識試薬も均一な濃度で流出することが可能となり、呈色部分に上乗せされるバックグラウンド値の影響を低く抑えることが可能となった。
【0091】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記反応層担体支持体を取り除いた構成を有し、液体試料を添加する一部分を除いた周囲に、上記液体不透過性シート材を備えたことを特徴としたので、材料数の削減を図ることが可能となった。さらに、液体試料の浸透状況を均一にし、一定時間に流れる試料量や標識試薬の量を制御することが可能となった。また、液体試料が隙間から漏れることはなく、かつ、液体試料が試料添加部以外の外部から侵入することもない。
【0092】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、添加された液体試料が浸透する方向に対して、上記液体不透過性シート材の垂直側面が開放されていることを特徴としたので、液体が浸透して行く際の空気の逃げ道を浸透方向にのみ限定し、液体試料と標識試薬は均一な濃度で流出することが可能となった。
【0093】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、添加された液体試料が浸透する方向に対して、上記液体不透過性シート材の端部が、上記クロマトグラフィー定量測定装置の端部の任意の場所で開放されていることを特徴としたので、液体が浸透して行く際の空気の逃げ道を浸透方向にのみ限定し、液体試料と標識試薬は均一な濃度で流出することが可能となった。
【0094】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体不透過性シート材は、任意の粘着性物質からなる接着剤によって付着することを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、液体試料の浸透によって、液体不透過性シート材が剥離することがない。
【0095】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体不透過性シート材は、任意の接着後硬化する接着剤によって付着することを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、液体試料の浸透によって液体不透過性シート材が剥離することがない。また、接着剤は接着後硬化するため、センサ切断時に切断器具への糊材の付着がなく、また、大量生産が容易となるばかりか、反応層へ糊材が浸透することがなく、反応層担体や特異的タンパク質の変性を防ぐことができることにより、クロマトグラフィー定量測定装置の性能を長期間保持することができる。
【0096】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、液体不透過性シート材に施されている接着剤が熱可塑性樹脂からなることを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、液体試料の浸透によって液体不透過性シート材が剥離することがない。また、接着剤は接着後冷却することにより固化するため、センサ切断時に切断器具への糊材の付着がなく、また、大量生産が容易となるばかりか、反応層へ糊材が浸透することがなく、反応層担体や特異的タンパク質の変性を防ぐことができることにより、クロマトグラフィー定量測定装置の性能を長期間保持することができる。
【0097】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、液体不透過性シート材に施されている接着剤が熱硬化性樹脂からなることを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、液体試料の浸透によって液体不透過性シート材が剥離することがない。また、接着剤は接着後硬化して溶融することはないため、センサ切断時に切断器具への糊材の付着がなく、また、大量生産が容易となるばかりか、反応層へ糊材が浸透することがなく、反応層担体や特異的タンパク質の変性を防ぐことができることにより、クロマトグラフィー定量測定装置の性能を長期間保持することができる。
【0098】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体不透過性シート材は、透明あるいは半透明な任意の液体不透過性材料からなることを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、検出領域の結果を外部から測定する際に、目視により検出が可能なため計測が容易である。
【0099】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体不透過性シート材は、半透明あるいは不透明な任意の液体不透過性材料からなり、検出領域に透明な窓を備えたことを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、検出領域の結果を外部から測定する際に、目視により検出が可能なため計測が容易である。
【0100】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体試料を添加する部分に保持された細胞成分を破壊する物質は、界面活性剤であることを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、全血や細菌溶液などの液体試料で起こる細胞成分の目詰まりを回避し、浸透状況を均一にすることで、短時間でより正確な定量測定が可能となった。
【0101】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体試料を添加する部分に保持された、細胞成分を破壊する物質は、塩化ナトリウムや塩化カリウムなどの塩化物からなることを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、全血や細菌溶液などの液体試料で起こる細胞成分の目詰まりを回避し、浸透状況を均一にすることにより、結合反応を阻害することなく短時間でより正確な定量測定が可能となった。
【0102】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体試料を添加する部分に保持された、細胞成分を破壊する物質は、サポニン類であることを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、全血や細菌溶液などの液体試料で起こる細胞成分の目詰まりを回避し、浸透状況を均一にすることにより、短時間でより正確な定量測定が可能となった。
【0103】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置において、上記液体試料を添加する部分に保持された、細胞成分を破壊する物質は、リゾチームなどの溶菌効果をもつ物質であることを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、細菌溶液などの液体試料で起こる細胞成分の目詰まりを回避し、浸透状況を均一にすることにより、結合反応を阻害することなく短時間でより正確な定量測定が可能となった。
