JPH1194818A - 分析装置 - Google Patents
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- JPH1194818A JPH1194818A JP25213097A JP25213097A JPH1194818A JP H1194818 A JPH1194818 A JP H1194818A JP 25213097 A JP25213097 A JP 25213097A JP 25213097 A JP25213097 A JP 25213097A JP H1194818 A JPH1194818 A JP H1194818A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 ラミネート材で覆ったシート状反応層担体を
液体試料の保持容器に内蔵し、この保持容器を保存用の
包装として兼ねることで、発生する廃棄物の少量化と測
定操作を簡素化する。 【解決手段】 ラミネート材で覆われた液体試料吸水部
１，反応層２，吸水部３からなるシート状反応層担体を
保持容器に内蔵し一体化する。保持容器はアルミシート
などの防湿材料からなり、使用時まで密封しており、使
用時に開封部の破線に沿って開封し容器となる。クロマ
トグラフィーの結果は確認窓８より外部から観察でき
る。
液体試料の保持容器に内蔵し、この保持容器を保存用の
包装として兼ねることで、発生する廃棄物の少量化と測
定操作を簡素化する。 【解決手段】 ラミネート材で覆われた液体試料吸水部
１，反応層２，吸水部３からなるシート状反応層担体を
保持容器に内蔵し一体化する。保持容器はアルミシート
などの防湿材料からなり、使用時まで密封しており、使
用時に開封部の破線に沿って開封し容器となる。クロマ
トグラフィーの結果は確認窓８より外部から観察でき
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はクロマトグラフィー
を用いた液体試料の分析装置に関し、クロマトグラフィ
ー材料からなるシート状反応層担体を、被検査溶液を保
持する容器に一体的に内蔵するとともに、この容器にて
長期保存が可能なように包装形態を工夫したものであ
る。
を用いた液体試料の分析装置に関し、クロマトグラフィ
ー材料からなるシート状反応層担体を、被検査溶液を保
持する容器に一体的に内蔵するとともに、この容器にて
長期保存が可能なように包装形態を工夫したものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】液体試料の化学試験あるいは臨床検査試
験を実施するには、クロマトグラフィーを用いた分析が
汎用されている。この分析における一般的な形態とし
て、クロマトグラフィー材料からなるシート状反応層担
体を含む分析装置の一部に、被検査溶液である液体試料
を添加し分析測定している。
験を実施するには、クロマトグラフィーを用いた分析が
汎用されている。この分析における一般的な形態とし
て、クロマトグラフィー材料からなるシート状反応層担
体を含む分析装置の一部に、被検査溶液である液体試料
を添加し分析測定している。
【０００３】この分析測定を実現する従来の分析装置と
して、プラスチック等の液体不透過性樹脂材料からなる
スティック状の中空ケーシング内に、シート状反応層担
体を保持したものがある。液体試料の添加方法として
は、分析装置に直接に液体試料を添加したり、予め容器
に液体試料を保持して、そこへ分析装置の一部を浸した
り、あるいは容器から少量の液体試料を取り出し、分析
装置の一部に添加したりしている。
して、プラスチック等の液体不透過性樹脂材料からなる
スティック状の中空ケーシング内に、シート状反応層担
体を保持したものがある。液体試料の添加方法として
は、分析装置に直接に液体試料を添加したり、予め容器
に液体試料を保持して、そこへ分析装置の一部を浸した
り、あるいは容器から少量の液体試料を取り出し、分析
装置の一部に添加したりしている。
【０００４】このような分析装置は、製造してから使用
されるまで、長期間の性能維持のため、アルミシール等
の防湿材料を用いて個々に密封包装されたり、また複数
個をまとめてアルミ缶などに密閉されたりしていた。
されるまで、長期間の性能維持のため、アルミシール等
の防湿材料を用いて個々に密封包装されたり、また複数
個をまとめてアルミ缶などに密閉されたりしていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の分析装置に
