JPH1149829A - ポリマー分散ポリオール、並びに難燃性ポリウレタン樹脂及び難燃性ポリウレタンフォーム - Google Patents
ポリマー分散ポリオール、並びに難燃性ポリウレタン樹脂及び難燃性ポリウレタンフォームInfo
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Abstract
る新規なポリマー分散ポリオールおよびそれを用いた難
燃性ポリウレタン樹脂と難燃性ポリウレタンフォームを
提供する。 【解決手段】 ポリオール中にビニルポリマーが分散し
たポリマー分散ポリオールであって、ビニルポリマー
が、式(1) CH2 =CR1 CONR2 R3
(1) (R1 、R2 及びR3 は、HまたはC1〜10炭化水素
基)で表されるアクリルアミド化合物(A) 5〜80重量
%、アクリロニトリル及びメタクリロニトリル(B)0
〜70重量%、ビニルモノマー(C)0〜95重量%を
含み、(B)と(C)の合計が95〜20重量%であ
り、ビニルポリマー5〜50重量%を含むポリマー分散
ポリオールが難燃性ポリウレタン樹脂および難燃性ポリ
ウレタンフォームを提供可能である。
Description
オール、並びにそれを用いた難燃性ポリウレタン樹脂と
難燃性ポリウレタンフォームに関する。
ル等のビニルモノマーを重合させて得られるポリマー微
粒子の分散したポリオールは、従来、ポリマーポリオー
ル又はポリマー分散ポリオールと呼ばれ、ポリウレタン
フォームやポリウレタンエラストマー等の原料として使
用されている。本発明ではポリマー分散ポリオールとい
う。特に、ポリマー分散ポリオールを軟質ポリウレタン
フォームに使用した場合、セルの連通化の促進、フォー
ム硬度の向上等の効果が得られる。従来、ポリウレタン
の難燃化には、ポリオールに難燃剤としてメラミンを分
散させる方法や、トリス(2−クロロエチル)フォスフ
ェート、トリス(β−クロロプロピル)フォスフェート
のようなリンハロゲン系難燃剤を添加する方法等が知ら
れている。しかしながら、これらを難燃剤として添加す
るとポリウレタンの物性が著しく低下すること、メラミ
ンはポリオール中での分散安定性が既存のポリマー分散
ポリオールに比べ著しく劣ること、ハロゲン系難燃剤は
自動車用途でフォギングの原因となったり、燃焼した際
にハロゲン系ガス等の有害物質を生成するため環境面か
ら好ましくないことなどの問題点がある。
ポリウレタンの難燃化に効果がないばかりか、むしろ難
燃性を低下させるという問題点があった。ポリウレタン
の難燃化に効果を示すポリマー分散ポリオールとして
は、特許公報第2527006号公報中に記載されてい
るアルデヒド縮合系樹脂微粒子分散体や、ハロゲン含有
モノマーをポリオール中で重合したポリマー分散ポリオ
ール等が知られている。しかしながら、本発明者らが追
試した結果では、アルデヒド縮合系樹脂微粒子分散体は
ポリウレタンとした際に、特に耐久性に係わる湿熱圧縮
永久歪等の物性が悪化するという結果が得られており、
ハロゲン含有モノマーを使用したポリマー分散系はハロ
ゲンを含むため、環境面から好ましくなかった。
アクリロニトリルとメタクリロニトリルの内少なくとも
1種とアクリルアミドとメタクリルアミドの内少なくと
も1種とをラジカル共重合させることを特徴とする重合
体−ポリオール組成物の製造法及びそれを用いたポリウ
レタンの製造法を、また特開昭52−997号公報で
は、アクリロニトリルとアクリルアミドとを水の存在下
でラジカル共重合させることを特徴とする重合体−ポリ
オール組成物の製造法及びそれを用いたポリウレタンの
製造法を教示しており、(メタ)アクリロニトリルと
(メタ)アクリルアミドとの共重合によりポリマー分散
ポリオールを低粘度化できることを開示している。更
に、米国特許4503207号公報、同4555527
号公報では重合性炭素−炭素二重結合を含有するポリオ
ール、いわゆる分散安定化剤と水の存在下に、ポリオー
ル中でアクリルアミド又はメタクリルアミドをラジカル
重合することを特徴とするポリマー分散ポリオールとそ
れを使用したポリウレタンフォーム、及びエラストマー
を教示しており、分散安定化剤の存在下にアクリルアミ
ドを使用したポリマー分散ポリオールはポリマー微粒子
化により低粘度化できることを開示している。しかしな
がら、これらのポリマー分散ポリオールが、ポリウレタ
ンの難燃化に及ぼす効果については全く記載がなかっ
た。
クリルアミド又は(メタ)アクリルアミドと(メタ)ア
クリロニトリルとから得られるポリマーをポリオール中
に分散したポリマー分散ポリオールにおいても、難燃性
にある程度の効果を示すものも存在するが、これらを使
用して得られるポリウレタンは耐久性、特に湿熱圧縮永
久歪が大幅に悪化する点、更にこれらのポリマー分散ポ
リオール、発泡剤としての水、触媒、整泡剤等から得ら
れるポリウレタンフォーム製造時のレジン液に実用上必
要となる貯蔵安定性が極端に悪い点から、本願発明の目
的を達成することが不可能である。本発明は、湿熱圧縮
永久歪等の耐久性に優れた難燃性ポリウレタンの原料と
して効果を有するポリマー分散ポリオール、及びそれを
用いた難燃性ポリウレタン樹脂と難燃性ポリウレタンフ
ォームを提供することを目的とし、米国自動車安全基準
FMVSS 302に合格し、自動車室内用有機資材の
燃焼性試験法JISD 1201で自己消火性を有し、
酸素指数が18以上であり、湿熱圧縮永久歪が20%以
下のポリウレタンフォーム及び、酸素指数が18以上で
あり、湿熱圧縮永久歪が10%以下のポリウレタン樹脂
の提供を目的とする。
的を達成すべく鋭意検討した結果、ポリオール中に新た
な組成のビニルポリマーの微粒子が分散したポリマー分
散ポリオールを見い出し、本発明に達した。
分散ポリオールであって、ビニルポリマーが、一般式
(1) CH2 =CR1 CONR2 R3 (1) (式中、R1 、R2 及びR3 は、水素原子又は炭素数1
〜10の炭化水素基を示す)で表されるアクリルアミド
化合物(A) 5〜80重量%、アクリロニトリル及びメタ
クリロニトリルから選ばれた少なくとも一種のモノマー
(B)0〜70重量%、(A)及び(B)と共重合性の
ビニルモノマー(C)0〜95重量%を含み、(B)と
(C)の合計が95〜20重量%であり、但し、(C)
が0重量%であるときは(A)が一般式(2) CH2 =CR4 CONR5 R6 (2) (式中、R4 、R5 及びR6 は、水素原子又は炭素数1
〜10の炭化水素基を示し、R5 及びR6 は同時に水素
原子ではない)で表されるアクリルアミド誘導体を含む
ビニルモノマーの重合体であり、且つ、ビニルポリマー
5〜50重量%を含むことを特徴とするポリマー分散ポ
リオール、
リルアミド及びメタクリルアミドから選ばれた少なくと
も一種の化合物、及び前記一般式(2)で表されるアク
リルアミド誘導体である前記1のポリマー分散ポリオー
ル、
メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノメチル
アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアク
リルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N
−ジエチルアクリルアミド及びN,N−ジメチルメタク
リロイルアミドよりなる群から選ばれた少なくとも一種
の化合物である前記2のポリマー分散ポリオール、
ニルモノマー(C)が、(i) 芳香族ビニルモノマー、(i
i) 一般式(3)で表される化合物、 CH2 =CR7 −COO−R8 (3) (iii) 一般式(4)で表される化合物、 CH2 =CR9 −OCO−R10 (4) (iv) 一般式(5)で表される化合物、 CH2 =CR11−COO−R12−NR13R14 (5) (一般式(3)〜(5)中、R7 、R9 及びR11は、水
素原子又はメチル基、R8 及びR10は炭素数1〜20の
アルキル基、R12は炭素数1〜6のアルキレン基、R13
及びR14は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であ
