JPH11513361A - 環状駆虫性阻害剤 - Google Patents

環状駆虫性阻害剤

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JPH11513361A
JPH11513361A JP9511247A JP51124797A JPH11513361A JP H11513361 A JPH11513361 A JP H11513361A JP 9511247 A JP9511247 A JP 9511247A JP 51124797 A JP51124797 A JP 51124797A JP H11513361 A JPH11513361 A JP H11513361A
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リー,ビュン・ヒュン
ダットン,フレッド・イー
マックホーター,ウィリアム・ダブリュー・ジュニア
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Abstract

(57)【要約】 本発明は蠕虫の成長を阻害する新規な化合物を含む。該化合物は式Iの構造を有し、ここにR基は明細書および請求の範囲に従い定義される。

Description

【発明の詳細な説明】 環状駆虫性阻害剤 発明の分野 本発明はpf1022aとして公知の化合物に関連する新規な化合物を含む。 該化合物は駆虫剤および抗菌剤として有用である。 情報の開示 1.Takagi,M.ら、明治製菓株式会社、米国特許第5,116,815号(19 92年)。 2.Uomoto,K.ら、明治製菓株式会社、ヨーロッパ特許0,503,538 A 1号(1992年)。92−309657/38は、明治製菓株式会社に譲渡さ れたEP 503538−A1号である。駆虫化合物PF1022、非イオン性 界面活性剤および/または油脂ならびに所望により水性溶媒を含む駆虫効果が増 強された化合物。 3.Takagi,M.ら、明治製菓株式会社、ヨーロッパ特許第0,382,173 A2号(1990年)。90−248114/33は、明治製菓株式会社に譲渡 されたEP 382−173−Aである。真菌ファーム(Ferm)BP2671を 培養することによって調製されるヒトおよび動物医薬用の駆虫剤として有用なP F1022由来の新しい大環状ラクタム−ラクトン。 4.Nishiyama,H.ら、藤沢薬品工業株式会社、ヨーロッパ特許0,634,4 08 A1号(1993年)。 5.Scherkenbeck,J.ら、バイエル・アクチエン・ゲゼルシャフト(Bayer AG) 、ヨーロッパ特許第0,626,375,A1号(1994年)。 6.Scherkenbeck,J.ら、バイエル・アクチエン・ゲゼルシャフト(Bayer AG) 、ヨーロッパ特許第0,626,376,A1号(1994年)。 7.Ohyama,M.ら、明治製菓株式会社、WO94/19334(1994年) 。 8.Nishiyama,H.ら、藤沢薬品工業株式会社、WO93/19053(19 93年)。93−320652/40は、藤沢薬品工業株式会社に譲渡されたW 09319053−A1である。種々の内部寄生虫に対して活性の広域スペクト ルを有する虫感染の治療に使用される新しいデプシペプチド(類)。WO93/ 19053はPCT/JP93/00286である。 9.Nishiyama,H.ら、藤沢薬品工業株式会社、特開平5−229997号( 1993年)。93−317424/40は、藤沢薬品工業株式会社に譲渡され たJP05229997−Aである。 10.93−252718/32は、明治製菓株式会社に譲渡されたJP 0 5170749−Aである。駆虫活性を有する新規環状デプシペプチドは、無胞 子性真菌を培養することにより調製される。 11.93−191507/24は、理化学研究所に譲渡されたJP0511 7298−Aである。抗菌剤および抗ウイルス剤として有用な新規なデプシペプ チドAおよびデプシペプチドBは、ストレプトミセス属または放線菌類RK−1 051を培養することにより調製される。 12.メルク・アンド・カンパニー(Merck & Co.)に譲渡された、1996 年3月21日公開のWO96/08266。発明者、Balkovec,Jamesら。 13.バイエル・アクチエン・ゲゼルシャフト(Bayer AG)に譲渡されたDE 4317458−A1。 14.Terada,M.、日本、J.Parasitol.、第41巻、第108頁−第117 頁(1992年)。 15.Sasaki,T.ら、J.Antibiotics、第45巻、第692頁(1992年) 。 16.Dutton,F.E.ら、J.Antibiotics、第47巻、第1322−1327頁 (1994年)。 背景 寄生虫病は、内部寄生虫または外部寄生虫のいずれかによって引き起こされる 。内部寄生虫は、(胃、肺、心臓、腸等のごとき)器管内、または単に皮膚下に 住む寄生虫である。外部寄生虫は、宿主の外側表面に住むが、なお宿主から栄養 を 引き出す寄生虫である。 一般的に蠕虫病と呼ばれる内部寄生虫病は、蠕虫として公知の寄生虫での宿主 の感染によるものである。蠕虫病は、ブタ、ヒツジ、ウマ、ウシ、ヤギ、イヌ、 ネコおよび家禽のごとき飼い慣らされた動物の感染により流行しかつ深刻な世界 的な経済的問題である。これらの感染の多くは、世界を通じて様々な種類の動物 において病気を引き起こす線虫として記載される虫のグループによって引き起こ される。これらの病気はしばしば深刻であって、感染した動物の死といった結果 になり得る。上記に言及された動物を感染する線虫の最も普通の属は、ヘモンカ ス(Haemonchus)、トリコストロンギルス(Trichostrongylus)、オステルタジア(O stertagia)、ネマトディルス(Nematodirus)、クーペリア(Cooperia)、蛔虫(Asca ris)、ブノストムム(Bunostmum)、イーソファゴストムム(Oesophagostomum)、シ ャベルチア(Chabertia)、トリクリス(Trichuris)、円虫属(Strongylus)、トリコ ネマ(Trichonema)、ジクチオカウルス(Dictyocaulus)、カピラリア(Capillaria) 、ヘテラキス(Heterakis)、トキソカラ(Toxocara)、蛔虫属(Ascardia)、ウマ蟯 虫(Oxyuris)、鉤虫属(Ancylostoma)、鉤虫属(Uncinaria)、トキサスカリス(Toxa scaris)、およびパラアスカリス(Parascaris)である。多くの寄生虫は種特異的( 1つの宿主のみに感染する)であり、ほとんどは動物内に感染の優先的部位を有 する。かくして、ヘモンカスおよびオステルタジアは第一に胃に感染する一方で 、ネマトディルスおよびクーペリアはほとんど腸を攻撃する。他の寄生虫は、心 臓、眼、肺、血管等に優先的に住むが、他のものは皮下の寄生虫である。蠕虫病 により、虚弱、体重の減少、貧血症、腸の障害、栄養失調、および他の器管への 障害になり得る。もし治療しなければ、これらの病気は動物の死という結果にな る。 まだに、ダニ、しらみ、さしバエ、角バエ、肉バエ、のみ等のごとき外部寄生 虫である節足動物による感染もまた深刻な問題である。これらの寄生虫による感 染は、血液の損失、皮膚障害という結果になり得、正常な食事習慣に干渉するた め、体重の減少を引き起こす。これらの感染により、脳炎、アナプラズマ症、豚 痘等のごとき深刻な病気の伝播という結果になり、これは致命的となり得る。 1つの寄生虫による感染は動物を弱め、第二の種の寄生虫によってより感染に されやすくするので、動物は数種の寄生虫によって同時に感染され得る。かくし て、活性の広域スペクトルを有する化合物はこれらの病気の治療において特に有 益である。本発明の化合物はこれらの寄生虫に対して予期せぬ高い活性を有し、 加えて、イヌ中のジロフィラリア(Dirofilaria)、囓歯類中のネマトスピロイデ ス(Nematospiroides)およびサイファシア属(Syphacia)、噛む昆虫およびウシ中 のヒポデルマ属(Hypoderma)、ウマ中のウマバエ属(Gastrophilus)のごとき移動 するジペラスな(diperous)幼生に対しても活性である。本化合物はヒトにおいて 寄生虫による病気を引き起こす内部および外部寄生虫に対してもまた有用である 。 発明の概要 本発明は駆虫性生物の成長および複製により引き起こされる病気の治療、また は駆虫生物の成長および複製の制御のために有用な新規な化合物からなる。本発 明は3グループの化合物からなる。グループ1の化合物は、以下の式I: [式中、R1、R6、R11およびR16は独立して a)H、またはb)C1-4の所望により置換されたアルキルから選択され、 該アルキルは所望により末端でヒドロキシまたはC1-2アルコキシで置換されて いてよく、 ここに、R2、R3、R4、R5、R7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R1 5 、R17、R18、R19、およびR20は独立してa)H、b)C1-11アルキル、c )C2-11アルケニル、d)C3-6シクロアルキル、e)C1-11アルコキシ、f) C1-11アルキル−C1-11アルコキシ、g)C1-11アルキル−O−C1-6アルキル 、h)C6-12アリール、i)C1-11アルキル−C6-12アリール、j)複素環基、 k)C1-11アルキル−複素環基から選択され、 ここに、該複素環基はモルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ、イミダゾリル、 インドリルまたはグアニジノであってよく、ここに、以下の2つのR基の組合せ (R3とR1、R8とR6、R13とR11、およびR18とR16)のうち少なくとも1つ は一緒になって複素環構造を形成して、 1)5ないし9員環の所望により置換されていてもよい複素環を形成するか、 または 2)式Iで示される窒素原子およびさらに所望により置換されていてもよい環 原子を有する複素環を形成し、ここに、式Iに示されるN以外の環原子は全てC であるか、または少なくとも2つの炭素原子と1〜3個のN、OまたはSであっ てよく、i)C1-6アルキル、ii)C2-6アルケニル、iii)C3-6シクロアルキル 、iv)フェニル、v)複素環基から選択される0−6の基で置換されており、 ここに、複素環基は前記定義に同じどあり、 3)二環系を形成し、ここに、2つのR基(R3およびR1、R8およびR6、R13 およびR11、またはR18およびR16)は一緒になって二環系を形成することが でき、ここに各環は5、6または7員を含み(共通の員を二重に数えてもよく) 、ここに、i)第一の環は共有結合無しに直接第二の環に付着するか(スパイラ ルタイプ)または(ビフェニルタイプのごとく)2つの環の間の1つの共有結合 を通じて第二の環に結合するか、あるいはii)第一の環は炭素無しで1つの共有 結 合で(ビフェニルタイプ)または1つの炭素原子と2つの環の間の2つの共有結 合で第一および第二の環上の付着の1点で第二の環に付着するか、あるいはiii )第一の環は、インドールタイプ構造のごとく、共通の環の員が2回数えられる ように第二の環と共有結合を共有し、 ここに、環状炭素環、複素環または二環系は、所望により、1)C1-4アルキ ル、または2)C2-4アルケニル で置換されていてもよい] で示される化合物およびその医薬上許容される塩を含む。 本発明は、より具体的には、式1の化合物(式中、2つのR基の以下の組合せ (R3およびR1、R8およびR6、R13およびR11、R18およびR16)のうち少な くとも1つは1または2の複素環を形成するを特許請求する。加えて、包括的に R1ないしR20は、独立して、H、C1-6アルキル、所望により置換されていても よいC1-6アルキル−C6-12アリールであるか、または一または二環の複素環の 一部を形成する。より好ましい具体例において、2つのR基の組合せは、1つの 窒素原子を含む5、6または7員の複素環核を形成するであろう。他の好ましい 具体例において、R2、R4、R7、R9、R12、R14、およびR17は水素であり、 R1およびR3が5、6または7員環を形成し、R8、R13、およびR18は独立し て、C1−C4アルキルである。いくつかの場合において、R1およびR3が5員環 を形成する場合、R2はHまたはC1-4アルキルであって、R8、R13およびR18 は全てイソ−ブチルである。 いくつかの好ましい具体例において、R3およびR1は6員環を形成し、R2は HまたはC1-4アルキルであって、R6、R11またはR16はHまたはC1-4アルキ ルである。他の好ましい具体例において、R4、R5、R7、R8、R9、R10、R1 2 、R13、R14、R15、R17、R18、R19、R20はH、C1-6アルキル、ベンジル または置換されたベンジルである。しばしばR6、R11、またはR16はHまたは メチルである。しばしば、R6、R11またはR16がメチルである場合、R4、R5 、R7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R15、R17、R18、R19、R20は H、メチル、ベンジルまたはイソ−ブチルであって、R2、R4、R7、R9、R12 、R14 、R17、R19はHである。 式中、R20、R15、R10、またはR5がモルホリノ置換のベンジルから選択さ れ、R3およびR1によって形成された6員環が、その環の1員としてS原子を含 む例が供される。 他の好ましい具体例はR3およびR1を有し、7員環を形成する(ここに、R2 はHまたはC1-4アルキルであって、R6、R11、またはR16はHまたはC1-4ア ルキルである)。他のR基は上記のごとくである。加えて、R3とR1から形成さ れる7員環はS原子を含む。 いくつかの好ましい例において、R3およびR1は二環系を形成し、ここに各環 は6員を含み、第一の環は、共通の員が二回数えられるように第二の環と共有結 合を共有し、二環系は置換されていてもよい。これらの具体例において、第二の 環はアリールまたは置換されたアリールであってよく、ここにR2はHまたはC1 -4 アルキル、ここにR6、R11、またはR16はHまたはC1-4アルキルであって、 R4、R5、R7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R15、R17、R18、R19 、R20はH、C1-6アルキル、ベンジルまたは置換されたベンジルである。より 好ましいのは、R6、R11、またはR16がHまたはメチルであって、ここにR6、 R11、またはR16がメチルであり、ここに、R4、R5、R7、R8、R9、R10、 R12、R13、R14、R15、R17、R18、R19、R20がH、メチル、ベンジルまた はイソ−ブチルであり、ここにR2、R4、R7、R9、R12、R14、R17、R19が Hであるものである。 本発明の他の化合物はグループ2またはグループ3の化合物として呼ばれ、こ れらは以下の式I: [式中、R1、R6、R11およびR16はグループ1の変数と同じく定義され、R2 、R3、R4、R5、R7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R15、R17、R18 、R19およびR20はグループ1の変数と同じく定義され、複素環基はモルホリノ 、ピペリジノ、ピペラジノ、イミダゾリル、インドリルまたはグアニジノであり 得、 ここに、2つのR基の以下の組合せ(R20およびR1、R5およびR6、R10お よびR11、R15およびR16)の少なくとも1つは一緒になってヘテロ環構造を形 成して、 1)所望により置換されていてもよい5ないし9員の複素環を形成するか、ま たは 2)式Iで示される窒素原子およびさらに所望により置換されていてもよい環 原子を有する複素環を形成し、ここに、式Iに示されるN以外の環原子は全てC であるか、または2つの炭素原子と1−3つのN、OまたはSであってよく、) C1-6アルキル、ii)C2-6アルケニル、iii)C3-6シクロアルキル、iv)フェニ ル、v)複素環基から選択される0−6の基で置換されており、 ここに、複素環基は上記定義に同じであり、または、 3)二環系を形成し、ここに、2つのR基(R20およびR1、R5およびR6、 R10およびR11、またはR15およびR16)は一緒になって二環系を形成すること ができ、ここに各環は5、6または7員を含み(共通の員を二重に数えてもよく )、ここに、i)第一の環は共有結合無しに直接第二の環に付着するか(スパイ ラルタイプ)または(ビフェニルタイプのごとく)2つの環の間の1つの共有結 合を通じて第二の環に結合するか、ii)第一の環は炭素無しで1つの共有結合で (ビフェニルタイプ)または1つの炭素原子と2つの環の間の2つの共有結合で 第一および第二の環上の付着の1点で第二の環に付着するか、またはiii)第一 の環は、インドールタイプ構造のごとく、共通の環の員が2回数えられるように 第二の環と共有結合を共有し、 ここに、環状炭素環、複素環または二環系は、所望により、1)C1-4アルキ ル、または2)C2-4アルケニルで置換されていてもよい] で示される化合物およびその医薬上許容される塩を含む。 より好ましい化合物は、2つのR基の以下の組み合わせ(R20およびR1、R5 およびR6、R10およびR11、R15およびR16)のうち少なくとも1つが一緒に なって複素環構造を形成し、ここに、複素環核は、1の窒素原子を含む5、6ま たは7員環を形成するものである。これらの化合物のうち好ましいグループはガ ンマラクタム環である5員環を有してもよい。R2、R4、R7、R9、R12、R14 、R17およびR19が水素であって、R3、R5、R6、R8、R10、R11、R13、R15 、R16、R18、R20がH、C1-4アルキル、ベンジルより選択されるか、ラク タム環の一部である化合物もまた望ましい。また好ましいのは、R3、R5、R6 、R8、R10、R11、R13、R15、R16、R18、R20がメチル、イソブチルまた はベンジルから選択されるか、またはラクタム環の一部である化合物である。い くつかの好ましい化合物は1、2または4のラクタム環を含む。 また好ましいのは複素環核が6員のデルタラクタム環である化合物である。こ れらの化合物の好ましいグループは、R2、R4、R7、R9、R12、R17およびR19 が水素であり、R3、R5、R6、R8、R10、R11、R13、R15、R16、R18、 R20がH、C1-4アルキル、ベンジルから選択されるか、またはラクタム環の一 部であるものである。より好ましいのは、R3、R5、R6、R8、R10、R11、R13 、R15、R16、R18、R20がメチル、イソブチルまたはベンジルから選択され るか、またはラクタム環の一部であるものである。しばしば、R3、R8、R13、 およびR18が全てイソブチルであって、R6、R11、R16がメチルである1つの デルタラクタム環がある。 本明細書において*でマークしたいずれの化合物も本発明の化合物である。本 発明の化合物および医薬ならびに本発明の化合物を含む動物の治療のために有用 な医薬の調製物からなる医薬組成物もまた包含される。 発明のさらなる記述および好ましい具体例の記載 定義 本発明の化合物は2つの方法で同定される:記述的名称および本文の記載によ ってならびにさまざまな化学部位を有するチャートおよび反応スキーム中の式お よび構造の参照によってである。適当な状況において、適当な立体化学もまた構 造中にて示される。以下の用語もまた用いられる。所望により置換されていてもよい 「所望により置換されていてもよい」なる語 は、ハロゲン、低級アルキル、モノ−またはジ(低級アルキル)−置換低級アル キル、(低級アルキル)チオ、ハロ−置換低級アルキル、アミノ−置換低級アル キル、モノ−またはジ(低級アルキル)−置換アミノ、低級アルケニル、低級ア ルキニル、ハロゲン、低級アルコキシ、アリールオキシ、アリール(低級アルキ ル)、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、モノ−およびジ(低級アルキル)アミノ、 またはニトロ等で置換された基または部位を意味する。アルキル 挿入語(Cn-m−アルキル)は、(C1-8)の化合物が1ないし8炭素 の化合物およびその異性体を包含するように包括的である。様々な炭素部位は脂 肪族炭化水素基であり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ チル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル 、n−ヘキシル、イソヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、およびn−オク チルならびにその異性体のごとき分岐鎖または非分岐鎖形態を包含する。n−アルキル 挿入語(Cn-mn−アルキル)は、(C1-8)の化合物が、その直 鎖非分岐形態において1ないし8炭素の化合物を包含するように包括的である。低級アルキル 「低級アルキル」なる語は、1ないし5炭素原子を有する分岐ま たは非分岐の飽和炭化水素基をいう。かかる基の代表例は、メチル、エチル、n −プロピル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンタンの全ての異性 体等である。アルコキシ1が(C1-8)アルキルである−OR1によって表されるアルコキ シは、酸素によって分子の残りに付着しているアルキル基を意味し、メトキシ、 エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、s ,ec−ブトキシ、t−ブトキシ、m−ペントキシ、イソペントキシ、n−ヘキ ソキシ、イソヘキソキシ、n−ヘプトキシ、およびn−オクトキシ等のごとき分 岐または非分岐形態を包含する。低級アルコキシ 「低級アルコキシ」なる語は酸素原子を通じて親分子部位に付 着した前記定義のアルキル基を示す。かかる基の代表例は、メトキシ、エトキシ 、ブチルオキシ、ペントオキシ等を包含する。アルケニル アルケニルは少なくとも1個の二重結合を有する脂肪族不飽和炭化 水素をいい、エテニル、(−CH=CH2)、1−メチル−1−エテニル、1− プロペニル、(−CH2−CH=CH2)、2−プロペニル、1−ブテニル、2− ブテニル、3−ブテニル、2−メチル−1−ブテニル、1−ペンテニル、アリル 、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、3−メチル −1−ペンテニル、3−メチル−アリル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3 −ヘキセニル、4−ヘキセニル、1−メチル−4−ヘキセニル、3−メチル−1 −ヘキセニル、3−メチル−2−ヘキセニル、1−ヘプテニル、2−ヘプテニル 、3−ヘプテニル、4−ヘプテニル、1−メチル−4−ヘプテニル、3−メチル −1−ヘプテニル、3−メチル−2−ヘプテニル、1−オクテニル、2−オクテ ニ ル、または3−オクテニル等のごとき分岐および非分岐形態を共に包含する。アルキニル アルキニルは、例えばエチニル、プロピニルのごとき、少なくとも 1つの炭素−炭素三重結合を含む一価の分岐または非分岐の炭化水素基をいう。シクロアルキル 挿入語(Cn-mシクロアルキル)は、(C3-10)の化合物が、そ の環状鎖において3〜10炭素の飽和環式炭化水素基を包含するように包括的で ある。該用語はまたシクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、2,2−ジメ チルシクロプロピル、2,3−ジエチルシクロプロピル、シクロブチル、2−メ チルシクロブチル、3−プロピルシクロブチル、シクロペンチル、2,2−ジメ チルシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよび シクロデシルのごときアルキル置換を包含する。これらの部位の各々は適当には 置換されていてもよい。ヘテロアルキル 「ヘテロアルキル」なる語は、1、2または3の非隣接炭素原 子が窒素、硫黄または酸素のごときヘテロ原子により置換されただけの、前記の ごときアルキルをいう。アリール (C6-12)アリールは、1ないし3のヒドロキシ、C1−C3アルコキ シ、C1−C3アルキル、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、またはブロモ 基で所望により置換されていてもよい、または置換された、1ないし2の縮合ま たは非縮合芳香環の6ないし12炭素原子の基礎構造をいう。「アリール」の例 は:フェニル、m−メチルフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、α−ナ フチル、β−ナフチル、(o−,m−,p−)トリル、(o−,m−,p−)エ チルフェニル、2−エチル−トリル、4−エチル−o−トリル、5−エチル−m −トリル、(o−,m−,またはp−)プロピルフェニル、2−プロピル−(o −,m−,またはp−)トリル、4−イソプロピル−2,6−キシリル、3−プ ロピル−4−エチルフェニル、(2,3,4−,2,3,6−または2,4,5−)ト リメチルフェニル、(o−,m−またはp−)フルオロフェニル、(o−,m− またはp−トリフルオロメチル)フェニル、4−フルオロ−2,5−キシリル、 (2,4−,2,5−,2,6−,3,4−または3,5−)ジフルオロフェニル、 (o−,m−またはp−)クロロフェニル、2−クロロ−p−トリル、(3−, 4−,5−または6−)クロロ−o−トリル、4−クロロ−2−プロピルフェニ ル、2−イソプロピル−4−クロロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニ ル、(3−または4−)クロロ−2−フルオロフェニル、(o−,m−またはp −)トリフルオロフェニル、(o−,m−,p−)エトキシフェニル、(4−ま たは5)クロロ−2−メトキシ−フェニル、および2,4−ジクロロ(5−また は6−)メチルフェニル等である。