JPH11514387A - スチレン−ブタジエンコポリマーとポリオレフィン樹脂ベースの収縮フィルム - Google Patents

スチレン−ブタジエンコポリマーとポリオレフィン樹脂ベースの収縮フィルム

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JPH11514387A
JPH11514387A JP8530200A JP53020096A JPH11514387A JP H11514387 A JPH11514387 A JP H11514387A JP 8530200 A JP8530200 A JP 8530200A JP 53020096 A JP53020096 A JP 53020096A JP H11514387 A JPH11514387 A JP H11514387A
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ウンベルト グティエレス−ヴィジャレアル,マリオ
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グルーポ シドゥサ,サーエー デ セーベー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポリマーフィルムの製造方法として知られている方法により製造される、スチレン−ブタジエンコポリマーとポリオレフィンタイプの樹脂との混合物から得られる熱収縮フィルムの製造と使用に関する。本発明により得られる該フィルムの熱及び機械的性質のために、該フィルムは、他の用途の中でも特に収縮ラベル、安全シール、及びオーバーラップタイプの包装、ブリスタータイプの熱変形包装、及びあらゆる包装タイプについての一般的用語において、開封から保護するためにオーディオカセット、ビデオカセット、本雑誌等の包装に使用されるようなオーバーラップ安全包装、並びに包装材料の一般適用途に使用するのに適するものとなるが、これに限定されることはない。

Description

【発明の詳細な説明】スチレン−ブタジエンコポリマーとポリオレフィン樹脂ベースの収縮フィルム 発明の分野 本発明は、熱的及び機械的性質のため、あらゆる種類の容器のための熱収縮ラ ベルに使用するのに適するスチレン−ブタジエンコポリマーとポリオレフィン系 樹脂の配合物から製造される熱収縮フィルムの製造に関する。これは、医薬品、 医療用品、化粧品、食品のための安全シールの製造に、開封から保護するために オーディオカセット、ビデオカセット、本、雑誌等の包装に使用されているよう なオーバーラップ安全包装として、並びに包装材料としての一般的な用途にも使 用され得る。 従来技術の記載 過去において、そして今日においてさえ、ポリビニルクロライド(PVC)一 軸延伸または二軸延伸熱収縮フィルムは、ガラス瓶の熱収縮ラベルの製造のため の、並びに異なる用途における安全シールのための包装材料として使用されてい る。この種のフィルムの製造方法は、材料を可塑化するものもしないものもあり 、多岐に渡っている。しかしながら、この材料には幾つかの欠点がある。特に、 透明度及び機械加工性が低いこと、添加剤のマイグレーションにより浸出したフ ィルムのように見える事実であるが、主な欠点は、環境、健康及び安全に関する ものである。塩化ビニルには、製造中に気体状の汚染物として存在するものがあ り;使用中には、塩化ビニル残基のモノマーの存在が、この材料を食品の包装に 適さないものとし;そして、PVCフィルムの最終的な処理において、経済的に 可能な唯一の方法は廃材としての焼却であり、これにより塩素や塩酸のような毒 性且つ腐食性のガスが発生することになるからである。 容器のラベルに一般的に使用される他の材料は、ポリプロピレンと紙よりなる ラミネートである。この種の材料には複数の欠点がある。即ち、熱収縮性でない こと、容器に付する時に接着剤の使用を要すること、さらに容易に剥がれ、容器 の同一性を損なうことである。また、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(BOP P)も、収縮性は限られているが、使用されてきた。 他方、スチレンベースの樹脂、及びスチレン−ブタジエンコボリマーとのブレ ンドから得られる収縮フィルムの製造に関連した従来技術もある。Luftglass及 びHendricks(U.S.3459831)は、ポリエチレンとエラストマーブロ ックコポリマーとの使用により、ポリエチレン単独の場合よりも、酸化、気候、 オゾン及び溶媒に対する耐久性の改良された包装材料として使用し得るフィルム を製造することを教示するが、熱収縮ラベルとしてのフィルムの使用については 教示していない。