り、同時に水素原子ではない。)、及び(v) 一般式
(3)及び一般式(5)を除くアクリルエステル又はメ
タクリルエステル、よりなる群から選ばれた少なくとも
一種の化合物である前記1のポリマー分散ポリオール、
ニルモノマー(C)が、芳香族ビニルモノマー5〜60
重量%を含む前記1のポリマー分散ポリオール、
ニルモノマー(C)が、芳香族ビニルモノマー5〜60
重量%、並びに前記一般式(3)〜(5)で表される化
合物、及び、一般式(3)及び(5)を除くアクリルエ
ステル又はメタクリルエステル化合物からなる群から選
ばれた少なくとも一種の化合物を含み、且つ該化合物と
アクリロニトリル及びメタクリロニトリルから選ばれた
少なくとも一種の化合物(B)との合計量が15〜90
重量%である前記1のポリマー分散ポリオール、
ある前記5又は6のポリマー分散ポリオール、
チルメタクリレート及びブチルアクリレートから選ばれ
た少なくとも1種の化合物である前記4又は6のポリマ
ー分散ポリオール、
合物を除くアクリルエステル又はメタクリルエステル化
合物が、グリシジルメタクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート及びヒドロキシプロピルメタクリレート
からなる群から選ばれた少なくとも一種の化合物である
前記4又は6のポリマー分散ポリオール、
ビニルモノマー(C)が、スチレン0〜5重量%未満、
及びスチレン以外のモノマーを含み、且つ、(C)の中
のスチレン以外のモノマーとアクリロニトリル及びメタ
クリロニトリルから選ばれた少なくとも1種のモノマー
(B)との合計が20〜95重量%である前記1のポリ
マー分散ポリオール、
ビニルモノマー(C)が、スチレン0〜5重量%未満、
一般式(3)〜(5)で表される化合物、及び、一般式
(3)及び(5)で表される化合物を除くアクリルエス
テル又はメタクリルエステルを含み、且つ、一般式
(3)〜(5)で表される化合物、一般式(3)及び
(5)で表される化合物を除くアクリルエステル又はメ
タクリルエステル、及び、アクリロニトリル及びメタク
リロニトリルから選ばれたと少なくとも1種のモノマー
(B)との合計が20〜95重量%である前記2のポリ
マー分散ポリオール、
クリルアミド及びメタクリルアミドからなる群から選ば
れた少なくとも1種の化合物であり、(C)が、一般式
(3)、(4)及び(5)で表される少なくとも1種の
化合物1〜60重量%、及びスチレン0〜5重量%を含
み、且つ、一般式(3)〜(5)で表される化合物及び
スチレンの両者を除く化合物(C)、及び、アクリロニ
トリル及びメタクリロニトリルから選ばれた少なくとも
1種の化合物(B)との合計が19〜94重量%である
前記1のポリマー分散ポリオール、
ール中で一般式(1)で表されるアクリルアミド化合物
(A)、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルから
選ばれた少なくとも一種のモノマー(B)、並びに
(A)及び(B)と共重合性のビニルモノマー(C)を
含むモノマーを重合して得られる前記1のポリマー分散
ポリオール、
8、水酸基価10〜600mgKOH/gであるポリオ
キシアルキレンポリオール、ポリエステルポリオール及
びポリエステルエーテルポリオールから選ばれた少なく
とも一種のポリオールである前記1のポリマー分散ポリ
オール、
トとを反応させて得られるポリウレタン樹脂において、
活性水素化合物が前記1〜14のポリマー分散ポリオー
ルである難燃性ポリウレタン樹脂、
性水素化合物とポリイソシアナートとを反応させて得ら
れるポリウレタンフォームにおいて、活性水素化合物が
前記1〜14のポリマー分散ポリオールである難燃性ポ
リウレタンフォーム、等である。
は、(1)ポリオール中でビニルモノマーを重合させて
得られるポリマー微粒子を分散してなるもの、及び
(2)ポリオール以外の溶媒中でモノマーを重合させた
ポリマー微粒子を、ポリオール中に分散させたもの等が
あり、何れでもよい。以下、本発明にかかわるビニルポ
リマ−微粒子及びこのポリマーを分散した本発明のポリ
マー分散ポリオールについて詳しく説明する。
て、ポリオールは、ポリウレタンの原料として、通常用
いられるポリオキシアルキレンポリオール、ポリエステ
ルポリオール、ポリエステルエーテルポリオール、ポリ
カーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオールの
ような炭化水素系ポリオール等を使用することができ
る。例えば、メタノール、ブタノール、アリルアルコー
ル等のモノオール類;水、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコール等のジオール類;
グリセリン、ヘキサントリオール、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、スクロー
ス等のポリオール類;ビスフェノールA、ビスフェノー
ルF、ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン、レゾ
ルシン、フロログルシン、ナフタレンジオール、アミノ
フェノール、アミノナフトール、フェノールホルムアル
デヒド縮合物等の芳香族化合物;メチルジエタノールア
ミン、エチルジイソプロパノールアミン、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、ビス(p−アミノシクロヘキシル)
メタン、アニリン、トルイジン、トリレンジアミン、ジ
フェニルメタンジアミン、ナフタレンジアミン等のアミ
ン類からなる群から任意に選ばれる化合物を開始剤と
し、通常アルカリ金属化合物とアミン類の少なくとも1
種又は複合金属シアン化物錯体等の触媒を使用して、エ
チレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシ
ド、スチレンオキシド等のエポキシド類を付加して得ら
れるポリオキシアルキレンポリオールや、テトラヒドロ
フランを三フッ化ホウ素エーテル錯体等の酸性触媒存在
下に重合して得られるポリテトラメチレンエーテルグリ
コール等が挙げられる。
グリセリン等の多価アルコールを開始剤とし、ε−カプ
ロラクトン、γ−ブチロラクトン等を開環付加して得ら
れるポリエステルポリオールやエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ペンタンジオール等のジオール類
と、テレフタル酸、無水フタル酸等のジカルボン酸及び
酸無水物、又はテレフタル酸ジメチル等のジカルボン酸
エステル類との縮合により得られるポリエステルポリオ
ール等を挙げることができる。
は、ポリエーテルポリオールに無水フタル酸等のジカル
ボン酸無水物を反応させて生じる半エステルを脱水縮合
したり、該半エステルに塩基性触媒等の存在下、エポキ
シドを付加して得られるもの等を挙げることができる。
ポリカーボネートポリオールとしては、2〜3価の低分
子ポリオールと炭酸ジメチル、炭酸ジエチル等の炭酸ジ
エステルとの縮合により得られるもの等が挙げられる。
ポリブタジエンポリオールとしては、ARCO社のPo
ly−bd、日本曹達社のNissoPB等が挙げられ
る。更に、これらのポリオールの中から、任意に選ばれ
る2種以上の混合物も使用できる。
ルは、平均官能基数1〜8、水酸基価10〜600mg
KOH/gであるポリオキシアルキレンポリオール、ポ
リエステルポリオール及びポリエステルエーテルポリオ
ールから選ばれた少なくとも一種のポリオールである。
において、ポリマー微粒子であるビニルポリマーを得る
ためのビニルモノマーは次の通りである。すなわち、本
発明で使用するビニルモノマーは、(A)一般式(1)
で表されるアクリルアミド化合物(以下、単にビニルモ
ノマーAと言う) CH2 =CR1 CONR2 R3 (1) (式中、R1、R2及びR3は、水素原子又は炭素数1〜
10の炭化水素基を示す)、(B)アクリロニトリル及