これらの部位の各々は適当には置換されてい てもよい。アルキルアリール アルキルアリールは、前記のごとく6ないし12炭素原子の アリール基で置換された1ないし8炭素原子のアルキル鎖およびその異性体をい う。複素環 複素環の例は:(2−,3−,または4−)ピリジル、イミダゾリル、 インドリル、Nin−ホルミル−インドリル、Nin−C2−C5アルキル−C(O) −インドリル、[1,2,4]−トリアゾリル、(2−,4−および5−)ピリミ ジニル、(2−,3−)チエニル、ピペリジニル、ピロリル、ピロリニル、ピロ リジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダ ゾリニル、イミダゾリジニル、ピラジニル、ピペラジニル、ピリダジニル、オキ サゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル、モル ホリニル、チオゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル 、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベン ゾオキサゾリル、フリル、プリル、フェナジル、カルバゾリル、チエニル、およ びベンゾチエニル、チエニル、インドリル、イソ−キノリル等を包含する。これ らの部位の各々は適当に置換されていてもよい。ヘテロアリール ヘテロアリールは、最小で1つの環が芳香族であり、ここに、 1、2または3の非隣接炭素原子が、窒素、硫黄および酸素のごときヘテロ原子 により置換された5−12環原子の1または2の環構造をいう。例はピリジン、 チオフェン、フラン、ピリミジン、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル 、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、3−ピリダジニル 、4−ピリダジニル、3−ピラジニル、2−キノリル、3−キノリル、1−イソ キ ノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、2−キナゾリニル、4−キナゾ リニル、2−キノキサリニル、1−フタラジニル、2−イミダゾリル、4−イミ ダゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリ ル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4 −オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル5−チア ゾリル、2−インドリル、3−インドリル、3−インダゾリル、2−ベンゾオキ サゾリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンズイミダゾリル、2−ベンゾフラニ ル、3−ベンゾフラニル、2−フラニル、3−フラニル、2−チエニル、3−チ エニル、2−ピロリル、3−ピロリル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル 、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イ ル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル 、1,2,4−トリアゾール−5−イル、1,2,3,4−テトラゾール−5−イル 、5−オキサゾリル、1−ピロリル、1−ピラゾリル、1,2,3−トリチアゾー ル−1−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1−テトラゾリル、1−イ ンドリル、1−インダゾリル、2−イソインドリル、1−プリニル、3−イソチ アゾリル、4−イソチアゾリル、および5−イソチアゾリルを包含する。これら の部位の各々は適当には置換されていてもよい。キラリティー 本発明の化合物は1またはそれ以上のキラル中心を有し、シス− /トランス−および/またはR−およびS−異性体ならびにその混合物を含めた 光学活性形態として存在し得ることが当業者には明らかであろう。本発明の範囲 は、これら全ての形態、光学活性形を純粋な形態またはシス−/トランス−異性 体を含めたエナンチオマーまたはジアステレオマーの混合物として含めた該化合 物のエナンチオマーまたはジアステレオマー形態を包含する。該化合物の治療学 的特性は、多少とも特定の化合物の立体化学に依存し得る。分割は、ジベンゾイ ル酒石酸、ショウノウスルホン酸、ビス−o−トルオイル酒石酸、酒石酸、およ び酒石酸ジアセチルのごとき分割剤を用いて行うことができる。ハロゲン 「ハロ」または「ハロゲン」なる語はフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨ ードまたはトリフルオロメチルから選択される置換基をいう。試薬および溶媒 D−リンゴ酸はランカスター・シンセシス・インコーポレイテ ッド(Lancaster Synthesis Inc.)から購入した;N−BOC−N−メチル−L− ロイシンはバケム・カリフォルニア(Bachem California)から購入した;L−乳 酸ナトリウム塩および3−フェニル−D−乳酸はアルドリッチ・ケミカル・カン パニー,インコーポレイテッド(Aldrich Chemical Company,Inc.)から購入した 。以下の溶媒および試薬は分子ふるいで乾燥させた:THF(5A0ふるい);塩 化メチレン(4A0ふるい);TEA(4A0ふるい)。クロマトグラフィー 特に言及する以外は、クロマトグラフィーは、カラムまた は焼結ガラス漏斗に含有されたメルク・シリカゲル(230−400メッシュ) を用いて行う。生成物は、ヘキサン中の濃度を変化させたEtOAcによりシリ カゲルから溶出する。分析データ NMRスベクトルは、Bruker 300 MHzおよび400 MHz装置を用いて 得られる。多くの中間体のプロトンスペクトルは、nmr時間スケール上に回転異 性体の存在を示した。ロイシンのイソプロピルメチル基は回転異性体のためしば しば2または3組のダブレットとして出現し、(2d,6H)および(3d,6 H)等と示される。同様の結果は、ときどき、tert−ブチルメチル基につい て見い出される。他のプロトンはこの影響をあまり示しそうでない。略語 BOC tert-ブトキシカルボニル BOP ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート DCC N-ジシクロヘキシルカルボジイミド DEAD ジエチルアゾジカルボキシレート DMAP 4-ジメチルアミノピリジン DPEA ジ-イソプロピルエチルアミン LAH 水素化アルミニウムリチウム LDA リチウムジイソプロピルアミド NMM N-メチルモルホリン PCC ピリジニウムクロロクロマート PPTS p-トルエンスルホン酸ピリジニウム TBDMS tert-ブチルジメチルシリル TEA トリエチルアミン TFA トリフルオロ酢酸 THFはテトラヒドロフラン 9−BBN−Hまたは9−BBNは9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン二量 体医薬製剤 臨床的実践において、本発明の化合物は、通常、経口、経直腸、また は注入で、医薬上許容される担体と組み合わせた有効成分を含む医薬製剤の形態 で投与されるであろう。診療所で治療されるべき患者への使用および投与は、当 業者である獣医または獣医学の薬剤師に容易に明らかであろう。 効用、組成および投与 1つの寄生虫による感染は、動物を弱らせ、第二の寄生虫による感染により罹 り易くするので、動物は同時に数種の寄生虫により感染され得る。かくして、広 域スペクトルの活性の化合物が、これらの病気の治療において特に有用である。 本発明の化合物はこれらの寄生虫に対して予期せぬ高い活性を有し、加えて、イ ヌ中のジロフィラリア、噛む昆虫、囓歯類中のネマトスピロイデスおよびサイフ ァシア属ならびにウシ中のヒポデルマ属、ウマ中のウマバエ属ごとき移動するジ ペラス(diperous)幼生に対してもまた活性である。 本化合物は、ヒトにおいて寄生虫病を引き起こす内部および外部寄生虫に対し てもまた有用である。ヒトに感染するかかる内部寄生虫の例は、鉤虫(Ancylosto ma)、ネカトール(Necator)、蛔虫(Ascaris)、ストロンギロイデス(Strongyloide s)、トリキネラ(Trichinella)、キャピラリア(Capillaria)、トリクリス(Trichr is)、蟯虫(Enterobius)の属のごとき胃腸の寄生虫を包含する。ヒトに感染する 他の内部寄生虫は血液または他の器管に見い出される。かかる寄生虫の例は、腸 外部期のフィラリア虫であるウケリア属(Wucheria)、ブルジア属(Brugia)、線虫 属(Onchocerca)等ならびに腸の虫ストロンギロイデスおよびトリキネラである。 ヒトに感染する外部寄生虫は、まだに、のみ、だに、しらみ等を 包含し、飼い慣らされた動物については、これらの寄生虫での感染は、深刻なそ して致死的でさえある病気の伝達という結果となり得る。本化合物はこれらの内 部および外部寄生虫に対して活性であり、加えて、ヒトを悩ませる噛む昆虫およ び他の双翅類の害虫に対してもまた活性である。本化合物は、経口または非経口 にて投与される場合には、1.0ないし150mg/kg 動物体重の用量の割 合にて投与される。 本化合物は、Blatella sp.(ゴキブリ)、Tineola sp.(イガ)、Attagenus sp.( 絨毬甲虫)、Musca domestica(イエバエ)のごとき通常の身近な害虫に対しておよ びSolenopsis Invicta(輸入されたヒアリ)に対してまた有用である。 化合物はさらに、トリボリウム属(Tribolium sp.)のごとき保存穀物を攻撃す る昆虫の害虫に対してだけでなくアブラムシ(Acyrthiosiphon sp.)、バッタ、お よびワタミハナゾウムシおよび植物組織上に生活する未熟期の昆虫に対してもさ らに有用である。化合物はまた農業的に重要な土中線虫の制御のための抗線虫剤 として有用である。 動物中での抗寄生虫剤としての使用では、本化合物を経口もしくは注入により 内部へ投与してよく、または液状飲薬(drench)もしくはシャンプーのごとく局所 的に投与してよい。 経口投与では、化合物はカプセル剤、錠剤、あるいは飲薬塊形にて投与するこ とができ、または動物飼料に混合することができる。カプセル剤、錠剤、および 飲薬塊は、デンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、またはリン酸二カル シウムのごとき適当な担体ビヒクルと組み合わせた有効成分を含む。これらの単 位投与形は、均一な混合溶液または懸濁液が得られるように、有効成分を、希釈 剤、充填剤、崩壊剤、懸濁化剤、および/または結合剤を含む、適当な微粉砕不 活性成分とよく混合することによって調製される。不活性成分は、本化合物とは 反応しないであろうし、治療されるべき動物に対しては毒性がないものである。 適当な不活性成分はデンプン、乳糖、タルク、ステアリン酸マグネシウム、植 物性ガムおよび油等を包含する。これらの処方は治療されるべき動物種の大きさ およびタイプならびに感染の型および深刻度のごとき多数の因子に依存して、広 く変化し得る量の活性および非活性成分を包含し得る。有効成分は、該化合物を 飼料と単に混合するかまたは化合物を飼料の表面に適用することによって飼料に 対する添加物として投与することもできる。別法として、有効成分を、不活性担 体と混合するかまたは得られた組成物を試料と混合するかあるいは動物に直接与 えることもできる。 適当な不活性担体は、コーンミール、柑橘類ミール、発酵かす、ダイズのひき 割り、乾燥穀物等を包含する。有効成分を、最終組成物が0.001ないし5.0 重量%の有効成分を包含するように、ひき、撹拌し、製粉し、またはぐちゃぐち ゃに混ぜることによりこれらの不活性担体とよく混合する。 化合物は、別法として、不活性液体担体に溶解した有効成分からなる処方の注 射により非経口的に投与できる。注射は筋肉内、ルーメン内、気管内、または皮 下のいずれかによってすることができる。注射可能な処方は、適当な不活性液体 担体と混合した有効成分からなる。許容される液体担体は、落花生油、綿実油、 ごま油等のごとき植物油ならびにソルケタール(solketal)、グリセロール・ホル マールのごとき有機溶媒を包含する。代替物として、水性非経口処方もまた用い ることができる。植物油は好ましい液体担体である。処方は、最終処方が0.0 05ないし20重量%の有効成分を包含するように有効成分を液体担体中に溶解 または懸濁させることによって調製する。 本化合物の局所的適用は、本化合物を水性溶液または懸濁液として含有する液 体飲薬またはシャンプーの使用を通して可能である。これらの処方は一般的にベ ントナイトのごとき懸濁化剤を含有し、通常また消泡剤をも含有する。0.00 5ないし20重量%の有効成分を含有する処方が許容される。好ましい処方は、 0.5ないし5重量%の本発明化合物を含有するものである。 本化合物は第一に、ウシ、ヒツジ、ウマ、イヌ、ネコ、ヤギ、ブタ、および家 禽のごとき飼い慣らされた動物での蠕虫病の治療および/または予防においても また有用である。これらはまだに、だに、しらみ、のみ等のごとき外部寄生虫に よるこれらの動物の寄生虫感染の予防および治療においても有用である。これら はヒトの寄生虫感染の治療においても効果的である。このような感染治療に際し て、本発明の化合物は個々、または相互にもしくは他の関連しない駆虫薬と組み 合わせて使用可能である。最良の結果のために要求される本化合物の用量は、動 物の種類および大きさ、感染の型および感染の深刻度、投与の方法ならびに使用 される化合物のごとき数個の因子に依存する。本化合物の動物体重当たり1.0 ないし150mgの用量レベルにおける、単一用量または2、3日あけた数回の 用量のいずれかの経口投与が一般的によい結果を与える。本化合物のうちの1つ の単一用量は非常な制御を与えるが、しかしながら、繰り返し用量は、再感染と 闘うか、または異常に耐性である寄生虫を与えることとなる。これらの化合物を 動物に投与する技術は、獣医学の分野での当業者に公知である。 本発明の化合物はまた野原でまたは保存において穀物を攻撃する農業害虫と闘 うのに用いることもできる。そのような使用のために適用される化合物は、スプ レー、粉末、乳剤のようなものとして、生長している植物または収穫された穀物 のいずれに対しても適用される。これらの化合物をこの方法で適用する技術は、 農業分野における当業者に公知である。 化合物の活性 ヘモンカス・コントルトゥス(Haemonchus contortus)/トリオストロンギルス・ コルブリフォルミス(Trichostrongylus colubriformis)/スナネズミアッセイ このインビボアッセイは反芻動物の2つの重要な標的寄生虫、エイチ・コンド ルトゥスおよびティ・コルブリフォルミスに感染したスナネズミを使用する。活 性は、G.A.Conderら、ジェイ・パラシトル(J.Parsitol.)第77巻、第621頁 −第623頁(1991年)に概説された技術を用いて双方の寄生虫の種に対し て評価する。 経口で約1000倍エクスヒースし、経口でスナネズミからのヘモンカス・コ ントルトゥスおよびトリオストロンギルス・コルブリフォルミスの95%クリア ランスのためのmg/スナネズミ最小有効用量を、各々の寄生虫に感染する幼生 で、接種後(PI)10日に式10で経口処理し、接種後13日で検死する。本 発明の化合物は、全てヘモンカス・コントルトゥスおよびトリオストロンギルス ・コルブリフォルミスに対する活性を示すように思われる。 本発明の化合物 本発明の化合物は、以下の式I: の構造によって記載される。 本開示は本発明の化合物を製造するためのいくつかの異なるアプローチ、方法 または手順を含む。これらの異なるアプローチ、方法または手順は、様々なCH ARTを持つ様々なグループの下で記載される。グループはその成分が様々なC HARTにより記載されるより一般的なスキームである。CHARTは、CHA RT Aのごとく反応スキームが示される特定のCHARTおよびCHARTの 双方を示すか、またはChartまたはチャート(chart)はCHART Aの反応のごとき一連の反応、1つのグループの反応、または複合した反応をい う。反応は言葉および/または構造によって記載し得る。構造が使用される場合 には、明白な置換をなすことができることが理解されるべきである。他の化合物 の中では、次章で記載され、Chart S中にて式「J−21」として示され る出発物質は、「いずれの適当なアミノ酸」を製造することにも使用でき、これ は、本発明の全ての化合物を作るための後述のチャートおよび手順において使用 可能である。 出発物質および一般的手順−CHART S1およびS2 この章は、本明細書中に記載される化合物を作るための一般的手順を提供する 。出発物質もまた提供される。出発物質は「出発物質の表」中および、Char t S1ならびにS2において示される。全ての化合物を作るための一般的手順 は、最初一般的形で提供され、次いで特定の具体例がGroup Chart中 に提供される。適当な出発物質で出発し、次いでchart中で示され、本明細 書中で論じられる適当な反応を用いて、一般的構造によって記載される全ての化 合物を作ることができる。 BOC保護基を除去するための一般的手順、ジシクロヘキシルカルボジイミド 、DCCを用いたペプチドのカップリングのための一般的方法、ベンジル保護基 を除去し、一般的環状化を行うための一般的方法、巨大環の形成のための一般的 手順が提供される。これらの手順およびCHART S1およびS2は、式Iの 調製において使用される4つの一般的方法の基礎である反応の基本的なかつ詳細 な記載を提供する。これらの手順は、式Iを作り出すために何回も用いられる。 BOC保護基を除去するための一般的方法 BOC保護基を除去するためには、基質をCH2Cl2中に溶解する。十分なT FAを次いで添加して、10−20%溶液が得られ、得られた反応混合物を、室 温にて、乾燥窒素下で撹拌する。反応の進行をTLCによってモニターする。反 応は、特に高いTFA濃度においては、通常60分以内で行われる。反応混合物 を、激しく撹拌しながら、ビーカー中に入れられたNaHCO3の飽和溶液中に 注ぎ込む。CO2の発生が静まった後、混合物を分液漏斗に移し、層分離する。 水層をCH2Cl2で抽出する。有機層を合し、水で洗浄し、無水Na2SO4上で 乾燥させ、濾過し、濃縮する。高真空下での最終的乾燥により、さらなる精製な しに使用される生成物を得る。 ベンジル保護基を除去するための一般的手順 ベンジル保護基を除去するためには、基質を無水EtOH中に溶解し、炭素上 の10%パラジウムを、基質の触媒に対する割合が5:1の重量比になるように 添加する(より少ない触媒の使用は劇的に反応時間を増加させ、収率を下げる) 。反応混合物を3時間45−50psiにて水素化分解し、N2を流し、セライ ト を通して濾過する。セライトケーキをEtOHで徹底的に洗浄し、濾液を合し、 濃縮する。生成物をEtOAcに2回溶解させ、濃縮することによって、いずれ かの引き続いてのカップリング反応混合物に干渉し得る残存EtOHを除去する 。高真空下室温にての乾燥により生成物が得られ、これをさらに精製することな く用いる。 BOCおよびベンジル保護基を共に分子から除去すべき場合、BOC基を第一 に除去し、次いでベンジル基を除去することが一般的に有利であることを本発明 者らは見いだした。このことは、得られた双性イオンペプチドを酸性媒体から回 収することに伴う問題を防ぐ。 ジシクロヘキシルカルボジイミド、DCCを用いたペプチドのカップリングの ための一般的方法 アミンまたはアルコールを、乾燥窒素雰囲気下、1当量のカルボン酸と共にT HFに溶解する。溶液を0℃にまで冷却し、1当量のDCCを、通常CH2Cl2 中のDCCの1.0M 溶液の形態で添加する。これに続いて、直ちに固体のD MAP(5モル%)を添加する。ジシクロヘキシル尿素の沈殿が通常2分以内に 現れる。冷却浴を除去し、反応混合物を室温にて2ないし3時間撹拌するか、ま たは出発アルコールまたはアミンが消費されたことが、TLCによって示される まで撹拌する。反応混合物を濾過して尿素を除去し、次いで濃縮する。なお存在 する尿素は、粗生成物をエーテルに溶解し、もう一度濾過することによって除去 する。濾液を濃縮し、生成物をさらにクロマトグラフィーにより精製する。 出発物質からのベンジル保護基の除去のための一般的手順 出発物質の表およびChart Sの双方を参照し、式J−7、式J−9、式 J−13、式J−15または式J−22を無水EtOHに溶解し、4−16時間 15−45psiにて木炭上の10%、パラジウム上で水素化分解する。反応混 合物に窒素を流し、濾過し、EtOHを除去する。残渣を高真空下で乾燥して式 J−8、式J−10、式K−1、式J−16または式J−23を得る。これらの 4つの異なる反応を組み合わせることによって、式J−23を得ることができ、 引き続いて環状化して式Iを得る。 出発物質からの、BOC保護基のための一般的手順 出発物質の表およびChart Sを共に参照し、式J−7、式J−19、式 J−13、式J−21、式K−2をCH2Cl2中に溶解する。十分なTFAを次 いで添加して10−20%溶液が得られ、得られた反応混合物を室温にて乾燥窒 素雰囲気下で撹拌する。反応の進行をTLCによってモニターする。反応は特に 高いTFA濃度においては、通常、60分以内に行われる。反応混合物を、激し く撹拌しながらビーカー中に入れたNaHCO3の飽和溶液中にゆっくり注ぎ込 む。CO2の発生が静まった後、混合物を分液漏斗に移し、層分離する。水層を CH2Cl2で抽出する。有機層を合し、水で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥さ せ、濾過し、濃縮する。高真空下での最終的な乾燥により、以下の生成物が得ら れ、これをさらに精製することなく用いることができる;式J−8、式J−20 、式J−14、式J−22、式K−3。 出発物質からの、ジシクロヘキシルカルボジイミド、DCCを用いたペプチド のカップリングのための一般的手順 出発物質の表およびChart Sを共に参照し、a)式J−2、b)式J− 6、c)式J−14、d)式J−18、e)式J−12、f)式J−20、g) 式J−20、h)式K−3のアミンまたはアルコールを、a)式J−1、b)式 J−5、c)式J−10、d)式J−17、e)式J−11、f)式J−16、 g)、式K−1、h)式J−10の1当量のカルボン酸と共にTHF中に乾燥窒 素雰囲気下で溶解する。溶液を0°まで冷却し、1当量のDCCを、通常CH2 Cl2中のDCCの1.0M 溶液の形態で添加する。これに次いで直ちに固体の DMAP(5モル%)を添加する。ジシクロヘキシル尿素の沈殿が通常2分以内 に現れる。冷却浴を取り除き、反応混合物を2ないし3時間、または出発アルコ ールまたはアミンが消費されたことがTLCによって示されるまで室温にて撹拌 する。反応混合物を濾過して尿素を除き、次いで濃縮する。なお存在するいずれ の尿素も、粗生成物をエーテルに溶解し、もう一度濾過することにより除去する 。濾液を濃縮し、式a)J−3、b)式J−7、c)式J−15、d)式J−1 9、e)式J−13、f)式J−21、g)式K−2、h)式J−21をさらに クロ マトグラフィーにより精製する。 巨大環の形成のための一般的環化手順 該アミノ酸(式J−23)を塩化メチレンに溶解して5mM溶液を得る。トリ エチルアミン(4当量)およびヨウ化1−メチル−2−クロロピリジニウム(1 .4当量)を室温にて添加し、反応混合物を16時間撹拌する。混合物を1N HCl(水溶液)で洗浄し、有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮する 。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の30% アセトン)によ り精製して式Iを得る。 BOP−Clを用いたペプチドのカップリングの一般的方法 該アミン(またはアルコール)およびカルボン酸をCH2Cl2に溶解し、窒素 雰囲気下にて0°にまで冷却する。DPEA(またはTEA)を添加し、次いで BOP−Clを添加する。反応混合物を室温にて24−48時間撹拌した。反応 の進行をTLCによってモニターし、もし必要ならばさらにDPEA(またはT EA)およびBOP−Clを添加した。反応混合物を飽和NaHCO3で洗浄し た。有機層をNa2SO4を通して濾過し、MgSO4上で乾燥した。セライトを 通した濾過、濃縮および高真空下での乾燥により、生成物を得た。 マクロラクタム化のごときペプチドのカップリングのための一般的方法 同じ化合物の部分で有り得る該アミンまたはアルコールおよびカルボン酸をC H2Cl2に溶解して、1mMの濃度とし、溶液を0°に冷却する。BOP(約1 .05当量)試薬を添加し、完全に溶解するまで撹拌する。N−メチルモルホリ ン(約1.05当量)試薬を添加し、反応混合物を0°にて30分間撹拌し、次 いで3日間室温にて撹拌する。反応混合物を濃縮し、次いで飽和NH4Clで洗 浄する。層分離し、有機層をMgSO4上で乾燥し、セライトを通して濾過し、 濃縮する。残渣をEtOAcに溶解し、再び濃縮して水を除去する。高真空下で の乾燥により生成物が得られ、これをシリカゲルクロマトグラフィーによりさら に精製する。 