JP3132167B2 - デプシペプチド誘導体の製造法 - Google Patents

デプシペプチド誘導体の製造法

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JP3132167B2
JP3132167B2 JP04194250A JP19425092A JP3132167B2 JP 3132167 B2 JP3132167 B2 JP 3132167B2 JP 04194250 A JP04194250 A JP 04194250A JP 19425092 A JP19425092 A JP 19425092A JP 3132167 B2 JP3132167 B2 JP 3132167B2
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meleu
acid
reaction
ester
salt
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均 西山
勝 大垣
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藤沢薬品工業株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は駆虫活性を有するデプ
シペプチド誘導体の新規な製造法およびこのようなデプ
シペプチド誘導体を合成する新規中間体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この発明のデプシペプチド誘導体の製造
法として微生物を用いる方法が特開平3−35796号
公報に記載されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明の目的化合物で
あるデプシペプチド誘導体(I)は次の一般式で表すこ
とができる。
【化6】 この発明によれば、目的化合物であるデプシペプチド誘
導体(I)は下記の方法で製造できる。下記製造法にお
いては以下の点を指摘しておく。すなわち、D体、L体
およびDL体のいずれの場合もこの発明の範囲内に含ま
れる。しかし、下記の製造法の説明においては便宜上、
特定のD体、L体の場合について説明する。
【0004】
【化7】
【0005】
【化8】
【0006】
【化9】
【0007】
【化10】
【0008】
【化11】
【0009】(式中、R1 およびR2 はそれぞれ前と同
じ意味であり、R1 a はアミノ保護基、R2 aは活性化さ
れたカルボキシ基、R2 bは保護されたカルボキシ基、R
2 cはカルボキシ基を意味する)。
【0010】この明細書を通じてアミノ酸、ペプチド、
保護基、縮合剤等は、この技術分野においては普通に使
用されるIUPAC-IUB (生化学命名法委員会)による略号
によって示すことにする。さらにまた特に指示がなけれ
ば、アミノ酸およびそれらの残基がそのような略号によ
って示される場合には、L型配置の化合物および残基を
意味し、D型配置の化合物および残基はD−なる記載に
よって示される。D−α−ヒドロキシプロピオン酸(D
−乳酸)はD−Lacと略号で示し、D−α−ヒドロキ
シ−β−フェニルプロピオン酸(D−β−フェニル乳
酸)はD−PhLacと略号で示すことになる。
【0011】化合物(I)、(II)、(III)、(IV)お
よび(V)の好適な塩類は、慣用の無毒性の塩すなわち
各種塩基との塩ならびに酸付加塩を挙げることができ
る。より具体的には、アルカリ金属塩(例えば、ナトリ
ウム塩、カリウム塩,セシウム塩等)、アルカリ土類金
属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩等)、ア
ンモニウム塩のような無機塩基との塩、有機アミン塩
(例えば、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン
塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジ
シクロヘキシルアミン塩、N,N′−ジベンジルエチレ
ンジアミン塩等)のような有機塩基との塩、無機酸付加
塩(例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩
等)、有機カルボン酸付加塩または有機スルホン酸付加
塩(例えば、ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マ
レイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼン
スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等)、塩基性
アミノ酸または酸性アミノ酸との塩(例えば、アルギニ
ン、アスパラギン酸、グルタミン酸等)等が挙げられ
る。製造法で使用される原料化合物(II)、(III)およ
び(IV)は新規であり、例えば、下記の製造例に示す方
法または慣用の方法によって製造することができる。こ
の明細書の以上の記載および以下の記載において、この
発明の範囲内に包含される種々の定義の適切な例と説明