びメタクリロニトリルから選ばれる少なくとも一種のモ
ノマー(以下、単にビニルモノマーBと言う)、(C)
ビニルモノマーA及びBの何れとも共重合性のビニルモ
ノマー(以下、単にビニルモノマーCと言う)である、
すなわち、(i) 芳香族ビニル(ii) 一般式(3)で表さ
れるビニルモノマー、 CH2 =CR7 −COO−R8 (3) (iii) 一般式(4)で表されるビニルモノマー、 CH2 =CR9 −OCO−R10 (4) (iv) 一般式(5)で表されるビニルモノマー、 CH2 =CR11−COO−R12−NR13R14 (5) (一般式(3)〜(5)中、R7 及びR9 及びR11は、
水素原子又はメチル基、R8 及びR10は炭素数1〜20
のアルキル基、R12は炭素数1〜6のアルキレン基、R
13及びR14は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基で
あり、同時に水素原子ではない。) (v) 一般式(3)及び(5)以外のアクリルエステル又
はメタクリルエステル以上の (i)〜(v) からなる群から
選ばれる少なくとも一種のビニルモノマー〔以下、上記
のビニルモノマーを夫々、芳香族ビニル:ビニルモノマ
ーC−1、一般式(3)で表されるビニルモノマー:ビ
ニルモノマーC−2、一般式(4)で表されるビニルモ
ノマー:ビニルモノマーC−3、一般式(5)で表され
るビニルモノマー:ビニルモノマーC−4、一般式
(3)及び(5)以外のアクリルエステル又はメタクリ
ルエステルであるビニルモノマー:ビニルモノマーC−
5と言う〕である。
れるアクリルアミド化合物であり、具体的には、一般式
(1)において、R2 及びR3 がともに水素原子である
アクリルアミド化合物(以下、ビニルモノマーA−1と
言う)、すなわち、アクリルアミド、メタクリルアミド
である。また、一般式(2)において、R5 及びR6 が
ともに水素原子であるものを除くアクリルアミド誘導体
(以下、ビニルモノマーA−2と言う)、具体的には、
N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルア
ミノメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプ
ロピルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチロ
ールアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミド、アクリロイルモルホリ
ン、アクリロイル−L−グルタミン酸ジメチルエステ
ル、アクリロイル−L−プロリンメチルエステル、アク
リロイルピロリジン、1,4−ジアクリロイルピペラジ
ン、N,N−ジオクチルアクリロイルアミド、メチレン
ビスアクリルアミド等のアクリルアミド類;N,N−ジ
メチルメタクリロイルアミド、1−メタクリロイルイミ
ダゾール、メタクリロイル−L−バリンメチルエステ
ル、メタクリロイル−L−ロイシンメチルエステル等の
メタクリルアミド類の中少なくとも1種を用いることが
できる。上記のビニルモノマーAは、ビニルモノマーA
−1及びA−2のそれぞれの群から選ばれる化合物を単
独又は混合して使用してもよい。
びメタクリロニトリルであり、夫々単独又は混合して使
用する。
ーA及びビニルモノマーBの何れのビニルモノマーとも
共重合可能なビニルモノマーであり、具体的には、ビニ
ルモノマーC−1としては、スチレン、α−メチルスチ
レン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−
メチルスチレン、2−ビニルフェノール、3−ビニルフ
ェノール、4−ビニルフェノール、p−イソプロペニル
フェノール、3−ビニルベンゾイックアシッド、4−ビ
ニルベンゾイックアシッド、4−ビニルチオフェノー
ル、4−メトキシスチレン、4−エトキシスチレン、4
−ビニルビフェニル、p−スチレンスルホン酸ナトリウ
ム、p−スチレンスルホン酸カリウム、4−アミノスチ
レン、5−アミノスチレン、4−ジメチルアミノスチレ
ン、4−ビニルベンジルアルコール、4−フェノキシス
チレン、4−ビニルベンゾエート、4−アセトキシスチ
レン、ビニルフェニルアセトニトリル、4−t−ブチル
スチレン、p−オクチルスチレン、p−シクロヘキシル
スチレン、p−ドデシルスチレン、4−イソプロピルス
チレン、N−(4−ビニルフェニル)マレイミド、ジビ
ニルベンゼンのような芳香族ビニルモノマーであり、好
ましくはスチレンである。。
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)ア
クリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブ
チル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。
は、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ク
ロトン酸ビニル、n−ヘキサン酸ビニル、n−オクタン
酸ビニル、n−デカン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、パ
ルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等が挙げられ
る。
は、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、3−ジメチルアミノネオペンチル(メタ)アクリレ
ート、3−(ジメチルアミノ)プロピル(メタ)アクリ
レート等が挙げられる。
官能基を有するビニルモノマーであり、具体的には、グ
リシジルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ヒドロキシプロピルメタクリレート等が挙げられ
る。
ルモノマーC−1のスチレン;ビニルモノマーC−2の
メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ステアリ
ルアクリレート;ビニルモノマーC−3の酢酸ビニル、
ステアリン酸ビニル;またビニルモノマーC−4のN,
N−ジメチルアミノエチルメタクリレート;ビニルモノ
マーC−5のグリシジルメタクリレートである。
記のビニルモノマーを下記の組合せ及び組成で含有する
ビニルモノマーを重合させて得られるビニルポリマーの
微粒子5〜50重量%をポリオール95〜50重量%中
に分散したものである。本発明に係るビニルポリマー
は、一般式(1)で表されるアクリルアミド化合物(ビ
ニルモノマーA)を5〜80重量%、アクリロニトリル
及びメタクリロニトリルから選ばれる少なくとも一種
(ビニルモノマーB)を0〜70重量%、ビニルモノマ
ーA及びビニルモノマーBと共重合性のビニルモノマー
Cを0〜95重量%であって、且つビニルモノマーBと
ビニルモノマーCの合計量が95〜20重量%であるビ
ニルモノマーの重合体からなるビニルポリマーである。
但し、ビニルモノマー(C)を用いないときは、ビニル
モノマーAとして一般式(2)で表されるアクリルアミ
ド誘導体を用いる。
次の組合わせのビニルモノマーを重合させて得られるも
のを含む。 (a)ビニルモノマーA、ビニルモノマーB及びビニル
モノマーCのいずれも含むビニルモノマーの重合体から
なるビニルポリマー、(b)ビニルモノマーA及びビニ
ルモノマーBを含むビニルモノマーの重合体からなるビ
ニルポリマー(ビニルモノマーCが0重量%である)、
(c)ビニルモノマーA及びビニルモノマーCを含むビ
ニルモノマーの重合体からなるビニルポリマー(ビニル
モノマーBが0重量%である)。
せが挙げられる。 ビニルモノマーA ビニルモノマーA−1:アクリルアミド及び又はメタク
リルアミド ビニルモノマーA−2:アクリルアミド誘導体 ビニルモノマーB ビニルモノマーB:アクリロニトリル及び又はメタクリ
ロニトリル ビニルモノマーC ビニルモノマーC−1:芳香族ビニル ビニルモノマーC−2:一般式(3)のアクリルエステ