【0104】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置を製造する方法において、上記液体不透過性シート材を予め任意の温度でエージングした後に、クロマトグラフィー定量測定装置上の表面及び側面に密着するように付着することを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、エージングすることにより液体不透過性シート材の接着剤等に含まれるタンパク質や反応層に悪影響を及ぼす有機溶媒の揮発を促進することが可能となり、より長期間の保存安定性を可能とした。
【0105】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置を製造する方法において、上記液体不透過性シート材を配し、任意の温度と圧力をかけることで、クロマトグラフィー定量測定装置上の表面及び側面に液体不透過性シート材を密着するように付着することを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、より強固に液体不透過性シート材をクロマトグラフィー測定装置の表面及び側面に接着することが可能となる。
【0106】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置の製造方法において、上記液体不透過性シート材に施された接着剤は、常温よりも高い温度によって溶融し粘着性を帯びる性状となり、接着後は硬化する接着剤によって付着することを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、液体試料の浸透によって液体不透過性シート材が剥離することがない。また、接着剤は接着後硬化するため、センサ切断時に切断器具への糊材の付着がなく、また、大量生産が容易となるばかりか、反応層への糊材の移行がなく、反応層担体や特異的タンパク質の変性を防ぐことができることにより、クロマトグラフィー定量測定装置の長期間の性能を保持した試験片の製造方法が提供される。
【0107】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置の製造方法において、上記液体不透過性シート材に施された接着剤は熱可塑性樹脂からなることを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、液体試料の浸透によって液体不透過性シート材が剥離することがない。また、接着剤は接着後冷却することにより固化するため、センサ切断時に切断器具への糊材の付着がなく、また、大量生産が容易となるばかりか、反応層へ糊材が浸透することがなく、反応層担体や特異的タンパク質の変性を防ぐことができるため、クロマトグラフィー定量測定装置の性能を長期間保持することができる。
【0108】
本発明のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法によれば、上記クロマトグラフィー定量測定装置の製造方法において、上記液体不透過性シート材に施された接着剤は、熱硬化性樹脂からなることを特徴としたので、水分の蒸発を防ぎ、液体試料の浸透方向と浸透状況を均一にし、また一定時間に流れる液体試料と標識試薬は、均一な濃度で流出することが可能となるばかりでなく、液体試料の浸透によって液体不透過性シート材が剥離することがない。また、接着剤は接着後硬化して溶融することがないため、センサ切断時に切断器具への糊材の付着がなく、また、大量生産が容易となるばかりか、反応層へ糊材が浸透することがなく、反応層担体や特異的タンパク質の変性を防ぐことができるため、クロマトグラフィー定量測定装置の性能を長期間保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるクロマトグラフィー定量測定装置の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態におけるクロマトグラフィー定量測定装置の液体不透過性シート材を取り除いた免疫クロマトグラフィー試験片
【図3】本発明の実施の形態5におけるクロマトグラフィー定量測定装置の構成を示す図
【図4】同クロマトグラフィー定量測定装置において、浸透方向に対して垂直側面から見た断面図
【図5】本発明の実施の形態6におけるクロマトグラフィー定量測定装置において、反応層担体支持体を液体不透過性シート材が兼ね備えた構成を示す図
【図6】同クロマトグラフィー定量測定装置において、浸透方向に対して垂直側面から見た断面図
【図7】実験例として、反応層担体を液体不透過性シート材で密着させて被覆した場合(a)と、液体不透過性シート材がない場合(b)での定量性能を表した図
【符号の説明】
1 反応層担体支持体
2 試料添加部
3 標識物保持部位
4 反応層
5 抗体固定化部
6 吸水部
7 液体不透過性シート材

Claims (21)

  1. 湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料を添加する部分と、移動可能な標識試薬が保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた標識試薬と結合反応が行われる部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、
    液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備え、
    液体試料を添加する一部分、および湿潤可能な層の展開方向の終末端面、を除いた表面および側面に、液体不透過性シート材を密着させて設けた、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  2. 湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料を添加する部分と、移動可能な予め用意された分析対象物と標識試薬とからなる結合体試薬がある一定量保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた上記結合体試薬と上記液体試料中の分析対象物とが競争的結合反応を行う部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、
    液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備え、
    液体試料を添加する一部分、および湿潤可能な層の展開方向の終末端面、を除いた表面および側面に、液体不透過性シート材を密着させて設けた、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  3. 湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料中の細胞成分を破壊する物質が保持された液体試料を添加する部分と、移動可能な標識試薬が保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた標識試薬と結合反応が行われる部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、
    液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備え、
