JP6143157B2 - 3次元検査診断用シート、3次元検査診断用デバイス、3次元検査診断用シートの製造方法および検査方法 - Google Patents

3次元検査診断用シート、3次元検査診断用デバイス、3次元検査診断用シートの製造方法および検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、イムノクロマト法等に用いられる3次元検査診断用シート、3次元検査診断用デバイス、3次元検査診断用シートの製造方法および検査診断方法に関する。
ELISA(Enzyme Linked ImmunoSorbent Assay)法は、現在、検体検査で最も一般的に使用されている検査方法である。しかし、高価な試薬キットと高価な測定装置を用いることから、先進国以外の現場においては、高価な装置を使用しなくても測定することができる臨床現場即時検査(POCT)、例えば、インフルエンザ検査等で用いられているイムノクロマトグラフィの需要が、近年特に高まっている。
イムノクロマトグラフィは、毛細管現象により抗体がメンブレン上を移動する際、サンプル中の抗原と標識抗体(抗原特異的抗体)と固相化された捕捉抗体(抗原特異的抗体)とにより、抗原抗体反応複合体が形成され、その標識色素を目視で確認する測定方法である。
図10に、一般的なイムノクロマトデバイスの模式図を示す。図10(a)が上面模式図であり、図10(b)が側面模式図である。イムノクロマトデバイス100において、サンプルパッド104はサンプルを滴下する場所であり、コンジュゲートパッド106には金コロイド標識抗体等の標識抗体(抗原特異的抗体)114が含まれ、吸収パッド108は余分なサンプルを吸収するものである。セルロースメンブレン等のメンブレン102には、テストライン110およびコントロールライン112が設けられ、テストライン110には、捕捉抗体(抗原特異的抗体)116が固相化され、コントロールライン112には、標識抗体特異的抗体118が固相化されている。
図11に一般的なイムノクロマトデバイスの測定原理を示す。図11(a)は、サンプルに抗原が含まれる場合(陽性)を示す模式図であり、図11(b)は、サンプルに抗原が含まれない場合(陰性)を示す模式図である。図11(a)において、抗原120を含むサンプルがサンプルパッド104に滴下され、サンプル中の抗原120はコンジュゲートパッド106において標識抗体(抗原特異的抗体)114と結合し、抗原−標識抗体結合体122が形成される。未反応の標識抗体114、抗原−標識抗体結合体122等は、毛細管現象によりメンブレン102上を移動し、テストライン110において、抗原−標識抗体結合体122が固相化された捕捉抗体(抗原特異的抗体)116と結合し、抗原抗体反応複合体124が形成されて集積され、金コロイド粒子等の標識が目視可能となる。未反応の標識抗体114は、コントロールライン112において、固相化された標識抗体特異的抗体118と結合し、標識抗体反応複合体126が形成されて集積され、金コロイド粒子等の標識が目視可能となる。余分なサンプルは、吸収パッド108により吸収される。このように、陽性の場合には、テストライン110およびコントロールライン112の双方において発色が観察される。
一方、図11(b)においては、抗原120を含まないサンプルがサンプルパッド104に滴下され、コンジュゲートパッド106に含まれる標識抗体114等は、毛細管現象によりメンブレン102上を移動するが、テストライン110においては捕捉抗体(抗原特異的抗体)116との反応は起こらない。標識抗体114は、コントロールライン112において、固相化された標識抗体特異的抗体118と結合し、標識抗体反応複合体126が形成されて集積され、金コロイド粒子等の標識が目視可能となる。このように、陰性の場合には、コントロールライン112のみにおいて発色が観察される。以上のようにして、サンプルの陽性および陰性が判定される。
しかし、図10,11に示すようなイムノクロマトデバイスの場合、主に1つの抗原の確認しかできず、多種類の抗原を一度のイムノクロマトグラフィで確認することができなかった。そこで、3次元マイクロ流体経路を利用して、多種類の抗原を一度のイムノクロマトグラフィで確認することが提案されている(例えば、特許文献1、非特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の3次元紙マイクロ検査診断用チップの概略構成を図12に示す。図12(a)に示すように、3次元紙マイクロ検査診断用チップ128は、図12(b)に示す一つのサンプル注入口140から複数に分岐した(図12(b)の例では2つに分岐)マクロ流体経路136を有する下部パーツ130と、上部パーツ134と下部パーツ130のマイクロ流体経路を接続するための接続孔およびマイクロ流体経路が開設され、マイクロ流体経路の一部に金コロイド標識抗体が添加されているコンジュゲートパッド106を有する中間部パーツ132と、複数のマクロ流体経路が平行に設置されてグループを形成し、サンプルの流れる順にテストゾーン110とコントロールゾーン112とが形成されたメンブレン102を備える上部パーツ134とを有し、テストゾーン110には捕捉抗体(抗原特異的抗体)116が固相化され、コントロールゾーン112には標識抗体特異的抗体118が固相化されている。