ル ビニルモノマーC−3:一般式(4)のアクリル酸ビニ
ル ビニルモノマーC−4:一般式(5)のアクリルエステ
ル ビニルモノマーC−5:一般式(3)及び一般式(5)
以外のアクリルエステル又はメタクリルエステル 例えば、次表に示すようなビニルモノマーの組合せが含
まれる。
ルモノマーA(A−1及び/又はA−2)とビニルモノ
マーBとビニルモノマーC(C−1、2、3、4及び5
からから選ばれる少なくとも一種)との合計量100重
量%として、ビニルモノマーAが5〜80重量%、ビニ
ルモノマーBが0〜70重量%、ビニルモノマーCが0
〜95重量%であり、かつビニルモノマーBとビニルモ
ノマーCとの合計量が20〜95重量%である。但し、
ビニルモノマーCが0重量%のときは、ビニルモノマー
AとしてビニルモノマーA−2を用いる。
量%以上使用すると、得られたポリマー分散ポリオール
を使用したポリウレタンは、難燃性に優れた効果を有す
る。5重量%未満ではポリウレタンの難燃化に効果を示
さない。また、80重量%を超えると、得られたポリマ
ー分散ポリオール、発泡剤としての水、ウレタン化触
媒、整泡剤等からなるレジン液がゲル状となり貯蔵安定
性が悪化する。また、ビニルモノマーAが一般式(2)
で表されるアクリルアミド誘導体(一般式(2)に於い
て、R5とR6が共に水素原子ではない化合物:ビニルモ
ノマーA−2)とアクリルアミド及び又はメタクリルア
ミド(一般式(1)に於いて、R2 とR3 が共に水素原
子である化合物:ビニルモノマーA−1)とを共に使用
する場合、ビニルモノマーA−1とビニルモノマーA−
2との合計量に対するビニルモノマーA−2の割合は、
1〜99重量%、好ましくは5〜95重量%である。
0〜70重量%である。ビニルモノマーBを70重量%
を超えて使用すると、ポリウレタンの湿熱圧縮永久歪が
低下するので好ましくない。ポリマー分散ポリオールの
黄色度を低減したい場合又はポリウレタンの湿熱圧縮永
久歪を大幅に改善したい場合には、ビニルモノマーBを
使用しなくとも良い。
散ポリオールにおいて、レジン液の貯蔵安定性を良好に
し、また、ポリウレタンの湿熱圧縮永久歪の改善効果を
有する。ビニルモノマーC−1がビニルモノマー中、0
又は5重量%未満の場合、(1) ビニルモノマーAとし
て、ビニルモノマーA−2を必須のビニルモノマーとし
て、又はビニルモノマーA−2と、アクリルアミド及び
メタクリルアミドから選ばれた少なくとも1種(ビニル
モノマーA−1)との混合物をビニルモノマーとして5
〜80重量%用い、(2) ビニルモノマーCとしてビニル
モノマーC−2、C−3、C−4及びC−5から選ばれ
た少なくとも1種のビニルモノマーとビニルモノマーB
との合計量が20〜95重量%であるビニルモノマーが
用いられる。
マー中、0又は5重量%未満の場合、(1) ビニルモノマ
ーAとして、アクリルアミド及びメタクリルアミドから
選ばれた少なくとも1種(ビニルモノマーA−1)をビ
ニルモノマーとして5〜80重量%用い、(2) ビニルモ
ノマーCとして、ビニルモノマーC−2、C−3、C−
4(ビニルモノマーC−5以外)から選ばれた少なくと
も1種のビニルモノマーを1〜60重量%含み、ビニル
モノマーC−5とビニルモノマーBとの合計量が19〜
94重量%であるビニルモノマーが好ましく用いられ
る。
(芳香族ビニルモノマー:ビニルモノマーC−1)をビ
ニルモノマーの5〜60重量%含む場合、更にビニルモ
ノマーC−2、C−3、C−4及びC−5から選ばれる
少なくとも1種のビニルモノマーをビニルモノマーCと
して含み、ビニルモノマーC−2〜C−5とビニルモノ
マーBとの合計量が15〜90重量%であり、ビニルモ
ノマーAが5〜80重量%であるビニルモノマーが好ま
しい。
は、得られるポリマー分散ポリオールを用いて製造した
ポリウレタンフォームの湿熱圧縮永久歪が不十分であ
る。また、60重量%を超えると、ポリマー粒子の分散
安定性が低下する傾向を示す。以上のビニルモノマー
は、共重合体として用いることもできるが、各々のビニ
ルモノマー重合体の同重量比でのブレンド系で目的に供
することもできる。
のビニルモノマーをポリオール中で重合させて生成した
ビニルポリマーの微粒子を含むものでも、又はポリオー
ル以外の溶媒中でビニルモノマーを重合させてビニルポ
リマーの粒子を単離し、これを所定量のポリオールに分
散したもの、あるいは単離せずに生成したビニルポリマ
ーを含む反応混合物をポリオールに加えて、反応溶媒を
留去して得られるものであってもよい。特にポリオール
中でビニルモノマーを重合させて得られるポリマー分散
ポリオールが好ましい。
して、通常、ラジカルを発生して重合を開始するラジカ
ル開始剤が用いられる。具体的には、2,2’−アゾビ
スイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−
ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−
メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロ
ヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス
(2,4,4−トリメチルペンタン)、ジメチル−2,
2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,
2’−アゾビス[2−(ヒドロキシメチル)プロピオニ
トリル]、1,1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−
フェニルエタン)等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキ
シド、ジベンゾパーオキシド、ジクミルパーオキシド、
ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート、ラウロイルパーオキシド等の過酸化物、過
硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム
等の過硫酸塩、過ホウ酸塩、過コハク酸塩等が挙げられ
る。これらの開始剤を2種以上併用しても良い。重合開
始剤の使用量は、通常ビニルモノマーに対して、0.1
〜10.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量%で
ある。
マー、重合開始剤、必要により連鎖移動剤、分散安定化
剤、溶媒等を使用して重合反応を行いポリマー分散ポリ
オールを製造する。その製造方法は、バッチ式、連続式
どちらの重合反応でも行うことができる。重合温度は触
媒の種類に応じて決められるが、触媒の分解温度以上、
好ましくは60〜200℃、更に好ましくは80〜16
0℃で行う。また、重合反応は加圧系でも大気圧下でも
行うことができる。通常は、ポリオール、ビニルモノマ
ー、重合開始剤、必要により使用する連鎖移動剤、分散
安定化剤、溶媒等からなる混合液をなるべく均一な速度
で反応器へ装入し、重合する。
連鎖移動剤を用いることができる。具体的には、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、
1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プ
ロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ペン
タノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−
メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノー
ル、3−メチル−2−ブタノール、ヘキシルアルコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール等の脂
肪族アルコール類、ドデシルメルカプタン、メルカプト
エタノール等のメルカプタン類、四塩化炭素、四臭化炭
