JPH11507696A - 改善された硬化性を有する熱可塑性エラストマー - Google Patents

改善された硬化性を有する熱可塑性エラストマー

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JPH11507696A JP9503236A JP50323697A JPH11507696A JP H11507696 A JPH11507696 A JP H11507696A JP 9503236 A JP9503236 A JP 9503236A JP 50323697 A JP50323697 A JP 50323697A JP H11507696 A JPH11507696 A JP H11507696A
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Abstract

(57)【要約】 エラストマーポリマーを含むエチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネン熱可塑性エラストマーは、ビニルノルボルネン以外のジエンを含むエチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーを含む熱可塑性エラストマーよりも優れた硬化の水準を提供する。熱可塑性プラスチック、硬化剤、及びその他の成分と一緒にされたエラストマーポリマーは95%を越える硬化水準を有する。より低い硬化剤濃度と組み合わされたポリマー中へのより低いジエンの組み込みは、改善された圧縮永久歪に対する抵抗及び改善された熱老化性を有する加工品を与える。

Description

【発明の詳細な説明】 改善された硬化性を有する熱可塑性エラストマー 技術分野 本発明の態様は一般に熱可塑性エラストマー及び熱可塑性エラストマーを使用 して製造された製品に関する。より詳細には、本発明は、改善された硬化性を有 する熱可塑性エラストマーに関し、それによって熱可塑性エラストマーから製造 された製品の圧縮永久歪抵抗を改善する。本発明の様々な態様は一般にエラスト マー性と熱可塑性の両方の組み合わせを有するポリマーブレンドに関する。背景 熱可塑性エラストマー(thermoplastic elastomer)(TPE)材料は、一般に 使用温度において加硫されたゴムに類似の特性と性能を有し、しかも熱可塑性プ ラスチックを加工するのに一般的に使用される方法によって処理及び加工するこ とができる材料を含む。熱可塑性エラストマーは熱可塑性成分を含んでいるので 一般に再加工可能である。 エチレン−プロピレンエラストマーポリマー又はエチレン−α−オレフィン− ジエンエラストマーポリマーと半結晶性又は結晶性ポリマーとのブレンドに基づ く熱可塑性エラストマーは公知である。典型的には、そのような配合物はゴムと 樹脂のブレンドを動的に硬化させることによって製造される。そのような組成物 から形成された成形品は一般にさらに硬化させる必要なくエラストマー特性を有 する。 過去において、そのようなエチレン、アルファ−オレフィン又はエチレン、ア ルファ−オレフィン、ジエンモノマーポリマー/半結晶性又は結晶性ポリマー型 のTPEには多くの用途が見いだされた。しかしながら、幾つかの例においては 、熱可塑性エラストマーのエチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエ ラストマーポリマー部分を製造するための一般に市販されているジエンが、ペル オキシドが硬化剤である場合、一般に十分に硬化したエラストマー相を与えない という事実のために、使用が制限されてきた。本明細書中において、十分に硬化 したという用語は95%を越える硬化状態を意味する。硬化状態を決定するため の メカニズムと手段は後で説明する。以前から入手可能なTPEに対する実質的に 十分な硬化は様々な非ペルオキシド硬化剤メカニズムを使用することによって得 られたが、これら又は類似のTPEのペルオキシド硬化は一般に十分な硬化では ない。なぜならば、必要なペルオキシド化合物の量は、(TPEから製品を加工 するのに必要な)加工温度及び剪断と組み合わされたとき、一般に、TPEの結 晶性又は半結晶性ポリオレフィン成分において望ましくない副作用を生じるから である。このような副作用には、例えば、ポリエチレンの架橋が含まれる。TP Eにおいてより一般的なブレンド成分であるポリプロピレンにおいては、そのよ うな副作用はポリプロピレンの鎖の切断を含み、これは望ましくない分子量の低 下をもたらす。従って、熱可塑性エラストマーの製造業者又は加工業者は狭い線 の上の歩くことになり、その線の一方の側においてはエラストマーがより十分に 硬化されるので望ましいが結晶性又は半結晶性ポリオレフィンの部分が劣化する か又は特性が損なわれ、線の反対側においてはゴム部分の硬化の程度が低いが結 晶性ポリオレフィンはその元の特性の実質的に全てを維持する。 多くの公知の熱可塑性エラストマーは、様々な量のジエンモノマーを有するエ チレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーを使用し 、ジエンモノマーは、一般的に、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4− ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、及 び3,7−ジメチル−1,6−オクタジエンから成る群から選択される。一般に 、これらのタイプのジエンを含むエチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノ マーエラストマーポリマーは、ペルオキシド硬化剤と共にTPE組成物中で使用 される場合、上述の硬化を増加させるか或いは結晶性又は半結晶性ポリオレフィ ンの特性を維持するかの問題に悩まされる。 実質的に十分に硬化したTPEは、その他の硬化剤系、例えば、フェノール型 硬化剤を使用して入手可能であり、その1つの例はSantoprene(登録 商標)(モンサント・カンパニー(Monsanto Company)製)ゴムであろう。十分に 硬化された又は実質的に十分に硬化されたTPE材料の一般的な利点は、その機 械的特性が、エラストマー部分の硬化度のより低いTPEよりも、一般的により 望ましいということである。しかしながら、特定の用途に対して最も重要な特性 、 即ち、圧縮永久歪に対する抵抗は、硬化状態がより大きくなるに連れて、改善さ れる。90%未満しか硬化していないエチレン、アルファ−オレフィン、ジエン モノマーエラストマーポリマーを含むTPEにおいては、一般に、多くの用途、 特に高温での用途に対して許容できないほど圧縮永久歪が高い。 従って、増加した硬化状態を可能にし、同時に結晶性又は半結晶性のポリオレ フィンの特性の減少が最小であり、そしてペルオキシドを使用して部分的に硬化 された材料又はフェノール樹脂により実質的に十分に硬化された材料と比較して 改善された圧縮永久歪に対する抵抗を有する商業的なTPEを有することが望ま しい。要約 本発明者らは、ジエンモノマーとしてビニルノルボルネンを含むエチレン、ア ルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーを使用して製造され たTPEは、一般に、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエ ン、1,6−オクタジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、及び3,7− ジメチル−1,6−オクタジエンから成る群から選択される1種以上のジエンを 含むエチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーを 使用して製造されたTPEよりも、改善された硬化状態を示すことを発見した。 本発明の種々の態様のTPEは、従来的に入手可能なペルオキシド硬化性TE Pよりも改善された物理的特性を有する。本発明の種々の態様は、a)エチレン 、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネンエラストマーポリマー、b)結晶 性又は半結晶性熱可塑性プラスチック、及びc)硬化剤を含んで成る熱可塑性エ ラストマーを含む。硬化剤はTPE中にエチレン、アルファ−オレフィン、ビニ ルノルボルネンエラストマーポリマーの少なくとも95%の硬化を達成するのに 十分な濃度で存在する。 エチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネンエラストマーポリマー のエチレン含有率は一般に40乃至90モル%の範囲内であり、ビニルノルボル ネン含有率は一般に0.2乃至5モル%の範囲内である。ポリマーの残りは一般 にアルファ−オレフィンを含む。好ましいアルファ−オレフィンはプロピレンで ある。エチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネンエラストマーポリ マーのムーニー粘度(ML)は125℃で一般に10より大きい。熱可塑性プラ スチック成分は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチレン、又はそれらの コポリマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレ ート(PBT)、ポリアミド(PA)、及びそれらの組み合わせから成る群から 選択される。硬化剤は一般にペルオキシドである。 