とを以下詳細に説明する。「低級」とは特に指示がなけ
れば炭素原子1〜6個、好ましくは1〜4個の範囲を意
味する。好適な「保護されたカルボキシ基」としては、
「エステル化されたカルボキシ基」が下記のものである
ようなエステル化されたカルボキシ基が挙げられる。エ
ステル化されたカルボキシ基のエステル部分の好適な例
としては、適当な置換基を少なくとも1個を有していて
もよい低級アルキルエステルが挙げられる。その例とし
て、例えばメチルエステル、エチルエステル、プロピル
エステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イ
ソブチルエステル、第三級ブチルエステル、ペンチルエ
ステル、ヘキシルエステル等の低級アルキルエステル;
例えばアセトキシメチルエステル、プロピオニルオキシ
メチルエステル、、ブチリルオキシメチルエステル、バ
レリルオキシメチルエステル、ピバロイルオキシメチル
エステル、ヘキサノイルオキシメチルエステル等の低級
アルカノイルオキシ低級アルキルエステル;例えば2−
ヨードエチルエステル、2,2,2−トリクロロエチル
エステル、等のモノ(またはジまたはトリ)ハロ(低
級)アルキルエステル;例えばビニルエステル、アリル
エステル、等の低級アルケニルエステル;例えばベンジ
ルエステル、4−メトキシベンジルエステル、4−ニト
ロベンジルエステル、フェネチルエステル、トリチルエ
ステル、ベンズヒドリルエステル、ビス(メトキシフェ
ニル)メチルエステル、3,4−ジメトキシベンジルエ
ステル、4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三級ブチルベン
ジルエステル等の適当な置換基を少なくとも1個を有し
ていてもよいアル(低級)アルキルエステル等のような
ものが挙げられる。
【0012】保護されたカルボキシにおける保護基に
は、アミノ酸及びペプチド化学の分野で通常使用される
ようなカルボキシ基を一時的に保護する目的で用いられ
る保護基が含まれる。好適な「アミノ保護基」として
は、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロ
イル、ヘキサノイル等の低級アルカノイル基、例えばク
ロロアセチル、ブロモアセチル、ジクロロアセチル、ト
リフルオロアセチル等のモノ(もしくはジもしくはト
リ)ハロ(低級)アルカノイル基、例えばメトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、
第三級ブトキシカルボニル、第三級ペンチルオキシカル
ボニル、ヘキシルオキシカルボニル等の低級アルコキシ
カルボニル基、カルバモイル基、例えばベンゾイル、ト
ルオイル、ナフトイル等のアロイル基、例えばフェニル
アセチル、フェニルプロピオニル等のアル(低級)アル
カノイル基、例えばフェノキシカルボニル、ナフチルオ
キシカルボニル等のアリールオキシカルボニル基、例え
ばフェノキシアセチル、フェノキシプロピオニル等のア
リールオキシ(低級)アルカノイル基、例えばフェニル
グリオキシロイル、ナフチルグリオキシロイル等のアリ
ールグリオキシロイル基、例えばベンジルオキシカルボ
ニル、フェネチルオキシカルボニル、p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル等の、適当な置換基を有してもよい
アル(低級)アルコキシカルボニル基、等のアシル基、
例えばベンジリデン、ヒドロキシベンジリデン等の置換
されたまたは非置換アル(低級)アルキリデン基、例え
ばベンジル、フェネチル、ベンズヒドリル、トリチル等
のモノ(またはジまたはトリ)フェニル(低級)アルキ
ル基のようなアル(低級)アルキル基等が挙げられる。
【0013】上記アミノ保護基にはアミノ酸やペブチド
化学の分野でよく使用されるアミノ基を一時的に保護す
る作用をもつ保護基が含まれる。好適な「カルボキシ基
におけるその反応性誘導体」としては、後述の記載を参
照することができる。好適な「活性化されたカルボキシ
基」としては後述のカルボキシ基における反応性誘導体
と同様のものが挙げられる。この発明の目的化合物
(I)の製造法を以下詳細に説明する。
【0014】製造法1 化合物(IVa)またはその塩は、化合物(Va)または
その塩を化合物(VIa)またはその反応性等価体と反応
させることにより製造することができる。この反応は、
塩基の存在下に行うことが好ましい。好適な塩基として
は、例えばナトリウム、カリウム、セシウム等のアルカ
リ金属、例えばマグネシウム、カルシウム等のアルカリ
土類金属、それらの水酸化物または炭酸塩または炭酸水
素塩、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン等の
トリアルキルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジ
ン、ピコリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]
ノン−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.
