JPH1149642A - 粉体含有化粧料 - Google Patents
粉体含有化粧料Info
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- JPH1149642A JPH1149642A JP9220731A JP22073197A JPH1149642A JP H1149642 A JPH1149642 A JP H1149642A JP 9220731 A JP9220731 A JP 9220731A JP 22073197 A JP22073197 A JP 22073197A JP H1149642 A JPH1149642 A JP H1149642A
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Abstract
れがよく、皮膚に対する付着性,皮膚上での伸びが良好
で、滑らかな使用感を有し、且つ自然な仕上がりの得ら
れる粉体含有化粧料を得る。 【解決手段】 体質顔料,着色顔料,白色顔料,真珠光
沢顔料,有機高分子粉体及びこれらの表面処理又は表面
被覆粉体より選択した1種又は2種以上と、硫化モリブ
デン微粒子粉体,硫化タングステン微粒子粉体,セレン
化モリブデン微粒子粉体及びセレン化タングステン微粒
子粉体より選択した1種又は2種以上を含有させる。硫
化モリブデン等の微粒子粉体として中空微粒子粉体を用
いると、特に好ましい効果が得られる。
Description
れ、指や化粧塗布具へのとれがよく、皮膚に対する付着
性,皮膚上での伸びが良好で、滑らかな使用感を有し、
且つ自然な仕上がりの得られる粉体含有化粧料に関す
る。さらに詳しくは、体質顔料,着色顔料等より選択し
た1種又は2種以上と、硫化モリブデン微粒子粉体,硫
化タングステン微粒子粉体,セレン化モリブデン微粒子
粉体及びセレン化タングステン微粒子粉体より選択した
1種又は2種以上を含有して成る粉体含有化粧料に関す
る。
蔽力の制御,伸展性,付着性といった使用性や光沢の調
整、保型性の付与といった目的で、マイカ,タルク,カ
オリン,炭酸カルシウム,無水ケイ酸等の体質顔料、ベ
ンガラ,黄酸化鉄,黒酸化鉄,群青,紺青等の着色顔
料、酸化チタン,酸化亜鉛等の白色顔料、雲母チタン,
オキシ塩化ビスマス等の真珠光沢顔料等が配合される。
の相互作用により凝集が生じて、化粧料中における分散
性が低下したり、化粧料中で析出したりすることがあっ
た。また、粉体の種類や形状,粒子径によっては、指や
化粧塗布具へのとれが悪かったり、皮膚に対する付着性
や皮膚上での伸びが悪かったり、ざらつき等不快な使用
感を生じたり、隠蔽力に劣ったり、或いは逆に化粧料を
塗布した後厚ぼったい感じを与えたりすることがあっ
た。もっとも、かかる問題を解消するべく、目的に応じ
て、顔料,粉体粒子の形状や大きさを種々制御したり、
表面処理を行ったりして化粧料中に配合する試みもなさ
れているが、前記した点をすべて改善することは困難で
あった。
は、従来の粉体を含有する化粧料の有する上記の問題点
をすべて解決し、粉体の分散性に優れ、指や化粧塗布具
へのとれがよく、皮膚に対する付着性,皮膚上での伸び
が良好で、滑らかな使用感を有し、且つ自然な仕上がり
の得られる粉体含有化粧料を得ることを目的とした。
め種々検討した結果、金属ジカルコゲニドのうち、硫化
モリブデン,硫化タングステン,セレン化モリブデン,
セレン化タングステンの各微粒子粉体の1種又は2種以
上を、体質顔料,着色顔料,白色顔料,真珠光沢顔料,
有機高分子粉体及びこれらの表面処理又は表面被覆粉体
より選択した1種又は2種以上とともに化粧料に含有さ
せることにより、良好な粉体分散性と、優れた皮膚付着
性,皮膚上での伸び,使用感、及び自然な仕上がりが得
られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
して汎用されているが、その微粒子粉体を体質顔料,着
色顔料等より選択した1種又は2種以上とともに化粧料
に含有させて、上記課題を解決する点については、これ
まで全く開示されていない。
ゲニドのうち硫化モリブデン微粒子粉体,硫化タングス
テン微粒子粉体,セレン化モリブデン微粒子粉体,セレ
ン化タングステン微粒子粉体を用いる。これら微粒子粉
体は、粒子径10〜200nm程度のものが好ましく、
前記金属ジカルコゲニド粉体より造粒して調製すること
ができる。また前記金属ジカルコゲニドの中空微粒子粉
体を用いると、通気性や吸湿吸油性を付与することがで
き、特に好ましい。これら中空微粒子状の金属ジカルコ
ゲニドは、R.Tenne等やY.Feldman等に
より報告された気相法又は固相-気相反応法(Natu
re 360 444-445 (1992),Science 267 222-22
5 (1995))により調製することができる。化粧料へは、
前記金属ジカルコゲニド微粒子粉体及び中空微粒子粉体
より1種又は2種以上を選択して含有させる。化粧料全
量当たりの含有量としては、0.1〜40.0重量%程
度が適切である。
は、マイカ,タルク,カオリン,炭酸カルシウム,炭酸
マグネシウム,無水ケイ酸,酸化アルミニウム,硫酸バ
リウム等が挙げられ、これらの他に、合成フッ素金雲母
等の合成マイカも用いることができる。
は、ベンガラ,黄酸化鉄,黒酸化鉄,酸化クロム,群
青,紺青,カーボンブラック等が、白色顔料としては酸
化チタン,酸化亜鉛が、真珠光沢顔料としては酸化チタ
ン被覆雲母(雲母チタン)が挙げられる。紫外線遮断効
果に優れる微粒子状の酸化チタン及び酸化亜鉛も好適に
使用できる。
しては、ポリエチレン末,ポリメタクリル酸メチルパウ