当業者は、プロセス油、可塑剤、充填剤、酸化防止剤、及び加工又は最終用途 の特性に必要なその他の成分のようなその他の添加剤を本発明の範囲から離れる ことなく含有させることができることを理解するだろう。図面の簡単な説明 本発明のこれら及びその他の特徴、面、及び利点は、以下の説明、請求の範囲 、及び添付の図面を参照することによってよりよく理解されるだろう。 第1図は、ポリマーの組成分布に対する助触媒の影響を示す。 第2図は、TPEにおける水分の吸収の影響を示す(水分の吸収は97%相対 湿度における重量増加のパーセントして時間に対してプロットされている)。 第3図は、硬化剤系の100℃におけるTPEの応力緩和に対する影響を示し 、相対力が時間(秒)のlogに対してプロットされている。 第4図は、ペルオキシド硬化のTPEと樹脂硬化のTPEについての化学的浸 漬における質量吸収(mass uptake)(%)の比較を示す。説明 導入 本発明の種々の態様は、動的加硫によって製造された熱可塑性エラストマー( TPE)、及びそのようなTPEから製造された製品の群に関する。これらのT PEはユニークな特徴を有しており、そのため特定の群の加工されたポリマー製 品の製造において使用するのに特に適している。そのような製品には、医療用チ ューブ、ガスケット、シール、Oリング、エアバッグ、ドアカバー(door coveri ng)、リップシール(lip seals)、自動者用部品、例えば、ブーツ(boots)、ベロ ーズ(bellows)、ウエザストリップ(weather strips)などが含まれる。そのよう な製品は、一般に、そのような製品をペルオキシドで実質的に部分的に硬化した TPEから従来的に得られる類似の製品よりも優れたものにする特性の組み 合わせを有する。さらに、本発明の特定の態様のTPEは、比較的低濃度の硬化 剤により硬化されるそれらの能力において驚くべき改善を示し、従来的に入手可 能なペルオキシドで硬化されたTPEと比較して実質的に改善された圧縮永久歪 に対する抵抗を示す。本発明の特定の態様のTPEは、従来的に入手可能な樹脂 硬化されたTPEに匹敵する、硬化状態と圧縮永久歪に対する抵抗を有する。さ らに、本発明の特定の態様のTPEは、従来的に入手可能な樹脂硬化されたTP Eよりも良好な、硬化状態と圧縮永久歪に対する抵抗を有する。さらに、ペルオ キシド硬化剤の使用によって、TPEの使用者は樹脂硬化剤では一般に得られな い特性、例えば、白い色及び非吸湿性、を発達させることができる。 以下の記載は、本発明の範囲内の特定の好ましい実施態様、これらのTPEの 好ましい製造方法、及びこれらのTPEの好ましい用途の詳細な説明である。当 業者は、これらの好ましい実施態様の多くの変更を本発明の範囲から離れること なく行うことができることを理解するだろう。例えば、TPEの特性はレンズガ スケット、Oリング、リップシール、シャフトシール、ベローズ、ブーツ、エア バッグ、ドアカバー、押出しプロファイル(extruded profile)、及び類似物にお いて例示されるが、TPEは多数のその他の用途を有する。説明が特定的である のは、それが本発明の特定の好ましい実施態様を説明する目的のみのためであり 、本発明をそれらの特定の実施態様に限定すると解釈されるべきではない。 説明中における小見出しの使用は読者を助けるためのものであり、本発明の範 囲を限定するためのものではない。 TPEのエチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリ マー部分の非共役ジエン成分としてビニルノルボルネンを含有させることによっ て、TPEの結晶性又は半結晶性ポリオレフィン部分に一般的に由来する特性を 実質的に維持しながら、一般的に比較的低いペルオキシド硬化剤濃度において、 より高い硬化状態を有するTPEが製造されることが判明した。一般に、これら のTPEは、従来的に入手可能なTPEに類似の特性を達成するために必要なジ エンのより少ない濃度しか必要としない。これに関して、本発明のTPEは、コ モノマーとして、例えば、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサ ジエン、1,6−オクタジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、及びそれ らの組み合わせを使用するエチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエ ラストマーポリマーを含む従来的なペルオキシド硬化されたTPEとは著しく異 なる。結晶性又は半結晶性ポリマーに起因する物理的特性を維持しながら一般に 95%を越える硬化状態を有するTPEを製造する能力は、ペルオキシド硬化剤 系を使用しては従来は一般的に得られなかった。本発明の特定の好ましい実施態 様のTPE組成物は、一般に、少なくとも2つのポリマー成分又は成分の群、即 ち、結晶性又は半結晶性ポリマー、及びエチレン、アルファ−オレフィン、ジエ ンモノマーエラストマーポリマーを有する。これらの材料とその他の添加剤、硬 化剤、エキステンダーなどとの組み合わせは当業者に公知であり、ロール練り、 密閉式混合、二軸スクリュー押出しなどを含む幾つかの方法によって、好ましく はペルオキシドによる架橋反応の効率を最大にするために窒素又はその他の不活 性雰囲気中において、達成可能である。結晶性又は半結晶性ポリマー成分 TPEを製造するために使用される結晶性又は半結晶性ポリマー樹脂は、エチ レン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘ キセン−1、オクテン−1、及びそれらの組み合わせのようなオレフィンを、い わゆるフィリップス触媒反応(Phillips catalyzed reaction)、従来的チーグラ ー−ナッタ型重合、及びメタロセン−アルモキサン及びメタロセン−イオン性活 性剤触媒物質を含む(しかしこれらに限定されない)メタロセンによる触媒作用 のような触媒反応を含むいずれかの従来的方法において重合又は共重合させるこ とによって製造された固体の一般的に高分子量の可塑性材料である。また、一般 的な結晶性又は半結晶性材料は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ レフタレート、ポリアミド、及びそれらの組み合わせからも選択することができ る。ポリエチレンが選択されたポリオレフィン材料である場合、ポリエチレンは 一般に0.86乃至0.97g/ccの範囲内の密度を有する。好ましい範囲は、 0.86乃至0.97、0.88乃至0.95、であり、最も好ましいのは0.90 乃至0.92g/ccの範囲内である。ポリプロピレンが好ましいポリオレフィ ンプラスチックであり、一般に高度に結晶性のアイソタクチック又はシンジオタ クチック形態を有する。ポリプロピレンの密度は0.85乃至0.91g/ccの 範囲内であることが多い。主にアイソタクチックのポリプロピレンは一般に0. 90乃至0.91g/ccの範囲内の密度を有する。一般に、プロピレンとエチ レン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、オクテン−1、 それらの組み合わせなどとのコポリマーも意図される。一般に1.0dg/分以 下のメルトフローレートによって示される、小さいメルトフローレートの高分子 量又は超高分子量ポリプロピレンが好ましい。ポリプロピレンのメルトフローレ ート(MFR)は0.1乃至30の範囲内であり、好ましくは0.1乃至10であ り、より好ましくは0.3乃至0.9dg/分であり、0.8dg/分以下のメル トフローレートが最も好ましい(ASTM−D1238)。 半結晶性又は結晶性のポリマーは一般にTPE組成物中にゴム100部当たり の部数(phr)で表して10乃至900phrの範囲内の量で存在し、好まし くは20乃至200phrの範囲内であり、より好ましくは20乃至100ph rの範囲内である。 本発明の組成物中において使用するのに適するポリオレフィンには、熱可塑性 結晶性ポリオレフィン、又は半結晶性のホモポリマー及びコポリマーが含まれる 。本明細書中において使用されるポリプロピレンという用語には、プロピレンの ホモポリマー並びに1乃至40重量%のエチレン及び/又は4乃至16個の炭素 原子を有するα−オレフィンコモノマー及びそれらの混合物を含むことができる ポリプロピレンの反応器コポリマーを包含する。エチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネン弾性ポリマー成分 エチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマー成分 は、エラストマーポリマーの全モル数に基づいて、40乃至90モル%の範囲内 のエチレンを含み、好ましくは50乃至90モル%の範囲内、より好ましくは5 0乃至85モル%の範囲内のエチレンを含む。このエラストマーポリマーは、エ ラストマーポリマーの全モル数に基づいて、0.2乃至5モル%の範囲内のビニ ルノルボルネンを含み、好ましくは0.2乃至4モル%の範囲内、より好ましく は0.2乃至3モル%の範囲内、最も好ましくは0.4乃至1.5モル%の範囲内 のビニルノルボルネンを含む。エラストマーポリマーの残りは一般にアルファ− オレフィンから成り、アルファ−オレフィンは、プロピレン、ブテン−1、4 −メチル−1−ペンテン、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1、及びそれ らの組み合わせから成る群から選択される。好ましいのはプロピレン、ヘキセン −1及びオクテン−1である。