Shiraki等(US4,386,125)は、80℃で、少なく とも一方向において15%以上の収縮率を有し、7,000kg/cm2以上の引張弾 性率を有する高度に延伸したスチレン−ブタジエンブロックコポリマーの使用を 記載している。これらの材料よりなるフィルムを横断方向に一軸的に延伸して押 出すと、常に加工方向に伸び、フィルムに亀裂や破損が生じ、ラベルの外観に影 響を及ぼし、衝撃抵抗性を低くする。これらの問題を解決するために、横断方向 及び長手方向の両方の設定収縮を、得られたフィルムの機械的性質及びフィルム の破損が見られる数及び時間を制御し得るように行う二軸延伸フィルムが提案さ れている(JP60−6414)。また、スチレン−ブタジエンコポリマーと混 合されたポリスチレンからの収縮フィルムの製造についての記録もある。この場 合、可塑剤材料を配合物に添加することにより、フィルムを長期の保存期間の間 の室温での自然収縮について安定化し、同材料の他のフィルムに比べて低い温度 での収縮を可能にしていた(JP2−206529)。 スチレン−ブタジエンコポリマー樹脂と、スチレンマトリックスの配合物によ る熱伸縮フィルムも報告されている。このスチレンマトリックスは、スチレン− ブタジエンコポリマーブロックを延伸して製造される(SB)n−Sスチレンタ イプの分子を有し、粒子の平均粒径の1/4を超えない厚さを有する、薄いフィ ルムによりカプセル化された、平均粒径が0.1−0.7μmのスチレンホモポ リマー粒子の非連続分散層である。これらの樹脂の配合物を用いて、発泡後、加 工方向に一軸的に延伸すると、引張亀裂に対して優れた抵抗性を有し、プラスチ ック製及びガラス製の瓶のラベルとして使用するのに適する熱収縮フィルムが製 造され得る(JP3−146331)。 ラベルの製造のための同様の収縮フィルムの使用についての他の研究は、特許 (JP61−25834)に報告されている。このフィルムは、二つのラミネー ト層を用いて製造され、その層の一方は、スチレン樹脂と、ポリエチレンまたは ポリプロピレンのようなオレフィン樹脂との配合物とスチレン−ブタジエンポリ マータイプのエラストマーから得られる発泡樹脂により形成され、この層を、主 にスチレン−ブタジエンタイプのコポリマー樹脂から製造される他の層に積層す る。この構造により、改良された伸縮性、より良好な防しわ性、より良好な溶媒 及び油に対する抵抗性の効果が得られる。しかしながら、発泡フィルムは裏面印 刷できないため、瓶の使用及び取り扱いに際して印刷が劣化する傾向がある。 本発明は、スチレン−ブタジエンコポリマーとポリオレフィン樹脂の配合物か ら製造される熱収縮フィルムの製造に関し、これは、その熱的機械的性質により 、現在知られ、使用されているPVCとスチレン−ブタジエンコポリマー伸縮フ ィルムに固有の問題を解決するのに適するものとなっている。 発明の目的 従って、本発明の主目的は、押出された、または同時押出された1層以上の層 を有し、好ましくは単一の層よりなる熱収縮キャストフィルムであって、PVC 樹脂フィルムに見られる環境的な問題を避けるものを提供することにある。本材 料は環境に毒性ガスの影響を及ぼすこと無くリサイクルまたは焼却されるからで ある。 また、本発明の目的は、ポリスチレンベースのフィルムが油に対する抵抗性が 低いのとは異なり、油に対する抵抗性を有する熱収縮フィルムを製造し、且つ安 全シールを付するために設計された適正なガラス瓶ラベル装置または器具におい て、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチル、キシレン、ジメチ ルホルムアミド(DMF)等の溶媒を用いてシールすることができ、紙ラベルま たはPP−紙のラミネートのシールに使用されろ接着剤またはホットメルトの使 用を避け、製造方法を単純化することができる熱収縮ラベルを製造することにあ る。 本発明の他の特徴は、室内の温度及び湿度条件で貯蔵したとき、安定な収縮性 を保持できるように配合され、JP2−206529において要求されるような 可塑剤の使用を必要としないことである。 本発明の主題である熱収縮フィルムの他の利点は、発泡ポリスチレンフィルム と比較しての、印刷プロセスに関連するものであり、改良されたインク保持力、 より優れた印刷品質、及び貯蔵及び包装過程における摩擦及び取り扱いにより起 きる摩耗及びインク損失に対してより良好な耐久性を有することである。 本発明の別の利点は、JP3−14631において要求されているような粒子 をカプセル化する異なるスチレンマトリックスを必要としないことである。