JP2698992B2 - ポリスチレン系熱収縮性フィルム - Google Patents

ポリスチレン系熱収縮性フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は包装用、ラベル用等に用いて好適なポリス
チレン系熱収縮性フイルムに係わるものである。
(従来の技術) 従来、熱収縮性を有するポリスチレン系フイルムとし
ては、スチレン−ブタジエン系ブロック共重合体からな
るものが広く知られているが、このものを製造するに当
っては、一般的に延伸温度が高く、従って収縮を起す温
度も高くなり、包装用やラベル用などに用いる場合に必
ずしも好適なものといえなかった。
かゝる問題点を改良するため、特定の分子量範囲、分
子量分布又は特定のブロック構造を有するスチレン−ブ
タジエン系ブロック共重合体を用いることが提案されて
いるが、特殊の素材を用いるということが問題のほか、
延伸後のフイルムが、室温で保管中に、長時間経過する
とき収縮が起る、いわゆる自然収縮の現象が現われ、平
面性や寸法安定性において不都合が生じることがあっ
た。
(本発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記のような不都合を解消し、収縮性を付
与するためのフイルム延伸時の温度が低く、従って熱収
縮させるときの処理温度も低くてすみ、しかも、室温で
保管中に懸念される自然収縮も少い熱収縮性ポリスチレ
ン系フイルムを提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記の課題を解決するものであって、その要
旨とするところはスチレン系炭化水素と共役ジエン系炭
化水素とからなるブロック共重合体又はこのブロック共
重合体にスチレン系重合体を配合してなる混合重合体
に、可塑剤を、この可塑剤と上記のブロック共重合体又
は混合重合体との合計量を基準として1〜25重量%添加
してなる混合物からのシート又はフィルムを延伸してな
るポリスチレン系熱収縮性フイルムに存する。
本発明のスチレン系炭化水素と共役ジエン系炭化水素
とからなるブロック共重合体において、スチレン系ブロ
ックとしてはスチレンのほかにO−メチルスチレン,P−
メチルスチレン,α−メチルスチレン等のスチレン系炭
化水素が、また共役ジエン系ブロックとしてはブタジエ
ンのほかにイソプレン,1,3−ペンタジエン等の共役ジエ
ン系炭化水素が挙げられ、これらはそれぞれ2種以上の
共重合体、あるいは単独重合体であってもよい。またそ
の他の共重合可能なモノマーがそれぞれのブロックに共
重合されていてもよい。さらに直線型又は星型といった
ブロック共重合体の構造とか、完全ブロック又はテーパ
ードブロックといった各ブロック部分の構造形式とかは
特に限定されない。
スチレン系炭化水素と共役ジエン系炭化水素との割合
は30:70〜90:10(重量比)の範囲内にあるのがよい。
本発明において、ブロック共重合体にさらに添加する
スチレン系重合体としては、一般の透明ポリスチレンで
あればよいが、他のビニル系モノマーが共重合されてい
るもの、あるいは耐衝撃性ポリスチレンがブレンドされ
ているものでもよい。
スチレン系炭化水素と共役ジエン系炭化水素とのブロ
ック共重合体にスチレン系重合体を混合する場合、後者
のスチレン系重合体の使用割合は、両者にさらに可塑剤
を混合した最終ブレンド物中の共役ジエン系炭化水素ブ
ロックの重量割合が5〜40重量%であることが肝要であ
る。即ちこの割合が5重量%未満では最終フイルムの耐
衝撃性が劣下してくるので好ましくなく、一方、40重量
%を越えるときは、フイルムとしての腰が小さくなり好
ましくない。
本発明で用いられる可塑剤としては、ポリスチレンに
SP値が近いものから選ばれ、具体的には下記に示すもの
が挙げられる。
たとえば、フタル酸エステルとしてDOP(フタル酸ジ
−2エチルヘキシル)、DIDP(フタル酸ジイソデシ
ル)、DINP(フタル酸ジイソノニル)、DHP(フタル酸
ジヘプチル)、アジピン酸エステルとしてDINA(アジピ
ン酸ジイソノニル)、DOA(アジピン酸ジ−2エチルヘ
キシル)、DIDA(アジピン酸ジイソデシル)、アゼライ
ン酸エステルとしてDOZ(アゼライン酸2エチルヘキシ
ル)、DNHZ(アゼライン酸ジ−n−ヘキシル)、正燐酸
エステルとしてTCP(トリクレジルホスフェート)、TPP
(トリフエニルホスフェート)の他セバシン酸エステル
等である。そしてこれらは1種又は2種以上混合して用
いてもよい。
上記可塑剤の配合量は、上記ブロック共重合体又はこ
の重合体に上記スチレン系重合体を配合した混合重合体
とこの可塑剤とを混合したものの合計量を基準として1
〜25重量%の範囲内にすることが必要である。その範囲
内で好ましいのは5〜20重量%である。可塑剤の量が1
重量%未満であると、スチレン系−共役ジエン系ブロッ
ク共重合体及びスチレン系重量体におけるポリスチレン
部分の可塑化が充分達成されず、フィルムを延伸すると
きの低温延伸性及び延伸フィルムの低温熱収縮性が得ら