本発明の具体的な反応および具体例 さらなる指示なく、当業者は本発明の化合物を作り出すことができるはずであ る。以下の実施例は、本発明をさらに例示し、本発明の具体例を提供するが、本 発明を限定する意図では決してない。化合物の構造的記述を示すCHARTは全 てのグループについてさまざまな本文中の章に続く。 グループ1の反応 特別示すことがなければ、この章のすべてはグループ1の反応を記載する。C HARTは式と呼ばれる一連の化合物および該化合物を転換する様々な反応を示 す。 本発明の化合物の1つが式14に記載され、CHART Cに示される。式1 4を調製するために、2つのテトラペプチドを最初に調製する。脱保護に続くカ ップリング反応により、オクタペプチドが得られ、これを脱保護し、環状化して 所望の式14を得ることができる。 最初のテトラペプチド、式5の調製がCHART Aに示される。 第二のテトラペプチド、式7の調製がCHART Bに示される。 最終の生成物の調製が引き続くchartに示される。 CHART Aの反応(グループ1) D−フェニル乳酸をN,N−ジイソプロピル−O−ベンジル−イソ尿素で処理 して対応するベンジルエステルが得られ、これをロイシン誘導体とカップルさせ て1を得る。Boc−基をトリフルオロ酢酸(TFA)で除去して3を得る。 ロイシン誘導体をD−乳酸メチルとカップルさせてジペプチド(2)が得られ 、これを鹸化して酸誘導体(4)を得る。2つのデプシプチド3および4を、ジ シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)および4−メチルアミノピリジン(D MAP)の存在下にてカップルさせて5を得る。 CHART Bの反応(グループ1) プロリン誘導体をD−乳酸メチルとカップルさせて6が得られ、これを鹸化し て7を得る。ジペプチド7を3とカップルさせてテトラペプチド8を得る。 CHART Cの反応(グループ1) 最終生成物、14または*722をCHART Cに示す。テトラペプチド8 を水素化して9を得る。5のBoc−基の除去は、TFAで行い、10を得る。 2つのテトラデプシペプチド9および10をジイソプロピルカルボジイミド(D IC)および4−メチルアミノピリジン(DMAP)の存在下でカップルして1 1を得る。boc−基のTFAでの除去後、12を水素化して13が得られ、こ れをBOP試薬を用いて環状化して14または*722を得る。 チャートD(グループ1)およびE(グループ1)の反応 最終生成物、27または*639の調製をCHART DおよびEに示す。2 7または*639を調製するため(CHART Eに示される)、1つのヘキサ ペプチドおよびジペプチドを最初に調製し、適当な脱保護に続くカップリング反 応によりオクタペプチドが得られ、これを脱保護し、環状化して27または*6 39を得ることができる。Chart Dはヘキサペプチド(21)の調製を示 す。 Chart Eは最終生成物、27または*639の調製を示す。(L)−ピ ペコリン酸をBoc−基で保護し、トリフェニルホスフィン(TPP)およびジ エチルアゾカルボキシラート(DEAD)を用いて(L)−乳酸ベンジルとカッ プリングさせて、対応するジデプシペプチド(22)が正しい配置で得られ、こ れを脱保護して遊離アミン(23)を得る。この遊離アミンを標準的カップリン グ条件(DIC/DMAP)で21と縮合させて、オクタデプシペプチド(24 )を得る。Boc−基の除去により25が得られ、これを水素化してアミノ酸2 6を得る。オクタデプシペプチド26をヨウ化2−クロロ−N−メチルピリジニ ウムで環状化させて、最終生成物27または*639を得る。 Chart F(グループ1)の反応 33または*351(および同様に*867)の調製をChart Fに示す 。外部ベンゼン環を含む(L)−ピコリン酸誘導体を、トリフェニルホスフィン (TPP)およびジエチルアゾジカルボキシラート(DEAD)とカップルさせ て、対応するジデプシペプチド(28)が正しい立体配置で得られ、これを脱保 護して遊離アミン(29)を得る。この遊離アミンを21と標準的カップリング 条件(DIC/DMAP)で縮合させて、オクタデプシペプチド(30)を得る 。Boc−基の除去により31が得られ、これを水素化してアミノ酸32を得る 。オ クタデプシペプチド32をヨウ化2−クロロ−N−メチルピリジニウムおよびト リエチルアミンで環化して、最終生成物33または*351を得る。類似の手順 および反応を用いて最終生成物*867を作ることができる。 CHART G(グループ1)およびH(グループ1)の反応 CHART GまたはHは42または*731の調製を示す。42を調製する ために、1つのヘキサペプチドおよび1つのジペプチドを調製し、適当な脱保護 およびそれに続くカップリング反応によりオクタペプチドが得られ、これを脱保 護し、環化して所望物を得る。CHART Gはヘキサペプチド(38)の調製 を示し、CHART Hは最終生成物42の調製を示す。CHART Hにおい て、遊離アミン23を、標準的カップリング条件(DIC/DMAP)を用いて 38と縮合して、オクタデプシペプチド(39)を得る。Boc−基の除去によ り40が得られ、これを水素化してアミノ酸41を得る。オクタデプシペプチド 41をヨウ化2−クロロ−N−メチルピリジニウムおよびトリエチルアミンで環 化して、最終生成物42または*731を得る。 CHART I(グループ1)の反応 CHART Iは46または*798の調製を示す。遊離アミン29を標準的 なカップリング条件(DIC/DMAP)で38と縮合させ、オクタデプシペプ チド(43)を得る。Boc−基の除去により44が得られ、これを水素化して アミノ酸45を得る。オクタデプシペプチド45をヨウ化2−クロロN−メチル ピリジニウムおよびトリエチルアミンで環化して、最終生成物46または*79 8を得る。 実施例を伴う、グループ1の化合物の調製のために用いられるさらなる詳細、記 載および手順 BOC−L−MeLeu−D−PhLac−OBn(1)の調製 D−フェニル乳酸(6.82g,41.1mmol)およびN,N−ジイソプロ ピル−O−ベンジル−イソ尿素(10.4ml,45.2mmol,1.1当量) を四塩化炭素(120ml)に溶解する。混合物を1時間加熱還流する。混合物 を室温にまで冷却した後、不溶性物質を濾過で除く。濾液を塩化メチレン(15 0ml)と混合し、得られた溶液をDIC(6.6ml,42.2mmol)、D MAP(1.22g,10mmol)、およびBoc−L−MeLeu−OH( 10.78g,44mmol)で室温にて16時間処理する。沈殿を除去し、濾 液を濃縮する。残渣を、ヘキサン中5% 酢酸エチルでの溶出によるシリカゲル クロマトグラフィーに付して、標題化合物を油(15.35g,80%収率)と して得る。1HNMR(400MHz,CDCL3)0.89(d,6H,J=6. 09),1.35−1.65(m,12H),2.60(s,1.5H),3.15 (m,2H),4.71(m,0.5H),4.99(m,0.5H),5.12( m,2H),5.26(m,1H),7.25(m,10H).マススペクトル( EI)m/e 483[M].[α]D=−13°(c 1.0,CHCl3). BOC−L−MeLeu−Dac−OMe(2)の調製 Boc−(L)−Meロイシン(12.25g,50mmol)をDIC(8 ml,50mmol)、DMAP(1.22g,10mmol)、およびD−乳 酸メチル(6g,57.7mmol)で室温にて1時間処理する。沈殿を除去し 、濾液を濃縮する。残渣を塩化メチレン(150ml)および0.3N HCl 水溶液(100ml)間に分配する。層分離後、有機層を5% 炭酸カリウム水 溶液(100ml)で洗浄する。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮 して標題化合物を油(15g,91%収率)として得る。1HNMR(400M Hz,CDCl3)d0.93−0.96(m,6H),1.0−1.9(m,12 H),2.80および2.83(s,3H),3.74(s,3H),4.7−5. 1(m,2H). L−MeLeu−D−PhLac−OBn(3)の調製 BOC−L−MeLeu−D−PhLac−OBn(1,9.7g)を、10 %(v/v)TFA(300ml)を含有するCH2Cl2中に溶解する。反応混 合物を1.5時間撹拌し、次いで急速に撹拌しつつ飽和NaHCO3水溶液(30 0ml)にゆっくりと注ぎ込む。混合物を分液漏斗に移し、振蘯する。層分離し 、水層をCH2Cl2で抽出する。有機層を合し、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4 )し、濾過し、濃縮して標題化合物を油(7.2g,94%収率)として得る。 そ れをさらなる精製無しに用いる。 BOC−L−MeLeu−D−Lac−OH(4)の調製 BOC−L−MeLeu−D−Lac−OMe(4,15g,45.3mmo l)をメタノール(135mL)中に溶解し、1N NaOH水溶液(50ml ,50mmol)で室温にて20分間処理する。混合物を水(150ml)に注 ぎ込み、ジエチルエーテル(2×100ml)で抽出する。水層を3N HCl 水溶液(60ml)の添加により酸性化する。得られた混合物を塩化メチレン( 2×100ml)で抽出する。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮し て、標題化合物を油(5g,35%収率)として得る。1HNMR(400MH z,CDCl3)d 0.93−0.96(m,6H),1.3−1.8(m,12 H),2.82および2.83(s,3H),4.7−5.3(m,2H)そして、 1N NaOH水溶液(50ml,50mmol)で室温にて20分間処理する 。混合物を水(150ml)に注ぎ込み、ジエチルエーテル(2×100ml) で抽出する。水層を3N HCl水溶液(60mL)の添加により酸性化する。 得られた混合物を塩化メチレン(2×100ml)で抽出する。有機層を分離し 、乾燥(MgSO4)し、濃縮して、標題化合物を油(5g,35%収率)とし て得る。1HNMR(400MHz,CDCl3)δ0.93−0.96(m,6H ),1.3−1.8(m,12H),2.82および2.83(s,3H),4.7 −5.3(m,2H). BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−O Bn(5)の調製 BOC−(L)−MeLeu−D−Lac−OH(4,3.17g,10mm ol)をDCC(塩化メチレン中1M、11ml)、DMAP(244mg,2 mmol)およびL−MeLeu−D−PhLac−OBn(3,3.66g, 9.55mmol)で室温にて1時間処理する。沈殿を除去し、濾液を濃縮する 。残渣を、ヘキサン中10%酢酸の溶出によるシリカゲルクロマトグラフィーに 付し、標題化合物を油(3.75g,58%収率)として得る。1HNMR(40 0MHz,CDCl3)δ0.8−1.9(m,30H),2.7−2.9(m,6 H) ,3.0−3.3(m,2H),4.3−5.4(m,6H),7.1−7.4(m, 10H). BOC−L−Pro−D−Lac−OMe(6)の調製 Boc−(L)−Me−プロリン(2.15g,10mmol)をDIC(1. 6ml,10mmol)、DMAP(0.6g,5mmol)およびD−乳酸メ チル(1.2g,12mmol)で室温にて処理する。沈殿を除去し、濾液を濃 縮する。残渣を塩化メチレン(150ml)および0.3N HCl水溶液(1 00ml)に分配する。層分離した後、有機層を5%炭酸カリウム水溶液(10 0mL)で洗浄する。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮して標題化 合物を油(2.22g,74%収率)として得る。生成物の構造は核磁気共鳴ス ペクトルおよび質量分析マススペクトルによって確認することができる。 BOC−L−Pro−D−Lac−OH(7)の調製 BOC−L−Pro−D−Lac−OMe(6,2.1g,7.0mmol)を メタノール(25ml)に溶解し、1N NaOH水溶液(8mL,8mmol )で室温にて20分間処理する。混合物を水(20ml)中に注ぎ込み、ジエチ ルエーテル(2×30ml)で抽出する。水層を、1N HCl水溶液(40m l)の添加により酸性化する。得られた混合物を塩化メチレン(3×30ml) で抽出する。有機層が分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮して、標題化合物を 油として得る(1.4g,70%収率);ゆっくりと固化する。1HNMR(40 0MHz,CDCl3)δ1.42および1.46(s,9H),1.54(d,3 H),1.8−2.5(m,4H),3.4−3.7(m,2H),4.3−4.4( m,1H),5.12および5.28(q,1H). BOC−L−Pro−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OBn (8)の調製 Boc−(L)−Pro−D−Lac−OH(7,5.47g,19mmol )をDIC(3.27ml,20.9mmol)、DMAP(464mg,3.8 mmol)、およびL−MeLeu−D−PhLac−OBn(3,7.2g, 19mmol)で室温にて処理する。混合物を16時間撹拌する。沈殿を除去し 、 濾液を濃縮する。残渣を、ヘキサン中10% 酢酸エチルの溶出によるシリカゲ ルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を油(10g,82%収率)として 得る。1HNMR(400MHz,CDCl3)δ0.9−2.3(m,23H), 2.7−2.9(m,3H),3.0−3.6(m,4H).4.3−5.4(m,6 H),7.1−7.4(m,10H). BOC−L−Pro−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OH( 9)の調製 BOC−L−Pro−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OBn (5.0g,7.7mmol)を無水EtOH(100ml)に溶解し、3atm (40psi)にて木炭上の10%パラジウム(1.2g)上で4時間水素化分 解する。反応混合物に窒素を流し、濾過し、濃縮してEtOHを除去する。残渣 を高真空下で乾燥させて標題化合物(4.18g,98%)を固体として得る。1 HNMR(400MHz,CDCl3)δ0.8−2.3(m,23H),2.9− 3.6(m,7H),4.1−5.7(m,4H),7.2−7.4(m,5H). L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OBn(1 0)の調製 BOC−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OBn (9,1.2g,1.8mmol)を、10%(v/v)TFAを含むCH2Cl2 (30ml)に溶解する。反応混合物を1.5時間撹拌し、次いで激しく撹拌し つつ飽和NaHCO3水溶液(30ml)にゆっくりと注ぎ込む。混合物を分液 漏斗に移し、振蘯し、層分離し、水層をCH2Clで抽出する。有機層を合し、 水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して標題化合物を油(0.9 2g,90%収率)として得る。それをさらに精製することなく用いる。 BOC−L−Pro−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−L−M eLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OBn(11)の調 BOC−L−Pro−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OH (9,0.82g,1.46mmol)をDCC(1M,1.65mL,1.65m mol)、DMAP(40mg,0.33mmol)およびL−MeLeu−D −Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OBn(10,0.895g,1. 54mmol)で室温にて処理する。混合物を16時間撹拌する。沈澱を除去し 、濾液を濃縮する。残渣をヘキサン中10%ないし20% アセトンでの溶出に よるシリカゲルクロマトグラフィーに付して標題化合物を固体(1g,61%収 率)として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.8−2.3(m ,42H),2.7−3.6(m,15H),4.3−5.3(m,10H),7. 1−7.5(m,15H). L−Pro−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu −D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OBn(12)の調製 BOC−L−Pro−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−L−M eLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OBn(11,1. 0g)を、10%(v/v)TFAを含むCH2Cl2に溶解する。反応混合物を 1.5時間撹拌し、次いで、急速に撹拌しつつ飽和K2CO3水溶液(30ml) にゆっくりと注ぎ込む。混合物を分液漏斗に移し、振蘯する。層分離し、水層を CH2Cl2で抽出する。有機層を合し、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)、濾過 し、濃縮して標題化合物を油(0.84g,90%収率)として得る。それをさ らに精製することなく用いる。 L−Pro−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu −D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OH(13)の調製 L−Pro−D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu −D−Lac−L−MeLeu−D−PhLac−OBn(0.80g)を無水 EtOH(100ml)中に溶解し、3atm(40psi)にて木炭上の10 % パラジウム(0.2g)上で4時間水素化分解する。反応混合物に窒素を流 し、濾過し、濃縮してEtOHを除去する。残渣を高真空下にて乾燥させて、標 題化合物(0.7g,95%)を固体として得る。それをさらに精製することな く用いる。 実施例1.シクロ(D−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル−L−プ ロピル−D−2−ヒドロキシプロパノイル−N−メチル−L−ロイシル−D−2 −ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル−N−メチル−L−ロイシル−D−2 −ヒドロキシプロパノイル−N−メチル−L−ロイシル)の調製(14または* 722) アミノ酸(13,550mg,0.59mmol)を塩化メチレン(100m L)に溶解し、トリエチルアミン(0.32mL,2.32mmol,4当量)お よびヨウ化1−メチル−2−クロロピリジニウム(162mg,0.63mmo l,1.1当量)で室温にて処理する。混合物を16時間撹拌する。揮発成分を 減圧下除去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中50% 酢酸 エチル)によって精製して、標題化合物(60mg,12%)を固体として得る 。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.8−2.4(m,37H),2 .7−3.3(m,15H),3.5−6.0(m,8H),7.2−7.4(m,1 0H).FAB HRMS m/Z(M++H,C5070412+H)計算値= 941.4888 実測値=941.4905. BOC−L−MeLeu−D−Lac−OBn(15)の調製 トリフェニルホスフィン(TPP,28g,0.106mol),N−メチル −Boc−L−ロイシン(24.5g,0.1mol)、およびベンジル(L)− 乳酸(20g,0.11mol)をジエチルエーテル(250mL)に溶解する 。得られた混合物をDEAD(50ml ジエチルエーテル中17.4mL)で 室温にて20分間にわたって処理する。混合物をさらに1時間撹拌し、沈澱を濾 過により除去する。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキ サン中10% 酢酸)により精製して、標題化合物(45g,72%)を油とし て得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.9−1.8(m,21H ),2.74および2.77(s,3H),4.7−5.3(m,4H),7.2− 7.5(m,5H).マススペクトル(EI)m/e 407[M].元素分析 .C2233NO6:計算値:C,64.84;H,8.16;N,3.44.実測値 :C,64.96,H,8.39;N,3.80.[α]D=−22°(c 0.4 9,C HCl3). BOC−L−MeLeu−D−Lac−OH(16)の調製 BOC−L−MeLeu−D−Lac−OBn(13.9g,34mmol) を無水EtOH(100ml)に溶解し、3atm(40psi)にて木炭上の1 0% パラジウム(2.5g)上で24時間水素化分解する。反応混合物に窒素 を流し、濾過し、濃縮してEtOHを除去する。残渣を高真空圧下にて乾燥して 、標題化合物(10g,93%)を油として得る。1H NMR(400MHz ,CDCl3)δ0.9−1.8(m,21H),2.82(s,3H),4.7− 5.2(m,2H),8.1(br s,1H). L−MeLeu−D−Lac−OBn(17)の調製 BOC−L−MeLeu−D−Lac−OBn(15,2.55g,6.26m mol)を、10%(v/v)TFA(100ml)を含むCH2Cl2に溶解す る。反応混合物を50分間撹拌し、次いで、急速に撹拌しつつ飽和NaHCO3 中にゆっくりと注ぎ込む。混合物を分液漏斗に移し振蘯する。層分離し、水層を CH2Cl2で抽出する。有機層を合し、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾 過し、濃縮する。高真空圧下での乾燥により、標題化合物(17,1.70g, 89%)を透明な淡黄色油として得る。1H NMR(300MHz,CDCl3 )δ0.90(d,3H,J=7.00),0.92(d,3H,J=6.96), 1.47(td,2H,J=1.8,6.94),1.52(d,3H,J=7.0 9),1.62(brd s,1H),1.72(セプテット,1H,J=6.7 3),2.35(s,3H),3.27(t,1H,J=7.30),5.18(m ,3H),7.35(m,5H).それをさらに精製することなく用いる。 BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−OBn (18)の調製 Boc−(L)−MeLeu−D−Lac−OH(16,28g,88mmo l)を塩化メチレン(250ml)に溶解し、DIC(13.6ml,96.8m mol),DMAP(1.2g,10mmol),およびL−MeLeu−D− Lac−OBn(17,27g,88mmol)で0℃にて処理する。混合物を ゆっくりと室温にまで加温し、16時間撹拌する。沈澱物を除去し、濾液を濃縮 する。残渣を、ヘキサン中の20% 酢酸エチルの溶出によるシリカゲルクロマ トグラフィーに付して、標題化合物(47.5g,88%収率)を油として得る 。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.8−1.8(m,39H),2 .8−3.0(m,6H),4.4−5.4(m,6H),7.2−7.4(m,5H ). BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−OH( 19)の調製 BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−OBn (22g,36.3mmol)を無水EtOH(130ml)に溶解し、17時 間(40psi)にて木炭上の10%パラジウム(3.8g)上3atmで水素 化分解する。反応混合物に窒素を流し、濾過し、濃縮してEtOHを除去する。 残渣を高真空下にて乾燥して、標題化合物(18.3g,96%)を半固体とし て得る。それをさらに精製することなく用いる。 BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−M eMeu−D−Lac−OBn(20)の調製 Boc−(L)−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−Lac−OH( 19,4.4g,8.5mmol)を塩化メチレン(50ml)に溶解し、DIC (1.4ml,9.4mmol),DMAP(0.1g,0.8mmol),および L−MeLeu−D−Lac−OBn(17,2.6g,8.5mmol)で0℃ にて処理する。混合物をゆっくりと室温まで加温し、16時間撹拌する。沈澱を 除去し、濾液を濃縮する。