本発 明は、ポリオレフィン市場においてより容易に入手しうるa,aマテリアル(a,a material)の配合物を必要とする。 本発明のこれらの及び他の目的及び効果は、下記の詳細な説明により、当業者 に明らかになるであろう。 発明の詳細な説明 本発明は、スチレン−ブタジエンコポリマー樹脂とポリオレフィンとの配合物 から製造される熱収縮フィルムの製造及び使用に関する。 スチレン−ブタジエンコポリマー樹脂は、第二コモノマーの含有量が、約1〜 30モル%、好ましくは約20〜25モル%の樹脂から製造される。スチレン− ブタジエンコポリマー樹脂は、フィリップスペトロレウムカンパニー(Phillips Petroleum Co.)により製造されているKレジングレード03,04,05, 10、または他の製造業者により製造される他のまたは同様の樹脂から選択され る。 ポリオレフィン樹脂は、下記のタイプの1種類またはそれ以上から選択されう る:超低分子量ポリエチレン(VLMWPE)、低分子量ポリエチレン(LMW PE)、高分子量ポリエチレン(HMWPE)、中密度ポリエチレン(MDPE )、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDP E)、低密度ポリエチレン(LDPE)、極超低密度ポリエチレン(ultra low d ensity poly-ethylene)(ULDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エ チレン(PE)とエチレン酢酸ビニル(EVA)とのコポリマー、エチレンメチ ルアクリレ ート(EMA)、エチレンアクリル酸(EAA)またはそれらの混合物。該樹脂 には、他のオレフィン材料、例えばポリプロピレンとそれらのコポリマー及びタ ーポリマーであって、線状また枝分かれのもの;ブタジエンタイプのエラストマ ー及びそれらのコポリマーであって、線状また枝分かれのもの;イソプレン及び それらのコポリマーであって、線状または枝分かれのもの;エチレン−ブタジエ ン、エチレン−ヘキセン、エチレン−オクテンコポリマー等、またそれらの混合 物も含まれる。これらの樹脂は、50重量%未満、好ましくは10〜15重量% の量で、単独でまたは顔料の担体、粘着防止剤、スリップ剤、着色剤、酸化防止 剤、紫外線吸収剤、充填剤、または他のタイプの添加剤として作用するマスター バッチ樹脂として添加され得る。着色の場合には、これは白色または他の色であ り得る。白色は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化カドミウム、 塩化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等、またはそれらの組み合わせを 、使用すべき白色顔料の量に依存して0.1−20重量%の量で存在させること により形成される。着色顔料は、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、コ ンゴレッド、チタンイエローまたは印刷業界で知られている他の着色剤により製 造され得る。使用に応じて他の添加剤も添加される。特に、0.1〜2重量%の 範囲で変動する量の通常天然または合成の酸化シリコンである粘着防止剤、また は有機タイプの粘着防止剤、防錆剤0.01〜2重量%、潤滑剤0.1〜2重量 %、難燃剤0.01〜1重量%、紫外線吸収剤0.1〜1重量%、酸化防止剤0 .1〜1重量%等である。上記組成は、ポリマーブレンドの総重量の百分率とし て表した。 経費削減のために、またはフィルムに一定の性質を付与するために、タルク、 シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、金属粉末、ガラス球、ガラ ス繊維のような充填剤を、フィルムに企図されている目的である温度による収縮 性を変化させないように、ポリマーブレンドの総重量の10%未満の量で、配合 物に混入することができる。 製造中、劣化を避けるため、押出または同時押出温度を制御し、樹脂の装置内 での滞留時間を制御することが推奨される。一連の操作条件を下記の実施例に示 すが、これらは本発明を限定するものではない。 製造中、コロナ処理、または他の手段(炎、化学またはプラズマ処理)により 、フレキソ印刷、グラビア印刷、または印刷業界で知られた他の技術により印刷 され得るような性質をフィルムの表面に付与することができる。 これらの手段により得られたフィルムは熱成形され、照射により、熱風により 、熱水によりまたは熱油により、100〜160℃の間の温度に曝すと、適用さ れた時間及び温度に依存して1〜60%程度熱収縮し得る。