2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
−ウンデク−7−エン等のような無機塩基および有機塩
基が挙げられる。この反応は1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド等の後述の製造
法5に記載した慣用の縮合剤の存在下に行うことができ
る。反応性等価体としては、例えばアルコ−ル、スルホ
ン酸エステル、硫酸エステル、ジアゾ化合物等が挙げら
れる。反応は、通常、水、例えばメタノール、エタノー
ル等のアルコール、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
ジクロルメタン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシドのような溶媒中またはそれらの混合物中、その
他反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われる。液状の
塩基または酸も溶媒として使用することができる。反応
温度は特に限定されないが、通常、冷却下ないし加温下
に反応が行われる。
【0015】製造法2 化合物(IVc)またはその塩は、化合物(IVb)または
その塩をアミノ保護基の脱離反応に付すことにより製造
することができる。この反応は、加水分解、還元等のよ
うな常法にしたがって行われる。加水分解は塩基、酸
(ルイス酸も含む)の存在下に行うのが好ましい。好適
な塩基としては、例えばナトリウム、カリウム等のアル
カリ金属、例えばマグネシウム、カルシウム等のアルカ
リ土類金属、それらの水酸化物または炭酸塩または炭酸
水素塩、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン等
のトリアルキルアミン、ピコリン、1,5−ジアザビシ
クロ[4.3.0]ノン−5−エン、1,4−ジアザビ
シクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシク
ロ[5.4.0]−ウンデク−7−エン等のような無機
塩基および有機塩基が挙げられる。
【0016】好適な酸としては、例えばギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等の有
機酸および例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、塩化水素、
臭化水素等の無機酸が挙げられる。例えばトリクロロ酢
酸、トリフルオロ酢酸等のトリハロ酢酸等のような酸を
使用する脱離は、例えばアニソール、フェノール等の陽
イオン捕捉剤の存在下に行うのが好ましい。反応は、通
常、水、例えばメタノール、エタノール等のアルコー
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、塩化メチレンの
ような溶媒中またはそれらの混合物中、その他反応に悪
影響を及ぼさない溶媒中で行われる。液状の塩基または
酸も溶媒として使用することができる。反応温度は特に
限定されないが、通常、冷却下ないし加温下に反応が行
われる。この脱離反応に適用され得る還元法としては化
学的還元および接触還元が挙げられる。化学的還元に使
用される好適な還元剤は、例えばスズ、亜鉛、鉄等の金
属または例えば塩化クロム、酢酸クロム等の金属化合物
と、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢
酸、p−トルエンスルホン酸、塩酸、臭化水素酸等の有
機酸または無機酸との組合せである。接触還元に使用さ
れる好適な触媒は、例えば白金板、白金海綿、白金黒、
コロイド白金、酸化白金、白金線等の白金触媒、例えば
パラジウム海綿、パラジウム黒、酸化パラジウム、パラ
ジウム−炭素、コロイドパラジウム、パラジウム−硫酸
バリウム、パラジウム−炭酸バリウム等のパラジウム触
媒、例えば還元ニッケル、酸化ニッケル、ラネ−ニッケ
ル等のニッケル触媒、例えば還元コバルト、ラネ−コバ
ルト等のコバルト触媒、例えば還元鉄、ラネ−鉄等の鉄
触媒、例えば還元銅、ラネ−銅、ウルマン銅等の銅触媒
等のような常用のものである。還元は通常、水、メタノ
−ル、エタノ−ル、プロパノール、N,N−ジメチルホ
ルムアミドのような反応に悪影響を及ぼさない溶媒中ま
たはそれらの混合物中で行われる。更に、化学的還元に
使用される上記酸が液体である場合にはそれらも溶媒と
して使用することができる。更に、接触還元に使用され
る好適な溶媒としては、上記溶媒のほか、ジエチルエー
テル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のような慣用
の溶媒またはそれらの混合物が挙げられる。反応温度は
特に限定されないが、通常、冷却下ないし加温下に反応
が行われる。
【0017】製造法3 化合物(IVd)またはその塩は、化合物(Va)また
はその塩を化合物(VIb)もしくは反応性等価体また
はその塩と反応させることにより製造することができ
る。この反応は実質的に製造法1と同様にして行われ
る。したがってこの反応の条件は製造法1を参照すべき
である。
【0018】製造法4 化合物(IVf)またはその塩は、化合物(IVe)または