おいては、測定の際に液体試料を直接添加できるので簡
便ではあるものの、添加される液体試料の量が不安定で
試料不足を生じたり、試験用デバイスが中空ケーシング
を用いた構造のため、逆に反応部分全体に液体試料が飛
散・逆流・上回りする等してクロマトグラフィーが確実
に開始されなかったりして、測定が十分に行われない場
合があった。
おいては、測定の際に液体試料を直接添加できるので簡
便ではあるものの、添加される液体試料の量が不安定で
試料不足を生じたり、試験用デバイスが中空ケーシング
を用いた構造のため、逆に反応部分全体に液体試料が飛
散・逆流・上回りする等してクロマトグラフィーが確実
に開始されなかったりして、測定が十分に行われない場
合があった。
【０００６】また一度容器に液体試料を採取し保持する
タイプでは、検体量の不足が生じる可能性は低いもの
の、容器に試料を採取する操作、シート状反応担体に添
加する操作、これを取り出した後に結果確認する操作と
いうように、作業手順が多く複雑で扱い難いといった問
題があった。
タイプでは、検体量の不足が生じる可能性は低いもの
の、容器に試料を採取する操作、シート状反応担体に添
加する操作、これを取り出した後に結果確認する操作と
いうように、作業手順が多く複雑で扱い難いといった問
題があった。
【０００７】更に、測定中の装置は水平に放置すること
が不可欠であり、測定者が誤って測定装置を転倒・落下
させたときには、測定が正確に行われないといった問題
があった。
が不可欠であり、測定者が誤って測定装置を転倒・落下
させたときには、測定が正確に行われないといった問題
があった。
【０００８】また、分析装置を包装する防湿のためのア
ルミシールの袋やアルミ缶などは、使用後にその多くが
使い捨てである分析装置に加え、廃棄物を増やす一原因
となっていた。
ルミシールの袋やアルミ缶などは、使用後にその多くが
使い捨てである分析装置に加え、廃棄物を増やす一原因
となっていた。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明においては、作業
手順と分析装置の包装形態を限りなく簡素化すること
で、発生する廃棄物の少量化を目指し、液体試料不足や
シート状反応層担体上の反応部分への液体試料の飛散・
逆流・上回りのような過失を無くし、性能を長期間維
持、分析をスムースかつ確実に行うことを目的とする。
手順と分析装置の包装形態を限りなく簡素化すること
で、発生する廃棄物の少量化を目指し、液体試料不足や
シート状反応層担体上の反応部分への液体試料の飛散・
逆流・上回りのような過失を無くし、性能を長期間維
持、分析をスムースかつ確実に行うことを目的とする。
【００１０】上記課題を解決するために本発明は、シー
ト状反応層担体を保持するための中空ケーシングを使用
せず、クロマトグラフィー材料からなるシート状反応層
担体をラミネート材で覆い、それを性能の長期間維持等
を目的に使用する包装材料で構成された容器に内蔵して
一体化させ、そしてこの容器の開口部を密封しておき、
使用時に開封して試料を採取する構造を採っている。
ト状反応層担体を保持するための中空ケーシングを使用
せず、クロマトグラフィー材料からなるシート状反応層
担体をラミネート材で覆い、それを性能の長期間維持等
を目的に使用する包装材料で構成された容器に内蔵して
一体化させ、そしてこの容器の開口部を密封しておき、
使用時に開封して試料を採取する構造を採っている。
【００１１】この分析装置は、試料保持の容器が包装材
料と試験用デバイスを兼ねており、検体不足の解消、試
料添加時や装置の転倒・落下時に生じていた反応部分へ
の液体試料の飛散・逆流・上回りといった測定ミスの回
避ばかりでなく、作業手順の簡素化と使い捨て測定装置
から発生する廃棄物の少量化が可能となるよう構成した
ものである。
料と試験用デバイスを兼ねており、検体不足の解消、試
料添加時や装置の転倒・落下時に生じていた反応部分へ
の液体試料の飛散・逆流・上回りといった測定ミスの回
避ばかりでなく、作業手順の簡素化と使い捨て測定装置
から発生する廃棄物の少量化が可能となるよう構成した
ものである。
【００１２】本発明における液体試料保持の容器は、筒
状立体または袋状の平面といった任意の形状からなる。
容器の開口部は、分析装置の性能維持のために使用時ま
で密封されており、密着部分を切り取る等の開封作業に
よって試料添加可能な開口部が設けられる構造を有し、
測定結果確認用の窓も設置している。
状立体または袋状の平面といった任意の形状からなる。
容器の開口部は、分析装置の性能維持のために使用時ま
で密封されており、密着部分を切り取る等の開封作業に