図12(a)に示すように、抗原120を含むサンプルが上部パーツ134のサンプル注入口138から注入され、サンプルは下部パーツ130において図12(b)に示す複数に分岐したマクロ流体経路136で分岐される。分岐されたサンプル中の抗原120は、中間部パーツ132のそれぞれのマイクロ流体経路の一部に設けられたコンジュゲートパッド106において標識抗体(抗原特異的抗体)114と結合し、抗原−標識抗体結合体122が形成される。未反応の標識抗体114、抗原−標識抗体結合体122等は、毛細管現象により上部パーツ134のメンブレン102上を移動し、テストライン110において、抗原−標識抗体結合体122は固相化された捕捉抗体(抗原特異的抗体)116と結合し、抗原抗体反応複合体124が形成されて集積され、金コロイド粒子等の標識が目視可能となる。未反応の標識抗体114は、コントロールライン112において、固相化された標識抗体特異的抗体118と結合し、標識抗体反応複合体126が形成されて集積され、金コロイド粒子等の標識が目視可能となる。余分なサンプルは、下部パーツ130における吸収パッド108により吸収される。
このような3次元紙マイクロ検査診断用チップは、上部パーツ、中間部パーツおよび下部パーツをそれぞれ作製した後、貼り合わせることにより製造される。また、各パーツにおける孔および流路は、不織布等に光硬化樹脂を含浸させた後、フォトレジスト法により孔および流路以外の部分を硬化させ、非硬化部分を除去する方法や、不織布等に印刷法等により孔および流路以外の部分にワックス等を含浸させた後に硬化させる方法等により形成される。
しかし、上記のような各パーツをそれぞれ製造して貼り合わせる方法では、位置合わせが困難であること、また、不織布等に光硬化樹脂やワックス等を含浸させる際に、所定の孔および流路以外の部分に光硬化樹脂やワックス等が拡散して、所望の形状に加工するのが困難であること等により、量産性に劣る。また、コンジュゲートパッドが中間部パーツに形成されて上部パーツと下部パーツに挟まれる形態であるため、検査対象の抗原に特異的な標識抗体を含むコンジュゲートパッドを有する3次元紙マイクロ検査診断用チップを、検査対象に合わせてそれぞれ製造しなければならず、汎用性に劣る。
国際公開第2012/105721号パンフレット
PNAS,Vol.105,No.50,pp.19606−19611(2008) Analytical Chemistry,Vol.81,No.16,pp.7091−7095(2009)
本発明の目的は、量産性に優れ、汎用性が高い3次元検査診断用シート、その3次元検査診断用シートを用いた3次元検査診断用デバイス、3次元検査診断用シートの製造方法および検査診断方法を提供することにある。
本発明は、シート状の基材と、前記基材の一端部の一方の面の少なくとも一部に形成された、1つの注入部から複数に分岐した流路と、前記分岐した流路に対応する数の独立した流路とを含む流路部と、前記基材の中間部の一方の面の少なくとも一部に形成された第1接着部と、前記基材の中間部の他方の面の少なくとも一部に形成された第2接着部と、前記中間部に形成された、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する複数の開口部と、前記基材の他端部に形成された、前記基材を貫通する注入口と、を有し、前記複数に分岐した流路と前記独立した流路とを連通するように前記複数の開口部の一部を介した接続部と、前記独立した流路に連通するように前記複数の開口部の一部を介した検査部とが前記第2接着部を介して前記中間部の他方の面にそれぞれ設けられて、前記基材の一端部が前記第1接着部側に折りたたまれ、前記他端部が前記第2接着部側に折りたたまれると、前記注入口と前記複数の開口部のうちの1つと前記注入部とが連通され、前記注入口から前記接続部を経る前記検査部までの流路が形成され、前記接続部が、標識した抗原特異的抗体を含むコンジュゲートパッドであり、前記検査部が、抗原特異的抗体が固相化されたテストラインと、標識抗体特異的抗体が固相化されたコントロールラインとを含むメンブレンである、3次元検査診断用シートである。
また、前記3次元検査診断用シートにおいて、前記基材と前記流路部とは強弱両面テープにより接合され、前記強弱両面テープの前記基材側の接着層は、前記流路部側の接着層よりも粘着力が低いことが好ましい。