1種以上のアルファ−オレフィンはエラストマー ポリマー中に10乃至60モル%、好ましくは10乃至50モル%、より好まし くは15乃至50モル%の範囲内の量で存在できる。 エラストマーポリマーは一般に少なくとも10、好ましくは少なくとも15、 より好ましくは少なくとも20の{ML(1+4),125℃}、及び90未満 、好ましくは70未満、より好ましくは60未満のMST[(5+4),200 ℃]のムーニー粘度を有する。90より大きいMST値もポリマーが実質的にゲ ルを含まない限りは許容される。 ペルオキシド硬化剤の適用に関して、ビニルノルボルネンを含むエチレン、ア ルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーは、例えば、5−エ チリデン−2−ノルボルネンをターモノマーとして同等のジエン含有率で含むエ チレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーと比較し て、同じ硬化状態を得るのに一般により低い濃度のペルオキシドしか必要としな い。典型的には、エチレン−アルファ−オレフィン−ビニルノルボルネンエラス トマーポリマーを使用すると20乃至50%低いペルオキシド濃度で同じ硬化状 態に達することができる。ペルオキシド加硫を使用して高い架橋密度を提供する ことにおけるビニルノルボルネンの効率は、一般に、エチリデンノルボルネンに 基づくエラストマーポリマーと同じ硬化状態を一般的に得るのに必要な全体的ジ エン濃度の減少も可能にする。これは、一般にジエンの組み込みが少ないために 、改善された熱老化性能をもたらす。改善された圧縮永久歪、改善された加工性 、より少ないペルオキシド使用量、及び改善された熱老化性を含む改善された特 性のこのユニークな組み合わせは、5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB )、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、5−メチル−1,4−ヘキ サジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエンなどのような従来的非共役 ジエンを含む市販のエチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラスト マーポリマー(ターポリマー及びテトラポリマーを含む)と比較して、一般にエ チレン−アルファ−オレフィン−ビニルノルボルネンエラストマーポリマーによ って 提供される利点である。 曇りのないことが重要である半透明のTPEを製造するためには、エラストマ ーの好ましい範囲は、70乃至90モル%の範囲内のエチレンと0.2乃至1.5 モル%の範囲内、好ましくは0.4乃至1.5モル%の範囲内のビニルノルボルネ ン、及び20(ML)乃至60(MST)のムーニー粘度の範囲である。これら の範囲は一般にシンジオタクチックポリプロピレン相に合った屈折率を提供する 。エチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマー成分の 製造方法 エラストマーポリマー主鎖中に組み込まれるビニルノルボルネンの環外二重結 合(exocyclic double bond)のチーグラー重合は一般に高度に枝分かれしたエチ レン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーを製造する と考えられている。枝分かれのこの方法は、実質的にゲルを含まないそのような エチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーの製造 を可能にし、これは(ジエン)ターモノマーとして例えば5−エチリデン−2− ノルボルネンを含むカチオン的に枝分かれされたエチレン、アルファ−オレフィ ン、ジエンモノマーエラストマーポリマーには通常結び付かない。ビニルノルボ ルネンを含む実質的にゲルを含まないエチレン、アルファ−オレフィン、ジエン モノマーエラストマーポリマーの合成は日本国特許公開公報JP151758及 びJP210169に記載されており、これらは米国特許のプラクティスの目的 のために引用によって本明細書中に組み入れられる。これらの文献中に開示され た合成の好ましい実施態様を後で記載する。得られるエラストマーポリマーは6 より大きいMw/Mn及び0.5未満の枝分かれ指数(branching index)を有する ことが期待される。メタロセン型のメタロセン−アルモキサン又はメタロセン− イオン性活性剤触媒のようなその他の重合触媒を高水準の枝分かれが望ましくな い用途のために使用することができる。 本発明の特定の実施態様に適するポリマーを合成するための上述の文献の好ま しい実施態様を以下に記載する。 使用する触媒はVOCl3(オキシ三塩化バナジウム)又はVCl4(四塩化バ ナジウム)である。助触媒は、 (i) エチルアルミニウムセスキクロリド(SESQUI)、 (ii) ジエチルアルミニウムクロリド(DEAC)、及び (iii) ジエチルアルミニウムクロリドとトリエチルアルミニウム(TEAL )の同量混合物、から選択される。 第1図に示されているように、助触媒の選択はポリマーの組成分布(composi-t ional distribution)に影響する。重合は、連続式撹拌タンク反応器中において 溶媒の存在下に20乃至65℃、6〜15分間の滞留時間及び7kg/cm2の 圧力において行うのが好ましい。バナジウムのアルキルに対する濃度は1:4〜 1:10である。反応器に供給される触媒1g当たり0.2〜1.5kgのポリマ ーが製造される。ヘキサン溶媒中のポリマー濃度は3〜8重量%の範囲内である 。その他の触媒及び助触媒は上述の本明細書中に組み入れられている2つの日本 国特許公開公報に記載されている。 得られるポリマーは以下の分子特性を有している。 135℃のデカリン中で測定された極限粘度は1〜3dl/gの範囲内であっ た。分子量分布(Mw/Mn)は6以上である。枝分かれ指数は0.1〜0.3の 範囲内である。 エチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマー中の 枝分かれの相対的な程度は枝分かれ指数ファクター(BI)を使用して決定する 。このファクターの計算は、溶液中のポリマー特性の一連の3つの実験的測定値 を必要とする(VerStrate,Gary “Ethylene-Propylene Elastomers”,Encycl opedia of Polymer Science and Engineering ,6,2nd Ed.(1986))。それら は、 (i) Mw,GPC LALLS、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)と 組み合わされた低角レーザー光散乱(low angle laser light scattering)(LA LLS)技術を使用して測定された重量平均分子量、 (ii) GPCと組み合わされた示差屈折率(DRI)検出器を使用する重量平 均分子量(Mw,DRI)及び粘度平均分子量(Mv,DRI)、及び (iii) 135℃のデカリン中で測定された極限粘度(IV)。初めの2つの 測定値はトリクロロベンゼン中のポリマーの濾過された希釈溶液を使用するGP Cにおいて得られる。 平均枝分かれ指数は、 として定義され、式中、Mv,br=k(IV)1/aであり; aはマーク−ホーウィックの定数(Mark-Houwick constant)(135℃のデカリ ン中でエチレン、プロピレン、ジエンモノマーエラストマーポリマーに対しては 0.759)である。 式(1)から、線状ポリマーに対する枝分かれ指数が1.0であることが導かれ、 枝分かれポリマーについては枝分かれの程度は線状ポリマーに対して相対的に定 義される。一定のMnに対して、(Mw)枝分かれ>(Mw)線状であるから、 枝分かれポリマーのBIは1.0未満であり、BIの値が小さければ小さいほど 枝分かれの水準が大きい。本発明の特定の実施態様のエチレン、アルファ−オレ フィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーのBI値は1未満であり、0.6 未満が好ましく、0.4未満がより好ましく、0.3未満が最も好ましい。この方 法は枝分かれの相対的な程度のみを示すものであり、直接的な測定、即ち、NM Rによって決定されるような枝分かれの定量化された量ではないことは注意され なければならない。 エチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネンポリマーの合成は実験 室規模のパイロット装置(生産量 4kg/日)と大規模な半工場装置(生産量 1トン/日)の両方で行った。 第4族遷移金属化合物を活性触媒状態にすることができる化合物を含む上述の モノマーのメタロセン触媒作用も意図されており活性な触媒を調製するために本 発明の方法において使用される。適する活性剤はイオン化非配位性アニオン先駆 体及びアルモキサン活性化化合物を含み、いずれもメタロセン触媒の分野で公知 であり記載されている。 さらに、発明の第4族遷移金属化合物のカチオン及び非配位性アニオンを含む 活性なイオン性触媒組成物が、第4族遷移金属化合物とイオン化非配位性アニオ ン先駆体との反応時に形成する。典型的にはR1又はR2の引き抜きより、プロ トン化、アンモニウム又はカルボニウム塩イオン化、金属カチオンイオン化又は ルイス酸イオン化を含む任意の方法により、アニオン先駆体がメタロセンを活性 する活性化反応が適する。