残渣を、ヘキサン中の20% アセトンの溶出による シリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を油(4.7g,68%収 率)として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.8−1.9(m ,45H),2.8−3.0(m,9H),4.1−5.4(m,8H),7.2− 7.4(m,5H). BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−M eMeu−D−Lac−OH(21)の調製 BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−M eLeu−D−Lac−OBn(20,3.3g,4.1mmol)を無水EtO H(100ml)に溶解し、3atm(40psi)にて木炭上の10%パラジ ウム(0.7g)上で17時間水素化分解する。反応混合物に窒素を流し、濾過 し、濃縮してEtOHを除去する。残渣を高真空下にて乾燥して、標題化合物( 2.8g,95%)を固体として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3 )δ0.8−1.9(m,45H),2.8−3.1(m,9H),4.5−5.5( m,6H),FAB HRMS m/z(M++Na,C3561312+Na) 計算値=738.4153.実測値=738.4135. BOC−L−Pip−D−Lac−OBn(22)の調製 (L)−ピペコリン酸(517mg,4mmol)をTHF(20ml)中に 懸濁し、二炭酸ジエチル(960mg,4.4mmol)およびトリエチルアミ ン(1.1ml,8mmol)で処理する。混合物を2時間還流し、室温にまで 冷却する。混合物を16時間撹拌する。沈澱を濾過で除き、濾液を濃縮する。残 渣を塩化メチレン(30ml)に再溶解し、0.5N HCl(水溶液、20m L)で洗浄する。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮してBoc−ピ ペコリン酸(640mg,70%収率)を得る。それをさらに精製することなく 用いる。 トリフェニルホスフィン(TPP,880mg,3.36mmol)、Boc −ピペコリン酸(640mg,2.8mmol)、および(L)−乳酸ベンジル (0.5g,2.8mmol)をジエチルエーテル(20ml)に溶解する。得ら れた混合物をDEAD(0.5mL,5ml ジエチルエーテル中3.17mmo l)で室温にて20分間にわたり処理する。混合物をさらに1時間撹拌し、沈澱 を濾過により除去する。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー( ヘキサン中10%酢酸エチル)によって精製して、標題化合物(0.37g,2 4%)を油として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ1.1−2. 3(m,18H),2.8−3.0(m,1H),3.8−4.1(m,1H),4 .74−5.2(m,4H),7.2−7.4(m,5H).FAB HRMS m /z(M++H,C212916+H)計算値=392.2073 実測値=39 2.2086. L−Pip−D−Lac−OBn(23)の調製 BOC−L−Pip−D−Lac−OBn(22,370mg,0.95mm ol)を、10%(v/v)TFA(15ml)を含むCH2Cl2中に溶解する 。反応混合物を50分間撹拌し、急速に撹拌しつつ飽和NaHCO3中にゆっく りと注ぎ込む。混合物を分液漏斗に移し振蘯する。層分離し、水層をCH2Cl2 で抽出する。有機層を合し、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮 する。高真空圧下での乾燥により、標題化合物(23,0.204g,74%) を透明な淡黄色油として得る。これをさらに精製することなく用いる。 BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−M eLeu−D−Lac−L−Pip−D−Lac−OBn(24)の調製 BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−M eLeu−D−Lac−OH(21,480mg,0.67mmol)を塩化メ チレン(20ml)に溶解し、DIC(0.125ml,1mmol)、DMA P(12mg,0.1mmol)、およびL−Pip−D−Lac−OBn(2 3,0.204g,0.7mmol)で0℃にて処理する。混合物をゆっくりと室 温にまで加温し、16時間撹拌する。沈澱を除去し、濾液を濃縮する。残渣をヘ キサン中の20%アセトンの溶出によるシリカゲルクロマトグラフィーに付して 、標題化合物(273mg,41%収率)を油として得る。1H NMR(40 0MHz,CDCl3)δ0.8−2.3(m,45H),2.7−3.1(m,9 H),3.3−5.4(m,8H),7.2−7.4(m,5H). L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu −D−Lac−L−Pip−D−Lac−OBn(25)の調製 BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−M eLeu−D−Lac−L−Pip−D−Lac−OBn(24,270mg) を10%(v/v)TFA(20ml)を含むCH2Cl2中に溶解する。反応混 合物を1.5時間撹拌し、急速に撹拌しつつ飽和K2CO3(20ml)中にゆっ くりと注ぎ込む。混合物を分液漏斗に移し、振蘯する。層分離し、水層をCH2 Cl2で抽出する。有機層を合し、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し 、濃縮して、標題化合物(0.2g,83%収率)を油として得る。これをさら に精製することなく用いる。 L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu −D−Lac−L−Pip−D−Lac−OH(26)の調製 L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu −D−Lac−L−Pip−D−Lac−OBn(25,200mg)を無水E tOH(50ml)に溶解し、3atm(40psi)にて木炭上の10% パ ラジウム(0.1g)上で4時間水素化分解する。反応混合物に窒素を流し、濾 過し、濃縮してEtOHを除去する。残渣を高真空下にて乾燥させて、標題化合 物(0.165g,89%)を固体として得る。1H NMR(400MHz,C DCl3)δ0.8−1.9(m,35H),2.3−3.1(m,10H),3.5 5.6(m,10H).これをさらに精製することなく用いる。 実施例2.シクロ(D−2−ヒドロキシプロパノイル−L−ピペコリル−D− 2−ヒドロキシプロパノイル−N−メチル−L−ロイシル−D−2−ヒドロキシ プロパノイル−N−メチル−L−ロイシル−D−2−ヒドロキシプロパノイル− N−メチル−L−ロイシル)(27または*639) アミノ酸(26,150mg,0.19mmol)を塩化メチレン(40mL )に溶解し、トリエチルアミン(0.12mL,0.87mmol)およびヨウ化 1−メチル−2−クロロピリジニウム(61mg,0.24mmol,1.2当量 )で室温にて処理する。混合物を1N HCl(水溶液、30mL)で洗浄し、 有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮する。残渣をシリカゲルクロマト グラフィー(ヘキサン中30%アセトン)によって精製して、標題化合物(50 mg,34%)を固体として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 0.8−1.9(m,35H),2.3−3.1(m,10H),3.5−5.6(m ,10H).FAB HRMS m/z(M++H,C3964412+H)計算 値=781.4599 実測値=781.4576. BOC−L−Tic−D−Lac−OBn(28)の調製 トリフェニルホスフィン(TPP,0.57g,2.18mmol)、ペニンシ ュラ・ラボラトリー・インコーポレイテッド(Peninsula Lab.Inc.)からのBo c−L−Tic−OH(N−a−Boc−L−テトラヒドロキノリン−3−カル ボン酸(554mg,2mmol)およびベンジル(L)−乳酸(360mg, 2mmol)をジエチルエーテル(20mL)に溶解する。得られた混合物をD EAD(3mL ジエチルエーテル中の0.35mL(2.33mmol))で室 温にて20分にわたり処理する。混合物をさらに1時間撹拌し、沈澱を濾過によ り除去する。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中 10% 酢酸エチル)によって精製して、標題化合物(0.55g,63%)を 油として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ1.3−1.7(m, 12H),3.1−3.4(m,2H),4.5−5.3(m,6H),7.0−7. 4(m,9H),FAB HRMS m/z (M++H,C252916+H )計算値=440.2073 実測値=440.2087. L−Tic−D−Lac−OBn(29)の調製 BOC−L−Tic−D−Lac−OBn(28,241mg,0.55mm ol)を、10%(v/v)TFAを含むCH2Cl2(15mL)に溶解する。 反応混合物を50分間撹拌し、次いで、急速に撹拌しつつ飽和NaHCO3中に ゆっくりと注ぎ込む。混合物を分液漏斗に移し、振蘯する。層分離し、水層をC H2Cl2で抽出する。有機層を合し、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過 し、濃縮する。高真空下にて乾燥して標題化合物(29,0.154g,82% )を透明な淡黄色油として得る。これをさらに精製することなく用いる。 BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−M eLeu−D−Lac−L−Tic−D−Lac−OBn(30)の調製 BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−M eLeu−D−Lac−OH(21,341mg,0.48mmol)を塩化メ チレン(20mL)に溶解し、DIC(0.1ml,0.8mmol)、DMAP (4mg,0.03mmol)、およびL−Tic−D−Lac−OBn(29, 0.154g,0.45mmol)で0℃にて処理する。混合物をゆっくりと室温 にまで加温し、16時間撹拌する。沈澱を除去し、濾液を濃縮する。残渣を、ヘ キサン中20% アセトンの溶出によるシリカゲルクロマトグラフィーに付して 、標題化合物(350mg,75%収率)を半固体として得る。1H NMR( 400MHz,CDCl3)δ0.8−1.9(m,48H),2.7−3.4(m ,11H),3.7−5.5(m,12H),7.0−7.4(m,9H). L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu −D−Lac−L−Tic−D−Lac−OBn(31)の調製 BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−M eLeu−D−Lac−L−Tic−D−Lac−OBn(30,350mg) を、10%(v/v)TFA(30mL)を含むCH2Cl2に溶解する。反応混 合物を1.5時間撹拌し、次いで、急速に撹拌しつつ飽和K2CO3水溶液中にゆ っくりと注ぎ込む。混合物を分液漏斗に移し、振蘯する。層分離し、水層をCH2 Cl2で抽出する。有機層を合し、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し 、濃縮して標題化合物を半固体(0.28g,89%収率)として得る。これを さらに精製することなく用いる。 L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu −D−Lac−L−Tic−D−Lac−OH(32)の調製 L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu −D−Lac−L−Tic−D−Lac−OBn(31,280mg)を無水E tOH(50mL)に溶解し、3atm(40psi)にて木炭上の10% パ ラジウム(0.1g)上で4時間水素化分解する。反応混合物に窒素を流し、濾 過し、濃縮してEtOHを除去する。残渣を高真空下にて乾燥して、標題化合物 (0.2g,80%)を固体として得る。これをさらに精製することなく用いる 。 実施例3および3b.シクロ(D−2−ヒドロキシプロパノイル−L−N−α −テトラヒドロキノリン−3−カルボキシル−D−2−ヒドロキシプロパノイル −N−メチル−L−ロイシル−D−2−ヒドロキシプロパノイル−N−メチル− L−ロイシル−D−2−ヒドロキシプロパノイル−N−メチル−L−ロイシル) (33または*351)の調製 アミノ酸(32,200mg,0.24mmol)を塩化メチレン(40mL )に溶解し、トリエチルアミン(0.12mL,0.87mmol)およびヨウ化 1−メチル−2−クロロピリジニウム(74mg,0.29mmol,1.2当量 )で室温にて処理する。混合物を16時間撹拌する。混合物を1N HCl(水 溶液、30mL)で洗浄し、有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮する 。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30% アセトン)によっ て精製して、標題化合物(100mg,50%)を固体として得る。1H NM R(400MHz,CDCl3)δ0.8−1.9(m,39H),2.7−4.0 (m,11H),4.5−5.8(m,10H),7.0−7.3(m,4H),F AB HRMS m/Z(M++H,C4364412+H)計算値=829.4 599 観測値=829.4587. 実施例3の上記に提供される手順に類似の手順を用いて、*867として示さ れる化合物をまた構築することができる。 BOC−L−MeLeu−D−PhLac−OH(34)の調製 BOC−L−MeLeu−D−Lac−L−MeLeu−D−Lac−OBn (6.02g,12.4mmol)を無水EtOH(100mL)に溶解し、3a tmにて木炭上10%パラジウム(667mg)上で7時間水素化分解する。反 応混合物に窒素を流し、セライトを通して濾過し、濃縮してEtOHを除去する 。残渣をEt2Oに溶解し、水(4×)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過す る。濾液を濃縮し、高真空下にて乾燥して、34(4.70g,96%)を透明 、無色の粘稠な油として得た。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ0. 91(m,6H),1.3−1.9(m,12H),2.5−3.0(m,3H), 3.0−3.3(m,2H),4.65(m,1H),4.90(m,1H),5. 30(m,1H),7.25(m,5H).この物質をさらに精製するとこなく 用いた。 BOC−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−O Bn(35)の調製 式34(2.18g,5.53mmol)および17(1.70g,5.53mm ol)を乾燥CH2Cl2(40mL)に溶解する。DMAP(34mg,0.2 8mmol)を室温にて添加し、次いでDCC(1.26g,6.08mmol) を添加する。ジシクロヘキシル尿素の沈澱が、DCCの添加に引き続き非常に素 早く形成される。反応混合物を60分間撹拌し、次いで濃縮する。残渣をEt2 Oに溶解し、濾過し、濃縮する。全ての不溶性物質が除去されるまで繰り返し、 透明で、明るい黄色の油を得た。これをさらにシリカゲルクロマトグラフィー( ヘキサン中10% EtOAc)によって精製して、35(2.15g,57% )を透明で無色の油として得る。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ0 .93(m,12H),1.3−1.8(m,18H),2.5−3.0(m,6H ),3.0−3.2(m,2H),4.69(m,0.5H),4.96(m.0.5 ),5.0−5.2(m,3H),5.28(m,1H),5.45(m,1H), 7.30(m,10H).マススペクトル(EI)m/e 682[M]. BOC−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−O H(36)の調製 35(6.83g,10mmol)を無水EtOH(100mL)に溶解し、 3atm(40psi)にて木炭上の10%パラジウム(2.1g)上で17時 間水素化分解する。反応混合物に窒素を流し、セライトを通して濾過し、濃縮し てEtOHを除去する。残渣を高真空下にて乾燥して、36(5.67g,96 %)を半固体として得る。これをさらに精製することなく用いる。 BOC−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L −MeMeu−D−PhLac−OBn(37)の調製 Boc−(L)−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−Lac−O H(36,4.0g,6.8mmol)を塩化メチレン(50mL)に溶解し、D IC(1.17ml,7.5mmol)、DMAP(0.1g,0.8mmol)お よびL−MeLeu−D−Lac−OBn(3,2.6g,6.8mmol)で0 ℃にて処理する。混合物をゆっくりと室温にまで加温し、16時間撹拌する。沈 澱を除去し、濾液を濃縮する。残渣を、ヘキサン中20%アセトンの溶出による シリカゲルクロマトグラフィーに付して、標題化合物を油(3.4g,52%収 率)として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.8−1.9(m ,45H),2.6−3.3(m,13H),4.1−5.5(m,8H),7.1 −7.4(m,15H). BOC−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L −MeMeu−D−PhLac−OH(38)の調製 37(3.4g,3.55mmol)を無水EtOH(100mL)に溶解し、 3atm(40psi)にて木炭上の10%パラジウム(1.1g)上で17時 間水素化分解する。反応混合物に窒素を流し、濾過し、濃縮してEtOHを除去 する。残渣を高真空下にて乾燥して、38(2.5g,81%)を半固体として 得る。これをさらに精製することなく用いる。1H NMR(400MHz,C DCl3)δ0.7−1.8(m,45H),2.6−3.3(m,13H),4.6 −5.5(m,6H),7.2−7.4(m,10H).FAB HRMS m/ z(M++H,C212916+H)計算値=392.2073 実測値=392 .2086. BOC−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L −MeLeu−D−PhLac−L−Pip−D−Lac−OBn(39)の調 BOC−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L −MeLeu−D−PhLac−OH(38,417mg,0.48mmol) を塩化メチレン(20mL)に溶解し、DIC(0.09ml,0.51mmol )、DMAP(10mg,0.08mmol)、およびL−Pip−D−Lac −OBn(23,0.141g,0.48mmol)で0℃にて処理する。混合物 をゆっくりと室温にまで加温し、16時間撹拌する。沈澱を除去し、濾液を濃縮 する。残渣を、ヘキサン中20%アセトンの溶出によるシリカゲルクロマトグラ フィーに付して、標題化合物を半固体(130mg,24%収率)として得る。 FAB HRMS m/z(M++H,C6388415+H)計算値=1141 .6324 実測値=1141.6239. L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeL eu−D−PhLac−L−Pip−D−Lac−OBn(40)の調製 BOC−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L −MeLeu−D−PhLac−L−Pip−D−Lac−OBn(39,13 0mg,0.11mmol)を、10%(v/v)TFA(20mL)を含むC H2Cl2中に溶解する。反応混合物を1.5時間撹拌し、次いで、急速に撹拌し つつ飽和K2CO3水溶液中にゆっくりと注ぎ込む。混合物を分液漏斗に移し、振 蓋する。層分離し、水層をCH2Cl2で抽出する。有機層を合し、水で洗浄し、 乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して標題化合物を油(0.08g,88% 収率)として得る。これをさらに精製することなく用いる。 L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeL eu−D−PhLac−L−Pip−D−Lac−OH(41)の調製 L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeL eu−D−PhLac−L−Pip−D−Lac−OBn(40,100mg) を無水EtOH(50mL)に溶解し、3atm(40psi)にて木炭上10 %パラジウム(0.1g)上で4時間水素化分解する。反応混合物に窒素を流し 、濾過し、濃縮してEtOHを除去する。残渣を高真空下にて乾燥して、標題化 合物(0.08g,88%)を固体として得る。これをさらに精製することなく 用いる。 実施例4.シクロ(D−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル−L−ピ ペコリル−D−2−ヒドロキシプロパノイル−N−メチル−L−ロイシル−D− 2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル−N−メチル−L−ロイシル−D− 2−ヒドロキシプロパノイル−N−メチル−L−ロイシル(42または*731 )の調製 アミノ酸(41,80mg,0.084mmol)を塩化メチレン(20mL )に溶解し、トリエチルアミン(0.05mL)およびヨウ化1−メチル−2− クロロピリジニウム(30mg,0.12mmol,1.4当量)で室温にて処理 する。混合物を16時間撹拌する。混合物を1N HCl(水溶液、30mL) で 洗浄し、有機層が分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮する。残渣をシリカゲル クロマトグラフィー(ヘキサン中30%アセトン)によって精製して、標題化合 物(40mg,50%)を固体として得る。FAB HRMS m/z(M++ Na,C5172412+Na)計算値=950.5044 実測値=955.5 039. BOC−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L −MeLeu−D−PhLac−L−Tic−D−Lac−OBn(43)の調 BOC−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L −MeLeu−D−PhLac−OH(38,348mg,0.40mmol)を 塩化メチレン(20mL)に溶解し、DIC(0.077ml,0.44mmol )、DMAP(5mg,0.04mmol)、およびL−Tic−D−Lac− OBn(29,0.136g,0.40mmol)で0℃にて処理する。混合物を ゆっくりと室温にまで加温し、16時間撹拌する。沈澱を除去し、濾液を濃縮す る。残渣を、ヘキサン中20%アセトンの溶出によるシリカゲルクロマトグラフ ィーに付して、標題化合物を半固体(130mg,24%収率)として得る。F AB HRMS m/z(M++H,C6788415+H)計算値=1211. 6144 実測値=1211.6177. L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeL eu−D−PhLac−L−Tic−D−Lac−OBn(44)の調製 BOC−L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L −MeLeu−D−PhLac−L−Tic−D−Lac−OBn(39,12 0ng,0.11mmol)を、 10%(v/v)TFA(20mL)を含む CH2Cl2中に溶解する。反応混合物を1.5時間撹拌し、次いで、急速に撹拌 しつつ飽和K2CO3水溶液(20ml)中にゆっくりと注ぎ込む。混合物を分液 漏斗に移し、振蘯する。層分離し、水層をCH2Cl2で抽出する。有機層を合し 、水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して標題化合物を油(0. 1g,90%収率)として得る。これをさらに精製することなく用いる。 L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeL eu−D−PhLac−L−Tic−D−Lac−OH(45)の調製 L−MeLeu−D−PhLac−L−MeLeu−D−Lac−L−MeL eu−D−PhLac−L−Tic−D−Lac−OBn(40,100mg) を無水EtOH(50mL)に溶解し、3atm(40psi)にて木炭上10 %パラジウム(0.1g)上で4時間水素化分解する。