JPH11501103A - 自動車の燃料フィード装置のための燃料導管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 燃料導管（１６）によって、燃料フィード装置の構成部分が互いに、又は内燃機関（１４）に接続可能である。この燃料導管（１６）は管として形成されていて、管片（２０）上に固定されている。管（１６）は管片（２０）の近傍でその外周面に当接突部（３６）を有している。管（１６）が分離されることにより、この管（１６）の、当接突部（３６）を有した、管片（２０）上に残された残留部（１６ａ）が新たな管片を形成し、この管片に、例えばフレキシブルなチューブの形状のまた新たな燃料導管を固定することができる。管（１６）に当接突部（３６）を設けることにより、燃料導管又はこの燃料導管に接続された構成部分を簡単に取り外すことができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車の燃料フィード装置のための燃料導管 背景技術 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の自動車の燃料フィード装置のた めの燃料導管に関する。 このような燃料導管はドイツ連邦共和国特許出願公開第４２２４９８１号明細 書により公知である。この公知のものでは、燃料フィード装置の構成部分は互い に、若しくは自動車の内燃機関に、この燃料導管を介して接続されている。この 燃料導管は燃料フィード装置の構成部分又は内燃機関において管片上に固定可能 である。燃料導管は一般的にフレキシブルなチューブ又は管として形成されてい てよい。管は、耐燃料性のチューブよりもコスト的に有利であるが、管片での固 定のためにコストのかかる結合手段が必要であるか、又は、管片での直接的な固 定又は解離が特別な組み付け装置若しくは取り外し装置を用いてしか行えないと いう欠点を有する。その結果、燃料フィード装置の構成部分又は燃料導管の取り 外しが簡単には行えなくなる。 発明の利点 これに対し、本発明による請求項１に記載の特徴を有する燃料導管の構成は、 燃料フィード装置の構成部 分又は燃料導管の取り外しが簡単に行えるという利点を有する。本願発明の燃料 導管では、簡単に形成できる新たな管片に、例えばフレキシブルなチューブの形 状の新たな燃料導管が固定可能である。 従属項には、本発明による燃料導管の有利な構成と別の構成とが挙げられてい る。請求項２による構成により、管の当接突起が簡単に形成される。 図面 次に図面につき本発明の２つの実施例を詳しく説明する。第１図は燃料フィー ド装置を部分的に示していて、第２図は第１実施例に基づき、燃料フィード装置 の、管片上に配置された燃料導管として働く管を拡大して示していて、第３図は 管片と、この管片上に配置された分離された管と、固定された新たな燃料導管と を示していて、第４図は第２実施例に基づく管を示している。 実施例の説明 第１図に概略的に示された自動車のための燃料フィード装置は、燃料フィード ユニット１０を有している。この燃料フィードユニット１０は燃料を貯蔵タンク １２から自動車の内燃機関１４に圧送する。燃料フィードユニット１０は、燃料 導管１６を介して内燃機関１４に接続されている。燃料導管１６は燃料フィード ユニット１０の管片２０に固定されている。燃料フィード装置にはさらに、例え ば内燃機関１４から貯蔵タ ンク１２への戻し通路が設けられていてもよい。この戻し通路を通って、内燃機 関で消費されなかった余剰燃料が貯蔵タンク１２に戻される。この戻し通路は同 様に燃料導管２２を有していて、この燃料導管２２は内燃機関１４及び又は貯蔵 タンク１２の管片２４に固定されている。燃料フィード装置にはさらにフランジ ２６が設けられていてよい。このフランジ２６によって貯蔵タンク１２に設けら れた開口２８が閉鎖可能である。このフランジ２６は管片３０を有しており、こ れらの管片３０には、貯蔵タンク１２の内側及び外側に配置された燃料導管１６ 及び又は２２の区分が固定されている。燃料フィード装置には、同様に管片に燃 料導管が固定されているさらに別の構成部分が設けられていてもよい。 次いで実施例として、燃料フィードユニット１０の管片２０に固定された燃料 導管１６の構成を記述する。この構成は、燃料フィード装置の全ての他の燃料導 管にも同様に適用できる。燃料導管１６は管として形成されていて、剛性的なプ ラスチックから成っていてよい。この管１６は少なくとも所定の区分で波状に、 いわゆる波形管の形状で構成されていてよい。これによりこの管１６はその延び においてフレキシブルに、その都度の組み込み特性に適応することができる。