その塩をカルボキシ保護基の脱離反応反応に付すことに
より製造することができる。この反応は実質的に製造法
2と同様にして行われる。したがってこの反応の条件は
製造法2を参照すべきである。
【0019】製造法5 化合物(IIIa)またはその塩は、化合物(IVf)または
カルボキシ基におけるその反応性誘導体またはその塩
を、化合物(IVc)またはアミノ基におけるその反応性
誘導体またはその塩と反応させることにより製造するこ
とができる。 うことができる。化合物(IVd)のカルボキシ基におけ
る反応性誘導体としては酸ハロゲン化物、酸無水物、活
性化アミド、活性化エステル等が挙げられる。反応性誘
導体の好適な例としては、酸塩化物;酸アジ化物;例え
ばジアルキルりん酸、フェニルりん酸、ジフェニルりん
酸、ジベンジルりん酸、ハロゲン化りん酸等の置換され
たりん酸、ジアルキル亜りん酸、亜硫酸、チオ硫酸、硫
酸、例えばメタンスルホン酸等のスルホン酸、例えば酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバリン酸、ペン
タン酸、イソペンタン酸、2−エチル酪酸、トリクロロ
酢酸等の脂肪族カルボン酸または例えば安息香酸等の芳
香族カルボン酸のような酸との混合酸無水物;対称酸無
水物;イミダゾール、4−置換イミダゾール、ジメチル
ピラゾール、トリアゾールまたはテトラゾールとの活性
化アミド;または例えばシアノメチルエステル、メトキ
シメチルエステル、ジメチルイミノメチル[(CH3
2+=CH−]エステル、ビニルエステル、プロパル
ギルエステル、p−ニトロフェニルエステル、2,4−
ジニトロフェニルエステル、トリクロロフェニルエステ
ル、ペンタクロロフェニルエステル、ペンタフルオロフ
ェニルエステル、メシルフェニルエステル、フェニルア
ゾフェニルエステル、フェニルチオエステル、p−ニト
ロフェニルチオエステル、p−クレシルチオエステル、
カルボキシメチルチオエステル、ピラニルエステル、ピ
リジルエステル、ピペリジルエステル、8−キノリルチ
オエステル等の活性化エステル、または例えばN,N−
ジメチルヒドロキシルアミン、1−ヒドロキシ−2−
(1H)−ピリドン、N−ヒドロキシスクシンイミド、
N−ヒドロキシフタルイミド、1−ヒドロキシ−1H−
ベンゾトリアゾール等のN−ヒドロキシ化合物とのエス
テル等が挙げられる。これらの反応性誘導体は、使用す
べき化合物(IVd)の種類に応じてそれらの中から任意
に選択することができる。
【0020】アミノ基における好適な反応性誘導体とし
ては、化合物(IVe)とアルデヒド、ケトンのようなカ
ルボニル化合物との反応によって生成するシッフの塩基
型イミノ基またはそのエナミン型互変異性体;化合物
(IVe)とビス(トリメチルシリル)アセトアミド、モ
ノ(トリメチルシリル)アセトアミド、ビス(トリメチ
ルシリル)尿素等のようなシリル化合物との反応によっ
て生成するシリル誘導体;化合物(IVe)と三塩化燐、
ホスゲンとの反応によって生成する誘導体が挙げられ
る。反応は、通常、水、例えばメタノール、エタノール
等のアルコール、アセトン、ジオキサン、アセトニトリ
ル、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、テト
ラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルム
アミド、ピリジン、その他反応に悪影響を及ぼさない有
機溶媒などの慣用の溶媒中で行われる。これらの慣用の
溶媒は水との混合物として使用してもよい。この反応に
おいて化合物(IVd)を遊離酸の形またはその塩の形で
使用する場合には、N,N′−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド;N−シクロヘキシル−N′−モルホリノエチ
ルカルボジイミド;N−シクロヘキシル−N′−(4−
ジエチルアミノシクロヘキシル)カルボジイミド;N,
N′−ジエチルカルボジイミド、N,N′−ジイソプロ
ピルカルボジイミド;N−エチル−N′−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド;N,N′−カルボ
ニルビス−(2−メチルイミダゾール);ペンタメチレ
ンケテン−N−シクロヘキシルイミン;ジフェニルケテ
ン−N−シクロヘキシルイミン;N,N−ビス(2−オ
キソ−3−オキサゾジニル)フォスフォロジアミジン酸
クロリド;エトキシアセチレン;1−アルコキシ−1−
クロロエチレン;亜りん酸トリアルキル;ポリりん酸エ
チル;ポリりん酸イソプロピル;オキシ塩化りん(塩化
ホスホリル);三塩化りん;塩化チオニル;塩化オキサ
リル;例えばクロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピ
ル等のハロギ酸低級アルキル;トリフェニルホスフィ
ン;2−エチル−7−ヒドロキシベンズイソオキサゾリ
ウム塩;2−エチル−5−(m−スルホフェニル)イソ
オキサゾリウムヒドロキシド・分子内塩;1−(p−ク
ロロベンゼンスルホニルオキシ)−6−クロロ−1H−
ベンゾトリアゾール;N,N−ジメチルホルムアミドと
塩化チオニル、ホスゲン、クロロギ酸トリクロロメチ
