JPH11504706A - 管体蒸発器における機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 大気雰囲気に対して壁（１４）によって限定された物品用空間の空気を冷却するための、例えば家庭用冷蔵庫における、蒸発器（１０）は管状機素（１８）によって構成され、冷媒は該回路に含まれる毛細管（２０）から当該機素を通じて流れ、当該毛細管は該機素にその１端で継手（２８）において連結されている。該機素（１８）は冷媒が流通する内管（２４）を含んで成り、外管（２６）が当該内管の外側に配設され且つ該機素（１８）の１端において該壁（１６）を貫通延在し、そして該継手（２８）が該壁（１６）の内側で且つ該外管（２６）の中に形成された部室（３８）の中において該毛細管（２０）と内管（２４）の間に配設されている。該毛細管（２０）と該外管（２６）の間に配設された封止手段（３６）が該大気雰囲気（１４）の湿気の該部室（３８）に進入する事態を阻止する。該継手（２８）において漏洩が発生したならば、冷媒は該部室（３８）の中に漏出するので、該冷蔵庫の物品区分室には進入せず、そして火事や爆発の原因にならない。

Description

【発明の詳細な説明】 管体蒸発器における機構 本発明は大気の雰囲気に対して壁によって限定されている空間の空気を冷却す るための、例えば家庭用冷蔵庫における、圧縮冷却回路の１部分である管体蒸発 器であって、当該蒸発器が管状機素によって構成され、冷媒が該回路に含まれる 毛細管から当該管状機素を通じて流れ、当該毛細管が該管状機素にその１端で継 手（ジョイント）において連結されている斯ゝる管体（チューブ）蒸発器におけ る機構に関する。 この種の蒸発器では、該継手は該空間内に配位するように使用する。継手での 漏洩が起きると、該回路の冷媒は該空間に漏出するが、当該空間は家庭用冷蔵庫 の場合には冷蔵庫の中で物品を貯蔵する冷蔵庫ドアによって閉じられた物品区画 室と通じている。冷媒が引火性のものであって、これがドアによって閉じられた 物品区画室内に継手を通じて漏出したならば、これは物品区画室内の空気と混合 気を構成し、当該混合気が物品区画室内の或る種の電気的構成要素からの電気的 スパークによって爆発する可能性がある。 本発明の目的は継手を通じて漏出する可能性のある冷媒が物品区画室に進入し ないように当該継手を構成することにある。 この目的は本発明に従った機構によって達成される。本発明に係る機構の実施 態様は同封の図面に関連して以下に説明されるが、当該図面において図１は空間 に配設された蒸発器の第１例を示し、図２は図１における部分IIの拡大縦断面図 であり、図３は図１における符号III−IIIに係る拡大断面図であり、図４は図２ と同じ断面視で蒸発器の第２例を示しており、そして図５は図２と同じ断面視で 蒸 発器の第２例を示している。 図１において、１０は家庭用冷蔵庫の空間１２の内部の空気を冷却するための 蒸発器を指定しており、当該空間は図示していない冷蔵庫内の物品を貯蔵する区 画室と連通し、且つ大気の雰囲気１４に対して壁１６によって限定されている。 蒸発器１０は圧縮冷却回路の管状機素１８を示している部分であり、冷媒が毛細 管２０から当該管状機素を通じて流れる。管状機素１８は表面拡大用フランジ２ ２を具備しているが、これは内管２４と外管２６によって構成されている。冷媒 は内管２４を通じて流れるが、当該内管は毛細管２０を備えた継手２８から蒸発 器１０の放出口における継手３０まで外管２６の内側に延在している。外管２６ の両端は蒸発器の入口３２並びに蒸発器の壁１６を貫通した出口において延在し ている。 管２４の端部の直径は毛細管２０が内管２４に挿入され且つ毛細管と当該管の 間の半田によって該管に連結されるように、継手２８において減少させられてい る。空間１２の空気を冷却するための冷媒による熱の吸収が継手２８において慎 重に行われるように、継手２８は壁１６の内側の空間１２に配置されている。大 気の雰囲気からの湿気を継手２８に移動させて、そこで霜の突発の原因になり得 る氷結を為す斯ゝる事態を阻止するために、封止用（シーリング）プラグ３６が 毛細管２０と外管２６の間に配設される。この継手２８において漏洩が発生した なば、冷媒は外管２６の中においてプラグ３６と継手の間に形成されている部室 ３８の中に漏出するが、プラグは冷媒が部室からの外出を阻止し、そして冷蔵装 置が実質的に変化しない冷凍能力で以ってその操作を続行することが出来る。冷 媒がブタンであるならば、冷媒の最高圧力は、コンプレッサがなおも有効に持続 し、従って冷媒回路が均圧化されているときに、継手内でなおも生起する。冷媒 圧力はその時約5.5バールの絶対圧にな る。しかし、コンプレッサが作動しているとき、蒸発器の圧力は約0.5バールの 絶対圧だけ実質的に低くなる。冷媒をコンプレッサに復帰させる管体４０は継手 ３０の個所にある内、外管２４、２６の端部に固く半田付けされるか、或いはあ る種の別方法によって連結される。内、外管２４、２６は適当な態様では、熱伝 導性が良好な材料、例えばアルミから成り、且つ互いに熱伝導に良好な接触状態 で以って配設される。 継手２８における内管２４のテーパ端は個別部品４２によって構成され得るし 、毛細管２０は壁１６から特定の距離にある４４において２個の部品２０’、２ ０”に分かれている。機構を作る場合、毛細管部品２０’が先ず継手２８の個所 において管部品４２に固く半田付けされる。その後、管部品４２がその終端４６ で内管２４と溶接される。次いで、内管２４は外管２６に挿入され、その後に封 止用プラグ３６がその場所に設置され、そして毛細管部品２０’、２０”が継手 スリーブ４８の中で半田付けによって互いに一体化される。 図４に係る実施例では、プラグ３６は部室３８を充填する封止用兼熱絶縁性の 物質５２によって置換されている。この物質５２は適当な態様では、先ず入口３ ２を上向きにした垂直位置に置かれた部室３８に液状でつぎ込まれ、その後に固 化することが出来たものである。 図５に係る実施例では、外管２６の端部の直径は毛細管２０と接合するように 減径されている。プラグ３６はここでは、外管２６の端部と毛細管２０の間の半 田付け継手５４によって置換されている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．大気の雰囲気に対して壁（１６）によって限定されている空間（１２）の空 気を冷却するための、例えば家庭用冷蔵庫における、圧縮冷却回路の１部分であ る管体蒸発器（１０）であって、当該蒸発器が管状機素（１８）によって構成さ れ、冷媒が該回路に含まれる毛細管（２０）から当該管状機素を通じて流れ、当 該毛細管が該管状機素にその１端で継手（２８）において連結されている斯ゝる 管体蒸発器における機構において、 該管状機素（１８）は冷媒が流通する内管（２４）を含んで成り、外管（２６ ）が該内管の外側に配設され、該機素（１８）の１端において該外管（２６）が 該壁（１６）を貫通延在し、該継手（２８）が該壁（１６）の内側で且つ該外管 （２６）の中に形成された部室（３８）において該毛細管（２０）と内管（２４ ）の間に配設され、そして封止手段（３６；５２；５４）が該大気雰囲気（１４ ）の湿気の該部室（３８）に進入する事態を阻止するために該毛細管（２０）と 該外管（２６）の間に配設されていることを特徴とする管体蒸発器における機構 。