また、本発明は、シート状の基材と、前記基材の一端部の一方の面の少なくとも一部に形成された、1つの注入部から複数に分岐した流路と、前記分岐した流路に対応する数の独立した流路とを含む流路部と、前記基材の中間部の一方の面の少なくとも一部に形成された第1接着部と、前記基材の中間部の他方の面の少なくとも一部に形成された第2接着部と、前記中間部に形成された、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する複数の開口部と、前記基材の他端部に形成された、前記基材を貫通する注入口と、前記第2接着部を介して前記中間部の他方の面に設けられた、前記複数の開口部の一部を介して前記複数に分岐した流路と前記独立した流路とを連通する接続部と、前記第2接着部を介して前記中間部の他方の面に設けられた、前記複数の開口部の一部を介して前記独立した流路に連通する検査部と、を有する3次元検査診断用シートが、前記基材の一端部が前記第1接着部側に折りたたまれ、前記他端部が前記第2接着部側に折りたたまれて構成され、前記注入口と前記複数の開口部のうちの1つと前記注入部とが連通されて、前記注入口から前記接続部を経る前記検査部までの流路が形成されており、前記接続部が、標識した抗原特異的抗体を含むコンジュゲートパッドであり、前記検査部が、抗原特異的抗体が固相化されたテストラインと、標識抗体特異的抗体が固相化されたコントロールラインとを含むメンブレンである、3次元検査診断用デバイスである。
また、本発明は、前記3次元検査診断用シートの製造方法であって、シート状の基材の一端部の一方の面の少なくとも一部に流路部を形成する流路部形成工程と、前記基材の中間部の一方の面の少なくとも一部に第1接着部を形成する第1接着部形成工程と、前記基材の中間部の他方の面の少なくとも一部に第2接着部を形成する第2接着部形成工程と、前記中間部に前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する複数の開口部を形成する開口部形成工程と、前記基材の他端部に前記基材を貫通する注入口を形成する注入口形成工程と、を含む3次元検査診断用シートの製造方法である。
また、本発明は、前記3次元検査診断用シートを用いて構成した3次元検査診断用デバイスにより、検査を行うことを特徴とする検査方法。
本発明によれば、量産性に優れ、汎用性が高い3次元検査診断用シート、その3次元検査診断用シートを用いた3次元検査診断用デバイス、3次元検査診断用シートの製造方法および検査診断方法が提供される。
本発明の実施形態に係る3次元検査診断用シートの一例を示す概略構成図であり、(a)が上面図、(b)が側面図である。 本発明の実施形態に係る3次元検査診断用シートにおける接着部形成領域の断面を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る3次元検査診断用シートにおける流路形成領域の断面を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る3次元検査診断用シートの使用方法の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る3次元検査診断用シートの使用におけるコンジュゲートパッドおよびメンブレンの装着方法の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る3次元検査診断用シートの他の例を示す概略構成図であり、(a)が上面図、(b)が側面図である。 本発明の実施形態に係る3次元検査診断用シートを用いて構成した3次元検査診断用デバイスの構成の一例を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る3次元検査診断用シートを用いて構成した3次元検査診断用デバイスを用いた検査診断方法の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る3次元検査診断用シートの製造方法の一例を示す概略図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。 一般的なイムノクロマトデバイスを示す模式図であり、(a)が上面図であり、(b)が側面図である。 一般的なイムノクロマトグラフィの測定原理を示す模式図であり、(a)が陽性の場合であり、(b)が陰性の場合である。 (a)従来の3次元紙マイクロ検査診断用チップの構成の一例を示す概略断面図であり、(b)従来の3次元紙マイクロ検査診断用チップにおける下部パーツの一例を示す概略上面図である。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る3次元検査診断用シートの一例の概略を図1に示し、その構成について説明する。3次元検査診断用シート1は、シート状の基材10と、基材10の長手方向を例えば約3等分等に分割した一端部の流路形成領域32の一方の面の少なくとも一部に形成された、1つの注入部15から複数に分岐した流路部14aと、分岐した流路14aに対応する数の独立した流路部14bとを含む流路部14と、基材10の中間部の接着部形成領域30の一方の面の少なくとも一部に形成された第1接着部としての両面テープ12aと、接着部形成領域30の他方の面の少なくとも一部に形成された第2接着部としての両面テープ12bと、接着部形成領域30に形成された、両面テープ12a、基材10および両面テープ12bを貫通する複数の開口部19,20a,20b,22a,22b,24a,24b,26a,26bと、基材10の他端部の注入口形成領域28に形成された、基材10を貫通するサンプル注入口18と、を有する。