ル、オキシ塩化りん等との反応によって調整されるいわ
ゆるビルスマイヤー試薬のような慣用の縮合剤の存在下
に反応を行うのが好ましい。
【0021】反応はまたアルカリ金属炭酸水素塩、トリ
(低級)アルキルアミン、ピリジン、N−(低級)アル
キルモルホリン、N,N−ジ(低級)アルキルベンジル
アミン等のような無機塩基または有機塩基の存在下に行
ってもよい。反応温度は特に限定されないが、通常、冷
却下ないし加温下に反応が行われる。
【0022】製造法6 化合物(IIIc) またはその塩は、化合物(IIIb)または
その塩をカルボキシ保護基の脱離反応に付すことにより
製造することができる。この反応は実質的に製造法2と
同様にして行われる。したがってこの反応の条件は製造
法2を参照すべきである。
【0023】製造法7 化合物(IIIe)またはその塩は、化合物(IIId)または
その塩をアミノ保護基の脱離反応に付すことにより製造
することができる。この反応は実質的に製造法2と同様
にして行われる。したがってこの反応の条件は製造法2
を参照すべきである。
【0024】製造法8 化合物(IIa)またはその塩は、化合物(IIIc)または
カルボキシ基におけるその反応性誘導体またはその塩
を、化合物(IIIe)またはアミノ基におけるその反応性
誘導体またはその塩と反応させることにより製造するこ
とができる。この反応は実質的に製造法5と同様にして
行われる。したがってこの反応の条件は製造法5を参照
すべきである。
【0025】製造法9 化合物(IIc)またはその塩は、化合物(IIb)または
その塩をカルボキシ保護基の脱離反応反応に付すことに
より製造することができる。この反応は実質的に製造法
2と同様にして行われる。したがってこの反応の条件は
製造法2を参照すべきである。
【0026】製造法10 化合物(IId)またはその塩
は、化合物(IIa)またはその塩のカルボキシ基を活性
化する反応に付することにより製造することができる。
この反応については、後述の実施例10の反応を参照す
ることができる。
【0027】製造法11 化合物(IIf)またはその塩は、化合物(IIe)または
その塩をアミノ保護基の脱離反応に付すことにより製造
することができる。この反応は実質的に製造法2と同様
にして行われる。したがってこの反応の条件は製造法2
を参照すべきである。
【0028】製造例12 化合物(I)またはその塩は、化合物(IIg)またはカ
ルボキシ基におけるその反応性誘導体またはその塩を塩
基の存在下環化反応に付すことにより製造することがで
きる。この反応は、通常の環状ペプチド合成法、たとえ
ば混合酸無水物法、活性エステル法、カルボジイミド法
などによって実施することができる。この反応において
化合物(IId)を遊離酸の形またはその塩の形で使用す
る場合には慣用の縮合剤の存在下に行われる。反応は、
通常、アルコール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、クロ
ロホルムのような慣用の溶媒をはじめとして反応に悪影
響を及ぼさないその他の溶媒中で行われる。反応温度は
特に限定されず、通常冷却下ないし加温下の範囲で、反
応は行われる。
【0029】次にこの発明の実施例を示す。実施例1 Boc-MeLeu-OH(2.45g)のメタノール(30ml)、
水(10ml)の溶液に20%炭酸セシウム水溶液を加え
pH7.2とした。溶媒を減圧下に留去し更にジメチル
ホルムアミド(10ml)を加え溶媒を留去した。再度ジ
メチルホルムアミド(10ml)で共沸をした。得られた
残渣にジメチルホルムアミド(20ml)及び(S)−α
−クロロプロピオン酸ベンジルエステル(2.38g)
を加え室温下14時間攪拌した。反応液に水(100m
l)を加えエーテル(100ml×1,50ml×2)で抽
出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮
して得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー
により精製しヘキサン、酢酸エチルの混液(9:1 V
/V)で溶出した。所望の生成物を含む溶出画分の溶媒
を留去し、Boc-MeLeu-D-Lac-OBzl(4.08g)を透明
な油状生成物として得た。 IR(ニート):1742,1694cm-1 NMR(CDCl3;δ):0.90-0.96(m,6H),1.44(q,9H),1.40-1.76
(m,6H),2.73(s)オヨヒ゛2.76(s)(3H),4.74(dd)オヨヒ゛ 4.96(d
d)(1H),5.07-5.24(m,3H) EI・MS 306[M-Boc]+
【0030】実施例2 Boc-MeLeu-D-Lac-OBzl(2.58g)のジクロルメタン
溶液(15ml)にトリフルオロ酢酸(15ml)を氷冷下
に加え1時間攪拌した。溶媒を留去後,水(50ml)を
加え飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えpH9にし
た。エーテル(50ml×3)で抽出し無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去しH-MeLeu-D-Lac-OBzl(1.