活性化の重要な特徴は、第4族遷移金属化合物のカチ オン化、及び得られる共存可能な、非配位性の又は弱く配位する(これも非配位 性という用語に含まれる)アニオン(これは発明の共重合可能なモノマーによっ て置換可能である)によるイオン性安定化である。例えば、EP-A-0 277 003、EP -A-0 277 004、米国特許第5,198,401号、第5,241,025号、第5,387,568号、WO91/ 09882、WO92/00333、WO93/11172、及びWO94/03506を参照のこと。これらは非配 位性アニオン先駆体と第4族遷移金属触媒化合物の使用、それらの重合方法にお ける使用、及びそれらを担持して不均一触媒を製造する方法に関する。アルモキ サン化合物、典型的にはアルキルアルモキサン、による活性化はそのメカニズム に関してあまり十分に定義されていないが、第4族遷移金属触媒化合物との使用 はよく知られている。例えば、米国特許第5,096,867号を参照のこと。これらの 文献の各々が、米国特許のプラクティスの目的のために引用によって本明細書中 に組み入れられている。その他のTPEの成分 TPEは、当業者に公知の、補強及び非補強充填剤、酸化亜鉛、酸化防止剤、 安定剤、ゴムプロセス油、可塑剤、潤滑剤(例えば、オレアミド)、粘着防止剤 、静電防止剤、ワックス、充填剤用のカップリング剤、発泡剤、顔料、難燃剤、 及びその他の加工助剤、充填剤などを含むことができる。顔料、充填剤、及びそ の他の助剤は、ポリマー成分と添加剤に基づくTPE組成物全体の50重量%ま でを構成することができる。顔料、充填剤、及びその他の助剤は、組成物全体の 0乃至30重量%を構成するのが好ましい。 充填剤は、炭酸カルシウム、クレー、シリカ、タルク、二酸化チタニウムのよ うな無機充填剤、又は有機カーボンブラック、それらの組み合わせなどでよい。 チャンネルブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、アセチレンブラ ック、ランプブラック、それらの組み合わせのような任意のタイプのカーボンブ ラックを使用することができる。ゴムプロセス油は、それらがパラフィン系、ナ フテン系、又は芳香族プロセス油の群に入るかによって特定のASTM名称を有 している。それらは石油留分から誘導される。使用されるプロセス油のタイプは ゴム成分と組み合わされて慣習的に使用されている通りである。当業者は特定の ゴムに対してどのタイプの油を使用すべきかが分かるだろう。使用されるゴムプ ロセス油の量は硬化又は未硬化の全ゴム含有率に基づき、TPE中のプロセス油 のゴム全体に対する重量比として定義することができる。この比は0乃至2.5 /1まで変化することができ、0.2:1乃至1.0:1が好ましく、0.3:1 乃至1.3:1がより好ましい。より多量のプロセス油を使用することができる が、その影響は一般に組成物の物理的強度の減少である。コールタール及びパイ ンタールから誘導された油のような石油系以外の油も使用することができる。石 油から誘導されたゴムプロセス油に加えて、有機エステル及びその他の合成可塑 剤を使用することができる。これらの組成物に適する可塑剤は米国特許第5,290, 886号及び第5,397,832号に開示されており、これらは米国特許のプラクティスの 目的のために引用によって本明細書中に組み入れられている。 本発明の特定の実施態様の組成物中において使用することができる酸化防止剤 は米国特許第5,157,081号に開示されており、これは米国特許のプラクティスの 目的のために引用によって本明細書中に組み入れられている。本発明の種々の実 施態様の硬化剤用の有機ペルオキシドもこの文献中に開示されており、促進剤及 びエラストマー性ポリマー又はエラストマー、結晶性又は実質的に結晶性のポリ オレフィンを組み合わせる方法も同様に開示されている。硬化度 TPEのエラストマーポリマーに関して本明細書中において使用される「実質 的に十分に硬化した」又は「実質的に十分に加硫した」という用語は、加硫され るべきTPEのゴム又はエラストマー成分が、その特性が、従来的な高度に硬化 された加硫状態のゴム単体の特性に実質的に類似する状態になるまで硬化されて いることを意味する。加硫されたゴムの硬化度はゲル含有率あるいは逆に抽出可 能な成分に関して表すことができる。或いは、硬化度は架橋密度によって表すこ とができる。抽出可能物の定量が硬化の状態の適切な目安として使用される場合 、本明細書中に記載の改善された熱可塑性エラストマー組成物は、加硫しようと しているがまだ加硫されていないゴムを溶解する溶剤によって室温で抽出可能な 硬 化性ゴム成分を5重量%以下しか組成物が含まなくなる点まで、熱可塑性エラス トマーブレンドの硬化可能なゴム成分を加硫することによって製造される。組成 物がこれらの抽出可能物を4重量%未満しか含まない点までゴムが加硫されるの が好ましく、3重量%未満しか含まない点までゴムが加硫されるのがより好まし い。一般に、硬化されたゴム成分中の抽出可能物の量が少なければ少ないほど、 硬化されたTPEの所望の特性が良好である。組成物が硬化されたゴム相からの 抽出可能なゴムを本質的に含まないがより好ましい。 あるいは、本発明の特定の実施態様のTPEのエラストマー部分の上述の抽出 可能物によって決定される硬化度は95%より高いのが好ましく、96%より高 いのがより好ましく、そして97%より高いのが最も好ましい。硬化のパーセン テージは、エラストマポリマー含有量の100%から上述の抽出可能物の量を引 いたものとして表される。 硬化度を決定するもう1つの方法は、室温で有機溶媒にサンプルを48時間浸 漬し、乾燥残渣を秤量することによって不溶性ポリマーの量を測定し、そして組 成物に関する知識に基づく適当な補正を行うことを含む方法によって決定される ゲルのパーセントとして報告されるゲル含有率である。従って、初期重量から、 エクステンダー油、可塑剤、及び有機溶媒中に可溶な組成物の成分、並びに硬化 することを意図していないTPEのゴム成分のような、加硫すべきゴム以外の可 溶性成分の重量を引くことによって、補正された初期重量と最終重量が得られる 。全ての不溶解性の顔料、充填剤、その他が、初期重量及び最終重量から引かれ る。 硬化度のもう1つの目安はゴムの架橋密度である。硬化剤 硬化剤は一般に有機ペルオキシドから選択される。(動的に加硫可能なTPE 中の)ペルオキシド濃度は一般にゴム100部当たり1×10-4モル乃至2×1 0-2モルの範囲内であり、好ましくはゴム100部当たり2×10-4モル乃至2 ×10-3モルの範囲内であり、そしてより好ましくはゴム100部当たり7×1 0-4モル乃至1.5×10-3モルの範囲内である。有機ペルオキシドの例は、ジ −tert−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、t−ブチルクミルペ ルオキシド、α,αビス(tert−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベン ゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1, 1−ジ(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n −ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)バレレート、ベンゾイ ルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、2,5 −ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキセン−3、及び一 般的なジアリールペルオキシド、ケトンペルオキシド、ペルオキシジカーボネー ト、ペルオキシエステル、ジアルキルペルオキシド、ヒドロペルオキシド、ペル オキシケタール、及びそれらの組み合わせである。 Luazo(登録商標)AP(ATOケミカル(ATO Chemical)から入手可能) のようなアゾ開始剤もラジカル開始剤として使用できる。ペルオキシドに加えて 、その他の硬化助剤を使用することができる。例は、トリアリルシアヌレート、 トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフェート、硫黄、N−フェニルビ スマレアミド、二アクリル酸亜鉛、二メタクリル酸亜鉛、ジビニルベンゼン、1 ,2ポリブタジエン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テトラメチ レングリコールジアクリレート、三官能性アクリルエステル、ジペンタエリトリ トールペンタアクリレート、多官能アクリレート、多官能メタクリレート、アク リレート及びメタクリレート金属塩、オキシマー、例えば、キノンジオキシムで ある。ペルオキシド/助剤による架橋の効率を最大にするために、混合及び動的 加硫は窒素雰囲気中で行われる。 ペルオキシドの存在下のポリプロピレンの切断反応を最小にするために、上述 の助剤、即ち、硫黄、トリアリルシアヌレート、及びトリアリルホスフェートを ポリプロピレンと別個の工程において混合してマスターバッチを形成してもよい 。その後、このマスターバッチを、ペルオキシド硬化剤及び必要であれば追加の 助剤を使用して、動的に加硫されたTPEを製造するために使用する。この混合 の実施は、米国特許第4,087,485号に開示されており、これは米国特許のプラク ティスの目的のために引用によって本明細書中に組み入れられている。