3次元検査診断用シート1における接着部形成領域30の拡大断面図を図2に示す。基材10の一方の面側には両面テープ12aが貼られ、基材10の他方の面側には両面テープ12bが貼られている。両面テープ12aは、両面テープ基材34aの両面に接着層36a,38aを有し、接着層36aにより基材10の一方の面に接着され、接着層38aには剥離紙40aを備える。同様に、両面テープ12bは、両面テープ基材34bの両面に接着層36b,38bを有し、接着層36bにより基材10の他方の面に接着され、接着層38bには剥離紙40bを備える。
3次元検査診断用シート1における流路形成領域32の拡大断面図を図3に示す。基材10の一方の面側には、強弱両面テープ16により流路部14aおよび流路部14bが接着されている。強弱両面テープ16は、基材10側の接着層が弱接着層44となっており、不織布側の接着層が強接着層46となっている。強弱両面テープ16の基材10側の弱接着層44は、流路部14側の強接着層46よりも粘着力が低い。
本実施形態に係る3次元検査診断用シート1は、1枚のシート上に流路部14、第1接着部としての両面テープ12a、第2接着部としての両面テープ12b、サンプル注入口18、および複数の開口部19,20a,20b,22a,22b,24a,24b,26a,26bが形成されており、後述するように単に折りたたむだけで、3次元検査診断用デバイスを構成することができる。本実施形態に係る3次元検査診断用シート1は、連続的に製造することが可能であり、量産性に非常に優れる。
3次元検査診断用シート1は、例えば、シート状の基材10の一端部の流路形成領域32の一方の面の少なくとも一部に流路部14を形成する流路部形成工程と、基材10の中間部の接着部形成領域30の一方の面の少なくとも一部に第1接着部として両面テープ12aを貼り付ける第1接着部形成工程と、接着部形成領域30の他方の面の少なくとも一部に第2接着部として両面テープ12bを貼り付ける第2接着部形成工程と、接着部形成領域30に両面テープ12a、基材10および両面テープ12bを貫通する複数の開口部19,20a,20b,22a,22b,24a,24b,26a,26bを形成する開口部形成工程と、基材10の他端部の注入口形成領域28に基材10を貫通するサンプル注入口18を形成する注入口形成工程と、を含む方法により得られる。
流路部形成工程において、シート状の基材10の長手方向を約3等分した一端部の流路形成領域32の一方の面の一部に強弱両面テープ16を用いて不織布等を貼り付ける。強弱両面テープ16は、基材10側の接着層を弱接着層とし、不織布側の接着層を強接着層とすればよい。後述するように、必要に応じて、流路形成領域32の一方の面の残りの一部に両面テープ54を用いて吸収パッド52を貼り付けてもよい。
次に、例えば図1(a)のような形状となるように、例えば、流路形成領域32において基材10と強弱両面テープ16の弱接着層との界面まで打ち抜き加工を行い、流路部以外の部分の不織布を強弱両面テープ16の弱接着層から剥離して流路部14a,14bを形成する。
第1接着部形成工程および第2接着部形成工程において、基材10の中間部の接着部形成領域30の両方の面に両面テープ12a,12bをそれぞれ貼り付ける。ここで、両面テープ12a,12bの表面側の剥離紙は装着したままとする。
次に、開口部形成工程において、例えば図1(a)のような形状となるように、例えば、接着部形成領域30において基材10と表裏の両面テープ12a,12bを貫通させる打ち抜き加工を行い、開口部19,20a,20b,22a,22b,24a,24b,26a,26bを形成する。開口部19は、後述するように基材10を折りたたんだ際にサンプル注入口18および注入部15に連通するように形成位置が決められる。
また、注入口形成工程において、例えば、基材10の他端部の注入口形成領域28において基材10を貫通させる打ち抜き加工を行い、サンプル注入口18を形成する。サンプル注入口18は、後述するように基材10を折りたたんだ際に開口部19および注入部15に連通するように形成位置が決められる。
流路部形成工程における不織布等の貼り付け、および第1接着部形成工程および第2接着部形成工程における両面テープ12a,12bの貼り付けは、例えば、ロール・ツー・ロール方式で行うことができる。例えば図9に示すように、ロール状に巻いた基材10の一方の面に、ロール状に巻いた両面テープ12aおよび不織布13を貼り合わせ、同時に他方の面にロール状に巻いた両面テープ12bを貼り合わせてから,再びロールに巻き取ればよい。このような方法は、貼り合わせの際の位置ずれが少なく、量産性に非常に優れる。
3次元検査診断用シート1の使用方法の一例の概略を図4に示す。図2に示す両面テープ12aの剥離紙40aを剥離した後、図4に示すように、基材10の一端部の流路形成領域32側を両面テープ12a側に折りたたみ、流路部14a,14bの表面と両面テープ12aの接着層38aとを接合する。次に、両面テープ12bの剥離紙40bを剥離した後、図5に示すように、例えば抗原Aに対応するコンジュゲートパッド48aを開口部20aおよび22aを覆うように、抗原Aに対応するメンブレン50aを開口部24aおよび26aを覆うように装着する。同様にして、例えば抗原Aとは別の抗原Bに対応するコンジュゲートパッド48bを開口部20bおよび22bを覆うように、抗原Bに対応するメンブレン50bを開口部24bおよび26bを覆うように装着する。次に、基材10の他端部の注入口形成領域28側を両面テープ12b側に折りたたみ、3次元検査診断用デバイス3を作製する。