反応混合物に窒素を流し 、濾過し、濃縮してEtOHを除去する。残渣を高真空下にて乾燥して、標題化 合物(77mg,88%)を固体として得る。これをさらに精製することなく用 いる。 実施例5.シクロ(D−2−ヒドロキシプロパノイル−L−N−α−テトラヒ ドロキノリン−3−カルボキシル−D−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノ イル−N−メチル−L−ロイシル−D−2−ヒドロキシプロパノイル−N−メチ ル−L−ロイシル−D−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル−N−メチ ル−L−ロイシル)(46または*798)の調製 アミノ酸(45,77mg,0.084mmol)を塩化メチレン(20mL )に溶解し、トリエチルアミン(0.05mL,0.36mmol)およびヨウ化 1−メチル−2−クロロピリジニウム(30mg,0.12mmol,1.4当量 )で室温にて処理する。混合物を16時間撹拌する。混合物を1N HCl(水 溶液、30mL)で洗浄し、有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濃縮する 。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%アセトン)によって 精製して、標題化合物(35mg,42%)を固体として得た。FAB HRM S m/z(M++Na,C5572412+Na)計算値=1003.5044 実測値=1003.5059. 本発明の多数の他の例も作り出すことができる。本発明の一般的記載中のいず れのアミノ酸も選択できる。これは従って「所望のアミノ酸」である。所望のア ミノ酸は従って、購入を通じて、または当業者に公知の方法、あるいはチャート Sを用いて個別の創造より得られるはずであり、具体的にはチャートS−2のJ −21として示される化合物を参照されたし。以下の実施例が提供される。 実施例6.47または*062の調製 所望のアミノ酸は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の最終生成物、4 7を固体として50%の収率で単離する。FAB HRMS m/z(M++N a,C5579513+Na)計算値=1040.5572 実測値=1040. 5550. 実施例7.48または*560の調製 所望のアミノ酸は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の最終生成物、4 8を固体として15%の収率で単離する。1H NMR(400MHz,CDC l3)δ0.8−3.2(m,53H),4.3−6.0(m,10H),7.0−7 .3(m,5H). 実施例8.49または*561の調製 所望のアミノ酸は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の最終生成物、4 9を固体として45%の収率で単離する。FAB HRMS m/z(M++H ,C4568412+Na)計算値=857.4912 実測値=8570.49 07. 実施例9.50または*625の調製 所望のアミノ酸は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の最終生成物、5 0を固体として57%の収率で単離する。FAB HRMS m/z(M++H ,C5172412+H)計算値=933.5225 実測値=933.5210 . 実施例10.51または*626の調製 所望のアミノ酸は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の最終生成物、5 1を固体として50%の収率で単離する。FAB HRMS m/z(M++H ,C4568412+H)計算値=857.4912 実測値=8570.4907 . 実施例11.52または*755の調製 所望のアミノ酸は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の最終生成物、5 2を固体として20%の収率で単離する。FAB HRMS m/z(M++H a,C5172412+H)計算値=955.5044 実測値=955.505 9. 実施例12.53または*776の調製 所望のアミノ酸は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の最終生成物、5 3を固体として34%の収率で単離する。FAB HRMS m/z(M++N a,C4568412+Na)計算値=879.4731 実測値=879.47 41. 実施例13.54または*777の調製 所望のアミノ酸は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の最終生成物、5 4を固体として48%の収率で単離する。FAB HRMS m/z(M++N a,C5172412+Na)計算値=955.5044 実測値=955.50 48. 実施例14.55または*819の調製 所望のアミノ酸は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の最終生成物、5 5を固体として48%の収率で単離する。FAB HRMS m/z(M++N a,C5172412+Na)計算値=955.5044 実測値=955.50 58. 実施例15.56または*857の調製 所望のアミノ酸は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の最終生成物、5 6を固体として34%の収率で単離する。FAB HRMS m/z(M++N a,C5070412+Na)計算値=973.4608 実測値=973.46 26. 実施例16.57または*897の調製 所望のアミノ酸(135mg)は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の 最終生成物、57を固体として20%の収率で単離する。FAB HRMS m /z(M++Na,C4466412S+Na)計算値=897.4295 実測 値=892.4283. 実施例17.58または*421の調製 対応するアミノ酸(135mg)は、一般的環化手順を用いて環化する。(実 施例5に示される)。混合物をヘキサン中33%アセトンの溶出によるシリカゲ ルカラム上クロマトグラフィーに付す。所望の最終生成物、58または*421 を固体として34%の収率(45mg)で単離する。FAB HRMS m/z (M++H,C5274412+H)計算値=947.5381 実測値=947. 5401. 実施例18.59の調製 所望のアミノ酸は、一般的環化手順を用いて環化する。所望の最終生成物、5 9を単離し、マススペクトルによって特徴付ける。 実施例19.*867の調製 対応するアミノ酸(230mg)を、一般的環化手順を用いて環化する。混合 物をヘキサン中33%アセトンの溶出によるシリカゲルカラム上クロマトグラフ ィーに付す。所望の最終生成物、*867を固体として30%の収率(65mg )で単離する。FAB HRMS m/z(M++Na,C4968412+Na )計算値=927.4731 実測値=927.4742. グループ2の反応 他に示さなければ、この章の全てはグループ2の反応を記載する。CHART は式と呼ばれる一連の化合物および該化合物を転換する様々な反応を示す。化合 物の構造的記載を示すCHARTは、すべてのグループについて様々な本文の章 に続く。様々な反応スキームを参照する場合には、それらはまたCHART中に 見い出されるであろう、グループ2のCHARTはグループ1のCHARTに続 く。 環の核は、交互にアミド結合とエステル結合のある、フロッピーな(floppy) 、24員の環中の8つの残基(4つのN−メチル−L−ロイシン、2つのD−乳 酸、および2つの3−フェニル−D−乳酸からなる。本発明者らはロイシン残基 のN−メチル基およびそれに隣接する乳酸のメチル基にシグマ結合を導入して、 またはそれ以上のガンマーラクタム環を含む化合物である。アナログ調製に必要 とされるガンマーラクタム中間体の逆合成法的分析によりD−リンゴ酸が合理的 な出発物質であることが示された(スキームI−CHART A、グループ2参 照)。これの、L−ロイシンを取り込む第二級アミンへの転換および引き続く環 化によ り、両キラル中心が固定されたガンマーラクタムそのものが生じる。 ロイシン残基を、水酸基よりもさらに離れたリンゴ酸の末端炭素に連結するた めの、少なくとも1つの可能な方法がある(スキームII−チャートA、グループ 2参照)。これは、ヒドロキシル基に隣接するカルボキシル酸部位が保護される ことを要する。これは、L−リンゴ酸を2,2−ジメトキシプロパンおよびPP TSで処理して、ジオキソラノンカルボン酸を69−80%の収率出得ることに よって達成される。実験のためには、はるか高価なD−リンゴ酸の代わりにL− リンゴ酸は用いることができる。これをTHF中ボランで処理することにより、 アルコール1を得る;ジオキソラノン環そのものはこの試薬によって影響されな い。得られたアルコールは、分子内および分子間トランスエステル化によるアセ トンの消失に関係して不安定であり、シリカゲルクロマトグラフィーによっては 精製することができなかった。還元には、酸の完全な還元および生成物の分解の 最小化の間の五分五分の見込みを必要とした。反応の進行を注意深くTLCによ ってモニターし、仕上げ処理の間の加熱を回避することによって、アルコールは ほとんど定量的な収率で得られる。不安定ではあるが、アルコールは0℃にて数 日間保存可能である。 アルコール1を、塩化メタンスルホニルおよびTEAで処理することによりそ のメシラート2に変換する(76%)。該メシラートのL−ロイシン t−ブチ ルエステル塩酸塩のアミノ基(DMSO,TEA,KI)による求核置換は非常 に効果的でないが、非常に反応性で、単離不可能な中間体であり、アセトンの消 失にともなって自然にジオキソラノン環に環化されて、ガンマーラクタムを10 %の収率で生じる第二級アミンは非常に少量しか変換されないという結果であっ た。この反応の主たる生成物は粗クロロジオキソラノン4であり、これは、メシ ラートの塩化物イオンによる攻撃から生じ、これは45%の収率で得られる。こ の反応は、クロロジオキソラノンの形成を回避するためロイシンの遊離塩基を用 いて繰り返すが、ガンマーラクタムの収率は決して良好でない。 上記の反応は好ましくなく、より好ましいのは以下に記載する反応である(グ ループ2のCHART AないしJに示されるスキームIII−X)。別法は、カ ル ボン酸部位をそのアルデヒドに変換することであり、その際に還元的アミノ化を 行うことが可能である。グループ2、CHART B、スキームIII参照。この 変換は、2つの工程にて達成することができる、第一の工程は(D−リンゴ酸か ら得られた)ジオキソラノンカルボン酸のそのアルコール5へ還元し、ついでそ れをPCCでアルデヒド6に酸化する(65%);アルデヒドは出発物質に存在 する少量の酸に時々混入していることに注意。アルデヒド6およびL−ロイシン ベンジルエステルのメタノール中のシアノ水素化ホウ素ナトリウムでの還元的ア ミノ化により、ガンマーラクタムを、おそらくとらえどころのない第二級アミン 7経由で、55%の収率で得る。ガンマーラクタムはD−ラクチル−N−メチル −L−ロイシルの代用物として役立ち、3つのアナログを調製するために用いる 。これらのアナログ合成は、カップリング反応および後記で遂行するようなペプ チド合成に共通する保護基を用いて行う。グループ2、CHART B、スキー ムIII参照. テトラ−γ−ラクタムアナログ*101 2つのガンマーラクタム単位を結合することによる中間体テトラデプシペプチ ドの調製には、1つの単位において第二級アルコールが保護され、カルボキシル 基が脱保護されることが必要であった。グループ2、CHART B、スキーム IV参照。このことは、TBDMS−Cl(イミダゾール/DMF,90%)でヒ ドロキシル官能基をシリル化して、二重に保護されたガンマーラクタム920を 得、引き続いてベンジル保護基を水素化分解(10% Pd/C,EtOH,9 3%)して、遊離酸*922を得ることによって達成される。これの、DCC( DMAP,CH2Cl2)を用いたガンマーラクタムそれ自身とのカップリングに より、テトラデプシペプチド*059を69%の収率で得る。 このアナログの仕事の進行を通じて、本発明者らは、カップリング反応でのD CCの使用により引き起こされたジアステレオマーの形成に関するいずれのNM Rの証拠も決して見い出さなかった。本発明者らは、これより、ジアステレオマ ーが5パーセントまたはそれ以下の量で形成されると結論付ける。クロマトグラ フィーによって存在する程度の少量のジアステレオマーを最終シクロデプシペプ チド生成物から除去する。nmrスペクトルに時折観察される多くのピークは、 ほとんど回転異性体によるように思われる。 テトラデプシペプチドは2つの部分に分ける。グループ2、CHART D、 スキームV参照。1つの部分の水素化分解(10% Pd/C,EtOH,97 %)により遊離酸*930を得る。0.1N HCl(MeOH,94%)で処 理することによりシリル基を残りの部分から除去してアルコール*931を得る 。酸およびアルコールのDCC(DMAP,CH2Cl2)とのカップリングによ り、二重に保護基されたオクタデプシペプチド*056を65%の収率で得る。 シリル基を前記のごとく除去して、アルコール*933を98%の収率で得る 。グループ2、CHART F、スキームVI参照。次いで、ベンジル保護基を除 去して(H2,10%Pd/C,EtOH,94%)酸−アルコール*934を 得る。この化合物をヨウ化N−メチル−2−クロロピリジニウム(CH2Cl2, TEA)と5mM濃度にて環化し、テトラ−γ−ラクタムアナログ*101を6 %収率で得る。本発明者らは、この環化の低い収率を、4つのガンマーラクタム 環を24員の巨大サイズ環(ジ−γ−およびモノ−γ−ラクタムアナログ)に簡 便に折り畳むことにおける困難さのせいであるとする。 技巧を凝らしたガンマーラクタム ガンマーラクタムを、特定の残基配列を有 するテトラデプシペプチドへ仕上げた。これは、部分的には、BOC保護N−メ チル−L−ロイシン残基をガンマーラクタムのO−末端に付着させる(DCC, DMAP,CH2Cl2,86%)ことにより行う。グループ2、CHART G 、スキームVII参照。ベンジル保護基を、C−末端から水素化分解により除去( 10%Pd/C、EtOH、98%)し、3−フェニル−D−乳酸ベンジルエス テルを付加する(DCC,DMAP,CH2Cl2,87%)ことにより除去する 。得られた仕上げガンマーラクタム*925は有用な中間体である。 ジ−γ−ラクタムアナログ 仕上げたガンマーラクタム、*925の一部をC −脱保護(H2,10% Pd/C,95%)して、酸の形態、*932を得る 。グループ2、CHART H、スキームVIII参照)。もう1つの部分をN−脱 保護(CH2Cl2中10% TFA,97%)して、アミン形態、*926を得 る。 得られたアミンおよび酸をカップリング(DCC,DMAP,CH2Cl2,80 %)し、オクタデペプチド*022を得る。BOCグループの除去(CH2Cl2 中10% TFA,95%)により*927を得、これからベンジル基を除去( H2,10% Pd/C,89%)して*067を得る。CH2Cl2中の高度の 希釈(1mM)にてのBOP試薬およびN−メチルモルホリンの引き続いての環 化により、ジ−γ−ラクタムアナログ、*210を、19%の収率にて、そのヘ キサフルオロリン酸ナトリウム二水和物キレートの形態で得る。 モノ−γ−ラクタムアナログ 二重に保護されたジデプシペプチド、ベンジルエステル8およびBOCアミン 10を、ここに引用して本明細書の一部とみなす米国特許第3,520,973号 のごとき公開された方法を用いて調製する。グループ2、CHART I、スキ ームIX参照。 この報告で前記した方法を用いて、ベンジル基をLeuLac8から除去し、 BOCをLeuPhLac10から除去して、遊離酸9(98%)および遊離ア ミン11(90%)を得る。これらをDCC(DMAP,CH2Cl2)とカップ リングさせ、テトラデプシペプチド*420を80%の収率で得る。BOC基を *420から除去して遊離アミン*421(20% TFA,CH2Cl2,92 %)を得る。グループ2、CHART J、スキームX参照。 仕上げたガンマーラクタム*932の酸の形を、*421とカップリング(D CC,DMAP,CH2Cl2)して、オクタデプシ−ペプチド*946を55% の収率で得る。BOC基を除去して、*238(20%TFA,CH2Cl2,1 00%)が得られ、これからベンジル基を水素化分解(10% Pd/C,Et OH,97%)してアミノ酸*239を得る。CH2Cl2中、高度の希釈(1m M)にてBOP試薬およびN−メチルモルホリンを用いて巨大環化を行って、モ ノ−γ−ラクタムアナログ*919を27%の収率で得る。24−員環にたたま れるべき唯一のガンマーラクタム単位により、この環化は前記の3つの中最良の 収率を与える。 実施例を伴う、グループ2の化合物の調製のために用いられるさらなる詳細、 記載および手順 化合物40Aの調製 D−リンゴ酸(13.94g,104mmol)を2,2−ジメトキシプロパン (50mL)と合し,PPTS(2.23g,8.91mmol)を添加し、二層 混合物を室温にて窒素下で撹拌する。粉末状のリンゴ酸およびPPTSはゆっく りとガムを形成し、これをスパチュラで5時間後に粉砕する;ガムは一晩撹拌す る間にゆっくりと透明な溶液となる。反応混合物を53時間撹拌し、次いで濃縮 する。残渣をEtOAcに取り、シリカゲルを通して濾過してPPTSを除去す る。流出液を濃縮し、粗生成物をCH2Cl2およびヘキサンから再結晶させて4 0A(13.80g,76%)を白色結晶性固体として得る。1H NMR(40 0MHz,CDCl3)δ1.56(s,3H),1.61(s,3H),2.85 (dd,J=6.48,17.28,1H),2.99(dd,J=3.86,17 .27,1H),4.71(dd,J=3.86,6.46),10.64(bs, 1H),マススペクトル(EI)m/z 159[M−CH3].元素分析 C7 105として、計算値:C,48.28;H,5.79.実測値:C,48.13 ;H,5.77. グループ2、CHART B、スキームIIIのアルコール5の調製 (13.6g,78.1mmol)をTHF(40ml)に溶解し、窒素雰囲気 下にて0℃まで冷却する。ボラン/THF(100mL,1.0M,100mm ol)の溶液を47分間にわたり滴下する。反応混合物を0°にて60分間撹拌 し、次いで24°にて120分間撹拌する。混合物を0°まで冷却し、メタノー ル(50ml)を滴下し、混合物を5分間撹拌して残ったボランを分解させる。 混合物を35°またはそれ以下で濃縮し、MeOH(100mL)を添加し、得 られた溶液を濃縮する。EtOAc(100mL)からの最終濃縮により、アル コール5(12.5g,〜100%)を透明無色油として得る。これを窒素下0° にて数日間劣化せずに保存する。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ1 .55(s,3H),1.61(s,3H),1.97(m,1H),2.14(m ,1H),3.82(m,2H),4.56(dd,J=4.92,7.08,1H ).良好な収率。 グループ2、CHART A、スキームIIのメタンスルホネート2の調製 アルコール1(1.31g,8.18mmol)をCH2Cl2(15mL)に溶 解し、TEA(2.3mL,16.4mmol)を添加する。反応混合物を0°ま で冷却し、CH2Cl2(5mL)中の塩化メタンスルホニル(1.22g,10. 6mmol)の溶液を急速滴下により添加する。冷却浴を取り除き、反応混合物 を還流下にて30分間加熱する。次いでそれを濃縮し、残渣を水に取り、エーテ ルで2回抽出する。抽出物を合し、2N HCl、飽和NaHCO3およびNa Cl中洗浄する。無水Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮してメシラート2( 1.28g,66%)を透明なオレンジ色油として得る。1H NMR(400M Hz,CDCl3)δ1.56(s,3H),1.63(s,3H),2.18(m ,1H),2.32(m,1H),3.03(s,3H),4.37(m,1H) ,4.42(m,1H),4.51(m,1H). グループ2、チャートA、スキームIIの化合物*242の調製 メシラート2(500mg,2.10mmol)をDMSO(2.0mL)に溶 解させる。TEA(0.32mL,2.31mmol)およびヨウ化カリウム(5 mg,0.03mmol)を添加し、次いでL−ロイシン、tert−ブチルエ ステル塩酸塩(470mg,2.10mmol)を添加する。反応混合物を60 −63℃にて17時間加熱し、その間にで全ての固体が溶解する;少量のガムが 撹拌バーに付着しているのが観察される。反応混合物をエーテル(65mL)で 希釈し、水(2×35mL)で洗浄し、次いで飽和NaCl(35mL)で洗浄 する。有機層を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮して透明なオレンジ茶色油 を得る。これを、Chromatoron中に含まれるシリカゲルの2mmのプレート上の クロマトグラフィーに付す。このプレートを、ヘキサン中の30% EtOAc で溶出させる。初期の溶出画分からガンマーラクタム*242(57.6mg, 10%)が白色で結晶性固体として得られる。1H NMR(400MHz,C DCl3)δ0.88(s,1.5H),0.897(s,1.5H),0.904( s,1.5H),0.92(s,1.5H),1.44(s,10H),1.62( m,2H),1.99(m,1H),2.41(m,1H),3.18(m,1H ),4.34(m,1H).マススペクトル(EI)m/z 271[M].さ らなる溶出により、クロロジオキソラノン4(170mg,45%)を、いくら かの不純物を含む透明暗黄色の油として得る。1H NMR(400MHz,C DCl3)δ1.55(s,3H),1.61(s,3H),2.16(m,1H) ,2.33(m,1H),3.69(m,2H),4.58(m,1H).マスス ペクトル(EI)m/z 163,165[M−CH3]. グループ2、CHART B、スキームIIIのアルデヒド6の調製 アルコール5(17.8g,111mmol)をCH2Cl2(700mL)に 溶解させ、0°まで冷却する。固体のクロロクロム酸ピリジニウム(120g, 555mmol)を全て一度に添加し、冷却浴を取り除く。反応混合物を室温に て4時間撹拌し、次いでエーテル(1000mL)に注ぎ込む。反応フラスコ中 の残渣固体をエーテルで数回トリチュレートし、エーテルの全容量を2000m Lとする。合したエーテル溶液をセライトを通して濾過し、透明な暗いオレンジ 色濾液を得る。これを活性炭(Darco G-60)で処理し、断続的に20分間撹拌し、 これをセライトを通して濾過し、透明淡黄色の濾液を得る。しかる後これを42 °以下で濃縮する。残渣をEtOAcに溶解し、再び濃縮し、次いで高真空下に て乾燥して、アルデヒド6(12.90g,73%)を透明茶−緑色油として得 る。NMRスペクトルにより、生成物が90mole%アルデヒドおよび10m ole%酸(出発物質中に存在する)を含むことが示され、65%の調整された 収率を得る。この物質を窒素下にて0°で保存する。1H NMk(400MH z,CDCl3)δ1.57(s,3H),1.62(s,3H),2.91(dd ,J=7.20,18.37,1H),3.09(dd,J=3.52,18.33 ,1H),4.78(dd,J=3.54,6.98,1H),9.74(s,1H ). 約50%の収率。 化合物*242の代わりの調製 L−ロイシン tert−ブチルエステル(390mg,2.08mmol) をMeOH(5.0mL)に溶解し、溶液を氷浴中窒素雰囲気下にて冷却する。 アルデヒド6のエナンチオマー(303mg,1.92mmol)を添加し、次 いで氷酢酸(0.25mL)を添加する。反応混合物を0°にて26分間撹拌し 、次いで粉状にしたNaCNBH3(59mg,0.945mmol)で処理する 。反応混合物を25℃にて3時間撹拌し、次いで飽和NaHCO3に注ぎ込む。 CO2の発生が止むと、混合物を分液漏斗に移し、エーテル(2×)で抽出する 。有機層を合し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮する。残渣をEtOAc に溶解し、濃縮して、透明明黄色油(569mg)が得られ、これはほとんど放 置に際し結晶化する。分析用試料が、この物質を30% EtOAc/ヘキサン でトリチュレートすることによって得られ、これは濾過に際して白い針状物質( 87mg)を与える。融点123.3−124.5° 濾液を濃縮し、残渣を、ヘ キサン中の30% EtOAcを溶離剤として用いるシリカゲルクロマトグラフ ィー(Chromatotron上の2mmプレート)によって精製する。適当な画分から、 *242(245mg,47%)を白色の結晶性固体として全収率332mg( 64%)にて得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.88−0.9 8(3d,6H),1.41(m,1H),1.44(s,9H),1.65(m ,2H),2.01(m,1H),2.43(m,1H),3.20(m,1H) ,3.54(m,1H),4.36(m,1H),4.67(m,1H).