    液体試料を添加する一部分、および湿潤可能な層の展開方向の終末端面、を除いた表面および側面に、液体不透過性シート材を密着させて設けた、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  4. 湿潤可能でない反応層担体支持体と、該支持体の上部に形成された1ないし任意の数の部材からなる湿潤可能な層とを有し、該湿潤可能な層は、液体試料中の細胞成分を破壊する物質が保持された液体試料を添加する部分と、移動可能な予め用意された分析対象物と標識試薬とからなる結合体試薬がある一定量保持された部分と、液体試料中の分析対象物と特異的に結合可能な物質を備えた上記結合体試薬と上記液体試料中の分析対象物とが競争的結合反応を行う部分と、液体試料を吸収する部分とからなる、クロマトグラフィー定量測定装置において、
    液体試料を添加する一部分を除いた表面及び側面に密着された状態で設けられた液体不透過性シート材を備え、
    液体試料を添加する一部分、および湿潤可能な層の展開方向の終末端面、を除いた表面および側面に、液体不透過性シート材を密着させて設けた、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    液体試料を添加する一部分を除いた表面、または、表面ないし裏面に、上記液体不透過性シート材を備えた、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    上記反応層担体支持体を取り除いた構成を有し、液体試料を添加する一部分を除いた周囲に、上記液体不透過性シート材を備えた、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  7. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    上記液体不透過性シート材は、任意の粘着性物質からなる接着剤によって付着する、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  8. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    上記液体不透過性シート材は、任意の接着後硬化する接着剤によって付着する、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  9. 請求項7に記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    液体不透過性シート材に施されている接着剤が熱可塑性樹脂からなる、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  10. 請求項7に記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    液体不透過性シート材に施されている接着剤が熱硬化性樹脂からなる、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  11. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    上記液体不透過性シート材は、透明あるいは半透明な任意の液体不透過性材料からなる、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  12. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    上記液体不透過性シート材は、半透明あるいは不透明な任意の液体不透過性材料からなり、
    検出領域に透明な窓を備えた、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  13. 請求項3または請求項4に記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    上記液体試料を添加する部分に保持された細胞成分を破壊する物質は、界面活性剤である、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  14. 請求項3または請求項4に記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    上記液体試料を添加する部分に保持された、細胞成分を破壊する物質は、塩化ナトリウムや塩化カリウムなどの塩化物からなる、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  15. 請求項3または請求項4に記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    上記液体試料を添加する部分に保持された、細胞成分を破壊する物質は、サポニン類である、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  16. 請求項3または請求項4に記載のクロマトグラフィー定量測定装置において、
    上記液体試料を添加する部分に保持された、細胞成分を破壊する物質は、リゾチームなどの溶菌効果をもつ物質である、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー定量測定装置。
  17. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のクロマトグラフィー定量測定装置を製造する方法において、
    上記液体不透過性シート材を予め任意の温度でエージングした後に、クロマトグラフィー定量測定装置上の表面及び側面に密着するように付着する、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー測定装置の製造方法。
  18. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のクロマトグラフィー定量測定装置を製造する方法において、
    上記液体不透過性シート材を配し、任意の温度と圧力をかけることで、クロマトグラフィー定量測定装置上の表面及び側面に液体不透過性シート材を密着するように付着する、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー測定装置の製造方法。
  19. 請求項17または請求項18に記載のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法において、
    上記液体不透過性シート材に施された接着剤は、常温よりも高い温度によって溶融し粘着性を帯びる性状となり、接着後は硬化する接着剤によって付着する、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー測定装置の製造方法。
  20. 請求項19に記載のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法において、
    上記液体不透過性シート材に施された接着剤は熱可塑性樹脂からなる、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー測定装置の製造方法。
  21. 請求項19に記載のクロマトグラフィー定量測定装置の製造方法において、
    上記液体不透過性シート材に施された接着剤は、熱硬化性樹脂からなる、
    ことを特徴とするクロマトグラフィー測定装置の製造方法。
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