れない。一方可塑剤の量が25重量%を越えるときは、可
塑化されたポリスチレン部分のガラス転移温度が室温に
近くなり、室温で保管中の延伸フィルムが収縮を起こ
し、フィルムの平面性等が悪くなる問題を生ずる。即
ち、本発明における可塑剤の特定範囲の添加は、重要な
意義を有し、主成分重合体のポリスチレン部分が適度に
可塑化されることによって、フィルムの低温延伸性が付
与され、延伸されたフィルムの低温熱収縮性、更に室温
付近に保管されるときの自然収縮性の防止が得られるも
のである。
本発明におけるブロック共重合体(場合によってはさ
らにスチレン共重合体を加えたもの)及び可塑剤は同方
向二軸混煉機等で混煉され、ペレット調製後、通常の押
出機によって、Tダイ又は環状ダイでシート状、又はチ
ューブ状に押出し、得られるものを、一軸延伸,二軸延
伸又はチューブラー延伸によって熱収縮性フィルムとす
ることができる。
延伸倍率は、一軸延伸の場合は1.5〜8倍、二軸延伸
の場合は縦方向及び横方向に、それぞれ1.5〜8倍の範
囲から選ばれる。
なお、上記フィルムの原料樹脂組成物中には、通常用
いられる各種添加剤、例えば紫外線吸収剤,酸化防止
剤,安定剤,着色剤,滑剤,充填剤等を目的に応じて添
加できる。
(実施例) 実施例1 スチレン70重量%とブタジエン30重量%とからなるブ
ロック共重合体〔旭化成(株)製、アサフレックス81
0〕25重量部とポリスチレン〔三菱モンサント化成
(株)製YG689〕70重量部とDOP 5重量部を同方向二軸混
煉機で溶融混合し、樹脂組成物ペレットを得た。
実施例2〜4及び比較例1〜3 次の点を除き、その他は上記実施例1と同様にして樹
脂組成物ペレットを得た。
即ちブロック共重合体としては、スチレン80重量%と
ブタジエン20重量%とからなるもの〔旭化成(株)製、
アサフレックス 850〕を用い、ブロック共重合体、ポ
リスチレン及びDOPの配合量(重量部)は下記第1表に
示すものとした。
上記の実施例1〜4及び比較例1〜3の樹脂組成物そ
れぞれを、有効幅200mmのTダイを備えた30mmφ押出機
により、約200℃で押出し、厚さ250μmのシートを形成
した。このシートを延伸機により、4倍に一軸延伸し、
延伸可能な最低温度を測定した。その結果を下記の表1
に示す。また表1に示した延伸温度で延伸した(一軸方
向4倍)フィルムの収縮特性(80℃のオーブン中で5分
間加熱したときの収縮率及び30℃で30日放置した後の収
縮率)を求めた。また得られた各熱収縮性フィルムの特
性につき、JIS K 6732に準じて引張強度及び引張弾性率
を求めた。これらの特性を表1に示す。
表1において、ブロック共重合体のスチレン含量80%
とはスチレン80重量%、ブタジエン炭化水素20重量%か
らなるブロック共重合体を指し、ブロック共重合体70%
とは、同様、スチレン70重量%、ブタジエン30重量%の
ブロック共重合体を指す。収縮特性の80℃収縮率は、80
℃中、5分間加熱したときの収縮率、30℃収縮率は30日
間放置した後の収縮率をいう。
収縮率は次式による。
(上式において、1は収縮前の長さ、 l2は収縮後の長さを示す。) 引張強度の単位はkg/cm2、引張弾性率の単位はkg/cm2
である。
表1から明らかなように、可塑剤(DOP)を本発明に
規定する範囲内で添加した実施例1〜4は80℃という比
較的低い温度での熱収縮率が30〜67%と大きく、しかも
30℃収縮率(30℃×30日間)は2.0%以下と実用的な範
囲に入っている。
そして可塑剤(DOP)を含まない比較例1,2は延伸可能
最低温度が120℃、115℃と高いために、80℃収縮率は1
よりも小さい。
一方、可塑剤(DOP)を30重量%含有する比較例3の
ものは、80℃収縮率は60%と大きいが、30℃収縮率も6
%と大きく、自然収縮のために波打ち等が生じ易い。
(発明の効果) 本発明のポリスチレン系熱収縮性フィルムにおいて
は、特定量のポリスチレン用可塑剤を使用するだけで、
従来提案されている分子量を特定したり、又はブロック
構造を限定したスチレン−ブタジエンブロック共重合体
を使用するなどの煩雑な手段を採る必要がなく、即ち、
一般的なスチレン系炭化水素−共役ジエン系炭化水素ブ
ロック共重合体を、又はかゝる共重合体と一般用途のポ
リスチレンを使用し、低温延伸が可能であり、従って包
装用、ラベル用に好適な低温熱収縮性を示し、さらには
フィルムの自然収縮も小さい優れた熱収縮性が得られ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン系炭化水素と共役ジエン系炭化水
    素とからなるブロック共重合体又はこのブロック共重合
    体にスチレン系重合体を配合してなる混合重合体に、可
    塑剤を、この可塑剤と上記のブロック共重合体又は混合
    重合体との合計量を基準として1〜25重量%添加してな
    る混合物からのシート又はフィルムを延伸してなるポリ
    スチレン系熱収縮性フイルム。
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