よって試料添加可能な開口部が設けられる構造を有し、
測定結果確認用の窓も設置している。
【００１３】この容器は、例えばプラスチックやアルミ
シールのような任意の液体不透過性防湿材料で構成され
ており、液体試料を一時的あるいは半永久的に保持する
ことでシート状反応層担体の一部と液体試料が接触し、
クロマトグラフィーを開始する方式を採っている。
シールのような任意の液体不透過性防湿材料で構成され
ており、液体試料を一時的あるいは半永久的に保持する
ことでシート状反応層担体の一部と液体試料が接触し、
クロマトグラフィーを開始する方式を採っている。
【００１４】この分析装置を用いれば、開封後、液体試
料を容器に採取あるいは添加する以外の他の操作は一切
行わなくてよい。また、試験用デバイスと包装材料を兼
ねているため、使用済の分析装置以外の廃棄物は発生し
ない。
料を容器に採取あるいは添加する以外の他の操作は一切
行わなくてよい。また、試験用デバイスと包装材料を兼
ねているため、使用済の分析装置以外の廃棄物は発生し
ない。
【００１５】また本発明においてシート状反応層担体と
は、クロマトグラフィー材料からなる試験ストリップで
あり、この試験ストリップは、酵素反応あるいは抗原抗
体反応のような任意の測定原理を用いたクロマトグラフ
ィーにより、ある特定物質を分析検出・定量する機能を
持っている。このシート状反応層担体をテープ等の液体
不透過性ラミネート材料によって覆い、液体試料保持容
器に内蔵させる。シート状反応層担体は、ラミネート材
にて覆われていることにより、試料添加時や装置の転倒
・落下等により生じていた、反応部分への液体試料の飛
散・逆流・上回りが防止可能となり、確実な測定と測定
精度向上が実現できる。
は、クロマトグラフィー材料からなる試験ストリップで
あり、この試験ストリップは、酵素反応あるいは抗原抗
体反応のような任意の測定原理を用いたクロマトグラフ
ィーにより、ある特定物質を分析検出・定量する機能を
持っている。このシート状反応層担体をテープ等の液体
不透過性ラミネート材料によって覆い、液体試料保持容
器に内蔵させる。シート状反応層担体は、ラミネート材
にて覆われていることにより、試料添加時や装置の転倒
・落下等により生じていた、反応部分への液体試料の飛
散・逆流・上回りが防止可能となり、確実な測定と測定
精度向上が実現できる。
【００１６】本発明における液体試料としては例えば、
水や水溶液・尿・血液・体液・固体及び粉体や気体を溶
かした溶液などがあり、試験項目としては、クロマトグ
ラフィーを用いた尿検査や妊娠検査・便検査・水質検査
・土壌分析・食品分析などがある。
水や水溶液・尿・血液・体液・固体及び粉体や気体を溶
かした溶液などがあり、試験項目としては、クロマトグ
ラフィーを用いた尿検査や妊娠検査・便検査・水質検査
・土壌分析・食品分析などがある。
【００１７】これにより、任意の被検査溶液である液体
試料を簡単かつ確実に測定することが可能となる。
試料を簡単かつ確実に測定することが可能となる。
【００１８】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、クロマトグラフィーを用いて液体試料中の特定成分
を分析する装置であって、クロマトグラフィー材料から
なるシート状反応層担体が、被検査溶液である液体試料
を保持する容器と一体化されて内蔵されており、前記容
器は、性能の長期間維持のためにその容器内部が外部環
境から遮断されて使用直前まで密封状態にあって、使用
時に開封されて試料を採取し保持可能な構造を有してお
り、前記シート状反応層担体は、その一部分のみが容器
中に採取された液体試料と接触するように、ラミネート
材を用いて覆われていることを特徴とする分析装置とし
たものである。
は、クロマトグラフィーを用いて液体試料中の特定成分
を分析する装置であって、クロマトグラフィー材料から
なるシート状反応層担体が、被検査溶液である液体試料
を保持する容器と一体化されて内蔵されており、前記容
器は、性能の長期間維持のためにその容器内部が外部環
境から遮断されて使用直前まで密封状態にあって、使用
時に開封されて試料を採取し保持可能な構造を有してお
り、前記シート状反応層担体は、その一部分のみが容器
中に採取された液体試料と接触するように、ラミネート
材を用いて覆われていることを特徴とする分析装置とし
たものである。
【００１９】本発明の請求項２に記載の発明は、シート
状反応層担体上での分析結果を、容器の外側あるいは内
側から判定できるよう構成したことを特徴とする請求項
１に記載の分析装置としたものである。