加工された製品 本発明の特定の実施態様の熱可塑性エラストマーから製造される加工品は、レ ンズガスケット、食品接触材料/容器、医療用装置、チューブ、シール、自動車 部品、ベローズ、ブーツ、エアバッグ、ドアカバー、インストルメントパネル外 皮、及び押出しプロファイルを含むが、これらに限定されない。試験方法 本明細書に記載のTPE及び成形品の特性を以下の試験方法に従って決定した 。 * 流体 ASTM #3 (125℃で24時間) 圧縮成形されたボタン又は打抜き成形されたプラックを使用して 以下の寸法のサンプルを得る。 直径 0.710 + /-0.010 インチ 厚さ 0.500 + /-0.015 インチ 適用された変形: 元の厚さの25% 変形速度: 10インチ/分 試験時間: 30分 緩和時間: 1.時間に対する応力のデータを得る。 2.時間のlogに対する応力のlogをプロットする。 3.直線回帰線適合を行い傾きを得る。 得られた傾きは材料の応力緩和挙動の目安である。小さい傾きはより良好なシー リング能力を示している。実施例1〜5 多数の組成物をペルオキシド及び助剤から成る硬化剤系を使用して配合する。 対照例は、フェノール樹脂硬化されたSantoprene(登録商標)201 −64(モンサント・カンパニー(Monsanto Company))である(実施例5)。S antoprene材料を対照例として選択したのは、それが非常に良好な「十 分な」硬化を示し、比較的低い圧縮永久歪をもたらすからである。実施例1は、 エクソン・ケミカル・カンパニー(Exxon Chemical Company)から入手可能なVi stalon(登録商標)4608を使用し、これは48重量%の呼称エチレン 含有率と3.3重量%の呼称エチリデンノルボルネン含有率を有する。その他の 組成及び成分を第I表に示す。実施例2においては、同じくエクソン・ケミカル ・カンパニーから入手可能なVistalon(登録商標)8600のみを代用 して同じ組成を使用する。Vistalon(登録商標)8600は51重量% の呼称エチレン含有率と9重量%の呼称エチリデンノルボルネン含有率を有する 。実施例3及び4は、異なる2種類のビニルノルボルネン含有エチレン、アルフ ァ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーを使用して配合する。実 施例3は、呼称50重量%のエチレンと呼称3重量%のビニルノルボルネンを含 み、残りはプロピレンである。実施例4は、呼称54重量%のエチレンと呼称1 .6重量%のビニルノルボルネンを含み、残りはプロピレンである。第I表から 分かるように、実施例1〜5の一般に全ての硬度が60〜68ショアーAの範囲 内である。対照例のSantopreneは32%の圧縮永久歪を有する。9%の エチリデンノルボルネンを含む実施例2は30%で類似の圧縮永久歪を示す。し かしながら、約3.3重量%のエチリデンノルボルネンを含む実施例1は、対照 例よりも約25%高い圧縮永久歪(40%圧縮永久歪)を示す。一方、呼称3重 量%でビニルノルボルネンを含む実施例3は、対照例と比較して、圧縮永久歪が 約30%減少或いは改善されている。呼称1.6重量%のビニルノルボルネンを 含む実施例4は、対照例と比較して、圧縮永久歪が約15%減少している。硬化 剤系のタイプは、第2図に示されているように水分の吸収にもかなりの影響を有 する。ペルオキシド硬化剤系が、塩触媒及び樹脂の不存在により樹脂硬化よりも 水分吸収をかなり改善することは重要である。実施例6〜11 この一連の実施例においては、エチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノ マーエラストマーポリマーを与えられたペルオキシド硬化剤濃度において硬化し 、硬化度を23℃のシクロヘキサン中に不溶性の硬化ゴムのパーセントとして試 験した。実施例6は上述の実施例2のVistalon(登録商標)8600を 使用する。実施例7は上述の実施例4のビニルノルボルネンエラストマーターポ リマーを使用する。実施例8は上述の実施例3のビニルノルボルネンエラストマ ーポリマーを使用する。一方、実施例9は呼称50重量%のエチレンと呼称4. 9重量%のビニルノルボルネンのエラストマーを使用する。実施例10は実施例 9のポリマーを使用するが、ペルオキシドの投入量が実施例9の2倍である。実 施例11は対照例のSantoprene201−64である。 第II表は、対照例、即ち、実施例11が約95%の硬化したゴムのパーセント を有することを示している。一方、比較例の実施例6は92%の硬化ゴム分率を 示している。本発明の実施態様を含む実施例の実施例7、8、9、及び10は9 4乃至98%の硬化ゴムパーセンテージを示す。第3図に示されているように、 硬化度は応力緩和にもかなりの影響を有し、ここで、ミツイ・ケミカル・コーポ レーション (Mitsui Chemical Co.)から入手可能なTPEのMilastom er(登録商標)6030の商業的ペルオキシド硬化は「十分に」硬化されてい ない。実施例12〜15 異なる3種のビニルノルボルネン濃度(実施例12、13、及び14はそれぞ れ4.9、3.0、及び1.6重量%のビニルノルボルネンを含む)を配合し、試 験して、ビニルノルボルネン濃度のペルオキシド硬化されたTPEに対する影響 を調べた。第III表中に示す結果は、ビニルノルボルネン含有率が減少するに連 れて、硬度(ショアーA)がわずかに減少し、破断点伸びが3%のビニルノルボ ルネン含有率において最大値を通過し、一方、圧縮永久歪みは最も低いパーセン テージ(呼称1.6重量%のビニルノルボルネン)(実施例14)において増加 することを示す。しかしながら、第4図に示されているように、全てのビニルノ ルボルネン濃度における耐薬品性化学抵抗は、樹脂硬化剤に基づいて十分に硬化 し たTPE(実施例15、Santoprene(登録商標)201−64)より も優れている。実施例16及び17 第IV表は、エチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネンエラストマ ーポリマーに基づく超低圧縮永久歪TPEの典型的特性を示す。 実施例16のポリマー(エチレン(50重量%)、プロピレン(47.2重量 %)、ビニルノルボルネン(2.8重量%)エラストマーポリマー)の硬度は、 実施例17のSantoprene(登録商標)(対照例)と比較して、実質的 に相違しない。一方、本発明の実施態様の材料の圧縮永久歪は対照例のSant oprene(登録商標)の約50%であり、かなりの改善である。実施例18〜20 半透明のペルオキシド硬化されたTPEを、共に出願中の米国特許出願番号08 /206,984に従って配合した。さらに、他の組成物を本発明のエチレン、アルファ −オレフィン、ビニルノルボルネンのポリマーを使用して製造して、改善された 圧縮永久歪を得た。エチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネンエラ ストマーポリマーとポリプロピレンの選択においてそれらの屈折率がよく合うよ うに注意を払った。実施例18は比較例であり、エラストマーポリマーは約3重 量%のエチリデンノルボルネンを含む。実施例19は約0.8重量%のビニルノ ルボルネンを有していた。一方、実施例20は3.2重量%で、実施例19より も4倍多いビニルノルボルネンを有していた。これらの生成物は、それぞれ、3 1と42のムーニー粘度(ML(1+4)125℃)を有する。実施例18の曇 りは52で一般に実施例19及び20(それぞれ57と47)と同等であると考 えられる。一方、実施例19及び20の圧縮永久歪は、比較例18のものよりも 、それぞれ約12及び24%少ない。曇りおけるわずかな相違は、ポリマー間の エチレン含有率の相違によるものかもしれない。実施例21〜31 異なる油濃度においてカーボンブラック又はクレーを充填されたTPEの製造 において実施例10のポリマーを使用する。第VI表には、良好な物理的特性を保 持する高度に充填されたTPEをエチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノル ボルネンエラストマーポリマーを使用して製造できることが示されている。結論 本発明をこれまで本発明の特定の好ましい態様を参照してかなり詳細に説明し てきたが、その他の態様も可能である。例えば、その他の濃度のビニルノルボル ネン、その他のTPEの組成及び組み合わせも含まれる。従って、添付の請求の 範囲の精神と範囲は本明細書に記載の好ましい態様の説明に限定されるべきでは ない。 1 α,αビス(tert-ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン。 +C2 はエチレン含有率を意味する。 +ENB は5-エチリデン-2-ノルボルネン含有率を意味する。 °VNB はビニルノルボルネン含有率を意味する。 アイソタクチック *チバ-ガイギー 1 エチレン50重量%,プロピレン47.7重量% 2 エチレン50重量%,プロピレン48.5重量% 3 エチレン54重量%,プロピレン45.3重量% *1)エチレン(50wt%)、プロピレン(47.2wt%)、ビニルノルボルネン (2.8wt%)エラストマーポリマー、100部;ゴム100部当たりの部数 (phr)でアイソタクチックポリプロピレン、41phr;HT Brightstock、 75phr;Irganox1010、1.0phr;クレー、42phr;Vul-cup 40KE、 2.36phr;Perkalink 300-50D、3.30phrを含む組成物。