これらの収縮性によ り、種々の瓶のラベル、安全シール、ブリスター、例えばオーディオカセット、 ビデオカセット、本、雑誌等を開封から保護するために使用されるようなオーバ ーラップ包装及びオーバーラップ安全包装に使用するのに有用になる。 ここで、本発明を下記の実施例によりさらに詳細に説明する。 実施例1 以下の記載は、Tダイを有する押出装置による単層キャストフィルムの製造の ための典型的な配合例である。押出装置は、Black Clawson,Eganまたはこれ と同等のものである。 85重量%のフィリップスペトロレウムカンパニーのKレジン(スチレン−ブ タジエンコポリマー),グレード03(MFI=8.0、密度1.01)を、5 7%の低密度ポリエチレン樹脂(MFI=22)、白色顔料としての二酸化チタ ン50重量%、及び粘着防止剤としてのシリカ3%を含む最終製品に望ましい光 学濃度を与えるためのマスターバッチ13重量%、並びに粘着防止剤としての耐 衝撃性ポリスチレン(HIPSHF-777-220)2%と混合して用いて、フィルムを 製造する。上記の成分は、押出機に供給する前に、伝統的なミキサーで予め混合 することもできる。 押出方法においては、下記の温度が推奨される。供給ゾーン1:175℃〜1 95℃、ゾーン2〜ゾーン5:195℃〜205℃。溶融温度は212℃を超え るべきではない。各ゾーンのダイの温度は204℃を超えるべきではない。そし て、チルロールの温度は42℃〜85℃の温度で変化し得る。ラインの速度は、 70メートル/分であり、120メートル/分の速度に達し得る。押出方法の間 、フィルムには40ダインのレベルのコロナ処理が行われ、その表面に印刷適性 が 付与される。 この実施例1で製造されるフィルムの熱的及び機械的性質を下記に示す。 (示した値は、三回の測定の平均であり、10%の許容差が考慮される。 フィルム厚 2.2-2.4mil 収量(グラム/平方メートル) 59 究極引張強さ(UTS)(kg/cm2) 加工方向(MD) 260 ASTM D882 横断方向(TD) 222 伸び限度(%) MD 278 ASTM D882 TD 156 伸び(%) MD 392 ASTM D882 TD 292 収縮(%) MD 35.0 油,130℃,10秒 TD 2.5 光学濃度(マクベス単位) 0.59 摩擦係数(寸法損失) 処理表面(TF) 0.23 非処理表面(NTF) 0.21 厚さ2milのフィルムの収縮を図1に示す。 表1に示すポリオレフィン樹脂を下記の実施例2−12により評価するが、こ れは限定的なものではない。 実施例2−4 下記の点以外は実施例1を繰り返した。 三つの異なるLDPEの配合物、配合物a,c及びf(MFIは各々0.4, 2.0及び7.0)を、異なる重量比でスチレン−ブタジエンコポリマーK−0 3と共に用い、評価した。粘着防止剤及びスリップ添加剤は一定とし、顔料は添 加しなかった。これらのサンプルの収縮性及び引張強度を各々表2及び6に報告 する。 実施例5−6 下記の点以外は、実施例1を繰り返した。 二つの異なるLLDPEの配合物(MFIは0.8及び3.2である)を、異 なる重量%比でスチレン−ブタジエンコポリマーK−03と共に用い、評価した 。粘着防止剤及びスリップ添加剤は一定とし、顔料はこれらの配合物には添加し なかった。これらのサンプルの収縮性及び引張強度を各々表3及び7に報告する 。 実施例7−8 下記の点以外は、実施例1を繰り返した。 二つの異なるHDPEの配合物(MFIは5及び12である)を、異なる重量 %比でスチレン−ブタジエンコポリマーK−03と共に用い、評価した。粘着防 止剤及びスリップ添加剤は一定とし、顔料はこれらの配合物には添加しなかった 。これらのサンプルの収縮性及び引張強度を各々表4及び8に報告する。 実施例9−12 下記の点以外は、実施例1を繰り返した。 四つの異なるPPの配合物(MFIは1.9,3,5及び9である)を、異な る重量%比でスチレン−ブタジエンコポリマーK−03と共に用い、評価した。 粘着防止剤及びスリップ添加剤は一定とし、顔料はこれらの配合物には添加しな かった。これらのサンプルの収縮性及び引張強度を各々表5及び9に報告する。 実施例13 下記の点以外は、実施例1を繰り返した。 スチレン−ブタジエンコポリマーK−03を、ポリオレフィン及び粘着防止剤 を用いず、5%のSKRH−10(Shulmanのスリップマスターバッチ)と混合 した。130℃における2milフィルムの収縮値は、MDについて44%、T Dについて0%であった。引張強度は、MDについて372kg/cm2、TDについ て255kg/cm2であった。 この方法により製造されたフィルムを、ガラス瓶のためのラベルの製造に用い たところ、外観が改良され、印刷工程の間の破損が少なく、破壊時の瓶の保持、 ヒートシール適性、加工性、光学的性質、伸び、収縮、環境への影響が良好なラ ベルが得られた。 上記より、この明細書及び上記実施例に記載された発明は、特定の条件及び使 用に限定されるものではなく、当該分野の専門家がこの発明の教示を受け、フィ ルムの組成及び/またはその使用に変更を加えるであろうが、これも下記の請求 の範囲において請求されている本発明の真意及び範囲の中に含まれることと理解 すべきである。