3次元検査診断用シート1は、図6に示すように、流路形成領域32の一方の面の残りの一部に、両面テープ54により接着された吸収パッド52を有していてもよい。図6に示す3次元検査診断用シート1を用いて、図4の方法と同様にして、3次元検査診断用デバイス3を作製することができる。
このようにして、複数に分岐した流路部14aの一方と対応する独立した流路部14bの一方とを連通するように開口部20aおよび開口部22aを接続する接続部としてコンジュゲートパッド48aを有し、独立した流路部14bの一方と吸収パッド52とを連通するように開口部24aおよび開口部26aを接続する検査部としてメンブレン50aを有し、同様にして、複数に分岐した流路部14aの他方と対応する独立した流路部14bの他方とを連通するように開口部20bおよび開口部22bを接続する接続部としてコンジュゲートパッド48bを有し、独立した流路部14bの他方と吸収パッド52とを連通するように開口部24bおよび開口部26bを接続する検査部としてメンブレン50bを有する3次元検査診断用デバイス3が得られる。基材10の流路形成領域32が両面テープ12a側に折りたたまれ、注入口形成領域28が両面テープ12b側に折りたたまれると、サンプル注入口18と開口部19と流路部14aの注入部15とが連通され、サンプル注入口18から流路部14a、コンジュゲートパッド48a、流路部14bの一方、メンブレン50aおよび吸収パッド52までの流路と、サンプル注入口18から流路部14a、コンジュゲートパッド48b、流路部14bの他方、メンブレン50bおよび吸収パッド52までの流路が形成されることになる。
図7に、図6に示す3次元検査診断用シート1を用いて作製した3次元検査診断用デバイスの模式側面図を示す。3次元検査診断用デバイス3において、サンプル注入口18はサンプルを注入する場所であり、コンジュゲートパッド48には金コロイド標識抗体等の標識抗体(抗原特異的抗体)60が含まれ、吸収パッド52は余分なサンプルを吸収するものである。セルロースメンブレン等のメンブレン50には、サンプルの流れる順にテストライン56およびコントロールライン58が設けられ、テストライン56には、捕捉抗体(抗原特異的抗体)62が固相化され、コントロールライン58には、標識抗体特異的抗体64が固相化されている。
図8に示すように、サンプルが注入口形成領域28に設けられたサンプル注入口18から注入され、サンプルは流路部14aにおいて複数に分岐される(例えば図1に示す例の場合、2つに分岐される)。分岐されたサンプル中の抗原66は、コンジュゲートパッド48において標識抗体(抗原特異的抗体)60と結合し、抗原−標識抗体結合体68が形成される。サンプルの水等の液体が流れていけば、未反応の標識抗体60、抗原−標識抗体結合体68等は一体となって流路部14bを経由し、毛細管現象によりメンブレン50上を移動する。そして、テストライン56において、抗原−標識抗体結合体68は固相化された捕捉抗体(抗原特異的抗体)62と結合し、抗原抗体反応複合体70が形成されて集積され、金コロイド粒子等の標識が目視可能となる。未反応の標識抗体60は、コントロールライン58において、固相化された標識抗体特異的抗体64と結合し、標識抗体反応複合体72が形成されて集積され、金コロイド粒子等の標識が目視可能となる。余分なサンプルは、吸収パッド52により吸収される。複数の経路によって、多種類の抗原を一度のイムノクロマトグラフィで確認することができる。
また、3次元検査診断用シート1を製造しさえすれば、検査診断前に3次元検査診断用シート1の両面テープ12bの剥離紙40bを剥離した後、検査対象の抗原に応じたコンジュゲートパッド48およびメンブレン50を各流路に装着すればよいため、本実施形態に係る3次元検査診断用シート1は、検査対象に依存せず、汎用性に非常に優れる。
基材10としては、特に制限はないが、例えば、樹脂フィルム、金属箔等の耐水性薄膜シートが挙げられ、加工性等の点から樹脂フィルム(シート)が好ましい。樹脂フィルム(シート)としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィルム、合成紙等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらのうち、特に、打ち抜き性、剛度、コスト、保存安定性等の観点から、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いることが好ましい。
基材10の厚みは、特に制限はないが、例えば、10μm〜250μmの範囲が好ましく、特に25μm〜100μmの範囲がより好ましい。
流路部14を構成する部材としては、液透過性(浸透性)があり、かつ抗体を捕捉しにくい材質のものであればよく、特に制限はないが、例えば、不織布、濾紙、印刷用紙、和紙、布、発泡体、ニット等が挙げられ、加工適性と、適度な液浸透性、コスト等の観点から不織布が好ましい。