素、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、トリエチル
アミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N,
N−ジエチルエタノールアミン、N−メチルモルホリ
ン、N−エチルモルホリン等の脂肪族第3級アミン、メ
タリルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリ
ウム、トルエン、キシレン、アセトニトリル、ヘキサ
ン、ヘプタン、ジオキサン、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、N,N−ジメチルホルムアミド等が挙げら
れる。連鎖移動剤の使用量は、ポリオールとビニルモノ
マーの全量に対して、0.01〜30.0重量%、好ま
しくは0.05〜20重量%、更に好ましくは0.1〜
10.0重量%の範囲である。
的で、分散安定化剤の存在下に重合を行うことも可能で
ある。このような分散安定化剤として特公昭49−46
556号公報に記載されているような炭素−炭素不飽和
結合含有ポリエステルポリオールやアクリル基、メタク
リル基、アリル基等を末端に有する変性ポリオール等が
挙げられる。また、実質的に炭素−炭素不飽和結合を含
有しない高分子量ポリオキシアルキレンポリオールやポ
リエステルエーテルポリオールも使用できる。
が、適当な溶媒の存在下に行うことにより、ポリマー粒
子の凝集による大粒径化が抑制できる。また、ビニルモ
ノマーが固体の時は、それを溶解する目的で使用でき
る。溶媒として使用できるものには、連鎖移動剤として
の効果を示すものもある。好ましい溶媒としては、トル
エン、キシレン等の炭化水素類、水、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等の極性化合物類、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール等の炭素数1
〜4の脂肪族アルコール類等から選ばれる1種以上の単
独、又は混合物であり、好ましくは水、炭素数1〜4の
脂肪族アルコールから選ばれる1種以上である。
が、重合後に留去するためできるだけ少量であることが
好ましい。本発明では、得られるポリマー分散ポリオー
ル100重量部に対して、0.1〜100重量部を使用
することが好ましい。
リオールはそのままポリウレタン等の原料として使用で
きるが、未反応モノマー、触媒の分解生成物や連鎖移動
剤、溶媒等を減圧下に留去した後に使用することが好ま
しい。本発明のポリマー分散ポリオールに含まれるビニ
ルポリマーの濃度は、得られたポリマー分散ポリオール
100重量%あたり5〜50重量%である。
るビニルポリマーの平均粒子径は、ビニルポリマーの分
散安定性とポリウレタンの物性に与える影響の観点か
ら、0.01〜10μmであることが好ましい。このよ
うな粒径にするには、前記の連鎖移動剤、分散安定化
剤、連鎖移動剤の種類と使用量、モノマーの重量組成比
等を適宜調整することで行うことができる。
ウレタンの原料として使用する場合、ポリマー分散ポリ
オール同士混合して、又は従来公知のポリマー分散ポリ
オールと混合して、又は前記のようなポリオールで希釈
しても使用することができる。本発明のポリウレタン樹
脂は、上記のポリマー分散ポリオール又は前記のような
ポリオールで希釈したポリマー分散ポリオールとポリイ
ソシアナートとを触媒及び必要によりその他の助剤の存
在下に反応させて得られるものであり、可塑剤、安定
剤、着色剤等のその他の助剤の存在下に得られるポリウ
レタン樹脂も含まれる。
方法により、原料として使用するポリオールの平均水酸
基価を選択できる。軟質ポリウレタンフォーム用には、
平均水酸基価10〜100mgKOH/gのポリオール
が好ましく、硬質ポリウレタンフォーム用には、平均水
酸基価100〜600mgKOH/gのポリオールが好
ましい。更に、軟質ポリウレタンフォームとしては、モ
ールドで成型する成型温度別に、高弾性モールドフォー
ム(コールドキュアフォーム)用には、10〜50mg
KOH/gが好ましく、ホットキュアモールドフォーム
用には、30〜80mgKOH/gが好ましい。また、
スラブフォーム用には、20〜100mgKOH/gが
好ましい。
のいずれのポリウレタンフォームにも使用し得るが、特
に、軟質ポリウレタンフォーム用途が好ましい。以下
に、本発明の難燃性軟質ポリウレタンフォームについて
詳しく説明する。従来のポリウレタンフォームはFMV
SS 302(米国自動車安全基準)試験法による燃焼
速度が50〜80mm/分、あるいはそれ以上である。
本発明の難燃性ポリウレタンフォームは、それ以下の燃
焼速度、特に0〜30mm/分のものであり、該試験に
合格する。その他、日本工業規格JIS D 1201
の水平燃焼試験法でA標線までに消火するか、50mm
以内に消火し且つ60秒以内に消火する自己消火性であ
る。また、本発明の難燃性ポリウレタンフォームは、J
IS D 1201に記載のある難燃指数測定法に準じ
て測定した酸素指数、すなわち23±2℃の常温での燃
焼に必要な最低酸素濃度が18%以上、すなわち酸素指
数が18以上である。更に、本発明の難燃性ポリウレタ
ンフォームは、温度50℃、湿度95%RHである以外
はJIS K 6401に準じて測定した湿熱圧縮永久
歪が20%以下である。
ンの製造において通常使用される公知のものがすべて使
用できる。例えば、2, 4−トリレンジイソシアナー
ト、2,6−トリレンジイソシアナート、これら有機ポ
リイソシアナートの80/20重量比(TDI−80/
20)、65/35重量比(TDI−65/35)の異
性体混合物、多官能性タールを含有する粗製トリレンジ
イソシアナート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アナート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアナー
ト、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアナート、ジ
フェニルメタンジイソシアナートの任意の異性体混合
物、3核体以上の多官能性タールを含有する粗製MDI
(ポリメリックMDI)、トルイジンジイソシアナー
ト、キシリレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイ
ソシアナート、及びこれらの有機ポリイソシアナートの
カルボジイミド変性体、ビュレット変性体、又は、これ
らをポリオール、モノオール単独で又は併用して変性し
たプレポリマー等が挙げられる。上記のポリイソシアナ
ートは任意の割合で混合して用いることもできる。ポリ
イソシアナートと活性水素化合物との当量比は、特に限
定されるものではないが、ポリイソシアナート中のNC
Oとポリマー分散ポリオール、水、架橋剤等の活性水素
を基準にして、NCO/H(活性水素)が0.50〜
3.0の範囲が好ましい。
ペンタン、n−ペンタン、i−ペンタン等の低沸点炭化
水素類、HFC−245fa等のハイドロフルオロカー
ボン類、フッ素化エーテル類、パーフルオロカーボン類
等ポリウレタンフォームの製造に通常使用される発泡剤
を使用できる。好ましくは水である。
常使用されるものをすべて使用できる。例えば、アミン
系触媒としては、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメ
チルヘキサメチレンジアミン、N−メチルモルホリン、
N−エチルモルホリン、ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、ビス[2−(ジメチルアミノ)エチル]エーテル、
トリエチレンジアミン、トリエチレンジアミンの塩等、
有機金属系触媒としては、酢酸錫、オクチル酸錫、オレ
イン酸錫、ラウリル酸錫、ジブチル錫ジアセテート、ジ
ブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジクロリド、オクタ