元素分 析 C1425NO4として、計算値:C,61.97;H,9.29;N.5.15 .実測値:C,61.78;H,9.14;N,5.01. L−ロイシンベンジルエステル(8.86g,40.0mmol)、MeOH( 1 00mL)、アルデヒド6(8.33g,40.0mmol)、氷酢酸(5.5m L)およびNaCNBH3(1.26g,20.0mmol)を、*242の調製 に用いられる手順に従い合する。反応混合物を処理し、得られた粗物質をクロマ トグラフィーによって精製して*058(6.68g,55%)を黄色油として 得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.92(d,J=6.75, 3H),0.94(d,J=6.88,3H),1.47(m,J=6.81,1H ),1.73(dd,J=7.37,7.82,2H),1.92(m,1H),2 .42(m,1H),3.33(m,2H),4.15(bs,1H),4.37( dd,J=8.37,8.72,1H),4.91(dd,J=7.72,8.39 ,1H),5.11(d,J=12.31,1H),5.15(d,J=12.30 ,1H),7.34(m,5H).マススペクトル(EI).C1723NO4とし て、計算値:305.1627.実測値:305.1615. 化合物*920の調製.グループ2、CHART C、スキームIV イミダゾール(0.36g,5.24mmol)をDMF(5.0mL)中の* 058(1.60g,5.24mmol)の溶液に窒素下にて添加し、混合物を、 完全な溶解が達成されるまで撹拌する。溶液を0℃まで冷却し、固体のTBDM S−Cl(0.79g,5.24mmol)を全て一度に添加する。反応混合物を 0°にて5分間撹拌し、次いで25°にて3時間撹拌する。反応混合物を水に注 ぎ込み、ヘキサンで3回抽出する。抽出物を合し、乾燥(Na2SO4)し、濾過 する。濾液をシリカゲル(11g)を通して濾過し、これをヘキサン中5% E tOAcで洗浄する。濾液を濃縮して*920(1.98g,90%)が透明無 色油として得られ、これは放置すると固化する。1H NMR(400MHz, CDCl3)δ0.14(s,3H),0.15(s,3H),0.92(s,9H ),0.94(d,J=6.19,6H),1.50(m,J=5.02,1H), 1.71(m,2H),1.87(m,1H),1.87(m,1H),2.26( m,1H),330(m,2H),4.28(t,J=7.39,1H),4.9 0(m,1H),5.12(m,2H),7.34(m,5H).13C NMR( 400MHz,CDCl3)δ18.7,21.6,23.5,25.1,26.1, 29. 9,37.3,40.1,52.5,67.2,71.6,128.5,128.7, 129.0,135.9,171.7,174.6.元素分析 C2337NO4Si として、計算値:C,65.83;H,8.89;N,3.24.実測値:C,6 5.81;H,8.83;N,3.28. 化合物*922の調製.グループ2.CHART C.スキームIV. *920(1.95g,4.65mmol),炭素上の10% Pd(380mg )および無水EtOH(100mL)を前記の一般的水素化分解手順に従って合 して、*922(1.51g,99%)が透明無色油として得られ、これは放置 すると固化する。プロトンNMRスペクトルにより、この物質が94wt%生成 物および6wt% EtOAcからなり、93%の調整された収率であることが 示される。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.14(s,6H), 0.90(s,9H),0.91−0.98(2d,J=7.06,6H),1.2 6(m,1H).,1.74(m,2H),1.88(m,1H),2.31(m ,1H),3.35(m,2H),4.35(t,J=7.32,1H),4.82 (dd,J=5.94,9.98,1H).マススペクトル(EI)m/z 31 4[M−CH3]. 化合物*059の調製.グループ2.CHART C.スキームIV *922(1.47g,4.46mmol)、および*058(1.36g,4. 46mmol)、CH2Cl2中のDCCの溶液(4.5mL,1.0M,4.5m mol)、DMAP(27mg,0.22mmol)およびCH2Cl2(25m L)を前記のDCCの一般的カップリング手順に従い合する。粗反応生成物に対 して行われるクロマトグラフィー(ヘキサン中20% EtOAc)により*0 59(1.91g,69%)を白色固体として得る。1H NMR(400MHz ,CDCl3)δ0.13(s,3H),0.14(s,3H),0.90(s,9 H),0.91−0.99(〜3d,12H),1.50(m,2H),1.73( m,4H),1.90(m,2H),2.29(m,1H),2.48(m,1H ),3.53(m,4H),4.27(t,J=7.24,1H),4.91(m, 2H),5.10(d,J=12.2,1H),5.15(d,J=12.2,1H ),5. 33(t,J=8.30,1H),7.34(m,5H).マススペクトル(FA B)m/z 617[M+H] 元素分析 C335227Siとして、計算値 :C,64.25;H,8.50;N,4.54.実測値:C,64.05;H,8 .42;N.4.50. 化合物*930の調製.グループ2.CHART D.スキームV. *059(941mg,1.53mmol)、炭素上の10% Pd(128 mgおよび無水EtOH(100mL)を、前記の一般的水素化分解手順に従い 合して、*930(800mg,97%)を白色固体として得る。1H NMR (400MHz,CDCl3)δ0.13(s,3H),0.14(s,3H), 0.90(s,9H),0.91−1.00(〜3d,12H),1.51(m,2 H),1.75(m,4H),1.96(m,2H),2.29(m,1H),2. 52(m,1H),3.34(m,3H),3.48(m,1H),4.29(t ,J=7.12,1H),4.82(dd,J=6.12,9.76,1H),4. 93(dd,J=6.28,9.72,1H),5.37(t,J=8.26,1H ),7.27(bs,1H).マススペクトル(FAB)m/z 527[M+ H]および549[M+Na]. 化合物*931の調製.グループ2.CHART D.スキームV. *059(918mg,1.49mmol)をTHF(3mL)に溶解させ、 メタノール性HCl(17mL,0.1N)を添加する。反応混合物を室温にて 2.5時間撹拌し、次いで飽和NaHCO3(0.5mL)で処理する。混合物を 50°にて約1mLにまで濃縮し、残渣をEtOAcに取り、水で洗浄する。水 層をEtOAcで抽出する。有機層を合し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃 縮する。高真空下での最終的乾燥により、*931(745mg,94%)を透 明な油として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.89−1.0 0(〜3d,12H),1.49(m,2H),1.74(m,4H),1.91 (m,2H),2.47(m,2H),3.33(m,2H),3.42(m,2 H),4.32(t,J=8.42,1H),4.90(m,2H),5.10(d ,J=12.2,1H),5.14(d,J=12.2,1H),5.33(t, J= 8.28,1H),7.34(m,5H).マススペクトル(EI)m/z 50 2[M]. 化合物*956の調製.グループ2.CHART D.スキームV. *930(738mg,1.40mmol)、*931(704mg,1.40 mmol)、CH2Cl2中のDCC(1.4mL,1.0M,1.40mmol) の溶液、DMAP(8.5mg,0.070mmol)およびCH2Cl2(20m L)を前記のDCCの一般的カップリング手順に従って合する。粗反応生成物に 対して行われるクロマトグラフィー(ヘキサン中20%および35% EtOA c)により、056(912mg,65%)を白色固体として得る。1H NM R(400MHz,CDCl3)δ0.14(s,3H),0.15(s,3H) ,0.90(s,9H),0.92−1.00(〜3d,24H),1.50(m, 4H),1.75(m,8H),1.93(m,4H),2.28(m,1H), 2.49(m,3H),3.35(m,6H),3.49(m,2H),4.27( t,J=7.18,1H),4.90(m,4H),5.10(dd,J=〜13 ,1H),5.15(dd,J=〜13,1H),5.33(m,3H),7.3 3(m,5H).マススペクトル(FAB)m/z 1011[M+H].元素 分析 C5382413Siとして、計算値:C,62.95;H,8.17;N ,5.54.実測値:C,62.95(sic);H,7.99;N,5.51. 化合物*933の調製.グループ2.CHART F.スキームVI. *056(846mg,0.837mmol)をTHF(2mL)に溶解し、 室温にてメタノール性HCl(10mL,0.1N)で2.5時間処理する。反応 混合物を前記のごとく(*931の調製を参照されたし)処理し、*933(7 38mg,98%)を白色粉状固体として得る。1H NMR(400MHz, CDCl3)δ0.90−1.03(〜3d,24H),1.49(m,4H),1 .78(m,8H),1.95(m,4H),2.49(m,4H),3.13(m ,6H),3.44(,1H),3.50(m,1H),4.30(m,1H), 4.90(m,4H),5.12(m,2H),5.33(m,3H),7.34( m,5H).マススペクトル(FAB)m/z 897[M+H]および919 [M +Na]. 化合物*934の調製.グループ2.CHART F.スキームVI. *933(738mg,0.823mmol)をTHF(75mL)に溶解す る。得られた溶液を無水EtOH(75mL)および炭素上の10% Pd(9 2mg)と合する。THFが、生成物をセライトから洗浄するためにEtOHの 代わりに用いられる以外は、前記の一般的水素化分解手順に続いて*934(6 87mg,94%)をオフ−ホワイト固体として得る。1H NMR(400M Hz,CDCl3)δ0.89−1.00(〜3d,24H),1.48(m,4H ),1.76(m,8H),1.93(m,4H),2.51(m,4H),3.3 4(m,4H),3.50(m,4H),4.36(t,J=8.34,1H), 4.79(m,1H),4.89(m,3H),5.33(m,2H),5.39( m,1H).マススペクトル(FAB)m/z 807[M+H]および829 [M+Na]. 化合物*101の調製.グループ2.CHART F.スキームVI. *934(619mg,0.768mmol)をCH2Cl2(190mL)に 溶解して、5mM 溶液を得る。TEA(0.53mL,3.79mmol)を添 加し、次いでヨウ化N−メチル−2−クロロピリジニウム(266mg,1.0 4mmol)を添加し、反応混合物を室温にて4日間撹拌する。反応混合物を濃 縮し、残渣をクロロホルムに溶解させる。得られた溶液をクロロホルム(350 mL)で洗浄することによりシリカゲル(40g)を通して濾過する。濾液の濃 縮に続く高真空下での乾燥により粗生成物(147mg)を茶褐色固体として得 る。EtOAc(300mL)を用いたさらなる洗浄により、さらに粗生成物( 52mg)を白色固体として得る。2つのバッチの粗生成物を合し、最少量のC H2Cl2に溶解し、Chromatotron(2mm シリカゲルプレート)に注入し、ヘ キサン中の30%ないし100% EtOAcで溶出することによりさらに精製 する。適当な画分から*101(36mg,6%)が白色粉末として得られ、こ のnmrは非常に純粋であることを示す。1H NMR(400MHz,CDC l3)δ0.91(bs,24H),1.4−2.1(bm,14H),2.33( bm, 2H),2.56(bm,4H),3.1−3.6(bm,8H),3.92(bm ,2H),4.94(bm,2H),5.31(bm,2H),6.07(bm, 2H).13C NMR(100MHz,CDCl3)δ21.4,23.6,26. 6,170.0,171.9.高分解能質量分析(FAB).C4060412+ H1として、m/zの計算値:789.4286.実測値:789.4262. 化合物*923の調製.グループ2.CHART G.スキームVII. N−BOC−N−メチル−L−ロイシン(2.42g,9.86mmol)、* 058(3.01g,9.86mmol)、CH2Cl2中のDCCの溶液(9.9 mL,1.0M,9.9mmol)、DMAP(60mg,0.49mmol)お よびCH2Cl2(50mL)を、前記の一般的DCCカップリング法によって合 して、粗生成物が得られ、これからクロマトグラフィーによって*923(4. 50g,86%)を透明無色粘稠油として得る。マススペクトル(FAB)m/ z 533[M+H]. 化合物*875の調製.グループ2.CHART G.スキームVII. *923(4.46g,8.37mmol)、炭素上10%Pd(700mg) および無水EtOH(100mL)を、前記の一般的水素化分解手順に従って合 して、*875(3.63g,98%)を白色固体として得る。1H NMR(4 00MHz,CDCl3)δ0.89−1.00(〜3d,12H),1.43(s ,9H),1.52(m,2H),1.75(m,4H),1.96(m,1H) ,2.53(m,1H),2.76(s,1.5H),2.78(s,1.5H), 3.37(m,1H),3.50(m,1H),4.70(m,0.5H),4.8 6(m,1.5H),5.38(dd,J=8.10,17.5,1H),8.03 (bs,1H).マススペクトル(FAB)m/z 443[M+H]および4 65[M+Na].C223827として、計算値:C,59.71;H,8.6 6;N,6.33.実測値:C,59.72;H,8.68;N,6.34. 化合物*925の調製.グループ2.CHART G.スキームVII. *875(3.50g,7.91mmol)、3−フェニル−D−乳酸のベンジ ルエステル3(2.03g,7.91mmol)、CH2Cl2中のDCC(7.9m L,1.0M,7.9mmol)の溶液、DMAP(48mg,0.40mmol )およびCH2Cl2(75mL)を前記のDCCの一般的カップリング方法に従 い合して、粗生成物が得られ、これからクロマトグラフィーにより*925(4 .93g,87%)を透明で淡い黄色の油として得る。1H NMR(400MH z,CDCl3)δ1.87−1.99(〜3d,12H),1.40(m,1H) ,1.46(s,9H),1.59(m,3H),1.73(,3H),2.18( m,1H),2.77(s,1.5H),2.80(s,1.5H),3.10(m ,2H),3.15(m,2H),4.73(m,0.5H),4.92(m,1. 5H),5.09(d,J=12.1,1H),5.15(d,J=12.0,1H ),5.22(m,1H),5.31(m,1H),7.05−7.40(m,10 H).マススペクトル(FAB)m/z 261[M+H]. 化合物*932の調製.グループ2.CHART H.スキームVIII. *925(2.48g,3.64mmol)、炭素上10%Pd(300mg) および無水EtOH(100mL)を前記の一般的水素化分解手順に従って合し て、*932(2.05g,95%)をガラスとして得る。1H NMR(400 MHz,CDCl3)δ0.85−1.00(〜4d,12H),1.35−1.4 9(m,1H),1.46(s,9H),1.60(m,3H),1.72(m, 2H),1.87(m,1H),2.32(m,1H),2.78(s,1.5H) ,2.80(s,1.5H),3.14(m,1H),3.19−3.38(m,3 H),4.78−4.98(m,2H),5.30(m,2H),7.16−7.3 7(m,6H).マススペクトル(EI)m/z 590[M]. 化合物*926の調製.グループ2.CHART H.スキームVIII. *925(2.40g,3.53mmol)、CH2Cl2(90mL)およびT FA(10mL)を前記のBOC保護基を除去するための一般的方法により合し て、*926(1.98g,97%)をほとんど無色の油として得る。1H NM R(400MHz,CDCl3)δ0.87−0.98(〜3d,12H),1.4 2(m,1H),1.50(m,2H),1.58(m,1H),1.64(m, 2H),1.77(m,2H),2.22(m,1H),2.42(s,3H), 3.03−3.21(m,4H),3.30(t,J=7.27,1H),4.93 (dd,J=5.11,10.9,1H),5.10(d,J=12.1,1H), 5.15(d,J=12.1,1H),5.22−5.36(m,2H),7.10 (m,2H),7.29(m,5H),7.38(m,3H)マススペクトル(E I)m/z 580[M].元素分析 C334427として、計算値:C,6 8.25;H,7.64;N,4.82.実測値:C,67.86;H,7.56; N,4.76. 化合物*022の調製.グループ2.CHART H.スキームVIII. *932(1.95g,3.31mmol)、および*926(1.92g,3. 31mmol)、CH2Cl2中のDCCの溶液(3.3mL,1.0M,3.3m mol)、DMAP(20mg,0.17mmol)およびCH2Cl2(50m L)を、前記のDCCの一般的カップリング手順に従い合する。粗反応生成物の クロマトグラフィーにより*022(3.04g,80%)を白色の固体発泡体 として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.80−1.00(〜 5d,24H),1.46(s,9H),1.40−1.99(m,14H),2. 12(m,1H),2.45(m,1H),2.77(bs,1.5H),2.80 (bs,1.5H),2.88(s,2.5H),2.93(s,0.5H),3.0 0−3.20(m,6H),3.24(m,1H),3.48(m,1H),4.6 0−4.76(m,1H),4.89(m,2H),5.09(d,J=12.1, 1H),5.15(d,J=12.1,1H),5.19(m,1H),5.30( m,3H),5.38(m,1H),7.09(m,2H),7.19(m,2H ),7.28(m,8H),7.33(m,3H).マススペクトル(FAB)m /z 1153[M+H]および1175[M+Na].元素分析 C6488415として、計算値:C,66.65;H,7.69;N,4.86.実測値:C ,66.37;H,7.73;N,4.96. 化合物*927Aの調製.グループ2.CHART H.第2頁.スキームVI II. *022(2.95g,2.56mmol)、CH2Cl2(90mL)およびT FA(10mL)を、前記のBOC保護基を除去するための一般的方法により合 して、*927(2.61g,95%)を白色固体発泡体およびガラスとして得 る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.80−1.03(〜4d,2 4H),1.03−1.98(m,16H),2.12(m,1H),2.41(s ,3H),2.50(m,1H),2.89(s,2.5H),2.93(s,0. 5H),3.00−3.21(m,6H),3.30(m,2H),3.50(m, 1H),4.89(m,2H),5.09(d,J=12.1,1H),5.15( d,J=12.1,1H),5.20(m,1H),5.25−5.46(m,4H ),7.10(m,2H),7.0(m,2H),7.28(m,8H),7.35 (m,3H).マススペクトル(FAB)m/z 1053[M+H]. 化合物*067の調製.グループ2.CHART H.第2頁.スキームVIII *927(2.70g,2.56mmol)、炭素上10%Pd(290mg) および無水EtOH(100mL)を前記の一般的水素化分解手順に従って合し て、*067(2.20g,89%)をクリーム色固体として得る。1H NMR (400MHz,CDCl3)δ0.80−1.00(〜4d,24H),1.02 −2.00(m,15H),2.48(s,3H),2.49(m,1H),2.8 5(s,3H),3.00−3.50(m,8H),3.56(m,1H),4.7 9(m,1H),4.88(m,1H),5.09(m,1H),5.20(m, 1H),5.34(m,1H),5.47(m,2H),7.10−7.40(m, 11H).13C NMR(100MHz,CDCl3)δ14.6,21.6,2 1.6,21.7,22.4,23.0,23.4,23.5,23.6,24.9,2 5.1,25.1,25.2,25.7,26.0,31.9,33.2,34.2,3 6.3,36.8,37.5,37.8,40.6,52.5,56.1,60.6,6 0.7,72.2,72.4,127.1,127.6,128.612,129.0 ,129.8,130.0,135.6,170.1,170.2,170.6,17 0.7,170.8,173.9.マススペクトル(FAB)m/z 963[M+ H]. 化合物*210の調製.グループ2.CHART H.第2頁.スキームVIII . *067(2.18g,2.26mmol)をCH2Cl2(2260mL)に溶 解して1mMの濃度とし、溶液を0℃まで冷却する。BOP試薬(1.05g, 2.38mmol)を添加し、完全に溶解するまで撹拌する。NMM(0.26m L,2.38mmol)を添加し、反応混合物を0°にて30分間撹拌し、次い で室温にて3日間撹拌する。反応混合物を約100mLまで濃縮し、飽和NH4 Cl(250mL)で洗浄する。層分離し、有機層を乾燥(MgSO4)し、セ ライトを通して濾過し、濃縮する。残渣をEtOAcに溶解させ、再び濃縮する 。高い真空下にて乾燥し、明るい黄色の固体の発泡体を得る。これをさらにクロ マトグラフィーによって精製して、*210(501mg,19%)を白色の固 体の発泡体として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.77− 1.02(〜3d,24H),1.14(m,2H),1.46(m,2H),1. 50−1.80(m,8H),2.08(m,2H),2.59(m,2H),2. 69(bs,2H),2.87(s,6H),3.15(m,4H),3.48( m,4H),4.49(m,2H),5.47(t,J=9.11,2H),5.5 4(t,J=7.38,2H),7.27(m,10H).13C NMR(100 MHz,CDCl3)δ21.8,23.2,23.3,25.2,25.3,25. 9,31.2,36.5,37.0,37.9,54.6,55.6,72.1,72. 3,127.7,129.0,129.8,135.2,170.5,171.4,1 72.5.[α]D=−80°(c1.0,CH3OH).マススペクトル(FAB )C5272412+Na1として、m/zの計算値:976.5044.実測値 :976.5053.元素分析 C5272412+2H2O+NapF6として、 計算値:C,54.35;H,6.67;N,4.88;P,2.70;F,9.9 2.実測値:C,54.51;H,6.64;N,4.89;P,2.81;F,8 .63. 化合物9の調製.グループ2.CHART I.スキームIX. ベンジルエステル83,4(7.62g,18.7mmol)、炭素上の10%P d(1.50g)および無水EtOH(150mL)を上記の一般的水素化分解 法に従って合して、遊離酸9(5.82g,98%)をわずかに濁った淡黄色油 として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.89−1.00(2 d,6H),1.45(s,4.5H),1.46(s,4.5H),1.50−1. 80(m,6H),2.81(s,3H),4.74(m,0.5H),4.84( m ,0.5H),5.12(m,1H),8.91(bs,1H) 化合物11の調製.グループ2.CHART I.スキームIX. BOCアミン10(ここに引用して本明細書の一部とみなすF.E.Duttonおよ びS.J.Nelson、J.Antibiotics(1994年)第47巻、第11号、第132 2頁−第1327頁を参照されたし)(8.57g,17.7mmol)、CH2 Cl2(50mL)およびTFA(6mL)を、前記のBOC保護基を除去する ための一般的方法により合して、遊離アミン11(6.09g,90%)を透明 な、淡黄色油として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.75 −0.82(2d,6H),1.29(t,J=7.22,2H),1.42(bs ,1H),1.49(m,1H),2.20(s,3H),3.08(dd,J= 9.84,14.2,1H),3.18(t,J=7.18,1H),3.28(d d,J=4.02,14.3,1H),5.15(d,J=12.2,1H),5. 20(d,J=12.2,1H),5.32(dd,J=4.02,9.88,1H ),7.17−7.40(m,10H).マススペクトル(FAB)C2329NO4 +H1として、m/zの計算値:384.2175.実測値:384.2183. 化合物*420.グループ2.CHART I.スキームIX. 遊離酸9(5.02g,15.8mmol)、遊離アミン11(6.06g,1 5.8mmol)、CH2Cl2中のDCCの溶液(16mL,1.0M,16mm ol)、DMAP(97mg,0.8mmol)およびCH2Cl2(150mL )を、前記のDCCの一般的カップリング手順に従い合する。