流路部14の厚みは、特に制限はないが、例えば、50μm〜500μmとすればよい。
両面テープ12a,12b,54としては、上記の通り、両面テープ基材34a,34bの両面に接着層を有するものが用いられる。強弱両面テープ16としては、上記の通り、強弱両面テープ基材42の一方の面に弱接着層、他方の面に強接着層を有するものが用いられ、基材側の弱接着層は、流路部側の強接着層よりも粘着力が低い。両面テープ基材34a,34bおよび強弱両面テープ基材42としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリオレフィンフィルム等が挙げられ、加工性、耐水性、コスト等の観点からポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが好ましい。
接着層、弱接着層および強接着層としては、特に制限はないが、アクリル系、ゴム系、ウレタン系、シリコーン系、ポリエステル系等の粘着剤が挙げられ、接着性、加工性、汚染性等の観点からアクリル系の粘着剤が好ましい。
接着層および強接着層の粘着力としては、特に制限はないが、例えば、3N/10mm以上とすればよく、好ましくは4N/10mm〜10N/10mmの範囲とすればよい。弱接着層の粘着力としては、特に制限はないが、例えば、0.1N/10mm〜3N/10mmの範囲とすればよく、好ましくは0.5N/10mm〜2.0N/10mmの範囲とすればよい。強弱両面テープ16の強接着層の粘着力および弱接着層の粘着力を上記範囲とすることにより、不織布等の打ち抜き加工後の流路部以外の部分の不織布の剥離を、強弱両面テープ16の弱接着層において良好に行うことができる。接着層の粘着力は、JIS Z0237に示される方法により測定することができる。
両面テープ基材および強弱両面テープ基材の厚みは、特に制限はないが、例えば、10μm〜250μmの範囲とすればよく、好ましくは20μm〜120μmの範囲とすればよい。接着層、弱接着層および強接着層の厚みは、特に制限はないが、例えば、5μm〜150μmの範囲とすればよく、好ましくは10μm〜80μmの範囲とすればよい。
コンジュゲートパッド48としては、特に制限はないが、例えば、ポリエステル、グラスファイバ等が挙げられる。
コンジュゲートパッド48の厚みは、特に制限はないが、例えば、220μm〜510μmの範囲とすればよい。
メンブレン50としては、特に制限はないが、例えば、セルロースメンブレン、合成繊維不織布等が挙げられる。
メンブレン50の厚みは、特に制限はないが、例えば、50μm〜210μmの範囲とすればよい。
吸収パッド52としては、特に制限はないが、例えば、セルロースファイバ、グラスファイバ、濾紙等が挙げられる。
吸収パッド52の厚みは、特に制限はないが、例えば、220μm〜2590μmの範囲とすればよい。
流路部14は、特に制限はないが、例えば、2mm〜8mmの径の流路である。流路部14aは、例えば図1、図6に示すように、1つの注入部15から、複数の流路に分岐していく流路である。分岐形状に特に制限はない。流路部14bは、例えば図1、図6に示すように、分岐した複数の流路に対応する略平行に配置された複数の独立した流路である。
コンジュゲートパッド48に含まれる標識抗体としては、特に制限はないが、例えば、金コロイド標識抗体、ラテックス標識抗体、酵素標識抗体等が挙げられる。金コロイド標識抗体は、サンプルの中に含まれる抗原に対する特異的抗体を金コロイドと結合させたものである。本実施形態で使用可能な抗原特異的抗体としては、公知のイムノクロマトグラフィ法で使用されるものであれば特に限定されるものではない。好ましい抗原特異的抗体の抗原としては、例えばヘモグロビンA1c(HbA1c)、FGF21、FGF19、アディポネクチン、レプチン、インスリン、可溶性インスリン受容体α、レジスチン、TNF−α、IL−6、糖化アルブミン等の糖尿病関連抗原、例えば肝炎ウイルス・マーカ、インフルエンザマーカ、ノロウイルスマーカ等のウイルス関連抗原、例えば食中毒関連細菌、土壌細菌、薬剤耐性菌等の細菌関連抗原、例えば皮膚関連抗原、妊娠関連抗原等の皮膚、妊娠関連抗原、例えばPSA(前立腺特異抗原)、GAT(癌関連ガラクトース転移酵素)、尿中BTA(膀胱腫瘍抗原)等の癌関連抗原等が挙げられる。
金コロイド標識抗体として、アビジンが結合した「アビジン標識金コロイド」を用いてもよい。アビジン標識金コロイドとは、金コロイドとアビジンを結合させたものである。このアビジン標識金コロイドを使用することによって、例えばサンプルの中に含まれるDNAの検出が可能になる。すなわち、DNAにラベルされたビオチンをアビジン標識金コロイドと結合させることができるため、イムノクロマトグラフィ法での検出が可能となる。使用可能なDNAとしては、PCRで増幅可能なあらゆるDNAが対象として挙げられる。例えば、公知の糖尿病関連遺伝子、癌関連遺伝子、脳疾患関連遺伝子、植物遺伝子等が挙げられる。
本実施形態で用いられるサンプルは、検査対象である血液、尿、糞便、喀痰、鼻汁等の生物学的流体や動植物細胞および微生物コロニー等の培養液や破砕液等を適切な処理を行った後に、サンプルとして使用するものをいう。