【手続補正書】 【提出日】1998年12月8日 【補正内容】 1.「請求の範囲」の記載を下記の通り補正する。 「請求の範囲 1.コポリマー中の重合ブタジエン単位の量が全組成の約1〜約50重量 %であるスチレン−ブタジエンブロックコポリマーを含む熱収縮性熱可塑性フィ ルムまたはシートであって、該フィルムまたはシートが加工方向において約37 2kg/cm2の引張強度を有し、横断方向において約255kg/cm2の引張強度を有し 、130℃における収縮値が加工方向において約44%、横断方向において約0 %であるシートまたはフィルム。 2.さらに、ポリオレフィンを含む請求の範囲第1項記載のフィルムまた はシート。 3.前記ポリオレフィンがポリエチレン、エチレンと酢酸ビニル、アクリ ル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸及びそれらの 混合物とのコポリマーからなる群より選択される請求の範囲第2項記載のフィル ムまたはシート。 4.前記ポリオレフィンが、ポリプロピレン、ブタジエンエラストマー及 びイソプレンからなる群より選択される請求の範囲第2項記載のフィルムまたは シート。 5.前記重合ブタジエン単位の量が、全組成に対して約20−25重量% である請求の範囲第1項記載のフィルムまたはシート。 6.前記ポリオレフィンの量が、約0−50重量%である請求の範囲第2 項記載のフィルムまたはシート。 7.前記ポリオレフィンの量が、約10−15重量%である請求の範囲第 2項記載のフィルムまたはシート。 8.さらに添加剤を含む請求の範囲第2項記載のフィルムまたはシート。 9.前記添加剤が、顔料、粘着防止剤、帯電防止剤、潤滑剤、酸化防止剤 、着色剤、スリップ剤、紫外線吸収剤、充填剤、及び耐衝撃性ポリスチレンから なる群より選択される請求の範囲第8項記載のフィルムまたはシート。 10.前記ポリプロピレンが、ポリプロピレンコポリマー、ポリプロピレ ンターポリマー、線状ポリプロピレン及び枝分かれポリプロピレンからなる群よ り選択される請求の範囲第4項記載のフィルムまたはシート。 11.前記ブタジエンエラストマーが、ブタジエンコポリマー、線状ブタ ジエン及び枝分かれブタジエンからなる群より選択される請求の範囲第4項記載 のフィルムまたはシート。 12.前記イソプレンが、イソプレンコポリマー、線状イソプレン及び枝 分かれイソプレンからなる群より選択される請求の範囲第4項記載のフィルムま たはシート。 13.前記ポリオレフィンが、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ レン及びそれらのコポリマーからなる群より選択される請求の範囲第2項記載の フィルムまたはシート。 14.押出または同時押出キャスト方法により製造される請求の範囲第2 項記載のフィルムまたはシート。 15.前記フィルムまたはシートが、一軸延伸または二軸延伸されている 請求の範囲第1項記載のフィルムまたはシート。 16.前記の添加されるポリオレフィンが、シリコン油浴中90〜160 ℃、10秒間で、加工方向、即ち長手方向に0−50%の収縮を提供し、横断方 向に0−10%の収縮を提供する請求の範囲第2項記載のフィルムまたはシート 。 17.前記の添加されるポリオレフィンが、加工方向、即ち長手方向にお いて150〜500kg/cm2の引張強度を提供し、横断方向において70〜250 kg/cm2の引張強度を提供する請求の範囲第2項記載のフィルムまたはシート。 18.前記の添加されるポリオレフィンが、加工方向または長手方向にお いて200〜300kg/cm2の引張強度を提供し、横断方向において100〜22 0kg/cm2の引張強度を提供する請求の範囲第2項記載のフィルムまたはシート。 19.a)ラベル装置を用意し;そして b)前記フィルムまたはシートを該装置を用いて容器に付し;そして c)溶媒の存在下で該フィルムまたはシートをシールする工程を含む請求の範囲 第2項に記載されたフィルムまたはシートの使用方法。 20.a)プラスチックボトル、ガラス瓶、及び金属容器からなる群から 容器を選択し;そして b)該容器を、少なくとも1種類の接着剤またはホットメルトを用い、熱発生ク ランプを使用してシールする工程を含む請求の範囲第19項記載のフィルムまた はシートの使用方法。 