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年6月30日 【補正内容】 らの組み合わせを使用するエチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエ ラストマーポリマーを含む従来的なペルオキシド硬化されたTPEとは著しく異 なる。結晶性又は半結晶性ポリマーに起因する物理的特性を維持しながら一般に 95%を越える硬化状態を有するTPEを製造する能力は、ペルオキシド硬化剤 系を使用しては従来は一般的に得られなかった。本発明の特定の好ましい実施態 様のTPE組成物は、一般に、少なくとも2つのポリマー成分又は成分の群、即 ち、結晶性又は半結晶性ポリマー、及びエチレン、アルファ−オレフィン、ジエ ンモノマーエラストマーポリマーを有する。これらの材料とその他の添加剤、硬 化剤、及びエキステンダーとの組み合わせは当業者に公知であり、ロール練り、 密閉式混合、二軸スクリュー押出しを含む幾つかの方法によって、好ましくはペ ルオキシドによる架橋反応の効率を最大にするために窒素又はその他の不活性雰 囲気中において、達成可能である。結晶性又は半結晶性ポリマー成分 TPEを製造するために使用される結晶性又は半結晶性ポリマー樹脂は、エチ レン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘ キセン−1、オクテン−1、及びそれらの組み合わせのようなオレフィンを、い わゆるフィリップス触媒反応(Phillips catalyzed reaction)、従来的チーグラ ー−ナッタ型重合、及びメタロセン−アルモキサン及びメタロセン−イオン性活 性剤触媒物質を含む(しかしこれらに限定されない)メタロセンによる触媒作用 のような触媒反応を含むいずれかの従来的方法において重合又は共重合させるこ とによって製造された固体の一般的に高分子量の可塑性材料である。また、一般 的な結晶性又は半結晶性材料は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ レフタレート、ポリアミド、及びそれらの組み合わせからも選択することができ る。ポリエチレンが選択されたポリオレフィン材料である場合、ポリエチレンは 一般に0.86乃至0.97g/ccの範囲内の密度を有する。好ましい範囲は、 0.86乃至0.97、0.88乃至0.95、であり、最も好ましいのは0.90 乃至0.92g/ccの範囲内である。ポリプロピレンが好ましいポリオレフィ ンプラスチックであり、一般に高度に結晶性のアイソタクチック又はシンジオタ クチック形態を有する。ポリプロピレンの密度は0.85乃至0.91g/ccの 範囲内であることが多い。主にアイソタクチックのポリプロピレンは一般に0. 90乃至0.91g/ccの範囲内の密度を有する。一般に、プロピレンとエチ レン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、オクテン−1、 それらの組み合わせとのコポリマーも意図される。一般に1.0dg/分以下の メルトフローレートによって示される、小さいメルトフローレートの高分子量又 は超高分子量ポリプロピレンが好ましい。ポリプロピレンのメルトフローレート (MFR)は0.1乃至30の範囲内であり、好ましくは0.1乃至10であり、 より好ましくは0.3乃至0.9dg/分であり、0.8dg/分以下のメルトフ ローレートが最も好ましい(ASTM−D1238)。 半結晶性又は結晶性のポリマーは一般にTPE組成物中にゴム100部当たり の部数(phr)で表して10乃至900phrの範囲内の量で存在し、好まし くは20乃至200phrの範囲内であり、より好ましくは20乃至100ph rの範囲内である。 本発明の組成物中において使用するのに適するポリオレフィンには、熱可塑性 結晶性ポリオレフィン、又は半結晶性のホモポリマー及びコポリマーが含まれる 。本明細書中において使用されるポリプロピレンという用語には、プロピレンの ホモポリマー並びに1乃至40重量%のエチレン及び/又は4乃至16個の炭素 原子を有するα−オレフィンコモノマー及びそれらの混合物を含むことができる ポリプロピレンの反応器コポリマーを包含する。エチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネン弾性ポリマー成分 エチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマー成分 は、エラストマーポリマーの全モル数に基づいて、40乃至90モル%の範囲内 のエチレンを含み、好ましくは50乃至90モル%の範囲内、より好ましくは5 0乃至85モル%の範囲内のエチレンを含む。このエラストマーポリマーは、エ ラストマーポリマーの全モル数に基づいて、0.2乃至5モル%の範囲内のビニ ルノルボルネンを含み、好ましくは0.2乃至4モル%の範囲内、より好ましく は0.2乃至3モル%の範囲内、最も好ましくは0.4乃至1.5モル%の範囲内 のビニルノルボルネンを含む。エラストマーポリマーの残りは一般にアルファ− オレフィンから成り、アルファ−オレフィンは、プロピレン、ブテン−1、4 提供される利点である。 曇りのないことが重要である半透明のTPEを製造するためには、エラストマ ーの好ましい範囲は、70乃至90モル%の範囲内のエチレンと0.2乃至1.5 モル%の範囲内、好ましくは0.4乃至1.5モル%の範囲内のビニルノルボルネ ン、及び20(ML)乃至60(MST)のムーニー粘度の範囲である。これら の範囲は一般にシンジオタクチックポリプロピレン相に合った屈折率を提供する 。エチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマー成分の 製造方法 エラストマーポリマー主鎖中に組み込まれるビニルノルボルネンの環外二重結 合(exocyclic double bond)のチーグラー重合は一般に高度に枝分かれしたエチ レン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーを製造する と考えられている。枝分かれのこの方法は、実質的にゲルを含まないそのような エチレン、アルファ−オレフィン、ジエンモノマーエラストマーポリマーの製造 を可能にし、これは(ジエン)ターモノマーとして例えば5−エチリデン−2− ノルボルネンを含むカチオン的に枝分かれされたエチレン、アルファ−オレフィ ン、ジエンモノマーエラストマーポリマーには通常結び付かない。ビニルノルボ ルネンを含む実質的にゲルを含まないエチレン、アルファ−オレフィン、ジエン モノマーエラストマーポリマーの合成は日本国特許公開公報JP151758及 びJP210169に記載されている。これらの文献中に開示された合成の好ま しい実施態様を後で記載する。得られるエラストマーポリマーは6より大きいM w/Mn及び0.5未満の枝分かれ指数(branching index)を有することが期待さ れる。メタロセン型のメタロセン−アルモキサン又はメタロセン−イオン性活性 剤触媒のようなその他の重合触媒を高水準の枝分かれが望ましくない用途のため に使用することができる。 本発明の特定の実施態様に適するポリマーを合成するための上述の文献の好ま しい実施態様を以下に記載する。 使用する触媒はVOCl3(オキシ三塩化バナジウム)又はVCl4(四塩化バ ナジウム)である。助触媒は、 トン化、アンモニウム又はカルボニウム塩イオン化、金属カチオンイオン化又は ルイス酸イオン化を含む任意の方法により、アニオン先駆体がメタロセンを活性 する活性化反応が適する。活性化の重要な特徴は、第4族遷移金属化合物のカチ オン化、及び得られる共存可能な、非配位性の又は弱く配位する(これも非配位 性という用語に含まれる)アニオン(これは発明の共重合可能なモノマーによっ て置換可能である)によるイオン性安定化である。例えば、EP-A-0 277 003、EP -A-0 277 004、米国特許第5,198,401号、第5,241,025号、第5,387,568号、WO91/ 09882、WO92/00333、WO93/11172、及びWO94/03506を参照のこと。これらは非配 位性アニオン先駆体と第4族遷移金属触媒化合物の使用、それらの重合方法にお ける使用、及びそれらを担持して不均一触媒を製造する方法に関する。アルモキ サン化合物、典型的にはアルキルアルモキサン、による活性化はそのメカニズム に関してあまり十分に定義されていないが、第4族遷移金属触媒化合物との使用 はよく知られている。例えば、米国特許第5,096,867号を参照のこと。これらの 文献の各々が、米国特許のプラクティスの目的のために引用によって本明細書中 に組み入れられている。その他のTPEの成分 TPEは、当業者に公知の、補強及び非補強充填剤、酸化亜鉛、酸化防止剤、 安定剤、ゴムプロセス油、可塑剤、潤滑剤(例えば、オレアミド)、粘着防止剤 、静電防止剤、ワックス、充填剤用のカップリング剤、発泡剤、顔料、難燃剤、 及びその他の加工助剤、充填剤などを含むことができる。顔料、充填剤、及びそ の他の助剤は、ポリマー成分と添加剤に基づくTPE組成物全体の50重量%ま でを構成することができる。顔料、充填剤、及びその他の助剤は、組成物全体の 0乃至30重量%を構成するのが好ましい。 充填剤は、炭酸カルシウム、クレー、シリカ、タルク、二酸化チタニウムのよ うな無機充填剤、又は有機カーボンブラック、それらの組み合わせでよい。チャ ンネルブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック 、ランプブラック、それらの組み合わせのような任意のタイプのカーボンブラッ クを使用することができる。ゴムプロセス油は、それらがパラフィン系、ナフテ ン系、又は芳香族プロセス油の群に入るかによって特定のASTM名称を有 している。