ン酸鉛、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン
酸コバルト等が挙げられる。これらの触媒は、任意に混
合して用いることもでき、その使用量は、活性水素化合
物100重量部に対して、0.0001〜10.0重量
部である。
剤であり、例えば、日本ユニカー社製のL−520、L
−532、L−540、L−544、L−550、L−
3600、L−3601、L−5305、L−530
7、L−5309等、東レ・ダウコーニング社製のSR
X−253、SRX−274C、SF−2961、SF
−2962等、信越シリコーン社製のF−114、F−
121、F−122、F−220、F−230、F−2
58、F−260B、F−317、F−341、F−6
01、F−606等、東芝シリコーン社製のTFA−4
200、TFA−4202等が挙げられる。これらの整
泡剤は任意に混合して用いることもでき、その使用量
は、活性水素化合物100重量部に対して0.1〜10
重量部である。
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール等のポリオール、トリエタノールアミン、
ジエタノールアミン等のアルカノールアミン類、エチレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテト
ラミン等の脂肪族ポリアミン、アニリン、2,4−トリ
レンジアミン、2,6−トリレンジアミン等の芳香族ポ
リアミン、及びこれらの活性水素化合物にエチレンオキ
シド、プロピレンオキシド等を付加して得られる水酸基
価200mgKOH/g以上の化合物である。その他、
ハイドロキノン、レゾルシン、アニリン等にエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド等を付加して得られる水酸
基価200mgKOH/g以上の化合物も使用できる。
ールで希釈したポリマー分散ポリオール、触媒及びポリ
イソシアナートを所定のNCOと活性水素化合物中の活
性水素の当量比に合わせて計量し、攪拌混合した後、減
圧下に脱泡する。反応液を所定の温度、例えば、30〜
100℃に温度調節された型に注入し、所定の温度、例
えば、60〜200℃のオーブンで所定の時間、例え
ば、1〜3日間硬化させ、ポリウレタン樹脂を脱型して
所望のポリウレタン樹脂を得る。
ポリオールで希釈したポリマー分散ポリオール、発泡
剤、触媒、整泡剤及び架橋剤等の助剤の所定量を混合し
たレジン液を調整し、所定の温度、例えば、20〜30
℃に調整する。ポリイソシアナートを所定のNCOとレ
ジン液中の活性水素の当量比に合わせて計量し、所定の
温度、例えば、20〜30℃に調整する。その後、レジ
ン液とポリイソシアナートを急速混合し、フリー発泡さ
せたり、あるいは、所定の温度、例えば、30〜70℃
に温度調節された型に注入する。反応液が十分発泡した
後、又は型内に発泡充填後、必要により所定の温度、例
えば、60〜200℃のオーブンで所定の時間、例え
ば、1〜20分硬化させ、ポリウレタンフォームを脱型
し、必要によりフォームをクラッシングしてセルを連通
化し、所望のポリウレタンフォームを得る。
の数字は原則として、重量部を表す。 実施例1〜23及び比較例1〜13 (ポリマー分散ポリオール製造例)以下に示す原料を使
用した。 ポリオールA:KOH触媒存在下、グリセリンにプロピ
レンオキシドを付加させ、ついでエチレンオキシドを付
加させた水酸基価33mgKOH/gのポリエーテルポ
リオール(EO含量14重量%)。 ポリオールB:KOH触媒存在下、グリセリンにプロピ
レンオキシドを付加させ、ついでエチレンオキシドを付
加させ、更にプロピレンオキシドを付加させた水酸基価
56mgKOH/gのポリエーテルポリオール(EO含
量5.5重量%)。 分散安定化剤A:ポリオールAに無水コハク酸、次いで
エチレンオキシドを反応させた水酸基価29mgKOH
/gのポリエステルエーテルポリオール。 ビニルモノマー: (A) AAM:アクリルアミド MAAM:メタクリルアミド DMAAM:N,N−ジメチルアクリルアミド IPAAM:イソプロピルアクリルアミド (B) アクリロニトリル (C) St:スチレン MMA:メチルメタクリレート BA:ブチルアクリレート SA:ステアリルアクリレート VL:ビニルラウレート(ラウリン酸ビニル) DMAEMA:ジメチルアミノエチルメタクリレート 溶媒: IPA:イソプロピルアルコール 水:イオン交換水 連鎖移動剤: TEA:トリエチルアミン 開始剤: AIBN:2,2’−アゾビスイソブチロニトリル
A又はB10部をコンデンサー付き重合槽に仕込み、イ
カリ型攪拌翼を400rpmで攪拌しながら、90℃に
昇温した。ポリオールAの残り、モノマー、溶媒、開始
剤、必要に応じて加える連鎖移動剤、分散安定化剤の均
一な混合物を2時間かけて均一な速度で装入し、90℃
に保ったまま更に1時間攪拌した。未反応のモノマー及
び開始剤、開始剤の分解物、溶媒を5mmHgの減圧
下、120℃で除去し、表2〜7に記載のポリマー分散
ポリオールを得た。
ポリウレタン用ポリエーテル試験方法に準じ、B型粘
度計で測定した。
分散ポリオールの他に以下に示す原料を使用した。ポリ
イソシアナートA:M−200 三井化学社製品で、ポ
リメリックMDI(NCO%=31.3) 触媒A:トリエチレンジアミンの16.5重量%ジプロ
ピレングリコール溶液ポリマー分散ポリオール100g
を500mlポリカップに秤量し、ポリイソシアナート
A(ポリメリックMDI)のNCO/H(ポリマー分散
ポリオール中の活性水素)のモル比が1.05になる量
と触媒A0.03gを加え、攪拌機(300rpm)で
3分間攪拌し、10mmHgの減圧下に混合液を15分
間脱泡した。アルミ製モールド(直径30mm×深さ1
2mmの円筒型及び200mm×200mm×1mmの
シート型)に混合液を流し込み、窒素雰囲気下、80
℃、48時間硬化させた後、脱型し、ポリウレタン樹脂
を得た。得られたポリウレタン樹脂の物性を表2〜7に
記載する。
拠して測定した。 湿熱圧縮永久歪:上記円筒型で作製したポリウレタン樹
脂サンプルについて、温度70℃、湿度95%RHであ
る以外は、JIS K 6401に準じ、測定した。 酸素指数:上記シート型で作製したポリウレタン樹脂サ
ンプルについて、JISD 1201の難燃指数測定法
に準じ、23±2℃での燃焼に必要な最低酸素濃度を測
定した。
13より、ビニルモノマー(A)が5〜80重量%であ
るポリマー分散ポリオールから得られるポリウレタン樹
脂は、燃焼性が改善されることがわかる。実施例1〜2
3のポリウレタン樹脂の酸素指数は、いずれも18.6
以上である。比較例1〜5、13より、ビニルモノマー
中の(A)が5重量%未満だと、ポリウレタン樹脂の難
燃性に効果を示さないことがわかる。比較例1〜5、1
3の酸素指数は18.0未満である。
ビニルモノマー中の(A)が80重量%を越えると湿熱
圧縮永久歪が悪化し、ポリウレタン樹脂の耐久性が劣る
ことがわかる。実施例1〜23の湿熱圧縮永久歪はいず
れも7%以下であるのに対し、比較例7〜10の湿熱圧
縮歪は14〜17%である。また、比較例11より、ビ
ニルモノマー中の(A)が5〜80重量%であり、か
つ、(C)が0重量%である場合、すなわちビニルモノ
マーがアクリルアミドとアクリロニトリルのみからなる
ポリマー分散ポリオールから得られるポリウレタン樹脂
は、湿熱圧縮永久歪が悪化(12.0%)することがわ
かる。また、比較例12より、ビニルモノマー中の
(A)が5〜80重量%であり、かつ、(C)の内のビ
ニルモノマーC−2が1重量%未満である場合、湿熱圧
縮永久歪が改良されないことがわかる。
マー分散ポリオールの他に以下に示す原料を使用した。 ポリイソシアナートB:TM−20 三井化学社製品で
2,4−トリレンジイソシアナートと2,6−トリレン
ジイソシアナートとの80:20重量比の混合物80部
とポリメリックMDI M−200(三井化学社製品)
20部からなるポリイソシアナート(NCO%=44.