21.a)プラスチックシール装置を用意し;そして b)食品、医薬品、化粧品、オーディオカセット、ビデオカセット、本及び雑誌 からなる群から選択される製品に前記フィルムまたはシートを用いて安全シール を施す工程を含む請求の範囲第2項記載のフィルムまたはシートの使用方法。 22.a)熱成型包装及びブリスター装置を用意し;そして b)棚に載せるべき材料を保護し且つ展示するために、前記フィルムまたはシー トで包装またはブリスターを熱成形する工程を含む請求の五囲第2項記載のフィ ルムまたはシートの使用方法。 23.a)コポリマー中の重合ブタジエン単位の量が全組成の約1〜約5 0重量%であるスチレン−ブタジエンブロックコポリマーの有効量を含み、フィ ルムまたはシートが加工方向において約335kg/cm2と約409kg/cm2の引張強 度を有し、横断方向において約230kg/cm2と約280kg/cm2の引張強度を有し 、130℃における収縮値が加工方向で約40%及び約44%、横断方向で約0 %ないし約10%であり; b)約0〜50%のポリエチレン;及び c)約0.01〜2%の添加剤 を含む熱収縮性熱可塑性フィルム。 24.コポリマー中の重合ブタジエン単位の量が全組成の約1〜約50重 量%であるスチレン−ブタジエンブロックコポリマーを含む熱収縮性熱可塑性フ ィルムまたはシートであって、該フィルムまたはシートが加工方向に約335kg /cm2と約409kg/cm2の間の引張強度を有し、横断方向において約230kg/cm2 と約280kg/cm2の間の引張強度を有し、130℃における収縮値が加工方向で 約40%と約48%の間、横断方向で約0%と約10%の間である熱収縮性熱可 塑性フィルムまたはシート。 25.コポリマー中の重合ブタジエン単位の量が全組成の約1〜約50重 量%であるスチレン−ブタジエンブロックコポリマー及びポリオレフィンを含む 熱収縮性熱可塑性フィルムまたはシートであって、該フィルムまたはシートが加 工方向に約335kg/cm2と約409kg/cm2の間の引張強度を有し、横断方向にお いて約230kg/cm2と約280kg/cm2の間の引張強度を有し、130℃における 収縮値が加工方向で約40%と約48%の間、横断方向で約0%と約10%の間 である熱収縮性熱可塑性フィルムまたはシート。 26.a)コポリマー中の重合ブタジエン単位の量が全組成の約1〜約5 0重量%であるスチレン−ブタジエンブロックコポリマーの有効量を含み、フィ ルムまたはシートが加工方向に約372kg/cm2の引張強度を有し、横断方向にお いて約255kg/cm2の引張強度を有し、130℃における収縮値が加工方向で約 44%であり、横断方向で約0%であり; b)約0〜50%のポリエチレン;及び c)約0.01〜2%の添加剤 を含む熱収縮性熱可塑性フィルム。 27.プラスチックボトル、ガラス瓶、金属容器及び同様の材料からなる 群より選択される容器を保護する方法であって、 a)該容器を、ラベル、スリーブまたはジャケットとして、コポリマー中の重合 ブタジエン単位の量が全組成の約1〜約50重量%であるスチレン−ブタジエン ブロックコポリマー及びポリオレフィンを含み、該フィルムまたはシートが加工 方向に約335kg/cm2と約409kg/cm2の間の引張強度を有し、横断方向におい て約230kg/cm2と約280kg/cm2の間の引張強度を有し、130℃における収 縮値が加工方向で約40%と約48%の間、横断方向で約0%と約10%の間で ある 熱収縮性熱可塑性フィルムまたはシートで包装すること;及び b)該容器を溶媒、接着剤またはホットメルトでシールすることを含む方法。 28.さらに、前記フィルムまたはシートの表面に印刷を施すことを含む 請求の範囲第27項記載の方法。 29.前記印刷工程に続いて、得られたフィルムまたはシートが高いイン ク保持力を有し、良好な印刷品質を有し、良好な耐摩耗性を有し、貯蔵または包 装中の摩擦により起こるインクの損失が少ない請求の範囲第28項記載の方法。 30.印刷工程に続いて、得られたフィルムまたはシートが、容器上で収 縮及びシールされた後でも変形が無く印象及びデザインが維持される請求の範囲 第28項記載の方法。 31.さらに、可塑剤を用いずに、室内の温度及び湿度条件で貯蔵してい る間の前記フィルムまたはシートの収縮性の安定性を維持することを含む請求の 範囲第28項記載の方法。 32.360度ラベルするロールフィードタイプのラベル装置上で、グル ー−グルーまたはグルー溶媒(THF)シールタイプ及び連続的収縮炉またはホ ットエアガンを用いて、連続的方法により、ラベルをフィルムのロールから容器 に直接付することを含む請求の範囲第27項記載の方法。 