状反応層担体上での分析結果を、容器の外側あるいは内
側から判定できるよう構成したことを特徴とする請求項
１に記載の分析装置としたものである。
【００２０】これによれば、被検査溶液である液体試料
を保持する容器が、シート状反応層担体の長期間性能維
持のための密封包装材料を兼ねた構成しており、容器に
試料を採取あるいは添加するだけで測定が開始され、確
認窓を覗けば結果が分かる仕組みになっている。
を保持する容器が、シート状反応層担体の長期間性能維
持のための密封包装材料を兼ねた構成しており、容器に
試料を採取あるいは添加するだけで測定が開始され、確
認窓を覗けば結果が分かる仕組みになっている。
【００２１】試験結果を確認するために再度反応層担体
を取り出すなどの作業を行わなくてよく、テープ等の液
体不透過性ラミネート材料で覆われたシート状反応層担
体を内蔵しているため、反応部分への液体試料の飛散・
逆流・上回り等も懸念しなくてよい。容器中の液体試料
は、半永久的に放置しても良く、測定開始後に廃棄して
もよい。この分析装置は、試料保持容器と試験用デバイ
ス・密封包装材料を兼ねているため、使い捨ての測定装
置から発生する廃棄物を最小限に留める。またこの測定
装置を用いることにより、試料の過不足無く測定が出
来、液体試料の飛散・逆流・上回りを防ぎ、装置の転倒
・落下に関わらず簡単かつ確実に分析することが可能と
なる。
を取り出すなどの作業を行わなくてよく、テープ等の液
体不透過性ラミネート材料で覆われたシート状反応層担
体を内蔵しているため、反応部分への液体試料の飛散・
逆流・上回り等も懸念しなくてよい。容器中の液体試料
は、半永久的に放置しても良く、測定開始後に廃棄して
もよい。この分析装置は、試料保持容器と試験用デバイ
ス・密封包装材料を兼ねているため、使い捨ての測定装
置から発生する廃棄物を最小限に留める。またこの測定
装置を用いることにより、試料の過不足無く測定が出
来、液体試料の飛散・逆流・上回りを防ぎ、装置の転倒
・落下に関わらず簡単かつ確実に分析することが可能と
なる。
【００２２】（実施の形態）以下に本発明の請求項１〜
２に記載された発明の実施の形態について、図１〜１１
を用いて説明する。
２に記載された発明の実施の形態について、図１〜１１
を用いて説明する。
【００２３】図１は、免疫測定をおこなうクロマトグラ
フィー材料を示す。これは以下シート状反応層担体と総
称する。図１において、１は液体試料を採取あるいは添
加するための液体試料吸水部を示す。液体試料吸水部１
の一部領域が被検査溶液である液体試料と接触すると、
液体試料吸水部１の領域に浸透進行し反応層２の領域に
達する。
フィー材料を示す。これは以下シート状反応層担体と総
称する。図１において、１は液体試料を採取あるいは添
加するための液体試料吸水部を示す。液体試料吸水部１
の一部領域が被検査溶液である液体試料と接触すると、
液体試料吸水部１の領域に浸透進行し反応層２の領域に
達する。
【００２４】反応層２の領域には特異的タンパク質を固
定化している。抗原抗体反応を可視的に測定するために
用いる液体試料吸水部１の領域に設けた標識抗体と、反
応層２に固定化した抗体とによるサンドイッチ反応によ
り抗原の測定を行う。液体試料は最終的に吸水部３に吸
い取られ測定は終了する。これらクロマトグラフィー材
料は、ガラス繊維濾紙やニトロセルロースメンブレンな
どの任意の多孔質性担体で構成している。
定化している。抗原抗体反応を可視的に測定するために
用いる液体試料吸水部１の領域に設けた標識抗体と、反
応層２に固定化した抗体とによるサンドイッチ反応によ
り抗原の測定を行う。液体試料は最終的に吸水部３に吸
い取られ測定は終了する。これらクロマトグラフィー材
料は、ガラス繊維濾紙やニトロセルロースメンブレンな
どの任意の多孔質性担体で構成している。
【００２５】図２，３はラミネート材を用いてシート状
反応層担体を覆った様子を示している。図２は、セロハ
ンテープ等のラミネート材５上にシート状反応層担体を
貼り付けた構造で、この状態のシート状反応層担体を後
述の保持容器内部に貼り付ける。この際、なるべく気泡
を含まない様に貼り付ける必要性がある。
反応層担体を覆った様子を示している。図２は、セロハ
ンテープ等のラミネート材５上にシート状反応層担体を
貼り付けた構造で、この状態のシート状反応層担体を後
述の保持容器内部に貼り付ける。この際、なるべく気泡
を含まない様に貼り付ける必要性がある。
【００２６】液体試料吸水部１の一部はラミネート材で
覆われていないので、その部分から液体試料が吸水され