9) ポリイソシアナートC:T−80 三井化学社製品で、
2,4−トリレンジイソシアナートと2,6−トリレン
ジイソシアナートとの80:20重量比の混合物である
ポリイソシアナート(NCO%=48.3) 架橋剤:KL−210 三井化学社製品で水酸基価83
0mgKOH/gのアミン系架橋剤 触媒B:Minico L−1020 活材ケミカル社
製品でアミン系触媒 触媒C:Niax A−1 ARCO社製品でアミン系
触媒 触媒D:スタナスオクトエート(オクチル酸第一スズ) 整泡剤A:SRX−274C 東レ・ダウコーニング社
製品でシリコーン整泡剤 整泡剤B:L−520 日本ユニカー社製品でシリコー
ン整泡剤 高弾性モールド(コールドキュア)フォームの製造例 以下に示す7成分を混合しレジン液を調整した。 ポリオールA 50部 ポリマー分散ポリオール 50部 架橋剤 3.0部 水 3.4部 触媒B 0.4部 触媒C 0.1部 整泡剤A 1.0部
の経時安定性を目視で確認した。その結果を表2〜7に
示した。次いで、ポリイソシアナートB(TM−20)
をNCO/H(レジン液中の活性水素)のモル比が1.
05になる量を計量し、23℃に温度調整した。上記レ
ジン液とポリイソシアナートを、6秒間攪拌混合した
後、予め60℃に温度調整しておいた内寸(縦:横:深
さ)比4:4:1のアルミ製モールドへ注入し、ふたを
閉めて発泡させた。100℃の熱風オーブン中で5分間
加熱硬化させた後、フォームをモールドから取り出し、
クラッシングした。24時間後に測定したフォームの物
性を実施例1〜22及び比較例1〜12に示す。
O/H(レジン液中の活性水素)のモル比が1.10に
なるよう計量したポリイソシアナートC(T−80)を
25℃に温度調整した。両液を素早く攪拌混合し、内寸
(縦:横:深さ)比2:2:1のブローボックスへ注入
し、発泡させた。120℃の熱風オーブン中で10分間
加熱硬化させた。24時間後に測定したフォームの物性
を実施例23及び比較例13に示す。
定した。 独立気泡性:脱型直後のフォームをクラッシングする前
に、触感により判定し、独立気泡性の弱い順からS、S
M、M、ML、LLの記号で示した。 密度:JIS K 6401 オーバーオール:サンプル切り出し前の全スキン付き密
度 コア:サンプル切り出し後、スキンなし密度 硬度:JIS K 6401 引張強度:JIS K 6402 伸び:JIS K 6402 反発弾性:JIS K 6401 コア:測定面のスキンなし 湿熱圧縮永久歪:温度50℃、湿度95%RHである以
外は、JIS K 6401に準拠した。 燃焼性:米国自動車安全基準FMVSS 302に準
じ、燃焼速度mm/分で示した。 酸素指数:JIS D 1201の難燃指数測定法に準
じ、23±2℃での燃焼に必要な最低酸素濃度を測定し
た。 通気性:JIS L 1004に準じて測定した。
ビニルモノマー中の(A)が80重量%を超えるポリマ
ー分散ポリオールから調整したレジン液の貯蔵安定性は
悪化することがわかる。比較例6〜10のレジン液から
はフォームが製造できなかった。
り、ビニルモノマー中の(A)が5〜80重量%である
ポリマー分散ポリオールから得られるポリウレタンフォ
ームは、燃焼性が改善されることがわかる。燃焼性が0
mm/分とは、実質的に不燃であったことを示す。ま
た、実施例1〜23の酸素指数は、いずれも18.5以
上である。
/St系、MMA系ポリマー分散ポリオールから得られ
るポリウレタンフォームは、サンプルが全焼してしまっ
た。比較例4、5より、ビニルモノマー中の(A)が5
重量%未満だと、フォームの難燃性に効果を示さないこ
とがわかる。比較例1〜5、13の酸素指数は18.0
未満である。
(A)が5〜80重量%であり、かつ、(C)が0重量
%である場合、すなわちビニルモノマーがアクリルアミ
ドとアクリロニトリルのみからなるポリマー分散ポリオ
ールから得られるポリウレタンフォームは、独立気泡性
が強く、フォーム成形性が劣ると共に、湿熱圧縮永久歪
が悪化(33%)することがわかる。また、比較例12
より、ビニルモノマー中の(A)が5〜80重量%であ
り、かつ、(C)の内のビニルモノマーC−2が1重量
%未満である場合、湿熱圧縮永久歪が改良されない(2
9%)ことがわかる。実施例1〜23の湿熱圧縮永久歪
は7〜20%である。
て貯蔵安定性に優れたレジン液を調整でき、それから製
造されるポリウレタン樹脂及びポリウレタンフォームは
難燃性であり、耐久性に優れる。
Claims (19)
- 【請求項1】 ポリオール中にビニルポリマーが分散し
たポリマー分散ポリオールであって、ビニルポリマー
が、一般式(1) CH2 =CR1 CONR2 R3 (1) (式中、R1 、R2 及びR3 は、水素原子又は炭素数1
〜10の炭化水素基を示す)で表されるアクリルアミド
化合物(A) 5〜80重量%、アクリロニトリル及びメタ
クリロニトリルから選ばれた少なくとも一種のモノマー
(B)0〜70重量%、(A)及び(B)と共重合性の
ビニルモノマー(C)0〜95重量%を含み、(B)と
(C)の合計が95〜20重量%であり、但し、(C)
が0重量%であるときは(A)が一般式(2) CH2 =CR4 CONR5 R6 (2) (式中、R4 、R5 及びR6 は、水素原子又は炭素数1
〜10の炭化水素基を示し、R5及びR6は同時に水素原
子ではない)で表されるアクリルアミド誘導体を含むビ
ニルモノマーの重合体であり、且つ、ビニルポリマー5
〜50重量%を含むことを特徴とするポリマー分散ポリ
オール。 - 【請求項2】 アクリルアミド化合物(A)が、アクリ
ルアミド及びメタクリルアミドから選ばれた少なくとも
一種の化合物、及び前記一般式(2)で表されるアクリ
ルアミド誘導体である請求項1記載のポリマー分散ポリ
オール。 - 【請求項3】 一般式(2)で表されるアクリルアミド誘
導体が、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジ
メチルアミノメチルアクリルアミド、N,N−ジメチル
アミノプロピルアクリルアミド、N−イソプロピルアク
リルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド及びN,
N−ジメチルメタクリロイルアミドよりなる群から選ば
れた少なくとも一種の化合物である請求項2記載のポリ