ダー,ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタク
リレート積層末,ナイロンパウダー等が挙げられる。
料,着色顔料等のシリコーン処理物、フッ素樹脂処理物
などの表面処理粉体、及び酸化チタン被覆ナイロンパウ
ダー,酸化鉄被覆ナイロンパウダー等の表面被覆粉体を
も使用することができる。
顔料等より1種又は2種以上を選択して化粧料に含有さ
せる。これらは化粧料全量中、0.1〜99.0重量%
程度含有され得る。
乳液,クリーム,マッサージ剤,パック等、液状,乳液
状,ゲル状,クリーム状の皮膚化粧料、メイクアップベ
ースローション、メイクアップベースクリーム、油性,
乳化型,ケーキ型等のファンデーション、固形,軟膏
型,スティック型,乳化型等のアイカラー及びチークカ
ラー、スティック型或いは軟膏型等の口紅、固形或いは
液状のアイカラー及びマスカラ、ケーキ型或いはスティ
ック型のまゆずみ、ネイルエナメル、粉おしろい、固形
おしろい等として提供され得る。
は、油脂類,アルコール類,界面活性剤,保湿剤,抗炎
症剤,美白剤,細胞賦活剤,紫外線吸収剤,防菌防黴
剤,色素類,香料等、一般的な化粧料用原料を含有させ
ることができる。
詳細に説明する。
して(9)と混合し、均一とした後、(4)〜(6)を混合,分
散する。
し、70℃に保つ。一方、(6)〜(9)の水相成分を混合,
加熱して均一とし、70℃とする。この水相成分に前記
油相成分を攪拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却後
(10)〜(12)を添加,分散する。
て添加し、次いで(6)〜(9)を分散し、攪拌しながら(3)
を加えて増粘させる。
(3)に(4)〜(6)を添加して溶解し、前記水相に添加す
る。次いで(8)〜(11)を添加し分散させる。
してホモジナイザーにより分散し、70℃とする。一
方、(6)〜(8)の水相成分を混合,加熱溶解して70℃と
する。この水相を前記油相にホモジナイザー処理を行い
ながら添加して乳化し、冷却後(10),(11)を添加し、分
散或いは混合する。
均一とする。一方(5)〜(8)の水相成分を混合し、加熱,
溶解して均一とし、これに(9)〜(13)の顔料を添加し、
ホモミキサーにて均一に分散させ、75℃とする。この
水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて乳
化した後冷却し、40℃にて(14)を添加,混合する。
均一とする。一方(6)〜(9)の水相成分を混合し、加熱,
溶解して均一とし、これに(10)〜(16)の顔料を添加し、
ホモミキサーにて均一に分散させ、75℃とする。この
水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて乳
化した後冷却し、40℃にて(17)を添加,混合する。
とする。これにあらかじめ混合した(10)〜(17)の顔料成
分を加え、ロールミルで混練する。混練物を再融解し、
ゆっくり攪拌して泡を浮上させ、次いで冷却し、60℃
で(18)を添加,混合し、容器に流し込んで放冷,固化す
る。
後、高速ブレンダーに移し、あらかじめ混合した(10)〜
(14)を添加して均一に混合する。これを粉砕機で処理
し、ふるいを通して粒度をそろえた後、金皿に充填し、
圧縮成型する。
した後、高速ブレンダーに移し、あらかじめ混合した(1
1)〜(15)を添加して均一に混合する。これを粉砕機で処
理し、ふるいを通して粒度をそろえた後、金皿に充填
し、圧縮成型する。
〜(14)を加え、ロールミルで練り均一に分散させた後、
再融解して(15)を加え、脱泡してから型に流し込み、急
冷して固化させる。次いで型から取り出し、容器に装填
し、スティックの外観を整えてからフレーミングする。
(11)を噴霧して加え、均一に混合し、ふるいを通した後
金皿に充填し、圧縮成型する。
し、これにあらかじめ混合,均一化した(10)〜(13)を添
加,混合し、金皿に充填して圧縮成型する。
散,ゲル化させる。一方(1)〜(5)を混合,加熱溶解し
て、(8)〜(10)を加えた後冷却してロールミルで練り、
再加熱して溶解した中に、前記ゲルと(6)の残部を加
え、攪拌しながら冷却する。
を添加し、コロイドミルを通して分散させる。これに
(1)を加え、均一に分散させる。
に(2)〜(6)及び(9)〜(11)を添加し、混合,調色した
後、(12)を噴霧し均一に混合する。これを粉砕機で粉砕
した後、ふるいを通し、容器に充填する。
に(8)〜(12)を混合,分散させる。
性の評価を行った。液状,乳液状,ゲル,クリーム,軟
膏状の実施例においては、粉体の分散状態を観察し、粉
体の凝集が見られるかどうかにより分散性を評価した。
また固形状又は粉末状の実施例においては、粉体の混合
状態を観察し、粉体の凝集,色分かれ,色むら,色縞等
の発生の有無により分散性を評価した。結果は表1にお
いて「◎;非常に良好」,「○;ほぼ良好」,「△;や
や悪い」,「×;悪い」として表した。その際、各実施
例において、金属ジカルコゲニド微粒子粉体を体質顔料
であるタルクに代替したものを比較例1〜比較例17と
して、同時に評価した。
7においては、すべて非常に良好な粉体分散性が認めら
れた。これに対し、金属ジカルコゲニド微粒子粉体をタ
ルクに代替した比較例では、比較例6,比較例8,比較
例9,比較例12及び比較例16でほぼ良好な粉体分散
性が認められたものの、全般にそれぞれ対応する実施例
に比べ、粉体分散性はよくなかった。
る実施例7〜実施例10、及び粉おしろいである実施例
16と、それぞれ対応する比較例7〜比較例10及び比
較例16について、パフヘのとれ,皮膚に対する付着
性,皮膚上での伸び,使用時の滑らかさ及び仕上がりの