抗原特異的抗体とは、上記金コロイド標識抗体で検査対象とした抗原に関する抗体のことだけでなく、PCR法を用いて検体中のDNAを増幅した場合に用いられる、抗ハプテン物質抗体等を含むものである。
標識抗体特異的抗体とは、標識抗体を認識する抗体のことであり、汎用のものを用いることができる。例えば、抗マウスイムノグロブリン抗体等を用いることができる。
本実施形態に係る3次元検査診断用シートおよび3次元検査診断用デバイスは、イムノクロマトグラフィ法以外にも、ELISA法、グルコース呈色測定法、蛋白質呈色測定法等に適用することができる。ELISA法の場合は、接続部として不織布とコンジュゲートパッド等を用い、検査部としてセルロースメンブレン等を用いればよい。グルコース呈色測定法、蛋白質呈色測定法の場合は、接続部として不織布等を用い、検査部としてイムノクロマト用紙またはセルロースメンブレン等を用いればよい。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<3次元検査診断用シートの作製>
基材10としてPETフィルム(厚み:50μm、長さ:182.5mm、幅:28mm)を用い、基材10の長手方向を約3等分した一端部の流路形成領域32の一方の面の一部に強弱両面テープ16(基材材質:PET、基材厚み:25μm、強接着層材質:アクリル系粘着剤、強接着層粘着力:7.0N/10mm、強接着層厚み:25μm、弱接着層材質:アクリル系粘着剤、弱接着層粘着力:1.0N/10mm、弱接着層厚み:25μm、長さ:45.5mm、幅:28mm)を用いて不織布(厚み:150μm、長さ:45.5mm、幅:28mm)を貼り付けた。強弱両面テープ16は、基材10側の接着層を弱接着層とし、不織布側の接着層を強接着層とした。また、流路形成領域32の一方の面の残りの一部に両面テープ54(基材材質:PET、基材厚み:25μm、接着層材質:アクリル系粘着剤、接着層粘着力:7.0N/10mm、接着層厚み:25μm、長さ:23mm、幅:28mm)を用いて吸収パッド52(材質:セルロースファイバ、厚み:825μm、長さ:28mm、幅:20mm)を貼り付けた。
基材10の中間部の接着部形成領域30の両方の面に両面テープ12a,12b(基材材質:PET、基材厚み:25μm、接着層材質:アクリル系粘着剤、接着層粘着力:7.0N/10mm、接着層厚み:25μm、長さ:68.5mm、幅:28mm)をそれぞれ貼り付けた。両面テープ12a,12bの表面側の剥離紙は装着したままとした。なお、接着層の粘着力は、JIS Z0237に示される方法により測定した。
次に、図6(a)のような形状となるように、流路形成領域32において基材10と強弱両面テープ16の弱接着層との界面まで打ち抜き加工を行い、流路部以外の部分の不織布を強弱両面テープ16の弱接着層から剥離して流路部14a,14bを形成した。
図6(a)のような形状となるように、接着部形成領域30において基材10と表裏の両面テープ12a,12bを貫通させる打ち抜き加工を行い、開口部19,20a,20b,22a,22b,24a,24b,26a,26bを形成した。また、同様にして、基材10の他端部の注入口形成領域28において基材10を貫通させる打ち抜き加工を行い、サンプル注入口18を形成した。サンプル注入口18、開口部19および注入部15は、基材10を折りたたんだ際に互いに連通するように形成位置を決めた。このようにして、3次元検査診断用シート1を作製した。
<3次元検査診断用デバイスの作製>
図4と同様にして、上記のように作製した3次元検査診断用シート1を、両面テープ12aの剥離紙を剥離した後、基材10の一端部の流路形成領域32側を両面テープ12a側に折りたたみ、流路部14a,14bおよび吸収パッド52の表面と両面テープ12aの接着層とを接合した。次に、両面テープ12bの剥離紙を剥離した後、図5に示すように、抗原Aに対応するコンジュゲートパッド48aを開口部20aおよび22aを覆うように、メンブレン50aを開口部24aおよび26aを覆うように装着した。同様にして、抗原Bに対応するコンジュゲートパッド48bを開口部20bおよび22bを覆うように、メンブレン50bを開口部24bおよび26bを覆うように装着した。次に、基材10の他端部の注入口形成領域28側を両面テープ12b側に折りたたみ、図7に示すような3次元検査診断用デバイス3を作製した。
1 3次元検査診断用シート、3 3次元検査診断用デバイス、10 基材、12a,12b,54 両面テープ、13 不織布、14,14a,14b 流路部、15 注入部、16 強弱両面テープ、18 サンプル注入口、19,20a,20b,22a,22b,24a,24b,26a,26b 開口部、28 注入口形成領域、30 接着部形成領域、32 流路形成領域、34a,34b 両面テープ基材、36a,36b,38a,38b 接着層、40a,40b 剥離紙、42 強弱両面テープ基材、44 弱接着層、46 強接着層、48,48a,48b コンジュゲートパッド、50,50a,50b メンブレン、52 吸収パッド、56 テストライン、58 コントロールライン、60 標識抗体(抗原特異的抗体)、62 捕捉抗体(抗原特異的抗体)、64 標識抗体特異的抗体、66 抗原、68 抗原−標識抗体結合体、70 抗原抗体反応複合体、72 標識抗体反応複合体、100 イムノクロマトデバイス、102 メンブレン、104 サンプルパッド、106 コンジュゲートパッド、108 吸収パッド、110 テストライン、112 コントロールライン、114 標識抗体、116 捕捉抗体、118 標識抗体特異的抗体、120 抗原、122 抗原−標識抗体結合体、124 抗原抗体反応複合体、126 標識抗体反応複合体、128 3次元紙マイクロ検査診断用チップ、130 下部パーツ、132 中間部パーツ、134 上部パーツ、136 マクロ流体経路、138,140 サンプル注入口。