81g)を白色油状物として得た。 IR(ニート):1741cm-1 NMR(CDCl3;δ):0.89(d,3H),0.92(d,3H),1.45-1.55(m,2
H),1.52(d,3H),1.6-1.8(m,1H),2.35(s,3H),3.27(t,1H),
5.1-5.25(m,3H),7.3-7.4(m,5H)
【0031】実施例3 (S)−α−クロロプロピオン酸ベンジルエステルの代
わりに(S)−α−クロロ−β−フェニルプロピオン酸
ベンジルエステル(2.62g)を用いた以外は実施例
1と同様にしてBoc-MeLeu-D-PhLac-OBzl(2.58g)
を透明な油状物として得た。 IR(ニート):1741、1695cm-1 NMR(CDCl3;δ):0.89(d,6H),1.43(s)オヨヒ゛ 1.49(s)(9H),
1.4-1.6(m,3H),2.60(s)オヨヒ゛ 2.65(s)(3H),3.0-3.3(m,2
H),4.7-4.8(m)オヨヒ゛ 5.0-5.35(m)(4H),7.2-7.45(m,10H) EI・MS 384[M-Boc]+
【0032】実施例4 Boc-MeLeu-D-PhLac-OBzl(1.29g)のメタノール
(15ml)溶液に10%パラジウム炭素(0.4g)を
加え水素ガス雰囲気中大気圧下常温で1時間水素添加を
行った。触媒を濾去し、溶媒を留去し、Boc-MeLeu-D-Ph
Lac-OH(1.08g)を得た。 IR(ニート):1742,1712,1679cm-1 NMR(CDCl3;δ):0.89(d)オヨヒ゛ 0.90(d)(6H),1.44(s,9H),
1.45-1.7(m,3H),2.73(s)オヨヒ゛ 2.78(s)(3H),3.12(dd,1
H),3.27(dd,1H),4.5-4.6(m)オヨヒ゛4.7-4.8(m)(1H),5.25-
5.5(m,1H),7.2-7.3(m,5H)
【0033】実施例5 Boc-MeLeu-D-PhLac-OH(1.08g)、H-MeLeu-D-Lac-
OBzl(1.02g)、ジクロルメタン(20ml)及びト
リエチルアミン(0.84ml)の混合液に氷冷下塩化ビ
ス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン
(0.77g)を加え、氷冷下5時間攪拌した。水(5
0ml)を加え酢酸エチル(50ml×3)で抽出した。酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルク
ロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン−酢酸エチル
の混合液(4:1 V/V)で溶出した。所望の生成物
を含む溶出画分の溶媒を留去しBoc-MeLeu-D-PhLac-MeLe
u-D-Lac-OBzl(1.78g)を油状生成物として得た。 IR(ニート):1740,1697,1664cm-1 NMR(CDCl3;δ):0.8-0.9(m,12H),1.41(s)オヨヒ゛ 1.47(s)(9
H),1.4-1.6(m,9H),2.77 (s,3H),2.80(s)オヨヒ゛ 2.88(s)(3H),3.0-3.15(m,2H),4.6-
5.5(m,6H),7.2-7.4(m,10H) FAB-MS 683[M+H]+
【0034】実施例6 Boc-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-D-Lac-OBzl(0.82g)の
メタノール(25ml)溶液に10%パラジウム炭素
(0.2g)を加え水素ガス雰囲気中大気圧下常温で1
時間水素添加を行った。触媒を濾去し、溶媒を留去し、
Boc-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-D-Lac-OH(0.66g)を得
た。 NMR(CDCl3;δ):0.8-1.0(m,12H),1.46(s,9H),1.4-1.7(m,
9H),2.73(s,3H),2.81オヨヒ゛ 2.92(s)(3H),3.0-3.3(m,2H),
4.6-4.9(m,1H),5.1-5.4(m,2H),5.4-5.5(m)オヨヒ゛ 5.75-5.