33.さらに、焼却廃棄物及び残滓が炉の腐食を生じないように、フィル ムまたはシートをリサイクルすることを含む請求の範囲第27項記載の方法。 34.食品、医薬品、化粧品、オーディオカセット、ビデオカセット、本 及び雑誌からなる群より選択される製品の容器を保護する方法であって、 a)ポリマー中の重合ブタジエン単位の量が全組成の約1〜約50重量%であるスチレン−ブタジエンブロックコポリマー及びポリオレフィン を含む熱収縮性熱 可塑性フィルムまたはシートであって、該フィルムまたはシートが加工方向に約 335kg/cm2と約409kg/cm2の間の引張強度を有し、横断方向において約23 0kg/cm2と約280kg/cm2の間の引張強度を有し、130℃における収縮値が加 工方向で約40%と約48%の間、横断方向で約0%と約10%の間である熱収 縮性熱可塑性フィルムまたはシートで容器を包装し、 b)該容器を溶媒、接着剤またはホットメルトでシールすることを含む方法。」 2.明細書第6頁第10行中「ここで、本発明を下記の実施例によりさらに詳細 に説明する。」とある記載と、同第11行「実施例1」とある記載の間に下記の 文章を挿入する。 「図面の簡単な説明 図1は、厚さ2milのフィルムの収縮性を示す。」
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 31/04 C08L 31/04 S 47/00 47/00 C09D 125/10 C09D 125/10 // B29K 9:06 105:02 B29L 7:00 (31)優先権主張番号 08/614,598 (32)優先日 1996年3月21日 (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,BG,BR,C A,CN,CZ,EE,FI,HU,JP,KP,KR ,LT,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SK, UA

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.スチレン−ブタジエンコポリマーであって、該コポリマー中のブタ ジエン炭化水素の量が、全組成の1〜50重量%であるものの配合物を含む熱収 縮性熱可塑性フィルムまたはシート。 2.さらに、ポリオレフィンを含む請求の範囲第1項記載のフィルムま たはシート。 3.前記ポリオレフィンがポリエチレン、エチレンと酢酸ビニル、アク リル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸及びそれら の混合物とのコポリマーからなる群より選択される請求の範囲第2項記載のフィ ルムまたはシート。 4.前記ポリオレフィンが、ポリプロピレン、ブタジエンエラストマー 及びイソプレンからなる群より選択される請求の範囲第2項記載のフィルムまた はシート。 5.前記ブタジエン炭化水素の量が、全組成に対して約20−25重量 %である請求の範囲第1項記載のフィルムまたはシート。 6.前記ポリオレフィンの量が、約0−50重量%である請求の範囲第 2項記載のフィルムまたはシート。 7.前記ポリオレフィンの量が、約10−15重量%である請求の範囲 第2項記載のフィルムまたはシート。 8.さらに添加剤を含む請求の範囲第2項記載のフィルムまたはシート 。 9.前記添加剤が、顔料、粘着防止剤、帯電防止剤、潤滑剤、酸化防止 剤、着色剤、スリップ剤、紫外線吸収剤、充填剤、及び耐衝撃性ポリスチレンか らなる群より選択される請求の範囲第8項記載のフィルムまたはシート。 10.前記ポリプロピレンが、ポリプロピレンコポリマー、ポリプロピ レンターポリマー、線状ポリプロピレン及び枝分かれポリプロピレンからなる群 より選択される請求の範囲第4項記載のフィルムまたはシート。 11.前記ブタジエンエラストマーが、ブタジエンコポリマー、線状ブ タジエン及び枝分かれブタジエンからなる群より選択される請求の範囲第4項記 載のフィルムまたはシート。 12.前記イソプレンが、イソプレンコポリマー、線状イソプレン及び 枝分かれイソプレンからなる群より選択される請求の範囲第4項記載のフィルム またはシート。 13.前記ポリオレフィンが、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエ チレン及びそれらのコポリマーからなる群より選択される請求の範囲第2項記載 のフィルムまたはシート。 14.押出または同時押出キャスト方法により製造される請求の範囲第 2項記載のフィルムまたはシート。 