管 片２０の外周面には少なくとも１つのカラー３４が設けられており、有利には長 手方向で互いにずらされた 複数のカラー３４が設けられている。これらのカラー３４は、管片２０の自由端 部に向いた面で斜めに面取りされているので、管１６を簡単に被せ嵌めることが できる。カラー３４の反対の面は、管片２０の長手方向延びに対してほぼ垂直に 配置されている。従って管片２０は、先端が管片２０の自由端部に向いたモミの 木に似た形状を有している。管１６は、管片２０に固定するために端部領域で加 熱され、これにより拡張し、管片２０上にカラー３４を介して被せ嵌められるこ とができる。管１６は冷却時に再び収縮し、このときカラー３４がこの管１６に 食い込み管片２０上に保持する。これによりこの管１６はもはや引き離すことが できなくなる。選択的にはこの管１６は加熱しなくても組み付けることができる 。この場合には管１６の端部は相応の力をかけて管片２０に被せ嵌められる。最 大の加圧領域では管１６のプラスチック材料が使用されているので、管１６は管 片２０のモミの木形状に食い込み、引き離しに抗して保持される。 管１６は第２図及び第３図に示した第１実施例では、外周面の、管片２０を越 えて延びる領域で管片２０の近傍に、外方に向かって突出する当接突部(Anlage- wulst)３６を有している。この当接突部３６は有利には、管１６の１つの波区分 によって形成されていてよい。そのうち複数が相並んで前述のように管１６の区 分を、フレキシブルで可撓性の波形管の形状で形成す る。管１６又は燃料フィードユニット１０を取り外す必要がある場合には、管１ ６を、第３図に示したように当接突部３６を有した残留部１６ａを管１６から離 して管片２０上に残すようにして分離することができる。管１６の残留部１６ａ は新たな管片を形成し、この管片上にはフレキシブルなチューブの形状の新たな 燃料導管２３が固定可能である。この管１６は有利には当接突部３６のすぐ後で 分離されるので、残された残留部１６ａの自由端部はほぼ円錐形に減径している 。これにより、引き続き行われるチューブ２３の被せ嵌めは簡単にされる。当接 突部３６が管片２０を越えて延びているので、管１６の分離の際に、管片２０が 部分的に一緒に分離されないことが保証される。当接突部３６はチューブ２３の 滑脱を防止し、このチューブ２３は場合によっては付加的に、管片２０上に配置 された残留部１６ａに、チューブクランプ３８によって固定することもできる。 管片２０上に残された、管１６の残留部１６ａの外周面は、当接突部３６のほか では平滑に形成されている。即ち、カラー３４が管１６を貫通して押圧しないの で、チューブ２３と新たな管片との結合は耐久性がある。 第４図には管１６の第２実施例が示されている。この実施例のものでは、当接 突部３６が、管１６の、管片２０上に配置された領域に配置されている。この実 施例では管１６は、管片２０を越えて延びる領域の、 管１６の分離が行われるべき場所で、例えば刻み目の形状のマーキング４０を有 しており、これにより管片２０の一部が一緒に分離されてしまうことはない。当 接突部３６はこの場合、管片２０とほぼ同じ高さで終わっているか、管片２０上 ですでに終わっており、管１６の残留部１６ａの平滑な区分も、管１６の分離後 に管片２０上に残る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 自動車の燃料フィード装置のための燃料導管であって、該燃料導管によっ て燃料フィード装置の構成部分（１０）が互いに、又は自動車の内燃機関（１４ ）に接続可能であって、前記燃料導管が、燃料フィード装置の構成部分（１０） の管片（２０）又は内燃機関（１４）の管片（２０）に固定可能である形式のも のにおいて、 燃料導管（１６）が管として形成されていて、該管（１６）が管片（２０） の近傍の外周面に当接突部（３６）を有しているので、管（１６）の分離により 、管（１６）の、管片（２０）上に残っている、当接突部（３６）を有した残留 部（１６ａ）が新たな管片を形成することができる、自動車の燃料フィード装置 のための燃料導管。 ２． 管（１６）が少なくとも所定の区分で波形管として形成されていて、当接 突部（３６）が管（１６）の１つの波区分によって形成されている、請求項１記 載の燃料導管。 ３． 当接突部（３６）が、管（１６）の、管片（２０）を越えて延びる領域に 配置されている、請求項１又は２記載の燃料導管。 ４． 当接突部（３６）が、管（１６）の、管片（２０）上に配置された領域に 配置されている、請求項 １又は２記載の燃料導管。