Claims (5)

  1. シート状の基材と、
    前記基材の一端部の一方の面の少なくとも一部に形成された、1つの注入部から複数に分岐した流路と、前記分岐した流路に対応する数の独立した流路とを含む流路部と、
    前記基材の中間部の一方の面の少なくとも一部に形成された第1接着部と、
    前記基材の中間部の他方の面の少なくとも一部に形成された第2接着部と、
    前記中間部に形成された、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する複数の開口部と、
    前記基材の他端部に形成された、前記基材を貫通する注入口と、
    を有し、
    前記複数に分岐した流路と前記独立した流路とを連通するように前記複数の開口部の一部を介した接続部と、前記独立した流路に連通するように前記複数の開口部の一部を介した検査部とが前記第2接着部を介して前記中間部の他方の面にそれぞれ設けられて、前記基材の一端部が前記第1接着部側に折りたたまれ、前記他端部が前記第2接着部側に折りたたまれると、前記注入口と前記複数の開口部のうちの1つと前記注入部とが連通され、前記注入口から前記接続部を経る前記検査部までの流路が形成され
    前記接続部が、標識した抗原特異的抗体を含むコンジュゲートパッドであり、
    前記検査部が、抗原特異的抗体が固相化されたテストラインと、標識抗体特異的抗体が固相化されたコントロールラインとを含むメンブレンであることを特徴とする3次元検査診断用シート。
  2. 請求項1に記載の3次元検査診断用シートであって、
    前記基材と前記流路部とは強弱両面テープにより接合され、
    前記強弱両面テープの前記基材側の接着層は、前記流路部側の接着層よりも粘着力が低いことを特徴とする3次元検査診断用シート。
  3. シート状の基材と、
    前記基材の一端部の一方の面の少なくとも一部に形成された、1つの注入部から複数に分岐した流路と、前記分岐した流路に対応する数の独立した流路とを含む流路部と、
    前記基材の中間部の一方の面の少なくとも一部に形成された第1接着部と、
    前記基材の中間部の他方の面の少なくとも一部に形成された第2接着部と、
    前記中間部に形成された、前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する複数の開口部と、
    前記基材の他端部に形成された、前記基材を貫通する注入口と、
    前記第2接着部を介して前記中間部の他方の面に設けられた、前記複数の開口部の一部を介して前記複数に分岐した流路と前記独立した流路とを連通する接続部と、
    前記第2接着部を介して前記中間部の他方の面に設けられた、前記複数の開口部の一部を介して前記独立した流路に連通する検査部と、
    を有する3次元検査診断用シートが、前記基材の一端部が前記第1接着部側に折りたたまれ、前記他端部が前記第2接着部側に折りたたまれて構成され、
    前記注入口と前記複数の開口部のうちの1つと前記注入部とが連通されて、前記注入口から前記接続部を経る前記検査部までの流路が形成されており、
    前記接続部が、標識した抗原特異的抗体を含むコンジュゲートパッドであり、
    前記検査部が、抗原特異的抗体が固相化されたテストラインと、標識抗体特異的抗体が固相化されたコントロールラインとを含むメンブレンであることを特徴とする3次元検査診断用デバイス。
  4. 請求項1または2に記載の3次元検査診断用シートの製造方法であって、
    シート状の基材の一端部の一方の面の少なくとも一部に流路部を形成する流路部形成工程と、
    前記基材の中間部の一方の面の少なくとも一部に第1接着部を形成する第1接着部形成工程と、
    前記基材の中間部の他方の面の少なくとも一部に第2接着部を形成する第2接着部形成工程と、
    前記中間部に前記第1接着部、前記基材および前記第2接着部を貫通する複数の開口部を形成する開口部形成工程と、
    前記基材の他端部に前記基材を貫通する注入口を形成する注入口形成工程と、
    を含むことを特徴とする3次元検査診断用シートの製造方法。
  5. 請求項1または2に記載の3次元検査診断用シートを用いて構成した3次元検査診断用デバイスにより、検査を行うことを特徴とする検査方法。
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