15.前記フィルムまたはシートが、一軸延伸、二軸延伸または非延伸 の層を有する請求の範囲第1項記載のフィルムまたはシート。 16.前記の添加されるポリオレフィンが、シリコン油浴中、90〜1 60℃、10秒間で、加工方向、即ち長手方向に0−50%の収縮を提供し、横 断方向に0−10%の収縮を提供する請求の範囲第2項記載のフィルムまたはシ ート。 17.前記の添加されるポリオレフィンが、加工方向、即ち長手方向に おいて150〜500kg/cm2の引張強度を提供し、横断方向において70〜25 0kg/cm2の引張強度を提供する請求の範囲第2項記載のフィルムまたはシート。 18.前記の添加されるポリオレフィンが、加工方向または長手方向に おいて200〜300kg/cm2の引張強度を提供し、横断方向において100〜2 20kg/cm2の引張強度を提供する請求の範囲第2項記載のフィルムまたはシート 。 19.ガラス瓶ラベル部材として使用され、溶媒の存在下でシールされ る請求の範囲第2項記載のフィルムまたはシート。 20.プラスチックボトル、ガラス瓶、金属容器及び同様の材料からな る群より選択される容器のラベルとして使用され、該容器が溶媒、接着剤または ホットメルトによりクランプを通しての熱を用いてシールされる請求の範囲第2 項記載のフィルムまたはシート。 21.前記金属容器がアルミニウム、スズ、鉄及びそれらの合金からな る群より選択される請求の範囲第2項記載のフィルムまたはシート。 22.食品、医薬品、化粧品、オーディオカセット、ビデオカセット、 本及び雑誌からなる群より選択される製品の安全シールとして使用するための請 求の範囲第2項記載のフィルムまたはシート。 23.いくつかの材料の保護及び棚における展示のための熱成形された 包装またはブリスターに使用するための請求の範囲第2項記載のフィルムまたは シート。 24.スチレン−ブタジエンコポリマーとポリオレフィンの配合物であ って、該コポリマー中のブタジエン炭化水素の量が、全組成の1〜50重量%で あるものを含む熱収縮性熱可塑性フィルムまたはシート。 25.a)有効量のスチレン−ブタジエンコポリマーであって、該コポ リマー中のブタジエン炭化水素の量が全組成の1〜50重量%であるものの配合 物; b)約0−50%のポリエチレン;及び c)約0.01−2%の添加剤 を含む熱収縮性熱可塑性フィルム。 26.プラスチックボトル、ガラス瓶、金属容器及び同様の材料からな る群より選択される容器を保護する方法であって、 a)該容器を、ラベル、スリーブまたはジャケットとして、スチレン−ブタジエ ンコポリマーとポリオレフィンの配合物であって、該コポリマー中のブタジエン 炭化水素の量が全組成の1〜50重量%であるものを含む熱収縮性熱可塑性フィ ルムまたはシートで包装すること;及び b)該容器を溶媒、接着剤またはホットメルトでシールすることを含む方法。 27.さらに、前記フィルムまたはシートの表面に印刷を施すことを含 む請求の範囲第26項記載の方法。 28.前記印刷工程に続いて、得られたフィルムまたはシートが高いイ ンク保持力を有し、良好な印刷品質を有し、良好な耐摩耗性を有し、貯蔵または 包装中の摩擦により起こるインクの損失が少ない請求の範囲第27項記載の方法 。 29.印刷工程に続いて、得られたフィルムまたはシートが、容器上で 収縮及びシールされた後でも変形が無く印象及びデザインが維持される請求の範 囲 第27項記載の方法。 30.さらに、可塑剤を用いずに、室内の温度及び湿度条件で貯蔵して いる間の前記フィルムまたはシートの収縮性の安定性を維持することを含む請求 の範囲第27項記載の方法。 31.360度ラベルするロールフィードタイプのラベル装置上で、グ ルー−グルーまたはグルー溶媒(THF)シールタイプ及び連続的収縮炉または ホットエアガンを用いて、連続的方法により、ラベルをフィルムのロールから容 器に直接付することを含む請求の範囲第26項記載の方法。 32.さらに、焼却廃棄物及び残滓が炉の腐食を生じないように、フィ ルムまたはシートをリサイクルすることを含む請求の範囲第26項記載の方法。 33.食品、医薬品、化粧品、オーディオカセット、ビデオカセット、 本及び雑誌からなる群より選択される製品の容器を保護する方法であって、 a)該容器を、スチレン−ブタジエンコポリマーとポリオレフィンの配合物であ って、該コポリマー中のブタジエン炭化水素の量が全組成の1〜50重量%であ るものを含む熱収縮性熱可塑性フィルムまたはシートで包装すること; b)該容器を、溶媒、接着剤またはホットメルトでシールすることを含む方法。
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