クロマトグラフィーが行われる。図３は、ラミネート材
５でシート状反応層担体全体を覆った構造で、液体試料
接触用窓口４を設けることにより、液体試料接触用窓口
４から液体試料吸水部１へ液体試料が吸水され、クロマ
トグラフィーが行われる。この場合、任意の材料を用い
て、液体試料接触用窓口４が液体試料と接触可能なよう
に、保持容器内側に向けて貼り付ける必要性がある。
覆われていないので、その部分から液体試料が吸水され
クロマトグラフィーが行われる。図３は、ラミネート材
５でシート状反応層担体全体を覆った構造で、液体試料
接触用窓口４を設けることにより、液体試料接触用窓口
４から液体試料吸水部１へ液体試料が吸水され、クロマ
トグラフィーが行われる。この場合、任意の材料を用い
て、液体試料接触用窓口４が液体試料と接触可能なよう
に、保持容器内側に向けて貼り付ける必要性がある。
【００２７】図２，３は、シート状反応層担体をラミネ
ート材で覆った一例であるが、このように液体試料吸水
部１の一部あるいは全てを除いたシート状反応層担体を
ラミネート材で覆うことで、液体試料の反応部への飛散
・逆流・上回りが回避可能となり、クロマトグラフィー
が確実に実施できる。このラミネート材は、セロハンテ
ープに限らずビニールテープやガムテープ、ラップのよ
うな透明・不透明・半透明の任意の液体不透過性材料で
実現可能である。
ート材で覆った一例であるが、このように液体試料吸水
部１の一部あるいは全てを除いたシート状反応層担体を
ラミネート材で覆うことで、液体試料の反応部への飛散
・逆流・上回りが回避可能となり、クロマトグラフィー
が確実に実施できる。このラミネート材は、セロハンテ
ープに限らずビニールテープやガムテープ、ラップのよ
うな透明・不透明・半透明の任意の液体不透過性材料で
実現可能である。
【００２８】図４は開封後の分析装置を示しており、図
６，７は開封前の外観を示している。図５は分析装置の
容器を内側から見た様子を示しており、図２のシート状
反応層担体を容器内部に取り付けた構成である。
６，７は開封前の外観を示している。図５は分析装置の
容器を内側から見た様子を示しており、図２のシート状
反応層担体を容器内部に取り付けた構成である。
【００２９】図８，９は図２の、図１０，１１は図３の
シート状反応層担体を取り付けた分析装置の断面図を示
しており、液体試料吸水部１は、少量の液体試料でも直
ちに接触・吸水し、クロマトグラフィーが実施可能なよ
う、保持容器の側面や底面等の任意の位置に配置された
構造をしている。
シート状反応層担体を取り付けた分析装置の断面図を示
しており、液体試料吸水部１は、少量の液体試料でも直
ちに接触・吸水し、クロマトグラフィーが実施可能なよ
う、保持容器の側面や底面等の任意の位置に配置された
構造をしている。
【００３０】６は被検査溶液である液体試料を採取し保
持するためのアルミシールで作られた保持容器を示す。
開封口９よりシールによる密閉部分を破線に沿って切り
取ることにより液体試料添加用の開口部を設ける。開口
部強化帯７により開口部を拡げ液体試料を添加または採
取する。これは容器の開口状態を保持するためのもの
で、容器の材料よりやや強度のあるものを使用するのが
望ましいが、必ずしも設置する必要性はない。また保持
容器６の構成材料は、例としてアルミシールを挙げた
が、外気等の環境から内部を遮断し、測定装置の性能の
長期保存が可能であれば任意の液体不透過性防湿材料で
よい。
持するためのアルミシールで作られた保持容器を示す。
開封口９よりシールによる密閉部分を破線に沿って切り
取ることにより液体試料添加用の開口部を設ける。開口
部強化帯７により開口部を拡げ液体試料を添加または採
取する。これは容器の開口状態を保持するためのもの
で、容器の材料よりやや強度のあるものを使用するのが
望ましいが、必ずしも設置する必要性はない。また保持
容器６の構成材料は、例としてアルミシールを挙げた
が、外気等の環境から内部を遮断し、測定装置の性能の
長期保存が可能であれば任意の液体不透過性防湿材料で
よい。
【００３１】８は測定結果を確認する確認窓を示し、結
果の出る位置を測定者にわかりやすくするために設置す
る。この内の一つは測定反応の終了を確認する窓であ
り、これらの窓は必ずしも２つである必要性はなく、１
つまたは多数あるいは構成材料によっては全く用意しな
くてもよい。またその設置位置は、試料保持容器の側面
あるいは底面など容器中の任意の位置に設置可能であ
り、シート状反応層担体の設置位置に合わせて設置する
ことが必要である。
果の出る位置を測定者にわかりやすくするために設置す
る。この内の一つは測定反応の終了を確認する窓であ