自然さについて官能評価を行った。官能評価は、20才
〜50才代の女性パネラー20名を1群とし、各群に実
施例及び比較例をそれぞれブラインドにて使用させ、表
2に示す評価基準に従って評価させて点数化した。結果
は、20名の評価点の平均値にて表3に示した。
いずれの使用群においても各評価項目で非常に良好な評
価を得ていた。これに対し、比較例9及び比較例10使
用群では「パフヘのとれ」についての評価があまりよく
なく、比較例9,比較例10及び比較例16使用群では
「皮膚に対する付着性」についての評価が低くなってお
り、皮膚上での伸び,使用時の滑らかさ及び仕上がりの
自然さについては、比較例使用群すべてにおいて各実施
例使用群に比べ、評価点は低くなっていた。
いては、25℃で6カ月間保存した後にも状態の変化を
全く認めなかった。また、ヒト男性による48時間の背
部閉塞貼付試験等の結果、皮膚刺激性及び皮膚感作性は
全く認められなかった。
体の分散性に優れ、指や化粧塗布具へのとれがよく、皮
膚に対する付着性,皮膚上での伸びが良好で、滑らかな
使用感を有し、且つ自然な仕上がりの得られる粉体含有
化粧料を得ることができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 体質顔料,着色顔料,白色顔料,真珠光
沢顔料,有機高分子粉体及びこれらの表面処理又は表面
被覆粉体より選択した1種又は2種以上と、硫化モリブ
デン微粒子粉体,硫化タングステン微粒子粉体,セレン
化モリブデン微粒子粉体及びセレン化タングステン微粒
子粉体より選択した1種又は2種以上を含有して成る、
粉体含有化粧料。 - 【請求項2】 硫化モリブデン微粒子粉体,硫化タング
ステン微粒子粉体,セレン化モリブデン微粒子粉体及び
セレン化タングステン微粒子粉体より選択した1種又は
2種以上が、中空微粒子粉体であることを特徴とする、
請求項1に記載の粉体含有化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22073197A JP3641696B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 粉体含有化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22073197A JP3641696B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 粉体含有化粧料 |
Publications (2)
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---|---|
JPH1149642A true JPH1149642A (ja) | 1999-02-23 |
JP3641696B2 JP3641696B2 (ja) | 2005-04-27 |
Family
ID=16755653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22073197A Expired - Fee Related JP3641696B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 粉体含有化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3641696B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004087078A1 (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-14 | Shiseido Co., Ltd. | まつ毛用化粧料 |
JP2004339224A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | L'oreal Sa | 化粧料組成物 |
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JPH06145553A (ja) * | 1992-07-16 | 1994-05-24 | Basf Ag | ケイ酸塩または金属基体をベースとする光沢顔料 |
JPH11504953A (ja) * | 1995-05-02 | 1999-05-11 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | 金属硫化物被膜を有するゴニオクロマティック光輝顔料 |
-
1997
- 1997-08-01 JP JP22073197A patent/JP3641696B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN100431522C (zh) * | 2003-03-31 | 2008-11-12 | 株式会社资生堂 | 睫毛用化妆品 |
KR101088624B1 (ko) | 2003-03-31 | 2011-11-30 | 가부시키가이샤 시세이도 | 속눈썹용 화장료 |
JP2004339224A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | L'oreal Sa | 化粧料組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3641696B2 (ja) | 2005-04-27 |
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