85(m)(1H),7.2-7.3(m,5H)
【0035】実施例7 Boc-MeLeu-D-Lac-OBzlの代わりにBoc-MeLeu-D-PhLac-Me
Leu-D-Lac-OBzl(0.842g)を用いた以外は実施例
2と同様にしてH-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-D-Lac-OBzl
(0.65g)を白色油状物として得た。 NMR(CDCl3;δ):0.75-0.90(m,12H),1.1-1.4(m,3H),1.50
(d,3H),1.4-1.8(m,3H),2.44(s,3H),2.92(m,3H),3.09(d
d,2H),3.23(t,1H),5.05-5.25(m,3H),5.33(dd,1H),5.52
(t,1H),7.2-7.4(m,10H)
【0036】実施例8 Boc−MeLeu−D−PhLac−OHの代わりに
Boc−MeLeu−D−PhLac−MeLeu−D
−Lac−OH(624mg)を用いH−MeLeu−
D−Lac−OBzlの代わりにH−MeLeu−D−
PhLac−MeLeu−D−Lac−OBzl(58
9mg)を用いた以外は実施例5と同様にしてBoc−
MeLeu−D−PhLac−MeLeu−D−Lac
−MeLeu−D−PhLac−MeLeu−D−La
c−OBzl(1.11g)を白色結晶として得た。
【0037】実施例9 Boc−MeLeu−D−PhLac−OBzlの代わ
りにBoc−MeLeu−D−PhLac−MeLeu
−D−Lac−MeLeu−D−PhLac−MeLe
u−D−Lac−OBzl(533mg)を用いた以外
は実施例4と同様にしてBoc−MeLeu−D−Ph
Lac−MeLeu−D−Lac−MeLeu−D−P
hLac−MeLeu−D−Lac−OH(476.7
mg)を白色結晶として得た。
【0038】実施例10 Boc-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-D-Lac-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-
D-Lac-OH(291mg),ペンタフルオロフェノール
(60mg)のジクロルメタン(5ml)溶液に氷冷下1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド塩酸塩(73mg)を加え氷冷下2時間攪拌し
た。濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグ
ラフィーにより精製し、ヘキサン−酢酸エチルの混合液
(3:7V/V)で溶出した。所望の生成物を含む溶出
画分の溶媒を留去しBoc-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-D-Lac-Me
Leu-D-PhLac-MeLeu-D-Lac-OC6F5 (295.1mg)を
得た。 NMR(CDCl3;δ):0.8-1.0(m,24H),1.1-1.8(m,27H),2.7-3.
2(m,16H),4.6-4.8(m),4.9-5.1(m)オヨヒ゛ 5.2-5.6(m)(8
H),7.2-7.3(m,10H)
【0039】実施例11 Boc-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-D-Lac-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-
D-Lac-OC6F5 (285mg)の塩化メチレン(5ml)溶
液に氷冷下トリフルオロ酢酸(2ml)を加え氷冷下2時
間攪拌した。減圧下に溶媒を留去し、H-MeLeu-D-PhLac-
MeLeu-D-Lac-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-D-Lac-OC6F5・CF3COO
H の粗生成物(350mg)を油状物として得た。
【0040】実施例12 H−MeLeu−D−PhLac−MeLeu−D−L
ac−MeLeu−D−PhLac−MeLeu−D−
Lac−OC・CFCOOH(350mg)を
ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解し90℃に加温
したピリジン(500ml)中に2.5時間をかけて滴
下した。この混合物を90℃で15.5時間撹拌した。
溶媒を減圧下に留去した後、残渣に水(50ml)を加
え、エーテル(50ml×2)で抽出した。抽出液を
0.01N塩酸水、5%炭酸水素ナトリウム水、水、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルクロマトフ
ィーにより精製し、酢酸エチルヘキサンの混液(1:1
V/V)で溶出した。所望の生成物を含む溶出画分の
溶媒を留去し (168mg)を白色粉末として得た。
【0041】実施例13 Boc-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-D-Lac-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-
D-Lac-OH(99mg)のジクロルメタン溶液(1ml)にトリ
フルオロ酢酸(0.5ml)を氷冷下に加え1時間攪拌
した。 溶媒を減圧下に留去し、 H-MeLeu-D-PhLac-MeL
eu-D-Lac-MeLeu-D-PhLac-MeLeu-D-Lac-OH・CF3COOH(124m
g)を得た。 NMR(CDCl3,δ):0.70-1.10(m,24H),1.15-1.75(m,18H),2.