り、これらの窓は必ずしも２つである必要性はなく、１
つまたは多数あるいは構成材料によっては全く用意しな
くてもよい。またその設置位置は、試料保持容器の側面
あるいは底面など容器中の任意の位置に設置可能であ
り、シート状反応層担体の設置位置に合わせて設置する
ことが必要である。
【００３２】図５における１１は、図２のシート状反応
層担体を取り付けた構成を示しており、液体試料の保持
容器６にしっかりと固定している。このシート状反応層
担体１１は、必ずしも１つである必要性はなく、容器中
に数種の担体を内蔵、多項目測定が可能な形態にしても
よい。
層担体を取り付けた構成を示しており、液体試料の保持
容器６にしっかりと固定している。このシート状反応層
担体１１は、必ずしも１つである必要性はなく、容器中
に数種の担体を内蔵、多項目測定が可能な形態にしても
よい。
【００３３】以上の構成した分析装置において、まず密
閉部分を切り取り容器を開封する。開封された容器６に
液体試料を入れ放置する。するとシート状反応層担体中
の試料吸水部１より、液体試料と接触する部分から液体
試料が浸透、クロマトグラフィーが行われ測定が開始さ
れる。測定が進むにつれ、確認窓８に何らかの反応結果
が現れる。ある一定時間放置した後、または反応終了の
サインを確認後、測定結果を確認し結果を判断する。保
持容器６の形状としては、円もしくは多角形の筒状、ま
たは底の安定したあるいは不安定な袋状等の任意の形態
が考えられ、透明または半透明・不透明な任意の液体不
透過性材料で構成してかまわない。
閉部分を切り取り容器を開封する。開封された容器６に
液体試料を入れ放置する。するとシート状反応層担体中
の試料吸水部１より、液体試料と接触する部分から液体
試料が浸透、クロマトグラフィーが行われ測定が開始さ
れる。測定が進むにつれ、確認窓８に何らかの反応結果
が現れる。ある一定時間放置した後、または反応終了の
サインを確認後、測定結果を確認し結果を判断する。保
持容器６の形状としては、円もしくは多角形の筒状、ま
たは底の安定したあるいは不安定な袋状等の任意の形態
が考えられ、透明または半透明・不透明な任意の液体不
透過性材料で構成してかまわない。
【００３４】なお以上の説明では、クロマトグラフィー
で構成された免疫測定装置を例に挙げ説明したが、その
他の測定原理を用いたクロマトグラフィー装置について
も同様に実施可能である。
で構成された免疫測定装置を例に挙げ説明したが、その
他の測定原理を用いたクロマトグラフィー装置について
も同様に実施可能である。
【００３５】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、使い捨て
測定装置から生じる廃棄物を最小限に留め、作業手順が
簡素化されて測定がより容易になるばかりでなく、試料
添加不足や、飛散・逆流・上回りが回避でき、確実な測
定が可能となる。
測定装置から生じる廃棄物を最小限に留め、作業手順が
簡素化されて測定がより容易になるばかりでなく、試料
添加不足や、飛散・逆流・上回りが回避でき、確実な測
定が可能となる。
【図１】本発明の一実施の形態におけるクロマトグラフ
ィー材料を示す斜視図
ィー材料を示す斜視図
【図２】本発明の一実施の形態におけるラミネート化し
たシート状反応層担体の斜視図
たシート状反応層担体の斜視図
【図３】本発明の一実施の形態におけるラミネート化し
たシート状反応層担体の斜視図
たシート状反応層担体の斜視図
【図４】本発明の一実施の形態における分析装置の使用
時の状態を示す斜視図
時の状態を示す斜視図
【図５】本発明の一実施の形態における分析装置の内側
を示す側面図
を示す側面図
【図６】本発明の一実施の形態における分析装置の開封
前の状態を示す一側面図
前の状態を示す一側面図
【図７】本発明の一実施の形態における分析装置の開封
前の状態を示す一側面図
前の状態を示す一側面図
【図８】本発明の一実施の形態における分析装置の断面
図
図
【図９】本発明の一実施の形態における分析装置の断面
図
図
【図１０】本発明の一実施の形態における分析装置の断
面図
面図
【図１１】本発明の一実施の形態における分析装置の断
面図
面図
１ 液体試料吸水部 ２ 反応層 ３ 吸水部 ４ 液体試料接触用窓口 ５ ラミネート材 ６ 液体試料保持容器 ７ 開口部強化帯 ８ 測定結果確認窓 ９ 開封部 １０ 液体試料保持容器底部 １１ ラミネート化シート状反応層担体
Claims (2)
- 【請求項１】クロマトグラフィーを用いて液体試料中の
特定成分を分析する装置であって、クロマトグラフィー