粗反応生成物のク ロマトグラフィーにより*420(8.68g,80%)を透明の、ほとんど無 色の油として得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.80−1.0 0(〜4d,12H),1.30−1.90(m,9H),1.43(s,4.5H ),1.46(s,4.5H),2.75(s,0.5H),2.84(3s,5H ),2.92(s,0.5H),3.18(bs,2H),4.68−5.42(m ,4H),5.09(d,J=12.1,1H),5.16(d,J=11.9,1 H),7.10−7.40(m,10H).マススペクトル(FAB)C385429+H1として、計算値:683.3907.実測値:683.3911. 化合物*421の調製.グループ2.CHART J.スキームX. *420(1.58g,2.31mmol)、CH2Cl2(108mL)および TFA(27mL)を、前記のBOC保護基を除去するための一般的方法により 合して、*421(1.24g,92%)を透明な、淡い黄色の油として得る。1 H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.80−0.98(〜5d,12H ),1.28−1.90(m,7H),1.46(d,J=6.85,3H),2. 38(s,3H),2.77(s,0.5H),2.80(s,2H),2.84( s,0.5H),3.16(m,2H),3.30(t,J=7.25,1H),5 .08(d,J=12.1,1H),5.14(d,J=13.0,1H),5.2 5(dd,J=5.20,7.24,1H),5.34(dd,J=5.01,10 .9,1H),5.48(dd,J=6.80,13.5,1H),7.10−7.4 1(m,10H).マススペクトル(FAB)C334627+H1として、m /zの計算値:583.3383.実測値:583.3375. 化合物*946.グループ2.CHART J.スキームX. *932(1.27g,2.15mmol)、および*421(1.29g,2. 21mmol)、CH2Cl2中のDCCの溶液(2.6mL,1.0M,2.6m mol)、DMAP(16mg,0.13mmol)およびCH2Cl2(75m L)を、前記のDCCの一般的カップリング手順に従い合する。粗反応生成物の クロマトグラフィーにより*946(1.48g)を透明の、ほとんど無色の油 として得る。プロトンnmrにより92wt%の生成物および8wt%のEtO Acの55%の収率が示される。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0 .79−1.00(〜6d,24H),1.43(s,9H),1.38−1.50 (m,4H),1.50−1.99(m,13H),2.70−3.30(15H) ,4.60−5.50(m,10H),7.08−7.40(m,15H).マスス ペクトル(FAB)C6490415+Na1として、計算値:1177.630 0.実測値:1177.6275. 化合物*238の調製.グループ2.CHART J.第2頁.スキームX. *946(1.45g,1.25mmol)、CH2Cl2(100mL)および TFA(25mL)を、前記のBOC保護基を除去するための一般的方法により 合して、*238(1.32g,〜100%)を透明な、無色で粘稠な油として 得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.78−1.02(〜6d, 24H),1.15−1.96(m,18H),2.40(s,3H),2.43− 3.33(m,12H),3.48(m,1H),4.91(dd,J=5.17, 10.6,1H),5.00−5.39(M,7H),5.49(m,1H),7. 10−7.40(m,15H).マススペクトル(FAB)C5982413+H1 として、m/zの計算値:1055.5956.実測値:1055.5920. 化合物*239の調製.グループ2.CHART J.第2頁.スキームX. *238(1.29g,1.22mmol)、炭素上の10% Pd(225m g)および無水EtOH(150mL)を上記の一般的水素化分解法に従って合 して、*239(1.14g,97%)を茶褐色の粉末として得る。1H NMR (400MHz,CDCl3)δ0.75−1.20(m,24H),1.20−2 .02(m,14H),1.28(d,J=7.06,〜2.5H),1.41(d ,J=6.82,〜0.5H),2.30−3.52(m,〜9H),2.51(s ,〜1H),2.56(s,〜1H),2.72(s,〜1H),2.80(s, 〜1H),2.88(s,〜1H),3.00(s,〜1H),3.60(m,1 H),4.76−4.90(m,1H),5.06−5.51(m,5H),5.5 7(dd,J=7.09,13.8,1H),6.88(bs,2H),7.11 −7.32(m,10H).マススペクトル(FAB).C5276413+H1 として、m/zの計算値:965.5487.実測値:965.5464. 化合物*919の調製.グループ2.CHART J.第2頁.スキームX. *239(1.11g,1.15mmol)をCH2Cl2(1150mL)に溶 解して、1mMの濃度とし、溶液を0℃まで冷却する。BOP試薬(534mg ,1.21mmol)を添加し、完全に溶解するまで撹拌する。NMM(0.13 mL,1.21mmol)を添加し、反応混合物を0°にて30分間撹拌し、次 いで3日間室温にて撹拌する。反応混合物を約100mLまで濃縮し、飽和NH4 Cl(250mL)で洗浄する。層分離し、有機層を乾燥(MgSO4)し、セ ライトを通して濾過し、濃縮する。残渣をEtOAcに溶解し、再び濃縮する。 高真空下にて乾燥して、明るい茶褐色の発泡体を得る。これをさらにクロマトグ ラフィーによって精製して、*919(289mg,27%)を白色の固体とし て得る。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.75−1.00(m,2 4H),1.00−1.80(m,14H),1.05(d,J=6.33,〜0. 7H),1.12(d,J=6.89,〜0.8H),1.47(d,J=6.82 ,1.5H),2.80(s,2.2H),2.81(s,1.4H),2.82(s ,1.3H),2.86(s,1.4H),2.88(s,1.7H),3.01(s ,1H),3.01−3.50(m,6H),4.44(m,1H),4.73−5 .71(m,7H),7.17−7.34(m,10H).マススペクトル(FA B)C5274412+Na1として、m/zの計算値:969.5201.実測 値:969.5228. グループ3の反応 この章はグループ3の反応を記載する。グループ3の反応生成物はグループ2 の反応生成物と何回も同一であるか、類似であるか、関連する;しかしながら、 グループ3の反応の正確な工程および順序はグループ2の反応と異なり得る。化 学式および反応工程を示す全てのチャートは全ての他の表、チャートおよび反応 工程と統合され、「化合物の表および反応チャート」と題された章におかれてい る。グループ3の表およびチャートはグループ2に続き、これはグループ1に続 く。 環の核は、交互にアミド結合およびエステル結合を有するフロッピーな(flopp y)24−員環中の8つの残基(4つのN−メチル−L−ロイシン、2つのD−乳 酸および2つの3−フェニル−D−乳酸)を含むことができる。本発明者らはロ イシン残基のN−メチル基およびそれに隣接する乳酸のメチル基との間にメチレ ン基を導入して、1またはそれ以上のデルタ−ラクタム環を含む化合物を作り、 それによって巨大環の適合できるコンフォメーションの数を減少させる。アナロ グ調製のために必要とされるデルタ−ラクタム中間体の逆合成法的分析は、 合理的な出発物質としての5−ブロモ吉草酸メチルを示した。これのL−ロイシ ンを一体化する第二級アミンへの変換および引き続いての環化によりラクタムが 得られる。二工程ヒドロキシル化手法は、2つのキラル中心のうち1つのみが制 御されるデルタ−ラクタム中間体に至る。制御されていないキラル中心での酸化 に続く立体選択的還元により、所望のジアステレオマーが優勢である最終のデル タ−ラクタム中間体が得られる。 5−ブロモ吉草酸メチル1およびL−ロイシンのベンジルエステル2をDMF 中で粉状にした炭酸水素ナトリウムの存在下にて130°にまで90分間加熱し て、第二級アミン3(91%)を得る(スキーム1)。これを、還流下にてキシ レン中18時間加熱して、ラクタム化された中間体4(66%)を得る。Dav is試薬を用いたこの物質のアルファ−位での直接酸化は失敗した。代わりに、 アルファ−位を、塩化メチレン中のトリメチルクロロシラン、トリエチルアミン 、ユウ素および臭素を用いて臭素化して、5(77−94%)を得る。1当量の 水を含むDMF中で150℃にて65分間加熱することによって5の加水分解を 行い、デルタ−ラクタム中間体6(75−86%)をR,SおよびS,Sジアステ レオマーの1:1の混合物として得る。反応時間が延長された一例において、6 のギ酸エステル(21%)が得られ、これが6そのものに損害を与える(53% )。我々の類似の仕事が単一のジアステレオマーを要求するので、本発明者らは 6に対してスワン酸化を行い、これによりアルファ−ケト デルタ−ラクタム7 (70%)を得る;Bakerの酵母およびD−グルコースでの引き続く還元により 、S,S−ジアステレオマー、8(59−68%)を70−95% deで得る 。この物質を、両キラル中心が、光学的に純粋な物質を用いて導入される従来の 低収率の合成におけるそれと比較することによって立体化学が明瞭に確立され; この従来の合成からの収率は、大量のデルタ−ラクタム8の源としては不適切で あるようなものである。 仕上げされたデルタ−ラクタム デルタ−ラクタム8を、特定の残基配列を有するテトラデプシペプチドに仕上 げる。これは、部分的には、BOC保護N−メチル−L−ロイシン残基の、アル ファ−位での配置の反転を伴うデルタ−ラクタム8のO−末端への付加(DEA D,Ph3P,THF,84%)によって行われる。ベンジル保護基を、C−末 端からの水素化分解(10% Pd/C,EtOH,99%)によって除去して 10が得られ、しかる3−フェニル−D−乳酸のベンジルエステルを付着させて (DCC,DMAP,CH2Cl2,48%)、仕上げた推敲されたデルタ−ラク タム11が得られ、これは有用な中間体である。 モノ−デルタ−ラクタムアナログ(スキーム2) ベンジル保護基を、420のC−末端より水素化分解(10% Pd/C,E tOH,97%)によって除去してカルボン酸13を得る。BOC保護基を仕上 げたデルタ−ラクタム11から除去して対応する遊離アミン12(20% TF A,CH2Cl2,94%)を得る。遊離アミンおよびカルボン酸を合して(DC C,DMAP,CH2Cl2,63%)オクタデプシペプチド14を得る。BOC 基の除去で出発する前記方法を用いて両保護基を除去して15(99%)が得ら れ、引き続いてベンジル基の除去により16(97%)を得る。化合物16を次 いでラクタム化(BOPCl,DPEA,CH2Cl2)して、モノ−デルタ−ラ クタムアナログ17を得る。 実施例を伴うグループ3の化合物を調製するために用いられるさらなる詳細、 記載および方法。 第二級アミンの調製(3). 5−ブロモ吉草酸メチル(5.47g,28mmol)、L−ロイシンのベン ジルエステル(6.21g,28mmol)および炭酸水素ナトリウム(4.71 g,56mmol)を乾燥DMF(25mL)中に合し、得られた混合物を13 0℃にて90分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、エーテ ルで3回抽出した。抽出物を合し、水および飽和塩化ナトリウムで洗浄した。無 水硫酸ナトリウム上で乾燥後、混合物を濾過し、濾液を濃縮して第二級アミン( 8.53g,91%)を透明で淡黄色油として得た。 デルタラクタムの調製(4). 第二級アミン(8.53g,25)を乾燥キシレン(25mL)と合し、還流 下にて18時間加熱した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー (ヘキサン中20−30% 酢酸エチル)に付して、デルタラクタム(5.10 g,66% 収率)を明黄色油として得た。 α−ブロモデルタラクタム(5)の調製. 乾燥塩化メチレン(220mL)中のデルタラクタム(8.66g,28.5m mol)の溶液に、トリエチルアミン(19.9ml,143mmol)を添加 し、溶液を−15℃まで冷却する。クロロトリメチルシラン(7.2mL,14 3mmol)を5分間滴下し、反応混合物を5分間撹拌した。小さい結晶形態の 固体ヨウ素(10.9g,42.8mmol)を全て一度に添加し、反応混合物を −15℃にて15分間撹拌した。臭素(11.0mL,214mmol)を添加 し、反応混合物を0°にて100分間撹拌した。反応混合物を亜硫酸ナトリウム の10%溶液(2×300mL)で洗浄した。水層を合し、塩化メチレンで抽出 した。合した有機層を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾 燥し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%酢酸エチル )によりα−ブロモデルタラクタム(4.20g,85%収率)を透明で非常に 淡い黄色の油として得た。 α−ヒドロキシデルタラクタムの調製(6) α−ブロモデルタラクタム(3.82g,10.0mmol)を乾燥ホルムアミ ド(75mL)に溶解させ、および水(0.18mL,10.0mmol)を添加 した。反応混合物を150°にて65分間加熱した。(反応をTLCによってモ ニターした;長引く加熱によって生成物のギ酸エステルを生じる)。反応混合物 を室温まで冷却し、水で希釈し、エーテルで3回抽出した。抽出物を合し、水で 2回抽出し、次いで飽和塩化ナトリウムで洗浄し、最終的に無水硫酸ナトリウム 上で乾燥した、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中40%酢酸エチル) により、α−ヒドロキシデルタラクタム(2.76g,87%収率)を透明明黄 色油として得た。 α−ケトデルタラクタムの調製(7) 塩化メチレン(3mL)中の乾燥ジメチルスルホキシド(0.93mL,13. 1mmol)の溶液を塩化メチレン(12mL)中の塩化オキサリル(0.56 mL,6.54mmol)の溶液に−78°にてゆっくりと添加した。10分間 撹拌後、塩化メチレン(4mL)中のα−ケドデルタラクタム(1.90g,5. 95mmol)の溶液を滴下し、反応混合物を−78°にて60分間撹拌した。 トリエチルアミン(3.6mL,26.2mmol)をゆっくりと添加し、混合物 を室温にて45分間撹拌した。混合物を水中に注ぎ込み、塩化メチレンで2回抽 出した。抽出物を合し、1N 亜硫酸および飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄した 。抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、溶媒を除去して、明るい茶色の油 が得られ、これは放置すると固化した。蒸気浴上で加温しつつ、油を、少量の酢 酸エチルを含むヘキサンデトリチュレートした。0°にて数時間冷却後、固体を 濾過によって除去し、風乾してα−ケトデルタラクタム(1.33g,70%収 率)を白い結晶性固体として得た。α−(R)−ヒドロキシデルタラクタムの調製(8). Bakerの酵母(60g)およびD−グルコース(6g)を1Lのエルレンマイ ヤーフラスコ中で合した。水(160ml)を添加し、酵母が完全に湿るまで(約 1分間)混合物をかき混ぜた。α−ケトデルタラクタム(3.03g,9.55m mol)を固体として添加し、徹底的に酵母と混合した。発酵がその容器からあ ふれるおそれがあれば、混合物を2つのフラスコ間に分けた。反応混合物を一晩 室温にて撹拌した。混合物をセライトパッドを通して真空濾過した。水がほとん ど除去されると、固体を、大量の砂と混合して該固体の界面の表面積を増加させ た。得られた顆粒状の固体を酢酸エチルと共に数回撹拌し、濾過した。濾液を合 し、無水硫酸ナトリウム上で少し乾燥した。残りの水を酢酸エチルと共沸除去し 、茶色の油が得られ、これは室温にて放置すると部分的に固化した。シリカゲル クロマトグラフィー(ヘキサン中20−40% 酢酸エチル)によって琥珀色油 を得た。油を温かいヘキサンでトリチュレートし、細かい粒子を得た。0°にて 冷却し、60°にて減圧下乾燥して圧倒的にα−(R)−ヒドロキシデルタラク タム(1.52g,50%収率)を黄褐色粉として得た。立体選択性は反応間で 変化し、13C NMRに基づいて70% deから>95% deの範囲であっ た。 MeLeu−デルタラクタムの調製(9). トリフェニルホスフィン(1.22g,4.66mmol)を、THF(25m L)中のN−BOC−N−メチル−L−ロイシン(1.14g,4.66mmol )およびα−(R)−ヒドロキシデルタラクタム(1.49g,4.66mmol )の溶液に添加した。混合物を0°まで冷却し、ジエチルアゾジカルボキシラー ト(0.88mL,5.60mmol)を添加した。反応混合物を室温にて4時間 撹拌し、次いで油および固体の混合物になるまで濃縮した。これをシリカゲル( ヘキサン中20% 酢酸エチル)上のクロマトグラフィーに付して、MeLeu −デルタラクタム(2.14g,84% 収率)を透明無色油として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)0.93(3d,12H),1.45(s, 9H),1.48−2.19(m,10H),2.79(m,3H),3.22(m ,2H),4.69−5.27(m,2H),5.08(d,J=12.3Hz,1 H),5.17(d,J=12.3Hz,1H),5.30(m,1H),7.32 (m,5H). トリデプシペプチド遊離酸(10) トリデプシペプチド(10)(2.11g,3.86mmol)、EtOH(1 00mL)および炭素上の10% Pd(300mg)を合し、前記したベンジ ル保護基を除去する一般的方法に従い処理した。これにより、1.83gの白色 発泡体およびガラスが得られ、1H NMRによって95wt%の生成物および 5wt%のEtOAcを含むことが示された。1H NMR(400MHz,C DCl3)0.93(3d,12H),1.38−2.24(m,10H),1.4 5(s,9H),2.76(2s,3H),3.30(bs,2H),4.73( m,0.5H),4.93(m,0.5H),5.22(m,2H),9.40(b s,1H). テトラデプシペプチド(11) トリデプシペプチドの遊離酸(10)(1.71g,3.75mmol)、フェ ニル乳酸のベンジルエステル(0.96g,3.75mmol)、DCC(1M, 4.1mL,4.1mmol)の溶液、DMAP(23mg,0.19mmol) 、ならびに乾燥CH2Cl2(50ml)を合し、前記のDCCを用いるペプチド のカップリングのための一般的方法に従い処理した。粗反応生成物をシリカゲル クロマトグラフィー(ヘキサン中15−20% EtOAc)に付し、これによ り適当な画分から1.28gの透明無色油を得た。1H NMRによりこれが98 wt%の生成物および2wt%のEtOAcを含むことが示された。これは1. 25g(48%)のテトラデプシペプチド(11)に等しい。HPLC分析によ り、この物質がジアステレオマーの11:1の混合物であることが示された。1 H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.93(3d,12H),1.46 (s,9H),1.35−2.03(m,10H),2.80(2s,3H),3. 01(m,2H),3.16(m,2H),4.70−5.55(m,6H),7. 12(m,2H),7.27(m,5H),7.36(m,3H).第二の画分( 0.82g)はジアステレオマーの異なる混合物を含む。 テトラデプシペプチド遊離アミン(12) テトラデプシペプチド(11)(600mg,0.863mmol)およびC H2Cl2(20mL)中の20% TFAを合し、前記したごとくBOC保護基 を除去するための一般的手順に従い処理した。これにより遊離アミン(12)( 483mg,94%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0. 93(4d,12H),1.37−2.37(m,11H),2.47(s,3H ),2.96−3.02(m,2H),3.15(m,2H),3.33(t,J= 7.25Hz,1H),5.10(d,J=12.1Hz.1H),5.15(d, J=12.0Hz,1H),5.21−5.33(m,2H),5.43(dd,J =5.20,10.4Hz,1H),7.11(m,2H),7.27(m,5H) ,7.37(m,3H). テトラデプシペプチド遊離酸(13) テトラデプシペプチド(*420)(600mg,0.879mmol)、E tOH(100mL)および炭素上の10% Pd(80mg)を合し、前記し たベンジル保護基を除去するための一般的方法に従い処理した。これにより52 3mgの白色固体発泡体を得た。1H NMRにより、これは97wt%の生成 物および3wt% EtOAcを含むことが示され、これは507mg(97% )の遊離酸(13)と等しい。1H NMR(400MHz,CDCl31H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.89(4d,12H),1.31−1. 85(m,9H),1.42(4s,9H),2.77−3.00(5s,6H) ,3.00−3.40(m,2H),4.40−5.55(m,4H),7.24( m,5H),7.55(bs,1H). オクタデプシペプチド(14) テトラデプシペプチド遊離酸(13)(461mg,0.778mmol)、 テトラデプシペプチド遊離アミン(463mg,0.778mmol)、CH2C l2中のDCCの溶液(1.0M,0.8mL,0.8mmol)およびDMAP( 4.8mg,0.039mmol)、および乾燥CH2Cl2(20mL)の溶液を 合し、前記したごとくペプチドのカップリングのための一般的方法に従い処理し た。これにより、固体の発泡体およびガラス(940mg)が得られ、これをシ リカ ゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25−30% EtOAc)によって精製 した。適当な画分から576mgの透明な黄色の油が得られ、1H NMRによ って92wt%の生成物および8wt%のEtOAcが含まれることが示された 。これは530mg(58%)のオクタデプシペプチド(14)に等しい。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.87(5s,24H),1.30− 2.01(m,19H),1,45(m,9H),2.75−3.28(2s+m, 15H),4.41−5.50(m,8H),5.09(d,J=12.0Hz,1 H),5.14(d,J=12.0Hz,1H),7.05−7.44(m,15H ). オクタデプシペプチド遊離アミン(15) オクタデプシペプチド(14)(512mg,0.437mmol)および2 0% TFA溶液(20mL)を合し、前記のBOC保護基を除去するための一 般的方法に従い処理した。これにより遊離アミン(15)(462mg,99% )が得られた。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.78−1.05( 5d,24H),1.17−2.12(m,20H),2.40−3.30(3s+ m,15H),3.47(m,1H),5.09(d,J=12.1Hz,1H) ,5.14(d,J=12.0Hz,1H),5.19−5.57(m,7H),7 .03−7.41(m,15H). オクタデプシペプチドアミノ酸(16) オクタデプシペプチド遊離アミン(15)(452mg,0.423mmol )、EtOH(100mL)および炭素上の10% Pd(80mg)を合し、 前記したベンジル保護基を除去するための一般的方法に従い処理した。これによ り403mgのクリーム色固体を得た。1H NMRにより、これは96wt% の生成物および4wt% EtOAcを含むことが示され、これは387mg( 93%)のアミノ酸(16)と等しい。1H NMR(400MHz,CDCl3 )δ0.78−1.08(4d,24H),1.28(m,4H),1.40−2. 02(m,16H),2.43−2.70(s+m,3H),2.70−3.38( 2s+m,12H),3.74(m,1H),5.00−5.60(m,1H), 6.69(bs,1H),7.25(m,10H). マクロラクタム化を介した17または*312 オクタデプシペプチドアミノ酸(17または*312)(388mg,0.0 396mmol)、DPEA(172μL,0.998mmol)、BOP−C 1(121mg,0.475)およびCH2Cl2(400mL)を合し、前記し たごとくBOP−Clを用いてペプチドのカップリングのための一般的方法によ り処理した。これにより固体の発泡体が生じ、これをEtOAcに溶解させ、濾 過して不溶性物質を除去した。濾液を濃縮してオフホワイト発泡体を得、これを さらにシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中40−50% EtOAc) によって精製した。