70-3.20(m,16H),4.90-5.60(m,8H),7.20-7.40(m,10H) FAB-MS:967[M+H]+
【0042】実施例14 窒素雰囲気下0℃で、Boc-MeLeu-OH(2.45g),H-L-Lac-OB
zl(1.80g) のジクロルメタン溶液に、ジメチルアミノピ
リジン(0.12g),1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(2.1g)
を加え、そのまま3時間攪拌した。溶媒を減圧留去した
後、水(100ml)を加え、酢酸エチル(100ml
×3)で抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルクロマ
トグラフィ−により精製し、ヘキ−サン酢酸エチルの混
液(3:1,V/V)で溶出した。所望の生成物を含む
溶出画分の溶媒を留去し、Boc-MeLeu-L-Lac-OBzl(3.
7g)を得た。 NMR(CDCl3;δ):0.91(d,6H),1.44(s,9H),1.40-1.72(m,6
H),2.76(s)オヨヒ゛2.77(s)(3H),4.65(dd)オヨヒ゛4.89(dd)(1
H),5.07-5.25(m,3H),7.35-7.45(m,5H)
【0043】実施例15 H-L-Lac-OBzlの代わりにH-L-PhLac-OBzl(2.56g)
を用いた以外は実施例14と同様にして、Boc-MeLeu-L-
PhLac-OBzl(4.54g)を得た。 NMR(CDCl3;δ):0.89(d,6H),1.40(s) オヨヒ゛ 1.49(s)(9H),
1.40-1.68(m,3H),2.60(s,3H),3.02-3.25(m,2H),4.60-4.
67(m) オヨヒ゛ 4.88-4.96(m)(1H),5.08-5.29(m,3H),7.14-
7.40(m,10H)
【0044】実施例16 Boc-MeLeu-D-Lac-OBzl の代わりに Boc-MeLeu-L-Lac-O
Bzl (3.7g)を用いた以外は実施例2と同様にして
H-MeLeu-L-Lac-OBzl(2.6g)を得た。 NMR(CDCl3;δ):0.88(d,3H),0.92(d,3H),1.92-1.54(m,2
H),1.48(d,3H),1.65-1.85(m,1H),2.37(s,3H),3.23(dd,1
H),5.11-5.26(m,3H),7.26-7.40(m,5H)
【0045】実施例17 Boc-MeLeu-D-PhLac-OBzlの代わりにBoc-MeLeu-L-PhLac-
OBzl(4.54g)を用いた以外は実施例4と同様にし
て、Boc-MeLeu-L-PhLac-OH(3.56g)を得た。 NMR(CDCl3;δ):0.89-0.94(m,6H),1.42(s) オヨヒ゛ 1.46(s)
(9H),1.42-1.66(m,3H),2.61(s,3H),3.16-3.31(m,2H),4.
62-4.70(m) オヨヒ゛ 4.78-4.86(m)(1H),5.05-5.35(m,2H),
7.22-7.35(m,5H)
【0046】実施例18 Boc-MeLeu-D-PhLac-OHの代わりにBoc-MeLeu-L-PhLac-OH
(3.5g),H-MeLeu-D-Lac-OBzlの代わりにH-MeLeu-
L-Lac-OBzl(2.6g)を用いた以外は実施例5と同様
にしてBoc-MeLeu-L-PhLac-MeLeu-L-Lac-OBzl(4.55
g)を得た。 NMR(CDCl3;δ):0.80-0.95(m,12H),1.42(s) オヨヒ゛ 1.45
(s)(9H),1.48(d,3H),1.40-1.80(m,6H),2.64(s,3H),2.85
(s) オヨヒ゛ 2.91(s)(3H),3.07(s,1H),3.10(s,1H),4.62-4.
50(m) オヨヒ゛ 4.87-4.95(m)(1H),5.07-5.42(m,H),7.20-7.
36(m,10H)
【0047】
【発明の効果】この発明によれば、安価にしかも高収率
でデプシペプシド誘導体が得られるので、デプシペプシ
ド誘導体の工業的製造法として有用である。デプシペプ
シド誘導体の製造法に有用な新規中間体が得られる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化3】 [式中、R1は水素または低級アルコキシカルボニル
    基、R4は水素、アル(低級)アルキル基、p−ニトロ
    フェニル基、2,4−ジニトロフェニル基、トリクロロ
    フェニル基、ペンタクロロフェニル基、ペンタフルオロ
    フェニル基、メシルフェニル基またはフェニルアゾフェ
    ニル基を意味する]で示される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】 一般式: 【化4】 で示される化合物の活性エステルまたはその塩を塩基の
    存在下に反応させて一般式: 【化5】 で示される化合物またはその塩を得ることを特徴とする
    デプシペプチド誘導体の製造法。
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