材料からなるシート状反応層担体が、被検査溶液である
液体試料を保持する容器と一体化されて内蔵されてお
り、前記容器は、その容器内部の防湿のため外部環境か
ら遮断されるよう使用直前まで密封状態にあって、使用
時に開封されて試料を採取し保持可能な構造を有してお
り、前記シート状反応層担体は、その一部分のみが容器
中に採取された液体試料と接触するように、ラミネート
材を用いて覆われていることを特徴とする分析装置。 - 【請求項２】シート状反応層担体上での分析結果を、容
器の外側あるいは内側から判定できるよう構成したこと
を特徴とする請求項１に記載の分析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25213097A JPH1194818A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25213097A JPH1194818A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 分析装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1194818A true JPH1194818A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17232901
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25213097A Pending JPH1194818A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 分析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1194818A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000079279A1 (en) * | 1999-06-21 | 2000-12-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Quantitative chromatographic measuring device and method for manufacturing the same |
| EP2048498A1 (en) * | 2006-08-04 | 2009-04-15 | Arkray, Inc. | Analysis method and analysis apparatus |
-
1997
- 1997-09-17 JP JP25213097A patent/JPH1194818A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000079279A1 (en) * | 1999-06-21 | 2000-12-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Quantitative chromatographic measuring device and method for manufacturing the same |
| US6497842B1 (en) | 1999-06-21 | 2002-12-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Quantitative chromatographic measuring device and method for manufacturing the same |
| KR100421346B1 (ko) * | 1999-06-21 | 2004-03-06 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 크로마토그래피 정량 측정 장치 및 그의 제조 방법 |
| EP2048498A1 (en) * | 2006-08-04 | 2009-04-15 | Arkray, Inc. | Analysis method and analysis apparatus |
| EP2048498A4 (en) * | 2006-08-04 | 2009-12-30 | Arkray Inc | ANALYSIS PROCEDURE AND ANALYSIS DEVICE |
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