適当な画分から油が得られ、これをCH2Cl2に対するヘキ サンの4:1の混合液に2回溶解させ、濃縮し、最終的に高真空下にて乾燥させ て、17または*312(249mg,65%)をほとんど無色の発泡体および ガラス(28983−FED−122参照)として得た。HPLC分析により、 この物質が99.8%純粋であり、いずれのジアステレオマーも含まないことが 示された。1H NMRにより、この生成物がコンホーマーの混合物よりなるこ とが示された。[α]D=−87°(c 1.0,MeOH).1H NMR(4 00MHz,CDCl3)0.70−1.20(m,27H),1.20−2.30 (m,19H),2.67−3.00(5s,9H),3.00−3.37(m,6 H),4.44(m,1H),4.78(m,0.5H),5.05(m,0.5H ) ,5.18−5.45(m,4H),5.55−5.68(m,1H),5.80− 5.90(m,1H),7.25(m,10H);マススペクトル(FAB)m/ z 961[M+H],983[M+Na],1093[M+Cs]. 代法の最終ステップ グループ3の化合物17または*312の調製 16(388mg,0.396mmol)をCH2Cl2(400mL)に溶解 し、ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL,0.99mmol)を添加した 。溶液を0℃まで冷却し、BOPCl(121mg,0.475mmol)で処 理した。反応混合物を室温にて一晩撹拌した。TLCによって反応が不完全であ ることが示されると、さらなるジイソプロピルエチルアミンおよびBOPClを 添加し、反応混合物をさらに24時間長く撹拌し、全体で48時間の反応時間と なった。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄した。有機層を硫酸ナトリ ウムのコーンを通して濾過し、さらに硫酸マグネシウム上で乾燥した。セライト を通した濾過に続く濃縮によって、固体の発泡体およびガラスを得た。シリカゲ ルクロマトグラフィー(ヘキサン中40−50%酢酸エチル)によって17また は312(249mg,65%)を白色固体発泡体として得た。1H NMR( 400MHz,CDCl3)0.65−1.20(m,24H),1.20−2.3 0(m,19H),2.71(s,〜1H),2.77(s,〜1.5H),2.7 8(s,〜1.5H),2.83(s,〜3H),2.98(s,〜2H),3.0 0−3.26(m,5),3.30(m,1H),4.43(m,〜0.5H),5 .07(m,〜0.5H),5.19−5.54(m,5H),5.55−5.70( m,1H),5.80−5.92(m,1H),7.13−7.33(10H).マ ススペクトル(FAB)m/z 961[M+H],983[M+Na],10 93[M+CS].C5376412+H1として、m/zの計算値:961.5 538.実測値:961.5538. グループ3の化合物の他の詳細な合成 オクタデプシペプチド(14x−2) テトラデプシペプチド遊離酸(13−x2)(238mg,0.461mmo l)、テトラデプシペプチド遊離アミン(12−x2)(274mg,0.46 1mmol)、DMAP(3.1mg,0.025mmol)、CH2Cl2中のD CCの溶液(1M,0.51mL,0.51mmol)および乾燥CH2Cl2(1 0mL)を合し、前記したごとくDCCを用いたペプチドのカップリングのため の一般的方法に従って処理した。これにより透明黄色油が得られ、これをさらに シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25−40% EtOAc)によっ て精製した。適当な画分を濃縮し、高真空下にて乾燥させて、163mgの粘稠 な油および固体を得た。1H NMRによってこの物質が98wt%の生成物お よび2wt%のEtOAcからなることが示され、これは160mg(32%) のオクタデプシペプチド(14−x2)に等しい。1 H NMR(400MHz,CDCl3)δ0.81−1.05(m,24H), 1.05−2.08(2s+m,31H),2.75−3.20(2s+m,13H ),4.41−5.50(m,8H),5.09(d,J=12.1Hz,1H), 5.14(d,J=12.0Hz,1H),7.04−7.40(m,10H). オクデプシペプチド遊離アミン(15−x2) オクタデプシペプチド(14−x2)(163mg,0.149mmol)お よびCH2Cl2(10mL)中の20% TFAの溶液を合し、前記したBOC 保護基を除去するための一般的方法に従い処理した。これにより、遊離アミン( 15−x2)(156mg,〜100%)が得られ、これをさらに精製すること なく用いた。 オクタデプシペプチドアミノ酸(16−x2) オクタデプシペプチド(15−x2)(156mg,0.149mmol)、 EtOHおよび炭素上の10% Pd(37mg)を合し、ベンジル保護基を除 去するための一般的方法に従い処理した。粗生成物をEtOAcに溶解させ、濃 縮し、次いで高真空下にて乾燥した。これは痕跡量のEtOHを全て除去して、 130mgの物質が得られ、これは1H NMRによって95wt%の生成物お よび5wt%のEtOAcからなることが示された。これは124mgのアミノ 酸(2反応で91%収率)(16−x2)と等しい。1H NMR(400MH z,CDCl3)0.70−1.07(m,24H),1.07−2.10(m,2 2H),2.41−2.62(s+m,3H),2.81−3.52(2s+m,1 0H),3.68(m,1H),5.05−5.56(m,7H),6.46(bs ,2H),7.24(m,5H). (17−x2または*353) オクタデプシペプチドアミノ酸(16−x2)(124mg,0.137mm ol)、DPEA(60μl,0.343mmol)、BOP−Cl(42mg ,0.164mmol)およびCH2Cl2(140mL)を合し、前記したごと くBOP−Clを用いたペプチドのカップリングの一般的方法により処理した。 これによって157mgのクリーム色固体発泡体が得られ、これをさらにシリカ ゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中50% EtOAc)によって精製した。 適 当な画分からCDP(17−x2または*353)(58.8mg(48%)) を白色固体として得た。1H NMRによって生成物が配座異性体の混合物から なることが示された。HPLC分析によって生成物が99.8%純粋であってい ずれのジアステレオマーも含まないことが示された。[α]D=−57°(c0. 97 MeOH).1H NMR(400MHz,CDCl3)0.70−1.15 (m,24H),1.15−2.25(m,22H),2.70−3.40(6s+ m,13H),4.44(m,0.7H),4.71(m,0.6H),5.00− 5.13(m,1H),5.26−5.46(m,3.4H),5.50(m,0.6 H),5.65(m,1H),5.84(m,.7H),7.24(m,5H).マ ススペクトル(FAB)m/z 885[M+H],907[M+Na],10 17[M+Cs].C4772412+H1として、m/zの計算値:885.5 225.実測値:885.5208. 化合物の表および反応のチャート 以下の表およびチャートが提供される。表およびチャートは、さらに発明を例 示する意図である。出発物質が提供される。第一の表は、出発物質の式を示し、 第一のチャートは出発物質が初めの反応中で合されることを示す。出発物質は、 化学供給者からの直接購入、または通常入手可能な物質からの化学的合成によっ て当業者に通常入手可能であろう。出発物質を作成するために必要ないかなる合 成も、以前記載された合成であり、当業者である化学者に公知であるか、または 明らかであろう。 出発反応のチャートを次いで提供し、これは基礎的な化合物およびそれらがど うやって、所望の活性化合物を作成するのに必要なより複雑な化合物を作り出す ために合されるかを示す。 出発物質は一般的な形で示される。これらの一般的な形は、たいてい「R」基 である様々な所望により置換された変数を有する。これらの変数の定義、各々の 変数の可能な置換基は、発明の概要において提供される。 出発物質の表(第1頁) 以下の化合物、式、表、および反応は本発明の出発物質を示す。式は「J−1 」のごとき文字−数字の指定で示され、基礎的な組み合わせが示され、従って化 学式は適当な文字−数字で提供され、最終的に全部の反応が提供される。 1) J−1 + J−2 → J−3 → J−4. 2) J−5 + J−6 → J−7 → J−8. 3) J−4 + J−8 → J−9 → J−10. 4) J−11 + J−12 → J−13 → J−14. 5) J−10 + J−14 → J−15 → J−16. 6) J−17 + J−18 → J−19 → J−20. 7) J−16 + J−20 → J−21 → J−22 → J−23 → 式I. 8) J−13 → K−1. 9) K−1 + J−20 → K−2 → K−3. 10)J−10 + K−3 → J−21 → J−22 → J−23 → 式I. J−1、J−2、J−5、J−6、J−11、J−12、J−17、J−18 のための化学式がいまや提供される。変数の定義は発明の概要において見い出さ れるであろう。 出発物質の反応が以下に提供され、本発明の一般的反応が続く。 チャートS−1(第1頁) チャートS−1(第2頁) チャートS−1(第3頁) チャートS−1(第4頁) チャートS−1(第5頁) チャートS−1(第6頁) チャートS−1(第7頁) CHART S−2(第1頁) CHART S−2(第2頁) CHART S−2(第3頁) グループ1 CHART A グループ1 CHART B グループ1 CHART C グループ1 CHART D グループ1 CHART D,第2頁 グループ1 CHART E グループ1 CHART E,第2頁 グループ1 CHART F グループ1 CHART F,第2頁 グループ1 CHART G グループ1 CHART G,第2頁 グループ1 CHART H グループ1 CHART I グループ2 CHART A スキームI グループ2 CHART A,第2頁 スキームII グループ2 CHART B スキームIII グループ2 CHART C スキームIV グループ1 CHART D スキームV グループ2 CHART F スキームVI グループ2 CHART G スキームVII グループ2 CHART H スキームVIII グループ2 CHART H,第2頁 スキームVIII−続き グループ2 CHART I スキームIX グループ2 CHART J スキームX グループ2 CHART J,第2頁 スキームX−続き グループ3 CHART A スキーム1 グループ3 CHART A,第2頁 スキーム1−続き グループ3 CHART A,第3頁 スキーム1−続き グループ3 CHART A,第4頁 スキーム2 グループ3 CHART A,第5頁 スキーム2,続き 化合物の表 第1頁 化合物の表 第2頁 化合物の表 第3頁 化合物の表 第4頁 化合物の表 第5頁 化合物の表 第6頁 化合物の表 第7頁 化合物の表 第8頁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/40 609 A61K 31/40 609 610 610 31/435 601 31/435 601 31/54 603 31/54 603 C07D 498/08 C07D 498/08 498/18 498/18 498/22 498/22 513/04 371 513/04 371 391 391 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 マックホーター,ウィリアム・ダブリュ ー・ジュニア アメリカ合衆国49004ミシガン州パーチメ ント、グレンデイル・ブールバード349番 (72)発明者 リー,ピル・エイチ アメリカ合衆国49009ミシガン州カラマズ ー、ストニー・ブルック5905番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(グループ1)以下の式I: [式中、R1、R6、R11およびR16は独立して a)H、 b)C1-4の所望により置換されていてもよいアルキルから選択され 、該アルキルは所望により末端にてヒドロキシまたはC1-2アルコキシで置換さ れていてもよく、 ここに、R2、R3、R4、R5、R7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R1 5 、R17、R18、R19、およびR20は独立して、 a)H、 b)C1-11アルキル、 c)C2-11アルケニル、 d)C3-6シクロアルキル、 e)C1-11アルコキシ、 f)C1-11アルキル−C1-11アルコキシ、 g)C1-11アルキル−O−C1-6アルキル、 h)C6-12アリール、 i)C1-11アルキル−C6-12アリール、 j)複素環基、 k)C1-11アルキル−複素環基から選択され、 ここに、該複素環基はモルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ、イミダゾリル、 インドリルまたはグアニジノであり、 ここに、以下の2つのR基の組合せ(R3とR1、R8とR6、R13とR11、およ びR18とR16)のうち少なくとも1つは一緒になって複素環構造を形成して、 1)5ないし9員環の所望により置換されていてもよい複素環を形成 するか、または 2)式Iに示される窒素原子およびさらなる所望により置換されてい てもよい環原子を有する複素環を形成し、ここに、式Iに示されるN以外の環原 子は全てCであるか、または少なくとも2つの炭素原子と1ないし3のN、Oま たはSであってよく、 i)C1-6アルキル、 ii)C2-6アルケニル、 iii)C3-6シクロアルキル、 iv)フェニル、 v)複素環基から選択される0−6の基で置換され、 ここに、複素環は前記定義に同じであり、または、 3)二環系(ここに、2つのR基(R3およびR1、R8およびR6、R13 およびR11、またはR18およびR16)は一緒になって二環系を形成し、ここに 各環は5、6または7員を含み(共通の員を二重に数えてもよく)、 ここに、 i)第一の環は共有結合無しに直接第二の環に付着するか(スパイラ ルタイプ)または(ビフェニルタイプのごとく)2つの環の間の1つの共有結合 を通じて第二の環に結合するか、 ii)第一の環は炭素無しで1つの共有結合で(ビフェニルタイプ)ま たは1つの炭素原子と2つの環の間の2つの共有結合で第一および第二の環上の 付着の1点で第二の環に付着するか、または iii)第一の環は、インドールタイプ構造のごとく、共通の環の員が 2回数えられるように第二の環と共有結合を共有し、 ここに、環状炭素環、複素環または二環系は、所望により、 1)C1-4アルキル、または 2)C2-4アルケニル で置換されていてもよい] で示される化合物およびその医薬上許容される塩。 2.2つのR基の以下の組合せ(R3およびR1、R8およびR6、R13およびR11 、R18およびR16)のうち少なくとも1つが一緒になって1または2の複素環 を形成する請求項1記載の化合物。 3.R1ないしR20が、独立して、H、C1-6アルキル、所望により置換されて いてもよいC1-6アルキル−C6-12アリールであるか、または一または二環の複 素環の一部を形成する請求項2記載の化合物。 4.該2つのR基の組合せが、1つの窒素原子を含む5、6または7員を含有 する複素環核を形成する請求項3記載の化合物。 5.R2、R4、R7、R9、R12、R14、およびR17が水素である請求項4記載 の化合物。 6.R1およびR3が5、6または7員環を形成し、R8、R13、およびR18が 独立してC1−C4アルキルである請求項5記載の化合物。 7.R1およびR3が5員環を形成し、ここにR2はHまたはC1-4アルキルであ る請求項6記載の化合物。 8.R8、R13およびR18が全てイソ−ブチルである請求項7記載の化合物。 9.以下の式: で示される請求項8記載の化合物。 10.R3およびR1が6員環を形成し、ここにR2はHまたはC1-4アルキルで あって、R6、R11またはR16がHまたはC1-4アルキルである請求項4記載の化 合物。 11.R4、R5、R7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R15、R17、R1 8 、R19、R20がH、C1-6アルキル、ベンジルまたは置換されたベンジルである 請求項10記載の化合物。 12.R6、R11、またはR16がHまたはメチルである請求項11記載の化合 物。 13.R6、R11またはR16がメチルであり、R4、R5、R7、R8、R9、R10 、R12、R13、R14、R15、R17、R18、R19、R20がH、メチル、ベンジルま たはイソ−ブチルである請求項12記載の化合物。 14.R2、R4、R7、R9、R12、R14、R17、R19がHである請求項13記 載の化合物。 15.以下の式: 15.(続き) 15.(続き) から選択される請求項14記載の化合物。 16.R20、R15、R10、またはR5がモルホリノ置換のベンジルから選択さ れる請求項11記載の化合物。 17.式: で示される請求項16記載の化合物。 18.R3およびR1によって形成された6員環が、その環の1員としてS原子 を含有する請求項14記載の化合物。 19.以下の式: から選択される請求項18記載の化合物。 20.R3およびR1が7員環を形成し、ここにR2はHまたはC1-4アルキルで あって、R6、R11、またはR16がHまたはC1-4アルキルである請求項4記載の 化合物。 21.R4、R5、R7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R15、R17、R1 8 、R19、R20がH、C1-6アルキル、ベンジルまたは置換されたベンジルである 請求項20記載の化合物。 22.R6、R11、またはR16がHまたはメチルである請求項21記載の化合 物。 23.R6、R11、またはR16がメチルであって、R4、R5、R7、R8、R9、 R10、R12、R13、R14、R15、R17、R18、R19、R20がH、メチル、ベンジ ルまたはイソ−ブチルである請求項22記載の化合物。 24.R2、R4、R7、R9、R12、R14、R17、R19がHである請求項23記 載の化合物。 25.以下の式: で示される請求項24記載の化合物。 26.R3およびR1から形成された7員環がS原子を含有する請求項24記載 の化合物。 27.該化合物が、以下の構造: で示される請求項26記載の化合物。 28.R3およびR1が二環系を形成し、ここに各環が6員を含有する請求項3 記載の化合物。 29.第一の環が、共通の員が二回数えられるように第二の環と共有結合を共 有し、二環系が置換されていてもよい請求項28記載の化合物。 30.第一の環が飽和であり、第二の環が不飽和である請求項29記載の化合 物。 31.第二の環はアリールまたは置換されたアリールである請求項30記載の 化合物。 32. R2がHまたはC1-4アルキル、 R6、R11、またはR16がHまたはC1-4アルキルであって、 R4、R5、R7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R15、R17、 R18、R19、R20がH、C1-6アルキル、ベンジルまたは置換されたベンジルで ある請求項31記載の化合物。 33. R6、R11、またはR16がHまたはメチルであって、 R6、R11、またはR16がメチル、 R4、R5、R7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R15、R17、 R18、R19、R20がH、メチル、ベンジルまたはイソ−ブチルであり、 R2、R4、R7、R9、R12、R14、R17、R19がHである請求項32 記載の化合物。 34.以下の式: から選択される請求項33記載の化合物。 35.(グループ2および3).以下の式I: [式中、R1、R6、R11およびR16は独立して a)H、 b)C1-4の所望により置換されていてもよいアルキルから選択され 、該アルキルは所望により末端にてヒドロキシまたはC1-2アルコキシで置換さ れていてもよく、 ここに、R2、R3、R4、R5、R7、R8、R9、R10、R12、R13、R14、R1 5 、R17、R18、R19およびR20は独立して a)H、 b)C1-11アルキル、 C)C2-11アルケニル、 d)C3-6シクロアルキル、 e)OH f)C1-11アルコキシ、 g)C1-11アルキル−C1-11アルコキシ、 h)C1-11アルキル−O−C1-6アルキル、 i)C6-12アリール、 j)C1-11アルキル−C6-12アリール、 k)複素環基、 l)C1-11アルキル−複素環基から選択され、 ここに、該ヘテロ環はモルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ、イミダゾリル、 インドリルまたはグアニジノであり、 ここに、以下の2つのR基の組合せ(R20とR1、R5とR6、R10とR11、お よびR15とR16)のうち少なくとも1つは一緒になって複素環構造を形成して、 1)5ないし9員環の所望により置換されていてもよい複素環を形成 するか、または 2)式Iに示される窒素原子およびさらなる所望により置換されてい てもよい環原子を有する複素環を形成し、ここに、式Iに示されるN以外の環原 子は全てCであるか、または少なくとも2つの炭素原子と1−3のN、Oまたは Sであってよく、 i)C1-6アルキル、 ii)C2-6アルケニル、 iii)C3-6シクロアルキル、 iv)フェニル、 v)複素環基から選択される0−6の基で置換されており、 ここに、複素環は前記定義に同じであり、または、 3)二環系を形成し、ここに、2つのR基(R20およびR1、R5およ びR6、R10およびR11、またはR15およびR16)は一緒になって二環系を形成 することができ、ここに各環は5、6または7員を含み(共通の員は二重に数え てもよく)、ここに、 i)第一の環は共有結合無しに直接第二の環に付着するか(スパイラ ルタイプ)または(ビフェニルタイプのごとく)2つの環の間の1つの共有結合 を通じて第二の環に結合するか、 ii)第一の環は炭素無しで1つの共有結合で(ビフェニルタイプ)ま たは1つの炭素原子と2つの環の間の2つの共有結合で第一および第二の環上の 付着の1点で第二の環に付着するか、または iii)第一の環は、インドールタイプ構造のごとく、共通の環の員が 2回数えられるように第二の環と共有結合を共有し、 ここに、環状炭素環、複素環または二環系は、所望により、 1)C1-4アルキル、または 2)C2-4アルケニル で置換されていてもよい] で示される化合物およびその医薬上許容される塩。 36.2つのR基の以下の組合せ(R20およびR1、R5およびR6、R10およ びR11、R15およびR16)のうち少なくとも1つが複素環構造を形成し、ここに 、複素環核は、1の窒素原子を含む5、6または7員環を含有する請求項35記 載の化合物。 37.複素環が5員環である請求項36記載の化合物。 38.5員複素環がガンマラクタム環である請求項36記載の化合物。 39.R2、R4、R7、R9、R12、R14、R17およびR19が水素である請求項 38記載の化合物。 40.R3、R5、R6、R8、R10、R11、R13、R15、R16、R18、R20がH 、C1-4アルキル、ベンジルより選択されるか、またはラクタム環の一部である 請求項39記載の化合物。 41.R3、R5、R6、R8、R10、R11、R13、R15、R16、R18、R20がメ チル、イソブチルまたはベンジルから置換されるか、またはラクタム環の一部で ある請求項40記載の化合物。 42.4のラクタム環を含有する請求項41記載の化合物。 43.以下の式: で示される請求項42記載の化合物。 44.2つのラクタム環を含有する請求項41記載の化合物。 45.以下の式: で示される請求項44記載の化合物。 46.4つのラクタム環を含む請求項41記載の化合物。 47.以下の式: で示される請求項46記載の化合物。 48.複素環核が6員環である請求項36記載の化合物。 49.6員複素環がデルタラクタム環である請求項48記載の化合物。 50.R2、R4、R7、R9、R12、R17、およびR19が水素である請求項49 記載の化合物。 51.R3、R5、R6、R8、R10、R11、R13、R15、R16、R18、R20がH 、C1-4アルキル、ベンジルから選択されるか、あるいはラクタム環の一部であ る請求項50記載の化合物。 52.R3、R5、R6、R8、R10、R11、R13、R15、R16、R18、R20がメ チル、イソブチルまたはベンジルから選択されるか、またはラクタム環の一部で ある請求項51記載の化合物。 53.1つのデルタラクタム環を含有する請求項52記載の化合物。 54.R3、R8、R13、およびR18が全てイソブチルである請求項53記載の 化合物。 55.R6、R11、およびR16がメチルである請求項53記載の化合物。 56.以下の式: から選択される請求項55記載の化合物。 57.*でマークされた本発明のいずれかの化合物。 58.本発明によって記載されるごとき駆虫性化合物。 59.本発明の化合物を含む医薬組成物。 60.動物における駆虫生物の成長および複製により引き起こされる病気の治 療、または駆虫生物の成長および複製の制御のために有用な医薬の製剤または使 用。
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