それらは石油留分から誘導される。使用されるプロセス油のタイプは ゴム成分と組み合わされて慣習的に使用されている通りである。当業者は特定の ゴムに対してどのタイプの油を使用すべきかが分かるだろう。使用されるゴムプ ロセス油の量は硬化又は未硬化の全ゴム含有率に基づき、TPE中のプロセス油 のゴム全体に対する重量比として定義することができる。この比は0乃至2.5 /1まで変化することができ、0.2:1乃至1.0:1が好ましく、0.3:1 乃至1.3:1がより好ましい。より多量のプロセス油を使用することができる が、その影響は一般に組成物の物理的強度の減少である。コールタール及びパイ ンタールから誘導された油のような石油系以外の油も使用することができる。石 油から誘導されたゴムプロセス油に加えて、有機エステル及びその他の合成可塑 剤を使用することができる。これらの組成物に適する可塑剤は米国特許第5,290, 8 8 6 号及び第 5,397,832号に開示されている(これらは米国特許のプラクティ スの目的のために引用によって本明細書中に組み入れられている)。 本発明の特定の実施態様の組成物中において使用することができる酸化防止剤 は米国特許第 5,157,081号に開示されている。本発明の種々の実施態様の硬化剤 用の有機ペルオキシドもこの文献中に開示されている。促進剤及びエラストマー 性ポリマー又はエラストマー、結晶性又は実質的に結晶性のポリオレフィンを組 み合わせる方法も同様に開示されている。硬化度 TPEのエラストマーポリマーに関して本明細書中において使用される「実質 的に十分に硬化した」又は「実質的に十分に加硫した」という用語は、加硫され るべきTPEのゴム又はエラストマー成分が、その特性が、従来的な高度に硬化 された加硫状態のゴム単体の特性に実質的に類似する状態になるまで硬化されて いることを意味する。加硫されたゴムの硬化度はゲル含有率あるいは逆に抽出可 能な成分に関して表すことができる。或いは、硬化度は架橋密度によって表すこ とができる。抽出可能物の定量が硬化の状態の適切な目安として使用される場合 、本明細書中に記載の改善された熱可塑性エラストマー組成物は、加硫しようと しているがまだ加硫されていないゴムを溶解する溶剤によって室温で抽出可能な 硬請求の範囲 1.a) 40乃至90モル%の範囲内のエチレン、0.2乃至5モル%の範囲内 のビニルノルボルネンを含み、残りがエチレンとは異なるアルファーオレフィン から成るエラストマーポリマー、 b) 熱可塑性プラスチック、及び c) 有機ペルオキシドを含む硬化剤 を含む熱可塑性エラストマーであって、前記硬化剤は少なくとも95%、好ま しくは少なくとも97%の前記エラストマーポリマーの硬化水準を与えるのに有 効な量で前記熱可塑性エラストマー中に存在し、前記エラストマーポリマーは1 未満の枝分かれ指数を有することを特徴とする、熱可塑性エラストマー。 3.アルファ−オレフィンが、プロピレン、ヘキセン−1、オクテン−1、及び それらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1の熱可塑性エラストマ ー。 4.エラストマーポリマーが、 40乃至90モル%の範囲内、より好ましくは50乃至85モル%の範囲内 のエチレン; 0.2乃至5モル%の範囲内、好ましくは0.2乃至4モル%の範囲内、より 好ましくは0.4乃至1.5モル%の範囲内のビニルノルボルネン; を含み、 前記エラストマーポリマーは、10の125℃でのML(1+4)から90 の200℃でのMST(5+4)までの範囲内のムーニー粘度、好ましくは15 の125℃でのML(1+4)から70の200℃でのMST(5+4)までの 範囲内のムーニー粘度、より好ましくは20の125℃でのML(1+4)から 60の200℃でのMST(5+4)までの範囲内のムーニー粘度;及び0.4 未満、好ましくは0.3未満の枝分かれ指数を有し、前記エラストマーポリマー の硬化の水準は96%を越え、そして 前記硬化剤が、α,α−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジイソプロピ ルベンゼン及びトリアリルシアヌレートを含む硬化剤系である、請求項1の熱 可塑性エラストマー。 5.a) エチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネンエラストマーポ リマーであって、前記エラストマーポリマーは、 i) 70乃至90モル%の範囲内のエチレン; ii) 0.2乃至1.5モル%の範囲内のビニルノルボルネン;及び iii) 残りの部分のアルファ−オレフィン、 を含み、前記モル%は前記ポリマーの総モル数に基づき;前記エラストマ ーポリマーは0.6未満、好ましくは0.4未満、より好ましくは0.3未満の枝 分かれ指数を有する、エラストマーポリマー、 b) プロピレンのホモポリマー及びコポリマー、ポリブチレン、エチレンの ホモポリマー及びコポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ フタレート、ポリアミド、及びそれらの混合物から成る群から選択される熱可塑 性プラスチック、 c) 有機ペルオキシドを含む硬化剤、及び d) 助剤 を含む熱可塑性エラストマーであって、前記硬化剤と助剤が少なくとも95% 、好ましくは少なくとも96%の硬化したエラストマーポリマーを与えるのに有 効な量で前記熱可塑性エラストマー中に存在する、熱可塑性エラストマー。 6.請求項5の熱可塑性エラストマーのレンズガスケットとしての使用。 7.a) エチレン、プロピレン、ビニルノルボルネンエラストマーポリマーであ って、 i) 前記エチレンは50乃至85モル%の範囲内の量で存在し; ii) 前記ビニルノルボルネンは0.4乃至1.5モル%の範囲内の量で存 在し; iii) 前記プロピレンは残りの部分を構成し; iv) 前記エラストマーポリマーは、20より大きい125℃でのML( 1+4)、6より大きいMw/Mn、60より小さい200℃でのMST(5+ 4)、及び0.6未満の枝分かれ指数を有する、エラストマーポリマー、 b) ポリプロピレン及びポリプロピレンのブレンドから成る群から選択され る熱可塑性プラスチックであって、 i) 0.1乃至30dg/分の範囲内のMFR、 を有する、熱可塑性プラスチック、及び c) α,α−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン 及びトリアリルシアヌレートを含む硬化剤系、 を含む熱可塑性エラストマーであって、 前記熱可塑性プラスチックが、前記エラストマーポリマーの100部当たり 20乃至100部の範囲内の量で熱可塑性エラストマー中に存在し、 前記α,α−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン 及びトリアリルシアヌレートが、前記エラストマーポリマーの100部当たり7 ×10-4乃至1.5×10-3モルの範囲内の量で熱可塑性エラストマー中に存在 し、そして 熱可塑性エラストマーが95%を越える硬化したポリマー部分を有する、熱 可塑性エラストマー。 8.熱可塑性エラストマーの製造方法において、 a) i) 40乃至90モル%は範囲内のエチレン、0.2乃至5モル%の範囲 内のビニルノルボルネンを含み、残りがエチレンとは異なるアルファーオレフィ ンから成るエラストマーポリマー、 ii) エラストマーポリマー100部当たり10乃至900部の範囲内の 量で熱可塑性エラストマー中に存在する熱可塑性プラスチック、及び iii) 前記エラストマーポリマーを95%以上まで硬化させる濃度で存在 する有機ペルオキシドを含む硬化剤、を混練りする工程であって、前記混練りを 実質的に均一な混合物を得るのに十分な時間行う工程、 b) 硬化活性剤を添加する工程、及び c) 前記エラストマーポリマーの95%以上の硬化を生じるのに十分な温度 と時間で(a)と(b)の生成物を混練りする工程、を含み、 前記エラストマーポリマーが0.6未満、好ましくは0.4未満、より好まし くは0.3未満の枝分かれ指数を有する、方法。 9.エラストマーポリマーが、 i) 50乃至85モル%の範囲内のエチレン、及び、 ii) 0.4乃至1.5モル%の範囲内のビニルノルボルネン、 を含み、 熱可塑性プラスチックがポリプロピレンであり、 硬化剤がα,α−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベン ゼンであり、そして 硬化活性剤がトリアリルシアヌレートである、請求項8の方法。 10.エラストマーポリマーが、20の125℃でのML(1+4)から60の2 00℃でのMST(5+4)までの範囲内のムーニー粘度を有する、請求項8の 方法。 11.硬化剤が、エラストマーポリマーの100部当たり7×10-4乃至1.5× 10-3モルの範囲内の量で熱可塑性エラストマー中に存在する、請求項10の方 法。 12.ポリプロピレンが、エラストマーポリマー100部当たり20乃至100部 の範囲内の量で熱可塑性エラストマー中に存在し、不活性雰囲気中で行われる、 請求項11の方法。 14.エラストマーポリマーが6より大きいMw/Mnを有する、請求項1又は5 の熱可塑性エラストマー。 15.エラストマーポリマーが6より大きいMw/Mnを有する、請求項8の方法 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラビシャンカー、ペリアグラム・エス アメリカ合衆国、テキサス州 77345、キ ングウッド、ソアリング・パイン・シーテ ィー 6006