マー分散ポリオール。 - 【請求項4】 前記(A)及び(B)と共重合性のビニ
ルモノマー(C)が、(i) 芳香族ビニルモノマー、(ii)
一般式(3)で表される化合物、 CH2 =CR7 −COO−R8 (3) (iii) 一般式(4)で表される化合物、 CH2 =CR9 −OCO−R10 (4) (iv) 一般式(5)で表される化合物、 CH2 =CR11−COO−R12−NR13R14 (5) (一般式(3)〜(5)中、R7 、R9 及びR11は、水
素原子又はメチル基、R8 及びR10は炭素数1〜20の
アルキル基、R12は炭素数1〜6のアルキレン基、R13
及びR14は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基であ
り、同時に水素原子ではない。)、及び(v) 一般式
(3)及び一般式(5)を除くアクリルエステル又はメ
タクリルエステル、よりなる群から選ばれた少なくとも
一種の化合物である請求項1記載のポリマー分散ポリオ
ール。 - 【請求項5】 前記(A)及び(B)と共重合性のビ
ニルモノマー(C)が、芳香族ビニルモノマー5〜60
重量%を含む請求項1記載のポリマー分散ポリオール。 - 【請求項6】 前記(A)及び(B)と共重合性のビニ
ルモノマー(C)が、芳香族ビニルモノマー5〜60重
量%、並びに前記一般式(3)〜(5)で表される化合
物、及び、一般式(3)及び(5)を除くアクリルエス
テル又はメタクリルエステル化合物からなる群から選ば
れた少なくとも一種の化合物を含み、且つ該化合物とア
クリロニトリル及びメタクリロニトリルから選ばれた少
なくとも一種の化合物(B)との合計量が15〜90重
量%である請求項1記載のポリマー分散ポリオール。 - 【請求項7】 芳香族ビニルモノマーが、スチレンであ
る請求項5記載のポリマー分散ポリオール。 - 【請求項8】 芳香族ビニルモノマーが、スチレンであ
る請求項6記載のポリマー分散ポリオール。 - 【請求項9】 一般式(3)で表される化合物が、メチ
ルメタクリレート及びブチルメタクリレートから選ばれ
た少なくとも一種の化合物である請求項4記載のポリマ
ー分散ポリオール。 - 【請求項10】 一般式(3)で表される化合物が、メ
チルメタクリレート及びブチルメタクリレートから選ば
れた少なくとも一種の化合物である請求項6記載のポリ
マー分散ポリオール。 - 【請求項11】 一般式(3)及び(5)で表される化
合物を除くアクリルエステル又はメタクリルエステル化
合物が、グリシジルメタクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート及びヒドロキシプロピルメタクリレート
からなる群から選ばれた少なくとも一種の化合物である
請求項4記載のポリマー分散ポリオール。 - 【請求項12】 一般式(3)及び(5)で表される化
合物を除くアクリルエステルまたはメタクリルエステル
化合物が、グリシジルメタクリレート、ヒドロキシエチ
ルメタクリレート及びヒドロキシプロピルメタクリレー
トからなる群から選ばれた少なくとも一種の化合物であ
る請求項6記載のポリマー分散ポリオール。 - 【請求項13】 前記(A)及び(B)と共重合性のビ
ニルモノマー(C)が、スチレン0〜5重量%未満、及
びスチレン以外のモノマーを含み、且つ、(C)の中の
スチレン以外のモノマーとアクリロニトリル及びメタク
リロニトリルから選ばれた少なくとも一種のモノマー
(B)との合計が20〜95重量%である請求項1記載
のポリマー分散ポリオール。 - 【請求項14】 前記(A)及び(B)と共重合性のビ
ニルモノマー(C)が、スチレン0〜5重量%未満、一
般式(3)〜(5)で表される化合物、及び、一般式
(3)及び一般式(5)で表される化合物を除くアクリ
ルエステルまたはメタクリルエステルを含み、且つ、一
般式(3)〜(5)で表される化合物、一般式(3)及
び一般式(5)で表される化合物を除くアクリルエステ
ルまたはメタクリルエステル、及び、アクリロニトリル
及びメタクリロニトリルから選ばれた少なくとも1種の
モノマー(B)との合計が20〜95重量%である請求
項2記載のポリマー分散ポリオール。 - 【請求項15】 アクリルアミド化合物(A)が、アク
リルアミド及びメタクリルアミドから成る群から選ばれ
た少なくとも一種の化合物であり、(C)が、一般式
(3)、(4)及び(5)で表される少なくとも一種の
化合物1〜60重量%、及びスチレン0〜5重量%を含
み、且つ、一般式(3)〜(5)で表される化合物及び
スチレンの両者を除く化合物(C)、及びアクリロニト
リル及びメタクリロニトリルから選ばれた少なくとも1
種の化合物(B)との合計が19〜94重量%である請
求項1記載のポリマー分散ポリオール。 - 【請求項16】 ポリマー分散ポリオールが、ポリオー
ル中で一般式(1)で表されるアクリルアミド化合物
(A)、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルから
選ばれた少なくとも一種のモノマー(B)並びに(A)
及び(B)と共重合性のビニルモノマー(C)を含むモ
ノマーを重合して得られる請求項1記載のポリマー分散
ポリオール。 - 【請求項17】 ポリオールが、平均官能基数1〜8、
水酸基価10〜600mgKOH/gであるポリオキシ
アルキレンポリオール、ポリエステルポリオール及びポ
リエステルエーテルポリオールから選ばれた少なくとも
一種のポリオールである請求項1記載のポリマー分散ポ
リオール。 - 【請求項18】 活性水素化合物とポリイソシアナート
とを反応させて得られるポリウレタン樹脂において、活
性水素化合物が請求項1〜17のいずれかに記載のポリ
マー分散ポリオールである難燃性ポリウレタン樹脂。 - 【請求項19】 触媒、整泡剤、発泡剤の存在下、活性
水素化合物とポリイソシアナートとを反応させて得られ
るポリウレタンフォームにおいて、活性水素化合物が請
求項1〜17のいずれかに記載のポリマー分散ポリオー
ルである難燃性ポリウレタンフォーム。
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-
1998
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