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a) エラストマーポリマー、 b) 熱可塑性プラスチック、及び c) 硬化剤 を含む熱可塑性エラストマーであって、前記硬化剤は少なくとも95%、好ま しくは少なくとも97%の前記エラストマーポリマーの硬化水準を与えるのに有 効な量で前記熱可塑性エラストマー中に存在し、前記エラストマーポリマーはエ チレン、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネンであることを特徴とし、前 記エラストマーポリマーは6より大きいMw/Mn、好ましくは10より大きい Mw/Mnを有し、前記エラストマーポリマーは0.6未満の枝分かれ指数を有 する、熱可塑性エラストマー。 2.圧縮永久歪が28%を越えず、好ましくは圧縮永久歪が27%を越えず、よ り好ましくは圧縮永久歪が25%を越えない(圧縮永久歪B、100℃で22時 間)、請求項1の熱可塑性エラストマー。 3.アルファ−オレフィンが、プロピレン、ヘキセン−1、オクテン−1、及び それらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1の熱可塑性エラストマ ー。 4.エラストマーポリマーが、 40乃至90モル%の範囲内、好ましくは50乃至90モル%の範囲内、よ り好ましくは50乃至85モル%の範囲内のエチレン; 0.2乃至5モル%の範囲内、好ましくは0.2乃至4モル%の範囲内、より 好ましくは0.4乃至1.5モル%の範囲内のビニルノルボルネン;及び 10乃至60モル%の範囲内、好ましくは10乃至50モル%の範囲内、よ り好ましくは15乃至50モル%の範囲内のアルファ−オレフィン、 を含み、前記モル%は前記ポリマーの総モル数に基づき、 前記エラストマーポリマーは、10の125℃でのML(1+4)から90 の200℃でのMST(5+4)までの範囲内のムーニー粘度、好ましくは15 の125℃でのML(1+4)から70の200℃でのMST(5+4) までの範囲内のムーニー粘度、より好ましくは20の125℃でのML(1+4 )から60の200℃でのMST(5+4)までの範囲内のムーニー粘度;及び 0.4未満、好ましくは0.3未満の枝分かれ指数を有し、前記エラストマーポリ マーの硬化の水準は96%を越え、そして 前記硬化剤が、α,α−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジイソプロピ ルベンゼン及びトリアリルシアヌレートを含む硬化剤系である、請求項1の熱可 塑性エラストマー。 5.a) エチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノルボルネンエラストマーポ リマーであって、前記エラストマーポリマーは、 i) 70乃至90モル%の範囲内のエチレン; ii) 0.2乃至1.5モル%の範囲内のビニルノルボルネン;及び iii) 10乃至30モル%の範囲内のアルファ−オレフィン、 を含み、前記モル%は前記ポリマーの総モル数に基づき;前記エラストマ ーポリマーは6より大きいMw/Mn、好ましくは10大きいMw/Mnと0. 6未満、好ましくは0.4未満、より好ましくは0.3未満の枝分かれ指数を有す る、エラストマーポリマー、 b) プロピレンのホモポリマー及びコポリマー、ポリブチレン、エチレンの ホモポリマー及びコポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ フタレート、ポリアミド、及びそれらの混合物から成る群から選択される熱可塑 性プラスチック、 c) 硬化剤、及び d) 助剤 を含む熱可塑性エラストマーであって、前記硬化剤と助剤が少なくとも95% 、好ましくは少なくとも96%の硬化したエラストマーポリマーを与えるのに有 効な量で前記熱可塑性エラストマー中に存在する、熱可塑性エラストマー。 6.請求項5の可塑性エラストマーのレンズガスケットとしての使用。 7.a) エチレン、プロピレン、ビニルノルボルネンエラストマーポリマーであ って、 i) 前記エチレンは50乃至85モル%の範囲内の量で存在し; ii) 前記ビニルノルボルネンは0.4乃至1.5モル%の範囲内の量で存 在し; iii) 前記プロピレンは15乃至50モル%の範囲内の量で存在し、前記 モル%は前記エラストマーポリマー中の総モル数に基づき; iv) 前記エラストマーポリマーは、20より大きい125℃でのML( 1+4)、6より大きいMw/Mn、好ましくは10大きいMw/Mn、60よ り小さい200℃でのMST(5+4)、及び0.6未満の枝分かれ指数を有す る、エラストマーポリマー、 b) ポリプロピレン及びポリプロピレンのブレンドから成る群から選択され る熱可塑性プラスチックであって、 i) 0.1乃至30dg/分の範囲内のMFR、 を有する、熱可塑性プラスチック、及び c) α,α−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン 及びトリアリルシアヌレートを含む硬化剤系、 を含む熱可塑性エラストマーであって、 前記熱可塑性プラスチックが、前記エラストマーポリマーの100部当たり 20乃至100部の範囲内の量で熱可塑性エラストマー中に存在し、 前記α,α−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン 及びトリアリルシアヌレートが、前記エラストマーポリマーの100部当たり7 ×10-4乃至1.5×10-3モルの範囲内の量で熱可塑性エラストマー中に存在 し、そして 熱可塑性エラストマーが95%を越える硬化したポリマー部分を有する、熱 可塑性エラストマー。 8.熱可塑性エラストマーの製造方法において、 a) i) エラストマーポリマー、 ii) エラストマーポリマー100部当たり10乃至900部の範囲内 の量で熱可塑性エラストマー中に存在する熱可塑性プラスチック、及び iii) 前記エラストマーポリマーを95%以上まで硬化させる濃度で存 在する硬化剤、を混練りする工程であって、前記混練りが実質的に均一な混 合物を得るのに十分な時間行う工程、 b) 硬化活性剤を添加する工程、及び c) 前記エラストマーポリマーの95%以上の硬化を生じるのに十分な温度 と時間で(a)と(b)の生成物を混練りする工程、を含み、 前記エラストマーポリマーがエチレン、アルファ−オレフィン、ビニルノル ボルネンエラストマーポリマーであること、及び前記エラストマーポリマーが6 より大きいMw/Mn、好ましくは10より大きいMw/Mn、及び0.6未満 、好ましくは0.4未満、より好ましくは0.3未満の枝分かれ指数を有すること を特徴とする、方法。 9.エラストマーポリマーが、 i) 40乃至90モル%の範囲内のエチレン、 ii) 0.2乃至5モル%の範囲内のビニルノルボルネン、及び iii) 10乃至60モル%の範囲内のアルファ−オレフィン、 を含み、前記モル%は前記ポリマーの総モル数に基づき、 熱可塑性プラスチックがポリプロピレンであり、 硬化剤がα,α−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベン ゼンであり、そして 硬化活性剤がトリアリルシアヌレートである、請求項8の方法。 10.エラストマーポリマーが、20の125℃でのML(1+4)から60の2 00℃でのMST(5+4)までの範囲内のムーニー粘度を有する、請求項8の 方法。 11.硬化剤が、エラストマーポリマーの100部当たり7×10-4乃至1.5× 10-3モルの範囲内の量で熱可塑性エラストマー中に存在する、請求項10の方 法。 12.ポリプロピレンが、エラストマーポリマー100部当たり20乃至100部 の範囲内の量で熱可塑性エラストマー中に存在し、不活性雰囲気中で行われる、 請求項11の方法。 13.請求項1、5、又は7の熱可塑性エラストマーであって、 a) エチレン、プロピレン、ビニルノルボルネンエラストマーポリマーにおい て、 i) 前記エチレンは50乃至85モル%の範囲内の量で前記ポリマー中に存 在し; ii) 前記ビニルノルボルネンは0.4乃至1.5モル%の範囲内の量で前記 ポリマー中に存在し; iii) 前記プロピレンは15乃至50モル%の範囲内の量で存在し、前記モ ル%は前記エラストマーポリマー中の総モル数に基づき; iv) 前記エラストマーポリマーは、20より大きい125℃でのML(1 +4)及び60より小さい200℃でのMST(5+4)を有し、そして vi) 前記エラストマーポリマーは、10より大きいMw/Mnを有し、 b) 熱可塑性プラスチックはポリプロピレン及びポリプロピレンのブレンドか ら成る群から選択され、前記熱可塑性プラスチックは、 i) 0.1乃至30dg/分の範囲内のMFRを有し、及び c) 硬化剤系はα,α−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジイソプロピル ベンゼン及びトリアリルシアヌレートを含み、 前記熱可塑性プラスチックは、前記エラストマーポリマーの100部当たり 20乃至100部の範囲内の量で熱可塑性エラストマー中に存在し、 前記α,α−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン 及びトリアリルシアヌレートは、前記エラストマーポリマーの100部当たり7 ×10-4乃至1.5×10-3モルの範囲内の量で熱可塑性エラストマー中に存在 し、そして 熱可塑性エラストマーが95%を越える硬化したポリマー部分を有する、熱 可塑性エラストマー。
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